JP2006195305A - 映り込み防止膜、映り込み防止表示装置及びその製造方法 - Google Patents

映り込み防止膜、映り込み防止表示装置及びその製造方法 Download PDF

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正文 村田
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Abstract

【課題】本発明の目的は、外光の写り込みの少ない、映り込み防止性、解像性、コントラストに優れた映り込み防止膜、映り込み防止フィルムを提供することである。
【解決手段】平均直径が2.5〜8μmであり、且つ平均直径の変動係数が10%以下である球形の第1の透明ポリマー微粒子と、平均直径が1.5〜6μmであり、且つ平均直径の変動係数が10%以下である球形の第2の透明ポリマー微粒子と、透明樹脂バインダーとを含む映り込み防止膜であって、映り込み防止膜の前記第1および第2の透明ポリマー微粒子の存在しない部分の底部膜厚100に対して、前記第1の透明ポリマー微粒子の平均直径が、154〜180であり、かつ、映り込み防止膜の前記第1および第2の透明ポリマー微粒子の存在しない部分の底部膜厚100に対して、前記第2の透明ポリマー微粒子の平均直径が、105〜120である映り込み防止膜。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンピュータ、テレビジョン、携帯電話、等の各種情報表示に用いられる、ブラウン管や、液晶表示パネル、EL表示パネル、プラズマ表示パネル等の平面型ディスプレイの視認性を向上させるために、主にディスプレイ利用者の背後からの、光源のディスプレイ表面への映り込みを低減する映り込み防止層、その映り込み防止層を設けたフィルム、その製造方法、及び概映り込み防止層を備えたディスプレイに関する。
ブラウン管や各種平面型のディスプレイは、文字や写真などの画像を画素という小さな点の集合として表示するようになっている。個々の画素は、三原色の点からなり、三原色に対応する各波長の発光量若しくはカラーフィルターを透過する光の量や色点からの反射光の光量を調節する手段によって色相と明度の制御がなされ、表面を硝子やプラスチックの透明な表面板で保護している。
この硝子やプラスチックの表面板の表面が平滑で、ディスプレイを見る者の背後に光源があれば、その光源が、また、見る者の前に光源があれば、見る者自身の顔などが、表面板の表面で反射して結像するので、画素による画像と反射像が重なって見える。ディスプレイの目的とする画像以外のノイズ画像の映り込みは画素による画像を見えにくくするので、何らかの方法で減少させることが求められている。
外光による、ノイズ画像を減少させる方法として、4分の1波長膜による光学干渉に代表される、ノイズ画像の光量自体を減少させる反射防止処理と、正反射を拡散反射に変換して結像を防止する映り込み防止処理に分けられ、両方を施すこともある。
即ち、映り込み防止処理は硝子やプラスチックの表面板の表面を粗面化、即ち微小な凹凸が形成された状態にし、反射光が結像できないようにする処理である。映り込み防止処理は古くからあり、ブラウン管ディスプレイ登場前の、20世紀前半から、戦闘機のコックピットの前の機体上部の塗装面を、太陽などが映り込まない様に、黒の艶消し塗装とすることは一般的だったし、ポスターなどの表示物の印刷面に艶消しニスを塗布して、映り込みを防止して、見やすくするなどの事例もあった。これらはブラウン管登場後はディスプレイの映り込み防止処理に応用された。
