JP2006195187A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 プロセスカートリッジ内の像担持体が正常回転できるようにプロセスカートリッジが装着されているか否かを判断する。
【解決手段】 パターン検出部200によりレジストパターンが検出された後、CPU220は、レジストパターンの数をカウントした像数カウンタ値をチェックし、像数カウンタ値と閾値とを比較する。像数カウンタ値が閾値未満である場合は、感光ドラムが正常回転していないプロセスカートリッジがあると判断して、プロセスカートリッジを再装着する必要がある旨を通知し、他方、像数カウンタ値が閾値を超える場合は、正常に装着されていないプロセスカートリッジがなく、正常回転していなし感光ドラムがないと判断する。
【選択図】 図1
【解決手段】 パターン検出部200によりレジストパターンが検出された後、CPU220は、レジストパターンの数をカウントした像数カウンタ値をチェックし、像数カウンタ値と閾値とを比較する。像数カウンタ値が閾値未満である場合は、感光ドラムが正常回転していないプロセスカートリッジがあると判断して、プロセスカートリッジを再装着する必要がある旨を通知し、他方、像数カウンタ値が閾値を超える場合は、正常に装着されていないプロセスカートリッジがなく、正常回転していなし感光ドラムがないと判断する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、像担持体と現像器とを含む着脱可能なプロセスカートリッジを電子写真方式のカラー画像形成に供する複数色に対応させてタンデムに配置した画像形成装置に関する。
従来から、カラー画像形成を高速に行うため、画像形成に供される、例えばブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローに対応させた電子写真方式の画像形成部をタンデムに配置したカラー画像形成装置が知られている。このカラー画像形成装置においては、各画像形成部おいて、感光ドラムの表面が帯電器によって一様に帯電され、各色の画像データに基き潜像が感光ドラム上に形成され、各感光ドラム上の潜像が現像器により現像されてトナー像として可視像化され、他方、記録材が所定のタイミングで給送され、ついで転写搬送ベルトにより搬送され、各感光ドラム上のトナー像が各転写位置において転写器により順次にこの記録材に転写され、この記録材上に転写されたトナー像が定着器により定着され、その後、この記録材が装置外に排出されるようになっている。
各画像形成部を構成する感光ドラムと帯電器と現像器とは、着脱可能なプロセスカートリッジとして一体的にカートリッジ化されており、各プロセスカートリッジの感光ドラムの回転軸には、1つの駆動モータからの駆動力が駆動機構を介して伝達されるようになっている(例えば特許文献1参照)。この感光ドラムの回転軸には、図4に示すように、凸ギヤ301が設けられ、この凸ギヤ301と噛合せるための凹ギヤ302が駆動機構に設けられている。
プロセスカートリッジ交換時やジャム処理時には、プロセスカートリッジを装置本体から取り出す必要があるが、このようなカラー画像形成装置においては、噛合わせ解除機構によって、駆動機構を画像形成動作中の回転方向と逆方向に回転させて、凸ギヤ301と凹ギヤ302との噛合わせを解除してはじめて、カートリッジを装置本体から取り出させるようになっている。
しかしながら、プロセスカートリッジが装置に装着されたとき、例えばごみが付着していたため凸ギヤ301と凹ギヤ302が正常に噛合わなかった場合においては、駆動モータからの駆動力が、凹ギヤ302を介して凸ギヤ301に伝達されないことになって、感光ドラムは回転せず停止状態になる。
また、この感光ドラムの停止状態においても、現像器の現像ローラは感光ドラム表面に当接しながら回転するため、現像ローラ上のトナー層がこの停止状態にある感光ドラムにより掻き取られ、掻き取られたトナーが機内に飛散して機内汚れが発生することになり、この状態で画像形成を継続していくと、現像ローラが損傷することになる。
さらには、転写材が移動して停止状態の感光ドラムとの間に摩擦が生じ、これにより感光ドラムが損傷し転写材自体も損傷することになる。
そこで、プロセスカートリッジが正常に装着された状態にあるか否かを判断することにより、このような問題点を解決することが考えられる。
