JP2006209847A - ディスク装置及びディスク再生方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ディスクの傷や汚れ等によりDMAマネージャの一部又は全てが読み取れない場合でも、最適のDMAを特定し安定した再生処理を可能とするディスク装置を提供する。
【解決手段】書換可能領域と、複数の欠陥管理領域と、複数の欠陥管理領域の中の再生に使用するのに最適のものの位置を示す複数の位置情報領域とを有するディスクを読取って読取信号を出力する読取部と、与えられる欠陥管理情報に基づいて、読取部の読取信号に応じた書換可能領域に格納された情報を再生する再生部と、位置情報領域に格納される複数の位置情報を読んで、全ての複数の位置情報が読めなかった場合、読めた複数の位置情報の中の最も新しい位置情報を選び、この位置情報が指定する欠陥管理情報の一つに基づいて、再生部が再生処理を行なうべく制御する制御部とをもつディスク装置。
【選択図】図1
【解決手段】書換可能領域と、複数の欠陥管理領域と、複数の欠陥管理領域の中の再生に使用するのに最適のものの位置を示す複数の位置情報領域とを有するディスクを読取って読取信号を出力する読取部と、与えられる欠陥管理情報に基づいて、読取部の読取信号に応じた書換可能領域に格納された情報を再生する再生部と、位置情報領域に格納される複数の位置情報を読んで、全ての複数の位置情報が読めなかった場合、読めた複数の位置情報の中の最も新しい位置情報を選び、この位置情報が指定する欠陥管理情報の一つに基づいて、再生部が再生処理を行なうべく制御する制御部とをもつディスク装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、欠陥管理情報を格納する欠陥管理エリアを備えた情報記録媒体を再生するディスク再生装置及びディスク再生方法に関し、特に、ディスク中の複数の位置情報を用いて複数の欠陥管理情報の内の一つを指定する欠陥補償方式を用いるディスク再生装置及びディスク再生方法に関する。
光ディスクなどの情報記憶媒体は、ユーザデータを格納するためのユーザエリアを備えており、このユーザエリア中に発生する欠陥を補償するための仕組みを持っている。このような仕組みは、交替処理と呼ばれている。この交替処理に関する情報、即ち欠陥管理情報を管理するエリアは、DMA(Defect Management Area)と呼ばれている。
情報記録媒体のうちDVD−RAMは、10万回以上のオーバーライトが可能である。このようなオーバーライトに対する耐久性が極めて高い媒体が有するDMAに対して数万回オーバーライトが実行されても、DMAの信頼性は揺るがない。このようなDMAについても消耗するため複数の領域を持っており、適宜更新されていく。更に、この複数のDMAから最新のDMAを特定するためのDMAマネージャという領域が複数あり、この領域も消耗に応じて適宜更新されていくものである。
特許文献1には、このような複数のDMAと複数のDMAマネージャとが示されており、最新のDMAマネージャが最新のDMAの位置を示すことにより、現在のディスクの欠陥管理情報であるDMAを利用して、ディスクの欠陥領域を回避しながら安定した再生処理を行なう技術が示されている。
特開2004−288285号公報。
しかしながら、特許文献1の従来技術には、複数のDMAマネージャから最新のものを用いると示されているが、ディスクの傷や汚れ等により、DMAマネージャも必ずしも常に読み取れるものではない。従って、DMAマネージャの一部又は全てが読み取りが不能となった場合に、どのように最新のDMAマネージャを特定し、最終的にDMAを特定するのかが示されていないという問題がある。
本発明は、上記したような事情に鑑み成されたものであって、ディスクの傷や汚れ等によりDMAマネージャの一部又は全てが読み取れない場合でも、最適のDMAを特定することで安定した再生処理を可能とするディスク装置及びディスク再生方法を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態は、書換可能領域と、複数の欠陥管理領域と、前記複数の欠陥管理領域の中の再生に使用するのに最適のものの位置を示す複数の位置情報領域とを有するディスクを読取って読取信号を出力する読取部と、与えられる欠陥管理情報に基づいて、前記読取部の読取信号に応じた前記書換可能領域に格納された情報を再生する再生部と、前記位置情報領域に格納される前記複数の位置情報を読んで、全ての前記複数の位置情報が読めなかった場合、読めた前記複数の位置情報の中の最も新しい位置情報を選び、この位置情報が指定する前記欠陥管理情報の一つに基づいて、前記再生部が再生処理を行なうべく制御する制御部とを具備することを特徴とするディスク装置である。
又、本発明の一実施形態は、書換可能領域と、複数の欠陥管理領域と、前記複数の欠陥管理領域の中の再生に使用するのに最適のものの位置を示す複数の位置情報領域とを有するディスクを読取って読取信号を出力し、前記読取信号に応じて、前記位置情報領域に格納される前記複数の位置情報を読んで、全ての前記複数の位置情報が読めなかった場合、読めた前記複数の位置情報の中の最も新しい位置情報を選び、この位置情報が指定する前記欠陥管理情報の一つを決定し、前記決定した欠陥管理情報の一つに基づいて、前記読取信号に応じた前記書換可能領域に格納された情報を再生するディスク再生方法である。
上記のディスク装置においては、ディスクの傷や汚れ等が原因でDMAマネージャ(請求項中の欠陥管理情報の位置情報)の一部又は全てが読めない場合でも、最も妥当性の高いDMA(請求項中の欠陥管理情報)を特定して、確実に安定した再生を行なうものである。すなわち、複数のDMAマネージャが読めなかった場合でも、読めた範囲において最も新しいDMAマネージャを選び、このDMAマネージャが指定するDMAを特定するものである。
全てのDMAマネージャが読み取れないからといって、そこでDMA処理を中断したのでは、欠陥管理情報による交換処理を行なうことができなくなるため、読取エラー等の不具合が発生する可能性が高くなってしまう。そこで、全てのDMAマネージャが読み取れない場合でも、そこでDMA処理を中断してしまわずに、読み取られた範囲での複数のDMAマネージャの中で最新のものを、最新のDMAマネージャであると見立て、これを代用して最新のDMAを特定するものである。
この場合、読み取れなかったDMAマネージャが最新のものではなければ、結果的に最新のDMAマネージャを知ることができるため、何ら問題を生じない。又、最新のDMAマネージャを得ることができず、一つ前のDMAマネージャが指定するDMAにより欠陥管理情報による交換処理を行なうことになったとしても、全く交換処理を行なわない場合よりは遥かにエラー発生率は低下するため、比較的安定した再生処理を実現することが可能となるものである。
