JP2006200511A - 排ガス浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気管の途中に排気ガス中に燃料成分を噴射する還元剤添加弁を設けた場合、還元剤添加弁及びパイプを含む添加系内の燃料の圧力が変動し易かった。
【解決手段】排ガス浄化装置は、内燃機関から延び排気ガスを排出する排気管31と、排気管に配置され排気ガス中のNOxを浄化するNOx浄化装置38と、パイプ43により燃料タンク28と接続されNOx浄化装置の近傍で排気ガスに燃料成分を噴射する還元剤添加弁40と、還元剤添加弁とパイプとを含む添加系47に設けられ還元剤添加弁の開閉に伴い添加系に発生する燃料の圧力の変動を抑制する脈動抑制部材45と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関から排出される排ガスを浄化する排気ガス浄化装置に関する。
近年、車両のエンジンから排出される排気ガス中に含まれ大気を汚染する物質が問題になっており、その一つに窒素酸化物(NOx)がある。大気汚染物質を浄化すべく、排気管に浄化触媒を設ける場合があり、その一つに三元触媒がある。但し、希薄燃焼(リーンバーン)を行うディーゼルエンジンでは排気ガスは酸素過剰雰囲気にあり、燃料成分と酸素とが反応(燃焼)し易いため、三元触媒によるNOxの十分な浄化は困難である。
そこで、三元触媒の近傍に設けた還元剤添加弁から燃料(軽油)を噴射する窒素酸化物浄化装置が知られている(特許文献1参照)。この窒素酸化物浄化装置では、還元剤添加弁から噴射される燃料成分(HnCn)が還元剤として作用し、NOxを還元して窒素にする。
特開2001−73744号公報
従来の窒素酸化物浄化装置において、燃料成分は燃料タンクからパイプを通じて還元剤添加弁に供給される。還元剤添加弁の噴孔の閉鎖時、パイプ及び添加弁を含む添加系の内部は所定の圧力に維持されている。しかし、還元剤添加弁の噴孔が開放されると、その瞬間添加系に圧力降下(負の圧力波)が生し、その後正方向、負方向・・に繰り返し変動して圧力脈動を生ずる。この圧力波脈動は還元剤添加等の他の部分、及び添加弁と燃料タンクとを結ぶパイプ内を伝播し、還元剤添加弁とパイプとを含む添加系の燃料の圧力が変動するため、噴孔からの噴射量が不安定になる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、排気管の途中に排気ガス中に燃料成分を噴射する還元剤添加弁を設けた場合でも、還元剤添加弁及びパイプを含む添加系内の燃料の圧力の変動(圧力脈動)が極力小さくできる排ガス浄化装置を提供することを目的とする。
(イ)本願の発明者は、還元剤添加弁とパイプとを含む添加系に、還元剤添加弁の開閉時に生ずる燃料の圧力の脈動を抑制する脈動抑制部材を設けることを着想して、本発明を完成した。本発明による排ガス浄化装置は、請求項1に記載したように、内燃機関から延び排気ガスを排出する排気管と、排気管に配置され排気ガス中のNOxを浄化するNOx浄化装置と、パイプにより燃料タンクに接続されNOx浄化装置の近傍で排気ガスに燃料成分を噴射する還元剤添加弁と、還元剤添加弁とパイプとを含む添加系に設けられ還元剤添加弁の開閉に伴い添加系に発生する燃料の圧力の変動を抑制する脈動抑制部材と、を備えている。
(ロ)本発明の排気ガス浄化装置の構成要素の種々の態様を説明する。内燃機関には、リーンバーンを行い排気ガスが酸素過剰雰囲気にあるガソリンエンジンやディーゼルエンジンが含まれる。NOx浄化触媒はNOxを窒素(N2)に還元する還元触媒である。還元剤添加弁(以下、本欄では「添加弁」と言う)は排気ガス中に還元剤としての燃料成分(CnHn)の噴霧を噴射するものである。燃料成分とは、内燃機関がガソリンエンジンの場合はガソリンであり、ディーゼルエンジンの場合は軽油である。排気管上における取付場所はNOx浄化触媒の近傍であれば良いが、上流側であることが望ましい。