例えば特許文献2に記載の方法によれば、メイン電源スイッチがオンにされ、感光体の前多回転が開始されたとき、帯電バイアス印加電源から電圧Vaが帯電ローラに印加され、帯電ローラに流れる電流Iaが検出され、検出された電流が所定電流に等しい場合には、感光体と帯電ローラが当接状態にあることから、プロセスカートリッジの装着が正常と判断され、他方、電流が検出されない場合には、感光体と帯電ローラが当接状態にないことから、プロセスカートリッジが装着されていない(装着忘れ)か、又は装着されていてもその装着状態が不完全であると判断される。
このように、この方法によれば、感光体と帯電ローラが当接状態にあるか否かを判断することができるが、感光体が正常回転しているか否かを判断することはできない。
また、このような方法によれば、感光体と中間転写ベルトとが正しい接触状態にあるにもかかわらず、感光体が回転していない場合においても、転写器に電圧が印加された瞬間は、充電電流が流れるから、プロセスカートリッジの装着が正常であると判断される。
したがって、このような方法によっても、感光体が正常回転しているか否かを判断することはできない。
そこで、本発明は、上記のような問題点を解決し、プロセスカートリッジ内の像担持体が正常回転できるようにプロセスカートリッジが装着されているか否かを判断することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、像担持体と現像器とを含む着脱可能なプロセスカートリッジを電子写真方式のカラー画像形成に供する複数色に対応させてタンデムに配置した画像形成装置であって、前記プロセスカートリッジにおいて、それぞれ、前記像担持体上に潜像を形成し、該潜像を前記現像器により可視像化し、各像担持体上の可視像を、無端の転写搬送ベルトにより搬送された転写材上に、各転写位置において順次に転写する画像形成装置において、前記像担持体上の可視像が正常に転写されるか否かを判断するための画像データに基き、前記複数のプロセスカートリッジにおいて、それぞれ、前記像担持体上に潜像を形成し、該潜像を前記現像器により可視像化し、各像担持体上の可視像を、前記転写搬送ベルト上に各転写位置において順次に転写させる制御手段と、該制御手段による制御により、前記複数の像担持体上の可視像が前記転写搬送ベルト上に転写されたか否かを判断する転写判断手段と、該転写判断手段により前記複数の像担持体上の可視像が転写されたと判断した場合に、正常回転していない像担持体がないと判断し、他方、前記複数の像担持体上の可視像が転写されていないと判断した場合に、正常回転していない像担持体があると判断する正常回転判断手段とを備えたことを特徴とする。
請求項1の発明において、転写判断手段は、制御手段により転写搬送ベルト上に転写された前記複数の像担持体上の可視像の数を計数する計数手段を有することができ、該計数手段により計数された可視像の数が予め定めた基準値以上である場合に、正常回転していない像担持体がないと判断し、他方、前記計数された可視像の数が予め定めた基準値未満である場合に、正常回転していない像担持体があると判断することができる。
請求項1の発明において、制御手段は、本画像形成装置の調整制御時に、複数の像担持体上の可視像が正常に転写されるか否かを判定するための画像データに基き、可視像を前記複数の像担持体上に形成し、転写搬送ベルト上に転写させることができる。
請求項3の発明において、調整制御は、濃度制御、位相制御、又は色ずれ制御とすることができる。
請求項1ないし4のいずれかの発明において、前記現像器で用いられる現像剤の残量の有無を判定する残量有無判定手段を有することができ、制御手段は、前記残量有無判定手段により現像剤の残量があると判定された場合に、複数の像担持体上の可視像が正常に転写されるか否かを判定するための画像データに基き、可視像を前記複数の像担持体上に形成し、前記転写搬送ベルト上に転写させることができる。
請求項1ないし5のいずれかの発明において、正常回転判断手段により正常回転していない像担持体があると判断された場合に、その旨を通知する通知手段を備えることができる。
本発明によれば、上記のように構成したので、プロセスカートリッジ内の像担持体が回転できるようにプロセスカートリッジが装着されているか否かを判断することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は本発明の第1の実施の形態を示す。これは電子写真方式のタンデム型画像形成装置の例であり、その構造を図3に示す。
<第1の実施の形態>