映り込み防止処理には、1.微粒子を含む透明塗料を塗布して表面に微細な凹凸を付加する方法、2.必要に応じて加熱しながら型になる微細な凹凸面を押し付け、表面に微細な凹凸を形成する方法、3.機械的に傷つけ、あるいは化学的に腐食、溶解除去して、表面に微細な凹凸を彫り出す方法等がある(特許文献1〜3参照)。本発明は、これらのうち、第一の微粒子を含む透明塗料を塗布して表面に微細な凹凸を付加する方法に含まれるが、この方法は、更に用いられる微粒子が凝集性の場合と分散性の場合があり、本発明は分散性の微粒子を用いる方法に含まれる。また、分散性の微粒子にはガラスなどの無機質を用いる方法と、ポリエチレンパウダーなどの高分子有機物を用いる場合とに分けられるが、本発明は高分子有機物を用いる場合に含まれる。
一般に、様々な直径の分散性の微粒子を含む塗装による映り込み防止処理の場合、直径が塗膜厚よりも大きな微粒子は塗面から出っ張り、その表面がバインダー樹脂で覆われた状態になるが、出っ張り高さが高いほど塗面との角度が急な部分を持つ突起を形成し、拡散反射の反射角の範囲が広くなり、突起高さが低くなだらかな程、拡散反射の反射角の範囲は狭くなる。拡散反射の反射角が広いものほど結像防止効果は高いが、画面全体が白っぽく見える「白ボケ」も強くなる。逆に拡散反射の反射角の範囲が狭いものは、結像防止効果は高くはないが、「白ボケ」の原因になりにくかった。
特開2003−248110号公報 特開2004−341553号公報 特開2004−306554号公報
従来の、様々な直径の微粒子の混合物を混入した映り込み防止膜では、
1.塗膜の厚さより小さな直径の微粒子は塗膜面内に隠れてしまって突起の形成に関らない微粒子は無駄な存在だった。
2.微粒子とバインダー樹脂が化学結合しない場合は微粒子は塗膜を脆弱化させる原因になった。特に映り込み防止性の発揮に関係しない無駄な微粒子の混入は、脆弱化を促進させる原因だった。
3.バインダーと化学結合していない球形の微粒子での場合、硬度が高くても、直径が塗膜の2倍を超える場合は、特に表面が擦られることによって脱落する危険性が高かった。一旦、直径が特に大きい球形の微粒子が脱落すると、その場所は傷になり、その場所から映り込み防止膜の破壊が進行する危険性があった。
4.微粒子と塗料のバインダー樹脂の屈折率が異なる場合はヘイズ値を上昇させる原因だった。特に直径が膜厚より小さいために、映り込み防止性を発揮せず、屈折率が異なる微粒子の混入は、ヘイズ値を上昇させ、透明度を損なう原因だった。
5.また、映り込み防止層は、ディスプレイの最外層に設けられるので、映り込み防止機能のみならずディスプレイの保護膜という性質を兼ね備えなければならない。そのため、映り込み防止処理用塗膜に使用される分散性の高分子有機物の微粒子は十分な硬度のあるものが使用されなければならないし、構造的に脆弱であってはならない
塗膜厚よりも直径が小さな微粒子を混入させないことにより、無駄を避けるとともに、塗膜の強度を高めることができる。また、塗膜厚の2倍を超える大きすぎる微粒子の混入を防止することで、塗膜の破壊の開始が生じにくくなる。これを達成するために、変動係数10%以下の、実質的に直径が均一な微粒子を用いて映り込み防止塗装を行うことによって本発明に到った。
即ち、第一の発明である、平均直径、およそ2.5〜8μmの範囲から選ばれる特定の寸法で、且つ直径の変動係数が10%以下の均一な球形の透明ポリマー微粒子が、透明樹脂バインダー中に凝集せずに包含された塗膜であって、その塗膜中の透明ポリマー微粒子を中心に突起が形成され、透明ポリマー微粒子間の膜厚が薄い部分を底部とするとき、概底部の底部膜厚が前述の透明ポリマー微粒子の直径のほぼ60%程度であることを特徴とする映り込み防止膜は、均一な球形の透明ポリマー微粒子の含有率が同じならば最高の映り込み防止性を有しながら、塗膜の2倍を超える大きすぎる微粒子も、塗膜に隠れて効果を発揮しない小さすぎる微粒子も含んでいない。
また、第2の発明である、平均直径、およそ1.5〜6μmの範囲から選ばれる特定の寸法で、且つ直径の変動係数が10%以下の均一な球形の透明ポリマー微粒子が、透明樹脂バインダー中に凝集せずに包含された塗膜であって、その塗膜中の透明ポリマー微粒子を中心に突起が形成され、透明ポリマー微粒子間の膜厚が薄い部分を底部とするとき、概底部の底部膜厚よりも、透明ポリマー微粒子の平均直径が最大20%大きいことを特徴とする映り込み防止膜は「白ボケ」を生じず、クリアな印象を与えながら、外部光源からの光をある程度拡散反射させ、結像を妨害するので、ある程度の映り込み防止性を持つが、塗膜の2倍を超える大きすぎる微粒子も、塗膜に隠れて効果を発揮しない小さすぎる微粒子も含んでいない。
