JP2006189506A - カメラ - Google Patents
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Abstract
【目的】 カメラが任意の姿勢であっても、合焦状態を安定させ、その上で、フォーカスレンズの移動速度を高速化し、また、消費電力を低減する。
【構成】 AF駆動機構50では、フォーカスレンズ16Aが取付けられた移動体が螺合したボールネジ57が、ステッピングモータ56によって回転されることで、フォーカスレンズ16Aがフォーカス駆動される。カメラの姿勢は姿勢検出センサ52によって検出されており、ステッピングモータ56の駆動ドライバ58の駆動パルスが、カメラの姿勢が水平な時に上げられ、カメラの姿勢が水平方向に対して傾斜している時に下げられる。
【選択図】 図4
【構成】 AF駆動機構50では、フォーカスレンズ16Aが取付けられた移動体が螺合したボールネジ57が、ステッピングモータ56によって回転されることで、フォーカスレンズ16Aがフォーカス駆動される。カメラの姿勢は姿勢検出センサ52によって検出されており、ステッピングモータ56の駆動ドライバ58の駆動パルスが、カメラの姿勢が水平な時に上げられ、カメラの姿勢が水平方向に対して傾斜している時に下げられる。
【選択図】 図4
Description
本発明は、トルク付与手段からレンズ移動手段にステップ的にトルクが付与されてレンズ移動手段が駆動され、撮影レンズが撮影レンズの光軸方向へ移動されるカメラに関する。
オートフォーカス(AF)制御を行うカメラでは、AFサーチ時のフォーカスレンズの移動速度が遅くなるとサーチ時間が長くなってタイムラグが生じ、シャッターチャンスを逃してしまう。このため、フォーカスレンズの移動速度は、可能な限り速くすることが望まれる。
しかし、フォーカス駆動の駆動源であるステッピングモータは、回転速度を速くすると出力トルクが低下するという特性を有する。また、この出力トルクの低下を補うために駆動電圧を上げると消費電流が増加する。このため、フォーカスレンズの移動速度は、消費電流、フォーカスレンズの移動負荷、スクリューネジの条件、ステッピングモータの速度−出力トルクの特性、及び、温度特性等を考慮した限度速度に設定されている。
ここで、この限度速度は、カメラがどのような姿勢で使用されても良いように、フォーカスレンズの姿勢を鉛直上向きにした状態でのフォーカスレンズの移動負荷、即ち、フォーカスレンズの自重が最大限加算されたフォーカスレンズの移動負荷に基づいて設定されている。このため、フォーカスレンズの姿勢が水平の場合には、フォーカスレンズの移動速度は実際の限度速度よりも遅くなっており、まだ速くする余地がある。
なお、従来から、カメラの駆動状態に応じてフォーカスレンズの移動速度を調整することは考案されている(例えば、特許文献1乃至3参照)。この特許文献1では、パン又はチルト撮影を行う際に、フォーカスレンズの移動速度を調整することで、画像のブレを抑制している。また、特許文献2、3では、電源の駆動状況に応じて、フォーカスレンズの駆動条件を制御している。しかし、何れの文献においても、フォーカスレンズの姿勢に応じたフォーカスレンズの駆動条件は一切考慮されておらず、任意の撮影姿勢において合焦状態を安定させることができない。
特開平6−38090号公報
特開2000−171875号公報
特開2002−202453号公報
本発明は上記事実を考慮してなされたものであり、撮影レンズが任意の姿勢であっても、合焦状態を安定させ、その上で、撮影レンズの移動速度を高速化し、また、消費電力を低減することを目的とする。
請求項1に記載のカメラは、被写体像を結像する撮影レンズと、前記撮影レンズを前記撮影レンズの光軸方向へ移動させるレンズ移動手段と、前記レンズ移動手段にステップ的にトルクを付与して前記レンズ移動手段を駆動するトルク付与手段と、前記撮影レンズの姿勢を検出する姿勢検出手段と、前記姿勢検出手段によって検出された前記撮影レンズの姿勢が水平の時と水平方向に対して傾斜している時とで、出力されるトルクの大きさが異なるように、前記トルク付与手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載のカメラでは、トルク付与手段が、レンズ移動手段にステップ的にトルクを付与してレンズ駆動手段を駆動し、撮影レンズを、撮影レンズの光軸方向へステップ的に移動させる。