更に、本発明においては、一部のDMAマネージャが読めなかった場合だけでなく、全てのDMAマネージャが読めなかった場合においても、DMAの特定と交換処理とを色々なパターンにおいて提供することで、比較的安定した再生処理を実現することが可能となるものである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
本発明の一実施形態である情報記録再生装置は、記録媒体(光ディスク)に対して、欠陥管理情報に基づく交換処理を行なうものである。このために、複数の欠陥管理情報(以下、DMAと称する)の位置情報を示す複数の位置情報(以下、DMAマネージャと称する)の中から最新のものを選択し、これが示す位置情報に対応するDMAを選択するものである。又、必ずしも最新のDMAマネージャは提供されないが、この際の処理方法について詳細に述べるものである。
図1は、本発明の一実施形態に係る情報再生装置の概略構成の一例を示す図、図2は、本発明の一実施形態に係る情報再生装置が扱う記録媒体の一例を示す外観図、図3は、本発明の一実施形態に係る情報再生装置が扱うDVD−RAM上のDMAの配置の一例を示した説明図、図4は、本発明の一実施形態に係る情報再生装置が扱うDVD−RAM上のDMAの配置の他の一例を示した説明図である。
<本発明に係る情報記録再生装置の一例>
(構成)
初めに、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置の構成の一例について、図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る情報記録再生装置の概略構成を示す図である。この情報記録再生装置Tは、媒体(光ディスク)1に対してユーザデータを記録したり、媒体1に記録されたユーザデータを再生したりする。又、この情報記録再生装置は、必要に応じて交替処理も実行する。
(構成)
初めに、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置の構成の一例について、図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る情報記録再生装置の概略構成を示す図である。この情報記録再生装置Tは、媒体(光ディスク)1に対してユーザデータを記録したり、媒体1に記録されたユーザデータを再生したりする。又、この情報記録再生装置は、必要に応じて交替処理も実行する。
情報記録再生装置Tは、図1に示すように、変調回路2と、レーザ制御回路3と、これに接続される光ピックアップPUとを有している。ここで、光ピックアップPUは、レーザ4、コリメートレンズ5、偏光ビームスプリッタ(以下PBS)6、4分の1波長板7、対物レンズ8、集光レンズ9、光検出器10を有しいている。更に、情報記録再生装置Tは、信号処理回路11、復調回路12、フォーカスエラー信号生成回路13、トラッキングエラー信号生成回路14、フォーカス制御回路16、トラッキング制御回路17、主制御部20を備えている。
ここで、主制御部20は、ドライブ部を制御することで、記録処理の制御、再生処理の制御、DMA処理、及び、本発明の一実施形態であるDMAマネージャ処理を司るものである。ここで、ドライブ部は、変調回路2、レーザ制御回路3、レーザ4、コリメートレンズ5、偏光ビームスプリッタ(以下PBS)6、4分の1波長板7、対物レンズ8、集光レンズ9、光検出器10、信号処理回路11、復調回路12、フォーカスエラー信号生成回路13、トラッキングエラー信号生成回路14、フォーカス制御回路16、及びトラッキング制御回路17を含むものである。
(動作)
ここで、本発明の一実施形態である情報記録再生装置Tの処理動作について説明する。初めに、この情報記録再生装置Tによるデータの記録処理について説明する。データの記録処理は、主制御部20により制御される。記録データ(データシンボル)は、変調回路2により所定のチャネルビット系列に変調される。記録データに対応したチャネルビット系列は、レーザ制御回路3によりレーザ駆動波形に変換される。レーザ制御回路3は、レーザ4をパルス駆動し、所望のビット系列に対応したデータを媒体1上に記録する。レーザ4から放射された記録用の光ビームは、コリメートレンズ5で平行光となり、PBS6に入射し、透過する。PBS6を透過したビームは4分の1波長板7を透過し、対物レンズ8により媒体1の情報記録面に集光される。集光されたビームは、フォーカス制御回路16によるフォーカス制御及びトラッキング制御回路17によるトラッキング制御により、記録面上に最良の微小スポットが得られる状態で維持される。
ここで、本発明の一実施形態である情報記録再生装置Tの処理動作について説明する。初めに、この情報記録再生装置Tによるデータの記録処理について説明する。データの記録処理は、主制御部20により制御される。記録データ(データシンボル)は、変調回路2により所定のチャネルビット系列に変調される。記録データに対応したチャネルビット系列は、レーザ制御回路3によりレーザ駆動波形に変換される。レーザ制御回路3は、レーザ4をパルス駆動し、所望のビット系列に対応したデータを媒体1上に記録する。レーザ4から放射された記録用の光ビームは、コリメートレンズ5で平行光となり、PBS6に入射し、透過する。PBS6を透過したビームは4分の1波長板7を透過し、対物レンズ8により媒体1の情報記録面に集光される。集光されたビームは、フォーカス制御回路16によるフォーカス制御及びトラッキング制御回路17によるトラッキング制御により、記録面上に最良の微小スポットが得られる状態で維持される。
続いて、この情報記録再生装置によるデータの再生処理について説明する。データの再生は、主制御部20により制御される。主制御部20からのデータ再生指示に基づき、レーザ4は再生用の光ビームを放射する。レーザ4から放射された再生用の光ビームは、コリメートレンズ5で平行光となり、PBS6に入射し、透過する。PBS6を透過した光ビームは4分の1波長板7を透過し、対物レンズ8により媒体1の情報記録面に集光される。集光されたビームは、フォーカス制御回路16によるフォーカス制御及びトラッキング制御回路17によるトラッキング制御により、記録面上に最良の微小スポットが得られる状態で維持される。このとき、媒体1上に照射された再生用の光ビームは、情報記録面内の反射膜あるいは反射性記録膜により反射される。反射光は対物レンズ8を逆方向に透過し、再度平行光となる。反射光は4分の1波長板7を透過し、入射光に対して垂直な偏光を持ち、PBS6では反射される。PBS6で反射されたビームは集光レンズ9により収束光となり、光検出器10に入射される。光検出器10は、例えば、4分割のフォトディテクタから構成されている。光検出器10に入射した光束は光電変換されて電気信号となり増幅される。増幅された信号は信号処理回路11にて等化され2値化され、復調回路12に送られる。復調回路12では所定の変調方式に対応した復調動作を施されて、再生データが出力される。