また、第3の発明である、平均直径、およそ2.5〜8μmの範囲から選ばれる特定の寸法で、且つ直径の変動係数が10%以下の均一な球形の第1の透明ポリマー微粒子と、平均直径、およそ1.5〜6μmの範囲から選ばれる特定の寸法で、且つ直径の変動係数が10%以下の均一な球形の第2の透明ポリマー微粒子を配合し、透明樹脂バインダー中に凝集せずに包含された塗膜であって、その塗膜中の透明ポリマー微粒子を中心に突起が形成され、透明ポリマー微粒子間の膜厚が薄い部分を底部とするとき、概底部の底部膜厚が前述の第1の透明ポリマー微粒子の直径の60%±10%であり、その底部膜厚よりも第2の透明ポリマー微粒子の特定の寸法が最大20%大きいことを特徴とする映り込み防止膜は、前述の課題を解決しながら、第1の透明ポリマー微粒子と第2の透明ポリマー微粒子の配合量に応じて映り込み防止性の強さ、及びクリアな印象の強さを適宜調節することができるが、塗膜の2倍を超える、大きすぎる微粒子も塗膜に隠れて効果を発揮しない小さすぎる微粒子も含んでいない。
前述の第1の透明ポリマー微粒子と第2の透明ポリマー微粒子を実際に配合して得た映り込み防止膜は、第1の透明ポリマー微粒子を全固形分の重量比4%以上と第2の透明ポリマー微粒子を全固形分の重量比6%以上を配合することによって、十分な映り込み防止性能を得ることができ、第1の透明ポリマー微粒子と第2の透明ポリマー微粒子をそれぞれ全固形分の重量比8%以上配合すると、「白ボケ」によってコントラストが低下する。従って、第1の透明ポリマー微粒子の含有率を、全固形分の重量比4〜8%、前項の第2の透明ポリマー微粒子の含有率が第1の透明ポリマー微粒子の含有率と等量またはより多くすることで、コントラストを犠牲にすることなく、良好な映り込み防止性能を有する、映り込み防止膜を提供できる。
前述の4通りの映り込み防止膜に添加する球形の透明ポリマー微粒子は、直径の変動係数が10%以下の均一な球形で、いずれの場合も、その直径が透明樹脂バインダーの膜厚より大きいため、映り込み防止性の発揮に無関係な、無駄な微粒子を含んでいないために、その無駄な微粒子によるヘイズ値の増加を生じないが、第5の発明である、球形の透明ポリマー微粒子と透明樹脂バインダーの屈折率を実質的に等しくすることにより、透明樹脂バインダーと球形の透明ポリマー微粒子の間に実質的に界面がなくなり、界面での散乱がなくなるので、内部ヘイズは低減し、より鮮明な画像を表示することができるが、外部光源からの光は表面の凹凸による拡散反射によって結像が防止できる映り込み防止膜を提供できる。
第1〜第5の発明では、結果として厚さ数μmで、精度が5〜10%程度の塗膜が形成されなければならないが、これを可能にするための方法が第6の発明であり、球形の透明ポリマー微粒子を溶解しない有機溶媒に溶解する透明樹脂バインダーを溶解するとともに、球形の透明ポリマー微粒子を分散させた塗液は、透明樹脂バインダーの代わりに硬化型モノマーを塗工する場合と比べ、適度な粘度を持ち、流失による膜厚が予定より薄くなる変化が抑制でき、また、球形の透明ポリマー微粒子の直径よりも十分に厚い、塗工しやすい厚さで塗工した後、有機溶媒を揮発によって除去した後の膜厚をより高い精度で所望の厚さに製膜することができる。
映り込み防止膜は、ディスプレイの最外部に位置するため、ディスプレイの保護膜という性質を兼ね備える必要に応じるために第7の発明が行われ、即ち、第1〜第5の発明における透明樹脂バインダーが3.5eV以上のエネルギーを持つ電磁波や電子、陽子などの荷電粒子、若しくは熱によって架橋される性質を持ち、架橋のためのプロセスを実行することで、製膜後の映り込み防止膜の耐久性を向上させることができる。