図1は本発明の第1の実施の形態を示す。これは電子写真方式のタンデム型画像形成装置の例であり、その構造を図3に示す。
図3において、106C、106Y、106M、106Bkは、着脱可能なプロセスカートリッジであって、タンデムに配置してあり、プロセスカートリッジ106Cは、感光ドラム101Cと帯電器104Cと現像器103Cとが一体的にカートリッジ化したものであり、プロセスカートリッジ106Yは、感光ドラム101Yと帯電器104Yと現像器103Yとが一体的にカートリッジ化したものであり、プロセスカートリッジ106Mは、感光ドラム101Mと帯電器104Mと現像器103Mとが一体的にカートリッジ化したものであり、プロセスカートリッジ106Bkは、感光ドラム101Bkと帯電器104Bkと現像器103Bkとが一体的にカートリッジ化したものである。
プロセスカートリッジ106C、106Y、106M、106Bkがそれぞれ本タンデム型画像形成装置に装着されると、感光ドラム101C、101Y、101M、101Bkの各回転軸に設けた凸ギヤ301と、1つの駆動モータからの駆動力を伝達するための駆動機構に設けた凹ギヤ302と、がカップリングするようになっている。凸ギヤ301と凹ギヤ302とを図4に示す。この駆動機構を、図示しない噛合わせ解除機構によって画像形成動作中の回転方向と逆方向に回転させることにより、凸ギヤ301と凹ギヤ302との噛合わせを解除することができる。
感光ドラム101C、101Y、101M、101Bkは、直径30mmのアルミニウム製のシリンダの外周面に有機光導電体層(OPC)を塗布したものである。帯電器104C、104Y、104M、104Bkは、感光ドラム101C、101Y、101M、101Bkに当接した導電性ローラに帯電バイアス電圧を印加して、感光ドラム101C、101Y、101M、101Bkの表面を均一に帯電するものである。現像器103C、103Y、103M、103Bkは、感光ドラム101C、101Y、101M、101Bk上の静電潜像を、それぞれ、トナー収納部に収納されているシアン、イエロー、マゼンタ、ブラックのトナーにより現像して、トナー像として可視像化するものである。
108C、108Y、108M、108Bkは、露光器であって、画像情報に基づいてレーザビームを感光ドラム101C、101Y、101M、101Bk上で走査するものである。露光器108C、108Y、108M、108Bkのレーザビームの走査により、感光ドラム101C、101Y、101M、101Bk上に静電潜像が形成される。
150は給紙カセットであり、転写材を収納するためのものである。151は半月状のピックアップローラであり、間欠回転することにより、カセット150内の転写材を1枚づつピックアップするものである。11aは無端の転写搬送ベルトであって、ピックアップローラ151によりピックアップされローラ対140により給送された転写材を、静電吸着して、転写位置に搬送するものである。また、転写搬送ベルト11aは、通常、1010〜1014Ω・cmの体積固有抵抗を持たせた厚さ100〜150μmのエンドレスのフィルム状部材で構成されており、感光ドラム101C、101Y、101M、101Bkに対向するように、駆動ローラ11bと従動ローラ11c、11d、11eの4つのローラで張架支持され、駆動ローラ11bによって循環移動される。153は吸着ローラであって、転写搬送ベルト11aの最上流位置に配置してあり、転写搬送ベルト11aと協働して転写材を挟持し転写搬送ベルト11aに吸着するものである。転写材の搬送に際しては、吸着ローラ153にバイアス電圧を印加することで、対向している接地された転写搬送ベルト11aとの間に電界が形成され、転写搬送ベルト11aと転写材の間に誘電分極が発生し、両者に静電吸着力が生じるようになっている。
102C、102Y、102M、102Bkは転写器であって、各転写器の転写ローラが各転写位置において転写搬送ベルト11aに当接してあり、転写バイアスを転写ローラに印加することにより、転写ローラからの正極性の電荷を転写搬送ベルト11aを介して転写材に印加し、この電界により、感光ドラム101C、101Y、101M、101Bk上の負極性のトナー像を、転写搬送ベルト11a上の転写材上に転写するものである。152は定着器であって、駆動回転される加熱ローラと従動回転する加圧ローラとを有し、転写材上に転写されたトナー像を加熱ローラにより加熱するとともに加圧ローラにより加圧して、定着するものである。
