JP2005264443A - 外壁材 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、今までにない外観を呈し、かつ施工性、防水機能、断熱機能、結露防止機能、等を具備した外壁材に係るものである。
【解決手段】 幅方向の側端縁に落とし込み構造の雄雌連結構造を形成した外壁材Aにおいて、外壁材Aの略垂直な化粧面4の下端側の先端を下端側に突出して突出片4aを形成し、突出片4aを部分的に屈曲して凹凸部4bを形成すると共に、裏面に裏打材Cを形成した外壁材Aである。
【選択図】図1
【解決手段】 幅方向の側端縁に落とし込み構造の雄雌連結構造を形成した外壁材Aにおいて、外壁材Aの略垂直な化粧面4の下端側の先端を下端側に突出して突出片4aを形成し、突出片4aを部分的に屈曲して凹凸部4bを形成すると共に、裏面に裏打材Cを形成した外壁材Aである。
【選択図】図1
Description
本発明は、今までにない外観を呈し、かつ施工性、防水機能、断熱機能、結露防止機能、等を具備した外壁材に係るものである。
一般に、金属製板材をロール成形、プレス成形等して加工した外壁材は数多く上市され、その形状は、所謂落とし込み構造であった。(例えば、特許文献1〜5参照)。
特許文献1〜5は落とし込み構造であるが、嵌合構造が単純で係合力、耐風圧強度、気密性、等に弱点があった。さらに、意匠性に乏しく、窯業系外壁材に劣るものであった。
本発明はこのような欠点を解決するために、幅方向の側端縁に落とし込み構造の雄雌連結構造を形成した外壁材において、外壁材の略垂直な化粧面の下端側の先端を下端側に突出して突出片を形成し、突出片を部分的に屈曲して凹凸部を形成すると共に、裏面に裏打材を形成した外壁材を提供するものである。
本発明に係る外壁材によれば、(1)第1防水片と第2防水片を形成した嵌合片が外壁材を落とし込み構造としても、防水性を維持できる。(2)上段の外壁材を下段の外壁材へ施工した際に、下段の外壁材の第2防水片が上段の外壁材の上面に接触し、常時第2防水片が係合溝内でスプリングバック効果を発揮し、防水性、気密性を向上するものである。(3)第2防水片の形成により、外壁材同士の連結部内で相対する力が相殺されるために、外壁材が破壊されたり、固定片に形成した固定具が下地より抜け落ちない限り、外壁材が風により剥がされることはない。(4)凹凸部の形成により、重厚感のある、メリハリのある、今までにない外観の壁を形成することができる。(5)裏打材の形成により、断熱性・防音性・強度、等が向上する。等の特徴、効果がある。
以下に図面を用いて本発明に係る外壁材について詳細に説明する。図1(a)〜(c)、図2(a)、(b)は金属製外壁材Bと裏打材CとシートDよりなる外壁材Aの代表的一例を示す説明図であり、図1(a)は図2(a)のa−a部端面図、図1(b)は図2(a)のa−a部断面図、図1(c)は図2(a)のb−b部断面図、図3、図4は外壁材Aの施工状態を示す説明図である。図中、αは下地、βは釘等の固定具を示している。
下地αは、新築の際は図3、図4に示すように躯体1、胴縁2、防水シート3から構成した木造下地を示したものである。すなわち、躯体1上に胴縁2を敷設し、胴縁2上に防水シート3を配設した一般的な構造の下地αである。また、下地αとしてH形鋼、I形鋼、ミゾ形鋼、軽量ミゾ形鋼、リップ溝形鋼、等辺山形鋼、不等辺山形鋼、角形鋼(角パイプ)、円形鋼(円形パイプ)、等を使用した鉄骨下地でも良いものである。勿論、既存の壁を剥がして下地αとしたり、既存の壁をそのまま下地αとして改修する際には、これら下地α上に既存壁(図示せず)が形成された既存壁構造が下地αとなるものである。勿論、防水シート3を形成しない下地αでも良いものである。
金属製外壁材Bは、例えば金属板(カラー鋼板、銅板、アルミニウム板、チタン板、ステンレス板、サンドイッチ鋼板、クラッド鋼板等)等をロール成形、プレス成形、押出成形、等によって形成したものである。勿論、外壁材Aの表面材として、金属製外壁材Bの代わりに窯業系素材、もしくは合成樹脂材(プラスチック)、等で形成してもよいものである。
さらに説明すると、金属製外壁材Bは長尺板状であり、図1(a)〜(c)に示すように、略垂直平面状の化粧面4と、裏面5と、化粧面4の先端を下方に垂下した段差化粧面6と、段差化粧面6と化粧面4に沿って内側方に突出した上面7と、上面7の先端を下方に突出した最奥片8と、最奥片8の先端を下端側に突出した差込片9と、上面7と最奥片8と差込片9とから略コ字状の係合溝10を形成し、上面7と係合溝10により挿入間隙11を形成し、化粧面4には化粧面4の下端側先端をさらに突出した突出片4aと、図1(b)、(c)、図2(a)、(b)に示すように、化粧面4の下端側の突出片4aを図では上側に屈曲して凹凸部4bを形成して雄型連結部12としたものである。
また、図1(a)〜(c)に示すように、化粧面4の上端側端部分には、化粧面4の上端部分をさらに上端側に突出し、先端を下端側に垂下した固定片15と、固定片15の下端を上方に屈曲した第1防水片13と、第1防水片13の先端を上端側に突出した上面14と、上面14と固定面15とから断面略コ字状に形成した前記差込片9と嵌合する嵌合溝16と、上面14の先端を下端側に屈曲した嵌合片17と、嵌合片17の先端を、下端側へ突出した第2防水片18と、第2防水片18の先端に形成した突起19と、第2防水片18を凹状に窪ませた凹部20とから雌型連結部21を形成したものである。
段差化粧面6は、第2防水片18と図3に示すように連結されるものである。つまり、嵌合時に段差化粧面6が第2防水片18の先端部分に衝突し、第2防水片18がその衝突力により自己の持つスプリングバックにより変形し、強固に連結されるものである。