第1〜第5の発明の映り込み防止膜をフィルム上に形成し、独立した部材として提供するものとして第8〜第10の発明が、また、第1〜第4の発明を備えた画像表示装置を想起することで第11〜第13の発明に到った。
本発明により、外光の写り込みの少ない、映り込み防止性、解像性、コントラストに優れた映り込み防止膜、映り込み防止フィルムを提供することができた。
直径の変動係数が10%以下の均一な球形の透明ポリマー微粒子は、フェニル基のような屈折率を上昇させる原子団を有すモノマーやフッ素のような屈折率を低下させる原子や基を有すモノマーを使用することで、屈折率を1.4から1.7程度までの範囲で設定することができ、所望の屈折率、所望の直径の球形の透明ポリマー微粒子を得ることができる。例えば、特開2004-83709公報に分級せずとも均一な球形になるポリマーの合成方法が詳細に記述されているが、本発明はこれに限られるものではない。なお、本発明で言う透明ポリマー微粒子の平均直径の変動係数は、微粒子の直径の平均をDa[μm]、微粒子の直径の標準偏差をDsd[μm]とするとき、変動係数をViとすると
Vi=100×Dsd/Daで表される。
直径の変動係数が10%以下の均一な球形の透明ポリマー微粒子が、透明樹脂バインダー中に凝集せずに包含された塗膜であって、塗膜の膜厚より透明ポリマー微粒子の直径が大きいために、その塗膜中の透明ポリマー微粒子を中心に突起が形成される。このとき、透明ポリマー微粒子の存在しない、突起でない最も薄い部分である底部膜厚100に対して、前記透明ポリマー微粒子の平均直径が154〜180、好ましくは、ほぼ167程度であると、直径が均一な球形の透明ポリマー微粒子の含有率が一定である場合、底部膜厚が異なる映り込み防止膜と比べ、平坦な部分の面積が最小になり、15°正反射の輝度が最低になる。なお、底部膜厚は、例えば、光学顕微鏡や透過型電子顕微鏡などによって測定することができる。

底部膜厚100に対して、均一な球形の透明ポリマー微粒子の平均直径が180よりも大きければ、突起の高さが増加するものの、それに伴う個々の突起の投影面積は増加せず、白ボケが強くなる。一方で直径が均一な球形の透明ポリマー微粒子の平均間隔が広くなる結果、平坦な部分の面積が増加し、そのために映り込みが増加する。
一方、均一な球形の透明ポリマー微粒子の平均直径が154よりも小さければ、直径が均一な球形の透明ポリマー微粒子の平均間隔は減少し、密になるものの、突起の高さの減少に伴う個々の突起の投影面積はそれ以上に減少する結果、白ボケも減少するものの平坦な底部の面積が増加し、そのために映り込みが増加する。
即ち前記透明ポリマー微粒子の含有量が一定ならば、当該映り込み防止膜表面を正面から観察したとき、観察者の斜め後ろからの外部光源の映り込みは、底部膜厚100に対して、概透明ポリマー微粒子の平均直径が154〜180、好ましくは、ほぼ167程度である時に最も少なくなる。
映り込み防止膜の塗膜の厚さが1.5μm程度よりも薄い膜を精度良く塗工するためには最終的に揮発させる溶剤を、より多く使用し、しかも乾燥温度を下げて、より時間をかけて乾燥する必要があり、加工時間とともに、加熱のエネルギー、冷却回収のためのエネルギー、回収しきれずにVOCとして大気中に放出される量も増加するので、環境負荷、製造コストが大きい。また、薄すぎるために強度が弱く、耐久性に問題が生じやすい。
このことから、底部膜厚100に対して、前記透明ポリマー微粒子の平均直径が154〜180である映り込み防止膜に用いる、直径の変動係数が10%以下の均一な球形の(第1の)透明ポリマー微粒子の直径は、およそ2.5μm程度以上であることが望ましい。
また、観察者の視力にもよるが、直径8μmを越える直径の変動係数が10%以下の均一な球形の透明ポリマー微粒子によって形成された凹凸は、表面の粗さを感じさせ、画像の鮮明さを損なうと感じる者がいる。このことから、底部膜厚100に対して、前記透明ポリマー微粒子の平均直径が154〜180である映り込み防止膜に用いる、直径の変動係数が10%以下の均一な球形の(第1の)透明ポリマー微粒子の直径は、およそ8μm程度以下であることが望ましい。