16は現像離間板であり、カラー画像形成において、現像ローラ103C、103Y、103M及び103Bkを、4色分の感光ドラム101C、101Y、101M及び101Bkと当接する位置に移動し、モノクロ画像形成において、現像ローラ103Bkを感光ドラム101Bkのみと当接する位置に移動するためのものである。
6a、6bはセンサであって、図5に示す位置に配置してあり、それぞれ、図6に示すLED発光素子51と受光素子52とを有する。
次に、カラー画像形成時とモノクロ画像形成時の動作を説明する。カラー画像形成においては、まず、現像離間板16によって、現像ローラ103C、103Y、103M及び103Bkが、4色分の感光ドラム101C、101Y、101M及び101Bkと当接する位置に移動され、次に、感光ドラム101C、101Y、101M及び101Bk上の潜像が、現像ローラ103C、103Y、103M及び103Bkにより現像され、トナー像として可視像化される。その後、感光ドラム101C、101Y、101M及び101Bk上のトナー像が、転写器102C、102Y、102M及び102Bkにより、順次に、転写材上に転写され、転写材上に転写されたトナー像(カラー画像)が定着器152により定着される。
これに対して、モノクロ画像形成においては、まず、図3に示すように、現像離間板16によって、現像ローラ103BkがBkの感光ドラム101Bkのみと当接する位置に移動され、次に、感光ドラム101Bk上に潜像が形成され、この潜像が、現像ローラ103Bkによりトナーを用いて現像され、トナー像として可視像化される。その後、感光ドラム101Bk上のトナー像が、転写器102Bkにより転写材上に転写され、転写材上に転写されたトナー像(Bkのモノクロ画像)が、定着器152により定着される。
次に、図1を説明する。図1において、200はパターン検出部であり、センサ6a、6bと協働して例えば図7に示すようなレジストパターンを検出するものである。転写材とレジストパターンとは正反射率すなわちグロスが異なる。
214は演算部であり、パターン検出部200からの検出データを演算処理して色ずれ量および補正量を算出するものである。216は画像出力部であり、演算部214による演算結果に従って画像形成を行うものである。212はタイマであり、各部のタイミング調整や各種設定を行うためのものである。218はメモリであり、パターン検出に使用されるデータを格納するとともに、制御プログラムを格納するものである。220はCPU(central processing unit)であり、メモリ218に格納された制御プログラムに従って各部を制御するものである。
図2は図1のパターン検出部200の構成を示す。図2において、52は図5と同一部分を示す。60はI/V変換器であり、受光素子52からの電流を電圧に変換するものである。63はクランプ回路であり、I/V変換器60の出力をクランプするものである。62は比較部であり、クランプ回路63からのクランプ電圧と基準電圧設定器61の基準電圧とを比較し、クランプ電圧が基準電圧未満である場合に、ハイレベルの電圧を出力し、クランプ電圧が基準電圧を超える場合に、ローレベルの電圧を出力するものである。
次に、画像調整制御のうちの色ずれ補正について説明する。まず、レジストパターン(色ずれ検出用パターン)データに基き、感光ドラム101Bk、101M、101Y、101C上にそれぞれ潜像を形成し、これら潜像を現像し、得られた感光ドラム101Bk、101M、101Y、101C上のトナー像を、転写搬送ベルト11aに転写する。転写搬送ベルト11aに転写されたレジストパターンの例を図7に示す。次に、センサ6a、6bで、転写搬送ベルト11a上のレジストパターンを検出して、図示しない色ずれ補正装置により、感光ドラム101Bk、101M、101Y、101Cの画像書出し位置(露光開始位置)の調整などの画像形成条件を補正することにより、色ずれ補正を行う。
図7のレジストパターンは、パターン9及び10は、副走査方向の色ずれ量を検出するためのパターンである。パターン11及び12は、副走査方向と直交する主走査方向の色ずれ量を検出するためのパターンで、このパターンは、パターン9及び10の長手方向に対して反時計方向に45度回転されている。通常、このようなパターン9〜12を1セットとして、複数セット用意される。
なお、パターン9〜12において、数字に対する添え字a、b、c、dは、その数字のパターンの色が各々ブラック(Bk)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)であることを示す。tsf1〜tsf4はパターン9a〜9d、tmf1〜tmf4はパターン11a〜11d、tsr1〜tsr4はパターン10a〜10d、tmr1〜tmr4はパターン12a〜12d、の検出タイミングを示す。
