JP2006190016A - クラスタリング方法 - Google Patents

クラスタリング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006190016A
JP2006190016A JP2005000410A JP2005000410A JP2006190016A JP 2006190016 A JP2006190016 A JP 2006190016A JP 2005000410 A JP2005000410 A JP 2005000410A JP 2005000410 A JP2005000410 A JP 2005000410A JP 2006190016 A JP2006190016 A JP 2006190016A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clusters
data
image
wafer
round
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005000410A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006190016A5 (ja
Inventor
Hiroyuki Abe
啓之 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2005000410A priority Critical patent/JP2006190016A/ja
Publication of JP2006190016A publication Critical patent/JP2006190016A/ja
Publication of JP2006190016A5 publication Critical patent/JP2006190016A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

【課題】 データの数に基づいて導出した関数を用いて、最終的なクラスタの数を自動算出することができるクラスタリング方法を提供する。
【解決手段】 本発明は、X個のデータの中から互いに類似したものを集めてY個のクラスタに分類するクラスタリング方法において、データの数Xに基づいて導出した関数(例えば、Y=round{logX×(b/(1+c×exp(−aX)))}…関数(4))を用いて、前記クラスタの数Yを算出するものである。
【選択図】 図7

Description

本発明は、X個のデータの中から互いに類似したものを集めてY個のクラスタに分類するクラスタリング方法に関する。
従来の代表的なクラスタリング方法としては、階層的クラスタリングと非階層的クラスタリングが知られている(例えば、非特許文献1を参照)。階層的クラスタリングは、個体間の最も似ている度合いを距離で評価し、距離の近いものから同じクラスタであると判定し、融合していく方法である。非階層的クラスタリングは、初期状態として適当なクラスタを与え、そのメンバーを組み替えて少しずつより良いクラスタを求めていく方法である。
高木幹夫・下田陽久監修「新編 画像解析ハンドブック」東京大学出版会、2004年9月10日、P.1570−P.1583
ところで、上記の両クラスタリング方法は、予め最終的なクラスタの数が明確な場合のみ適用できる。しかしながら、現実のデータを扱う場合には最適なクラスタ数を見積もれないことが多く、例えば仮定を間違えたり、適切な初期値を設定できなかったりといったおそれがあった。このような場合、上記クラスタリング方法では十分な性能を発揮することができない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、データの数に基づいて導出した関数を用いて、最終的なクラスタの数を自動算出することができるクラスタリング方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明は、X個のデータの中から互いに類似したものを集めてY個のクラスタに分類するクラスタリング方法において、前記データの数Xに基づいて導出した関数を用いて、前記クラスタの数Yを算出するように構成される。
なお、前記関数は、前記クラスタの数Yとし、四捨五入関数をroundとし、前記データの数をXとし、このデータの数Xに基づいて予め設定した係数をaとしたとき、次式Y=round(X/a)であると構成しても良い。
また、前記関数は、前記クラスタの数をYとし、四捨五入関数をroundとし、前記データの数をXとし、自然対数をlogとしたとき、次式Y=round(logX)であると構成してもよい。
また、前記関数は、前記クラスタの数をYとし、四捨五入関数をroundとし、前記データの数をXとし、このデータの数Xに基づいて予め設定した係数をa,b及びcとしたとき、次式Y=round{b/(1+c×exp(−aX))}であると構成してもよい。
