JP2006197029A - 携帯形電子装置、情報処理装置および電子認証システム - Google Patents
携帯形電子装置、情報処理装置および電子認証システム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 利用者を特定し得る特定情報を容易かつ迅速に出力することができる携帯形電子装置、情報処理装置および電子認証システムを提供する。
【解決手段】 携帯形電子装置2の利用者によって、指紋入力部12に利用者の指紋を表す指紋情報が入力される。携帯指紋認証部13は、入力指紋情報と、携帯記憶指紋情報とが合致するか否かを判定する。携帯指紋認証部13によって、入力指紋情報と携帯記憶指紋情報とが合致すると判定されると、無線部17は、前記合致すると判定された携帯記憶指紋情報、および特定情報の送信要求を表す送信要求情報を、基地局3を介して情報処理装置4に送信する。無線部17は、前記送信要求情報に基づいて情報処理装置4から基地局3を介して送信される利用者の特定情報を受信する。無線部17によって受信した前記特定情報は、表示部15の表示画面に表示される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、携帯形電子装置、携帯形電子装置と通信可能に構成される情報処理装置およびこれらを用いて構築される電子認証システムに関する。
第1の従来の技術の指紋照合無線携帯電話システムは、無線携帯電話装置、基地局および交換局を含み、無線携帯電話装置と交換局とが、基地局を介して無線通信を行う。無線携帯電話装置は、使用者の指紋を入力する指紋入力部を備える。交換局に携帯電話装置の正規の利用者の指紋を登録しておき、携帯電話装置の指紋入力部から入力された指紋の照合を交換局で行うことによって、利用者本人の認証を行い、携帯電話装置の利用者が正規の利用者であるか否かを識別することができるように構成される(たとえば、特許文献1参照)。
第2の従来の技術の電子決済システムは、個々の携帯電話の内部で行われる指紋照合の結果を金融機関に送信することによって、商品代金の決済処理をするように構成される(たとえば、特許文献2参照)。
前述の第1の従来の技術では、利用者以外の他人による携帯電話装置の不正使用を防止するために、指紋の照合をして利用者本人であるか否かの認証を行い、利用者本人であることが確認されると、セキュリティロック機能の解除およびインターネットへの接続許可などを行うように構成されている。しかし前述の従来の技術では、指紋認証技術を利用して、利用者本人であることを証明するための身分証明機能を実現するようには構成されていない。たとえば利用者が免許証、パスポートおよび保険証などの証明書を所持していないときに、これらの証明書の提示または提出を求められた場合には、その場で即座に証明書の提示または提出の要求に応じることができず、必要な用事および業務を実行することができないという問題がある。したがって指紋認証技術などを用いて、利用者の身分証明などに必要な情報を出力可能な携帯形電子装置およびこれを用いた電子認証システムの開発が望まれている。
本発明の目的は、利用者を特定し得る特定情報を容易かつ迅速に出力することができる携帯形電子装置、情報処理装置および電子認証システムを提供することである。
本発明は、利用者を特定し得る特定情報を提供する情報処理装置と通信可能に構成される携帯形電子装置であって、
生体固有の情報を表す生体情報を入力する生体情報入力手段と、
生体情報が記憶される携帯記憶手段と、
前記入力される生体情報と、携帯記憶手段に記憶される生体情報とが合致するか否かを判定する携帯判定手段と、
携帯判定手段によって合致すると判定された生体情報、および特定情報の送信要求を表す送信要求情報を情報処理装置に送信可能な携帯送信手段と、
前記送信要求情報に基づいて情報処理装置から送信される利用者の特定情報を受信可能な携帯受信手段と、
携帯受信手段によって受信される特定情報を出力可能な出力手段とを含むことを特徴とする携帯形電子装置である。
生体固有の情報を表す生体情報を入力する生体情報入力手段と、
生体情報が記憶される携帯記憶手段と、
前記入力される生体情報と、携帯記憶手段に記憶される生体情報とが合致するか否かを判定する携帯判定手段と、
携帯判定手段によって合致すると判定された生体情報、および特定情報の送信要求を表す送信要求情報を情報処理装置に送信可能な携帯送信手段と、
前記送信要求情報に基づいて情報処理装置から送信される利用者の特定情報を受信可能な携帯受信手段と、
携帯受信手段によって受信される特定情報を出力可能な出力手段とを含むことを特徴とする携帯形電子装置である。
本発明に従えば、利用者によって、生体情報入力手段に生体固有の情報を表す生体情報、たとえば利用者の指紋を表す指紋情報が入力される。携帯判定手段は、前記入力される生体情報と、携帯記憶手段に記憶される生体情報とが合致するか否かを判定する。判定手段によって、前記入力される生体情報と、前記記憶される生体情報とが合致すると判定されると、携帯送信手段は、前記合致すると判定された生体情報、および特定情報の送信要求を表す送信要求情報を情報処理装置に送信する。携帯受信手段は、前記送信要求情報に基づいて情報処理装置から送信される利用者の特定情報を受信する。携帯受信手段によって前記特定情報を受信すると、出力手段は受信した特定情報を出力、たとえば表示画面に表示する。
したがって利用者は、たとえば身分証明書の提示または提出を求められたときに、身分を証明するための証明書を所持していない場合であっても、利用者を特定し得る身分証明に必要な特定情報を容易に情報処理装置から取得し、その取得した特定情報を出力手段によって出力することができる。これによって利用者は、出力手段によって出力された特定情報を、特定情報の要求先に提示または提出するなどして、容易かつ迅速に利用者自身の身分証明をすることができるので、身分証明が必要な業務を円滑に遂行することができる。また身分証明に必要な特定情報を、情報処理装置から取得して、出力手段によって出力することができるので、利用者は身分証明書などの書類を携帯する必要がなくなる。したがって利用者に対する利便性を向上することができる。
また本発明は、前記情報処理装置は利用者を特定し得る複数の特定情報を有し、
