JP2006194242A - エネルギー供給システム、エネルギー供給方法、エネルギー供給システムの改造方法 - Google Patents

エネルギー供給システム、エネルギー供給方法、エネルギー供給システムの改造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エネルギー効率及びエネルギー供給効率を飛躍的に向上させることができるエネルギー供給システム、エネルギー供給方法、エネルギー供給システムの改造方法を提供する。
【解決手段】熱媒体を加熱して蒸気を生成するボイラ30と、このボイラ30からの蒸気で駆動する蒸気タービン51及び廃熱又は周囲環境から得られる熱により熱媒体を加熱して設定温度の蒸気を生成する熱交換器54を有するヒートポンプ50と、蒸気タービン51から排出された蒸気及び熱交換器54で加熱した蒸気を熱利用施設1に供給する蒸気供給系統70とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱利用施設に熱エネルギーを供給するエネルギー供給システム、エネルギー供給方法、既設の設備を利用したエネルギー供給システムの改造方法に関する。
システムのエネルギー効率の向上を狙ったものの1つとして、コジェネレーションシステムにヒートポンプを利用したものがある(特許文献1等参照)。ヒートポンプは大気の熱や廃熱等を取り込むものであり、上記従来技術では、ヒートポンプで生成した温水や冷水を設備内の洗浄水や冷却水等としてそれぞれ利用している。
また、電力発生を伴わないヒートポンプ単独のシステムでは、従来のフレオン系に代わり、水を媒体として利用することも提案されている(特許文献2等参照)。
特公平7−4212号公報 特開2001−147055号公報
しかしながら、熱利用施設に熱エネルギーを供給する場合、温水や冷水を熱媒体としても媒体重量当りに搬送できるエネルギー量を十分に確保することは難しい。そのため、上記従来技術を適用し、ヒートポンプを利用して得た温水や冷水を熱媒体として熱利用施設に供給する構成を採ったとしても、エネルギー供給システムの設置場所が熱利用施設に近い範囲に限定されてしまう。
また、ヒートポンプの熱媒体として水を利用すれば、エネルギー密度の高い水蒸気を熱媒体として用いられることが知られているが、密度が低い水蒸気を圧縮するのに必要な動力が大きく、実用化が限定されている。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、エネルギー効率及びエネルギー供給効率を飛躍的に向上させることができるエネルギー供給システム、エネルギー供給方法、エネルギー供給システムの改造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、熱媒体を加熱して蒸気を生成するボイラと、このボイラからの蒸気で駆動する蒸気タービンと、外部熱により熱媒体を加熱して設定温度の蒸気を生成する熱交換器を有するヒートポンプと、上記蒸気タービンから排出された蒸気及び上記熱交換器で加熱した蒸気を熱利用施設に供給する蒸気供給系統とを備える。
本発明によれば、エネルギー効率及びエネルギー供給効率を飛躍的に向上させることができる。
以下、図面を用いて本発明のコジェネレーションシステムの実施の形態について説明する。
(1)第1の実施の形態
図1は本発明の第1の実施の形態に係るエネルギー供給システムの全体構成を表すシステムフロー図である。
図示したように、本システムは、燃焼エネルギーを駆動力に変換する原動機であるガスタービン10と、ガスタービン10から排出される燃焼ガス(排出ガス)を加熱源とするボイラ(廃熱回収ボイラ)30と、ボイラ30からの蒸気で駆動するヒートポンプ50と、ヒートポンプ50で生成した蒸気を熱利用施設1に供給する蒸気供給系統70とを備えている。
(1−1.1)ガスタービン10の構成
ガスタービン10は、大気Aを吸い込んで圧縮する圧縮機11、圧縮機11からの圧縮空気とともに燃料Bを燃焼させて高温・高圧の燃焼ガスを生じさせる燃焼器12、燃焼器12からの燃焼ガスの膨張仕事により回転動力を得るタービン13を備えている。燃焼器12で用いる燃料には、天然ガスの他、天然ガスを主成分とする都市ガス、或いは灯油や軽油、A重油等を用いることができる。本実施の形態では、圧縮機11と同軸上に発電機14が連結してあり、タービン13で得られた回転動力が発電機14に伝達され、電気エネルギーに変換される。但し、ガスタービン10には、発電機に限らず、ポンプ等といった他の負荷機器が連結される場合もある。
(1−1.2)ボイラ30の構成
ボイラ30は、ガスタービン10から排出された燃焼ガス(排出ガス)により熱媒体を加熱して蒸気を生成する。ボイラ30の排出ガスの出口は、煙突43に接続されている。煙突43から大気放出される排出ガスC中の窒素濃度を低減する必要がある場合は、ボイラ30に触媒を充填した脱硝装置(図示せず)を設け、ガスC中に含まれる窒素酸化物濃度の大部分を無害の酸素と窒素に分解することが好ましい。
ボイラ30には、燃焼ガスの流れ方向下流側から低圧節炭器31、高圧節炭器32、高圧蒸発器33、高圧過熱器34の順で4つの熱交換器が備えられている。ボイラ30では、これら4つの熱交換器31〜34によって排出ガスに含まれる熱エネルギーを回収し、循環ポンプ35によって供給された熱媒体を加熱する。循環ポンプ35は、ヒートポンプ50から熱利用施設1に供給された後、熱利用施設1で熱源として利用され凝縮した熱媒体をボイラ30に循環供給する役割を果たす。熱利用施設1での蒸気の使用条件や配管での腐食によって、熱媒体を浄化する必要がある場合は、循環ポンプ35の前段にイオン交換樹脂を充填した脱塩装置(図示せず)等を設けることが好ましい。
循環ポンプ35によりボイラ30に導かれた熱媒体は、低圧節炭器31、高圧節炭器32、高圧蒸発器33、高圧過熱器34の順に流通する。低圧節炭器31の熱媒体の流れ方向下流側には、分岐36を介して分岐した配管37,38が接続している。配管37は高圧ポンプ39を介して高圧節炭器32に接続し、配管38は調整弁40を介してヒートポンプ50に接続している。高圧節炭器32と高圧蒸発器33は蒸気ドラム41を介して接続され、さらに蒸気ドラム41は最下流に位置する高圧過熱器34に接続されている。また、高圧過熱器34とヒートポンプ50との間は、配管42を介して接続してある。