また、前記関数は、前記クラスタの数をYとし、四捨五入関数をroundとし、前記データ数をXとし、このデータの数Xに基づいて予め設定した係数をa,b及びcとしたとき、次式Y=round{logX×(b/(1+c×exp(−aX)))}であると構成してもよい。
なお、前記データの数X及びそれらの値から得た統計値を前記関数に乗じて、前記クラスタの数Yを算出するように構成してもよい。
以上説明したように、本発明によれば、データの数に基づいて導出した関数を用いて、最終的なクラスタの数を自動算出することができるクラスタリング方法を実現することができた。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明は、X個のデータの中から互いに類似したものを集めてY個のクラスタに分類するクラスタリング方法において、前記データの数Xに基づいて導出した関数を用いて、クラスタの数Yを算出することを特徴としている。
具体的に関数とは、後述の関数(1)〜(4)であり、クラスタリングを行うデータの数やその種類等に応じていずれかを選択する。
なお、関数(1)〜(4)は、データのクラスタリング方法においてその性能を十分に発揮させるために必要なクラスタ数を算出するべく、発明者が鋭意検討を重ねて見出したものである。
以下に、関数(1)〜(4)について具体的に説明する。クラスタの数をYとし、四捨五入関数をroundとし、前記データの数をXとし、このデータの数Xに基づいて予め設定した係数をaとしたとき、次式(1)を満足することが望ましい。なお、四捨五入関数roundは、対象値の小数第1位を四捨五入して整数にするものである(以下、同様)。
Y=round(X/a) …(1)
ここで、関数(1)を用いてクラスタ数を算出した例を挙げると、予め設定した係数がa=5である場合、データ数X=30のときに算出されるクラスタ数はY=6、データ数X=50のときに算出されるクラスタ数はY=10となる。
もしくは、前記関数は、前記クラスタの数をYとし、四捨五入関数をroundとし、前記データの数をXとし、自然対数をlogとしたとき、次式(2)を満足することが望ましい。
Y=round(logX) …(2)
ここで、関数(2)を用いてクラスタ数を算出した例を挙げると、データ数X=30のときに算出されるクラスタ数はY=1、データ数X=50のときに算出されるクラスタ数はY=2となる。
もしくは、前記関数は、前記クラスタの数をYとし、四捨五入関数をroundとし、前記データの数をXとし、このデータの数Xに基づいて予め設定した係数をa,b及びcとしたとき、次式(3)を満足することが望ましい。
Y=round{b/(1+c×exp(−aX))} …(3)
ここで、関数(3)を用いてクラスタ数を算出した例を挙げると、予め設定した係数がa=0.15,b=4,c=60である場合、データ数X=30のときに算出されるクラスタ数はY=2、データ数X=50のときに算出されるクラスタ数はY=4となる。
もしくは、前記関数は、前記クラスタの数をYとし、四捨五入関数をroundとし、前記データ数をXとし、このデータの数Xに基づいて予め設定した係数をa,b及びcとしたとき、次式(4)を満足することが望ましい。
Y=round{logX×(b/(1+c×exp(−aX)))} …(4)
ここで、関数(4)を用いてクラスタ数を算出した例を挙げると、予め設定した係数がa=0.15,b=4,c=60である場合、データ数X=30のときに算出されるクラスタ数はY=4、データ数X=50のときに算出されるクラスタ数はY=7となる。
上記したように、関数(1),(3)及び(4)で用いられている係数、すなわちaと、a,b及びcと、a,b及びcは、各々データの種類や経験値等に基づいて設定されるものであるが、これら係数は一度設定されるとその後は変更されない。その結果、本発明に係る関数(1)〜(4)を用いたクラスタ数の自動算出を可能にしている。
なお、上記関数(1)〜(4)に、データの数X及びそれらの値から得た統計値(例えば、データの特徴量の分散,分散又は標準偏差など)を乗じて、クラスタの数Yを算出することが望ましい。これにより、本発明のクラスタリング方法に「クラスタリングするクラスタの数は、データが類似しているときは少なくなるべきであり、データが類似していないときは多くなるべきである」という概念を反映させることができ、さらにより最適なクラスタ数を導き出すことができる。
次に、上記した本発明に係るクラスタリング方法を用いて、ウエハ等の表面検査において得られる多数の最適条件候補を、正確に分類することができる表面検査装置及び表面検査方法について説明する。
本発明に係るクラスタリング方法を用いた表面検査装置10は、図1に示すように、被検物体であるウエハ11を保持するホルダ12と、ホルダ12上のウエハ11の表面に照明光L1を照射する照明光学系13と、照明光L1が照射されたウエハ11の表面からの回折光L2を受光する受光光学系14と、画像処理装置15とで構成されている。