又、光検出器10から出力される電気信号の一部に基づき、フォーカスエラー信号生成回路13によりフォーカスエラー信号が生成される。同様に、光検出器10から出力される電気信号の一部に基づき、トラッキングエラー信号生成回路14によりトラッキングエラー信号が生成される。フォーカス制御回路16は、フォーカスエラー信号に基づきビームスポットのフォーカスを制御する。トラッキング制御回路17は、トラッキングエラー信号に基づきビームスポットのトラッキングを制御する。
ここで、主制御部20によるDMA処理である交替処理について説明する。媒体をフォーマットする時には、サーティファイが実行される。このとき、主制御部20は、媒体上の欠陥を検出する。このとき検出された欠陥、即ち初期欠陥に関する欠陥管理情報は、主制御部20により媒体のDMAの中のPDLに記録される。欠陥管理情報は、交替元のセクタのアドレスと交替先のセクタのアドレスとを含むものである。通常の記録時にも、主制御部20は、媒体上の欠陥を検出する。このとき検出された欠陥、即ち2次欠陥に関する欠陥管理情報は、主制御部20により媒体のDMAの中のSDLに記録される。欠陥管理情報は、交替元のECCブロックの先頭セクタのアドレスと交替先のECCブロックの先頭セクタのアドレスとを含む。PDL及びSDLに基づき、交替元に対するアクセスは、交替先に対するアクセスと見なされる。
又、更に、主制御部20は、このDMA処理(交換処理)のために、複数のDMAから最新のDMAがどれであるかを特定する処理であるDMAマネージャ処理を行なうものである。以下、このDMAマネージャ処理をフローチャートを用いて詳細に説明する。
<本発明に係る情報記録再生装置のDMAマネージャ処理方法>
このDMAマネージャ処理を以下に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。すなわち、図5は、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置が行なうDMAマネージャ処理の一例を示すフローチャート、図6は、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置が行なうDMAマネージャ処理の一例を示すフローチャート、図7は、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置が行なうDMAマネージャ処理の他の一例を示すフローチャート、図8は、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置が行なうDMAマネージャ処理の他の一例を示すフローチャート、図9は、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置が行なう再生シーケンスの一例を示す説明図、図10は、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置が行なう再生シーケンスの一例を示す説明図、図11は、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置が行なう再生シーケンスの一例を示す説明図、図12は、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置が行なう再生シーケンスの一例を示す説明図、図13は、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置が行なう再生シーケンスの一例を示す説明図である。
このDMAマネージャ処理を以下に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。すなわち、図5は、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置が行なうDMAマネージャ処理の一例を示すフローチャート、図6は、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置が行なうDMAマネージャ処理の一例を示すフローチャート、図7は、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置が行なうDMAマネージャ処理の他の一例を示すフローチャート、図8は、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置が行なうDMAマネージャ処理の他の一例を示すフローチャート、図9は、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置が行なう再生シーケンスの一例を示す説明図、図10は、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置が行なう再生シーケンスの一例を示す説明図、図11は、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置が行なう再生シーケンスの一例を示す説明図、図12は、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置が行なう再生シーケンスの一例を示す説明図、図13は、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置が行なう再生シーケンスの一例を示す説明図である。
(記録媒体上のDMAマネージャとDMA)
ここで、本発明の一実施形態である情報記録再生装置Tが扱う記録媒体1の一例においては、図2に示すように、最内周にリードインエリアA1を備え、最外周にリードアウトエリアA3を備える。又、媒体1は、リードインエリアA1とリードアウトエリアA3の間にデータエリアA2を備える。データエリアA2は、ユーザエリアUAとスペアエリアSAを備える。
ここで、本発明の一実施形態である情報記録再生装置Tが扱う記録媒体1の一例においては、図2に示すように、最内周にリードインエリアA1を備え、最外周にリードアウトエリアA3を備える。又、媒体1は、リードインエリアA1とリードアウトエリアA3の間にデータエリアA2を備える。データエリアA2は、ユーザエリアUAとスペアエリアSAを備える。