底部膜厚がおよそ1.5〜6μm程度で、当該膜厚より直径が大きく、均一な微粒子を配合した映り込み防止膜において、突起でない部分の底部膜厚100に対して、前記透明ポリマー微粒子の平均直径が125よりも小さい場合、それ以上の場合に比べ、表面が滑らかに見える。特に、直径の変動係数が10%以下の均一な球形の透明ポリマー微粒子の平均直径が、突起でない部分の底部膜厚100に対して、120以下の場合に、表面の滑らかさは向上し、白ボケが非常に減少する。一方、球形の透明ポリマー微粒子の平均直径が、底部膜厚100に対して、105に満たない場合、表面は平坦すぎて、映り込み防止性を与えるためには、球形の透明ポリマー微粒子の添加量を非常に増やさなければならない。このことから、特に滑らかさと黒さ、コントラストを重視した映り込み防止膜では、平均直径、およそ1.5〜6μmの範囲から選ばれる特定の寸法で、且つ直径の変動係数が10%以下の均一な球形の(第2の)透明ポリマー微粒子が、透明樹脂バインダー中に凝集せずに包含された塗膜であって、その塗膜中の透明ポリマー微粒子を中心に突起が形成され、底部膜厚100に対して、105〜120であることが望ましい。
平均直径、およそ2.5〜8μmの範囲から選ばれる特定の寸法で、且つ直径の変動係数が10%以下の均一な球形の透明ポリマー微粒子が、透明樹脂バインダー中に凝集せずに包含された塗膜であって、その塗膜中の透明ポリマー微粒子を中心に突起が形成され、透明ポリマー微粒子間の、膜厚が薄い部分を底部とするとき、概底部の膜厚が前述の透明ポリマー微粒子の直径の60%±10%である映り込み防止膜は、映り込み防止能は高いが、これのみによって映り込み防止膜を形成した場合、人によっては滑らかさがなく、表面が荒れていると感じる場合があり、また、白ボケ書きになる場合がある。一方、平均直径、およそ1.5〜6μmの範囲から選ばれる特定の寸法で、且つ直径の変動係数が10%以下の均一な球形の透明ポリマー微粒子が、透明樹脂バインダー中に凝集せずに包含された塗膜であって、その塗膜中の透明ポリマー微粒子を中心に突起が形成され、透明ポリマー微粒子間の膜厚が薄い部分を底部とするとき、底部膜厚よりも、透明ポリマー微粒子の平均直径が5〜20%大きい映り込み防止膜は、表面が滑らかで白ボケもないが、凹凸の傾斜角度分布が小さく、拡散反射の反射角の範囲が狭いため、結像しない程度に透明ポリマー微粒子の添加量を増やしても、正面から見た拡散反射輝度が高く、外部光源の影響によるまぶしさをぬぐい切れない。このことから、両透明ポリマー微粒子を混合使用することによって、十分な映り込み防止性能を持ちながら、表面が荒れていると感じさせず、白ボケのない映り込み防止膜を形成することができることを見出した。
更に、前述の大きい方の透明ポリマー微粒子が、重量比で全固形分の4%以上配合されている場合、底部の膜厚が大きい方の透明ポリマー微粒子の直径の60%になるように塗工された映り込み防止膜の映り込み防止性能が良好だが、第1の透明ポリマー微粒子が、重量比で全固形分の8%以上配合されている場合は、表面のざらつき感が強すぎることを見出した。また、大きい方の透明ポリマー微粒子が重量比で全固形分の4%配合されている場合の小さい方の透明ポリマー微粒子は重量比で6%以上含まれている場合に映り込み防止性能が良好になるが、大きい方の透明ポリマー微粒子が重量比で5%以上含まれている場合は、小さいほうの透明ポリマー微粒子は、大きい方の透明ポリマー微粒子と等量で映り込み防止性能が良好になる。大きい方の透明ポリマー微粒子、小さいほうの透明ポリマー微粒子をそれぞれ重量比で6%以上配合すると、特に強い映り込み防止性能が得られるが、それぞれ8%以上配合したものは「白ボケ」が強くなり、コントラストが低下するので好ましくない。