本実施形態の表面検査装置10は、半導体回路素子の製造工程において、ウエハ11の表面に形成された繰り返しパターンの欠陥検査を自動的に行うための装置である。繰り返しパターンとは、周期的に繰り返される線配列形状の回路パターンのことである。ウエハ11の表面には、図2に示すように、複数のチップ20がxy方向に配置されていて、各々のチップ20には、同様の繰り返しパターンが形成されている。
表面検査装置10のホルダ12には、不図示のチルト機構が設けられる。このため、ホルダ12は、チルト機構によって、ウエハ11の表面を通る軸Ax1のまわりに所定の角度範囲(例えば、20°〜75°)内でチルト可能である。なお、ホルダ12は、不図示の搬送装置によって搬送されてきたウエハ11を上面に載置し、真空吸着によって固定保持する。
ここで、ホルダ12(ウエハ11)の軸Ax1に平行な方向をX方向とする。また、ホルダ12(ウエハ11)が水平に保たれた状態での法線(基準法線Ax2)に平行な方向をZ方向とする。さらに、X方向及びZ方向に直交する方向をY方向とする。表面検査装置10の照明光学系13は、光源21とライトガイド22と凹面反射鏡23とで構成された偏心光学系であり、光源21は、放電ランプ24と波長選択フィルタ25とニュートラルデンシティ(ND)フィルタ26とで構成されている。
このうち、放電ランプ24は、例えばメタルハライドランプや水銀ランプである。波長選択フィルタ25は、放電ランプ24から射出された光の波長選択を行う。この波長選択フィルタ25は、照明光L1の波長を調整する手段である。NDフィルタ26は、波長選択フィルタ25からの光の光量調整を行う。
ライトガイド22は、光源21からの光を伝送して、端面22aから凹面反射鏡23に向けて射出する。ライトガイド22の端面22aは、凹面反射鏡23の前側焦点位置に配置されている。凹面反射鏡23は、球面の内側を反射面とした反射鏡であり、ホルダ12の斜め上方に配置される。つまり、凹面反射鏡23の中心とホルダ12の中心とを通る軸(光軸O1)は、Z方向に対して所定の角度だけ傾けられている。
また、凹面反射鏡23は、光軸O1がホルダ12の軸Ax1(X方向)に対して直交するように配置されている。このため、光軸O1とウエハ11の法線(軸Ax2)とを含む面(入射面)は、YZ面に平行となる。さらに、凹面反射鏡23は、後側焦点面がウエハ11面と略一致するように配置されている。このため、表面検査装置10の照明光学系13は、ウエハ11側に対してテレセントリックな光学系となっている。
上記の照明光学系13において、光源21からの光は、ライトガイド22と凹面反射鏡23とを介して、ウエハ11の表面全体に照射される(照明光L1)。照明光L1は、ウエハ11上の任意の点に到達する光束の中心線が光軸O1に略平行な光束である。照明光L1の入射角(θi−T)は、ウエハ11の表面に垂直な軸Ax2と光軸O1との間の角度に相当する。
このようにして照明光L1が照射されると、ウエハ11の表面に形成された繰り返しパターンからは、後述する回折の条件にしたがって、回折光L2が発生する。回折光L2の強度は、繰り返しパターンの欠陥箇所と正常箇所とで異なる。回折光L2の回折角(θr+T)は、ウエハ11の表面に垂直な軸Ax2と回折光L2の進行方向との間の角度に相当する。ちなみに、回折光L2を発生させる繰り返しパターンの直線方向は、ホルダ12の軸Ax1に略平行である。
ここで、回折の条件は、照明光L1の波長λ及び入射角(θi−T)、回折光L2の回折角(θr+T)及び回折次数n、繰り返しパターンのピッチpを用いると、次式(5)で表すことができる。
sin(θi−T) − sin(θr+T) = nλ/p …(5)
式(5)において、入射角(θi−T)及び回折角(θr+T)は、ウエハ11の表面に垂直な軸Ax2を基準として入射側に見込む角度方向をプラス、反射側に見込む角度方向をマイナスとする。回折次数nは、n=0の0次回折光(正反射光)を基準として入射側に見込む角度方向をプラス、反射側に見込む角度方向をマイナスとする。
また、式(5)において、θiは基準法線(Z方向)と光軸O1との間の角度を表し、θrは基準法線(Z方向)と回折光L2の進行方向との間の角度を表し、Tはホルダ12のチルト角を表している。チルト角Tは、所定の角度範囲(20°〜75°)内において可変であり、ホルダ12が水平状態に保たれたときをT=0とし、入射側への角度方向をプラス、反対側への角度方向をマイナスとする。θiは、表面検査装置10における固定値であり、チルト角T=0のときの照明光L1の入射角に相当する。θrは、チルト角T=0のときの回折光L2の回折角に相当する。
式(5)からも分かるように、チルト角Tを変化させることにより、照明光L1の入射角(θi−T)をチルト角Tに応じて変化させることができ、結果として、回折光L2の回折角(θr+T)も変化させることができる。表面検査装置10の受光光学系14は、回折光L2を受光する光学系であり、凹面反射鏡27と、CCDカメラ28とで構成された偏心光学系である。