脈動抑制部材は添加弁の開閉時に添加系に生ずる燃焼の圧力脈動を抑制するものである。取付場所は添加系の何れかの部分であれば良いが、還元剤添加弁の上流側であることが望ましい。脈動抑制部材は主室及び副室を区画する容器部材から成り、容器部材は更に両者間に絞りを区画することができる。主室の断面積と副室の断面積とは何れが大きくても良い。副室は主室から伝播する圧力波を反射及び減衰即ち緩衝させるものであり、緩衝室と呼ぶこともできる。主室内の圧力波と、副室に向けて一方向に伝播及び反射させた反射波とが主室内で干渉される。副室の他端は開放されていることが望ましいが、閉鎖していても良い。
絞りは主室から副室に伝播する圧力波を減衰させるものであり、その断面積は主室及び副室の断面積よりも小さい。なお、厳密に言うと圧力波が絞りを伝播するには所定時間がかかり、絞りが長いと進行波と反射波とで位相差が生ずる。よって、絞りの長さは極力短い方が好ましい。主室の圧力波が絞りを通って副室に伝播し、副室で反射されて主室に戻るとき、それぞれの断面積の大小に応じて、圧力波は透過又は反射する。
次に、透過時の透過係数及び反射時の反射係数につき説明する。図8(a)に断面積が大きな第1室(主室)141から断面積が小さな第2室(副室)142に圧力波が伝播する場合を示す。添加弁に接続され圧力波が発生する室を「主室」と呼び、主室に連通され伝播される圧力波を透過、反射する室を「副室」と呼ぶ。
第2室142の断面積A2は第1室141の断面積A1よりも小さく、主室141と副室142との間で断面積が減少している。従って、第1室141内の圧力波の一部(振幅が小さいもの)は第2室142を透過し、残部(振幅が大きいもの)第1室141と第2室142との間の壁部143に衝突して反射される。透過する場合の透過係数k1はk1=2A1/(A1+A2)で表され、A1>A2であるので、1よりも大きい。
反射する場合の反射係数k2はk2=(A1−A2)/(A1+A2)で表され、A1>A2であるので正となる。なお、第1室141の壁部143が閉鎖されているとき断面積A2はゼロになり、圧力波はこの壁部143で全て反射されることになる。
これに対して、図8(b)に断面積が小さな第1室(主室)146から断面積が大きな第2室(副室)147に圧力波が伝播する場合を示す。第1室146の断面積をA1とし、第2室147の断面積をA2とすると、主室146と副室147との間で断面積が増加しているので、第1室146内の圧力波は反射係数k4=(A1−A2)/(A1+A2)で表され、A1<A2であるので負となる。透過する場合の透過係数k3はk3=2A1/(A1+A2)で表され、1よりも小さい。なお、上記透過係数k1及びk3、並びに反射係数k2及びk4の考えは流体力学の分野では公知であり、例えば水撃作用と圧力脈動<増補版>(日本協業新聞社発行)に記載されている。
(ハ)なお、特開2003−314410号公報に開示された燃料噴射弁では、図9に示すように、燃料噴射による燃料の圧力変動を減衰するために、蓄圧室150と燃料供給通路152で接続された弁本体154に高圧燃料通路155及び脈動抑制通路156を設けている。高圧燃料通路155から延びた通路161上に制御弁160が配置されている。脈動抑制通路156の一端157aは絞り部158により高圧燃料通路155に連通され、他端157bは閉鎖されている。制御弁160が開き高圧燃料通路155内の燃料が噴射されるとその内部内に圧力波が生じ、この圧力は蓄圧室150で反射して高圧燃料通路155に戻るとともに、脈動抑制通路156の閉鎖された他端157bで反射して高圧燃料通路155に戻る。こうして、二つの反射波が高圧燃料通路155内で干渉し、互いにうち消し合う。
