JP2006195072A - 放射線画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】カセッテを挿入口に挿入した状態でカセッテを挿入方向に直交する方向に手軽に移動することができる放射線画像読取装置を提供すること。
【解決手段】放射線画像読取装置1の筐体2の上面22には、略矩形状の挿入口23が形成されている。挿入口23の後ろ側の側壁27には、複数のコロ31が設けられている。これらコロ31は、挿入口23の長手方向に平行な軸回り回転可能となって板ばね30に取り付けられている。これらコロ31の外周面の母線形状は、軸方向中央部から軸方向両端部にかけて縮径した形状である。カセッテ90を挿入口23に挿入した状態でカセッテ90を左右に移動させようとすると、コロ31の外周面の母線が軸方向中央部から軸方向両端部にかけて縮径した形状となっているので、カセッテ90の左右端面がコロ31に引っ掛からない。
【選択図】図1
【解決手段】放射線画像読取装置1の筐体2の上面22には、略矩形状の挿入口23が形成されている。挿入口23の後ろ側の側壁27には、複数のコロ31が設けられている。これらコロ31は、挿入口23の長手方向に平行な軸回り回転可能となって板ばね30に取り付けられている。これらコロ31の外周面の母線形状は、軸方向中央部から軸方向両端部にかけて縮径した形状である。カセッテ90を挿入口23に挿入した状態でカセッテ90を左右に移動させようとすると、コロ31の外周面の母線が軸方向中央部から軸方向両端部にかけて縮径した形状となっているので、カセッテ90の左右端面がコロ31に引っ掛からない。
【選択図】図1
Description
本発明は、輝尽性蛍光体シートを収納したカセッテを筐体内部に取り込んで、その取り込んだカセッテの輝尽性蛍光体シートから放射線画像を読み取る放射線画像読取装置に関する。
従来、病気診断等を目的として、X線画像に代表される放射線画像を記録するために、箱状のカセッテに収納された輝尽性蛍光体シートが用いられている。輝尽性蛍光体シートは、支持体に輝尽性蛍光体の薄膜を形成し、保護層で覆ったものである。輝尽性蛍光体には、照射されたX線等の放射線のエネルギーを蓄積するとともに、所定の波長の励起光が照射されることにより、蓄積したエネルギーを輝尽発光光として放出する性質がある。
一般的に、カセッテに収納された輝尽性蛍光体シートに放射線画像を放射線撮影装置によって一旦記録した後、輝尽性蛍光体シートに記録された放射線画像を可視像として現像装置によって写真感光材料に記録して現像したり、放射線画像を可視像として表示装置に表示したりする。
輝尽性蛍光体シートの放射線画像を可視像として出力するために、輝尽性蛍光体シートから放射線画像を読み取る放射線画像読取装置を用いる。放射線画像読取装置では、輝尽性蛍光体シートに走査光を照射する走査型励起光照射機構と、走査光によって輝尽性蛍光体シートから発した輝尽発光光を電気的に読み取る光検出器とが、筐体の内側に設けられている。また、筐体には挿入口が形成されており、挿入口を通じてカセッテを筐体の内側へ送り込めるようになっている。
ところで、挿入口は細長く矩形状に設けられ、挿入口の両長辺部分における両側壁には円柱状のローラが設けられている(特許文献1参照。)。カセッテの挿入に際しては、カセッテを2つのローラに挟んだ状態で、ローラの回転によって、カセッテが安定した姿勢で挿入される。なお、ローラが従動ローラの場合には、2つの従動ローラに挟まれたカセッテの動きによって従動ローラが回転するので、カセッテを安定した姿勢で挿入することができる。
特開2002−156717号公報
上記従来例ではカセッテを読み取り装置の挿入口の任意の場所に挿入可能ではあるが、一方では、挿入されたカセッテを読み取りの為の基準位置まで移動させる移動機構が複雑になったり、カセッテ挿入時にそのカセッテのサイズを読み取る大サイズのBCDラベル及び/又はBCDリーダー等が必要としたり、又は、基準位置まで移動後にBCD読み取りを行う為、カセッテ表裏誤挿入の判別及び再投入まで時間を要する等、装置内部構成の複雑化、装置コストアップ、読み取り処理サイクルタイム延長を招く結果となっていた。これに対し、ユーザがカセッテを読み取り装置に挿入する際に、そのカセッテを予め、装置の所定位置を狙って挿入可能であれば、上記不具合が解消でき装置内部構成の簡素化(コストダウン化)や装置小型化・省設置面積、リトライまでの時間短縮がはかれ好ましい。しかしながら、カセッテ挿入時、ユーザがカセッテを一部挿入した状態で、当該カセッテを入口の長手方向一端部にある前記基準位置まで移動させようとするとカセッテが2つのローラに挟まれた状態なので、カセッテの移動には強い力を必要とする。強いては、ローラの軸方向両端面にカセッテの端が引っ掛かるために、カセッテを挿入口に挿入した状態では挿入口の長手方向に移動できないこともある。
そこで、本発明は、上記のような問題点を解決しようとしてなされたものであり、カセッテを挿入口に挿入した状態でカセッテを挿入方向に直交する方向に手軽に移動することができる放射線画像読取装置を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、筐体内においてカセッテに収納された輝尽性蛍光体シートから放射線画像を読み取る放射線画像読取装置であって、前記筐体に挿入口が形成され、カセッテの挿入方向に直交する方向の軸回りに回転可能となったコロが前記挿入口の側壁に設けられ、前記コロの外周面の母線が軸方向中央部から軸方向両端部にかけて縮径した形状となっていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、カセッテを挿入口に挿入した状態でカセッテをコロの軸方向に移動させようとすると、カセッテに当接していないコロがカセッテの端面に当たるが、コロの外周面の母線が軸方向中央部から軸方向両端部にかけて縮径した形状となっているので、カセッテの端面がコロに引っ掛からない。そのため、カセッテを挿入口に挿入した状態でカセッテをコロの軸方向に移動させることができる。
