JP2006191650A - エコー打消装置においてエコーの位置を決定する方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】単なるスピーチ信号を使用することによりエコー打消装置の適応フィルタをエコーの位置に整列できるようにすることである。
【解決手段】本発明は、出力ポートと、入力ポートと、エコー位置と出力ポートとの間のエコー経路における純粋な遅延成分を補償する調整可能な遅延ユニット(43)と、エコー経路へ出て行く信号からエコー経路の最大許容巾よりも短いエコー位置の推定値を計算するデジタルフィルタ(40)とを備えたエコー打消装置においてエコー位置に適応する方法に関する。エコー位置は、エコー経路へ出て行く信号と返送エコーとの間に高い相関のあるエコー経路位置を計算することによって決定される。この相関は、デジタルフィルタの長さを有するスライドウインドウにおいて計算される。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、出力ポートと、入力ポートと、エコー位置と出力ポートとの間のエコー経路における純粋な遅延成分を補償する調整可能な遅延ユニット(43)と、エコー経路へ出て行く信号からエコー経路の最大許容巾よりも短いエコー位置の推定値を計算するデジタルフィルタ(40)とを備えたエコー打消装置においてエコー位置に適応する方法に関する。エコー位置は、エコー経路へ出て行く信号と返送エコーとの間に高い相関のあるエコー経路位置を計算することによって決定される。この相関は、デジタルフィルタの長さを有するスライドウインドウにおいて計算される。
【選択図】図1
Description
本発明は、出力ポートと、入力ポートと、エコー位置と出力ポートとの間のエコー経路における純粋な遅延成分を補償する調整可能な遅延ユニットと、エコー経路へ出て行く信号からエコー経路の最大許容巾より短いエコー位置の推定値を計算するデジタルフィルタとを備えたエコー打消装置においてエコー位置に適応する方法に係る。
電話ネットワークのようなデータ送信システムの端−端接続においては、長い伝播遅延にしばしば遭遇する。従って、例えば、通常のスピーチの場合に信号が接続の遠方端から話し手に反射して戻るときにエコーが認められる。
2つの主たる要素がエコーの発生に寄与し、即ち電話機のイヤホンとマイクロホンとの間の音響エコーと、接続の送信及び受信方向に対して送信システムに発生される電気的エコーである。
固定ネットワークのターミナル交換機又は遠隔加入者段に配置されたハイブリッド回路(2線−4線変換器)は、電気的エコーの主たる発生源である。固定ネットワークの加入者ラインは、経済性の理由で通常は2線ラインである。一方、交換機のラインは、4線ラインである。
CCITT推奨勧告G.131は、エコーレベルと遅延との比を考慮したエコー裕度グラフを規定している。実際に、20ms以上の単一方向性遅延を有する全ての接続は、エコーレベルを減少するためのエコー打消機構を必要とすることが分かっている。図1のブロック図は、エコー打消を必要とする送信システムを示している。図1において、ハイブリッドBは、話し手Aのスピーチをエコーとして返送し、これはエコー打消装置Bによって打ち消される。対応的に、ハイブリッドAは、話し手Bのスピーチをエコーとして返送し、これはエコー打消装置Aによって打ち消される。
エコー打消装置は、接続に存在するエコー(信号)からエコー推定値を減算することによりエコーを減少するのに用いられる信号処理装置、例えば、スピーチ信号処理装置である。エコー打消装置は、デジタル又はアナログのいずれかである。今日、エコー打消装置は、デジタル信号処理により実施され、従って、非常に長い伝播遅延を有するエコー経路をモデリングすることができる。エコー経路は原理的には各通話状態において異なるので、エコー打消装置には、通話の始めに常に新しいエコー経路に適用される方法を使用することが必要である。デジタル信号処理は、この問題の解決策として適応フィルタを提供する。信号が存在するか又は信号レベルが充分なときは、適応が開始されて、スピーチ信号及び返送エコー信号の相関に基づいてフィルタ係数が更新される。