最内周のリードインエリアA1は、図3に示すように、第1のDMA系列(DMA系列1、2)を備え、最外周のリードアウトエリアA3は第2のDMA系列(DMA系列3、4)を備える。更に、図4によれば、リードインエリアA1において、DMAマネージャ1−1乃至1−Nと、DMA1−1乃至DMA1−M、DMA2−1乃至DMA2−Mが設けられ、リードアウトエリアA3において、DMAマネージャ2−1乃至2−Nと、DMA3−1乃至DMA3−M、DMA4−1乃至DMA4−Mが設けられている。
このように、最内周と最外周にDMA系列を配置することで、物理的に複数のDMA系列が離れて配置されることになる。結果的に、DMAが障害に対してより強くなる。
(DMAマネージャ処理方法)
本発明に係る情報記録再生装置Tは、上述したDMA処理(交換処理)を行なうために、まず初めに最新のDMAを決定する。そのために、全てのDMAマネージャを読み出し、この中の最新のDMAマネージャを検出して、これが示す位置情報に対応するDMAを特定するものであるが、必ずしも常に全てのDMAマネージャを読み出すことができ、この中から最新のDMAマネージャを特定できるわけではない。従って、最新のDMAマネージャが直ぐに検出できない場合について、以下のような処理を行なうことで、妥当性のあるDMAを特定することが可能となる。
本発明に係る情報記録再生装置Tは、上述したDMA処理(交換処理)を行なうために、まず初めに最新のDMAを決定する。そのために、全てのDMAマネージャを読み出し、この中の最新のDMAマネージャを検出して、これが示す位置情報に対応するDMAを特定するものであるが、必ずしも常に全てのDMAマネージャを読み出すことができ、この中から最新のDMAマネージャを特定できるわけではない。従って、最新のDMAマネージャが直ぐに検出できない場合について、以下のような処理を行なうことで、妥当性のあるDMAを特定することが可能となる。
すなわち、情報記録再生装置Tは、まずDMAマネージャのうち読めるものを検索し、そこに書かれている情報をもとに最新のDMAにアクセスする。DMAそのものも複数個数あるが、これも最初に読めたものを読む。DMAマネージャがすべて再生不能であったときは、DMAを順次アクセスして最新のものを採用する。以下に、第1の手法と第2の手法によるDMAマネージャ処理方法を示す。
なお、ここで、第1の手法は、リードイン側でマネージャを特定できない場合、直ちに、リードアウト側のマネージャを読み出すべく移動する手法である。一方、第2の手法は、リードイン側のマネージャを特定できない場合、リードイン側のDMAを読んでからリードアウト側のマネージャを読み出すべく移動する手法である。以下、詳細を説明する。
・第1の手法
ここで、図5及び図6のフローチャートが示すDMAマネージャ処理方法においては、まず初めに、MAN1を順次再生して、これらの中から最新のものを探索する(S11)。なお、ここで、複数のDMAマネージャ1−1乃至1−Nの中から最新のものを特定する方法は、必ずしも一つとは限らず、例えば、マネージャが示している位置情報であるアドレス値が最も大きいものを最新のものと判断する手法がある。又は、DMAマネージャ領域に図示しないカウンタを設けておき、カウンタ値が最も大きいものを最新のDMAマネージャであると判断する手法がある。又は、最新のDMAマネージャだけに識別子を添付しておき、この識別子を検出して判断する手法があるが、これらに必ずしも限定されるものではない。
ここで、図5及び図6のフローチャートが示すDMAマネージャ処理方法においては、まず初めに、MAN1を順次再生して、これらの中から最新のものを探索する(S11)。なお、ここで、複数のDMAマネージャ1−1乃至1−Nの中から最新のものを特定する方法は、必ずしも一つとは限らず、例えば、マネージャが示している位置情報であるアドレス値が最も大きいものを最新のものと判断する手法がある。又は、DMAマネージャ領域に図示しないカウンタを設けておき、カウンタ値が最も大きいものを最新のDMAマネージャであると判断する手法がある。又は、最新のDMAマネージャだけに識別子を添付しておき、この識別子を検出して判断する手法があるが、これらに必ずしも限定されるものではない。
そして、DMAマネージャ1−1乃至1−Nの全てを読み出すことができ、この結果、MAN1の最新を特定することができれば(S12)、このMAN1が指し示しているDMA1又はDMA2を読み出す(S19)。そして、MAN1の指すDMA1又は2を読み出せれば処理は終了であり、読み出せない場合は(S20)、MAN1の指すDMA3又は4を読み出して終了となる(S21)。
この場合の処理を図9により説明すると、MAN1−3とMAN2−3が最新のマネージャで、DMA1−2、2−2、3−2、4−2が最新のDMAであるとした場合、MAN1−1から順次再生していき、MAN1−3が最新でなおかつその内容が読めたとする。そして、その場合は1−2から読み始め、読めた場合はそれで終了となる。
しかし、MAN1が指す全てのDMAが読み出せない場合は(S22)、ステップS27へ転送する。
更に、ステップS12において、ディスクの傷や汚れ等が原因でMAN1の全てを読み取ることができないために最新のものが特定できない場合は、次に、リードアウト側であるDMAマネージャ2を順次再生して、この中から最新のものを探索する(S13)。
この場合の処理を図10により説明すると、MAN1の最新とおぼしきMAN1−3が読めない場合は、MAN1−3が最新であるが読めないのか、MAN1−2が最新なのかの判断が付かない。図5及び図6のフローチャートでは、MAN2が読めることを期待して、DMA1又は2を読まずに、先に、MAN2を読み始めるものである。MAN2が読めた場合には、走査の時間が短縮できるからである。図10においては、最新のMAN2−3が読めたため、その後、MAN2−3の指すDMA3−2を読む様子が示されている。
ここで、MAN2を全て読み出すことができ、これにより最新が特定できれば(S14)、このMAN2の指すDMA3又は4を読み出す(S23)。そして、DMA3又は4が読めれば処理は終了であり、読めなければ(S24)、DMAマネージャ2の示すDMA1又は2を読み出す(S25)。ここで、DMAマネージャ2の示すDMA1又は2が読み出せれば(S26)、処理は終了であるが読み出せなければ、DMAが一つでも読めたかどうか判断され(S27)、一つも読めない場合は異常として処理される。
又、ステップS14で、最新のDMAマネージャ2が特定できなければ(S14)、MAN2が一つでも読めたかどうかが判断される(S15)。ここで、MAN2が一部でも読めた場合は、読めたMAN2の範囲において最も新しいものが示す位置からDMA3又は4を読み出して、DMA3又は4の最新の値を記憶する(S28)。更に、同様に、読めたMAN2の範囲において最も新しいものが示す位置からDMA1又は2を読み出して、DMA1又は2の最新の値を記憶する(S29)。その後、読み出せたDMA1乃至4の値の中から最新のものを特定し、これを、交換処理に用いる欠陥管理情報として利用するものである(S30)。