前記出力手段は、各特定情報に対応して設定される情報であって、情報処理装置に各特定情報を要求するための情報を表す見出し情報を選択可能に出力することを特徴とする。
前記出力手段は、各特定情報に対応して設定される情報であって、情報処理装置に各特定情報を要求するための情報を表す見出し情報を選択可能に出力することを特徴とする。
本発明に従えば、利用者を特定し得る複数の特定情報のそれぞれに対応して設定される情報であって、情報処理装置に各特定情報を要求するための情報を表す見出し情報は、出力手段によって選択可能に出力される。利用者が出力手段に出力される見出し情報を選択すると、選択された見出し情報に対応する特定情報の送信要求を表す送信要求情報が、携帯送信手段によって情報処理装置に送信される。そして情報処理装置から、前記見出し情報に対応する特定情報が携帯形電子装置に送信され、この特定情報を携帯受信手段が受信する。したがって利用者は、出力手段に選択可能に出力される見出し情報の中から、利用者が所望する特定情報に対応する見出し情報を選択することができる。これによって、利用者が所望する特定情報を情報処理装置から容易に取得することができる。
また本発明は、前記出力手段は、携帯受信手段によって受信した特定情報を記録紙に記録する記録手段であることを特徴とする。
本発明に従えば、出力手段は、携帯受信手段によって受信した特定情報を記録紙に記録する記録手段である。情報処理装置から送信され、携帯受信手段が受信した特定情報は、記録手段によって記録紙に記録することができる。したがって利用者は、たとえば身分証明書の提出を求められたときに、身分を証明するための証明書を所持していないとしても、情報処理装置から取得した、利用者を特定し得る身分証明に必要な特定情報を記録手段によって記録紙に記録し、その特定情報が記録された記録紙を、身分証明書の代替として特定情報の要求先に提出することができる。これによって利用者に対する利便性をさらに向上することができる。
また本発明は、利用者を特定し得る特定情報を提供し、利用者の携帯形電子装置と通信可能に構成される情報処理装置であって、
携帯形電子装置から送信される特定情報と生体固有の情報を表す生体情報とが関連付けられて記憶される記憶手段と、
携帯形電子装置から送信される送信要求情報および生体情報を受信可能な受信手段と、
前記受信される生体情報と、記憶手段に記憶される生体情報とが合致するか否かを判定する判定手段と、
前記送信要求情報に基づいて、判定手段によって合致すると判定された生体情報に関連付けられた特定情報を携帯形電子装置に送信可能な送信手段とを含むことを特徴とする情報処理装置である。
携帯形電子装置から送信される特定情報と生体固有の情報を表す生体情報とが関連付けられて記憶される記憶手段と、
携帯形電子装置から送信される送信要求情報および生体情報を受信可能な受信手段と、
前記受信される生体情報と、記憶手段に記憶される生体情報とが合致するか否かを判定する判定手段と、
前記送信要求情報に基づいて、判定手段によって合致すると判定された生体情報に関連付けられた特定情報を携帯形電子装置に送信可能な送信手段とを含むことを特徴とする情報処理装置である。
本発明に従えば、記憶手段は、携帯形電子装置から送信される特定情報と生体固有の情報を表す生体情報とを関連付けて記憶する。受信手段は、携帯形電子装置から送信される送信要求情報および生体情報を受信する。判定手段は、受信手段によって受信した生体情報と、記憶手段に記憶される生体情報とが合致するか否かを判定する。送信手段は、受信手段によって受信した送信要求情報に基づいて、判定手段によって合致すると判定された生体情報に関連付けられた特定情報を携帯形電子装置に送信する。したがって携帯形電子装置から送信され、かつ受信手段によって受信した送信要求情報に基づいて、携帯形電子装置から送信要求された特定情報を、携帯形電子装置に容易かつ迅速に提供することができる。
また本発明は、前記携帯形電子装置と、
前記情報処理装置とを含むことを特徴とする電子認証システムである。
前記情報処理装置とを含むことを特徴とする電子認証システムである。
本発明に従えば、前述のような携帯形電子装置と情報処理装置とを含む電子認証システムを実現することができる。電子認証システムを用いることによって、携帯形電子装置の利用者は、たとえば身分証明書の提示または提出を求められたときに、身分を証明するための証明書を所持していない場合であっても、利用者を特定し得る身分証明に必要な特定情報を容易に情報処理装置から取得し、その取得した特定情報を出力手段によって出力することができる。また情報処理装置は、携帯形電子装置から送信され、かつ受信手段によって受信した送信要求情報に基づいて、携帯形電子装置から送信要求された特定情報を、携帯形電子装置に容易かつ迅速に提供することができる。
したがって携帯形電子装置の利用者は、出力手段によって出力された特定情報を、特定情報の要求先に提示または提出するなどして、容易かつ迅速に利用者自身の身分証明をすることができるので、身分証明が必要な業務を円滑に遂行することができる。また携帯形電子装置は、身分証明に必要な特定情報を、情報処理装置から取得して、出力手段によって出力することができるので、携帯形電子装置の利用者は、身分証明書などの書類を携帯する必要がなくなる。これらによって利用者に対する利便性を向上することができる。
また本発明は、前記携帯形電子装置と通信可能に接続され、携帯形電子装置から与えられる特定情報を記録紙に記録する記録装置をさらに含むことを特徴とする。
本発明に従えば、記録装置は、携帯形電子装置と通信可能に接続され、携帯形電子装置から与えられる特定情報を記録紙に記録する。携帯形電子装置の利用者は、たとえば利用者を特定し得る身分証明に必要な特定情報が記載された書類が必要になった場合、情報処理装置から前記特定情報を取得した後、その取得した特定情報を記録装置に与える。これによって記録装置は、携帯形電子装置から与えられる前記特定情報を記録紙に記録するので、携帯形電子装置の利用者は、記録装置によって特定情報が記録された記録紙を容易に得ることができる。したがって利用者は、たとえば身分証明に必要な特定情報が記載された書類を、特定情報の要求先に提出することが必要になった場合でも、前記書類を発行する施設、企業および官公署などに出向かずに、前記特定情報が記載された書類を得ることができ、得られた書類を、容易かつ迅速に特定情報の要求先に提出することができる。これによって利用者に対する利便性をさらに向上することができる。