図2は、図1のエコー打消装置Bを実施するこの種の解決策を示す。話し手Aから受け取ったスピーチ信号RINは、ハイブリッドBへ送信され、該ハイブリッドからの信号SINは、話し手Aのスピーチのエコーを含んでいる。適応フィルタ20は、このエコーに対する推定値を計算し、この推定値は、加算器21において、ハイブリッドBから受け取った信号SINに逆位相で加えられ、これにより得られる信号LRETは、話し手Bのスピーチ信号のみを含む。更に、エコー打消装置Bは、残留エコーを減衰する減衰器22も組み込んでいる。これは、ハイブリッドBからの信号SINが話し手Aのスピーチのエコーのみを含み、話し手Bのスピーチを含まないことが充分確かなときに信号LRETが減衰されることを意味する。
エコー打消装置において、適応フィルタ20は、原理的に、全エコー経路における遅延をカバーする長さを有していなければならない。エコー打消装置BとハイブリッドBとの間には相当の遅延が存在することに注目されたい。このような遅延は、図2に遅延ブロック23及び24で示されている。従って、エコー経路にわたる遅延(De)は、次のようになる。
De=Dt+Dr
但し、Dt=エコー打消装置BからハイブリッドBまでの遅延、そして
Dr=ハイブリッドBからエコー打消装置Bまでの遅延である。
従って、全エコー経路におけるインパルス応答は、次のようになる。
D=De+Dhybrid
但し、Dhybrid=ハイブリッドBのインパルス応答である。
但し、Dt=エコー打消装置BからハイブリッドBまでの遅延、そして
Dr=ハイブリッドBからエコー打消装置Bまでの遅延である。
従って、全エコー経路におけるインパルス応答は、次のようになる。
D=De+Dhybrid
但し、Dhybrid=ハイブリッドBのインパルス応答である。
図3は、エコー経路におけるインパルス応答を示すものであって、純粋な遅延成分Deと、エコー位置Dhybridを示している。上記したように、適応フィルタは、全エコー経路の遅延範囲においてエコーを処理できねばならない。これにより、フィルタは長い時間間隔をもつことになり、これは、規則的なベースで計算及び更新しなければならない非常に多数のフィルタ係数を伴うことになる。これは、大きな計算容量を必要とし、フィルタの適応性を低速にすると共に、フィルタの精度を悪くする。フィルタにより必要とされるメモリ容量及び計算容量は、フィルタの長さにほぼ正比例する。特に、エコー経路へ出て行く信号と、そこから返送される到来信号とのクロス相関の計算は、多大な計算容量を必要とする。直接的なクロス相関を計算する場合は、各サンプルインターバル中にエコー経路から返送されたサンプルが、エコー経路へ出て行くM個のサンプルと比較され、M個のクロス相関推定値が更新される。エコー経路にわたるM=512個のサンプルの最大遅延は。非常に多数の計算を行うことを必要とする。
この問題を克服するために、ヨーロッパ特許第0 199 879号は、通話の始めにエコー位置を決定するようなエコー打消方法を開示している。これは、トレーニング信号を用いることにより実施される。エコー打消装置のデジタルフィルタは、この特定のエコー位置のみを近似し、従って、短いフィルタを使用することができる。
又、ヨーロッパ特許第0 375 015号は、短い横方向フィルタのタップ係数を計算して、純粋な遅延成分をもたない顕著なエコー成分のみを近似するエコー打消装置を開示している。エコー経路にわたる遅延は、通話の始めに決定されるが、この動作を遂行する方法は、上記特許に開示されていない。
米国特許第4,823,382号には、デジタルフィルタのタップ係数が著しいエコー位置のみにおいて計算され、他の位置では、タップ係数がゼロにセットされる。
英国特許第2 135 558号は、短いフィルタと直列に接続された調整可能な遅延を組み込みそしてエコー経路における一定の遅延を補償するエコー打消装置を開示している。その目的は、最小の計算容量しか必要としないようにエコー経路における遅延位置を見つけることである。クロス相関中に必要とされるピーク負荷は、クロス相関の計算に適用されるエコー経路の到来信号及び出て行く信号をローパスフィルタしそして減少することによって減少されている。換言すれば、この公知解決策は、サブサンプリングを使用している。減少比DS=8の場合には、直線相関を計算することにより見出されたエコー経路における上記の最大遅延は、M=512/8=64である。必要な計算回数は、同じ比で減少する。しかしながら、この公知の方法は、初期エコー信号の最低の500Hz周波数帯域しか取り扱わない。