凹面反射鏡27は、上記の凹面反射鏡23と同様の反射鏡であり、ホルダ12の斜め上方に配置される。つまり、凹面反射鏡27の中心とホルダ12の中心とを通る軸(光軸O2)が基準法線(Z方向)に対して所定の角度θdだけ傾くように配置されている。
θdは、表面検査装置10における固定値である。以下、ウエハ11の表面に垂直な軸Ax2と光軸O2との間の角度(θd+T)を受光角という。この受光角(θd+T)も、上記の入射角(θi−T)と同様、チルト角Tに応じて変化する。また、CCDカメラ28は、その撮像面が凹面反射鏡23の焦点面と略一致するように配置される。CCDカメラ28の撮像面には、複数の画素が2次元的に配列されている。
上記の受光光学系14において、ウエハ11の表面の繰り返しパターンから発生した回折光L2は、凹面反射鏡23を介して集光され、CCDカメラ28の撮像面上に到達する。CCDカメラ28の撮像面上には、回折光L2によるウエハ11の像(ウエハ回折像)が形成される。CCDカメラ28は、ウエハ回折像を撮像して、画像信号を画像処理装置15に出力する。
ここで、回折光L2の強度は、ウエハ11の表面の繰り返しパターンの欠陥箇所と正常箇所とで異なる。このため、CCDカメラ28の撮像面に形成されるウエハ回折像には、繰り返しパターンの欠陥箇所と正常箇所とに起因する明暗差(コントラスト差)が生じることになる。表面検査装置10の画像処理装置15は、制御部16と、条件決定部17と、欠陥検出部18と、メモリ19とで構成されている。
このうち制御部16は、ホルダ12(ウエハ11)の軸Ax1まわりのチルト制御、NDフィルタ26による光量の調整制御、波長選択フィルタ25による波長の選択制御を行う。つまり、制御部16は、CCDカメラ28がウエハ回折像を撮像する際の装置条件(後述するホルダ12のチルト角Tなど)を設定する手段である。
また、制御部16は、CCDカメラ28から得られるウエハ回折像の画像信号を所定ビット(例えば8ビット)のディジタル画像に変換して、メモリ19に記憶させる。さらに、上記の装置条件(後述するホルダ12のチルト角Tなど)も併せてメモリ19に記憶させる。条件決定部17と制御部16とは、CCDカメラ28がウエハ回折像を撮像する際の最適な装置条件の候補(最適候補条件)の決定処理を行う。そして、制御部16は、決定処理により決定された最適候補条件の分類処理を行い(詳細は後述する)、欠陥検出部18は、分類処理により分類された最適候補条件に基づいて、ウエハ11の表面の繰り返しパターンの欠陥検出処理を行う。条件決定部17における条件決定についての詳細は後述する。また、欠陥検出部18における欠陥検出の具体的な方法は、公知技術と同様であるため、説明及び図示を省略する。
ところで、本実施形態の表面検査装置10では、上記の照明光学系13と受光光学系14とが固定されている(θi,θdは固定値)。このため、入射角(θi−T)及び受光角(θd+T)の調整は、ホルダ12(ウエハ11)を軸Ax1のまわりにチルトさせることで行われる。ただし、入射角(θi−T)と受光角(θd+T)との和は常に一定である。
この表面検査装置10では、回折光L2の回折角(θr+T)が受光角(θd+T)と一致するようにホルダ12(ウエハ11)をチルトさせれば、つまり、式(5)のθrにθd(固定値)を代入したときの解Tにしたがってホルダ12(ウエハ11)をチルトさせれば、ウエハ11の表面の繰り返しパターンから発生した回折光L2を受光光学系14の光軸O2に沿って進行させることができる。
次に、本実施形態の表面検査装置10における最適候補条件決定処理について簡単に説明する。最適候補条件の決定は、画像処理装置15の制御部16と条件決定部17とが、図3に示すフローチャートの手順にしたがって行う。
なお、以下では、装置条件としてホルダ12のチルト角Tを用いる例を示す。ウエハ11がホルダ12上に固定されると、制御部16は、ホルダ12の制御を行い、装置条件(ホルダ12のチルト角度T)を変化させながら(ステップS1)、CCDカメラ28によりウエハ11の回折像を撮像して(ステップS2)、画像を取り込み、ディジタル画像に変換する。このとき、チルト角Tの変化毎に対応する装置条件を、画像と共にメモリ19に記憶する(ステップS3)。
チルト角度を変化させる範囲は予めメモリ19に記憶されている。そして、このチルト角の全範囲について画像の取り込みが完了すると(ステップS4Yes)、条件決定部17は、メモリ19に記憶されている全ての画像を取得する(ステップS5)。次に、条件決定部17は、取得した全ての画像のそれぞれについて、画像内の最大輝度値を求める(ステップS6)。そして、求めた最大輝度値に基づいて最適候補条件を決定する(ステップS7)。具体的には、チルト角Tの変化に応じた最大輝度値(複数の画像について求められるので複数個ある)の変化を求め、最大輝度値の極大値を求める。そして、最大輝度値の極大値に対応する画像が撮像された際の装置条件を最適候補条件と決定する。ここで、前述した極大値は複数存在する。なぜなら、ウエハ11に形成された繰り返しパターンは、ピッチが異なるものが複数種類存在する場合が多いからである。繰り返しパターンのピッチが異なると回折光が発生する方向が異なる。すなわち、回折角が異なるので、画像の最大輝度値は、複数のチルト角において極大となる。このようなことから、最適候補条件は1つに絞られず、複数の装置条件が最適候補条件として決定されることになる。