また、コロが軸方向中央部から軸方向両端部にかけて縮径した形状となっているので、コロによってカセッテが挟まれた状態では、コロがカセッテに点接触し、ローラの場合と比較しても軽い力で、カセッテをコロの軸方向に移動させることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の放射線画像読取装置であって、前記筐体に弾性材が設けられ、前記コロがカセッテの挿入方向に直交する方向の軸回りに回転可能となって前記弾性材に取り付けられ、前記側壁に貫通孔が形成され、前記コロの一部が前記貫通孔から前記挿入口に突出していることを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、弾性材にコロが取り付けられているので、カセッテがコロに挟まれた場合には、弾性材の弾性力によってカセッテを安定した姿勢とすることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の放射線画像読取装置であって、前記コロが前記挿入口の縁に沿って複数配列されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、コロが挿入口の縁に沿って複数配列されているから、カセッテをより安定した姿勢で挿入口に挿入することができる。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の放射線画像読取装置であって、前記コロの軸方向における前記挿入口の長さがその軸方向に直交する方向における前記挿入口の長さよりも長く、前記コロが前記挿入口の長手方向の縁に沿って複数配列されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明によれば、コロが挿入口の長手方向に沿って複数配列されているため、カセッテをより安定した姿勢で挿入口に挿入することができ、更に、カセッテを挿入口に挿入した状態でカセッテを挿入口の長手方向に移動させることができる。
請求項5に係る発明は、筐体内においてカセッテに収納された輝尽性蛍光体シートから放射線画像を読み取る放射線画像読取装置であって、前記筐体に挿入口が形成され、ユニバーサルに回転可能となった球体が前記挿入口の側壁に設けられていることを特徴とする。
請求項5に係る発明によれば、カセッテを挿入口に挿入した状態でカセッテをコロの軸方向に移動させようとすると、カセッテに当接していない球体がカセッテの端面に当たるが、球体であるがゆえにカセッテの端面が球体に引っ掛からない。そのため、カセッテを挿入口に挿入した状態でカセッテを移動させることができる。
また、球体によってカセッテが挟まれた状態では、球体がカセッテに点接触し、ローラの場合と比較しても軽い力でカセッテを移動させることができる。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の放射線画像読取装置であって、前記筐体に弾性材が設けられ、前記球体がユニバーサルに回転可能となって前記弾性材に取り付けられ、前記側壁に貫通孔が形成され、前記球体の一部が前記貫通孔から前記挿入口に突出していることを特徴とする。
請求項6に係る発明によれば、弾性材に球体が取り付けられているので、カセッテが球体に挟まれた場合には、弾性材の弾性力によってカセッテを安定とすることができる。
請求項7に係る発明は、請求項5又は6に記載の放射線画像読取装置であって、前記球体が前記挿入口の縁に沿って複数配列されていることを特徴とする。
請求項7に係る発明によれば、球体が挿入口の縁に沿って複数配列されているから、カセッテをより安定した姿勢で挿入口に挿入することができる。
請求項8に係る発明は、請求項7に記載の放射線画像読取装置であって、前記挿入口が長尺に形成され、前記球体が前記挿入口の長手方向の縁に沿って複数配列されていることを特徴とする。
請求項8に係る発明によれば、球体が挿入口の長手方向に沿って複数配列されているため、カセッテをより安定した姿勢で挿入口に挿入することができ、更に、カセッテを挿入口に挿入した状態でカセッテを挿入口の長手方向に移動させることができる。
請求項9に係る発明は、請求項1から8の何れか一項に記載の放射線画像読取装置であって、前記筐体内において前記挿入口を開閉する蓋部材が設けられていることを特徴とする。
請求項9に係る発明によれば、筐体内において蓋部材によって挿入口が閉塞されたら、カセッテを挿入口に挿入した場合においてカセッテが蓋部材によって支持され、カセッテを挿入口に挿入した状態を保つことができる。
本発明によれば、コロの外周面の母線が軸方向中央部から軸方向両端部にかけて縮径した形状となっているので、カセッテの端面がコロに引っ掛からない。従って、カセッテを挿入口に挿入した状態でカセッテをコロの軸方向に移動させることができる。
また、コロが軸方向中央部から軸方向両端部にかけて縮径した形状となっているので、コロによってカセッテが挟まれた状態では、コロがカセッテに点接触している。従って、カセッテをコロの軸方向に軽く移動させることができる。