本発明で用いる透明樹脂バインダーとしては、特に限定はないが、メタクリル酸メチルを主成分としたUV硬化型アクリル樹脂などが用いられる。透明樹脂バインダーは、必要に応じて架橋性官能基を有してもよい。架橋性官能基としては、例えば、ビニル基、カルボキシル基、エポキシ基、ハイドロキシ基などがあり、3.5eV以上のエネルギーを持つ電磁波や電子、陽子などの荷電粒子、若しくは熱の手段により架橋するものであることが好ましい。これらの手段は公知のものを使用できる。
また、透明樹脂バインダーの屈折率(硬化する場合は硬化後の屈折率)は、球形の透明ポリマー微粒子の屈折率と実質的に同じであることが好ましい。
透明樹脂バインダーは、透明ポリマー微粒子を溶解せず、前記透明樹脂バインダーを溶解しうる有機溶媒に透明樹脂バインダーを溶解ものが好ましく、このような溶媒としては、例えばキシレン:2−ブタノン(3:7)などが挙げられる。
透明樹脂バインダーは、有機溶媒に公知の方法で溶解され、当該溶液に、透明ポリマー微粒子を分散する。分散は、公知の分散手段を使用できる。
このとき、透明ポリマー微粒子が分散した透明樹脂バインダー溶液は、透明ポリマー微粒子を映り込み防止膜の前記第1および第2の透明ポリマー微粒子の存在しない部分の底部膜厚100に対して、前記第1の透明ポリマー微粒子の平均直径が、154〜180であり、かつ、
映り込み防止膜の前記第1および第2の透明ポリマー微粒子の存在しない部分の底部膜厚100に対して、前記第2の透明ポリマー微粒子の平均直径が、105〜120であるよう配合する必要がある。このような塗膜厚にするには、前記第1の透明ポリマー微粒子の直径をA[μm]、前記第2の透明ポリマー微粒子の直径をB[μm]、コーターの塗工膜厚をC、総固形分100重量部中、前記第1の透明ポリマー微粒子の配合比をa[重量部]、前記第2の透明ポリマー微粒子の配合比をb[重量部]、バインダー樹脂組成物配合比を100−a−b[重量部]となるように配合したものの体積をV、添加する溶剤の体積をSとするとき、
S=10C{100−(D1+D2)}V/A
ただし
D1=2(1.4A+0.5)(0.4A+0.5)2a/A3
D2=2(0.6A+0.8B−0.5)(B−0.6A+0.5)2b/B3
となる組成で塗工すればよい。
このような映り込み防止膜を表面が硝子であるような平面型画像表示装置に直接塗工することが可能な場合もあるが、本発明による映り込み防止膜を塗工した透明プラスチックフィルムを画像表示装置に添付することで、より適用の範囲を広げることができる。
本発明で用いられる透明プラスチックフィルム基材としては、例えば、トリアセチルセルロースなどが挙げられる。また、液晶ディスプレイを構成する場合は本発明による映り込み防止膜を表面に構成した偏光フィルムを部材として用いることができる。偏光フィルムとしては、延伸ヨード吸収ポリビニルアルコール/トリアセチルセルロースラミネートフィルムなどが挙げられる。
透明ポリマー微粒子が分散した透明樹脂バインダー溶液は、透明プラスチックフィルム基材上に公知の方法で塗工され映り込み防止フィルムとなる。微粒子分散液のフィルム塗工であるため、例えば、ダイコータなどが好ましい。
映り込み防止フィルムは、さらに、基材の裏面に接着層または粘着層を形成してもよい。例えば、剥離紙上に塗布された粘着剤層と映り込み防止フィルムとを圧着させることが挙げられる。このようにして裏面に接着層または粘着層を形成した映り込み防止フィルムは公知の方法にて、容易に各種画像表示装置の表示面に貼付できる。

以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