従来の燃料噴射弁における高圧燃料通路155及び脈動抑制通路156と、本発明の排ガス浄化装置における脈動抑制部材の主室及び副室とは、一見すると共通性があるように思われるが、子細に検討すると以下のように異なる。まず、従来の燃料噴射弁は最適量の噴霧を最適時期に噴射することが重要であり、これらが不適当であるとエンジンの出力が不安定になる。従って、製作に多少のコストがかかっても、問題とされない。これに対して、本発明の還元剤添加弁は排ガスを浄化するために燃料成分を噴射するもので、その噴射時期や噴射量の良否はエンジンの出力には直接関係しない。従って、なるべく低コストで製作することが望まれる。
また、従来の燃料噴射弁では、上述したように高圧燃料通路155内の圧力波を蓄圧室150及び脈動抑制通路156に伝播させ、脈動抑制通路156の他端157b及び蓄圧室150で反射させ、高圧燃料通路155内で干渉させている。これに対して、本発明では圧力波は主室から副室に一方向に伝播及び反射し、一つの反射波を主室の圧力波と干渉させている。
なお、従来の燃料噴射弁で二つの反射波を干渉させるためには一定の条件が必要と思われるが、この公開公報はその条件は記載しておらず、干渉する理由が理解困難である。また、燃料供給通路152と蓄圧室150との間に絞り153が形成され、高圧燃料通路155と燃料供給通路152との間に絞り159が形成され、高圧燃料通路155と脈動抑制通路156との間に絞り157が形成されているが、これらの絞りの詳細な作用は説明されていない。
本発明にかかる排ガス浄化装置によれば、まずNOx浄化触媒の近傍に還元剤を噴射する還元剤添加弁を配置したので、内燃機関から排出される排気ガス中のNOxがより確実に浄化される。また、還元剤添加弁の近傍に脈動抑制部材を配置したので、還元剤添加弁の開閉時に添加系に発生する燃料の圧力の変動が抑制され、還元剤添加弁からの還元剤の噴射が安定する。
請求項2の排ガス浄化装置によれば、NOx浄化装置で排ガスを浄化する前に、還元剤添加弁からの還元剤が排ガスを浄化するので、その分NOx浄化装置を小型化できる。請求項3の排ガス浄化装置によれば、還元剤添加弁の上流側に脈動抑制部材を配置したので、還元剤添加弁の開閉時の圧力脈動が確実に抑制される。請求項4の排ガス浄化装置によれば、脈動抑制部材は主室及び副室を含むのみで、主室内の圧力波を副室に向かって一方向に伝播させるので、構造が簡単であり、製作コストが安価になる。
請求項5の排ガス浄化装置によれば、副室の断面積が主室の断面積よりも大きいので、反射波の圧力拡幅が大きくなり、合成圧力波の圧力が小さくなる。請求項6の排ガス浄化装置によれば、主室から副室へ伝播する圧力波の圧力が絞りで減衰される。請求項7の排ガス浄化装置によれば、副室で圧力波を反射させつつ、余剰の燃料を戻し通路で回収することができる。
以下、発明を実施するための最良の形態を添付図面を参照しつつ説明する。これは、ディーゼルエンジンに本発明が適用された場合である。
<最良の形態>
(構成)
図1に一つの気筒のエンジン及びその排気系を示す。エンジンはシリンダ10、ピストン15、吸気弁24、排気弁38及び燃料噴射弁27などを含む。エンジンから吸気管21及び排気管35が延びている。詳述すると、シリンダ10のシリンダブロック11に形成されたシリンダボア12にピストン15が摺動可能に滑合され、シリンダボア12の上部空間が燃焼室17を形成している。燃焼室17に接続された吸気管21の吸気孔22を吸気弁25が開閉可能で、吸気弁25は駆動機構27により所定時期に開閉される。
燃焼室17を覆うシリンダヘッド13の中央部に取り付けられた燃料噴射弁23から燃料タンク28に延びた燃料パイプ29上に高圧ポンプ(不図示)が配置されている。燃料噴射弁23の作動はECU30により制御される。燃焼室17に接続された排気管31の吸気孔32を開閉可能な排気弁35は駆動機構36により駆動され、所定時期に排気孔36を開閉する。駆動機構25及び36はシリンダヘッド13内に収容されている。
