JP2006198381A - 衝撃吸収体及び衝撃吸収体を嵌入したカップインソール - Google Patents

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Abstract


【目的】高コストの衝撃吸収材を使用しないで、従来の衝撃吸収材と同等の衝撃吸収効果を奏功する低コストの衝撃吸収体を提供する。
【解決手段】硬度が55°(JAタイプ)のポリ塩化ビニルの半透明の総厚6.6mmのプレートの地面と間接又は直接接触する面に、円形開口面の直径が4mm、深さが4mmのハ−フカップ状の突起を、その円形開口面を地面方向に向けて連続して突設し、円形開口面を形成する壁体で地面方向からの衝撃力吸収する衝撃吸収体を開口面を地面方向に向けて、硬度が30°(JCタイプ)カップインソール本体の踵対応部に嵌入する。
【選択図】図2

Description

本発明は、衝撃吸収体及び衝撃吸収体を嵌入したカップインソールに関する。
人がコンクリートの路上を踵をつきながら走行している時、通常、踵に重力の17倍の力が加わると言われている。また、たとえば5センチ跳躍した場合、足には静止時の体重の20%増の力が加わると言われている。この衝撃力は足だけではなく、膝や腰にも伝達される。従って、従来から、踵対応部に埋封して歩行時足に負荷される衝撃を吸収する各種衝撃吸収体が提案されている。
従来から提案されている衝撃吸収体としては、たとえば、高反発性ウレタン、一般EVA(ethylen vinyl acetate)、コンプレッションEVA、ソルボセイン(sorbothane)、αゲル(αgel)、ハイドロフロー・ユニット(hydro flow unit)、ダイナコイル(dynacoil)、メディカル・ソール・サスペックス、アブソーブ90、デリンジャーウェッブネット、パワーリターン・エアコイルシステム、フローリアン、ビブラソーブ、LMS(lateral mortion stabilizer)、CATS(cell advance technology)、メモリーフォーム、フィットセル、フレキシテックス等多種多様なものがあり、著名なものとしては、コンバースの「エナージーウェーブ」(登録商標)、アシックスの「ゲル・チャージャー(gelcharger)」(登録商標)、ナイキの「エアミドルソール」(登録商標)、ランバートの「トランスパワー(transpower)」(登録商標)、リーボックスの「エナージーリターンシステム」(登録商標)、ニューバランスの「アブソジェル(absogel)」(登録商標)が実用化されている。
これら従来から提案されている衝撃吸収体は、それぞれ特徴がある衝撃吸収性作用、反発弾性を有し、優れた衝撃吸収効果を奏功する。然し、汎用樹脂或いはゴムに比べてコストが高いことが多く、そのことが通常の日常生活で使用する靴に安直に使用することを制限していた。
テニスシューズ、サッカーシューズ、バスケットシューズ、ラグビーシューズ、野球靴、バレーボールシューズのように急激な発進と停止、後退、横移動、ピボット(回転)、ジャンプ、キック等厳しい環境下で使用する高価なスポーツシューズには、高価な材料を使用しても十分コストを吸収することができる。
然しながら、一般の人が、日常生活で単なる歩行用或いはジョギング用として使用する靴に、上述した高価な衝撃吸収体を使用してもコストパフォーマンスが合わず、又過剰物性になり、それら高価な衝撃吸収体の性能を十分に活用することができない。
そのために、ゴム或いは塩ビ等汎用性の材料を特殊な構造に成形し、その応力分散能を利用する衝撃吸収体が提案されている。
たとえば、特開平9−273582号公報は、高分子組成物から成るハニカム構造を有する衝撃吸収部材を開示している。然しながら、特開平9−273582号公報が開示するハニカム構造を有する衝撃吸収部材の高分子組成物は、低分子材と媒体材とを含む低分子材保持複合物と高分子材料から成り、高分子組成物中の低分子材の100℃における粘度が5×10センチポイズ以下で、低分子材と媒体材の各々の溶解度パラメータ−値の差が3.0以下、高分子組成部中の低分子材と媒体材の重量比が1.0以上、低分子材料と高分子材料の各々の溶解度パラメータ−値の差が4.0以下、高分子組成部中の低分子材と高分子材料の重量比が0.5以上とするものである。
