JP2006193984A - 外壁材 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、今までにない外観を呈し、かつ施工性、防水機能、断熱機能、結露防止機能、等を具備した外壁材に係るものである。
【解決手段】 略垂直な化粧面4と、化粧面4の上端を外方に突出した第1防水片13と、第1防水片13の先端部分を上側に突出した嵌合片17と、第1防水片13の先端部分を下側へ突出すると共に先端を外方に突出して突起19を形成した第2防水片18と、化粧面4の上端をさらに上側に突出した固定片15を形成した雌型連結部21と、化粧面4の下端近傍を内側方に突出した最奥片8と、最奥片8の先端を下方に突出した差込片9と、化粧面4と最奥片8と差込片9とから係合溝10を形成した雄型連結部12とから形成すると共に、化粧面4の下端が下段となる外壁材Aの化粧面4の上端部に覆い被さるように形成し、雄型連結部12の厚さを雌型連結部21の厚さよりも化粧面4の下端の厚さ分だけ厚く形成した外壁材Aである。
【選択図】図1
【解決手段】 略垂直な化粧面4と、化粧面4の上端を外方に突出した第1防水片13と、第1防水片13の先端部分を上側に突出した嵌合片17と、第1防水片13の先端部分を下側へ突出すると共に先端を外方に突出して突起19を形成した第2防水片18と、化粧面4の上端をさらに上側に突出した固定片15を形成した雌型連結部21と、化粧面4の下端近傍を内側方に突出した最奥片8と、最奥片8の先端を下方に突出した差込片9と、化粧面4と最奥片8と差込片9とから係合溝10を形成した雄型連結部12とから形成すると共に、化粧面4の下端が下段となる外壁材Aの化粧面4の上端部に覆い被さるように形成し、雄型連結部12の厚さを雌型連結部21の厚さよりも化粧面4の下端の厚さ分だけ厚く形成した外壁材Aである。
【選択図】図1
Description
本発明は、今までにない外観を呈し、かつ施工性、防水機能、断熱機能、結露防止機能、等を具備した外壁材に係るものである。
一般に、金属製板材をロール成形、プレス成形等して加工した外壁材は数多く上市され、その形状は、所謂落とし込み構造であった。(例えば、特許文献1〜5参照)。
特許文献1〜5は落とし込み構造であるが、嵌合構造が単純で係合力、耐風圧強度、気密性、等に弱点があった。さらに、意匠性に乏しく、窯業系外壁材に劣るものであった。
本発明はこのような欠点を解決するために、略垂直な化粧面と、化粧面の上端を外方に突出した第1防水片と、第1防水片の先端部分を上側に突出した嵌合片と、第1防水片の先端部分を下側へ突出すると共に先端を外方に突出して突起を形成した第2防水片と、化粧面の上端をさらに上側に突出した固定片を形成した雌型連結部と、化粧面の下端近傍を内側方に突出した最奥片と、最奥片の先端を下方に突出した差込片と、化粧面と最奥片と差込片とから係合溝を形成した雄型連結部とから形成すると共に、化粧面の下端が下段となる外壁材の化粧面の上端部に覆い被さるように形成し、雄型連結部の厚さを雌型連結部の厚さよりも化粧面の下端の厚さ分だけ厚く形成した外壁材を提供するものである。
本発明に係る外壁材によれば、(1)第1防水片と第2防水片を形成した嵌合片が外壁材を落とし込み構造としても、防水性を維持できる。(2)上段の外壁材を下段の外壁材へ施工した際に、下段の外壁材の第2防水片の先端の突起が上段の外壁材の上面に接触し、常時第2防水片が係合溝内でスプリングバック効果を発揮するために、防水性、気密性を向上する。(3)第2防水片の形成により、外壁材同士の連結部内で相対する力が相殺されるために、外壁材が破壊されたり、固定片に形成した固定具が下地より抜け落ちない限り、外壁材が風により剥がされることがない。(4)下段の外壁材の化粧面に上段の化粧面の下端が覆い被さるために、外壁材間に凹条の溝(目地)が形成されず、意匠性が良いと共に、防水性、気密性、等が向上する。等の特徴、効果がある。
以下に図面を用いて本発明に係る外壁材について詳細に説明する。図1、図2(a)、(b)は金属製外壁材Bと裏打材CとシートDよりなる外壁材Aの代表的一例を示す説明図、図3〜図5は外壁材Aの施工順序を示す説明図、図6は外壁材Aの施工状態を示す説明図である。図中、αは下地、βは釘等の固定具、γは空間を示している。