又、ヨーロッパ特許出願第0 221 221号においては、短いエコー打消装置の前に調整可能な遅延が接続される。エコー経路にわたる遅延を決定する際に、クロス相関に必要な計算の回数は、サンプリングインターバルが125マイクロ秒ではなくて2ミリ秒となるようにクロス相関の計算に適用される信号を減少することにより減少されている。単なるサブサンプリングに代わって、2ミリ秒の時間インターバル中の初期信号の電力がクロス相関の計算に適用される。上記特許出願の4ページ、49−50行目に述べられたように、上記減少は、遅延推定値の精度を悪化させる。更に、初期信号に代わって電力を使用すると、特にエコー信号が近方端スピーチ又はバックグランドノイズと混合される場合にアルゴリズムの性能を損なうことになる。
データモデムでは、エコー経路における遅延の位置が、トレーニング信号を用いて決定される。しかしながら、この既知の解決策は、データモデム以外の装置のエコー打消装置には適用されていない。というのは、スピーチ信号から遅延の位置を決定することが困難だからである。遅延の位置は、通話の始めに、単なるスピーチ信号から迅速に且つ確実に決定されねばならない。
本発明の目的は、単なるスピーチ信号を使用することによりエコー打消装置の適応フィルタをエコーの位置に整列できるようにすることである。本発明の方法は、ノイズや信号トーンのような他の信号でも作用する。
適応フィルタは、冒頭で述べた方法によってエコー位置に整列され、この方法は、本発明によれば、
a)エコー経路へと出て行くスピーチ信号のN個のサンプルを取り上げてそれらをメモリに記憶し、
b)エコー経路から到来する信号のN個のサンプルを取り上げてそれらをメモリに記憶し、
c)出て行く信号の記憶されたN個のサンプルと、到来する信号の記憶されたN個のサンプルとの相関を計算し、
d)エコー経路から到来する信号の新たなサンプルを取り上げてメモリから最も古いサンプルを削除し、到来信号のN個の最新のサンプルが記憶されるようにし、
e)上記段階c)及びd)をM回繰り返し、これは、上記遅延の最長許容時間インターバルと実際のエコー位置との合成長さに少なくとも対応し、
f)計算された相関に基づいてエコーの中心を決定し、
g)計算された相関値に基づいて、遅延位置が充分な確実さで見つかったかどうか決定し、もしそうでなければ、上記段階a)に戻り、
h)このように決定されたエコーの中心にデジタルフィルタがセンタリングされるように上記遅延手段の遅延を調整する、という段階を備えたことを特徴とする。
a)エコー経路へと出て行くスピーチ信号のN個のサンプルを取り上げてそれらをメモリに記憶し、
b)エコー経路から到来する信号のN個のサンプルを取り上げてそれらをメモリに記憶し、
c)出て行く信号の記憶されたN個のサンプルと、到来する信号の記憶されたN個のサンプルとの相関を計算し、
d)エコー経路から到来する信号の新たなサンプルを取り上げてメモリから最も古いサンプルを削除し、到来信号のN個の最新のサンプルが記憶されるようにし、
e)上記段階c)及びd)をM回繰り返し、これは、上記遅延の最長許容時間インターバルと実際のエコー位置との合成長さに少なくとも対応し、
f)計算された相関に基づいてエコーの中心を決定し、
g)計算された相関値に基づいて、遅延位置が充分な確実さで見つかったかどうか決定し、もしそうでなければ、上記段階a)に戻り、
h)このように決定されたエコーの中心にデジタルフィルタがセンタリングされるように上記遅延手段の遅延を調整する、という段階を備えたことを特徴とする。
本発明においては、クロス相関を計算するのに必要なピーク負荷は、長い時間インターバルにわたり計算を分布させることによりスループットを低下することなく減少され、従って、各サンプリングインターバル中の計算負荷を比較的小さく保持できる。エコー経路へ出て行くスピーチ信号のN個のサンプルは、第1ベクトルにおいてメモリに記憶され、そしてエコー経路から到来するスピーチ信号のN個のサンプルは第2ベクトルにおいて記憶される。その後に、到来信号及び出て行く信号から得られたサンプル間の相関が計算される。第1ベクトルの内容は常時一定に保たれるが、第2ベクトルは、各々の場合にN個の最新の返送サンプルがメモリに記憶されるように更新される。換言すれば、到来信号の新たなサンプルが得られたときは、そのサンプルが記憶されそして最も古いサンプルが削除され、従って、各々の場合に到来信号のN個の最新のサンプルが記憶される。