JP2006193070A

JP2006193070A - 車両用後方監視カメラ装置

Info

Publication number: JP2006193070A
Application number: JP2005007834A
Authority: JP
Inventors: Kiyotsugu Oba; 清嗣大庭
Original assignee: Fujikura Ltd
Current assignee: Fujikura Ltd
Priority date: 2005-01-14
Filing date: 2005-01-14
Publication date: 2006-07-27

Abstract

【課題】カメラ自体に防水及び防塵手段を施さずに使用でき、カメラの小型化並びに低コスト化が図れ、装置全体としては、防水、防塵を図ることができ、デザイン面でも優れるとともに、外部からはカメラの位置を視認することができないようにする。
【解決手段】ガーニッシュ（４）、エンブレム（２０）などの車両リア（１）に防水性及び防塵性を図って設けられた付設物の内側に後方監視カメラ（１１）を取り付け、この付設物の一部又は全部をマジックミラーで形成し、このマジックミラーに後方監視カメラ（１１）のレンズ（１４）が向いているようにした。
【選択図】図１

Description

本発明は、運転者の後方確認を助けるための車両用後方監視カメラ装置に関する。

例えば後方確認を助けるために車両後部にＣＣＤカメラ等のリアカメラを設け、このリアカメラのカメラ映像を車両内に設けたナビゲーション用のモニターに映し出し、運転者の肉眼による後方確認を補助する車両用カメラ装置が実用化されている。

しかしながら、小型化が図られてはいてもカメラは大きいため、車両のバンパーやドア、トランクハッチ、トランクスポイラ等に設けても車両のデザインを損なってしまうことはやむを得ない。

また、たとえ出っ張りなく埋め込んだとしても、レンズ部分に雨滴やほこりが付着し易いし、取付構造や防水構造も複雑となってしまう。

また、一方、例えばリアカメラにおいては、優れた後方視界を得るためには、車両後部中央の所定高さに位置させることが望ましいが、前記デザイン面や取付構造など解決すべき課題があった。

このような現状に鑑み、構造が簡易で取付作業も容易であると共に、不使用時には露出させないで収納しておくことができ、使用時には単に閉塞体を可動させるだけで自動的にカメラが突出露出し、デザイン面においても防水性及び防塵性においても優れたものが開発された（特許文献１参照）。

また、カメラが目立たず、防水性を図ったものとしては、ライセンスプレート及び該ライセンスプレートの照明用のランプハウス等を組み込んだガーニッシュに後方監視カメラを固定し、車両後部の取り付け用凹部に被着することにより、該ガーニッシュと車両の後部ボディとの間に形成される空間内に、前記後方監視カメラを装着したものも開発された（特許文献２参照）。
特開２００１−５８５４３号公報（第４頁、図４）特開平９−２４０３７０号公報（第２，３頁、図３）

特許文献１に記載のものは、車体内部に駆動装置を設置しなければならず、構造が複雑になり、防水及び防塵を図るため設置作業も面倒であり、コストアップになっていた。また、特許文献２に記載のものもライセンスプレート上部のガーニッシュで隠すように設置して車両のデザインに配慮しているが、レンズ部分に雨滴やほこりが付着し易いために、防水、防塵を図るための構造が複雑となっていた。

そこで、本発明は、カメラ自体に防水及び防塵手段を施さずに使用でき、そのためカメラの小型化、低コスト化が図れ、装置全体としては、防水、防塵を図ることができ、デザイン面でも優れるとともに、外部からはカメラの位置を視認することができないようにした車両用後方監視カメラ装置を提供することを目的とする。

本発明は、上記目的を達成するため、ガーニッシュ、エンブレムなどの車両リアに防水性及び防塵性を図って設けられた付設物の内側に後方監視カメラを取り付け、この付設物の一部又は全部をマジックミラーで形成し、このマジックミラーに後方監視カメラのレンズが向いているように構成したものである。

本発明によれば、ガーニッシュ、エンブレムなどの車両リアに防水性及び防塵性を図って設けられた付設物の内側に後方監視カメラを取り付け、この付設物の一部又は全部をマジックミラーで形成し、このマジックミラーに後方監視カメラのレンズが向いているので、外部からはカメラの存在を視認できないため、悪戯されたりするおそれが少なくなる。また、カメラ自体に防水及び防塵手段を施さなくとも付設物が車両リアに防水性及び防塵性を図って設けてあるため、この付設物の内側にカメラを設けることにより、カメラに対する防水、防塵が安上りにかつ簡単に図れる。さらに、カメラも非防水型のものでよく、小型で低コストのものを用いることができ、装置自体としての構造も簡単なものとなる。さらにまた、カメラ設置場所も限定されず、車両リアの中央部に設けたエンブレムの後方にカメラを設けると、優れた後方視界を得ることができる。