レジストパターンの1回の検出においては、図7に示すレジストパターンを1セットとし、これを複数セット組み合わせたものを使用する。本タンデム型画像形成装置において、色ずれ検出動作が開始されると、画像形成動作に必要な各部が起動され、画像形成が可能な状態にされ、その後、レジストパターンの書き込みが開始される。
そして、LED発光素子51により照射された転写搬送ベルト11aの表面からの反射光が、受光素子52により受光されると、図1のレジストパターン検出部200において、受光素子52からの電流がI/V変換器60によりI/V変換され、このI/V変換により得られた電圧は、クランプ回路83によりクランプされた後、比較部62により、基準電圧設定器61の基準電圧と比較される。
クランプ回路63の出力電圧は、図8に示すように、レジストパターン部分に対応する電圧が、転写搬送ベルト11a部分に対応する電圧より低く、かつこのレジストパターン部分に対応する電圧が基準電圧より低い期間においては、比較部62からハイレベルの電圧が出力される。
これに対して、転写搬送ベルト11a部分に対応するクランプ回路63の出力電圧は、レジストパターン部分に対応する出力電圧より高く、かつ転写搬送ベルト11a部分に対応する電圧が基準電圧より高い期間においては、比較部62からローレベルの電圧が出力される。したがって、本来形成されるはずのレジストパターン100が転写搬送ベルト11a上に形成されていない場合には、図8(b)に示すように、比較部62からハイレベルの電圧が出力されず、ローレベルの電圧が出力されることになる。
そして、比較部62から正の電圧が出力されるたびに、すなわちレジストパターンが検出されるたびに、CPU220(図1)は、レジストパターンが検出された時点の時間情報(検出タイミング)を、メモリ218に順次格納していく。ついで、レジストパターンの検出動作を開始してから全パターンの検出が終了するまでの時間が、メモリ218に格納されると、CPU220は、メモリ218に格納されているデータとタイマ212のデータとを比較して、検出開始から全パターン検出終了までの時間監視を行う。
時間監視により検出開始から全パターン検出終了までの時間が経過したと判断した時点で、CPU220はレジストパターンの検出を終了し、転写搬送ベルト11aとその表面のレジストパターン100(図7のパターン9、10、11、12)との正反射率の差、すなわちグロスの差によって、1対のセンサ6a、6bによって検出されたレジストパターンの数をカウントした像数カウンタ値がチェックされる。検出された各レジストパターンに対する時間情報から、各色の色ずれ量が算出される。さらに、ここで算出された各色の色ずれ量から、色ずれが発生しないための各色に対する色ずれ補正値が算出される。
図9は図1のメモリ218に格納される、感光ドラムが正常回転しているか否かを判断するためのプログラムの一例を示すフローチャートである。上述したレジストパターンのカウントを行った後、レジストパターンの数、すなわち像数カウンタ値と閾値とを比較し(S101)、像数カウンタ値が閾値未満である場合は、感光ドラムが正常回転していないプロセスカートリッジがあると判断し(S102)、ユーザに対して、本画像形成装置のドアを開けて、プロセスカートリッジを再装着することを要請する旨の通知を行う(S103)。他方、像数カウンタ値が閾値を超える場合には、プロセスカートリッジが正常に装着されていて、感光ドラムが正常回転していると判断する(S104)。
この場合、像数カウンタ値が閾値と等しい場合には、色ずれ補正が正常に実行されていることになり、他方、像数カウンタ値が閾値と等しくない場合には、プロセスカートリッジの感光ドラムが正常回転しているが、色ずれ補正制御自体は成功していないことになる。色ずれ補正制御が成功していない場合には、色ずれ補正制御を再実行するなどのエラー処理を行う。
以上説明したように、本実施の形態においては、色ずれ補正制御時においてプロセスカートリッジの感光ドラムが正常回転しているか否かを判断することができる。