エンジンから延びた排気管31上にはNOx浄化触媒38が配置され、その上流側に還元剤添加弁(以下、最良の形態の欄では「添加弁」と呼ぶ))40及び脈動抑制部材45が配置されている。NOx浄化触媒38は担持体とその表面に担持された触媒(何れも不図示)等とを有し、NOxを還元して窒素に変える。図2に示すように、添加弁40はその一端41がパイプ43により燃料タンク28に接続され、排気管31の中空部に臨む他端(噴孔)42から、排気管31内の排気ガスに燃料成分の噴霧を噴射する。
脈動抑制部材45は第1容器部材50と、第1容器部材50に結合された第2容器部材60とから成る。パイプ43、添加弁40及び脈動抑制部材45で添加系47が構成される。第1容器部材50は上壁51、下壁52、側壁(不図示)、一方端壁53及び他方端壁54を持ち、これらが所定容積の主室56を区画している。上壁51に形成された入口51aにパイプ43が接続され、下壁52に形成された出口52aに添加弁40の一端41が接続されている。一方端壁53には横穴53aが形成され、他方端壁54は閉鎖されている。主室56の横方向(主室56と副室62とを結ぶ方向、図2で左右方向)の断面積はB1である。
第1容器部材50に連通された第2容器部材60は本体61と、本体61から延びた一方円筒部63及び他方円筒部66とを含む。本体61が副室62を区画しており、その断面積B3は第1容器部材50の主室56の断面積B1の約1.6倍である。なお、断面積はB3は断面積のB1の1倍から2倍の範囲で選定しても良い。本体61よりも細い一方円筒部63が第1容器部材50の一方端壁53の横穴53aに接続され、その中空部が絞り65を区画している。絞りの断面積B2は上記断面積B1の約0.4倍である。つまり、断面積はB3>B1>B2とされている。なお、断面積はB2は断面積のB1の0.1倍から0.8倍の範囲で選定しても良い。
他方円筒部66は一方円筒部63と同程度の直径を持ち、その中空部67で区画される燃料の戻り通路が、パイプ71を介して燃料タンク28に接続されている。戻り通路67の断面積は絞り65の断面積B2と同程度である。本体61と他方円筒部66との間に壁部68が形成されている。
(作用)
次に、図1から図5を参照しつつ、この最良の形態の作用を説明する。但し、ピストン15の往復動による吸入、圧縮、爆発及び排気工程、各工程における吸気孔22及び排気孔32の開閉、並びに圧縮工程での燃料噴射弁23による燃焼室17への燃料の噴射等は何れも公知であり、しかも本発明とは直接関係しない。従って、これらの説明は割愛し、排気ガスの浄化及び添加弁40の開閉時の添加系47の脈動の抑制を中心に説明する。排気工程で排気管31から排出される排気ガスに含まれているNOxはNOx浄化触媒38で還元されてN2になる。
図3(a)にt1で示すように、燃料成分を噴射するために添加弁40が開いたとき、主室56内の燃料の圧力が瞬時に低下し、それに伴い図3(b)にPaで示すように負の圧力波が発生し、正方向、負方向・・に圧力脈動する。一方、添加弁40が閉じたときは、主室内56にPbで示すように正の圧力波が発生し、負方向、正方向・・に圧力脈動する。但し、これらの圧力脈動は本発明の脈動抑制部材45により抑制され、短時間の間にゼロに近づく。
図4を参照しつつ詳述する。添加弁40の開放時に主室56内に生ずる負の圧力波W0の圧力をP0とする。主室56から絞り65に負の圧力波が伝播するとき、絞り65内の圧力波はW1の圧力P1はP0に透過係数k1=2B1/(B1+B2)を乗じて、P1=P0×2B1/(B1+B2)となる。
その後、図4(c)(d)に示すように、絞り65を通過した負の圧力波は、副室62の入口部の断面変化端68で反射され、その際正負が反転され、反射係数k2=(B2−B3)/(B2+B3)を乗じて、P2=P0×2B1×{(B2−B3)/(B1+B2)×(B2+B3)}となる。