このように、特開平9−273582号公報が記載する衝撃吸収部材は、それなりに優れたものと思料するが、その構成は複雑で、製造コストも高く、汎用性があるとは言えない。
特開平9−273582号公報
本発明が解決しようとする課題は、前述した高コストの衝撃吸収体を使用しないで、且つ単純な製造法で、従来の衝撃吸収体と同等の衝撃吸収効果を奏功する低コストの衝撃吸収体を提供することである。
本発明が解決しようとする別の課題は、前述した高コストの衝撃吸収体を使用しないで、且つ単純な製造法で、従来の衝撃吸収体と同等の衝撃吸収効果を奏功する低コストの衝撃吸収体を踵対応部に埋封したカップインソールを提供することである。
本発明が解決しようとする別の課題及び利点は、以下逐次明らかにされるであろう。
本発明者は、前記課題を解決するための手段を策定するため、ゴム又は熱可塑性合成樹脂の弾性体を材料として使用することを第1の要件とした。
さらに、ゴム又は熱可塑性合成樹脂の弾性体を、中実体のブロックとして面全体で歩行時足に負荷される衝撃圧を受けるのではなく、隔壁で特定の形状を囲繞した突起体を形成し、隔壁を形成する線で受けるようにすることを検討した。
ゴム又は熱可塑性合成樹脂の弾性体で特定の形状にする技術としては、通常ハニカム構造、各種多角形が提案されている。
前述したように、人がコンクリートの路上を踵をつきながら走行している時、通常、踵に重力の17倍に力が加わると言われている。また、たとえば5センチ跳躍した場合、足には静止時の体重の20%増の力が加わると言われている。この衝撃力は足だけではなく、膝や腰にも伝達される。本発明者は、歩行時足にかかるこのような衝撃力を緩和する衝撃吸収体の構造を、先ず、応力とひずみの関係から理論的に考察した。
物体に、物体内の隣接する部分が相互に及ぼし合う力、すなわち応力を与えると、物体自体や物体の一部の体積や形が変化し、ひずみ(strain)が発生する。
ひずみには、(1)たとえば針金を引っ張るときに発生するような単位長さあたりの長さが変化する線ひずみ(縦ひずみ)(linear(longitudinal)strain)a、(2)物体に流体が静力学的な圧力がかかるときに発生する体積ひずみ(volume(bulk)strain)、(3)体積は変化せずに角度だけが変化する剪断ひずみ(shear strain)、たとえば直方体の物体が、向かい合う2つの面に逆向きに力を受け、他の部分は変化せずに平行六面体になる場合。この場合、1つの角の角度の変化をラジアンで計ったもの(θ)がひずみの目安になり、実際にはθは小さいので、単位長さだけ離れた2つの面の横方向のずれとθが等しくなる。
応力の発生の仕方は、通常、物体内の場所によって異なる。たわんだ棒の伸びている部分では互いに引っ張り合う張力が作用しており、縮んでいる部分では互いに押し合う圧力が作用している。応力というのは、物体内の隣接する部分が互いに影響し合う力であるから、ある点での応力という場合には、その点を通る一つの面を想定して、その面の両側の部分がその面のところでどういう力を作用し合っているかをいわねばならない。
物体に力を加えれば、それに応じて変形する。加える力が小さければ、その力を取り去ると変形は元に戻る。物体の釣り合いや運動を論ずるとき、このような範囲で考える物体を弾性体という。与える力の大きさがある限界を超えると、力を取り去っても変形が永久ひずみとして残留する。そのときの力(応力)を弾性限度という。弾性限度を超えるような大きさの力を与えると物体は弾性体でなくなり、永久ひずみを生じて連続的に変形する。この性質を塑性という。
弾性体に弾性限度を超えた応力を与えると塑性変形が起こる。塑性変形の他に、物体が外力により永久ひずみがあまり生じないうちに壊れる場合がある、すなわち、塑性が欠如して壊れる場合があるが、これを脆性破壊という。