そして、制御部16は、ステップS3においてメモリ19に記憶された装置条件のうち、いずれの装置条件が、ステップS7において、最適候補条件として決定されたかをメモリ19に記憶し(ステップS8)、最適候補条件決定処理を終了する。
以上説明したような処理により、複数の最適候補条件がそれぞれ画像と対応付けられて、メモリ19に記憶されることになる。本実施形態では、上述した最適候補条件決定処理により、9つの最適候補条件が決定されたものとして、以下の説明を行う。
次に、本実施形態の表面検査装置10における最適候補条件分類処理について説明する。最適候補条件の分類は、制御部16が、図4に示すフローチャートの手順にしたがって行う。
最適候補条件決定処理が終了すると、制御部16は、前述した最適候補条件決定処理によって決定された複数の最適候補条件に対応付けてメモリ19に記憶された複数の画像を、メモリ19から取得する(ステップS11)。次に、制御部16は、それぞれの画像について、チップ平均画像を求める(ステップS12)。
チップ平均画像とは、ステップS11で取得した画像(ウエハ11の全体像)から、複数のチップ20の画像(以下、「チップ画像」と称する)をそれぞれ抜き出し、それらのチップ画像の濃度を、画素ごとに平均した画像である。なお、各々のチップ20には、同様の繰り返しパターンが形成されているため、それぞれのチップ20の画像は類似している。そのため、画素ごとの濃度平均を求めることにより、ウエハ11の全体像の特徴を示す画像としてチップ平均画像を求めることができる。
図5に、チップ平均画像の例を示す。図5に示すように、9つのチップ平均画像は、それぞれのウエハ11の全体像の特徴を示す画像であり、各々のチップ平均画像には、前述した最適候補条件決定処理によって決定された最適候補条件(ホルダ12のチルト角T)が対応付けられている。そして、制御部16は、それぞれのチップ平均画像について、以下の6種類の特徴量を求める(ステップS13)。以下に、各特徴量の定義を示す。
(1)中央周辺濃度比
図6(1)に示すように、チップ平均画像を中央の領域Aと周辺の領域Bに分割し(例えば、Aの領域の面積は、Bの領域の面積の1/4)、それぞれの領域の濃度平均を求める。そして、(Aの領域の濃度平均)÷(Bの領域の濃度平均)を求め、中央周辺濃度比f1とする。
(2),(3)左右上下濃度比
図6(2),(3)に示すように、チップ平均画像を4つの領域に等分割し、それぞれの領域の濃度平均を求める。そして、(Cの領域の濃度平均)÷(Dの領域の濃度平均)を求め、左右上下濃度比f2とし、(Eの領域の濃度平均)÷(Fの領域の濃度平均)を求め、左右上下濃度比f3とする。
(4)濃度平均
チップ平均画像全体の濃度平均を求め、濃度平均f4とする。
(5)信号コントラスト比
チップ平均画像内の各画素のうち、次式(6)または(7)のいずれかを満たす画素数の全体に占める割合を求め、信号コントラスト比f5とする。
画素の濃度>濃度平均f4×(1+閾値) …(6)
画素の濃度<濃度平均f4×(1−閾値) …(7)
ここで、閾値は予め定められているものとする(例えば、閾値=0.25)。式(6)を満たす画素は、チップ平均画像内の明るい部分に相当する画素であり、式(7)を満たす画素は、チップ平均画像内の暗い部分に相当する画素である。このように、信号コントラスト比f5を求めることにより、チップ平均画像内の明るい部分及び暗い部分に相当する画素が、全体に占める割合を求めることができる。
(6)信号複雑度
チップ平均画像内において、前述した信号コントラスト比f5を求める際に、式(6)または式(7)を満たした画素のみを抽出して画像を生成し、その画像に対して輪郭抽出を行って、境界部分を求める。そして、(境界に囲まれる部分の周囲長)2÷(境界に囲まれる部分の面積)を求め、信号複雑度f6とする。このようにして求めた信号複雑度f6が大きいほど、チップ平均画像は複雑であり、信号複雑度f6が小さいほど、チップ平均画像は単純である。
なお、ここまでの処理により、それぞれの最適候補条件で撮像された画像に基づくチップ平均画像について、6種類の特徴量(f1〜f6)が抽出されることになる。
次に、制御部16は、特徴量を正規化する(ステップS14)。制御部16は、ステップS13で求めた6種類の特徴量(f1〜f6)に対して、後述するクラスタリングにおいて、同じ尺度で使用するために正規化を行う。そして、制御部16は、正規化後の特徴量に基づいて、複数の最適候補条件に対するクラスタリングを行う(ステップS15)。