又、ステップS15において、DMAマネージャ2が全く読めない場合は、DMAマネージャを利用することなく、DMA3又はDMA4を先頭から読み出し、最新のものを記憶する(S16)。
図11は、MAN1もMAN2も読めなかった場合を示す図であり、この場合は読み進めるうちにDMA4−2が最新と分かり、その時点で処理を終了することができる。
ここで最新であるとの判断がつかなければ、更に、同様に、DMA1又はDMA2を先頭から読み出し、最新のものを記憶する(S17)。図12は、この様子を示したものであり、MAN1、MAN2とも読めず、DMA3、4の最新のものらしきDMA3−2,4−2がともに読めなかった場合である。この場合はDMA3、4の最新が読めないのか、本当は、DMA3−1、4−1が最新なのかが判断がつかないので、DMA1,2の結果を見て判断する必要がある。ところが、MAN1,2は読めなかったので、DMA1−1から順次走査するしかない場合が示されている(仮に直前のMAN2−2等が読めたのであれば、MAN2−2の指すDMAから読み始めることで、頭から走査する手間を省略することが可能であった)。
このとき、DMAが全く読み出せなければ異常終了とする(S18)。ここで、一つでもDMAが読み出せれば、読み出せたDMA1乃至4の中から最新のものを、交換処理に用いる欠陥管理情報として利用するものである(S30)。
このような手法をとることにより、ディスクの傷や汚れ等が原因により、DMAマネージャが必ずしも全て読み出すことができない場合、最新のDMAマネージャを特定することができなくとも、予め用意されたシーケンスで妥当性のあるDMAを決定することができる。これにより、多少の読取不良が生じたとしても、妥当性のあるDMAを使用することで信頼性のある再生処理を行なうことが可能となる。
なお、これまでの説明は内周(MAN1,DMA1,2)から外周(MAN2,DMA3,4)の手順で述べたが、逆に、外周から内周という手順を取ることも同様に可能である。
・第2の手法
この第2の手法は、マネージャが読めない場合は、その近くにあるDMA(MAN1の場合はDMA1,2)を走査して最新の物を見つけておく,というアルゴリズムでマネージャの信頼性が低いと予想される場合や、内外周のアクセスを極力減らしたい場合に有効である。
この第2の手法は、マネージャが読めない場合は、その近くにあるDMA(MAN1の場合はDMA1,2)を走査して最新の物を見つけておく,というアルゴリズムでマネージャの信頼性が低いと予想される場合や、内外周のアクセスを極力減らしたい場合に有効である。
図13は、第2の手法の一例を示しており、MAN1−3が読めない場合は、それ以前に読めたマネージャの指す先か、又は読めない場合は先頭からDMA1,2を走査するものである。そして、最新のものが判別がつかない場合は、外周にサーチして、MAN2を読み、同様の処理を繰り返すものである。
すなわち、図7及び図8のフローチャートが示すDMAマネージャ処理方法においては、まず初めに、MAN1を順次再生して、これらの中から最新のものを探索する(S41)。 DMAマネージャ1−1乃至1−Nの全てを読み出すことができ、この結果、MAN1の最新を特定することができれば(S42)、このMAN1が指し示しているDMA1又はDMA2を読み出す(S52)。そして、MAN1の指すDMA1又は2を読み出せれば処理は終了であり、読み出せない場合は(S53)、MAN1の指すDMA3又は4を読み出し、これができれば終了となる(S54)。しかし、MAN1が指すDMA3又は4が読み出せない場合は(S55)、ステップS27へ転送する。
ステップS42でMAN1の全てを読むことができないため、最新のものが特定できない時、MAN1が一つでも読めたかどうかが判断され(S43)、読めた範囲内で最も新しいもののマネージャの指す位置から DMA1又は2を読み出し、DMA1又は2の最新のものを記憶する(S56)。
又、ステップS43でMAN1が全く読めない場合は、先頭からDMA1又は2を読み出し、このなかで最新のDMA1又は2を記憶する(S44)。
更に、ステップS46において、リードアウト側であるDMAマネージャ2を順次再生して、この中から最新のものを探索する(S46)。ここで、MAN2を全て読み出すことができ、これにより最新が特定できれば(S47)、このMAN2の指すDMA3又は4を読み出す(S58)。そして、DMA3又は4が読めれば処理は終了であり、読めなければ(S59)、DMAマネージャ2の示すDMA1又は2を読み出す(S60)。ここで、DMAマネージャ2の示すDMA1又は2が読み出せれば(S61)、処理は終了であるが読み出せなければ、DMAが一つでも読めたかどうか判断され(S62)、一つも読めない場合は異常として処理される。
又、ステップS47で、最新のDMAマネージャ2が特定できなければ、MAN2が一つでも読めたかどうかが判断される(S48)。ここで、MAN2が一部でも読めた場合は、読めたMAN2の範囲において最も新しいものが示す位置からDMA3又は4を読み出して、DMA3又は4の最新の値を記憶する(S63)。その後、読み出せたDMA1乃至4の値の中から最新のものを特定し、これを、交換処理に用いる欠陥管理情報として利用するものである(S65)。
又、ステップS48において、DMAマネージャ2が全く読めない場合は、DMAマネージャを利用することなく、DMA3又はDMA4を先頭から読み出し、最新のものを記憶する(S49)。このとき、DMAが全く読み出せなければ異常終了とする(S51)。ここで、一つでもDMAが読み出せれば、読み出せたDMA3又は4の中から最新のものを、交換処理に用いる欠陥管理情報として利用するものである(S65)。
このような手法をとることにより、ディスクの傷や汚れ等が原因により、DMAマネージャが必ずしも全て読み出すことができない場合、最新のDMAマネージャを特定することができなくとも、予め用意されたシーケンスで妥当性のあるDMAを決定することができる。これにより、多少の読取不良が生じたとしても、妥当性のあるDMAを使用することで信頼性のある再生処理を行なうことが可能となる。
なお、第1の手法では、DMAマネージャ2が読み取れる場合に結果的に第2の手法より早い処理が可能となり、第2の手法では、どのマネージャも読めずに結果として全てのDMAを読み出して最新のものを決定した場合に、第1の手法より早い処理が可能となる。このため、ディスクの読取状況に応じて、好都合な方を選択することにより最短時間によりDMA処理が可能となる。