本発明によれば、利用者は、たとえば身分証明書の提示または提出を求められたときに、身分を証明するための証明書を所持していない場合であっても、利用者を特定し得る身分証明に必要な特定情報を容易に情報処理装置から取得し、その取得した特定情報を出力手段によって出力することができる。これによって、出力手段によって出力された特定情報を、特定情報の要求先に提示または提出するなどして、容易かつ迅速に利用者の身分証明をすることができるので、身分証明が必要な業務を円滑に遂行することができる。また身分証明に必要な特定情報を、情報処理装置から取得して、出力手段によって出力することができるので、利用者は身分証明書などの書類を携帯する必要がなくなる。したがって利用者に対する利便性を向上することができる。
また本発明によれば、利用者は、出力手段に選択可能に出力される見出し情報の中から、利用者が所望する特定情報に対応する見出し情報を選択することができる。これによって、利用者が所望する特定情報を情報処理装置から容易に取得することができる。
また本発明によれば、利用者は、たとえば身分証明書の提出を求められたときに、身分を証明するための証明書を所持していないとしても、情報処理装置から取得した、利用者を特定し得る身分証明に必要な特定情報を記録手段によって記録紙に記録し、その特定情報が記録された記録紙を提出することができる。これによって利用者に対する利便性をさらに向上することができる。
また本発明によれば、携帯形電子装置から送信され、受信手段によって受信した送信要求情報に基づいて、携帯形電子装置から送信要求された特定情報を、携帯形電子装置に容易かつ迅速に提供することができる。
また本発明によれば、携帯形電子装置の利用者は、出力手段によって出力された特定情報を、特定情報の要求先に提示または提出するなどして、容易かつ迅速に利用者の身分証明をすることができるので、身分証明が必要な業務を円滑に遂行することができる。また携帯形電子装置は、身分証明に必要な特定情報を、情報処理装置から取得して、出力手段によって出力することができるので、携帯形電子装置の利用者は、身分証明書などの書類を携帯する必要がなくなる。これらによって利用者に対する利便性を向上することができる。
また本発明によれば、携帯形電子装置の利用者は、記録装置によって特定情報が記録された記録紙を容易に得ることができる。したがって利用者は、たとえば身分証明に必要な特定情報が記載された書類が必要になった場合でも、前記書類を発行する施設、企業および官公署などに出向かずに、前記書類を容易かつ迅速に得ることができるので、利用者に対する利便性をさらに向上することができる。
図1は、本発明の実施の一形態である電子認証システム1の構成を示すブロック図である。電子認証システム1は、携帯形電子装置2、基地局通信装置(以下、単に「基地局」と表記する場合がある)3、情報処理装置4および記録装置6を含んで構成される。携帯形電子装置2は、利用者が携帯して持運ぶことが可能であり、利用者に持運ばれることによって移動する。携帯形電子装置2は、たとえば携帯電話装置によって実現される。
電子認証システム1は、基地局3および情報処理装置4を含んでネットワーク設備5を構成する。基地局3および情報処理装置4は、それぞれ固定位置に設けられる。ネットワーク設備5を構成する基地局3と情報処理装置4とは、有線接続され、相互に有線通信することができる。
基地局3は、通信エリアを有している。携帯形電子装置2と情報処理装置4とは、携帯形電子装置2が基地局3の通信エリア内に位置する場合、その基地局3を介して相互に通信することができる。したがって基地局3は、携帯形電子装置2から送信される情報を受信し、その受信した情報を情報処理装置4に送信する。また基地局3は、情報処理装置4から送信される情報を受信し、その受信した情報を携帯形電子装置2に送信する。
図1では、理解を容易にするために、1つの携帯形電子装置2を示しているが、電子認証システム1では、複数の携帯形電子装置2が、ネットワーク設備5と相互に通信可能に構成される。換言しれば、複数の携帯形電子装置2は、基地局3を介して情報処理装置4と通信可能に構成される。また本実施の形態では、携帯形電子装置2と記録装置6とが、通信ケーブルによって相互に通信可能に接続される。
電子認証システム1は、たとえば携帯形電子装置2の利用者が、本人であることを証明するための証明書の提示または提出を求められたときに、免許証、パスポート、保険証などの身分証明書を所持していない場合、あるいは利用者自身が身分を証明する情報が必要になった場合に、携帯形電子装置2を用いて、基地局3を介して情報処理装置4から、特定情報を容易かつ迅速に取得して出力することができるようにすることを目的としている。
本実施の形態における特定情報とは、利用者を特定し得る情報である。特定情報は、たとえば運転免許証、住民票、パスポートおよび健康保険証に記載される情報であって、さらに具体的には氏名、生年月日、本籍および住所などを表す情報である。
携帯形電子装置2は、キー入力部11、指紋入力部12、携帯指紋認証部13、携帯記憶部14、表示部15、携帯記録部16、無線部17および携帯制御部18を含んで構成される。キー入力部11は、利用者が操作する操作入力キーなどの複数の操作片を有する。キー入力部11は、各操作片が操作されることによって、数字情報、文字情報および携帯形電子装置2への指示情報などの所定の情報など、操作に応じた情報を表す信号を生成して後述する携帯制御部18に与える。したがって利用者は、キー入力部11の各操作片を操作して、携帯形電子装置2に情報を入力することができる。
キー入力部11は、たとえば指紋入力キーを備える。指紋入力キーは、利用者の指紋画像を表す情報(以下、単に「指紋情報」と表記する場合がある)を入力するときに操作される。指紋入力キーが操作されると、指紋入力部12によって利用者の指紋画像を読取る指令が携帯制御部18に与えられるとともに、携帯制御部18によって指紋入力部12に与えられる。