本実施の形態では、感光ドラムの他に帯電器と現像器とを有するカートリッジの例を説明したが、これに限定されるものではなく、少なくとも感光ドラムと現像器とを有するカートリッジにおいて同様の効果を奏することができる。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態との比較でいえば、色ずれ補正時に感光ドラムが正常回転しているか否かを判断する場合に、レジストパターンを形成するのに十分な現像剤がプロセスカートリッジに存在する場合においてのみ、かかる判断を行うようにした点が異なる。
本実施の形態は、第1の実施の形態との比較でいえば、色ずれ補正時に感光ドラムが正常回転しているか否かを判断する場合に、レジストパターンを形成するのに十分な現像剤がプロセスカートリッジに存在する場合においてのみ、かかる判断を行うようにした点が異なる。
図10は本実施の形態において図1のメモリ218に格納される、感光ドラムが正常回転しているか否かを判断するためのプログラムの一例を示すフローチャートである。図10において、S101〜S104は図9と同一のステップを示す。上述したレジストパターンのカウントを行った後、プロセスカートリッジ内の残りの現像剤を検出し(S201)、レジストパターンを形成するのに、十分な現像剤が残っているか否かを判断する(S202)。そして、レジストパターンを形成するのに十分な現像剤が残っていないと判断した場合には、この処理を終了する。他方、レジストパターンを形成するのに十分な現像剤が残っていると判断した場合には、レジストパターンの数、すなわち像数カウンタ値と閾値とを比較する(S101)。そして、像数カウンタ値が閾値未満である場合は、感光ドラムが正常回転していないプロセスカートリッジがあると判断し(S102)、ユーザに対して、本画像形成装置のドアを開けて、プロセスカートリッジを再装着することを要請する旨の通知を行う(S103)。他方、像数カウンタ値が閾値を超える場合には、プロセスカートリッジが正常に装着されていて、感光ドラムが正常回転していると判断する(S104)。
本実施の形態においては、現像剤の残量が不足している場合には、感光ドラムが正常回転しているか否かを判断しないので、色ずれ補正制御時において、プロセスカートリッジの感光ドラムが正常回転しているか否かを、第1の実施の形態に比較して、より正確に判断することができる。
以上、第1及び第2の実施の形態においては、感光ドラムが正常回転しているか否かを、補正制御時に判断する例を説明したが、この例に限定されるものではなく、転写材に形成した像を用いて行う調整系制御、例えば濃度制御や位相制御時においても、同様の効果を奏することができる。
また、感光ドラムが正常回転しているか否かを、調整系制御と同時に行うことにより、例えば電源投入時からスタンバイ状態に遷移するまでの時間を短縮することができる。
さらに、調整系制御が感光ドラムの回転不良により失敗したときは、その時点で、ユーザに対してプロセスカートリッジの再装着を促して、感光ドラムが正常回転できる状態にしてから、調整系制御を改めて実施することにより、調整系制御を確実に実行することができる。
6a,6b センサ
11a 転写搬送ベルト
51 LED発光素子
52 受光素子
60 I/V変換器
61 基準電圧設定器
62 比較部
63 クランプ回路
200 パターン検出部
212 タイマ
214 演算部
216 画像出力部
218 メモリ
220 CPU
11a 転写搬送ベルト
51 LED発光素子
52 受光素子
60 I/V変換器
61 基準電圧設定器
62 比較部
63 クランプ回路
200 パターン検出部
212 タイマ
214 演算部
216 画像出力部
218 メモリ
220 CPU
Claims (6)
- 像担持体と現像器とを含む着脱可能なプロセスカートリッジを電子写真方式のカラー画像形成に供する複数色に対応させてタンデムに配置した画像形成装置であって、前記プロセスカートリッジにおいて、それぞれ、前記像担持体上に潜像を形成し、該潜像を前記現像器により可視像化し、各像担持体上の可視像を、無端の転写搬送ベルトにより搬送された転写材上に、各転写位置において順次に転写する画像形成装置において、
前記像担持体上の可視像が正常に転写されるか否かを判断するための画像データに基き、前記複数のプロセスカートリッジにおいて、それぞれ、前記像担持体上に潜像を形成し、該潜像を前記現像器により可視像化し、各像担持体上の可視像を、前記転写搬送ベルト上に各転写位置において順次に転写させる制御手段と、
該制御手段による制御により、前記複数の像担持体上の可視像が前記転写搬送ベルト上に転写されたか否かを判断する転写判断手段と、