主室56の圧力波W0の圧力P0と、副室62の入口部の断面変化端68で反射して戻ってきた圧力波W2の圧力P2とが合成された合成圧力波の圧力Pは、P=P0+{P0×2B1/(B1+B2)×(B2−B3)/(B3+B3)}となる。負の圧力波W0の圧力P0と正の圧力波W2の圧力P2とは正負が反対なので、互いに打ち消しあい、合成圧力波Wの圧力Pは当初の圧力波W0の圧力P0よりも遙かに小さくなる。こうして、添加弁40の開放に起因する主室56内の燃料の圧力脈動が副室62により抑制される。なお、ここでは負の圧力波と反射された正の圧力波の位相(頂部の位置)は揃っていると仮定している。
ここで、断面積B1、B2及びB3の大きさを適宜選定することにより、合成圧力波Wの圧力Pは限りなく小さくでき、理論上はゼロにすることもできる。図5を参照しつつ説明する。図5において横軸はB2/B1の値であり、縦軸はB3/B1の値であり、曲線xは合成圧力波Wの圧力PがゼロになるようなB2/B1とB3/B1との関係を示す。全体的傾向として、B2/B1の値が大きくなるにつれてB3/B1の値が大きくなっている。
合成圧力波Wの圧力Pは、P=P0×{1+2B1/(B1+B2)×(B2−B3)/(B3+B3)}と表現でき、これから分かるように、2B1/(B1+B2)×(B2−B3)/(B3+B3)を−1に近づければ良い。例えばB2/B1=0.4のとき、B3/B1=1.6にすれば、具体的にはB1=1、B2=0.4、B3=1.6を代入すると、0.8/1.4×(−1.2)/1.4=−0.96となる。なお、添加弁40の閉鎖時における圧力脈動の抑制も、圧力波の正負が反対であることを除き、基本的に開放時とのそれと同じである。
(効果)
この最良の形態によれば、以下の効果が得られる。第1に、排気ガス中のNOxrの浄化(還元)が確実になる。NOx浄化触媒38と、その上流側に設けた添加弁40とで排気ガス中のNOxを二重に還元するからである。第2に、添加弁40を設けたにもかかわらず、その開閉時に添加系47に生ずる圧力脈動が抑制される。添加系47において添加弁40の上流側に脈動抑制部材45を配置したからである。その結果、添加弁40から排気ガス中に所定量の燃料成分が安定的に噴射される。
第3に、上記脈動抑制作用を持つ脈動抑制部材45は製作コストが安価である。主室56、副室62及び絞り65を区画する二つの容器部材50及び60からなり、シンプルな形状を持ち、主室56内の圧力波を副室62に向かって一方向に伝播させるのみだからである。特に、副室62の断面積を主室56の断面積の1.6倍にしたので、反射波の圧力振幅が大きくなり、脈動の抑制効果が大きい。第4に、副室62から戻り通路67が延びており、添加弁40から噴射されなかった余剰の燃料はパイプ71を通して回収でき、無駄にならない。
<変形例>
上記最良の形態の変形例を以下に示す。図6に示す第1変形例では、副室76を区画する第2容器部材75の他方延長部77に圧力調整弁80が設けられている。圧力調整弁80は他方延長部77の中空部78を開閉可能な開閉弁81と、この開閉弁81を閉鎖方向に付勢するバネ82とを含む。バネ82は開閉弁81を一定の付勢力で付勢しており、副室76内の圧力が所定値よりも高くなったときは燃料を中空部78からリークさせる。その結果、上記最良の形態の効果に加えて、副室76内の圧力が一定に維持される効果が得られる。
図7に示す第2変形例は主室107と副室111との間の絞り106の軸方向長さが短くされている。詳述すると、第1容器部材100は上壁101、下壁102、一方端壁103及び他方端壁105などを含み、主室107を区画している。一方端壁103に形成された横穴106が絞りとして作用している。また、第2容器部材110は他端が開口した本体112と、一端から延びた他端円筒部115とを含み副室111を区画し、本体112の開口縁113が第1容器部材100の他方端壁103にねじ結合されている。主室107及び副室111の断面積はそれぞれB1及びB3とされ、絞り106の断面積はB2とされている。