指紋入力部12は、携帯形電子装置2の利用者の指紋画像を読取り、その読取った指紋画像を表す指紋情報を携帯制御部18に与える。携帯制御部18は、指紋入力部12から与えられる指紋情報を携帯記憶部14に与える。指紋入力部12は、たとえば静電容量型半導体センサによって実現される。静電容量型半導体センサは、指紋の凹凸によって電極に蓄積される電荷量が異なることを利用して、前記電荷量を検出し、検出した電荷量を画像に変換することによって、指紋画像の読取りを行う。
携帯指紋認証部13は、指紋入力部12に入力される指紋情報(以下、「入力指紋情報」と表記する場合がある)と、予め携帯記憶部14に記憶される指紋情報(以下、「携帯記憶指紋情報」と表記する場合がある)とを照合して、入力指紋情報と携帯記憶指紋情報とが合致するか否かを判定する。携帯指紋認証部13は、たとえばパターンマッチング法を用いて指紋の紋様パターンを特徴情報として捉え、入力指紋情報と携帯記憶指紋情報との照合をして合致しているか否かを判定する。携帯指紋認証部13は、判定結果を携帯制御部18に与える。
携帯記憶部14は、リードオンリメモリ(Read Only Memory;略称:ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory;略称:RAM)、およびフラッシュメモリを含む。ROMは、携帯形電子装置2の動作を制御するための制御プログラムを記憶する。RAMは、指紋情報の認証をするために指紋入力部12によって入力された指紋情報を一時的に記憶する。フラッシュメモリは、予め指紋入力部12に入力された指紋情報、および無線部17を介して情報処理装置4から受信した特定情報を記憶する。
表示部15は、たとえばカラー表示可能な半透過半反射型液晶表示素子によって実現され、文字画像、静止画像および動画像を含む画像を表示する。表示部15には、各特定情報に対応して設定される情報であって、情報処理装置に各特定情報を要求するための情報を表す見出し情報、および情報処理装置4から取得した特定情報が表示される。表示部15は、カラー表示または白黒表示可能な透過型液晶表示素子、反射型液晶表示素子、エレクトロルミネッセンス(Electro Luminescence;略称:EL)素子および白黒表示可能な半透過半反射型液晶表示素子のうちいずれか1つによって実現されてもよい。
携帯記録部16は、基地局3を介して情報処理装置4から送信され、無線部17によって受信した特定情報を記録紙に記録する。
無線部17は、アンテナを含む。無線部17は、送信時は、後述する携帯制御部18から与えられる情報、たとえば指紋情報を表す信号を変調および増幅して、アンテナを介して基地局3に送信する。また無線部17は、受信時は、アンテナを介して基地局3から受信した特定情報を表す信号を復調して携帯制御部18に与える。
携帯制御部18は、中央演算処理装置(Central Processing Unit;略称:CPU)を含み、携帯記憶部14のROMに記憶される制御プログラムに基づいて、携帯形電子装置2を構成する前記のキー入力部11、指紋入力部12、携帯指紋認証部13、携帯記憶部14、表示部15、携帯記録部16および無線部17を含むハードウェア資源を、統括的に制御する。携帯制御部18は、指紋入力部12から与えられる指紋情報に対して暗号化をする暗号化処理を行い、暗号化した指紋情報を表す信号を無線部17に与える。
本実施の形態において、生体情報入力手段は、指紋入力部12によって構成される。携帯記憶手段は、携帯記憶部14および携帯制御部18によって構成される。携帯判定手段は、携帯指紋認証部13および携帯制御部18によって構成される。携帯送信手段および携帯受信手段は、無線部17および携帯制御部18によって構成される。出力手段は、表示部15および携帯記録部16によって構成される。記録手段は、携帯記録部16によって構成される。
情報処理装置4は、通信部21、記憶部22、指紋認証部23、特定情報検索部24および制御部25を含んで構成される。通信部21は、受信時は、基地局3から送信される指紋情報、文字情報および画像情報を含む情報を表す信号を受信して復調し、その復調した信号を制御部25に与え、送信時は、制御部25から与えられる特定情報を表す信号を変調および増幅して、基地局3に送信する。基地局3は、情報処理装置4の通信部21から送信される前記特定情報を表す信号を受信し、その受信した前記特定情報を表す信号を、所定の通信プロトコルに基づいて携帯形電子装置2に送信する。
記憶部22は、ROMおよびフラッシュメモリを含む。ROMは、情報処理装置4の動作を制御するための制御プログラムを記憶する。フラッシュメモリは、通信部21によって受信した、基地局3から送信される指紋情報、文字情報および画像情報を含む情報と、利用者の特定情報とを関連付けて記憶する。
指紋認証部23は、記憶部22に記憶される指紋情報と、基地局3を介して携帯形電子装置2から送信されて通信部21によって受信される指紋情報とを照合して、記憶部22に記憶される指紋情報と、前記通信部21によって受信される指紋情報とが合致するか否かを判定する。携帯指紋認証部23は、たとえばパターンマッチング法を用いて指紋の紋様パターンを特徴情報として捉え、前記記憶部22に記憶される指紋情報と、受信した指紋情報との照合をして合致しているか否かを判定する。指紋認証部23は、判定結果を制御部25に与える。
特定情報検索部24は、指紋認証部23によって、前記通信部21によって受信される指紋情報と合致すると判定された指紋情報に関連付けられて記憶される特定情報を、記憶部22から検索する。特定情報検索部24は、検索された特定情報を表す信号を制御部25に与える。制御部25は、特定情報検索部24から与えられる前記特定情報を表す信号を通信部21に与える。
制御部25は、中央演算処理装置(Central Processing Unit;略称:CPU)を含み、記憶部22のROMに記憶される制御プログラムに基づいて、情報処理装置4を構成する前記の通信部21、記憶部22、指紋認証部23および特定情報検索部24を含むハードウェア資源を、統括的に制御する。制御部25は、特定情報検索部24から与えられる特定情報を表す信号に対して暗号化する暗号化処理を行い、暗号化した特定情報を表す信号を通信部21に与える。
本実施の形態において、記憶手段は、記憶部22によって構成される。受信手段および送信手段は、通信部21によって構成される。判定手段は、指紋認証部23および制御部25によって構成される。