ここで、撮影レンズの姿勢が姿勢検出手段によって検出されており、制御手段が、姿勢検出手段によって検出された撮影レンズの姿勢が水平の時と、水平方向に対して傾斜している時とで、トルク付与手段から出力されるトルクの大きさが異なるように、トルク付与手段を制御する。
これによって、撮影レンズの姿勢に応じた大きさのトルクでレンズ移動手段を駆動することができるので、任意の撮影姿勢において、トルク付与手段の駆動状態を安定させることができ、合焦状態を安定させることができる。また、撮影レンズの姿勢が水平の時等、トルクを小さくできる時には、撮影レンズの移動速度を高速化できるので、シャッタータイムラグを低減できる。さらに、消費電力を低減できるので、電池寿命を延命できる。
請求項2に記載のカメラは、請求項1に記載のカメラであって、前記制御手段は、前記姿勢検出手段によって検出された前記撮影レンズの姿勢が水平の時に前記トルク付与手段の駆動パルス数を上げ、前記姿勢検出手段によって検出された前記撮影レンズの姿勢が水平方向に対して傾斜している時に前記トルク付与手段の駆動パルス数を下げることを特徴とする。
請求項2に記載のカメラでは、制御手段が、姿勢検出手段によって検出された撮影レンズの姿勢が水平の時にトルク付与手段の駆動パルス数を上げてレンズ移動手段の駆動速度を高速化し、撮影レンズの移動速度を高速化する。ここで、ステップ的にトルクを出力するステッピングモータ等のトルク付与手段は、駆動パルス数が上がると出力トルクが小さくなる。しかし、撮影レンズの姿勢が水平の時には、撮影レンズの移動負荷が小さくなるので、トルク付与手段の脱調を防止でき、合焦状態を安定させることができる。また、撮影レンズの移動速度を高速化することで、AF時間を短縮できる。
一方、姿勢検出手段によって検出された撮影レンズの姿勢が水平方向に対して傾斜している時には、制御手段が、トルク付与手段の駆動パルス数を下げて、トルク付与手段の出力トルクを増加させる。ここで、撮影レンズの姿勢が水平方向に対して傾斜している状態で撮影レンズを上側へ移動させる際には、撮影レンズの移動負荷が大きくなる。しかし、この間は、トルク付与手段の出力トルクが増加されているので、トルク付与手段が脱調を起すことは無く、合焦状態が安定する。
即ち、撮影レンズの姿勢によって撮影レンズの移動負荷が大きくなる時には、出力トルクを大きくして撮影レンズの移動状態を安定させ、撮影レンズの姿勢によって撮影レンズの移動負荷が小さくなる時には、撮影レンズの移動速度を高速化する。これによって、任意の撮影シーンにおいて合焦状態を安定させることができ、その上で、シャッタータイムラグを最大限低減できる。また、駆動パルス数を増加することによってトルク付与手段の出力トルクの低下を防止したので、駆動電圧を低く抑えることができ、消費電力を低減できる。
請求項3に記載のカメラは、請求項1に記載のカメラであって、前記制御部は、前記姿勢検出手段によって検出された前記撮影レンズの姿勢が水平の時に前記トルク付与手段の駆動電圧を下げ、前記姿勢検出手段によって検出された前記撮影レンズの姿勢が水平方向に対して傾斜している時に前記トルク付与手段の駆動電圧を上げることを特徴とする。
請求項3に記載のカメラでは、制御手段が、姿勢検出手段によって検出された撮影レンズの姿勢が水平の時にトルク付与手段の駆動電圧を下げて消費電力を低減する。ここで、トルク付与手段は、駆動電圧が下がると出力トルクが低下するが、撮影レンズの姿勢が水平の時は、撮影レンズの移動負荷が小さくなるので、トルク付与手段が脱調を起すことは無く、合焦状態を安定させることができる。
一方、姿勢検出手段によって検出された撮影レンズの姿勢が水平方向に対して傾斜している時には、制御手段が、トルク付与手段の駆動電圧を上げて、トルク付与手段の出力トルクを増加させる。ここで、撮影レンズの姿勢が水平方向に対して傾斜している状態で撮影レンズを上側に移動させる際には、撮影レンズの移動負荷が大きくなる。しかし、この間は、トルク付与手段の出力トルクが増加されているので、トルク付与手段が脱調を起すことは無く、合焦状態を安定させることができる。