以上の説明のように、DMA領域を複数持ち、記録不能となったDMA領域の代わりに新たな領域に割り当てたDMA領域を使用することで、追記不能になるまでの記録回数を増加することができ、確保したDMA領域の数だけ、事実上記録可能回数が延びることになる。例えば、1000回しかオーバーライトできないディスクに対して、DMAを10組用意しておけば、10倍の10000回のオーバーライトを行うことができる。
又、最新のDMAがどれであるかという情報は、DMAマネージャに書かれており、交替したDMAを逐一走査する必要はなく、DMAの交替によって生じる余分なアクセス時間を最低限に保つことができる。
本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置においては、上述したDMAマネージャ処理方法により最新のDMAを最短時間で発見することができるため、その後のDMA処理を安定して行い、信頼性の高い再生処理を可能とするものである。
<本発明に係る情報記録再生装置が扱う情報記録媒体の構成の一例>
次に、上述した情報記録再生装置のDMAマネージャ処理、DMA処理が施される情報記録媒体の構成の一例を図面を用いて説明する。しかし、この記録媒体の構成は一例を示すものであり、本発明の一実施形態であるマネージャ処理やDMA処理は、他の構成に対しても同様に有効となるものである。図14は、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置が行なう交換処理のためのアドレス領域の一例の説明図、図15は、同じく交換処理の一例を示すフローチャート、図16は、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置が扱うディスク中のDMAに含まれるDDS/PDLブロックの先頭セクタ内に記述されるコンテンツの一例を示す図、図17は、同じくディスク中のDMAに含まれるSDLブロックに記述されるコンテンツの一例を示す図、図18は、同じく媒体上におけるDMA及びマネージャ格納エリアの配置、並びにマネージャ格納エリア内のデータ構造の一例を示す図、図19は、同じくマネージャ格納エリア内の一つのマネージャ予約エリアに格納されるDMAマネージャのデータ構造の一例を示す図、図20は、同じくDMAマネージャとDMAの配置の一例を示す図、図21は、同じくPDLのコンテンツの一例を示す図、図22は、同じくSDLのコンテンツの一例を示す図である。
次に、上述した情報記録再生装置のDMAマネージャ処理、DMA処理が施される情報記録媒体の構成の一例を図面を用いて説明する。しかし、この記録媒体の構成は一例を示すものであり、本発明の一実施形態であるマネージャ処理やDMA処理は、他の構成に対しても同様に有効となるものである。図14は、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置が行なう交換処理のためのアドレス領域の一例の説明図、図15は、同じく交換処理の一例を示すフローチャート、図16は、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置が扱うディスク中のDMAに含まれるDDS/PDLブロックの先頭セクタ内に記述されるコンテンツの一例を示す図、図17は、同じくディスク中のDMAに含まれるSDLブロックに記述されるコンテンツの一例を示す図、図18は、同じく媒体上におけるDMA及びマネージャ格納エリアの配置、並びにマネージャ格納エリア内のデータ構造の一例を示す図、図19は、同じくマネージャ格納エリア内の一つのマネージャ予約エリアに格納されるDMAマネージャのデータ構造の一例を示す図、図20は、同じくDMAマネージャとDMAの配置の一例を示す図、図21は、同じくPDLのコンテンツの一例を示す図、図22は、同じくSDLのコンテンツの一例を示す図である。
・交換処理
初めに、交換処理の一例について説明する。図14は、交換処理のためのアドレス領域の一例の説明図、図15は、交替処理を示すフローチャートである。図14及び図15に示すように、ユーザエリア中に発生した欠陥エリアに記録されるべきデータは、スペアエリアSAに交替記録される(S71)。その上、交替元(欠陥エリア)と交替先(スペアエリアSAの所定エリア)の先頭アドレスが、DMA内のSDL(Secondly Defect List)に登録される。DMAは、例えば図1に示すように、情報記録媒体の内周及び外周に配置されており、両DMAのSDLには同一のデータが登録される。SDLに対して情報が登録されると、SDLのアップデートカウンタがインクリメント(+1)されるものである(S72)。
初めに、交換処理の一例について説明する。図14は、交換処理のためのアドレス領域の一例の説明図、図15は、交替処理を示すフローチャートである。図14及び図15に示すように、ユーザエリア中に発生した欠陥エリアに記録されるべきデータは、スペアエリアSAに交替記録される(S71)。その上、交替元(欠陥エリア)と交替先(スペアエリアSAの所定エリア)の先頭アドレスが、DMA内のSDL(Secondly Defect List)に登録される。DMAは、例えば図1に示すように、情報記録媒体の内周及び外周に配置されており、両DMAのSDLには同一のデータが登録される。SDLに対して情報が登録されると、SDLのアップデートカウンタがインクリメント(+1)されるものである(S72)。
図16は、DMAに含まれるDDS/PDLブロックの先頭セクタ内に記述されるコンテンツの一例を示す図である。DDS/PDLブロックの所定のエリアには、4バイトのDDS/PDL update counter、及び4バイトのDMA rec-counter1などが配置されている。
DDS/PDLブロックの内容が更新される度に、DDS/PDL update counterがインクリメント(+1)される。DMA rec-counter 1はDDS/PDLブロックが、書き換えられた時にカウントアップされるカウンタである。媒体の初期化(初回)の時点で、全てのDMA rec-counter1にはゼロがセットされる。
図17は、DMAに含まれるSDLブロックに記述されるコンテンツの一例を示す図である。SDLブロックの所定のエリアには、4バイトのSDL update counter、4バイトのDMA rec-counter2、及び複数のSDLエントリなどが配置されている。
SDLブロックもDDS/PDLブロックと同様に、SDLブロックの内容が更新される度に、SDL update counterがインクリメント(+1)される。DMA rec-counter2はSDLブロックが、書き換えられた時にカウントアップされるカウンタである。SDLには2次欠陥に関する管理情報が記述される。媒体の初期化(初回)の時点で、全てのDMA rec-counter2にはゼロがセットされる。