[実施例1]厚さ80μmのトリアセチルセルロースフィルム上に、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート系UV硬化樹脂(架橋後の屈折率1.55)88重量部、アクリル樹脂粒子(粒径5.0μm、屈折率1.55)4重量部、アクリル樹脂粒子(粒径3.1μm、屈折率1.55)8重量部、トルエン140重量部を加え、更に2−ブタノン86.0重量部を加え、ミキサーで完全に分散させて得た、紫外線硬化型塗料を10μmのドクターブレードにて塗布し、80℃で数分間乾燥した後、高圧水銀灯により紫外線を約400mJ/cm2照射して、高分子バインダー部分の厚さが3μmの映り込み防止層を有す、映り込み防止フィルムを得た。
[実施例2]厚さ80μmのトリアセチルセルロースフィルム上に、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート系UV硬化樹脂(架橋後の屈折率1.55)88重量部、アクリル樹脂粒子(粒径5.0μm、屈折率1.55)6重量部、アクリル樹脂粒子(粒径3.1μm、屈折率1.55)6重量部、トルエン140重量部を加え、更に2−ブタノン83.0重量部を加え、ミキサーで完全に分散させて得た、紫外線硬化型塗料を10μmのドクターブレードにて塗布し、80℃で数分間乾燥した後、高圧水銀灯により紫外線を約400mJ/cm2照射して、高分子バインダー部分の厚さが3μmの映り込み防止層を有す、映り込み防止フィルムを得た。
[実施例3]アクリル樹脂粒子を(粒径5μm、屈折率1.55)に替えて(粒径5μm、屈折率1.49)、及び(粒径3.1μm、屈折率1.55)に替えて(粒径3.1μm、屈折率1.49)とした他は実施例1と同様にして映り込み防止フィルムを得た。
[比較例1]厚さ80μmのトリアセチルセルロースフィルム上に、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート系UV硬化樹脂(架橋後の屈折率1.55)88重量部、アクリル樹脂粒子(平均粒径約2.2μm、直径0.8〜7.5μmの多分散、屈折率1.49)12重量部、トルエン200重量部を加え、更に2−ブタノン100重量部を加え、ミキサーで完全に分散させて得た、紫外線硬化型塗料を10μmのドクターブレードにて塗布し、80℃で数分間乾燥した後、高圧水銀灯により紫外線を約400mJ/cm2照射して、高分子バインダー部分の厚さが2.5μmの映り込み防止層を有す、映り込み防止フィルムを得た。
[比較例2]厚さ80μmのトリアセチルセルロースフィルム上に、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート系UV硬化樹脂(架橋後の屈折率1.55)96重量部、平均粒径5.5μmのシリカ(市販品、変動係数不明)4重量部、トルエン140重量部を加え、更に2−ブタノン86.25重量部を加え、ミキサーで完全に分散させて得た、紫外線硬化型塗料を10μmのドクターブレードにて塗布し、80℃で数分間乾燥した後、高圧水銀灯により紫外線を約400mJ/cm▲2照射して、高分子バインダー部分の厚さが3μmの映り込み防止層を有す、映り込み防止フィルムを得た。
実施例1〜3及び比較例1〜2の映り込み防止フィルムをそれぞれ約18cm×25cmの大きさに切断し、映り込み防止塗工面と反対の面を市販のスプレー式黒色ペイントで塗りつぶし、鉄板上に棒状の磁石で固定し、50cmの距離から観察者の背後の天井の照明器具の映り込みの見え方と、全体の黒さを評価した。また、耐擦傷性を測定するために、#0000のスチールウールにより、ハードコート層の表面を400gの荷重をかけながら10回摩擦し、傷の発生の有無を目視により観察した結果、比較例1のみ微粒子の脱落と考えられる傷が生じた。それらの結果を表1に示す。
Figure 2006195305
ここで映り込みは次のように評価した
◎・・・映り込みはまったく感じない
○・・・輪郭は不明確だが映り込みがある
△・・・輪郭は不明確だが、光源の大まかな形がわかる
×・・・明確な映り込みがある
また、黒さは次のように評価した
◎・・・強い漆黒感がある
○・・・弱い漆黒感がある
△・・・弱い白ボケがある
×・・・強い白ボケがある