弾性体に弾性限度以内の小さな応力を加えている場合、弾性体に規則的な形状を維持していれば、塑性変形も脆性破壊も発生しない。然しながら、弾性体の形状が不規則な場合、その箇所に極めて大きな応力が発生することがある。これを応力集中という。
応力集中が発生する最も顕著な場合は、「切欠き効果」である。外力の加わった物体の表面に切込みがあると、応力集中によりその部分に大きな応力が発生し、このため、外力により他の部分に先駆けてこの部分に塑性変形が起こったり、脆性破壊の原因が発生する。
従って、比較的小さな力が恒常的に踵にかかる日常生活で使用する靴をはじめ、急激な発進と停止、後退、横移動、ピボット(回転)、ジャンプ、キック等予期し難い大きな力が瞬間的に踵にかかる靴に使用する衝撃吸収体にとって重要なことは、亀裂が発生しない構造にすることである。
弾性体の成形品は、鈍角でも鋭角でも角度を形成する面が多くなれば、なるほどその角度の箇所に亀裂が発生しやすい。特に、靴のように、垂直方向の圧縮力だけではなく、横方向或いは斜め方向又はこれらが複雑に複合した方向から力が加わる場合には、角度部分に、力学的に理論解析が困難な複雑な力が加わり、結果として、塑性変形あるいは脆性破壊し、それが亀裂を引き起こすことになる。
そこで、本発明者は、所定の硬度を有するゴム、熱可塑性合成樹脂、又は熱可塑性エラストマーの、地面と間接又は直接接触する面に、ハ−フカップの開口面を地面方向に向けて、ハ−フカップ状の突起を連続して設けることを検討した。
従って、上記課題は下記の手段により解決される。
第1の手段は、所定の硬度を有するゴム、熱可塑性合成樹脂、又は熱可塑性エラストマーのプレートの地面と間接又は直接接触する面に、ハ−フカップ状の突起を、その円形開口面を地面方向に向けて連続して突設し、円形開口面を形成する壁体で地面方向からの衝撃力吸収することである。
第2の手段は、硬度が50〜55°(JAタイプ)のゴム、熱可塑性合成樹脂、又は熱可塑性エラストマーのプレートの地面と間接又は直接接触する面に、ハ−フカップ状の突起を、その円形開口面を地面方向に向けて連続して突設し、円形開口面を形成する壁体で地面方向からの衝撃力吸収することである。
第3の手段は、硬度が50〜55°(JAタイプ)のゴム、熱可塑性合成樹脂、又は熱可塑性エラストマーのプレートの地面と間接又は直接接触する面に、直径が4〜5mm、深さが4〜5mmのハ−フカップ状の突起を、その円形開口面を地面方向に向けて連続して突設し、円形開口面を形成する壁体で地面方向からの衝撃力吸収することである。
第4の手段は、第1〜第3の手段で記載した衝撃吸収体を、ハ−フカップ状の突起の円形開口面を地面方向に向けてカップインソール本体の踵対応部に嵌入した衝撃吸収体嵌入カップインソールを提供することである。
第5の手段は、第4の手段においてカップインソール本体の硬度を30〜50°(JCタイプ)にすることである。
請求項1に記載した発明により、所定の硬度を有するゴム、熱可塑性合成樹脂、又は熱可塑性エラストマーのプレートの地面と間接又は直接接触する面に、ハーフカップ状の突起を、その円形開口面を地面方向に向けて連続して突設し、円形開口面を形成する壁体で地面方向からの衝撃力吸収するような構成にしたので、鈍角又は鋭角の角度を形成する面が無いので、垂直方向の圧縮力だけではなく、横方向或いは斜め方向又はこれらが複雑に複合した方向から力が加わる場合でも塑性変形あるいは脆性破壊し難く、従って、比較的小さな力が恒常的に踵にかかる日常生活で使用する靴をはじめ、急激な発進と停止、後退、横移動、ピボット(回転)、ジャンプ、キック等予期し難い大きな力が瞬間的に踵にかかる靴に適した衝撃吸収体である。
請求項2に記載した発明により、ハ−フカップ状の突起1個に関して言えば、その円形開口面を形成する円形壁体だけで地面に間接または直接接触しているが、衝撃吸収体の硬度を50〜55°(JAタイプ)と比較的高くしたので、へたることがなく、形状を保持することができる。
請求項3に記載した発明により、地面と間接又は直接接触する面に突設されたハーフカップ状の突起の円形開口面の直径を4〜5mm、深さを4〜5mmとしたので、地面方向からの衝撃力をバランス良く受けることができ、円形開口面の直径を5mm以上、深さを5mm以上とした場合に比べて、へたることがなく、形状を保持することができる。