下地αは、新築の際は図6に示すように躯体1、胴縁2、防水シート3から構成した木造下地を示したものである。すなわち、躯体1上に胴縁2を敷設し、胴縁2上に防水シート3を配設した一般的な構造の下地αである。また、下地αとしてH形鋼、I形鋼、ミゾ形鋼、軽量ミゾ形鋼、リップ溝形鋼、等辺山形鋼、不等辺山形鋼、角形鋼(角パイプ)、円形鋼(円形パイプ)、等を使用した鉄骨下地でも良いものである。勿論、既存の壁を剥がして下地αとしたり、既存の壁をそのまま下地αとして改修する際には、これら下地α上に既存壁(図示せず)が形成された既存壁構造が下地αとなるものである。勿論、防水シート3を形成しない下地αでも良いものである。
金属製外壁材Bは、例えば金属板(カラー鋼板、銅板、アルミニウム板、チタン板、ステンレス板、サンドイッチ鋼板、クラッド鋼板等)等をロール成形、プレス成形、押出成形、等によって形成したものである。勿論、外壁材Aの表面材として、金属製外壁材Bの代わりに窯業系素材、もしくは合成樹脂材(プラスチック)、等で形成してもよいものである。
さらに説明すると、金属製外壁材Bは長尺板状であり、図1に示すように、略垂直な化粧面4と、化粧面4の裏面5と、化粧面4の下端の先端6と、先端6と化粧面4に沿って内側方に突出した上面7と、上面7の先端を内方に突出した最奥片8と、最奥片8の先端を下端側に突出した差込片9と、上面7と最奥片8と差込片9とから略コ字状の係合溝10を形成し、上面7と係合溝10により挿入間隙11を形成し、化粧面4には化粧面4の下端側先端をさらに突出した突出片4aを形成して雄型連結部12としたものである。
また、図1に示すように、化粧面4の上端側端部分には、化粧面4の上端部分を内方に屈曲した側面4bと、側面4bの先端を上方に突出し、先端を下端側に垂下した固定片15と、固定片15の下端を外方に屈曲した第1防水片13と、第1防水片13の先端を上端側に突出した上面14と、上面14と固定面15とから断面略コ字状に形成した前記差込片9と嵌合する嵌合溝16と、上面14の先端を下端側へ突出した第2防水片18と、上面14と第2防水片18とから形成した嵌合片17と、第2防水片18の先端に形成した突起19と、第2防水片18を凹状に窪ませた凹部20とから雌型連結部21を形成したものである。
突出片4aは、図6に示すように化粧面4の上端部分の側面4bを覆うように形成し、外壁材A連結により形成される溝状の目地を無くし、意匠性に富むと共に防水性、気密性を向上するものである。
上面7は図4、図5に示すように、嵌合時に上面7が第2防水片18の先端部分、所為突起19に衝突し、第2防水片18がその衝突力により自己の持つスプリングバックにより変形し、強固に連結されるものである。
差込片9は嵌合溝16に嵌合して外壁材Aを連結するために形成したものである。
第1防水片13は、上側に屈曲することにより防水機能を付加すると共に、嵌合片17の一部としても機能する部分である。
第2防水片18は外壁材Aに吹き付ける雨、風が、直接外壁材Aの上面7に吹き付けるのを防止し、外壁材Aが風により剥がされるのを防止するものである。つまり、図6に示すように、風が吹き付けると、風が空間γ内に浸入したとしても、下段の外壁材Aの第2防水片18は風により防水片13の先端を中心に回転するように浮き上がる力が働くが、逆に上面14が上段の外壁材Aの差込片9を押さえ込むような力が働き係合力が強化され、外壁材Aが風により剥がされるのを防止するものである。
第2防水片18は、嵌合溝16お最奥よりも下端側へ突出することにより、断面コ字状の溝である空間γを形成し、この空間γと第2防水片18が内部に浸入しようとする雨・風・暖気・寒気を遮断するものである。
突起19は、図4、図5に示すように、嵌合時に上面7に衝突し、第2防水片18がその衝突力により自己の持つスプリングバックにより変形し、強固に連結されるものである。
凹部20は、毛細管現象を防止し防水性を強化するために形成したものである。
ここで寸法関係について説明すると、図1、図2に示すように上面7の長さをJ、嵌合片17の先端から化粧面4までの距離をj、嵌合片17の幅をT1、上面14から化粧面4までの高さをT2、上面14から突起19までの高さをT3、係合溝10の開口幅をW、第2防水片18から突起19までの高さをΔw、雄型連結部12側の厚さをH1、雌型連結部21側の厚さをH2、先端6部分の厚さをW1、とすると、W>T1、W>T2、W>T3、T3−W=1〜3mm位、T3>T1、Δw=T1−T3、Δw=2〜6mm位、J>j、H1>H2、H1−H2≒W1の関係である。
また、H1>H2、H1−H2≒W1の関係であるために、先端6部分の厚さ分の角度θだけ外壁材Aの化粧面4が図6に示すように傾斜するものである。
この関係により、外壁材A同士の連結がスムーズで、段差のない壁の形成が可能になるものである。