以下に、本発明の実施形態について図面を参照にして説明する。
図１では、車両リア１のアウターパネル２に、ほぼ中央部下方にライセンスプレート３を取り付けたガーニッシュ４を装着するための取付用凹部５が形成されている。ガーニッシュ４は、ライセンスプレート３の取付面６を有し、その取付面６の周囲にはフランジ部７が形成されている。このフランジ部７は、車両リア１のアウターパネル２の曲面に連続するようにして、デザイン上一体感を持たせるようにしている。ガーニッシュ４の取付面６よりも上部には、空間８を形成した筐体部９が形成されている。この筐体部９の一端は、アウターパネル２に連続するように当接されている。前記ガーニッシュ４は、アウターパネル２に対して、ゴム、ＥＰＤＭの発泡体などから形成されるシール手段１０を介して取り付けてある。このようなガーニッシュ４は車両リア１に防水性及び防塵性を図って設けられる付設物である。この付設物すなわちガーニッシュ４の筐体部９の空間８に後方監視カメラ１１を取り付けてある。この後方監視カメラ１１は、筐体部９に設けたブラケット１２に後方監視カメラ１１のケース１３を固定してある。また、この後方監視カメラ１１のレンズ１４は、車両の後下方を指向する。また、符号１５は後方監視カメラ１１のワイヤハーネスを示す。ガーニッシュ４の筐体部９或いはレンズ１４に対向する部分をマジックミラーで形成してある。

図２は車両後方からライセンスプレート３及びガーニッシュ４を見た正面図であり、ガーニッシュ４の筐体部９の空間８には上述した後方監視カメラ１１の他に、夜間ライセンスプレート３を照明するランプ１５を備えたランプハウス１６が組み込まれている。このようなガーニッシュ４の外周縁４０にはシール手段１０を全周に渡って施してあり、この外周縁４０の内側をアウターパネル２に接触させて取り付けるときに、シール手段１０によりガーニッシュ４の内側の防水性及び防塵性を図っている。

図３は他の実施形態を示し、車両リア１のほぼ中央にエンブレム２０を設けてあり、このエンブレム２０はアウターパネル２に対して防水性及び防塵性を図って取り付けられている。そして、このエンブレム２０を付設物として、この付設物（２０）の内側に後方監視カメラ１１を取り付けてある。このエンブレム付設物（２０）の内側には後方監視カメラ１１を取り付けるための収納取付スペース２１を設けてある。また、エンブレム２０の内側にはシール手段１０を設け、このシール手段１０を介してアウターパネル２にエンブレム２０を装着することにより、収納取付スペース２１内は防水性及び防塵性が図られることとなる。このエンブレム２０はマジックミラーで形成してあり、レンズ１４がこのマジックミラーに向いて設置してある。

上述したガーニッシュ４やエンブレム２０を車両リア１に設けられる付設物とし、これら付設物の全部又は一部をマジックミラーで形成することにより、この付設物の内側に設けた後方監視カメラ１１で後方を映し出すことができるが、外部からはこの後方監視カメラ１１の存在は分からないようになっている。マジックミラーは、暗い側からは明るい側を透視できるようになったものであり、明るい側からは透視できず鏡になるものである。マジックミラーとしては、ガラス或いは透明樹脂の裏に半透明に水銀を塗ったものが一般的に用いられる。

本発明の実施形態の要部を示す断面図。車両リアを正面から見た図。他の実施形態を示す車両後方の正面図。図３のエンブレム個所の断面図。

符号の説明

１車両リア
４ガーニッシュ（付設物）
１０シール手段
１１後方監視カメラ
１４レンズ
２０エンブレム（付設物）

Claims

ガーニッシュ、エンブレムなどの車両リアに防水性及び防塵性を図って設けられた付設物の内側に後方監視カメラを取り付け、
この付設物の一部又は全部をマジックミラーで形成し、
このマジックミラーに後方監視カメラのレンズが向いていることを特徴とする車両用後方監視カメラ装置。
前記付設物と車両リアとの取付接触部にシール手段を設けたことを特徴とする請求項１に記載の車両用後方監視カメラ装置。
前記マジックミラーの表面に撥水処理を施したことを特徴とする請求項１又は２に記載の車両用後方監視カメラ装置。
前記後方監視カメラは非防水であることを特徴とする請求項１ないし３のいずれか１項に記載の車両用後方監視カメラ装置。