記録装置6は、記録制御部31および記録部32を含んで構成される。記録装置6は、たとえばプリンタ装置によって実現される。記録制御部31は、携帯形電子装置2から送信される特定情報を記録紙に記録する指令を記録部32に与える。記録部32は、記録制御部31から与えられる指令に基づいて、前記特定情報を記録紙に記録する。
図2は、指紋情報の情報処理装置4への登録に関する携帯形電子装置2の動作処理を示すフローチャートである。図3は、指紋入力画像40を示す図である。指紋情報の情報処理装置4への登録に関する携帯形電子装置2の動作処理は、予め定める開始条件を満たしたとき、ステップa0で開始されて、ステップa1に進む。開始条件は、たとえば携帯形電子装置2に電源が投入されることである。
ステップa1では、携帯制御部18は、他の携帯形電子装置2からの着信要求およびキー入力部11からのキー入力指示のうちの少なくともいずれかを待つ、いわゆる待ち受け状態のときに表示する待ち受け画像を、表示部15の表示画面に表示させる。
ステップa2では、携帯制御部18は、「指紋を入力してください」などの利用者に指紋情報の入力を促す文字情報を含む指紋入力画像40の表示部15への表示指令が入力されたか否かを判断し、入力されている場合はステップa3に進み、入力されなければ入力されるまで待機する。
ステップa3では、携帯制御部18は、図3に示すように、表示部15の表示画面に指紋入力画像40を表示させる。指紋入力画像40が表示部15の表示画面に表示されると、ステップa4に進む。ステップa4では、携帯制御部18は、利用者によって、指紋入力部12に指紋情報が入力されたか否かを判断し、入力されている場合はステップa5に進み、入力されなければ入力されるまで待機する。
ステップa5では、携帯制御部18は、利用者によって指紋入力部12に入力され、読取った指紋情報を携帯記憶部14に記憶させる。指紋情報が携帯記憶部14に記憶されると、ステップa6に進む。
ステップa6では、携帯制御部18は、携帯形電子装置2の電話番号を表す電話番号情報、および携帯記憶部14に記憶される指紋情報を、基地局3に送信する指令を無線部17に与える。無線部17は、携帯制御部18から与えられる指令に基づいて、前記電話番号情報および指紋情報を、基地局3を介して情報処理装置4に送信する。前記電話番号情報および指紋情報を、基地局3を介して情報処理装置4に送信した後は、ステップa7に進む。ステップa7では、指紋情報の情報処理装置4への登録に関する携帯形電子装置2のすべての動作処理を終了する。
図4は、指紋情報の登録に関する情報処理装置4の動作処理を示すフローチャートである。指紋情報の登録に関する情報処理装置4の動作処理は、予め定める開始条件を満たしたとき、ステップb0で開始されて、ステップb1に進む。開始条件は、たとえば情報処理装置4に電源が投入されることである。
ステップb1では、制御部25は、通信部21が基地局3を介して携帯形電子装置2から送信される電話番号情報および指紋情報を受信したか否かを判断し、受信していればステップb2に進み、受信していなければ受信するまで待機する。
ステップb2では、制御部25は、通信部21によって受信した前記電話番号情報および指紋情報を関連付けて記憶部22に記憶する。これによって携帯形電子装置2の利用者によって入力された指紋情報が、情報処理装置4に登録される。電話番号情報および指紋情報を記憶部22に記憶すると、ステップb3に進む。ステップb3では、指紋情報の登録に関する情報処理装置4のすべての動作処理を終了する。
図5は、指紋情報の情報処理装置4への登録後における携帯形電子装置2の動作処理を示すフローチャートである。図6は、証明書メニュー画像50を示す図である。指紋情報の情報処理装置4への登録後における携帯形電子装置2の動作処理は、予め定める開始条件を満たしたとき、ステップc0で開始されて、ステップc1に進む。開始条件は、指紋情報の情報処理装置4への登録が完了したことである。
ステップc1では、携帯制御部18は、特定情報に対応して設定される情報であって、情報処理装置4に特定情報を要求するための情報を表す見出し情報51、および「希望する証明書の種類を選択してください」などの利用者に見出し情報51の選択および決定の指令の入力を促す文字情報を含む証明書メニュー画像50の表示部15への表示指令が入力されたか否かを判断する。前記表示指令が入力されている場合はステップc2に進み、入力されなければ入力されるまで待機する。
ステップc2では、携帯制御部18は、図6に示すように、表示部15の表示画面に証明書メニュー画像50を表示させる。証明書メニュー画像50は、「住民票」、「健康保険証」、「運転免許証」および「パスポート」を含む見出し情報51によって構成される。証明書メニュー画像50が表示部15の表示画面に表示されると、ステップc3に進む。
ステップc3では、携帯制御部18は、証明書メニュー画像50を構成する見出し情報51の中から、利用者によっていずれか1つの見出し情報51の選択および決定の指令が入力されたか否かを判断し、入力されている場合はステップc4に進み、入力されなければ入力されるまで待機する。
ステップc4では、携帯指紋認証部13は、入力指紋情報と携帯記憶指紋情報とが合致するか否かを判定し、合致する場合にはステップc5に進み、合致しなければステップc1に戻り、前述と同様の処理を行う。
ステップc5では、携帯制御部18は、ステップc3で利用者によって選択および決定された見出し情報51に対応する特定情報の送信要求を表す情報(以下、「送信要求情報と表記する場合がある)、およびステップc4で携帯指紋認証部13によって入力指紋情報と合致すると判定された携帯記憶指紋情報を、基地局3を介して情報処理装置4に送信する指令、ならびに前記送信要求情報を表す信号および前記携帯記憶指紋情報を表す信号を無線部17に与える。無線部17は、携帯制御部18から与えられる指令に基づいて、前記送信要求情報を表す信号および携帯記憶指紋情報を表す信号を、基地局3を介して情報処理装置4に送信する。前記送信要求情報を表す信号および携帯記憶指紋情報を表す信号を、基地局3を介して情報処理装置4に送信した後は、ステップc6に進む。
ステップc6では、携帯制御部18は、無線部17によって、前記送信要求情報に基づいて情報処理装置4から基地局3を介して送信される利用者の特定情報を表す信号(以下、単に「特定情報」と表記する場合がある)を受信したか否かを判断し、受信していればステップc8に進む。