裏打材Cは、ポリウレタンフォーム、ポリイソシアヌレートフォーム、フェノールフォーム、塩化ビニルフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリスチレンフォーム、ユリアフォーム等の合成樹脂発泡体、あるいはこれら合成樹脂発泡体をシート材でサンドイッチした複合板、もしくは石膏ボード、セメント板、炭酸カルシウム板、珪酸カルシウム板、セラミック板、木片セメント板、炭酸マグネシウム板、シージングボード、シージングインシュレーションボード、合板、等よりなるもの、さらにはこれらの複合板よりなるものである。
シートDは、金属材、あるいはアスベスト紙、クラフト紙、アスファルトフェルト、金属箔(Al、Fe、Pb、Cu)、合成樹脂シート、ゴムシート、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不織布等の1種、または2種以上をラミネートしたもの、あるいは防水処理、難燃処理されたシート等からなるものである。
本発明に係る外壁材は、屋根材としても使用できるので、利用範囲が広範である。また、屋根材に使用すれば、雪止めとしても機能する。
α 下地
β 固定具
γ 空間
A 外壁材
B 金属製外壁材
C 裏打材
D シート
1 躯体
2 胴縁
3 防水シート
4 化粧面
4a 突出片
4b 側面
5 裏面
6 先端
7 上面
8 最奥片
9 差込片
10 係合溝
11 挿入間隙
12 雄型連結部
13 第1防水片
14 上面
15 固定片
16 嵌合溝
17 嵌合片
18 第2防水片
19 突起
20 凹部
21 雌型連結部
β 固定具
γ 空間
A 外壁材
B 金属製外壁材
C 裏打材
D シート
1 躯体
2 胴縁
3 防水シート
4 化粧面
4a 突出片
4b 側面
5 裏面
6 先端
7 上面
8 最奥片
9 差込片
10 係合溝
11 挿入間隙
12 雄型連結部
13 第1防水片
14 上面
15 固定片
16 嵌合溝
17 嵌合片
18 第2防水片
19 突起
20 凹部
21 雌型連結部
Claims (1)
- 略垂直な化粧面と、該化粧面の上端を外方に突出した第1防水片と、該第1防水片の先端部分を上側に突出した嵌合片と、第1防水片の先端部分を下側へ突出すると共に先端を外方に突出して突起を形成した第2防水片と、化粧面の上端をさらに上側に突出した固定片を形成した雌型連結部と、化粧面の下端近傍を内側方に突出した最奥片と、該最奥片の先端を下方に突出した差込片と、化粧面と最奥片と差込片とから係合溝を形成した雄型連結部とから形成すると共に、化粧面の下端が下段となる外壁材の化粧面の上端部に覆い被さるように形成し、雄型連結部の厚さを雌型連結部の厚さよりも化粧面の下端の厚さ分だけ厚く形成したことを特徴とする外壁材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005006954A JP2006193984A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | 外壁材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005006954A JP2006193984A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | 外壁材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006193984A true JP2006193984A (ja) | 2006-07-27 |
Family
ID=36800281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005006954A Pending JP2006193984A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | 外壁材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006193984A (ja) |
-
2005
- 2005-01-14 JP JP2005006954A patent/JP2006193984A/ja active Pending
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