新たなサンプルが記憶された後に、相関の計算が、M回実行されるまで繰り返される。これは、1組の相関値を与え、ここから、相関が最も高い位置が、エコーの中心がこの点に位置すると仮定して決定される。エコーの中心は、幾つかの次々の(例えば、8個の)相関結果の平方の和を和ベクトルへと計算し、そこから幾つかの(例えば、8個の)素子の最も高い和を考えることにより決定される。その後、その最も高い和を形成する相関結果が和ベクトルにおいてゼロにセットされ、そして幾つかの相関結果の各平方の和が更に計算される。最初に最も高い和を与えた相関結果はゼロにセットされているので、新たな最大の和は、最初のものとは異なる位置となる。エコーの中心は、第1の和が第2の和より充分に大きい場合には、最初に最大の和を与えた相関結果の位置であると仮定される。第1と第2の和の間の比が充分大きくない場合には、出て行く信号と到来する信号の相関が継続される。遅延ユニットの遅延を決定された値にセットすることによりエコー打消装置の適応フィルタがエコー範囲においてセンタリングされたときには、フィルタをエコー信号に適応させるための適応フィルタの係数の計算へと手順が移行する。
図4は、本発明のエコー打消装置のブロック図である。図4によるエコー打消装置の動作を、図1に示すエコー打消装置Bとして働く場合について以下に説明する。従って、図4のエコー打消装置は、話し手Aからのスピーチ信号をポートRINに受け取り、そしてそれをエコー経路及びハイブリッドBへ送信し、ハイブリッドBは、話し手Aから見て遠方端にある。スピーチ信号と、ハイブリッドBから反射された話し手Aからのスピーチ信号の一部分、即ちエコー信号は、話し手Bからエコー打消装置BのポートSINに受け取られる。ポートRINに受け取られた話し手Aのスピーチ信号は、調整可能な遅延手段43を経て適応フィルタ40へ送られ、該フィルタは、エコー推定値を導出する。このエコー推定値は、加算器41によりポートSINに受け取られた信号と逆位相で加算される。従って、エコー推定値と実際のエコー信号は互いに少なくとも部分的に打ち消し合い、加算器41の出力信号LRETにおけるエコーのレベルが減少される。この信号LRETは、減衰器42を経て出力ポートSOUTへ送られ、ここからこの信号は話し手Aに送信される。従って、話し手Aは、話し手Bのスピーチを聞くが、彼自身のスピーチの妨害遠方端エコーは聞かない。適応フィルタ40は、規定のアルゴリズムに基づく適応デジタルフィルタである。エコー経路は、ある接続及びスピーチ状態から別の接続及びスピーチ状態へと変化する。従って、スピーチ信号がエコー打消装置のポートRINに到着すると、エコー打消装置は、エコー経路のモデル(フィルタ40の伝達関数)を決定することによりそれ自体を比較的短い時間内に新たなエコー経路に適応させねばならず、上記モデルを用いてエコー推定値が発生される。フィルタ40の係数は、エコー経路へ出て行くスピーチ信号と、エコー経路からポートSINへ返送されるエコー信号との間の相関に基づいて更新され、この相関はフィルタ40において計算される。図3について述べたように、エコー経路は、通常、純粋な遅延De及びエコー信号より成るインパルス応答によって一般的に表される。これら成分の和は、エコー経路の全インパルス応答である。例えば、GSM推奨勧告3.50によれば、最大遅延は、60msまでの値を有するが、信号の最大許容分散、即ちハイブリッドのインパルス応答は、16msである。本発明において、適応フィルタ40の長さは、エコーに遭遇する範囲に及ぶように選択される。これは、128個の係数をもつ16msフィルタを使用できるようにし(今日の電話システムは、8000Hzのサンプリング周波数を使用し、従って、係数の数は、16ms*8000Hz=128である)、一方、全エコー経路をモデリングするには、480個の係数を有する60msのフィルタが必要である。適応フィルタの前に調整可能な遅延が使用される場合には、ハイブリッドにより生じたエコーの位置に適応フィルタ40をセンタリングすることのできる遅延ユニット43の遅延値は、通話の開始に計算される。これに続いて、適応フィルタ40がエコー信号に適応され、即ちフィルタ係数が計算される。この段階において、適応フィルタ40は、エコー範囲Dhybridの長さに少なくとも等しい長さをもたねばならないウインドウにおいてエコーを打ち消す。