なお、熱交換器34,33,32,31で熱媒体と熱交換し排出ガスが低温になると、排出ガス中に含まれる水蒸気が低圧節炭器31の伝熱面等に凝縮して配管腐食を引き起こす可能性があるため、低圧節炭器31等は耐食性に優れたステンレスやプラスチック材を配管材料に使用することが好ましい。場合によっては低圧節炭器31等を排出ガスの流れ方向の上流側と下流側とに分割し、より低温になる下流側のみをステンレス製にしても良い。必要に応じてボイラ30の排出ガス出口部分や煙突43の内壁表面にステンレス又はプラスチック材を張っても良い。
(1−1.3)ヒートポンプ50の構成
ヒートポンプ50は、配管42を介して供給されるボイラ30からの熱媒体(蒸気)で駆動する蒸気タービン51と、それぞれ蒸気タービン51と同軸上に連結された二相流膨張タービン52及び圧縮機53と、ボイラ30において低圧節炭器31によって予熱され分岐36を介し配管38に分流した熱媒体(高温水)を外部の熱(熱利用施設1の廃熱や周囲環境から得られる熱等)を利用して加熱する熱交換器(蒸発器)54とを有する。蒸気タービン51には配管42を介して高圧過熱器34が接続し、熱交換器54には配管38を介して低圧節炭器31が接続している。
熱交換器54内には、熱利用施設1に供給する熱媒体を加熱する加熱媒体を流通する配管55が配設されている。配管55は、加熱媒体の流れ方向下流側が二相流膨張タービン52に、上流側が圧縮機53にそれぞれ接続している。また、二相流膨張タービン52は配管56を介して蒸発器57に接続し、蒸発器57は配管58を介して圧縮機53に接続しており、加熱媒体が閉じた系で循環するようになっている。本実施の形態において、加熱媒体には例えばトリフルオロエタノール(TFE)を用いれば良いが、二相流膨張タービン52や圧縮機53での圧力調整によって、熱利用施設1に供給する熱媒体を設定温度まで加熱させるに十分な温度まで昇温するのであれば、大気や水(例えば河川水)で代替しても良い。
上記蒸発器57は、熱交換器54に流通させる加熱媒体に外部の熱を取り込む役割を果たす。これにより熱交換器54は、外部熱を回収した加熱媒体と熱交換させることによりボイラ30からの熱媒体(高温水)を加熱する。例えば大気等を熱源とする場合等、熱源の熱伝達率が低いときは、図示したようにファン59を設けて周囲環境と加熱媒体との熱交換効率を向上させるようにすることが考えられる。
(1−1.4)蒸気供給系統70の構成
蒸気供給系統70は、ヒートポンプ50からの蒸気を熱利用施設1に適宜供給するための配管系統である。本実施の形態において、蒸気供給系統70は、蒸気タービン51の出口(又は抽気口)に上流側が接続した配管71、熱交換器54を介して配管38に上流側が接続した配管72、配管71,72の下流側に接続した合流器73、合流器73と熱利用施設1を接続する配管74を有している。本実施の形態において、蒸気タービン51から排出された蒸気、熱交換器54で加熱された蒸気は、それぞれ配管71,72を流通し、合流器73で合流して混合され熱利用施設1に供給される。
(1−1.5)本システムの構築
本システムを構築する場合、勿論、システム全体を新たに構築しても良いが、既設の原動機やボイラ等が存在する場合、それら既存設備を利用して改造することも可能である。
例えば、ガスタービン10が既に存在している場合、ガスタービン10にボイラ30を取り付け、ガスタービン10の排出ガスにより熱媒体を加熱して蒸気を生成するようになす。そしてヒートポンプ50を追設してボイラ30に接続し、ボイラ30からの蒸気で蒸気タービン51が駆動するとともに、ボイラ30で予熱した熱媒体が熱交換器によって加熱されて蒸気を生成されるようにする。次にヒートポンプ50と熱利用施設1とを蒸気供給系統70で接続し、蒸気タービン51から排出された蒸気と熱交換器54で加熱した蒸気とが熱利用施設に供給されるように構成し、熱利用施設1で熱利用されて凝縮した熱媒体が循環ポンプ35によってボイラ30に循環されるように構成する。
また、ボイラ30(或いは他のボイラ)が既に存在する場合は、既存のボイラに熱媒体を流通させるようになし、上記と同じ要領で、ヒートポンプ50、蒸気供給系統70、循環ポンプ35を設ければ良い。また、本例では、ヒートポンプ50の熱交換器54に供給する熱媒体に、蒸気タービン51を駆動する熱媒体から分流した熱媒体を使用しているが、他に熱媒体の供給源がある場合は両者の熱媒体の供給源を別々にしても良い。
次に上記構成の本実施の形態におけるエネルギー供給システムの動作を説明する。
(1−2.1)ガスタービン10の動作
フィルタ(図示せず)を通して異物を除去された大気Aが圧縮機11に吸い込まれると、圧縮機11によって圧縮されて設定圧力(例えば8気圧程度)に加圧される。圧縮機11に吸い込まれた空気は、加圧されることで設定温度(例えば250[℃]程度)まで加熱される。圧縮機11からの圧縮空気は、燃料Bとともに燃焼器12で燃焼され、これにより高温・高圧の燃焼ガスが発生する。この燃焼ガスがタービン13に供給されると、燃焼ガスの膨張仕事によりタービン13の回転動力が得られ、回転動力が発電機14に伝達されて電気エネルギーが得られる。
(1−2.2)ボイラ30の動作
ボイラ30には、タービン13で膨張仕事をして排出された燃焼ガス(排出ガス)が熱源として供給される。ボイラ30に供給される排出ガスは、タービン13の出口付近では高温(例えば560[℃]程度)であるが、煙突43から排出されるまでに熱交換器34,33,32,31を通過する際、循環ポンプ35により供給された熱媒体と順次熱交換し温度が低下する。
熱利用施設1で熱源として利用されて凝縮した所定温度(例えば30[℃]程度)の熱媒体は、まず循環ポンプ35で設定圧力(例えば0.6[MPa]程度)に加圧される。その後、低圧節炭器31に供給されて設定温度(例えば100[℃]程度)に昇温した高温水の状態の熱媒体は、低圧節炭器31の圧力損失で所定圧力(例えば0.5[MPa])に圧力を下げ、分岐36を介して配管37,38に分流する。このときの配管37,38に分流する熱媒体の流量割合は調整弁40の開度により調整される。
配管37に導かれた熱媒体は、高圧ポンプ39で設定圧力(例えば5.4[MPa]程度)に加圧され、更に高圧節炭器32で飽和温度(269[℃])近くまで加熱される。蒸気ドラム41に供給されると、飽和水となった熱媒体は、高圧蒸発器33において自然循環方式で排出ガスの熱エネルギーによって加熱され蒸気に相変化する。蒸気ドラム41内では、密度差によって飽和水と飽和蒸気とが区分され、上部の気相部分から高温過熱器34に飽和蒸気が移送される。高温過熱器34で設定の温度及び圧力(例えば450[℃]程度、5.0[MPa]程度)に昇温昇圧され過熱蒸気となった熱媒体は、ヒートポンプ50の動力源である蒸気タービン51に供給される。