即ち、撮影レンズの姿勢によって撮影レンズの移動負荷が小さくなる時には、その分だけトルク付与手段の出力トルクを抑えて消費電力を低減し、撮影レンズの姿勢によって撮影レンズの移動負荷が大きくなる時には、トルク付与手段の出力トルクを大きくして撮影レンズの移動状態を安定させる。これによって、任意の撮影シーンにおいて合焦状態を安定させることができ、その上で、消費電力を最大限低減できる。また、トルク付与手段の駆動電圧を調整して出力トルクを増減させることによって、トルク付与手段の駆動パルス数を下げずに所望の出力トルクを得ることができるので、撮影レンズの姿勢に関わらず、撮影レンズの移動速度を高速化でき、シャッタータイムラグを低減できる。
請求項4に記載のカメラは、請求項1乃至3の何れか1項に記載のカメラであって、前記トルク付与手段がステッピングモータであることを特徴とする。
請求項4に記載のカメラでは、ステッピングモータによってレンズ移動手段にトルクが付与されてレンズ移動手段が駆動され、撮影レンズが、撮影レンズの光軸方向へ移動される。ここで、ステッピングモータの出力トルクが、制御手段によって、撮影レンズの移動負荷に応じて調整されており、ステッピングモータに過度な負荷がかかることが無いようになっている。従って、ステッピングモータに脱調が起ることが無く、合焦状態を安定させることができる。
本発明は、上記構成にしたので、撮影レンズが任意の姿勢であっても、合焦状態が安定し、その上で、撮影レンズの移動速度を高速化でき、また、消費電力を低減できる。
以下に図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10は、カメラ本体部12を備える。カメラ本体部12の上面の右側にはレリーズスイッチ14が押圧可能に設けられている。そして、カメラ本体部12の前面には、レンズ鏡筒15が取付けられており、このレンズ鏡筒15内には、複数の撮影レンズ16(図3参照)が、撮影レンズ16の光軸方向(以下、光軸方向という)へ沿って配列されている。また、CCD40が、カメラ本体部12の内部の撮影レンズ16の光軸上に配設されている。
また、複数の撮影レンズ16の中の1のレンズは、AF駆動されるフォーカスレンズ16Aとなっており、レンズ鏡筒15の下部には、AF駆動機構50が配設されている。また、レンズ鏡筒15には、カメラ本体部12及び撮影レンズ16の姿勢を検出する姿勢検出手段52が配設されている。
図2には、本実施形態に係るデジタルカメラ10の概略構成が示されている。
このデジタルカメラ10は、動作全般の主制御部であるCPU20、撮像系制御部22、画像圧縮/伸張部24、液晶ディスプレイ(LCD)18の表示制御を行うLCD制御部26、内蔵メモリ28、通信インターフェース(通信I/F)30、メディアインターフェース(メディアI/F)32、操作部34、及びレリーズスイッチ部36を主要構成としており、各々がバス36を介して相互に各種データの授受可能に接続されている。
撮像系制御部22は、被写体Aを撮影するための撮像系(撮影レンズ16等)を制御して、被写体Aを動画像或いは静止画像として所望に選択して撮影し、撮影画像を被写体Aに対応するデジタル画像データとして取得するためのものである。
図4、図8に示すように、この撮像系制御部22は、AF駆動の駆動源であるステッピングモータ56に駆動パルスを付与する駆動ドライバ58、AF駆動の駆動量を制御する駆動量制御部61、合焦位置を検出する合焦位置検出部63、フォーカスレンズ16Aやカメラ本体部12の姿勢を判定する姿勢判定部65、絞り値の制御を行う絞り制御部(図示省略)やズーム駆動を制御するズーム制御部(図示省略)等を備える。
画像圧縮/伸張部24は、前記デジタル画像データに対する所定の画像圧縮形式による圧縮処理や、圧縮されたデジタル画像データを圧縮形式に応じて伸張するためのものである。
LCD制御部26にはLCD18が接続されており、LCD18における各種情報の表示制御がなされる。
内蔵メモリ28は、主として撮影によって得られたデジタル画像データを一時的に記憶するRAM、及び各種制御プログラムや所定のパラメータ等を予め記憶するROMを含んで構成されている。なお、前記RAMは、前記画像圧縮/伸張部24による圧縮・伸張処理時のワークエリアとしても用いられる。
メディアI/F32は、撮影によって得られたデジタル画像データを記憶するためのスマートメディア(商品名)38との間で各種データの授受を中継するためのものであり、スマートメディア38に対する各種データの書込みや、スマートメディア38に書き込まれている各種データの読み出しを制御する。