ここで、クラスタリングとは、特徴量空間に類似性の尺度を導入して、標本を似たものどうしを集めてグループ、すなわちクラスタに分類することをいう。また、特徴量空間とは、6つの特徴量を軸とする6次元のユークリッド空間のことである。6つの特徴量は、ステップS13において正規化されているため、各軸は等価になっている。本実施形態では、35個の最適候補条件(最適候補条件決定処理によって決定された複数の最適候補条件)に対応する画像に基づくチップ平均画像に対して、クラスタリングを行う例を示す。
制御部16は、まず、複数の最適候補条件を最終的にいくつのクラスタに分けるかを決定する。本実施形態では扱うデータ数やその種類等に基づいて関数(4)が選択され、この式(4)にデータ数X=35及び該データ数Xに基づいて予め設定された係数a=0.15,b=4,c=60を代入すると、最終クラスタ数Y=5が自動算出される。よって、本実施形態では、最終的に5つのクラスタになるように、35個の最適候補条件に対応する画像に基づくチップ平均画像に対してクラスタリングを行うものとする。
制御部16は、次に、個々の最適候補条件を、全てクラスタとする。この時点でクラスタ数は35であることになる。そして、群間平均でクラスタ間の距離を全て求める。ただし、この時点では、各クラスタには1つずつの要素しか含まれていないため、クラスタ間の距離は、それぞれの要素の間のユークリッド距離として求められる。
そして、求めたクラスタ間の距離のうち、距離最小の一対のクラスタを選び、併合する。併合された一対のクラスタは、1つのクラスタとなり、このクラスタには2つの要素が含まれることになる。このように、1つのクラスタに複数の要素が含まれる場合、クラスタ間の距離は群間平均により求められる。
以上説明した処理を繰り返し、クラスタ数が5になると、制御部16は最適候補条件分類処理を終了する。図7に、分類された最適候補条件に対応付けられたチップ平均画像の例を示す。図7に示すように、35個(但し、図中では9個しか表示していない)のチップ平均画像は、5つのクラスタ(クラスタ1〜クラスタ5)に分類される。それぞれのクラスタには、類似性が高いチップ平均画像が含まれる。したがって、それぞれのチップ平均画像に対応する最適候補条件も類似性が高いものに分類されることになる。
以上説明したように、複数の最適候補条件で撮像された画像から特徴量を抽出し、その特徴量に基づいて所定数のクラスタに分類することにより、複数の最適候補条件を、類似性の高いものが含まれるクラスタに分類することができる。そのため、各クラスタから、代表的な最適候補条件を選んで最適条件に決定することも可能である。このような場合、クラスタ数と同じ数の最適条件が決定されることになるが、決定される最適条件の数は、最適候補条件よりも少ない数であるため、それぞれの最適条件下で複数回検査を行うとしても、全体の処理時間を短縮することができる。
さらに、分類後の各クラスタから、代表的な最適候補条件をそれぞれ選び、その中から最も検査に適するものを最適条件として選ぶことも可能である。このような場合、選択の対象となる母体数を減らすことができるので、より容易に最適条件を選ぶことができる。
また、本実施形態によれば、チップ画像に基づいて特徴量を抽出したことにより、効率よく特徴量を抽出することができる。そのため、より正確かつ容易に分類を行うことができる。
なお、本実施形態では、装置条件としてホルダ12のチルト角Tを用いる例を示したが、代わりに他の条件(例えば、照明の光量、波長など)を用いても良いし、複数の条件を装置条件としても良い。例えば、装置条件として、チルト角Tと照明光量とを組み合わせるようにしても良い。
また、本実施形態では、特徴量を求める際に、チップ平均画像を、中央の領域と周辺の領域(中央周辺濃度比f1参照)、または、4つの領域(左右上下濃度比f2及びf3参照)に分割する例を示したが、分割方法は、これらの例に限定されない。
また、本実施形態では、それぞれの装置条件で撮像された画像の最大輝度値に基づいて、最適候補条件を求める例を示したが、平均輝度値を用いるようにしても良いし、他のファクターを用いるようにしても良い。
また、本実施形態では、最適候補条件を分類する際に、ウエハ11の全体像をもとにチップ平均画像を求め、そのチップ平均画像から特徴量を抽出する例を示したが、ウエハ11の全体像から特徴量を抽出するようにしても良い。このような場合、ウエハなどの基板表面に繰り返しパターンを形成する際に塗布されるレジスト膜の厚みの不均一さや、基板の歪みなどに起因する欠陥を検査する場合にも、本発明を適用することができる。
また、本実施形態では、ウエハ11の表面からの回折光L2を用いて検査を行う例を示したが、ウエハ11の表面からの散乱光を用いて検査を行うようにしても良いし、ウエハ11の表面からの回折光L2と散乱光との両方を用いて検査を行うようにしても良い。
また、本実施形態で用いた表面検査装置10とは構成が異なる表面検査装置に本発明を適用しても良い。例えば、固定されたホルダに対して、照明光学系及び受光光学系が可動であり、照明光学系及び受光光学系を移動させることで、ホルダをチルトさせるのと同様の効果を得られる表面検査装置に適用しても良い。