(1−2.3)ヒートポンプ50の動作
高圧過熱器34を出た設定圧力(例えば5.0[MPa]程度)の熱媒体(過熱蒸気)は、蒸気タービン51から排出されて膨張仕事をし、熱利用施設1で熱源として用いられる際の設定圧力(例えば0.4[MPa]程度)まで減圧される。蒸気タービン51で得られた回転動力は、二相流膨張タービン52及び圧縮機53に伝達されそれらを駆動する。
配管58を流れる所定圧力(例えば0.03[MPa]程度)の加熱媒体(TFE等)は、圧縮機53によって圧縮され設定圧力(例えば1.1[MPa]程度)まで加圧される。圧縮に伴って昇温した加熱媒体は、配管38を介してボイラ30から供給された所定温度(例えば100[℃]程度)の熱媒体と熱交換器54で熱交換する。これによって熱媒体は蒸発し、設定の温度及び圧力(例えば140[℃]、0.4[MPa]程度)の飽和蒸気となる。
熱交換器54で熱媒体と熱交換した加熱媒体は凝縮して液体となり、二相流膨張タービン52で設定圧力(例えば0.03[MPa])まで断熱膨張するとき、一部が蒸発した二相流となって設定温度(例えば45[℃]程度)まで温度を低下させる。ヒートポンプ50の加熱媒体は、このようにして低圧に膨張して温度低下することで、外部からの熱を極めて効率的に吸収できるようになる。二相流の状態の加熱媒体は、蒸発器57で熱利用施設1の所定温度(例えば50[℃]程度)の廃熱等で加熱され蒸気に相変化する。適切な工場廃熱が存在しない場合には更に圧力を下げ、前述したように大気の熱で蒸発させることも考えられる。大気等の気体は伝熱効率が低いので、図示したようにファン59を設けて伝熱を促進してやると、蒸発器57での熱交換が効率向上する。
(1−2.4)蒸気供給系統70の動作
蒸気タービン51から排出された蒸気と熱交換器54で得られた蒸気は、それぞれ配管71,72を流通し合流器73で混合された後、配管74を介して熱利用施設1に供給され加熱源として利用される。そして、熱利用施設1内で熱を放出して凝縮した熱媒体は熱利用施設1から排出され、適宜浄化処理された上で循環ポンプ35に戻り、再び循環ポンプ35によってボイラ30に循環供給される。
(1−3)作用効果
本実施の形態においては、熱利用施設1に対して蒸気の状態の熱媒体を供給することにより、熱媒体を液体の状態のまま供給する場合に比べ、媒体重量当りに搬送できるエネルギー量を飛躍的に向上させることができる。したがって、熱を輸送する動力を小さくできるので、本システムの設置場所は対応の熱利用施設1に近い範囲に限定されることもなく、幅広い適用が可能となる。また、熱利用施設1に供給する蒸気を生成するのにヒートポンプ50を利用することにより、ボイラ50の熱エネルギー、言い換えればガスタービン10に投入する燃料エネルギーに加えて、利用されることなく放出される熱利用施設1の廃熱や無限に存在する周囲環境の熱エネルギーを系内に取り込むことができ、エネルギー効率も飛躍的に向上させることができる。
例えば、熱利用施設1で要求される熱媒体温度が50[℃]だとして、ヒートポンプ50から搬送されるまでの温度低下を考慮して100[℃]の高温水を生成する場合、輸送する媒体重量当りの熱エネルギー量は計算上では0.21[MJ/kg]である。それに対し、100[℃]の蒸気を生成する場合、潜熱が大きいので媒体重量当たりの熱エネルギー量は計算上では2.7[MJ/kg]となる。この場合、蒸気の状態で熱利用施設1に熱媒体を供給することにより、高温水を用いる場合に比べて輸送する媒体重量当たりの熱エネルギーが13倍も大きくなる。
また、ボイラ30において、例えば高温蒸発器34で熱媒体を完全に気化させて設定の温度及び圧力(例えば450[℃]、5.0[MPa]程度)の蒸気を生成する場合を考える。この場合、低圧節炭器31に供給される熱媒体の温度が30[℃]だとすると、そのエンタルピは125[kJ/kg]である。対して、450[℃]の過熱蒸気のエンタルピは3315[kJ/kg]なので、熱媒体を450[℃]まで昇温させるには、ボイラ30において熱媒体に3190[kJ/kg]の熱量を加える必要がある。高圧蒸発器33に流入する時点の熱媒体が269[℃]の飽和水だとすると、その状態から450[℃]の過熱蒸気に相変化するまで熱媒体を加熱するのに要する熱量は2137[kJ/kg]となり、ボイラ30全体で必要となる交換熱量(3190[kJ/kg])の67%を占める。
このとき、高圧蒸発器33にて排出ガスから熱媒体(飽和水)へ伝熱するためには、高圧蒸発器33付近の排出ガスは、飽和温度(269[℃])より10[℃]以上高くなければならず、少なくとも279[℃]の温度が必要である。この場合、タービン13から排出された直後の排出ガスが560[℃]だとすると、高圧蒸発器33付近で279[℃]までに281[℃]温度が低下する。
一方、ボイラ30に供給された30[℃]の熱媒体を高温蒸発器33に流入するまで269[℃]に加熱するのに必要な熱量は1178[kJ/kg]である。この熱量は、熱媒体を269[℃]から450[℃]まで昇温させるのに要する熱量(2137[kJ/kg])の50%程度と小さく、ボイラ30の排出ガス出口において排出ガス温度は140[℃]程度までしか下がらない。この場合、ボイラ30の出口付近での排出ガス温度(140[℃])と大気温度との差分の熱エネルギーが未利用のまま大気放出され、その分がエネルギーロスとなってしまう。
そこで本実施の形態においては、大気放出される排出ガスCの未利用の熱量を有効活用するために、低圧節炭器31で高温水となった熱媒体(例えば100[℃]程度)のうちの45%を分流してヒートポンプ50の熱交換器54に供給する。これにより、大気放出される排出ガスCの未利用分の熱量を利用してヒートポンプ50で加熱する熱媒体を予熱することができ、ヒートポンプ50のエネルギー効率をさらに向上させることができる。また、大気放出される排出ガスCの温度も低下させることができ、熱的なエネルギーロスも低減することができる。例えばボイラ30に供給される30[℃]の熱媒体を低圧節炭器31で100[℃]程度に加熱する場合、大気放出される排出ガスCの温度は140[℃]から大気温度近く(例えば60[℃]以下程度)に低下し、燃焼器12に投入した燃料エネルギーがほぼ全て回収される。