また、コロが軸方向中央部から軸方向両端部にかけて縮径した形状となっているので、コロによってカセッテが挟まれた状態では、コロがカセッテに点接触している。従って、カセッテをコロの軸方向に軽く移動させることができる。
本発明によれば、ユニバーサルに回転可能な球体が挿入口の側壁に設けられているので、カセッテの端面が球体に引っ掛からない。そのため、カセッテを挿入口に挿入した状態でカセッテを移動させることができる。
また、球体によってカセッテが挟まれた状態では、球体がカセッテに点接触するので、ローラの場合と比較しても軽い力でカセッテを移動させることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
〔第1の実施の形態〕
図1は、本発明が適用された実施形態における放射線画像読取装置1の上面、正面及び左側面を示した斜視図である。
図1は、本発明が適用された実施形態における放射線画像読取装置1の上面、正面及び左側面を示した斜視図である。
図1に示すように、放射線画像読取装置1はほぼ直方体箱状に設けられた筐体2を有し、筐体2内に種々の部材、機構が設けられることで放射線画像読取装置1が構成されている。
床面から筐体2の上面までの高さは700mm以下であることが好ましい。筐体2の左側面は、開閉自在な蓋21として設けられている。筐体2の上面22には、左右方向に長尺な矩形状の挿入口23が貫通している。上から見た場合に挿入口23の短辺は、前後方向と平行になっており、挿入口23の長辺は、前後方向に直交する左右方向と平行になっている。この挿入口23を通じて、図2に示したカセッテ90を筐体2内に挿入することができる。
カセッテ90について図2の分解斜視図を用いて説明する。カセッテ90は、中空の矩形板状に設けられたものである。具体的には、カセッテ90は、前側が開放した箱状のバック板92と、後ろ側が開放した箱状のフロント板91と、バック板92内において表面を前に向けた状態でバック板92内に収容された輝尽性蛍光体シート93とから構成されている。輝尽性蛍光体シート93の表面がフロント板91に向いた状態でフロント板91によって覆い被さり、フロント板91にバック板92が嵌入し、フロント板91及びバック板92によって形成された内部空間に輝尽性蛍光体シート93が収納されている。バック板92は、磁石により吸着される素材で形成されている。
また、フロント板91がバック板92に対して分離可能となっており、これらが分離されると、輝尽性蛍光体シート93が露出する。また、フロント板91とバック板92には、係合部がそれぞれ設けられ、係合部同士が係合することによってフロント板91とバック板92がロックされ、係合部の係合が解除されることで、フロント板91とバック板92が分離可能となる。また、カセッテ90には、そのカセッテ90のサイズ等を表したバーコードが付されている。
輝尽性蛍光体シート93としては、例えば、BaFBr:Eu、BaFI:Euのような輝尽性蛍光体を支持体上に塗布して輝尽性蛍光体層を形成したもの、又は、例えば、CsBr:Euのような輝尽性蛍光体を支持体上に蒸着させて柱状結晶状の輝尽性蛍光体層を形成したものを用いることができる。
図3〜図4を用いて、挿入口23の周囲の挿入口構造について説明する。図3は、放射線画像読取装置1の上面図であり、図4は、図3の切断線IV−IVに沿った面の矢視断面図である。
図3〜図4に示すように、挿入口23の前側の縁に沿った側壁24が筐体2に一体形成されており、この側壁24は筐体2の内側に突出している。側壁24は筐体2の上面22に対して略垂直になっており、側壁24と上面22との間の稜部が面取されている。
挿入口23の縁に面した面の高さが縁に沿った位置により異なっている。具体的には、挿入口23の後ろ側の縁から右側の縁にかけて沿ったL字状の凸部25が筐体2に一体形成され、凸部25は筐体2の上面22より上に突出し、凸部25の頭頂面26は筐体2の上面22よりも高くなっている。そのため、挿入口23の四辺の縁のうち、右縁及び後縁に面した凸部25の頭頂面26と、前縁及び左縁に面した上面との間で段差が生じている。
挿入口23の後ろの縁に沿った側壁27が筐体2に一体形成されており、この側壁27が筐体2の内側に突出している。側壁27は凸部25の頭頂面26に対して略垂直になっており、側壁27と頭頂面26との間の稜部が面取されている。
筐体2の内側であって挿入口23の下側には蓋部材28が配設されている。蓋部材28は、筐体2の内側において挿入口23の前方に設けられた軸部材29に連結されている。この軸部材29が左右方向を軸としており、蓋部材28が開閉モータ33(図6に図示)によって軸部材29周りに回転することによって、挿入口23が蓋部材28によって開閉されるようになっている。
図5は、図4に示された切断線V−Vに沿った面の矢視断面図である。図4及び図5に示すように、筐体2の内側天井面であって側壁27の後ろ側には、弾性材としての板ばね30が下方に延出するよう取り付けられている。板ばね30の下端部には、上から見て略U字状のハウジング34が取り付けられている。ハウジング34にはコロ31が把持されており、ハウジング34に対してコロ31が左右方向の軸回りに回転可能となっている。コロ31の外周面の母線は、軸方向中央部から軸方向両端部にかけて縮径した形状となっている。具体的には、コロ31は2つの同形状の円錐台を径の大きい底面を接合した形状となっており、円錐台の軸がコロ31の回転軸となっている。
側壁27には、貫通孔32が形成され、コロ31の一部が側壁27の後ろから貫通孔32を通じて側壁27の前に突出している。
