JP2006186789A - 衛星通信制御方法、サーバ側地上局装置および端末側地上局装置 - Google Patents

衛星通信制御方法、サーバ側地上局装置および端末側地上局装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 サーバや端末装置に影響を及ぼすことなく、回線の利用効率を向上させた衛星通信制御方法、サーバ側地上局装置および端末側地上局装置を提供する。
【解決手段】 サーバ側地上局装置2108が端末側地上局装置2103を介して送信されたサーバ2110への接続要求メッセージを受信すると、その端末側地上局装置2103に対し割り当てられたアップリンクの通信チャネルの帯域を、衛星通信回線のRTTに基づいて決定された所定の周期で繰り返す複数のタイムスロットに分割し、その分割されたタイムスロットのうち1以上のタイムスロットを端末側地上局装置2103が送信可能なタイムスロットとして割り当て、端末側地上局装置2103が、そのタイムスロットに関する情報によって指示されるタイムスロットで、後続のメッセージをサーバ側地上局装置2108へ送信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、衛星通信回線など往復伝播遅延時間が大きい通信回線を介してWebページ閲覧などのhttp(hyper text transfer protocol)通信を行うのに好適な衛星通信制御方法、サーバ側地上局装置および端末側地上局装置に関する。
衛星通信回線は、衛星アンテナビーム内の見通しがある所であればどこでも通信が可能であり、また、その衛星がカバーする地域の面積が圧倒的に広いという特質をもつ。そのため、従来から、離島、山間地、移動体などにある端末装置からインターネットへ接続する通信手段として用いられてきたが、近年では、その枠を越えて利用されるようになってきた。
インターネットにおいては、Webページの閲覧にhttpというプロトコルが用いられているが、httpは、ファイルの転送などにも旧来用いられてきたtelnetやftp(file transfer protocol)などに代わって用いられるようになり、また、Webメールなどで用いられることが多くなってきた。このようなhttp通信は、主として、端末装置側からの短いコマンドの発行とそれに応答するサーバからの情報送信とから成り立っている。従って、http通信をいわゆるRTT(Round Trip Time:往復伝播遅延時間)が大きい衛星通信回線で行う場合には、応答待ち時間が大きくなり、割り当てられた回線の通信帯域を有効に利用することができないという問題があった。
それに対して、例えば、非特許文献1には、httpの下位のプロトコルであるTCP(Transmission Control Protocol)の特性を解析し、その解析に基づき回線の利用効率を向上させるために行うべき改良点などが示されている。
Hans Kruse, Mark Allman, Jim Griner, Diepchi Tran, "Experimentation and modeling of HTTP over satellite channels", International Journal of Satellite Communications, Volume 19, (January/February 2001), p.51-p.68
しかしながら、非特許文献1に開示されている改良は、TCPやhttpなどのプロトコルの枠組みの変更を伴うので、サーバや端末装置における通信処理のソフトウエアやハードウエアに影響が及ぶことになる。つまり、衛星通信回線などを利用する場合には、改良された通信機能を備えたサーバや端末装置を使用しなければならない。これは、少なくとも、そのようなサーバや端末装置が普及するまでの間、利用者にとって大きな不利益となる。