また、ヒートポンプ50の性能を示すエネルギー消費効率(COP)は、圧縮機53でヒートポンプ50に与えられる動力と熱交換器54で生成する蒸気に与えられる熱量との比で定義される。熱交換器54で熱媒体の加熱に用いられる熱量は、蒸発器57で加熱媒体中に回収した外部からの熱量と圧縮機53で加熱媒体を加圧する際の動力の合計で表される。COP値をパラメータとして、燃焼器12に投入された燃料のエネルギーを分母とし、発電機14の発電量と熱利用施設1に供給される熱量の合計を分子とすると、システム各所の熱媒体や排出ガス温度が先に挙げたような挙動を示す場合、COP値が1.7を超えるとシステムの総合効率は100%を超え、COP値を5まで向上させると128%になる。これは、燃焼器12に投入される燃料のエネルギーとは別に、蒸発器57で外部から熱エネルギーを取り込んでいる効果である。また、ボイラ30で循環ポンプ35と高圧ポンプ39で用いる動力も熱媒体の加熱に寄与している。
一般的なコジェネレーションシステムの総合効率は80%程度であるが、それに比較して本システムの総合効率は極めて高く、計算上、総合効率80%のシステムに対して本システムでは地球温暖化に影響するCO2の発生量を37%程度も削減することが可能である。本システムにおける熱的損失は、ボイラ30から大気放出される排出ガスCと圧縮機11に吸い込まれる大気Aとの温度差分の熱量である。したがって、この熱損失よりも大きな熱量を蒸発器57で外部から取り込めば本システムの総合効率は100%を超える。
また、本実施の形態では、蒸気タービン51で得られた動力を電力に変換することなく、全てヒートポンプ50の圧縮機53や二相流膨張タービン52の駆動力に用いられるので、ヒートポンプ50において電力変換に伴う損失もない。また、蒸気タービン51で膨張仕事をした後の蒸気とヒートポンプ50で生成した蒸気とを混合し共通の蒸気配管74で熱利用施設1に輸送することで、無駄なくより多くの熱媒体を熱利用施設1に供給することができる。これらの点も本システムの大きなメリットである。
さらには、利用されることのない廃熱を大気放出する原動機設備、或いはボイラ設備等が既に存在している場合、そうした既存の設備を利用して容易にシステムを構築することができることも、本システムの大きなメリットである。
(2)第2の実施の形態
図2は本発明の第2の実施の形態に係るエネルギー供給システムの全体構成を表すシステムフロー図である。この図において、図1と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
図2に示したように、本実施の形態が、第1の実施の形態と相違する点は、ヒートポンプ50Aの構成にあり、前述したTFE等といった加熱媒体を用いずに加熱媒体のサイクルにボイラ30からの熱媒体を供給し、そのサイクルにより得られた蒸気を熱利用施設1に供給するようにした点である。その結果、熱利用施設1に供給される熱媒体とそれを加熱する加熱媒体との間で熱交換するための熱交換器(図1の熱交換器54)が省略されている。
ヒートポンプ50Aは、配管42を介して供給されるボイラ30からの熱媒体(蒸気)で駆動する蒸気タービン51と、蒸気タービン51と同軸上に連結された二相流膨張タービン52A及び圧縮機53A,53Bと、配管38を介してボイラ30から供給される熱媒体(高温水)を外部の熱(熱利用施設1の廃水や大気等)を利用して加熱する熱交換器(蒸発器)54Aとを有する。
本実施の形態において、低圧節炭器31からの配管38は、二相流膨張タービン52Aに接続している。二相流膨張タービン52Aは熱交換器54Aを介して前段の圧縮機53Aに接続し、圧縮機53Aは配管60、混合機61、配管62を介して後段の圧縮機53Bに接続している。また、低圧節炭器31と二相流膨張タービン52Aを結ぶ配管38には分岐80が設けられており、この分岐80を介して配管38から分岐した配管81が先の混合機61に接続している。配管81には調整弁82が設けられており、この調整弁82の開度によって配管38,81に分流する熱媒体の流量割合が調整されるようになっている。
熱交換器54Aには、熱利用施設1等の廃水や大気等を通す配管83が設けられている。熱交換器54A内部には仕切り84が設けられており、二相流膨張タービン52A側と圧縮機53A側とで上部空間が区画されている。
その他の構成については、前述した第1の実施の形態と同様であり、本実施の形態においても第1の実施の形態と同様の効果を得ることができ、また同様にして既設の原動機やボイラを利用してシステムを構築することができる。加えて、本実施の形態においては、以下に述べるような作用効果がある。
本実施の形態のようにヒートポンプ50Aの媒体にボイラ30から供給される熱媒体を利用することにより、例えば、ほぼ飽和条件まで加熱された熱媒体が二相流膨張タービン52Aに流入するようにシステムを設計すると、二相流膨張タービン52Aで大きな動力を得ることができる。
そこで、例えばボイラ30の低圧節炭器31の出口で熱媒体が飽和条件に近い130[℃],0.5[MPa]程度の高温水となるようにした場合、調整弁82の開度を調整することで分岐80を介して80%の割合で二相流膨張タービン52Aに熱媒体が供給され、その熱媒体が二相流膨張タービン52Aによって0.01[MPa],46[℃]程度まで減圧されるようにする。熱交換器54Aに供給される熱媒体は、二相流膨張タービン52Aでの膨張過程で所定割合(例えば14%程度)が蒸発し二相流をなしており、蒸気相と分離した液相が熱交換器54Aの下部に滞留する。この場合には、50〜60[℃]程度の工場廃熱や都市廃熱を利用することで液相は加熱されて蒸発する。二相流膨張タービン52Aの出口圧力をさらに(例えば0.002[MPa]程度まで)低下させた場合、それに伴って熱交換器54Aの内部の温度がさらに(例えば18[℃]程度まで)低下するので、この場合、無限に存在する大気の熱を利用して熱媒体を蒸発させることも可能である。
熱交換器54A上部空間に存在する所定圧力(例えば0.01[MPa]程度)の蒸気は、圧縮機53A,53Bによって(例えば0.4[MPa]程度まで)加圧され熱源として熱利用施設1に供給される。前段の圧縮機53Aと後段の圧縮機53Bとの間の混合器61では、分岐80から分岐した配管81を介して高温水の状態の熱媒体が噴霧され、圧縮機53Aから圧縮機53Bに供給される熱媒体を温度低下させる。