エコー経路の遅延成分を決定するために、エコー打消装置Bは、信号RIN及びSINをサンプリングするためのサンプリング手段45及び46と、得られたサンプルを用いて信号RINとSINとの間の相関を計算しそしてそれらをメモリ47に記憶するための計算ユニット44とを組み込んでいる。その後、打消ユニット44は、計算された相関を分析し、そしてそれに基づいてエコー位置を決定する。
以下、遅延サーチ手順と、適応フィルタ40のエコー位置への設定とについて説明する。遅延位置は、通話の始めに、スピーチがスタートした後に、スピーチ信号(本発明の方法は、他の信号でも機能するが、明瞭化のため、信号はスピーチ信号であると仮定する)、即ち信号RIN及びSINを用いることにより決定される。
本発明の好ましい実施形態によるサーチ手順は、図5A及び5Bのフローチャートを参照して以下に説明する。
ステップ51において、通話のスタートの情報が電話交換機から得られ、その結果、遅延サーチ手順に使用される変数が初期化され、例えば、ベクトルCORR及びレベルカウンタLevel_RINがゼロにセットされ、そして遅延サーチが開始される。
ステップ51において、通話のスタートの情報が電話交換機から得られ、その結果、遅延サーチ手順に使用される変数が初期化され、例えば、ベクトルCORR及びレベルカウンタLevel_RINがゼロにセットされ、そして遅延サーチが開始される。
最初に、ステップ52において、サンプリング回路45は、信号RINのサンプルを取り出し、N個(Nは例えば128)の最新のサンプルが各瞬間にメモリに記憶される。同様に、サンプリング回路46は、信号SINのサンプルを取り出し、N個の最新のSINサンプルが各瞬間にメモリに記憶される。計算回路44は、得られたRINサンプルに基づき、ステップ53においてLevel_RIN(1)の式に従って信号RINのレベルを計算する。
Level_RIN=gain*Level_RIN
+(1−gain)*|RIN(i)| (1)
但し、gainは、例えば、0.992のような定数であり、
|RIN(1)|=RIN(1)の絶対値であり、そして RIN(1)は、信号RINの最新の記憶値である。
+(1−gain)*|RIN(i)| (1)
但し、gainは、例えば、0.992のような定数であり、
|RIN(1)|=RIN(1)の絶対値であり、そして RIN(1)は、信号RINの最新の記憶値である。
ステップ54において、信号RINの計算されたレベルは、所定のスレッシュホールド値、例えば、−35dBm0と比較される(単位dBm0は、CCITT推奨勧告G.711に規定されている)。Level_RINがこのスレッシュホールド値を越えない場合には、信号がまだスピーチを含まないと推定され、従って、手順はステップ52へ復帰する。Level_RINがこのプリセットされたスレッシュホールド値を越えるときには、信号RINがスピーチを含み、従って、手順はステップ55へ進むと推定される。ステップ56において、計算回路44は、信号SINのレベルを計算し、これは、次の式(2)を用いて行うことができる。
ステップ58において、式(3)で計算された相関が、次の式(4)に基づいて信号RIN及びSINのレベルで分割され、これはスケーリングされた相関C'を与える。
C'=C/(Level_RIN*Level_SIN) (4)
C'=C/(Level_RIN*Level_SIN) (4)
更に、ステップ58において、上記式(4)から得た相関結果C'は、次の式(5)に基づいてベクトルCORRに記憶される。
CORR(n)=a*CORR(n)+(1−a)*C (5)
但し、aは、例えば、0.875のような定数である。
CORR(n)=a*CORR(n)+(1−a)*C (5)
但し、aは、例えば、0.875のような定数である。
ステップ59において、ステップ56、57、58が全エコー経路の遅延範囲に対し、即ちM回、繰り返される。Mは、例えば、考えられる遅延DeとハイブリッドBの応答長さが合わせて最大64msを有すると仮定すれば、512であり、これは、8kHzの周波数において512個のサンプルに対応する。M未満のサンプリング回数が相関に含まれる場合には、信号SINの新たなサンプルがステップ60において得られ、サーチ手順は57へ復帰する。このループは、ステップ59において相関がM回計算されたことを検出するまで繰り返され、その後、手順は図5BのステップBへ進む。