図1及び図3に示すように、以上のように構成された複数のコロ31が挿入口23の後ろ側縁に沿って左右方向に配列されており、それぞれのコロ31に対応して板ばね30、ハウジング34及び貫通孔32が設けられている。CR撮影用カセッテは一般的に半切サイズ(14インチ×17インチ:質量2kg)〜六切サイズ(8インチ×10インチ:質量0.5kg)が用いられる。本実施形態においては、半切(挿入口側寸法17インチ)で、六切(挿入口側寸法10インチ)で挿入するが、この時、各サイズに作用するコロ31の個数を分割・最適化することにより、ユーザは、軽い小サイズカセッテの基準位置23a(挿入口23の左端)への移動に強大な抵抗を感じることなく、略一定の挿入感を得ることが可能となると共に、各サイズのカセッテ搬送時の姿勢安定用の適正ニップ力も得られる。本実施形態では、最大サイズ半切に対し3個のコロ31、最小サイズ六切に対し2個のコロ31が当たるようにする。尚、コロ31の配置は個々のコロ31が発揮するニップ力に応じて適宜増減可能であるが、各サイズのカセッテに2個以上のコロ31が当たることが好ましい。ここで、図1及び図3では、3つのコロ31が配列されているが、3つに限らず2つ以上であれば良い。
図6を用いて、筐体2の内側の構成について説明する。図6は、図3に示された切断線VI−VIに沿った面の矢視断面図である。
図6に示すように、挿入口23の近くには、カセッテ90のバーコードを読み取るバーコードリーダ35が設けられている。筐体2内において挿入口23の下方には、挿入されたカセッテ90が載置される昇降台41が設けられている。この昇降台41が筐体2内において上下に延在したガイド部材によって上下方向に移動可能に設けられ、昇降モータ42の動力がプーリー43及び無端ベルト44等によって昇降台41に伝動することによって昇降台41が昇降するようになっている。昇降台41の上下動によってカセッテ90も上下動される。
挿入口23の下側には、2つのガイド部51が左右方向に相対するように設けられている。2つのガイド部51は左右方向に互いに接離可能に設けられており、幅調整モータ52の動力がプーリー53及び無端ベルト54等によってガイド部51に伝動することによってガイド部51が左右に移動するようになっている。昇降台41に載置されたカセッテ90特にフロント板91は、互いに近づいた二つのガイド部51によって挟持され、左右方向における位置を調整される。一方、ガイド部51が互いに離れることによって、カセッテ90に対する挟持が解除される。なお、昇降台41又はガイド部51にはカセッテ90の係合部の係合を解除するロック解除機構が設けられている。
図7は、筐体2の内側の構造を示した図面であって、昇降台41よりも後ろ側の構造の正面、上面及び左側面を示した斜視図である。図8は、筐体2の内側の構造を示した図面であって、昇降台41よりも後ろ側の構造の背面、上面及び左側面を示した斜視図である。
図7〜図8に示すように、昇降台41及びガイド部51の後方には、移動板61が配設され、移動板61の前面には磁石60が貼り付けられている。移動板61の上部には貫通孔62が形成され、貫通孔62にガイド柱64が挿入されている。ガイド柱64は、筐体2内の後ろ側において筐体2に固定されたフレーム63の上部から前方に向かって突出するよう立設されており、ガイド柱64によって移動板61が案内されて前後に移動可能となっている。
移動板61は、リンク機構65によって、筐体2の背面に平行な状態で前後に移動可能となっている。以下、リンク機構65及びリンク機構65を駆動する機構について図7〜図9を用いて説明する。ここで、図9は、リンク機構65が開いた状態の正面、上面及び左側面を示した斜視図である。
図7〜図9に示すように、リンク機構65は、移動板61の後方に配設されたリンク片66、2つのリンク片67、2つの軸部材68、軸部材69、2つの摺動軸70、軸部材71、2つの摺動軸72から構成されている。
リンク片67の中間部が軸部材68によってリンク片68の中間部に回転可能に連結され、リンク片67の一端部が軸部材71によってフレーム63の上部に回転可能に連結され、リンク片67の他端部は摺動軸72によって移動板61の下部に対して上下に移動可能に連結されている。
リンク片66の一端部は軸部材69によって移動板61の上部に回転可能に連結され、リンク片66の他端部は摺動軸70によってフレーム63の下部に対して上下に移動可能に連結されている。
また、リンク片66の他端部には移動体73が連結され、リンク片66の他端部は移動体73に対して左右方向の軸回りに回転可能となっている。移動体73は上下方向に延在したボールネジ74に螺合し、このボールネジ74がその軸回りに回転可能となってフレーム63に取り付けられている。ボールネジ74の上端部には、ウォームホイール75が設けられており、このウォームホイール75にはウォーム76が噛み合っており、ウォーム76はモータ77の動力取出軸に直結されている。
移動板61がモータ77及びリンク機構65によって前方に移動することにより、昇降台41に載置されたカセッテ90のバック板92が磁石60に吸着し、その後の移動板61が後方に移動することによってバック板92が移動板61とともに後方に移動するようになっている。
次に、図6及び図7を用いて走査型の画像読取ヘッド80について説明する。画像読取ヘッド80は、フレーム63と昇降台41との間に設けられ、リニアモータ81によって左右方向に移動するようになっている。図においては画像読取ヘッド80のケース82が図示され、このケース82内には、走査型励起光照射機構及び光検出器が設けられ、更にケース82には消去光照射機構が取り付けられている。