また、本実施形態では、表面検査装置10内の画像処理装置15によって、最適候補条件の決定処理や最適候補条件の分類処理などを行ったが、表面検査装置10に接続された外部のコンピュータを用いた場合でも、同様の効果を得ることができる。
以上のような本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば適宜改良可能である。
表面検査装置10の構成を示す図である。 ウエハ11の外観を示す図である。 最適候補条件決定処理の手順を示すフローチャートである。 最適候補条件分類処理の手順を示すフローチャートである。 チップ平均画像の例を示す図である。 中央周辺濃度比及び左右上下濃度比を説明する図である。 クラスタリングにより分類されたチップ平均画像の例を示す図である。
符号の説明
10 表面検査装置
11 ウエハ
12 ホルダ
13 照明光学系
14 受光光学系
15 画像処理装置
16 制御部
17 条件決定部
18 欠陥検出部
19 メモリ
20 チップ
21 光源
22 ライトガイド
23,27 凹面反射鏡
24 放電ランプ
25 波長選択フィルタ
26 ニュートラルデンシティフィルタ
28 CCDカメラ

Claims (6)

  1. X個のデータの中から互いに類似したものを集めてY個のクラスタに分類するクラスタリング方法において、
    前記データの数Xに基づいて導出した関数を用いて、前記クラスタの数Yを算出することを特徴とするクラスタリング方法。
  2. 前記関数は、前記クラスタの数Yとし、四捨五入関数をroundとし、前記データの数をXとし、このデータの数Xに基づいて予め設定した係数をaとしたとき、次式
    Y=round(X/a
    であることを特徴とする請求項1に記載のクラスタリング方法。
  3. 前記関数は、前記クラスタの数をYとし、四捨五入関数をroundとし、前記データの数をXとし、自然対数をlogとしたとき、次式
    Y=round(logX)
    であることを特徴とする請求項1に記載のクラスタリング方法。
  4. 前記関数は、前記クラスタの数をYとし、四捨五入関数をroundとし、前記データの数をXとし、このデータの数Xに基づいて予め設定した係数をa,b及びcとしたとき、次式
    Y=round{b/(1+c×exp(−aX))}
    であることを特徴とする請求項1に記載のクラスタリング方法。
  5. 前記関数は、前記クラスタの数をYとし、四捨五入関数をroundとし、前記データ数をXとし、このデータの数Xに基づいて予め設定した係数をa,b及びcとしたとき、次式
    Y=round{logX×(b/(1+c×exp(−aX)))}
    であることを特徴とする請求項1に記載のクラスタリング方法。
  6. 前記データの数X及びそれらの値から得た統計値を前記関数に乗じて、前記クラスタの数Yを算出することを特徴とする請求項1〜5に記載のクラスタリング方法。
JP2005000410A 2005-01-05 2005-01-05 クラスタリング方法 Pending JP2006190016A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005000410A JP2006190016A (ja) 2005-01-05 2005-01-05 クラスタリング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005000410A JP2006190016A (ja) 2005-01-05 2005-01-05 クラスタリング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006190016A true JP2006190016A (ja) 2006-07-20
JP2006190016A5 JP2006190016A5 (ja) 2007-12-27

Family

ID=36797166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005000410A Pending JP2006190016A (ja) 2005-01-05 2005-01-05 クラスタリング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006190016A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2018020681A1 (ja) * 2016-07-29 2019-05-16 株式会社ニコン 設定方法、検査方法、欠陥評価装置および構造物の製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09265529A (ja) * 1996-03-28 1997-10-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> クラスタ分類方法及びクラスタ分類装置