以上の従来技術の問題に鑑み、本発明の目的は、サーバや端末装置に影響を及ぼすことなく、回線の利用効率を向上させることが可能な衛星通信制御方法、サーバ側地上局装置および端末側地上局装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の衛星通信制御方法は、それぞれに端末装置が接続された複数の端末側地上局装置と、サーバが接続されたサーバ側地上局装置と、端末側地上局装置とサーバ側地上局装置とを接続する衛星通信回線とからなる衛星通信システムにおける衛星通信制御方法であって、サーバ側地上局装置が、1の端末装置から発せられ1の端末側地上局装置を介して送信されたサーバへの接続要求メッセージを受信したとき、その1の端末側地上局装置に対し割り当てられたアップリンクの通信チャネルを、衛星通信回線のRTTに基づいて決定された所定の周期で繰り返す複数のタイムスロットに分割し、その分割されたタイムスロットのうち1以上のタイムスロットを前記1の端末側地上局装置が送信可能なタイムスロットとして割り当て、その割り当てたタイムスロットに関する情報を含む情報を端末側地上局装置へ送信し、端末側地上局装置が、そのタイムスロットに関する情報を含む情報を受信し、その受信した情報が自局宛であった場合には、受信した前記タイムスロットに関する情報によって指示されるタイムスロットで、前記1の端末装置が前記サーバへ送信する後続のメッセージをサーバ側地上局装置へ送信することを特徴とする。
本発明によれば、端末側地上局装置は、1つの端末側地上局装置と通信するために1つのアップリンクの通信チャネルのタイムスロットのうち1つまたは一部のスロットしか割り当てないので、そのアップリンクの通信チャネルを他の端末側地上局装置との通信にも使用することができる。従って、サーバや端末装置に影響を及ぼすことなく、回線の利用効率を向上させることができる。
また、端末側地上局装置に割り当てるタイムスロットの繰り返し周期を衛星通信回線のRTTに基づいて決定することによって、具体的には、そのタイムスロットの繰り返し周期をRTTの1.3倍以上、そのスロット幅をRTTの0.5倍以下にすることによって、その通信の効率を低下させずに済ませることができる。
以上、本発明によれば、サーバや端末装置に影響を及ぼすことなく、また、通信の効率を低下させることなく回線の利用効率を向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳しく説明する。
<衛星通信システムの全体構成>
図1は、本発明が適用される衛星通信システムの全体構成の例を示した図である。図1に示すように、本発明が適用される衛星通信システムにおいては、サーバ2110が接続された地上系ネットワーク2109と、端末装置2102を備えた複数の端末ネットワーク2101とが、通信衛星2105を用いた衛星通信回線によって接続される。
ここで、地上系ネットワーク2109は、インターネットなどで構成され、サーバ2110は、Webサーバなどのネットワークアプリケーションを備える。また、衛星モデム・ルータおよびプロトコルの変換装置を含んで構成されたサーバ側地上局装置2108が地上系ネットワーク2109に接続される。そして、サーバ側地上局装置2108は、通信衛星2105による衛星回線を介して端末側地上局装置2103との間で通信を行う。
端末ネットワーク2101は、1以上の端末装置2102が端末側地上局装置2103に、直接、または、LAN(Local Area Network)などのネットワークを介して接続されて構成される。その場合、端末装置2102としては、通常、Webブラウザなどを備えたパソコンが利用される。また、端末側地上局装置2103は、衛星モデム・ルータなどを含んで構成され、さらに、その機能に応じてプロキシ装置、ゲートウェイ装置、トンネル装置などと呼ばれるプロトコルの変換装置を内蔵する。
なお、このような変換装置は、装置として実体があるもののほか、コンピュータのソフトウエアのみで構成される場合もある。また、端末側地上局装置2103を衛星モデムとした場合は、1つの端末装置2102と直接接続してもよく、さらには、その端末装置2102が端末側地上局装置2103の変換装置の機能を含んでもよい。
端末側地上局装置2103とサーバ側地上局装置2108とをつなぐ衛星回線のうち、端末側地上局装置2103と通信衛星2105の区間は、衛星ユーザリンク2104、2107と呼ばれ、サーバ側地上局装置2108と通信衛星2105の区間は、衛星フィーダリンク2106と呼ばれる。また、端末側地上局装置2103から通信衛星2105を経由してサーバ側地上局装置2108へ向かう通信方向は、インバウンド方向と呼ばれ、サーバ側地上局装置2108から通信衛星2105を経由して端末側地上局装置2103へ向かう通信方向は、アウトバウンド方向と呼ばれる。