走査型励起光照射機構は、レーザダイオード、コリメータレンズ、ポリゴンミラー、反射鏡、シリンドリカルレンズ及びモータ等から構成されている。走査型励起光照射機構は、後方に向けて輝尽性蛍光体シート93を励起する波長帯域のレーザ光を照射し、そのレーザ光の照射箇所を上下方向に移動させるものである。
光検出器は、導光体、集光管及び受光センサ等から構成されている。光検出器は、輝尽性蛍光体シート93から発した輝尽発光光を走査型励起光照射機構の照射範囲(走査範囲)で受光するとともに受光した光の光電変換を行うものである。
消去光照射機構は、輝尽性蛍光体シート93の放射線エネルギーを消去する波長帯域の消去光を後方に向けて照射するものである。
続いて、放射線画像読取装置1の使用方法及び動作について説明する。
カセッテ90を挿入口23に投入する前の初期状態では、昇降台41が移動可能範囲内で最も上のホームポジションに位置し、2つのガイド部51は移動可能範囲内で最も離れたホームポジションに位置し、移動板61は移動可能範囲内で最も後ろのホームポジションに位置し、画像読取ヘッド80は移動可能範囲内で最も右のホームポジションに位置し、蓋部材28によって挿入口23が閉塞されている。
カセッテ90を挿入口23に投入する前の初期状態では、昇降台41が移動可能範囲内で最も上のホームポジションに位置し、2つのガイド部51は移動可能範囲内で最も離れたホームポジションに位置し、移動板61は移動可能範囲内で最も後ろのホームポジションに位置し、画像読取ヘッド80は移動可能範囲内で最も右のホームポジションに位置し、蓋部材28によって挿入口23が閉塞されている。
まず、ユーザがカセッテ90のバック板92を後ろに向けてカセッテ90を挿入口23に挿入する。ここで、挿入口23の後ろ側に凸部25が設けられているから、カセッテ90を挿入口23に挿入する際にカセッテ90の背面を凸部25に当てることで、カセッテ90を簡単に挿入口23に位置合わせすることができる。更に、挿入口23の右側にも凸部25が設けられているから、カセッテ90の右側面を凸部25に当てることで、カセッテ90を簡単に挿入口23に位置合わせすることができる。そのため、素早く且つ簡単にカセッテ90を挿入口23に挿入することができる。
ユーザがカセッテ90を挿入口23に挿入すると、カセッテ90によってコロ31が後ろに押され、板ばね30に反力が生じ、板ばね30の反力によってカセッテ90がコロ31と側壁24との間に挟まれる。そして、ユーザがカセッテ90を放せば、カセッテ90が自重により落下し、そのカセッテ90の挿入方向に直交する軸回りにコロ31が従動的に回転する。カセッテ90が落下すると、カセッテ90が蓋部材28に載置される。
もし、カセッテ90のフロント板91を後ろに向けてカセッテ90を挿入口23に挿入すると、カセッテ90のバーコードがバーコードリーダ35によって読み取られないので、蓋部材28が閉じたままである。その場合には、ユーザは、カセッテ90を挿入口23から一旦出して、カセッテ90の裏表を返して、カセッテ90を挿入口23に再び挿入すれば良い。
また、もし、カセッテ90の裏表を正しくしてカセッテ90を挿入口23に挿入した場合でも、カセッテ90が左寄りにあるとカセッテ90のバーコードがバーコードリーダ35によって読み取られないので、蓋部材28が閉じたままである。その場合には、ユーザは、カセッテ90を挿入口23に挿入した状態でカセッテ90を右に動かせば良い。カセッテ90を挿入口23に挿入した状態でカセッテ90を左右に移動させようとすると、カセッテ90に当接していないコロ31がカセッテ90の左右端面に当たるが、コロ31の外周面の母線が軸方向中央部から軸方向両端部にかけて縮径した形状となっているので、カセッテ90の左右端面がコロ31に引っ掛からない。そのため、カセッテ90を挿入口23から取り出さなくとも、カセッテ90を左右に移動させることができる。
カセッテ90が蓋部材28に載置されて、カセッテ90のバーコードがバーコードリーダ35によって読み取られると、蓋部材28が開閉モータ33によって軸部材29を中心にして下に回転し、蓋部材28が開く。蓋部材28が開くことによってカセッテ90が自重により落下し、カセッテ90が昇降台41に載置される。
次に、昇降モータ42によって昇降台41とともにカセッテ90が下降し、カセッテ90がガイド部51の間に位置したら、昇降モータ42が停止する。
次に、幅調整モータ52によってガイド部51が左右方向に沿って互いに近づき、ガイド部51によってカセッテ90が挟まれる。これにより、左右方向におけるカセッテ90の位置が正確に調整される。
次に、昇降モータ42によって昇降台41が下降するが、カセッテ90はガイド部51によって案内されながら昇降台41とともに下降する。カセッテ90全体が筐体2の中に入ると、開閉モータ33によって蓋部材28が閉じる。
次に、モータ77によってボールネジ74が回転され、移動体73が上昇する。移動体73の上昇により、リンク機構65が開き、移動板61が筐体2の背面にほぼ平行な状態で前方に移動する。移動板61が前方に移動すると、移動板61がカセッテ90のバック板92に当接し、磁石60にバック板92が貼り付く。
次に、ロック解除機構によってカセッテ90の係合部の係合が解除され、フロント板91とバック板92の分離が可能となる。
次に、モータ77によってボールネジ74が逆に回転されると、移動体73が下降してリンク機構65が閉じ、移動板61が筐体2の背面にほぼ平行な状態で後方に移動する。バック板92が磁石60に貼り付いているので、移動板61とともにバック板92及び輝尽性蛍光体シート93も後方に移動し、バック板92がフロント板91から分離される。