これは、例えば0.01[MPa]の蒸気を0.4[MPa]まで圧縮する場合、仮に圧縮効率が100%であったとしても途中で冷却しないと蒸気温度が490[℃]程度に達し、圧縮効率が85%程度であれば蒸気温度は約550[℃]にもなってしまうためである。この場合、0.01[MPa]の熱媒体(水)の飽和温度46[℃]から550[℃]の温度差に相当するエネルギーが圧縮機53A,53Bの動力として必要になる。気体の圧縮では、気体密度が低いほど所要の圧縮動力が増加する。そこで、調整弁82で流量を制御して分岐80から分岐させ、0.5[MPa]の高温水を混合器61に注入し、圧縮過程の蒸気に噴霧して温度を低下させる。
本実施の形態では、2つの圧縮機53A,53Bを設けてその間に混合器61を設けているが、圧縮機の動力を低下させるためには、圧縮機を3つ以上設けて隣接する圧縮機の間毎に混合器を設ける構成とすることも考えられる。
このように、本実施の形態においては、圧縮機53Aから流出する過熱蒸気の状態の熱媒体に水蒸気を噴霧することで、過熱蒸気の温度を飽和温度まで容易に低下させることができる。また熱媒体を噴霧する場合、若干湿り蒸気になるまで熱媒体を噴霧することも考えられる。この場合、後段の圧縮機53Bの入口では熱媒体は湿り蒸気の状態であるが、圧縮機53Bの内部で水滴は蒸発する。こうして圧縮機53Bの内部の温度上昇が抑制できるので、全体として圧縮機動力を低減することができる。圧縮機53Bの出口で水蒸気温度が熱利用施設1で利用する温度(例えば140[℃]程度)になるように、合流器61での熱媒体の噴霧量を調整すると効率が良い。
また、圧縮機53A,53Bで使用する動力は、蒸気タービン51と二相流膨張タービン52Aによって供給される。ヒートポンプ50の媒体に熱利用施設1に供給する熱媒体を用いたことで、圧縮機53A,53Bの中間で熱媒体を直接噴霧して冷却することが可能となり、TFE等の専用の加熱媒体を用いて熱媒体を間接冷却する場合に必要となる大型の熱交換器(図1の例では熱交換器54)が不要となる。先の図1でヒートポンプ50重量の半分以上は2つの蒸発器54,57の重量が占めるので、本実施の形態のようにその一方を省略できることは設備の簡素化に大いに役立つ。また、熱媒体をTFE等の他の加熱媒体と熱交換して熱媒体を加熱する場合、加熱される熱媒体と加熱する加熱媒体との温度差が必要であったが、それも不要となり効率が向上する。
また、本実施の形態の場合、熱交換器54Aの圧力が低く(例えば0.01[MPa]程度)、二相流膨張タービン52Aの出口及び圧縮機53Aの入口における流体密度が小さくなる。そこで、図示したように、二相流膨張タービン52Aの出口と圧縮機53Aの入口を熱交換器54Aの上部空間と連結することで、途中で流体を高速化しなければならないような配管を不要とすることができる。また、熱交換器54Aの内部を仕切り84で区画することにより、二相流膨張タービン52A出口での水滴が圧縮機53Aに直接流入することを防止することができる。熱交換器54Aの内部で液相部分は静止するが、液相と配管83との間で熱交換効率が悪い場合、液相を強制的に流動させる攪拌機(図示せず)と内部仕切り(図示せず)を設けて均質な流れを作って伝熱を促進するとなお良い。
(3)第3の実施の形態
図3は本発明の第3の実施の形態に係るエネルギー供給システムの全体構成を表すシステムフロー図である。この図において、先の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
図3に示したように、本実施の形態が前述した各実施の形態と相違する点は、発電出力と熱出力の割合を可変に構成した点にあり、可変減速機85を介して蒸気タービン51と圧縮機53Bの駆動軸を連結した点である。
また、蒸気タービン51の出口には、蒸気タービン51から排出されて膨張仕事をした蒸気を復水させる復水器86が配管87を介して接続されている。復水器86は、熱利用施設1と循環ポンプ35とを接続する配管88に設けた合流器89に配管90を介して接続している。配管88,90には調整弁91,92がそれぞれ設けられている。さらに、蒸気タービン51の抽気口と合流器73を接続する配管71には、調整弁93が設けられている。
その他の構成については、前述した第2の実施の形態と同様であり、本実施の形態においても第2の実施の形態と同様の効果を得ることができ、また同様にして既設の原動機やボイラを利用してシステムを構築することができる。加えて、本実施の形態においては、以下に述べるような作用効果がある。
まず、圧縮機53A,53Bは、二相流膨張タービン52Aと蒸気タービン51の他にガスタービン10とも同軸上に連結されているので、圧縮機53A,53Bの動力にタービン13で得た回転動力を利用することができる。圧縮機53A,53Bを駆動してなお余る動力は、発電機14によって電気エネルギーに変換される。
また、熱利用施設1等で必要となる熱と電力の割合は変動する。それに対し、本システムではトータルのエネルギー供給量に占める熱供給の割合を0%(電力供給100%)から100%(電力供給0%)まで連続的に変化させることができる。
電力のみを供給する場合、調整弁40を閉じてヒートポンプ50A(熱交換器54A)で生成する蒸気流量を0(ゼロ)にする。この状態としたらボイラ30において高圧過熱器34により最終的に生成される過熱蒸気条件に合致するように循環ポンプ35の回転数を制御して、ボイラ30に対する熱媒体の供給量を調整する。このように調整弁40を閉止して配管38に熱媒体を流通させない場合、ボイラ30から排出される排出ガスCの温度は上昇する。
ここで、循環ポンプ35によるボイラ30への熱媒体の供給量は、ボイラ30において熱媒体に与えられる熱量を、単位流量当りに必要な熱量で除算することで決定できる。なお、ボイラ30において熱媒体に与えられる熱量は、タービン13出口及びボイラ30出口における排出ガスの温度差とタービン13から排出される排出ガス流量とから計算できる。また単位流量当りに必要な熱量は、循環ポンプ35出口での熱媒体のエンタルピと高圧過熱器34出口での熱媒体のエンタルピの差から分かる。
調整弁93を閉じ、蒸気タービン51から抽気した熱媒体の熱利用施設1への供給を遮断して調整弁92を開くと、蒸気タービン51を駆動した熱媒体は全て復水器86に供給され凝縮して水に戻る。二相流膨張タービン52A及び圧縮機53A,53Bには熱媒体が流れないので、可変減速機85を切り離し蒸気タービン51との連結を解くことで、エネルギーロスを軽減することができる。