通信I/F30は、外部機器との間で各種データの授受を中継するためのものでる。
ここで、AF駆動機構50の構成について説明する。
図3に示すように、AF駆動機構50は、フォーカスレンズ16Aを光軸方向へ移動させる移動機構54、この移動機構54にステップ的にトルクを付与するステッピングモータ56を備える。移動機構54は、光軸方向へ延出し、回転可能にレンズ鏡筒15(図1参照)に支持されたボールネジ57と、ステッピングモータ56から出力されるトルクをボールネジ57に伝達する駆動伝達機構59と、ボールネジ57に螺合した移動体60で構成されている。この移動体60には、フォーカスレンズ16Aのレンズホルダ62が取付けられており、移動体60によってフォーカスレンズ16Aがボールネジ57に連結されている。
ステッピングモータ56は、駆動ドライバ58(図4参照)によって駆動パルスを付与されてトルクを出力する。ステッピングモータ56から出力されたトルクは駆動伝達機構59によってボールネジ57に伝達されて、ボールネジ57が回転する。そして、移動体60が、ボールネジ57の回転によってボールネジ57に沿って移動されることで、フォーカスレンズ16Aが光軸方向へ移動される。
また、レンズ鏡筒15のフォーカスレンズ16Aの上側には、光軸方向へ延出する軸体72が支持されている。この軸体72には、レンズホルダ62が摺動可能に支持されていいる。即ち、この軸体72は、フォーカスレンズ16Aの移動をガイドしている。
ここで、本実施形態のデジタルカメラ10の特徴であるAF制御の第1実施形態について説明する。デジタルカメラ10では、電源投入後、図5の処理ルーチンが開始され、ステップ201へ進む。ステップ201では、姿勢検出センサ52より、フォーカスレンズ16Aの姿勢を検出する。そして、ステップ202では、レリーズスイッチ14が押し下げられるまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ203へ進む。
ステップ203では、姿勢判定部65(図4参照)が、姿勢検出センサ52から入力された姿勢データより、フォーカスレンズ16Aの姿勢が水平か否かを判定し、否定されるとステップ204へ進み、肯定されるとステップ205へ進む。ステップ204では、駆動量制御部61が、駆動ドライバ58の出力パルス数を600ppsに設定する。そして、ステップ206へ進む。一方、ステップ205では、駆動量制御部61が、駆動ドライバ58の出力パルス数を1200ppsに設定する。
そして、ステップ206では、駆動量制御部61が、ズーム位置データを読取り、読取ったズーム位置データからAFサーチ開始位置Aを算出し、ステップ207へ進む。ステップ207では、駆動量制御部61がAFサーチ開始位置Aまでの駆動量を駆動ドライバ58へ送信し、駆動ドライバ58が、ステッピングモータ56に600pps又は1200ppsの駆動パルス数を付与して、フォーカスレンズ16AをAFサーチ開始位置Aへ移動させる。
そして、ステップ208では、駆動ドライバ58が、600pps又は1200ppsの駆動パルス数をステッピングモータ56に付与してフォーカスレンズ16Aをサーチ終了位置Bへ移動させる。この間に、合焦位置検出部63(図4参照)が、画像コントラスト値が最大となる位置を算出する。
ここで、本実施形態のAFサーチは所謂山登りサーチで、図6のグラフに示すように、まず、フォーカスレンズ16Aをサーチ範囲の一端部(サーチ開始位置A)から他端部(サーチ終了位置B)まで連続的に等速で移動させて、この間に、合焦位置検出部63が合焦位置Cをサーチする。この際、サーチ開始位置Aから合焦位置Cまでの移動距離L1、及び合焦位置Cからサーチ終了位置Bまでの移動距離L2が、駆動量制御部61による駆動パルス数制御によって算出されている。
そして、ステップ209では、駆動ドライバ58が、駆動パルス数制御にて、フォーカスレンズ16Aをサーチ終了位置Bからサーチ開始位置A側へ距離L2だけ移動させる。これによって、フォーカスレンズ16Aが合焦位置Cまで移動する。以上で、処理ルーチンを終了する。