該転写判断手段により前記複数の像担持体上の可視像が転写されたと判断した場合に、正常回転していない像担持体がないと判断し、他方、前記複数の像担持体上の可視像が転写されていないと判断した場合に、正常回転していない像担持体があると判断する正常回転判断手段と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1において、前記転写判断手段は、前記制御手段により転写搬送ベルト上に転写された前記複数の像担持体上の可視像の数を計数する計数手段を有し、該計数手段により計数された可視像の数が予め定めた基準値以上である場合に、正常回転していない像担持体がないと判断し、他方、前記計数された可視像の数が予め定めた基準値未満である場合に、正常回転していない像担持体があると判断することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1において、前記制御手段は、本画像形成装置の調整制御時に、前記複数の像担持体上の可視像が正常に転写されるか否かを判定するための画像データに基き、可視像を前記複数の像担持体上に形成し、前記転写搬送ベルト上に転写させることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項3において、前記調整制御は、濃度制御、位相制御、又は色ずれ制御であることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記現像器で用いられる現像剤の残量の有無を判定する残量有無判定手段を有し、
前記制御手段は、前記残量有無判定手段により現像剤の残量があると判定された場合に、前記複数の像担持体上の可視像が正常に転写されるか否かを判定するための画像データに基き、可視像を前記複数の像担持体上に形成し、前記転写搬送ベルト上に転写させる
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし5のいずれかにおいて、前記正常回転判断手段により正常回転していない像担持体があると判断された場合に、その旨を通知する通知手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005006774A JP2006195187A (ja) | 2005-01-13 | 2005-01-13 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005006774A JP2006195187A (ja) | 2005-01-13 | 2005-01-13 | 画像形成装置 |
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JP2006195187A true JP2006195187A (ja) | 2006-07-27 |
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ID=36801315
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JP2005006774A Pending JP2006195187A (ja) | 2005-01-13 | 2005-01-13 | 画像形成装置 |
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JP (1) | JP2006195187A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015145910A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-13 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
-
2005
- 2005-01-13 JP JP2005006774A patent/JP2006195187A/ja active Pending
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JP2015145910A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-13 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
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