請求項4に記載した発明により、たとえば、硬度が50〜55°(JAタイプ)のゴム、熱可塑性合成樹脂、又は熱可塑性エラストマーのプレートの地面と間接又は直接接触する面に、円形開口面の直径が4〜5mm、深さが4〜5mmのハ−フカップ状の突起を、その円形開口面を地面方向に向けて連続して突設し、円形開口面を形成する壁体で地面方向からの衝撃力吸収する衝撃吸収体を、開口面を地面方向に向けてカップインソール本体の踵対応部に嵌入したので、日常生活で使用する靴、各種スポーツシューズにそのまま使用することができる。
請求項5に記載した発明により、たとえば、硬度が50〜55°(JAタイプ)のゴム、熱可塑性合成樹脂、又は熱可塑性エラストマーのプレートの地面と間接又は直接接触する面に、円形開口面の直径が4〜5mm、深さが4〜5mmのハ−フカップ状の突起を、その円形開口面を地面方向に向けて連続して突設し、円形開口面を形成する壁体で地面方向からの衝撃力吸収する衝撃吸収体を、開口面を地面方向に向けて硬度が30〜50°(JCタイプ)カップインソール本体の踵対応部に嵌入したので、衝撃吸収体とカップインソール本体それぞれの衝撃吸収能のバランスがよく、特に衝撃吸収体の硬度をカップインソール本体の硬度より約20°大きくしたので、人がコンクリートの路上を踵をつきながら走行している時、踵に負荷される重力の17倍の衝撃力に対して抵抗力があり、全体としてへたることがなく、カップインソールとしての形状を保持することができる。
従って、発明を実施するための最良の形態は、硬度が50〜55°(JAタイプ)のゴム、熱可塑性合成樹脂、又は熱可塑性エラストマーのプレートの地面と間接又は直接接触する面に、円形開口面の直径が4〜5mm、深さが4〜5mmのハ−フカップ状の突起を、その円形開口面を地面方向に向けて連続して突設し、円形開口面を形成する壁体で地面方向からの衝撃力吸収する衝撃吸収体を開口面を地面方向に向けて、硬度が30〜50°(JCタイプ)カップインソール本体の踵対応部に嵌入することである。
本発明の衝撃吸収体を材料は、硬度が50〜55°(JAタイプ)に成形できれば、ゴム、熱可塑性合成樹脂、又は熱可塑性エラストマーの任意の材料から選択することできる。同じ効果でコストを下げることができる材料としては、軟質のポリ塩化ビニルが好ましい。
本発明の衝撃吸収体を材料の硬度は50〜55°(JAタイプ)の範囲が好ましい。衝撃吸収体の硬度としては比較的高い。この理由は、本発明の衝撃吸収体は、ハ−フカップ状の突起1個に関して言えば、その円形開口面を形成する円形壁体だけで地面に間接または直接接触する構造であるので、硬度が50°(JAタイプ)以下の場合、へたり、逆に硬度が55°(JAタイプ)以上になると、形状保持性は大きくなるが、衝撃吸収性能が低下するので好ましくない。
本発明の衝撃吸収体の形状は特段に限定されないが、靴のカップインソール本体の踵対応部に嵌入させて使用するので、ほぼ楕円形、或いは洋梨形が好ましい。靴のカップインソール本体の踵対応部に嵌入させるために、最上部は段付きにし、それより下の部品より小さくすることが好ましい。
本発明の衝撃吸収体のサイズは特段に限定されないが、1例を挙げると、楕円形、或いは洋梨形の長径が55mm、短径が34mm、ハ−フカップ状の突起を形成する部分の厚さが4mm、中間部が1.25mm、最上部が1.25mmである。
本発明の衝撃吸収体に突設するハ−フカップ状の突起の円形開口面の直径、及び深さは特段に限定されないが、通常、直径が5mmまで、深さが5mmまでが好ましい。ハ−フカップ状の突起の円形開口面の直径、及び深さが、この数値範囲にある場合、地面方向からの衝撃力をバランス良く受けることができ、円形開口面の直径を5mm以上、深さを5mm以上とした場合に比べて、へたることがなく、形状を保持することができる。
本発明の衝撃吸収体を嵌入するカップインソール本体の材料、厚さ、形状は特段に限定されないが、1例としてEVAを厚さ3mm、硬度30〜50°(JCタイプ)に成形し、表面にポリエステル製の布を貼り付けたものが好ましい。