さらに述べるとステップc3において、利用者によって、見出し情報51の中から、たとえば運転免許証を表す見出し情報(以下、「免許証見出し情報」と表記する場合がある)52の選択および決定の指令が入力された場合、携帯制御部18は、免許証見出し情報52に対応する特定情報、具体的には氏名、生年月日、住所、本籍、免許の種類および交付年月日を表す情報を含む特定情報を受信したか否かを判断する。
ステップc7では、携帯制御部18は、無線部17によって受信した特定情報、たとえば免許証見出し情報52に対応する氏名、生年月日、住所、本籍、免許の種類および交付年月日を表す情報を含む特定情報を出力する。さらに述べると、携帯制御部18は、受信した特定情報を表示部15の表示画面に表示させてもよいし、携帯記録部16によって記録紙に記録させてもよい。さらには、前記受信した特定情報を記録装置6に与えて、記録装置6の記録部32によって特定情報を記録紙に記録させてもよい。前記のように特定情報を出力する手段は、利用者によって適宜選択可能に構成されてもよい。受信した特定情報を出力した後は、ステップc10に進む。
ステップc8では、携帯制御部18は、無線部17によって、情報処理装置4から基地局3を介して送信される、携帯記憶指紋情報と記憶部22に記憶される指紋情報とが合致しないことを表す不一致情報を表す信号(以下、単に「不一致情報」と表記する場合がある)を受信したか否かを判断し、受信していればステップc9に進み、受信していなければステップc6に戻り、前述と同様の処理を行う。
ステップc9では、携帯制御部18は、無線部17によって受信した不一致情報を出力する。さらに述べると、携帯制御部18は、受信した不一致情報、たとえば「入力された指紋と合致する指紋は登録されていません」というメッセージを表す文字情報を表示部15の表示画面に表示させてもよいし、携帯記録部16によって記録紙に記録させてもよい。さらには、前記受信した不一致情報を記録装置6に与えて、記録装置6の記録部32によって特定情報を記録紙に記録させてもよい。前記のように特定情報を出力する手段は、利用者によって適宜選択可能に構成されてもよい。受信した不一致情報を出力した後は、ステップc10に進む。
ステップc10では、指紋情報の情報処理装置4への登録後における携帯形電子装置2のすべての動作処理を終了する。
図7は、指紋情報の情報処理装置4への登録後における情報処理装置4の動作処理を示すフローチャートである。指紋情報の情報処理装置4への登録後における情報処理装置4の動作処理は、予め定める開始条件を満たしたとき、ステップd0で開始されて、ステップd1に進む。開始条件は、指紋情報の情報処理装置4への登録が完了したことである。
ステップd1では、制御部25は、通信部21が基地局3を介して携帯形電子装置2から送信される携帯記憶指紋情報を表す信号(以下、単に「携帯記憶指紋情報」と表記する場合がある)および送信要求情報を表す信号(以下、単に「送信要求情報」と表記する場合がある)を受信したか否かを判断し、受信していればステップd2に進み、受信していなければ受信するまで待機する。
ステップd2では、指紋認証部23は、受信した携帯記憶指紋情報と合致する指紋情報が、記憶部22に記憶されているか否かを検索する。
ステップd3では、指紋認証部23は、受信した携帯記憶指紋情報と、記憶部22に記憶される指紋情報(以下、「記憶指紋情報」と表記する場合がある)とが合致するか否かを判定し、合致する場合にはステップd4に進み、合致しなければステップd6に進む。
ステップd4では、特定情報検索部24は、受信した送信要求情報を表す信号に基づいて、指紋認証部23によって携帯記憶指紋情報と合致すると判定された記憶指紋情報に関連付けられて記憶される特定情報を、記憶部22から検索する。
ステップd5では、制御部25は、ステップd4で特定情報検索部24によって検索された特定情報を、基地局3を介して携帯形電子装置2に送信する指令、および前記特定情報を表す信号を通信部17に与える。通信部21は、制御部25から与えられる指令に基づいて、前記特定情報を表す信号を、基地局3を介して携帯形電子装置2に送信する。前記特定情報を表す信号を送信した後は、ステップd7に進む。
ステップd6では、制御部25は、受信した携帯記憶指紋情報と記憶指紋情報とが合致しないことを表す不一致情報を表す信号を、基地局3を介して携帯形電子装置2に送信する指令、および前記不一致情報を表す信号を通信部21に与える。通信部21は、制御部25から与えられる指令に基づいて、前記不一致情報を表す信号を、基地局3を介して携帯形電子装置2に送信する。不一致情報が送信されると、ステップd7に進む。
ステップd7では、指紋情報の情報処理装置4への登録後における情報処理装置4のすべての動作処理を終了する。
前述のように本実施の形態によれば、携帯形電子装置2の利用者によって、指紋入力部12に利用者の指紋を表す指紋情報が入力される。携帯指紋認証部13は、入力指紋情報と、携帯記憶指紋情報とが合致するか否かを判定する。携帯指紋認証部13によって、入力指紋情報と携帯記憶指紋情報とが合致すると判定されると、無線部17は、前記合致すると判定された携帯記憶指紋情報、および特定情報の送信要求を表す送信要求情報を、基地局3を介して情報処理装置4に送信する。また無線部17は、前記送信要求情報に基づいて情報処理装置4から基地局3を介して送信される利用者の特定情報を受信する。無線部17によって前記特定情報を受信すると、その受信した特定情報は、たとえば表示部15の表示画面に表示される。
したがって携帯形電子装置2の利用者は、たとえば身分証明書の提示または提出を求められたときに、身分を証明するための証明書を所持していない場合であっても、利用者を特定し得る身分証明に必要な特定情報を容易に情報処理装置4から取得し、その取得した特定情報を表示部15の表示画面に表示したり、記録紙に記録したりするなどして出力することができる。これによって携帯形電子装置の利用者は、たとえば表示部15の表示画面に表示された特定情報を、特定情報の要求先に提示したり、特定情報が記録された記録紙を、特定情報の要求先に提出したりするなどして、容易かつ迅速に利用者自身の身分証明をすることができるので、身分証明が必要な業務を円滑に遂行することができる。