この第2変形例によれば、上記最良の形態の効果に加えて、さらに主室107内の圧力脈動が効果的に抑制される効果が得られる。すなわち、圧力波が主室107から副室111に向かって絞り106を通過する際も、副室111から主室107に向かって絞り106を通過する際も所定時間がかかる。しかし、絞り106が薄い他方端壁103に形成され、軸方向長さが極力短くなって。そのため、進行波(絞り106を左方に通過する負の圧力波)と、反射波(絞り106を右方に通過する正の圧力波)とで位相差が生じ難い。これに対して、負の圧力波(進行波)と、反射した正の圧力波(反射波)との間に位相差があると、負の圧力波による正の圧力波の打ち消しが不十分となる。
本発明の最良の形態による排ガス浄化装置を示す正面断面図である。 図1の要部拡大図である。 (a)は添加弁を開閉するパルス信号の説明図、(b)は添加弁の開閉により添加系に生ずる燃料の圧力脈動の説明図である。 (a)は図2と同じ要部断面図、(b)は主室及び絞りにおける圧力波の説明図、(c)は圧力波の副室での反射の説明図、(d)は絞り及び主室での反射波の説明図である。 主室と絞りとの断面積比と、主室と副室との断面積比と、主室における圧力波と反射波との合成圧力波がゼロになる曲線との関係を示すグラフである。 最良の形態の第1変形例を示す要部断面図である。 最良の形態の第2変形例を示す要部断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の脈動抑制部材において、圧力波が主室から副室に伝播する際の透過係数及び反射係数を説明する説明図である。 従来の燃料噴射弁を示す説明図である。
符号の説明
10:シリンダ 15:ピストン 23:燃料噴射弁
28:燃料タンク 31:排気管 35:排気弁
38:NOx浄化触媒 40:還元剤添加弁 45:脈動抑制部材
50,60:容器部材 53,68:壁部 56:主室
62:副室 65:絞り 67:戻し通路

Claims (7)

  1. 内燃機関から延び排気ガスを排出する排気管(31)と、
    前記排気管に配置され排気ガス中のNOxを浄化するNOx浄化装置(38)と、
    パイプ(43)により燃料タンク(28)に接続され、前記NOx浄化装置の近傍で排気ガスに燃料成分を噴射する還元剤添加弁(40)と、
    前記還元剤添加弁と前記パイプとを含む添加系(47)に設けられ、前記還元剤添加弁の開閉に伴い該添加系に発生する燃料の圧力の変動を抑制する脈動抑制部材(45)と、
    を備えたことを特徴とする排ガス浄化装置。
  2. 前記排気管中の排気ガスの流れ方向において、前記還元剤添加弁は前記NOx浄化触媒の上流側に配置されている請求項1に記載の排ガス浄化装置。
  3. 前記添加系での燃料の流れ方向において、前記脈動抑制部材は前記還元剤添加弁の上流側に配置されている請求項1に記載の排ガス浄化装置。
  4. 前記脈動抑制部材は主室(56)及び副室(62)を区画する容器部材(50,60)から成り、前記還元剤添加弁に接続された該主室に該副室が連通され、該主室で発生した圧力波と該圧力波が該副室で反射された反射波とを該主室で干渉させる請求項3に記載の排ガス浄化装置。
  5. 前記副室は前記主室よりも断面積が大きい請求項4に記載の排ガス浄化装置。
  6. 前記主室と前記副室との間に、該主室及び該副室よりも断面積が小さい絞り(65)が形成され、該主室内の圧力波が該絞りを透過して該副室に伝播する請求項5に記載の排ガス浄化装置。
  7. 前記副室は、前記主室に連通されたのとは反対側に、該副室よりも断面積が小さく燃料を前記燃料タンクに戻す戻し通路(67)が形成される請求項6に記載の排ガス浄化装置。
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