ところで、山登りサーチ方式のAFサーチを実行する本実施形態では、AFサーチ時のフォーカスレンズ16Aの移動速度の等速性と高速化が要求される。フォーカスレンズ16Aの移動速度を高速化するためには、ステッピングモータ56に付与する駆動パルス数を上げてステッピングモータ56を高速で回転させれば良いが、ステッピングモータ56は、回転速度を上げると出力トルクが落ちるという特性を有する。そして、ステッピングモータ56の出力トルクが小さくなると、ステッピングモータ56にかかるフォーカスレンズ16Aの移動負荷が大きくなり、ステッピングモータ56に脱調が発生し、フォーカスレンズ16Aの移動速度の等速性が損なわれる。
ここで、デジタルカメラ10は、水平方向や仰角方向、俯角方向等、様々な撮影姿勢を取るので、フォーカスレンズ16Aは様々な姿勢でフォーカス駆動される。フォーカスレンズ16Aの姿勢が水平方向に対して傾斜している状態でフォーカスレンズ16Aを上側に移動させる場合には、フォーカスレンズ16Aの自重が移動負荷を増加させる。これに対して、フォーカスレンズ16Aの姿勢が水平な時は、フォーカスレンズ16Aの移動負荷は小さくなる。
そこで、本実施形態では、フォーカスレンズ16Aの姿勢が水平方向に対して傾斜している時には、駆動量制御部61が駆動ドライバ58の駆動パルス数を600ppsに減少させて、フォーカスレンズ16Aを低速(例えば、15mm/s)で移動させる。これによって、フォーカスレンズ16Aの姿勢が水平方向に対して傾斜し、フォーカスレンズ16Aの移動負荷が大きくなる時には、ステッピングモータ56から出力されるトルクが増加され、ステッピングモータ56の脱調が防止される。
一方、フォーカスレンズ16Aの姿勢が水平で、フォーカスレンズ16Aの移動負荷が小さい時には、駆動量制御部61が駆動ドライバ58の駆動パルス数を1200ppsに増加させて、フォーカスレンズ16Aを高速(例えば、21mm/s)で移動させる。これによって、ステッピングモータ56を脱調させることなく、AF時間を短縮できる。
即ち、フォーカスレンズ16Aの姿勢に応じた大きさのトルクで移動機構54を駆動することによって、任意の撮影姿勢において合焦状態を安定させることができる。また、フォーカスレンズ16Aの姿勢が水平で、ステッピングモータ56の出力トルクを小さくできる時には、フォーカスレンズ16Aの移動速度を高速化できるので、シャッタータイムラグを低減できる。また、駆動パルス数を増加することによってステッピングモータ56の出力トルクの低下を防止したので、駆動電圧を低く抑えることができ、消費電力を低減できる。。
次に、AF制御の第2実施形態について説明する。デジタルカメラ10に電源が投入されると、図7の処理ルーチンが開始され、ステップ301へ進む。なお、ステップ301〜303は、第1実施形態のステップ201〜203と全く同様の処理が行われるので、ステップ304から説明する。
ステップ304では、駆動量制御部61(図8参照)が、駆動電圧切替部67(図8参照)を作動させて駆動ドライバ58(図8参照)の駆動電圧を5Vに設定する。そして、ステップ306へ進む。一方、ステップ305では、駆動量制御部61が、駆動電圧切替部67を作動させて駆動ドライバ58の駆動電圧を3Vに設定する。
そして、ステップ306では、駆動量制御部61が、ズーム位置データを読取り、読取ったズーム位置データからAFサーチ開始位置Aを算出し、ステップ307へ進む。ステップ307では、駆動量制御部61がAFサーチ開始位置Aまでの駆動量を駆動ドライバ58へ送信し、駆動ドライバ58が、ステッピングモータ56に5V又は3Vの駆動電圧を一定のパルス数で付与して、フォーカスレンズ16AをAFサーチ開始位置Aへ移動させる。
そして、ステップ308では、駆動ドライバ58が、5V又は3Vの駆動電圧を一定のパルス数でステッピングモータ56に付与してフォーカスレンズ16Aをサーチ終了位置Bへ移動させる。この間に、合焦位置検出部63(図8参照)が、画像コントラスト値が最大となる位置を算出する。
なお、本実施形態も第1実施形態と同様に駆動パルス数制御による山登りサーチが実行されており、サーチ開始位置Aから合焦位置Cまでの移動距離L1、及び合焦位置Cからサーチ終了位置Bまでの移動距離L2が、駆動量制御部61によって算出されている。
そして、ステップ309では、駆動ドライバ58が、駆動パルス数制御にて、フォーカスレンズ16Aをサーチ終了位置Bからサーチ開始位置A側へ距離L2だけ移動させる。これによって、フォーカスレンズ16Aが合焦位置Cまで移動する。以上で、処理ルーチンを終了する。