以下、実施例を参照して本発明を具体的に説明する。
図1は、本発明の実施例1による衝撃吸収体の外形構造を示す斜視図である。図2は、本発明の実施例1による衝撃吸収体の透視斜視図である。図3は、本発明の実施例1による衝撃吸収体の断面図である。
図1に示したように、1は、軟質のPVCで硬度55°(JAタイプ)で成形した半透明の衝撃吸収体で、長径が55mm、短径が34mmの洋梨形をしている。衝撃吸収体1は、厚さ4.0mmの基底部2と、厚さ1.25mmの中間部3と、厚さ1.25mmの表層部4が一体成形されている。断面図3に示したように、表層部4は、中間部3及び基底部2より、小さく形成されている。
図2に示したように、本発明の衝撃吸収体1の厚さ4.0mmの基底部2には、ハーフカップ5が連続して形成されている。ハーフカップ5の円形開口面6は、靴のカップインソール7(図4)の踵対応部8(図4)に嵌入したとき、地面方向に向くように形成されている。
ハーフカップ5は、規則的に連続して配列するように形成することが好ましい。ハーフカップ5を、不規則且つ不連続に配列して形成すると、地面からの衝撃力が均等に分散されないの好ましくない。
ハーフカップ5の円形開口面6の直径6は4mm、深さhは4mmに成形した。
図4は、実施例1で製造した衝撃吸収体1をカップインソール本体7の踵対応部8に嵌入した上面図である。図5は、図4の断面図である。
カップインソール本体7は、EVAで硬度35°(JCタイプ)で厚さ3mmに成形した。カップインソール本体7の踵対応部8に衝撃吸収体1を嵌入すると、衝撃吸収体1の下部の3.5mmが、カップインソール本体7の踵対応部8から突出するようになっている。すなわち、深さ4mmのハーフカップ5の87.5%が突出するようになっているので、歩行時に間接的に地面から受ける衝撃力を分散し、弱化することができる。
産業上の利用分野
以上説明したように、本発明の衝撃吸収体は、ハ−フカップ状の円形開口面を形成する壁体で地面方向からの衝撃力を吸収するような構成にしたので、鈍角又は鋭角の角度を形成する面が無いので、垂直方向の圧縮力だけではなく、横方向或いは斜め方向又はこれらが複雑に複合した方向から力が加わる場合でも塑性変形あるいは脆性破壊し難く、従って、比較的小さな力が恒常的に踵にかかる日常生活で使用する靴をはじめ、急激な発進と停止、後退、横移動、ピボット(回転)、ジャンプ、キック等予期し難い大きな力が瞬間的に踵にかかる靴に適した衝撃吸収体である。
本発明の実施例1による衝撃吸収体の外形形状を示す斜視図。 本発明の実施例1による衝撃吸収体の透視斜視図。 本発明の実施例1による衝撃吸収体の断面図。 本発明の実施例1による衝撃吸収体をカップインソールの踵対応部に嵌入した上面図。 本発明の実施例1による衝撃吸収体をカップインソールの踵対応部に嵌入した断面図。
符号の説明
1 衝撃吸収体
2 基底部
3 中間部
4 表層部
5 ハーフカップ
6 円形開口面
7 カップインソール本体
8 カップインソール本体の踵対応部
L 表層部4の長径
l 表層部4の短径
d 円形開口面の直径
h 円形開口面の深さ

Claims (5)

  1. 所定の硬度を有するゴム、熱可塑性合成樹脂、又は熱可塑性エラストマーのプレートの地面と間接又は直接接触する面に、ハ−フカップ状の突起を、その円形開口面を地面方向に向けて規則的に連続して突設し、円形開口面を形成する壁体で地面方向からの衝撃力吸収する衝撃吸収体。
  2. 硬度が50〜55°(JAタイプ)である請求項1に記載の衝撃吸収体。
  3. 円形開口面の直径が4〜5mm、深さが4〜5mmである請求項1又は2に記載の衝撃吸収体。
  4. 請求項1〜4項のいずれか1項に記載の衝撃吸収体を、ハ−フカップ状の突起の円形開口面を地面方向に向けてカップインソール本体の踵対応部に嵌入した衝撃吸収体嵌入カップインソール。
  5. カップインソール本体の硬度が30〜50°(JCタイプ)である請求項4に記載の衝撃吸収体嵌入カップインソール。
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