JP2001338264A (ja) * 2000-05-25 2001-12-07 Ricoh Co Ltd 文字認識パターン辞書作成装置、文字認識パターン辞書作成方法および記録媒体
JP2003207565A (ja) * 2002-01-10 2003-07-25 Mitsubishi Electric Corp 類識別装置及び類識別方法
JP2004054847A (ja) * 2002-07-24 2004-02-19 Ricoh Co Ltd テキストデータ群生成装置、テキストデータ群生成方法、プログラムおよび記録媒体

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09265529A (ja) * 1996-03-28 1997-10-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> クラスタ分類方法及びクラスタ分類装置
JP2001338264A (ja) * 2000-05-25 2001-12-07 Ricoh Co Ltd 文字認識パターン辞書作成装置、文字認識パターン辞書作成方法および記録媒体
JP2003207565A (ja) * 2002-01-10 2003-07-25 Mitsubishi Electric Corp 類識別装置及び類識別方法
JP2004054847A (ja) * 2002-07-24 2004-02-19 Ricoh Co Ltd テキストデータ群生成装置、テキストデータ群生成方法、プログラムおよび記録媒体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2018020681A1 (ja) * 2016-07-29 2019-05-16 株式会社ニコン 設定方法、検査方法、欠陥評価装置および構造物の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9805462B2 (en) Machine learning method and apparatus for inspecting reticles
US9778206B2 (en) Defect inspection device and defect inspection method
TWI679710B (zh) 用於判定樣品上缺陷之系統、非暫時性電腦可讀媒體及方法
US6879392B2 (en) Method and apparatus for inspecting defects
JP4009409B2 (ja) パターン欠陥検査方法及びその装置
TWI575625B (zh) 檢測晶圓之系統及方法
JP4357355B2 (ja) パターン検査方法及びその装置
TWI551855B (zh) 檢測晶圓之系統與方法以及由該系統讀取的程式儲存裝置
KR20210107149A (ko) 자동으로 생성된 결함 피처를 가진 반도체 구조의 검사를 위한 방법 및 시스템
US20130202188A1 (en) Defect inspection method, defect inspection apparatus, program product and output unit
US10803576B2 (en) Defect inspection apparatus and defect inspection method
CN111819596B (zh) 组合模拟及光学显微术以确定检验模式的方法和系统
CN112074937B (zh) 用于重复缺陷检测的方法、计算机可读媒体及系统
JP5450161B2 (ja) 欠陥検査装置および欠陥検査方法
CN115032196A (zh) 一种全划片高通量彩色病理成像分析仪器及方法
TWI829980B (zh) 半導體晶圓檢測之方法及系統,以及非暫時性電腦可讀媒體
TW202206805A (zh) 用於光學目標檢索之光學影像對比度量
KR20190050582A (ko) 결함 검사 방법 및 결함 검사 장치
JP2012083351A (ja) 欠陥検査装置およびその方法
JP2007010390A (ja) 表面検査装置及び表面検査方法
JP2006294684A (ja) 表面検査装置
JP2006190016A (ja) クラスタリング方法
JP2015203658A (ja) 検査装置
JP2005061853A (ja) 表面検査装置
JP2019086481A (ja) パターン検査装置及びパターン検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100611

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101015