図1は、第1の発明の断面の概念図を示す。 図2は、第2の発明の断面の概念図を示す。 図3は、第3の発明の断面の概念図を示す。 図4のaは第1の透明ポリマー微粒子の直径を、b第2の透明ポリマー微粒子の直径を、tは底部膜厚の概念を示す。

Claims (8)

  1. 平均直径が2.5〜8μmであり、且つ平均直径の変動係数が10%以下である球形の透明ポリマー微粒子と、透明樹脂バインダーとを含む映り込み防止膜であって、
    映り込み防止膜の前記透明ポリマー微粒子の存在しない部分の底部膜厚100に対して、前記透明ポリマー微粒子の平均直径が、154〜180である映り込み防止膜。
  2. 平均直径が1.5〜6μmであり、且つ平均直径の変動係数が10%以下である球形の透明ポリマー微粒子と、透明樹脂バインダーとを含む映り込み防止膜であって、
    映り込み防止膜の前記透明ポリマー微粒子の存在しない部分の底部膜厚100に対して、前記透明ポリマー微粒子の平均直径が、105〜120である映り込み防止膜。
  3. 平均直径が2.5〜8μmであり、且つ平均直径の変動係数が10%以下である球形の第1の透明ポリマー微粒子と、
    平均直径が1.5〜6μmであり、且つ平均直径の変動係数が10%以下である球形の第2の透明ポリマー微粒子と、
    透明樹脂バインダーとを含む映り込み防止膜であって、
    映り込み防止膜の前記第1および第2の透明ポリマー微粒子の存在しない部分の底部膜厚100に対して、前記第1の透明ポリマー微粒子の平均直径が、154〜180であり、かつ、
    映り込み防止膜の前記第1および第2の透明ポリマー微粒子の存在しない部分の底部膜厚100に対して、前記第2の透明ポリマー微粒子の平均直径が、105〜120である映り込み防止膜。
  4. 第1の透明ポリマー微粒子の含有率が、映り込み防止膜の全固形分の重量比4〜8%であり、かつ、
    第2の透明ポリマー微粒子の含有率が、第1の透明ポリマー微粒子の含有率以上である請求項3記載の映り込み防止膜。
  5. 透明ポリマー微粒子の屈折率と透明樹脂バインダーの屈折率とが、実質的に等しい請求項1乃至4いずれか記載の映り込み防止膜。
  6. 平均直径が2.5〜8μmであり、且つ平均直径の変動係数が10%以下である球形の第1の透明ポリマー微粒子、および/または、
    平均直径が1.5〜6μmであり、且つ平均直径の変動係数が10%以下である球形の第2の透明ポリマー微粒子と、
    透明樹脂バインダーとを含む映り込み防止膜の製造方法であって、
    前記第1および第2の透明ポリマー微粒子を溶解せず、前記透明樹脂バインダーを溶解しうる有機溶媒に透明樹脂バインダーを溶解して溶液とし、
    前記溶液に、前記透明ポリマー微粒子を映り込み防止膜の前記第1および第2の透明ポリマー微粒子の存在しない部分の底部膜厚100に対して、前記第1の透明ポリマー微粒子の平均直径が、154〜180であり、かつ、
    映り込み防止膜の前記第1および第2の透明ポリマー微粒子の存在しない部分の底部膜厚100に対して、前記第2の透明ポリマー微粒子の平均直径が、105〜120であるよう配合して分散させ、塗工後、有機溶媒を揮発によって除去することを特徴とする映り込み防止膜の製造方法。
  7. 有機溶媒に溶解する透明樹脂バインダーが架橋性官能基を有し、かつ、架橋のためのプロセスを含む、請求項6記載の映り込み防止膜の製造方法。
  8. 請求項1乃至5いずれか記載の映り込み防止膜を、透明プラスチックフィルム基材上に形成してなる映り込み防止フィルム。
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JP2010241954A (ja) * 2009-04-06 2010-10-28 Toyo Ink Mfg Co Ltd 活性エネルギー線硬化型コーティングニス組成物およびその印刷物

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