一方、電力と熱を同時に熱利用施設1に供給する場合、調整弁40の開度と循環ポンプ35の回転数を制御することにより、分岐36を介してヒートポンプ50と高圧節炭器32に供給される熱媒体の流量割合を調整する。圧縮機53A,53Bの中間点で過熱蒸気の状態の熱媒体に噴霧する熱媒体流量は、調整弁82の開度を調整することにより、圧縮機53Bに流入する熱媒体の流量に対して一定割合となるようにする。
ヒートポンプ50Aの性能は蒸発器54Aの圧力で決まるので、所定の圧力になるように圧縮機53A,53Bの回転数を可変減速機85で制御する。熱需要が少ない間は調整弁93を閉じて蒸気タービン51の出力を最大にする。蒸発器54Aでの熱媒体の蒸発能力が十分に発揮されるまで二相流膨張タービン52Aの流量を増加させた後、更に熱出力を増加させる需要がある場合には、調整弁93の開度を大きくし、合流器73に導かれる熱媒体を増加させる。調整弁93の開度を大きくしていくと、合流器73に導かれる熱媒体流量が増加し、それに伴って蒸気タービン51の出力が低下して発電機14の発電量が低下する。発電量が0(ゼロ)になった時点でシステム全体での熱出力が最大となる。
蒸気タービン51から排出される蒸気を復水器86に導いて凝縮させると、その凝縮熱は冷却水に回収されて外部へ放出される。したがって、煙突43から排出される排出ガスCの持つ熱量とこの凝縮熱がシステムの熱損失となる。熱エネルギー最大の条件で調整弁92を閉じて復水器86に熱媒体が流れないようにすると、システムの総合エネルギー効率は最も高い値を示すことになる。
熱出力のみのエネルギー供給とする場合、熱利用施設1に供給できる熱媒体のエネルギーと燃焼器12に供給する燃料のエネルギーの比率は、蒸発器54Aで利用できる廃熱の温度と圧縮機53A,53Bの効率によっては180〜220%の範囲になる。一般のボイラでは利用できる蒸気のエネルギーは、投入される燃料エネルギーの90%程で100%を超えることはないが、本システムにおいては、ガスタービン10で得られる動力もヒートポンプ50Aの駆動力に用いることにより、熱利用施設1に供給可能なトータルのエネルギー量は、燃焼器12に供給される燃料エネルギーの他に蒸発器54Aで大気や廃熱のエネルギーを利用できることで、条件によって200%を超えることも可能となる。
(4)第4の実施の形態
図4は本発明の第4の実施の形態に係るエネルギー供給システムの全体構成を表すシステムフロー図である。この図において、先の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
図4に示したように、本実施の形態が前述した各実施の形態と相違する点は、蒸気タービン51から排出されて膨張仕事をした蒸気と熱交換器54Aで加熱した蒸気とをそれぞれ異なる対応の熱利用施設1A,1Bに供給するように構成した点である。
本実施の形態において、蒸気供給系統70は、蒸気タービン51と工場等の熱利用施設1Aとを接続する配管75と、圧縮機53Bと温水プール等の別の熱利用施設1Bとを接続する配管76とを備えており、蒸気タービン51を駆動した熱媒体と熱交換器54Aで加熱された熱媒体とをそれぞれ配管75,76を介して熱利用施設1A,1Bに供給するようになっている。熱利用施設1A,1Bで利用されて凝縮した熱媒体は、それぞれ熱利用施設1A,1Bから排出された後、合流器94で合流して循環ポンプ35に戻される。
その他の構成については、前述した第2の実施の形態と同様であり、第2の実施の形態と同様の効果を得ることができるとともに、複数の熱利用施設に適宜熱媒体を供給することができる。また、同様にしてシステムを構築することもできる。本実施の形態では、第2の実施の形態のシステムで複数の熱利用施設にエネルギー供給する場合を例にとって説明したが、先に説明した他の実施の形態によって複数の熱利用施設にエネルギー供給する場合にも適用可能である。
(5)第5の実施の形態
図5は本発明の第5の実施の形態に係るエネルギー供給システムの全体構成を表すシステムフロー図である。この図において、先の各図と同様の部分及び同様の役割を果たす部分には同符号を付し説明を省略する。
図5に示したように、本実施の形態が前述した各実施の形態と相違する点は、ヒートポンプ50を駆動する蒸気(熱媒体)を発生させる熱源として、原動機(ガスタービン10等)の廃熱でなく、例えば清掃工場等といった各種施設に設置されているボイラ30Aを用いている点である。ボイラ30Aには、清掃工場の焼却炉ボイラ等が挙げられるが、これに限らず、その他重油や古タイヤを燃料とするボイラ等、熱媒体を加熱して蒸気に変換できるものであれば足りる。本実施の形態では、ヒートポンプ50Aで熱媒体を加熱する加熱媒体として、ポンプ95によって河川96から汲み上げた水を熱交換器54Aに導いている。本システムでは、このような構成によって、ボイラ30Aに設けた熱交換器30Aaで得られる熱量に河川水から得た熱量を加え、温水プール等の熱利用施設1に高効率で熱エネルギーを供給するようになっている。
熱利用施設1から戻される熱媒体は循環ポンプ35で設定圧力(例えば7[MPa]程度)まで加圧してからボイラ30Aに供給し、熱交換器30Aaで加熱する。高温高圧水となった熱媒体は配管38を介して膨張タービン52Aに供給され、ヒートポンプ50Aを駆動する蒸気タービン73には高圧の過熱蒸気となった熱媒体が配管42を介して供給される。熱媒体が水の場合、膨張タービン52Aで0.002[MPa]程度まで膨張すると、飽和温度が17.5[℃]となるので河川96の保有する無制限の熱で蒸発する。河川96の水はポンプ79により配管83を介して熱交換器54Aに供給される。河川水の汚染度合が高い場合には、配管83の途中にフィルタを設けて不溶性物質を除去する。
蒸発した飽和蒸気は圧縮機53A,53Bで設定圧力(例えば0.4[MPa]程度)まで圧縮される。圧縮機53A,53Bの圧縮動力を削減するために、圧縮機53A,53Bの中間で高温水の状態の熱媒体を噴霧して冷却する。圧縮機53A,53Bを駆動する動力には、蒸気タービン51で設定圧力(例えば7[MPa]程度)の過熱蒸気の状態の熱媒体を熱利用施設1で使用する圧力(例えば0.4[MPa]程度)まで減圧する際のエネルギーが利用される。蒸気タービン51を出た蒸気と圧縮機53Bを出た蒸気は合流器73で混合され、熱利用施設1に熱源として供給される。