移動板61が後ろのホームポジションに到着したら、輝尽性蛍光体シート93が前方に向いた状態で露出するが、その輝尽性蛍光体シート93の前を画像読取ヘッド80がリニアモータ81によって右から左へ移動する。画像読取ヘッド80の移動中には、輝尽性蛍光体シート93が上下に沿って走査型励起光照射機構のレーザ光によって走査され、輝尽性蛍光体シート93から発した輝尽発光光が光検出器によって受光される。輝尽性蛍光体シート93にレーザ光が入射すると、輝尽性蛍光体シート93の蓄積された放射線エネルギーに比例した光量又は強度の輝尽発光光が発し、走査型励起光照射機構の走査とともに輝尽性蛍光体シート93から発した輝尽発光光が光検出器によって受光・光電変換される。これにより、輝尽性蛍光体シート93の面内の輝尽発光光の強度分布が画像データとして取得され、輝尽性蛍光体シートに記録された放射線画像が画像データとなる。なお、取得された画像データは、画像記憶装置、画像表示装置、画像出力装置等に出力される。
画像読取ヘッド80が輝尽性蛍光体シート93の左まで到着すると、消去光照射機構が点灯した状態で画像読取ヘッド80が右のホームポジションへ移動する。これにより、輝尽性蛍光体シート93には消去光が入射し、輝尽性蛍光体シート93に残留する放射線エネルギーが消去光により放出される。
画像読取ヘッド80がホームポジションに到着すると、モータ77によって移動体73が上昇してリンク機構65が開き、移動板61が筐体2の背面にほぼ平行な状態で前方に移動する。移動板61が前方に移動し、バック板92がフロント板91に嵌め込まれると、ロック解除機構がカセッテ90の係合部を係合させる。次に、モータ77によってボールネジ74が逆に回転されると、移動板61が後方に移動し、磁石60がバック板92から剥がれる。
次に、開閉モータ33によって蓋部材28が開く。次に、昇降モータ42によって昇降台41がホームポジションよりも下方の位置まで上昇し、幅調整モータ52によってガイド部51が離れ、ガイド部51によるカセッテ90の挟持が解除される。そして、再び、昇降モータ42によって昇降台41がホームポジションまで移動し、カセッテ90の上側の一部が挿入口23から排出される。カセッテ90が挿入口23から出たら、ユーザがカセッテ90を挿入口23から抜く。
以上のように、本実施の形態では、挿入口23が蓋部材28によって塞がれているから、カセッテ90が挿入口23に挿入された状態であって且つ昇降台41まで落下していない状態で、カセッテ90を挿入口23に沿って左右に移動させることができる。従って、左右方向におけるカセッテ90の位置を簡単且つ手軽に調整することができる。
また、カセッテ90を挿入口23に挿入した状態でカセッテ90を左右に移動させようとした場合、コロ31の外周面の母線が軸方向中央部から軸方向両端部にかけて縮径した形状となっているので、カセッテ90の左右端面がコロ31に引っ掛からない。そのため、カセッテ90を挿入口23から取り出さなくとも、カセッテ90を左右に移動させることができる。
また、仮に複数のコロ31の代わりに左右に長尺な一本のローラを設けた場合、ローラの外周面がカセッテ90の背面に線接触した状態となるので、ローラとカセッテ90の摩擦が大きくなり、カセッテ90を挿入した状態で左右方向に移動させるのに大きな力を必要とする。しかし、コロ31が軸方向中央部から軸方向両端部にかけて縮径した形状となっているので、それぞれのコロ31がカセッテ90に点接触し、ローラの場合と比較しても、カセッテ90を挿入した状態で左右方向に軽く移動させることができる。
また、挿入口23の後ろから右にかけて凸部25が設けられているので、カセッテ90を凸部25に当てるだけでカセッテ90を挿入口23に位置合わせすることができ、カセッテ90を素早く且つ簡単に挿入口23に挿入することができる。
この挿入口23の縁に沿って凸部25が設けられていることは、床面から筐体2の上面22までの高さが低い場合に、特にその高さが700mm以下の場合に有意義である。従来の画像読取装置のように筐体の上面までの高さが1000mm前後の場合、一般的な身長(例えば、170cm)のユーザがカセッテ90の短辺(カセッテ90が最大サイズの14インチ×17インチであるときには、14インチの辺である)を上下方向にして筐体上面の挿入口に挿入しようとするとき、カセッテ90を持ち上げる必要があり、結果として、カセッテを挿入口に狙い定めて挿入することになる。ところが、本実施形態のように、上面22までの高さが700mm以下と低い場合には、一般的な身長のユーザがカセッテ90の短辺を上下方向にして挿入口23に挿入しようとするとき、カセッテ90を手で掴んだ状態(手でぶら下げた状態)で挿入する姿勢となり、カセッテ90を挿入口23に狙い定めづらくなる。そこで、本実施形態のように挿入口23の縁に沿って凸部25が設けられているから、ユーザがカセッテ90を手でぶら下げた状態でもカセッテ90を凸部25に当てれば、カセッテ90を挿入口23にとりたてて狙い定めようとせずともカセッテ90を挿入口23に挿入することができる。そのため、カセッテ90を素早く且つ簡単に挿入口23に挿入することができる。
更に、床面から筐体2の上面22までの高さが低いと、ユーザがカセッテ90を手でぶら下げた状態で挿入口23に簡単に挿入することができるので、カセッテ90の挿入の際に放射線画像読取装置1の前にとりたてて止まる必要がなくなるとともに、放射線画像読取装置1の四方のどの位置からでもカセッテ90を簡単に挿入することもできる。そのため、ユーザの作業動線に対する放射線画像読取装置1の設置場所・設置向きの自由度が大幅に向上し、カセッテ90の挿入動作を簡単且つ正確に行うことができる。
〔第2の実施の形態〕