また身分証明に必要な特定情報を、情報処理装置4から取得して、たとえば表示部15の表示画面に表示したり、記録紙に記録したりすることができるので、利用者は身分証明書などの書類を携帯する必要がなくなる。したがって利用者に対する利便性を向上することができる。
また本実施の形態によれば、携帯形電子装置2の利用者を特定し得る複数の特定情報のそれぞれに対応して設定される情報であって、情報処理装置4に各特定情報を要求するための情報を表す見出し情報51は、証明書メニュー画像51として、表示部15に選択可能に表示される。利用者が表示部15に表示される見出し情報51を選択および決定の入力をすると、選択された見出し情報51に対応する特定情報の送信要求を表す送信要求情報が、無線部17によって基地局3を介して情報処理装置4に送信される。そして情報処理装置4から基地局3を介して、前記見出し情報51に対応する特定情報が携帯形電子装置2に送信され、この特定情報を無線部17が受信する。したがって携帯形電子装置2の利用者は、表示部15に選択可能に表示される見出し情報51の中から、利用者が所望する特定情報に対応する見出し情報51を選択することができる。これによって、携帯形電子装置2の利用者は、所望する特定情報を情報処理装置4から基地局3を介して、容易に取得することができる。
また本実施の形態によれば、無線部17が受信した特定情報は、携帯記録部16によって記録紙に記録することができる。したがって携帯形電子装置2の利用者は、たとえば身分証明書の提出を求められたときに、身分を証明するための証明書を所持していないとしても、情報処理装置4から取得した、利用者を特定し得る身分証明に必要な特定情報を携帯記録部16によって記録紙に記録し、その特定情報が記録された記録紙を、身分証明書の代替として特定情報の要求先に提出することができる。これによって利用者に対する利便性をさらに向上することができる。
また本実施の形態によれば、情報処理装置4の記憶部22は、携帯形電子装置から送信される特定情報と指紋情報とを関連付けて記憶する。通信部21は、携帯形電子装置2から送信される送信要求情報および携帯記憶指紋情報を受信する。指紋認証部23は、通信部21によって受信した携帯記憶指紋情報と、記憶部22に記憶される記憶指紋情報とが合致するか否かを判定する。通信部21は、受信した送信要求情報に基づいて、指紋認証部23によって携帯記憶指紋情報と合致すると判定された記憶指紋情報に関連付けられた特定情報を、基地局3を介して携帯形電子装置2に送信する。したがって情報処理装置4は、通信部21が受信した送信要求情報に基づいて、携帯形電子装置2から送信要求された特定情報を、携帯形電子装置2に容易かつ迅速に提供することができる。
また本実施の形態によれば、前述の携帯形電子装置2と情報処理装置4とを含む電子認証システム1では、携帯形電子装置2の利用者は、たとえば身分証明書の提示または提出を求められたときに、身分を証明するための証明書を所持していない場合であっても、利用者を特定し得る身分証明に必要な特定情報を容易に情報処理装置4から取得し、その取得した特定情報を表示部15の表示画面に表示したり、記録紙に記録したりするなどして出力することができる。また情報処理装置4は、携帯形電子装置2から送信され、通信部21によって受信した送信要求情報に基づいて、携帯形電子装置2から送信要求された特定情報を、携帯形電子装置2に容易かつ迅速に提供することができる。
したがって携帯形電子装置2の利用者は、たとえば表示部15の表示画面に表示された特定情報を、特定情報の要求先に提示したり、特定情報が記録された記録紙を、特定情報の要求先に提出したりするなどして、容易かつ迅速に利用者の身分証明をすることができるので、身分証明が必要な業務を円滑に遂行することができる。
また携帯形電子装置2は、身分証明に必要な特定情報を、情報処理装置4から取得して、表示部15の表示画面に表示したり、記録紙に記録したりするなどして出力することができるので、携帯形電子装置2の利用者は、身分証明書などの書類を携帯する必要がなくなる。これらによって利用者に対する利便性を向上することができる。
また本実施の形態によれば、記録装置6は、携帯形電子装置2と通信ケーブルによって通信可能に接続され、携帯形電子装置2から与えられる特定情報を記録紙に記録することができる。携帯形電子装置2の利用者は、たとえば利用者を特定し得る身分証明に必要な特定情報が記載された書類が必要になった場合、情報処理装置4から前記特定情報を取得した後、その取得した特定情報を記録装置6に与える。これによって記録装置6は、携帯形電子装置2から与えられる前記特定情報を記録紙に記録するので、携帯形電子装置2の利用者は、記録装置6によって特定情報が記録された記録紙を容易に得ることができる。したがって利用者は、たとえば身分証明に必要な特定情報が記載された書類を、特定情報の要求先に提出することが必要になった場合でも、前記書類を発行する施設、企業および官公署などに出向かずに、前記特定情報が記載された書類を得ることができ、得られた書類を、容易かつ迅速に特定情報の要求先に提出することができる。これによって利用者に対する利便性をさらに向上することができる。
前述の実施の形態は、本発明の例示に過ぎず、発明の範囲内において構成を変更することができる。たとえば前述の実施の形態の携帯形電子装置2では、指紋を読取るセンサが静電容量型半導体センサによって実現される場合の構成について述べたが、これに限らず、本発明の他の実施の形態では、電化結合素子(Charge Coupled Device;略称:CCD)イメージセンサなどの光学式センサによって実現されてもよい。
また前述の実施の形態では、携帯形電子装置2の携帯指紋認証部13および情報処理装置4の指紋認証部23によって指紋認証を行う場合、パターンマッチング法を用いて指紋情報の照合をしているけれども、本発明の他の実施の形態では、マニューシャ法を用いて、指紋の隆起の端点および分岐点ならびにそれらの相対的な位置関係などを特徴点として捉えて指紋情報の照合をしてもよいし、周波数解析法を用いて、指紋の紋様パターンの断面形状を波形として捉え、波形スペクトル系列を特徴情報として利用して、最大相関などを求めるることによって指紋情報の照合をするようにしてもよい。