本実施の形態においても、前述した各実施の形態と同様の効果を得ることができ、また同様にして既設のボイラを利用してシステムを構築することができる。既設のボイラ30Aで発生する蒸気のみを熱利用施設1に供給するのと比較して、河川96の熱をも利用することにより、条件によっては同一のボイラ30Aから供給できる熱量を1.8倍程度に増加することも可能である。
なお、以上の各実施の形態では、熱利用施設に供給する熱媒体に水を用いる場合を説明したが、熱媒体は閉じた系を循環し外部に流出することがないので、例えば二酸化炭素やアンモニア、トリフルオロエタノール等といった他の媒体を熱媒体に使用しても良い。勿論、こうした他の媒体を単独で熱媒体として用いても良いが、場合によっては複数種類を混合しても良いし、水と混合して使用しても良い。また、熱媒体に無害かつ混合可能な媒体を用いる場合、必ずしも閉じた系にする必要はなく、その場合には蒸気タービン51を駆動する熱媒体とヒートポンプ50,50Aで過熱する熱媒体を異なる供給源から供給するように構成しても良い。さらに、複数の熱媒体を用いる場合、蒸気タービン51を駆動する熱媒体とヒートポンプ50,50Aで加熱する熱媒体を異なる熱利用施設に供給し、それぞれを閉じた系で循環させる場合には、必ずしも両熱媒体は混合可能なものでなくても良い。
(6)第6の実施の形態
図1では熱利用施設1で利用された熱媒体は、凝縮して循環ポンプ35に戻る構成になっている。しかし、本実施の形態では、熱利用施設1で熱源として利用され凝縮した熱媒体をボイラ30に循環供給する配管を設けず、熱利用施設1以外から循環ポンプ35に熱媒体を供給することを特徴とする。
熱利用施設1では、蒸気供給系統70から供給される水蒸気(熱媒体)の熱のみを利用するだけでなく、水蒸気を反応プロセスに用いることも想定される。反応プロセスに用いた後の水蒸気は直接ヒートポンプに循環利用することが困難である。そこで、本実施の形態では熱利用施設1で熱源として利用され凝縮した熱媒体をボイラ30に循環供給する配管を設けず、河川や地下水といった熱利用施設1以外からの水を浄化して循環ポンプ35に供給する。このようなシステム構成であれば、熱利用施設1から循環ポンプ35への戻り配管を設置する必要が無いので、ヒートポンプ50と熱利用施設1との距離が遠いほど設備費用を低減できる効果が大きい。
(7)第7の実施の形態
第2の実施の形態に示す図2では、ヒートポンプ50の熱媒体に熱利用施設1に供給する熱媒体を用いる構成になっている。そこで、本実施の形態では熱媒体に水を用いた場合について説明する。
ここで、従来のヒートポンプと同一構成であって、単に熱媒体を水に替えたときのシステム構成と比較して説明する。図6は、従来のヒートポンプであって、熱媒体に水を利用したエネルギー供給システムの全体構成を表すシステムフロー図である。既に説明した図2と比較すると、ヒートポンプ50Aの圧縮機53が1つであり、低圧節炭器31と二相流膨張タービン52Aを結ぶ配管38から分岐させて接続された混合機61を備えていない。図6の場合、ヒートポンプ50Aの圧縮機53で気体を圧縮するときの温度上昇は、気体密度が小さいほど大きくなる。例えば、0.01[MPa]46[℃]における水蒸気の密度は0.068kg/mとなり、冷媒の一つであるR−11の0.52kg/mの13%しかない。従って、R-11の場合0.4[MPa]まで圧縮しても185[℃]までしか温度が上昇しないが、水蒸気では490[℃]まで上昇する。そして、水の0.4[MPa]における飽和温度は144[℃]であるため、144[℃]から490[℃]まで温度上昇させる動力は単に熱に変わるのみであり、システム効率は大幅に低下する。従って、従来のヒートポンプと同一構成で、単に熱媒体を水に替えるだけでは効率低下が大きくなりすぎ、実用化が困難である。
そこで、本実施の形態の図2に示すように、ヒートポンプ50Aの圧縮機53を複数段に分割し、その中間で水蒸気を冷却して密度を増加させることで圧縮動力を低下させることが、ヒートポンプの熱媒体に水を用いる際に必要な構成となる。
なお、複数段配置された圧縮機の中間で水蒸気を冷却する方式として、水蒸気中に水をスプレーする方式の他に、熱交換器を設けて冷却する方式も考えられる。熱交換器は圧縮機53A,53Bの容器外に設けることになり装置は大きくなるが、高精度で水蒸気温度を調整することが可能となる。
また、熱利用施設1における蒸気の利用形態として、単に蒸気を凝縮させて熱として利用する他に以下の利用法がある。第一に、熱利用施設にリチウムブロマイドを媒体とする吸収冷凍機を設けて冷媒の蒸発に高温の蒸気を利用することで、施設の冷却に設けることが出来る。第二に、化学プロセスや乾燥プロセスでは蒸気を製品に直接注入又は吹き付けることも可能である。この場合、蒸気を凝縮させる復水器を熱利用施設1に必要とせずに済む。
本発明の第1の実施の形態に係るエネルギー供給システムの全体構成を表すシステムフロー図である。 本発明の第2の実施の形態に係るエネルギー供給システムの全体構成を表すシステムフロー図である。 本発明の第3の実施の形態に係るエネルギー供給システムの全体構成を表すシステムフロー図である。 本発明の第4の実施の形態に係るエネルギー供給システムの全体構成を表すシステムフロー図である。 本発明の第5の実施の形態に係るエネルギー供給システムの全体構成を表すシステムフロー図である。 従来のヒートポンプであって、熱媒体に水を利用したエネルギー供給システムの全体構成を表すシステムフロー図である。
符号の説明
1,1A,1B 熱利用施設
10 ガスタービン
30,30A ボイラ
50,50A ヒートポンプ
51 蒸気タービン
52,52A 二相流膨張タービン
53,53A,53B 圧縮機
54,54A 熱交換器
70 蒸気供給系統
73 合流器
85 可変減速機

Claims (15)

  1. 熱媒体を加熱して蒸気を生成するボイラと、
    このボイラからの蒸気で駆動する蒸気タービン、及び廃熱又は周囲環境から得られる熱により熱媒体を加熱して設定温度の蒸気を生成する熱交換器を有するヒートポンプと、
    前記蒸気タービンから排出された蒸気及び前記熱交換器で加熱した蒸気を熱利用施設に供給する蒸気供給系統と
    を備えたことを特徴とするエネルギー供給システム。
  2. 熱媒体を加熱して蒸気を生成するボイラと、