図5に示すような形状のコロ31に代えて、図10に示す形状のようなコロ131がハウジング34に取り付けられていても良い。このコロ131は、ハウジング34に対して左右方向の軸回りに回転可能となっている。コロ131は樽型の形状をしており、コロ31の外周面の母線は、軸方向中央部から軸方向両端部にかけて縮径した形状となっており、更に具体的には弓なり状となっている。このコロ131の一部が側壁27の後ろから貫通孔32を通じて側壁27の前に突出している。
図5に示すような形状のコロ31に代えて、図10に示す形状のようなコロ131がハウジング34に取り付けられていても良い。このコロ131は、ハウジング34に対して左右方向の軸回りに回転可能となっている。コロ131は樽型の形状をしており、コロ31の外周面の母線は、軸方向中央部から軸方向両端部にかけて縮径した形状となっており、更に具体的には弓なり状となっている。このコロ131の一部が側壁27の後ろから貫通孔32を通じて側壁27の前に突出している。
コロ131を用いた場合でも、カセッテ90を挿入口23に挿入した状態でカセッテ90を左右に移動させようとすると、コロ131が樽型であるので、カセッテ90の左右端面がコロ131に引っ掛からない。そのため、カセッテ90を挿入口23から取り出さなくとも、カセッテ90を左右に移動させることができる。
第2実施形態における放射線画像読取装置は、図1、図3に示した複数のコロ31のうち少なくとも1つをコロ131に代えたものであり、その他の部分は第1実施形態における放射線画像読取装置1と同じである。
〔第3の実施の形態〕
図5に示すような形状のコロ31に代えて、図11に示す形状のようなコロ231がハウジング34に取り付けられていても良い。このコロ231は、ハウジング34に対して左右方向の軸回りに回転可能となっている。コロ131は球体であり、コロ231の外周面の母線は、軸方向中央部から軸方向両端部にかけて縮径した形状となっており、更に具体的には半円弧状となっている。このコロ231の一部が側壁27の後ろから貫通孔32を通じて側壁27の前に突出している。
図5に示すような形状のコロ31に代えて、図11に示す形状のようなコロ231がハウジング34に取り付けられていても良い。このコロ231は、ハウジング34に対して左右方向の軸回りに回転可能となっている。コロ131は球体であり、コロ231の外周面の母線は、軸方向中央部から軸方向両端部にかけて縮径した形状となっており、更に具体的には半円弧状となっている。このコロ231の一部が側壁27の後ろから貫通孔32を通じて側壁27の前に突出している。
コロ231を用いた場合でも、カセッテ90を挿入口23に挿入した状態でカセッテ90を左右に移動させようとすると、コロ231が球形であるので、カセッテ90の左右端面がコロ231に引っ掛からない。そのため、カセッテ90を挿入口23から取り出さなくとも、カセッテ90を左右に移動させることができる。
第3実施形態における放射線画像読取装置は、図1、図3に示した複数のコロ31のうち少なくとも1つをコロ231に代えたものであり、その他の部分は第1実施形態における放射線画像読取装置1と同じである。
〔第4の実施の形態〕
第1実施形態においては、コロ31が一軸周りに回転可能となっていた。それに対して、第4実施形態においては、図12に示すように、一軸周りに回転するコロ31に代えて、ユニバーサルに回転可能な球体331を用いている。ここで、板ばね30には、略U字状のハウジング34に代えてハウジング334が取り付けられている。このハウジング334の前側が開口しており、その開口部が球面座となっている。球体331は、ユニバーサルに回転可能となってハウジング334の球面座に嵌められている。球体331の一部が側壁27の後ろから貫通孔32を通じて側壁27の前に突出している。
第1実施形態においては、コロ31が一軸周りに回転可能となっていた。それに対して、第4実施形態においては、図12に示すように、一軸周りに回転するコロ31に代えて、ユニバーサルに回転可能な球体331を用いている。ここで、板ばね30には、略U字状のハウジング34に代えてハウジング334が取り付けられている。このハウジング334の前側が開口しており、その開口部が球面座となっている。球体331は、ユニバーサルに回転可能となってハウジング334の球面座に嵌められている。球体331の一部が側壁27の後ろから貫通孔32を通じて側壁27の前に突出している。
球体331を用いた場合でも、カセッテ90を挿入口23に挿入した状態でカセッテ90を左右に移動させようとすると、ユニバーサルな球体331であるがゆえにカセッテ90の左右端面が球体331に引っ掛からない。そのため、カセッテ90を挿入口23から取り出さなくとも、カセッテ90を左右に移動させることができる。
第4実施形態における放射線画像読取装置は、図1、図3に示した複数のコロ31のうち少なくとも1つを球体331に代えたものであり、その球体331及びハウジング334以外の部分は第1実施形態における放射線画像読取装置1と同じである。
〔変形例〕
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、図5に示したコロ31、図10に示したコロ131、図11に示したコロ231、図12に示した球体331を組み合わせても良い。これらの組み合わせはどのような組み合わせでも良い。
また、コロ31、コロ131、コロ231は従動型としたが、これらをモータにより回転する駆動型としても良い。この場合、コロ31、コロ131、コロ231の回転によってカセッテ90が挿入され又は排出される。