・マネージャ領域
又、図18に示すように、例えば、マネージャ格納エリア(Man1、Man2)は、リードインエリア及びリードアウトエリアに配置される。リードインエリアに配置されるマネージャ格納エリア(Man1)とリードアウトエリアに配置されるマネージャ格納エリア(Man2)は、同一の情報を格納する。
又、図18に示すように、例えば、マネージャ格納エリア(Man1、Man2)は、リードインエリア及びリードアウトエリアに配置される。リードインエリアに配置されるマネージャ格納エリア(Man1)とリードアウトエリアに配置されるマネージャ格納エリア(Man2)は、同一の情報を格納する。
さらに、マネージャ格納エリア(Man1、Man2)は、夫々が複数のマネージャ予約エリアを備えている。これは、DMAマネージャの欠陥対策である。図17に示すように、例えば、一つのマネージャ格納エリア(Man1)は、10個のマネージャ予約エリア(DMA_Man#1〜DMA_Man#10)を備えている。同様に、マネージャ格納エリア(Man2)も、10個のマネージャ予約エリア(DMA_Man#1〜DMA_Man#10)を備えている。
例えば、初期段階では、各マネージャ格納エリア(Man1、Man2)に含まれる第1のマネージャ予約エリア(DMA_Man#1)に、現在使用中のDMA予約エリアを示す位置情報が格納される。オーバーライトに伴い、あるマネージャ格納エリア(Man1)に含まれる第1のマネージャ予約エリア(DMA_Man#1)が欠陥エリアに該当してしまった場合は、全てのマネージャ格納エリア(Man1、Man2)の第1のマネージャ予約エリア(DMA_Man#1)に格納された位置情報が、全てのマネージャ格納エリア(Man1、Man2)の第2のマネージャ予約エリア(DMA_Man#2)に遷移される(書き移される)。
但し、DMAマネージャはDMAに比べて書き換え頻度が低い。このため、DMAマネージャを格納するマネージャ格納エリア(Man1、Man2)、つまりマネージャ予約エリアは、DMAに比べてオーバーライトによって欠陥になる可能性は低い。しかし傷や指紋などで、マネージャ予約エリアからDMAマネージャが読み出せなくなることはある。そこで、一つのDMAマネージャ内に、同一内容(現在使用中のDMAの位置情報)を複数個持たせる。つまり、マネージャ予約エリア内に、同一内容を多重書きする。これにより、ECCブロックとしてエラー訂正できない場合にでもデータ(現在使用中のDMAの位置情報)を読み出すことができる。
一つのDMAマネージャは、一つのマネージャ予約エリアに格納される。マネージャ予約エリアは、1つのECCブロックで構成される。マネージャ予約エリアを構成する1つのECCブロック内に、同一内容が64バイト単位で多重書きされる。例えば、現在使用中のDMA予約エリアの位置情報が64バイト単位で多重書きされる。一つのECCブロックが、32セクタで構成されているとする。また、1セクタは、2048バイトであるとする。つまり、一つのECCブロックのサイズは、2048バイト*32セクタであるとする。この場合には、各セクタに32個の同一内容が記録される。即ち、一つのECCブロックには、32*32個の同一内容が繰り返し記録されることになる。これにより、ECCブロックとしては全く訂正できないほど欠陥が多い場合でも、部分的にECCブロックを訂正できさえすればかなりの確率で正しい情報(現在使用中のDMAの位置情報)を読み出すことができる。
又、図19は、DMAマネージャの一例を示す図である。図19に示すように、DMAマネージャは、現在使用中の4つのDMA予約エリアのアドレスを管理している。例えば、DMAset#1−1、DMAset#2−1、DMAset#3−1、DMAset#4−1のアドレスを管理している。現在使用中のDMA予約エリアの位置を一意に特定できれば、アドレスでなくエリア番号を記述するようにしてもよい。
又、図20は、DMAマネージャとDMAの詳細な配置の一例を示す図である。DMAマネージャは、リードインエリアのマネージャ予約エリア(DMA Manager1−1〜1−10)とリードアウトエリアのマネージャ予約エリア(DMA Manager2−1〜2−10)に格納される。DMAは、リードインエリアに二つ(DMA1、DMA2)、リードアウトエリアに二つ(DMA3、DMA4)配置される。
又、図21は、PDLのコンテンツの一例を示す図である。PDLは、最大15871個エントリ可能である((2048*31−4)/4=15871)。図22は、SDLのコンテンツの一例を示す図である。SDLは、最大8189個エントリ可能である((2048*31−24)/8=8189)。
本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置においては、一例として、上述したデータ構成を有する記録媒体に対して、DMAマネージャ処理又はDMA処理を行なうものであるが、対象をこの記録媒体に限定するものではなく、他の構成の記録媒体に対しても同様に迅速で確実な処理を行なうものである。
以上記載した様々な実施形態により、当業者は本発明を実現することができるが、更にこれらの実施形態の様々な変形例を思いつくことが当業者によって容易であり、発明的な能力をもたなくとも様々な実施形態へと適用することが可能である。従って、本発明は、開示された原理と新規な特徴に矛盾しない広範な範囲に及ぶものであり、上述した実施形態に限定されるものではない。
1…情報記憶媒体(光ディスク)、2…変調回路、3…レーザ制御回路、4…レーザ、5…コリメートレンズ、6…偏光ビームスプリッタ(PBS)、7…4分の1波長板、8…対物レンズ、9…集光レンズ、10…光検出器、11…信号処理回路、12…復調回路、13…フォーカスエラー信号生成回路、14…トラッキングエラー信号生成回路、16…フォーカス制御回路、17…トラッキング制御回路、20…主制御部、SA…スペアエリア、UA…ユーザエリア、A1…リードインエリア、A2…データエリア、A3…リードアウトエリア。
Claims (10)
- 書換可能領域と、複数の欠陥管理領域と、前記複数の欠陥管理領域の中の再生に使用するのに最適のものの位置を示す複数の位置情報領域とを有するディスクを読取って読取信号を出力する読取部と、
与えられる欠陥管理情報に基づいて、前記読取部の読取信号に応じた前記書換可能領域に格納された情報を再生する再生部と、