    このボイラからの蒸気で駆動する蒸気タービン、及び前記ボイラで予熱した熱媒体を廃熱又は周囲環境から得られる熱により加熱して設定温度の蒸気を生成する熱交換器を有するヒートポンプと、
    前記蒸気タービンから排出された蒸気及び前記熱交換器で加熱した蒸気を熱利用施設に供給する蒸気供給系統と、
    前記熱利用施設で熱利用されて凝縮された熱媒体を前記ボイラに循環させる循環ポンプと
    を備えたことを特徴とするエネルギー供給システム。
  3. 燃焼エネルギーを駆動力に変換する原動機と、
    この原動機の排出ガスにより熱媒体を加熱して蒸気を生成するボイラと、
    このボイラからの蒸気で駆動する蒸気タービン、及び前記ボイラで予熱した熱媒体を廃熱又は周囲環境から得られる熱により加熱して設置温度の蒸気を生成する熱交換器を有するヒートポンプと、
    前記蒸気タービンから排出された蒸気及び前記熱交換器で加熱した蒸気を熱利用施設に供給する蒸気供給系統と、
    前記熱利用施設で熱利用されて凝縮した熱媒体を前記ボイラに循環させる循環ポンプと
    を備えたことを特徴とするエネルギー供給システム。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のエネルギー供給システムにおいて、前記蒸気供給系統は、前記蒸気タービンから排出された蒸気と前記熱交換器で加熱した蒸気とを合流させ混合する合流器を有することを特徴とするエネルギー供給システム。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載のエネルギー供給システムにおいて、前記蒸気供給系統は、前記蒸気タービンから排出された蒸気及び前記熱交換器で加熱した蒸気を対応の熱利用施設に別々に供給することを特徴とするエネルギー供給システム。
  6. 請求項1〜3のいずれかに記載のエネルギー供給システムにおいて、前記ヒートポンプは、廃熱又は周囲環境の熱を回収した媒体と前記熱交換器で熱交換させることにより前記熱媒体を加熱することを特徴とするエネルギー供給システム。
  7. 請求項1〜3のいずれかに記載のエネルギー供給システムにおいて、前記ヒートポンプは、廃熱又は周囲環境の熱を前記熱交換器で直接流入させることで前記熱媒体を加熱することを特徴とするエネルギー供給システム。
  8. 請求項3に記載のエネルギー供給システムにおいて、前記ヒートポンプは、前記蒸気タービンとこの蒸気タービンで得られた動力により駆動する圧縮機又はタービンとを連結する可変減速機を備えたことを特徴とするエネルギー供給システム。
  9. ボイラで熱媒体を加熱して得た蒸気で蒸気タービンを駆動するとともに、廃熱又は周囲環境から得られる熱により熱交換器で熱媒体を加熱して設定温度の蒸気を生成し、
    前記蒸気タービンから排出された蒸気及び前記熱交換器で加熱した蒸気を熱利用施設に供給する
    ことを特徴とするエネルギー供給方法。
  10. ボイラで熱媒体を加熱して得た蒸気で蒸気タービンを駆動するとともに、前記ボイラで予熱した熱媒体を廃熱又は周囲環境から得られる熱により熱交換器で熱媒体を加熱して設定温度の蒸気を生成し、
    前記蒸気タービンから排出された蒸気及び前記熱交換器で加熱した蒸気を熱利用施設に供給し、
    前記熱利用施設で熱利用されて凝縮された熱媒体を前記ボイラに循環させる
    ことを特徴とするエネルギー供給方法。
  11. 原動機の排出ガスによりボイラで熱媒体を加熱して蒸気を生成し、
    前記ボイラからの蒸気で蒸気タービンを駆動するとともに、前記ボイラで予熱した熱媒体を廃熱又は周囲環境から得られる熱により熱交換器で加熱して設定温度の蒸気を生成し、
    前記蒸気タービンから排出された蒸気及び前記熱交換器で加熱した蒸気を熱利用施設に供給し、
    前記熱利用施設で熱利用されて凝縮された熱媒体を前記ボイラに循環させる
    ことを特徴とするエネルギー供給方法。
  12. 蒸気を生成する既存のボイラに熱媒体を流通させるようになし、
    このボイラで熱媒体を加熱して得た蒸気で駆動する蒸気タービンと廃熱又は周囲環境から得られる熱により熱媒体を加熱して設定温度の蒸気を生成する熱交換器とを有するヒートポンプと、
    前記蒸気タービンから排出された蒸気及び前記熱交換器で加熱した蒸気を熱利用施設に供給する蒸気供給系統と
    を追設することを特徴とするエネルギー供給システムの改造方法。
  13. 蒸気を生成する既設のボイラに熱媒体を流通させるようになし、
    このボイラで熱媒体を加熱して得た蒸気で駆動する蒸気タービン、及び前記ボイラで予熱した熱媒体を廃熱又は周囲環境から得られる熱により加熱して設定温度の蒸気を生成する熱交換器を有するヒートポンプと、
    前記蒸気タービンから排出された蒸気及び前記熱交換器で加熱した蒸気を熱利用施設に供給する蒸気供給系統と、
    前記熱利用施設で熱利用されて凝縮された熱媒体を前記ボイラに循環させる循環ポンプと
    を追設することを特徴とするエネルギー供給システムの改造方法。
  14. 燃焼エネルギーを駆動力に変換する既設の原動機に、この原動機の排出ガスにより熱媒体を加熱して蒸気を生成するボイラを取り付け、さらに、
    前記ボイラからの蒸気で駆動する蒸気タービン、及び前記ボイラで予熱した熱媒体を廃熱又は周囲環境から得られる熱により加熱して設置温度の蒸気を生成する熱交換器を有するヒートポンプと、
    前記蒸気タービンから排出された蒸気及び前記熱交換器で加熱した蒸気を熱利用施設に供給する蒸気供給系統と、
    前記熱利用施設で熱利用されて凝縮した熱媒体を前記ボイラに循環させる循環ポンプと
    を追設することを特徴とするエネルギー供給システムの改造方法。
  15. 水を加熱して蒸気を生成するボイラと、
    このボイラからの蒸気で駆動する蒸気タービン、廃熱又は周囲環境から得られる熱により水を加熱し蒸気を生成する熱交換器、この熱交換器で生成した蒸気を圧縮する複数段の圧縮機、及びこれら圧縮機間で蒸気を流通させる経路上に水を供給する混合機を有するヒートポンプと、
    前記蒸気タービンから排出された蒸気及び前記圧縮機から排出された蒸気を熱利用施設に供給する蒸気供給系統と
    を備えたことを特徴とするエネルギー供給システム。
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