また前述の実施の形態では、利用者本人であることを認証するために、生体情報として指紋情報を用いた場合の構成について述べたが、生体情報は利用者を識別することができる情報であればよく、指紋情報に限らない。本発明の他の実施の形態では、生体情報として、瞳孔の薄膜組織模様である虹彩、筆跡および筆圧、声紋、網膜の表面血管パターン、掌の幅、長さ、厚さなどの形状、ならびに手のひらの静脈パターンを表す情報などを用いた生体認証を行うように構成されてもよい。このように構成された場合でも、前述の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また前述の実施の形態では、運転免許証、住民票、パスポートおよび健康保険証に記載される情報を特定情報とした場合の電子認証システム1の構成について述べたが、特定情報はこれに限らない。本発明の他の実施の形態では、特定情報は、たとえば利用者と、銀行および保険会社との契約事項ならびに取引内容を表す情報であってもよい。
また本発明の他の実施の形態では、情報処理装置4と通信可能に接続されるサーバ装置を設け、このサーバ装置に、前述の実施の形態の情報処理装置4を構成する記憶部22、指紋認証部23および特定情報検索部24を設け、サーバ装置を含めて電子認証システム1を構築するようにしてもよい。
また前述の実施の形態では、携帯形電子装置2と記録装置6とが、通信ケーブルによって相互に通信可能に接続されるように構成されているが、本発明の他の実施の形態では、携帯形電子装置2に記憶される特定情報を、SD(Secure Digital)メモリカードなどの記憶媒体を介して、記録装置6に与えるようにしてもよい。
1 電子認証システム
2 携帯形電子装置
3 基地局
4 情報処理装置
5 ネットワーク設備
6 記録装置
11 キー入力部
12 指紋入力部
13 携帯指紋認証部
14 携帯記憶部
15 表示部
16 携帯記録部
17 無線部
18 携帯制御部
21 通信部
22 記憶部
23 指紋認証部
24 特定情報検索部
25 制御部
31 記録制御部
32 記録部
2 携帯形電子装置
3 基地局
4 情報処理装置
5 ネットワーク設備
6 記録装置
11 キー入力部
12 指紋入力部
13 携帯指紋認証部
14 携帯記憶部
15 表示部
16 携帯記録部
17 無線部
18 携帯制御部
21 通信部
22 記憶部
23 指紋認証部
24 特定情報検索部
25 制御部
31 記録制御部
32 記録部
Claims (6)
- 利用者を特定し得る特定情報を提供する情報処理装置と通信可能に構成される携帯形電子装置であって、
生体固有の情報を表す生体情報を入力する生体情報入力手段と、
生体情報が記憶される携帯記憶手段と、
前記入力される生体情報と、携帯記憶手段に記憶される生体情報とが合致するか否かを判定する携帯判定手段と、
携帯判定手段によって合致すると判定された生体情報、および特定情報の送信要求を表す送信要求情報を情報処理装置に送信可能な携帯送信手段と、
前記送信要求情報に基づいて情報処理装置から送信される利用者の特定情報を受信可能な携帯受信手段と、
携帯受信手段によって受信される特定情報を出力可能な出力手段とを含むことを特徴とする携帯形電子装置。 - 前記情報処理装置は利用者を特定し得る複数の特定情報を有し、
前記出力手段は、各特定情報に対応して設定される情報であって、情報処理装置に各特定情報を要求するための情報を表す見出し情報を選択可能に出力することを特徴とする請求項1記載の携帯形電子装置。 - 前記出力手段は、携帯受信手段によって受信した特定情報を記録紙に記録する記録手段であることを特徴とする請求項1記載の携帯形電子装置。
- 利用者を特定し得る特定情報を提供し、利用者の携帯形電子装置と通信可能に構成される情報処理装置であって、
携帯形電子装置から送信される特定情報と生体固有の情報を表す生体情報とが関連付けられて記憶される記憶手段と、
携帯形電子装置から送信される送信要求情報および生体情報を受信可能な受信手段と、
前記受信される生体情報と、記憶手段に記憶される生体情報とが合致するか否かを判定する判定手段と、
前記送信要求情報に基づいて、判定手段によって合致すると判定された生体情報に関連付けられた特定情報を携帯形電子装置に送信可能な送信手段とを含むことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載の携帯形電子装置と、
請求項4記載の情報処理装置とを含むことを特徴とする電子認証システム。 - 前記携帯形電子装置と通信可能に接続され、携帯形電子装置から与えられる特定情報を記録紙に記録する記録装置をさらに含むことを特徴とする請求項5記載の電子認証システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005004434A JP2006197029A (ja) | 2005-01-11 | 2005-01-11 | 携帯形電子装置、情報処理装置および電子認証システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005004434A JP2006197029A (ja) | 2005-01-11 | 2005-01-11 | 携帯形電子装置、情報処理装置および電子認証システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006197029A true JP2006197029A (ja) | 2006-07-27 |
Family
ID=36802772
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005004434A Pending JP2006197029A (ja) | 2005-01-11 | 2005-01-11 | 携帯形電子装置、情報処理装置および電子認証システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006197029A (ja) |
-
2005
- 2005-01-11 JP JP2005004434A patent/JP2006197029A/ja active Pending
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