第1防水片13は、上側に屈曲することにより防水機能を付加すると共に、嵌合片17の一部としても機能する部分である。
第2防水片18は外壁材Aに吹き付ける雨、風が、直接外壁材Aの上面7に吹き付けるのを防止し、外壁材Aが風により剥がされるのを防止するものである。つまり、図4に示すように、風が矢印に示すように吹き付けると、下段の外壁材Aの第2防水片18は風により一点鎖線矢印アに示すように防水片13の先端を中心に回転するように浮き上がる力が働くが、逆に上面14が一点鎖線矢印イに示すように上段の外壁材Aの差込片9を押さえ込むような力が働き係合力が強化され、外壁材Aが風により剥がされるのを防止するものである。
このように、外壁材A同士の連結部内で相対する力が相殺されるために、外壁材Aが破壊されたり、固定片15に形成した固定具βが下地αより抜け落ちない限り、外壁材Aが風により剥がされることはないものである。
第2防水片18は、防水片13の先端を下端側へ突出することにより、断面コ字状の溝を形成し、この溝により入ってこようとする風雨を、逆方向に回転させて排出し、防水性を向上するための形成したものである。
突出片4aは、部分的に屈曲することにより凹凸部4bを形成し、意匠性を向上する部分である。また、一般的なロール成形で加工された金属製外壁材Bを、突出片4aを折り曲げる(プレス加工等)だけの簡単な加工で凹凸部4bを形成できるものである。
裏打材Cは、ポリウレタンフォーム、ポリイソシアヌレートフォーム、フェノールフォーム、塩化ビニルフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリスチレンフォーム、ユリアフォーム等の合成樹脂発泡体、あるいはこれら合成樹脂発泡体をシート材でサンドイッチした複合板、もしくは石膏ボード、セメント板、炭酸カルシウム板、珪酸カルシウム板、セラミック板、木片セメント板、炭酸マグネシウム板、シージングボード、シージングインシュレーションボード、合板、等よりなるもの、さらにはこれらの複合板よりなるものである。
シートDは、金属材、あるいはアスベスト紙、クラフト紙、アスファルトフェルト、金属箔(Al、Fe、Pb、Cu)、合成樹脂シート、ゴムシート、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不織布等の1種、または2種以上をラミネートしたもの、あるいは防水処理、難燃処理されたシート等からなるものである。
以上説明したのは本発明に係る外壁材の一実施例にすぎず、図5(a)〜(c)〜図12(a)〜(c)に示すように外壁材Aを形成することもできる。
さらに詳説すると、図5(a)〜(c)〜図12(a)〜(c)は凹凸部4bを各種変形した外壁材Aである。
本発明に係る外壁材は、屋根材としても使用できるので、利用範囲が広範である。また、屋根材に使用すれば、雪止めとしても機能する。
α 下地
β 固定具
γ 空間
A 外壁材
B 金属製外壁材
C 裏打材
D シート
1 躯体
2 胴縁
3 防水シート
4 化粧面
4a 突出片
4b 凹凸部
5 裏面
6 段差化粧面
7 上面
8 最奥片
9 差込片
10 係合溝
11 挿入間隙
12 雄型連結部
13 第1防水片
14 上面
15 固定片
16 嵌合溝
17 嵌合片
18 第2防水片
19 突起
20 凹部
21 雌型連結部
β 固定具
γ 空間
A 外壁材
B 金属製外壁材
C 裏打材
D シート
1 躯体
2 胴縁
3 防水シート
4 化粧面
4a 突出片
4b 凹凸部
5 裏面
6 段差化粧面
7 上面
8 最奥片
9 差込片
10 係合溝
11 挿入間隙
12 雄型連結部
13 第1防水片
14 上面
15 固定片
16 嵌合溝
17 嵌合片
18 第2防水片
19 突起
20 凹部
21 雌型連結部
Claims (1)
- 幅方向の側端縁に落とし込み構造の雄雌連結構造を形成した外壁材において、該外壁材の略垂直な化粧面の下端側の先端を下端側に突出して突出片を形成し、該突出片を部分的に屈曲して凹凸部を形成すると共に、裏面に裏打材を形成したことを特徴とする外壁材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004074126A JP2005264443A (ja) | 2004-03-16 | 2004-03-16 | 外壁材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004074126A JP2005264443A (ja) | 2004-03-16 | 2004-03-16 | 外壁材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005264443A true JP2005264443A (ja) | 2005-09-29 |
Family
ID=35089281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004074126A Pending JP2005264443A (ja) | 2004-03-16 | 2004-03-16 | 外壁材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005264443A (ja) |
-
2004
- 2004-03-16 JP JP2004074126A patent/JP2005264443A/ja active Pending
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