ここで、ステッピングモータ56は、駆動電圧が下がると出力トルクが低下する。しかし、フォーカスレンズ16Aの姿勢が水平な時は、フォーカスレンズ16Aの移動負荷が小さくなるので、ステッピングモータ56の駆動電圧を低下させてもステッピングモータ56が脱調を起すことは無く、合焦状態を安定させることができる。
一方、フォーカスレンズ16Aの姿勢が水平方向に対して傾斜し、フォーカスレンズ16Aの移動負荷が大きくなる間は、ステッピングモータ56の駆動電圧を上げてステッピングモータの出力トルクを増加させているので、ステッピングモータ56が脱調を起すことは無く、合焦状態を安定させることができる。
即ち、フォーカスレンズ16Aの姿勢によってフォーカスレンズ16Aの移動負荷が小さくなる時には、その分だけステッピングモータ56の出力トルクを抑えて消費電力を低減し、フォーカスレンズ16Aの姿勢によってフォーカスレンズ16Aの移動負荷が大きくなる時には、ステッピングモータ56の出力トルクを大きくしてフォーカスレンズ16Aの移動状態を安定させる。これによって、任意の撮影シーンにおいて合焦状態を安定させることができ、その上で、消費電力を最大限低減できる。また、ステッピングモータ56の駆動電圧を調整してステッピングモータ56の出力トルクを調整することによって、ステッピングモータ56の駆動パルスを下げずに、所望の出力トルクが得られるので、フォーカスレンズ16Aの姿勢に関わらず、フォーカスレンズ16Aの移動速度を高速化でき、シャッタータイムラグを低減できる。
なお、第1、第2実施形態では、デジタルカメラを例に取って本発明を説明したが、これに限らず、AF機能を備えるカメラであれば、アナログカメラやビデオカメラ等であっても、本発明を適用可能である。
また、第1、第2実施形態では、カメラの姿勢が水平な状態で、撮影レンズが水平方向へ移動されるカメラを例に取って本発明を説明したが、これに限らず、カメラの姿勢が水平な状態で、撮影レンズが鉛直方向へ移動されるカメラにも本発明を適用可能である。この場合、カメラの姿勢が水平な時、即ち、撮影レンズの姿勢が鉛直な時に、保持手段の保持力を増加させ、カメラの姿勢が鉛直な時、即ち、撮影レンズの姿勢が水平なと器に、保持手段の保持力を減少させれば良い。
10 デジタルカメラ(カメラ)
16A フォーカスレンズ(撮影レンズ)
22 撮像系制御部(制御手段)
52 姿勢検出センサ(姿勢検出手段)
54 移動機構(レンズ移動手段)
56 ステッピングモータ(トルク付与手段)
16A フォーカスレンズ(撮影レンズ)
22 撮像系制御部(制御手段)
52 姿勢検出センサ(姿勢検出手段)
54 移動機構(レンズ移動手段)
56 ステッピングモータ(トルク付与手段)
Claims (4)
- 被写体像を結像する撮影レンズと、
前記撮影レンズを前記撮影レンズの光軸方向へ移動させるレンズ移動手段と、
前記レンズ移動手段にステップ的にトルクを付与して前記レンズ移動手段を駆動するトルク付与手段と、
前記撮影レンズの姿勢を検出する姿勢検出手段と、
前記姿勢検出手段によって検出された前記撮影レンズの姿勢が水平の時と水平方向に対して傾斜している時とで、出力されるトルクの大きさが異なるように、前記トルク付与手段を制御する制御手段と、
を有することを特徴とするカメラ。 - 前記制御手段は、前記姿勢検出手段によって検出された前記撮影レンズの姿勢が水平の時に前記トルク付与手段の駆動パルス数を上げ、前記姿勢検出手段によって検出された前記撮影レンズの姿勢が水平方向に対して傾斜している時に前記トルク付与手段の駆動パルス数を下げることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
- 前記制御部は、前記姿勢検出手段によって検出された前記撮影レンズの姿勢が水平の時に前記トルク付与手段の駆動電圧を下げ、前記姿勢検出手段によって検出された前記撮影レンズの姿勢が水平方向に対して傾斜している時に前記トルク付与手段の駆動電圧を上げることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
- 前記トルク付与手段がステッピングモータであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のカメラ。
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