図5Bは、サーチ手順により与えられた結果を分析する段階を示している。スピーチ信号は、特にボイス音の場合にスピーチの多数の点において順次なものであるから、遅延を位置決めすることは不可能である。このため、スピーチの分析は、遅延の位置がある確実さで見つかったとき及び正しい結果を得るために更に別の相関計算が必要なときを決定する。
信号SINとRINとの相関が図5Aに基づいて計算されそしてベクトルCORRに記憶されたときには(従って、上記ベクトルは、式(5)に基づいて相関結果C'が記憶されたM個の素子を含む)、結果の分析がスタートされる。第1に、ステップ62において、各素子がベクトルCORRのX個の素子の平方の和であるベクトルCORR_Sumが、式(6)に基づいて計算される。式(6)は、1ないしM/Xの範囲内の整数iだけ繰り返される。M及びXは、M/Xが整数となるように選択されるのが好ましい。
但し、Xは、例えば、8のような定数である。
その後、ステップ63において、ベクトルCORR_SumのY個の次々の素子の和が最も大きいウインドウWin_Max1がベクトルCORR_Sumから次の式(7)に基づいて求められる。
但し、Yは、例えば、8のような定数である。
MAX () は、和が考えられる最高の値をもつように変数nを決定する関数である。
MAX () は、和が考えられる最高の値をもつように変数nを決定する関数である。
ウインドウWin_Max1が決定されると、このウインドウにおけるベクトルCORR_Sumの素子がステップ64においてゼロにセットされる。その後に、ステップ65において、ベクトルCORR_SumのY個の次々の素子の和が最も大きい第2のウインドウWin_Max2が次の式(8)に基づいて計算される。
この第2のウインドウWin_Max2は、第1のウインドウWin_Max1とは異なる位置を有する。というのは、ウインドウWin_Max1におけるベクトルCORR_Sumの素子がゼロにセットされているからである。ステップ66において、ウインドウWin_Max1及びWin_Max2の値が比較される。ウインドウWin_Max1の値がウインドウWin_Max2の値より充分に大きく、例えば、係数Kだけ大きい場合には、求められた遅延が充分な確実さで見つかったと判断される。従って、係数Kは、決定された遅延をいかに容易に受け入れられるかを定義し、例えば、整数2を係数Kとして使用することができる。実際に、ベクトルCORR_SumのウインドウWin_Max1はハイブリッドBのインパルス応答の中心、即ち実際の遅延範囲の中心を含む。ベクトルCORRのX個の次々の値の平方は、ベクトルCORR_Sumにおいて計算されるので、ベクトルCORRにおける遅延の中心は、ベクトルの開始からの距離のX倍である。これに基づき、ステップ67において、遅延ユニットに、ハイブリッド応答の中心を適応フィルタの中心に整列できるようにする遅延値を次の式(9)に基づいて与えることができる。
v=X*l−a/2 (9)
但し、v=遅延ユニットにセットされた遅延の値、
a=適応フィルタの長さ(例えば、128)、そして
l=ベクトルCORR_Sumにおいて決定されたWin_Max1の中心である。
v=X*l−a/2 (9)
但し、v=遅延ユニットにセットされた遅延の値、
a=適応フィルタの長さ(例えば、128)、そして
l=ベクトルCORR_Sumにおいて決定されたWin_Max1の中心である。
式(9)において遅延値vとしてゼロより小さい値が得られた場合には、vがゼロにセットされる。従って、計算回路44が遅延vを決定するときに、計算回路44は、調整可能な遅延ユニット43の遅延をステップ66において値vにセットし、従って、N個のサンプルの長さを有する適応フィルタ40のウインドウの中心が、既に計算されたWin_Max1の中心となる。本発明の主たる実施形態においては、通話中に適応フィルタ40にスライドウインドウを使用してもよく(換言すれば、遅延ユニット43の遅延を若干変更することができ)、それ故、この段階において絶対的な精度で遅延Deを決定する必要はない。適応フィルタが上記手順によりエコー範囲の中心に整列されると、フィルタ係数の通常の計算がステップ69において開始され、フィルタをエコー経路に適応させる。ステップ66において、ウインドウWin_Max1の値がウインドウWin_Max2の値より充分大きくない場合には、手順が図5Aに基づくステップ52へ進み、これは、信号SIN及びRINの相関Cが継続されることを意味する。既に計算された相関は、ベクトルCORRに記憶されたままであることに注意されたい。換言すれば、手順がブロック62へ進んだときは、それ以前の全ての相関計算が含まれる。