また、コロ31、コロ131、コロ231及び球体331は、挿入口23の2つの長辺のうち一方の長辺の側壁27に設けられているが、反対側の側壁24に設けられていても良い。
1 放射線画像読取装置
23 挿入口
27 側壁
28 蓋部材
30 板ばね(弾性材)
31、131、231 コロ
32 貫通孔
90 カセッテ
93 輝尽性蛍光体シート
331 球体
23 挿入口
27 側壁
28 蓋部材
30 板ばね(弾性材)
31、131、231 コロ
32 貫通孔
90 カセッテ
93 輝尽性蛍光体シート
331 球体
Claims (9)
- 筐体内においてカセッテに収納された輝尽性蛍光体シートから放射線画像を読み取る放射線画像読取装置であって、
前記筐体に挿入口が形成され、カセッテの挿入方向に直交する方向の軸回りに回転可能となったコロが前記挿入口の側壁に設けられ、前記コロの外周面の母線が軸方向中央部から軸方向両端部にかけて縮径した形状となっていることを特徴とする放射線画像読取装置。 - 前記筐体に弾性材が設けられ、前記コロがカセッテの挿入方向に直交する方向の軸回りに回転可能となって前記弾性材に取り付けられ、前記側壁に貫通孔が形成され、前記コロの一部が前記貫通孔から前記挿入口に突出していることを特徴とする請求項1に記載の放射線画像読取装置。
- 前記コロが前記挿入口の縁に沿って複数配列されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の放射線画像読取装置。
- 前記コロの軸方向における前記挿入口の長さがその軸方向に直交する方向における前記挿入口の長さよりも長く、前記コロが前記挿入口の長手方向の縁に沿って複数配列されていることを特徴とする請求項3に記載の放射線画像読取装置。
- 筐体内においてカセッテに収納された輝尽性蛍光体シートから放射線画像を読み取る放射線画像読取装置であって、
前記筐体に挿入口が形成され、ユニバーサルに回転可能となった球体が前記挿入口の側壁に設けられていることを特徴とする放射線画像読取装置。 - 前記筐体に弾性材が設けられ、前記球体がユニバーサルに回転可能となって前記弾性材に取り付けられ、前記側壁に貫通孔が形成され、前記球体の一部が前記貫通孔から前記挿入口に突出していることを特徴とする請求項5に記載の放射線画像読取装置。
- 前記球体が前記挿入口の縁に沿って複数配列されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の放射線画像読取装置。
- 前記挿入口が長尺に形成され、前記球体が前記挿入口の長手方向の縁に沿って複数配列されていることを特徴とする請求項7に記載の放射線画像読取装置。
- 前記筐体内において前記挿入口を開閉する蓋部材が設けられていることを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の放射線画像読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005005344A JP2006195072A (ja) | 2005-01-12 | 2005-01-12 | 放射線画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005005344A JP2006195072A (ja) | 2005-01-12 | 2005-01-12 | 放射線画像読取装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2006195072A true JP2006195072A (ja) | 2006-07-27 |
Family
ID=36801212
Family Applications (1)
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JP2005005344A Pending JP2006195072A (ja) | 2005-01-12 | 2005-01-12 | 放射線画像読取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006195072A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2009112491A1 (de) * | 2008-03-12 | 2009-09-17 | Michael Thoms | Speicherfolienzuführung |
-
2005
- 2005-01-12 JP JP2005005344A patent/JP2006195072A/ja active Pending
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WO2009112491A1 (de) * | 2008-03-12 | 2009-09-17 | Michael Thoms | Speicherfolienzuführung |
JP2011515708A (ja) * | 2008-03-12 | 2011-05-19 | トムス、ミヒァエル | 記憶フィルム供給装置 |
US8356811B2 (en) | 2008-03-12 | 2013-01-22 | Michael Thoms | Storage film feed |
EP3220197A1 (de) * | 2008-03-12 | 2017-09-20 | Michael Thoms | Speicherfolienzuführung |
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