前記位置情報領域に格納される前記複数の位置情報を読んで、全ての前記複数の位置情報が読めなかった場合、読めた前記複数の位置情報の中の最も新しい位置情報を選び、この位置情報が指定する前記欠陥管理情報の一つに基づいて、前記再生部が再生処理を行なうべく制御する制御部とを具備することを特徴とするディスク装置。 - 前記制御部は、前記ディスクのリードイン側の前記複数の位置情報を読み出してこれが指定する欠陥管理情報を読み出し、前記リードイン側の前記複数の位置情報が読み出せない場合、リードアウト側の前記複数の位置情報を読み出してこれが指定する欠陥管理情報を読み出すことを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
- 前記制御部は、前記ディスクのリードイン側の前記複数の位置情報を読み出してこれが指定する欠陥管理情報を読み出し、前記リードイン側の前記複数の位置情報が読み出せない場合、リードアウト側の前記複数の位置情報を読み出してこれが指定する欠陥管理情報を読み出し、前記リードアウト側の前記複数の位置情報の全ては読み出せなかった場合、読み出せた範囲で最も新しい位置情報が指定する欠陥管理情報を読み出し、前記リードアウト側の前記複数の位置情報が全く読み出せなかった場合、前記リードイン側の全ての欠陥管理情報及び前記リードアウト側の全ての欠陥管理情報を読み出し、これらの読み出した欠陥管理情報の中で最新のものを選択し、これに基づいて、前記再生部が再生処理を行なうべく制御することを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
- 前記制御部は、前記ディスクのリードイン側の前記複数の位置情報を読み出してこれが指定する欠陥管理情報を読み出し、前記リードイン側の前記複数の位置情報が読み出せない場合、リードイン側の欠陥管理情報を読み出してこの中から最新のものを記憶し、次に、リードアウト側の前記複数の位置情報を読み出してこれが指定する欠陥管理情報を読み出し、前記リードアウト側の位置情報を読み出せない場合、前記リードアウト側の欠陥管理情報を読み出して最新のものを記憶し、これら指定された欠陥情報か、記憶された欠陥情報の内の最新のものに基づいて、前記再生部が再生処理を行なうべく制御することを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
- 前記制御部は、前記ディスクのリードイン側の前記複数の位置情報を読み出してこれが指定する欠陥管理情報を読み出し、前記リードイン側の前記複数の位置情報の全てが読み出せない場合、読み出せた範囲で最も新しい位置情報が指定する欠陥管理情報を読み出して最新のものを記憶し、リードアウト側の前記複数の位置情報を読み出してこれが指定する欠陥管理情報を読み出して選択し、前記リードアウト側の前記複数の位置情報の全ては読み出せなかった場合、読み出せた範囲で最も新しい位置情報が指定するリードアウト側の欠陥管理情報を読み出して記憶し、前記リードアウト側の前記複数の位置情報が全く読み出せなかった場合、前記リードアウト側の前記欠陥管理情報を読み出して最新のものを記憶し、これら指定された欠陥情報か、記憶された欠陥情報の内の最新のものに基づいて、前記再生部が再生処理を行なうべく制御することを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
- 書換可能領域と、複数の欠陥管理領域と、前記複数の欠陥管理領域の中の再生に使用するのに最適のものの位置を示す複数の位置情報領域とを有するディスクを読取って読取信号を出力し、
前記読取信号に応じて、前記位置情報領域に格納される前記複数の位置情報を読んで、全ての前記複数の位置情報が読めなかった場合、読めた前記複数の位置情報の中の最も新しい位置情報を選び、この位置情報が指定する前記欠陥管理情報の一つを決定し、
前記決定した欠陥管理情報の一つに基づいて、前記読取信号に応じた前記書換可能領域に格納された情報を再生するディスク再生方法。 - 前記ディスクのリードイン側の前記複数の位置情報を読み出してこれが指定する欠陥管理情報を読み出し、前記リードイン側の前記複数の位置情報が読み出せない場合、リードアウト側の前記複数の位置情報を読み出してこれが指定する欠陥管理情報を読み出しこれに基づいて再生処理をすることを特徴とする請求項6記載のディスク再生方法。
- 前記ディスクのリードイン側の前記複数の位置情報を読み出してこれが指定する欠陥管理情報を読み出し、前記リードイン側の前記複数の位置情報が読み出せない場合、リードアウト側の前記複数の位置情報を読み出してこれが指定する欠陥管理情報を読み出し、前記リードアウト側の前記複数の位置情報の全ては読み出せなかった場合、読み出せた範囲で最も新しい位置情報が指定する欠陥管理情報を読み出し、前記リードアウト側の前記複数の位置情報が全く読み出せなかった場合、前記リードイン側の全ての欠陥管理情報及び前記リードアウト側の全ての欠陥管理情報を読み出し、これらの読み出した欠陥管理情報の中で最新のものを選択し、これに基づいて再生処理を行なうことを特徴とする請求項6記載のディスク再生方法。
- 前記ディスクのリードイン側の前記複数の位置情報を読み出してこれが指定する欠陥管理情報を読み出し、前記リードイン側の前記複数の位置情報が読み出せない場合、リードイン側の欠陥管理情報を読み出してこの中から最新のものを記憶し、次に、リードアウト側の前記複数の位置情報を読み出してこれが指定する欠陥管理情報を読み出し、前記リードアウト側の位置情報を読み出せない場合、前記リードアウト側の欠陥管理情報を読み出して最新のものを記憶し、これら指定された欠陥情報か、記憶された欠陥情報の内の最新のものに基づいて再生処理を行なうことを特徴とする請求項6記載のディスク再生方法。
- 前記ディスクのリードイン側の前記複数の位置情報を読み出してこれが指定する欠陥管理情報を読み出し、前記リードイン側の前記複数の位置情報の全てが読み出せない場合、読み出せた範囲で最も新しい位置情報が指定する欠陥管理情報を読み出して最新のものを記憶し、リードアウト側の前記複数の位置情報を読み出してこれが指定する欠陥管理情報を読み出して選択し、前記リードアウト側の前記複数の位置情報の全ては読み出せなかった場合、読み出せた範囲で最も新しい位置情報が指定するリードアウト側の欠陥管理情報を読み出して記憶し、前記リードアウト側の前記複数の位置情報が全く読み出せなかった場合、前記リードアウト側の前記欠陥管理情報を読み出して最新のものを記憶し、これら指定された欠陥情報か、記憶された欠陥情報の内の最新のものに基づいて再生処理を行なうことを特徴とする請求項6記載のディスク再生方法。
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JP2005018427A JP2006209847A (ja) | 2005-01-26 | 2005-01-26 | ディスク装置及びディスク再生方法 |
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