遅延サーチは、通常、信号RINにおけるスピーチの検出から約100ないし300msを要するが、RIN信号レベルLevel_RINが所定のスレッシュホールド、例えば、−35dBm0を越えたときには、遅延サーチ中に減衰器42における減衰が使用される。減衰器42の減衰は、例えば18dBである。
減衰器42の考えられるオン時間は、例えば、400msに限定され、これは、遅延が充分迅速に決定されない場合に減衰器の欠陥動作を防止する。遅延サーチの後に、エコー信号に対する適応フィルタ40の適応が、スピーチレベル及び干渉に基づいて約100msかかり、この時間中にも余分な減衰が使用される。次いで、例えば、Level_RIN>2*Level_SINのときに、減衰をオンに切り換えることができる。この場合も、減衰器42の考えられるオン時間は、例えば、1.25秒に限定される。
添付図面及びこれを参照した説明は、本発明を単に示すものに過ぎない。当業者であれば、請求の範囲に規定した本発明の精神及び範囲から逸脱せずに、種々の変更や修正が明らかとなろう。
Claims (8)
- 出力ポートと、入力ポートと、エコー位置と出力ポートとの間のエコー経路における純粋な遅延成分を補償する調整可能な遅延ユニットと、エコー経路へ出て行く信号からエコー経路の最大許容巾よりも短いエコー位置の推定値を計算するデジタルフィルタとを備えたエコー打消装置においてエコー位置に適応する方法であって、
a)エコー経路へと出て行くスピーチ信号のN個のサンプルを取り出してそれらをメモリに記憶し、
b)エコー経路から到来する信号のN個のサンプルを取り出してそれらをメモリに記憶し、
c)出て行く信号の記憶されたN個のサンプルと、到来する信号の記憶されたN個のサンプルとの間の相関を計算し、
d)エコー経路から到来する信号の新たなサンプルを取り出してメモリから最も古いサンプルを削除し、到来信号のN個の最新のサンプルが記憶されるようにし、
e)上記段階c)及びd)をM回繰り返し、これは、上記遅延の最長許容時間インターバルと実際のエコー位置との合成長さに少なくとも対応し、
f)計算された相関に基づいてエコーの中心を決定し、
g)計算された相関値に基づいて、遅延位置が充分な確実さで見つかったかどうか決定し、もしそうでなければ、上記段階a)に戻り、
h)デジタルフィルタの中心がこのように決定されたエコーの中心に整列されるように上記遅延手段の遅延を調整する、という段階を備えたことを特徴とする方法。 - 上記相関の計算は、出て行く信号のN個のサンプルと、到来する信号のN個のサンプルとのスカラー積を計算することを含む請求項1に記載の方法。
- 上記エコーの中心の決定は、
X個の次々の相関結果の平方の和を計算し、
上記平方の和の中でY個の次々の値の最も大きな和を見出し、
上記最も大きな和を形成する平方の和をゼロにセットし、
上記平方の和の中でY個の次々の値の最も大きな和を新たに見出し、
最初に決定された最も大きな和と最後に決定された最も大きな和とを比較し、
最初に決定された最も大きな和と最後に決定された最も大きな和との比が所定のスレッシュホールド値より大きい場合には、エコーの中心を、最初に決定された和を構成する相関結果の位置に整列させ、
最初に決定された和と最後に決定された和との比が所定のスレッシュホールド値より低い場合には、新たな相関結果の計算で継続する、という段階を備えた請求項2に記載の方法。 - Nは128であり、そしてMは512である請求項の前記いずれかに記載の方法。
- Xは8であり、そしてYは8である請求項の前記いずれかに記載の方法。
- 出て行く信号のレベルを測定し、出て行く信号のレベルが所定のスレッシュホールド値を越えたときに、サンプリングを開始する請求項の前記いずれかに記載の方法。
- 到来する信号のレベルを測定し、到来する信号のレベルがエコー位置のサーチ中に所定のスレッシュホールド値を越えたときに、出て行く信号のレベルを減衰する請求項の前記いずれかに記載の方法。
- エコー位置のサーチは、通話の開始の情報が電話交換機から得られたときに開始される請求項の前記いずれかに記載の方法。
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