図1に示すように、ここでは、1つのサーバ側地上局装置2108と複数の端末側地上局装置2103とが通信する通信システムを想定する。このような場合、インバウンド方向の衛星ユーザリンク2107(以下、アップリンクという)における通信では、必要に応じて衛星回線の帯域を割り当てる、いわゆる、DAMA(Demand Assigned Multiple Access)が用いられることが多い。本実施形態でも、このDAMAを用いるものとする。
また、アウトバウンド方向の衛星ユーザリンク2104(以下、ダウンリンクという)における通信では、多重化にTDM(Time Division Multiplexing)を用い、各端末側地上局装置2103向け通信フレームの割合を任意で変更可能とする。なお、多重化には、FDM(Frequency Division Multiplexing)など他の多重化法を用いてもよい。
地上系ネットワーク2109や端末ネットワーク2101におけるWebサーバの閲覧などには、通常、httpおよびその下位プロトコルのTCPが用いられている。一方、衛星回線においては、例えば、xtp(Express Transport Protocol)と呼ばれるプロトコルが用いられている。そのプロトコルの変換は、サーバ側地上局装置2108と端末側地上局装置2103において行われる。すなわち、TCPは、衛星通信区間の外側の両端で終端され、衛星通信区間の内側では、xtpがトランスポート層以下の通信を担う。
<実施形態の基本的考え方>
次に、詳細な実施形態を説明する前に、図2および図3を用い、適宜、図1を参照しながら本実施形態の基本的な考え方について説明する。
端末側地上局装置2103とサーバ側地上局装置2108とをつなぐアップリンク2107の通信においては、DAMAによれば、まず、端末側地上局装置2103は、所定の通信チャネルを用いて、サーバ側地上局装置2108に対し、通信チャネルの割当てを求める。すると、サーバ側地上局装置2108は、例えば、FDMA(Frequency Division Multiple Access)に基づき、端末側地上局装置2103に対し、通信チャネルを割当て、割り当てた通信チャネルの情報を通知する。ここで、通信チャネルの割当ては、FDMAに代わり、TDMA(Time Division Multiple Access)やCDMA(Code Division Multiple Access)に基づき、行ってもよい。なお、本明細書において、単に、通信チャネルという場合は、物理層の通信チャネルとして割り当てられた帯域を指すものとする。
このようにして通信チャネルが割り当てられると、端末側地上局装置2103は、その割り当てられた通信チャネルを用いて、サーバ側地上局装置2108との間で図2に示すような通信を行う。ここで、図2は、端末側地上局装置とサーバ側地上局装置との間の通信チャネルが割り当てられたあとに行われる通信のタイムチャートを模式化して示した図であり、(a)は、比較例に基づく通信のタイムチャートであり、(b)は、本実施形態に基づく通信のタイムチャートである。
比較例と本実施形態との差異は、比較例の場合には、割り当てを要求した端末側地上局装置2103が割り当てられた通信チャネルを独占して使用するのに対し、本実施形態の場合には、割り当てを要求した端末側地上局装置2103が割り当てられた通信チャネルの一部だけを使用することにある。図2において、その通信チャネルの使用可能時間区間は、下向きの通信の時間軸1903に沿って送信可否状況1905の斜線部1904、1906として示されている。すなわち、端末側地上局装置2103は、比較例(a)の場合には、通信チャネルが割り当てられると、その通信チャネルを独占して使用できるが、本実施形態(b)の場合には、割り当てられた通信チャネルのうち一部分だけしか使用することができない。つまり、比較例の場合には、端末側地上局装置2103は、いつでも送信動作を行うことができるが、本実施形態の場合には、端末側地上局装置2103が送信動作を行う時間区間(以下、時間区間をタイムスロットという)が限定されることになる。
比較例の場合には、図2(a)に示すように、通信チャネルが割り当てられ、実質の通信が開始されると、端末側地上局装置2103からは、例えば、端末装置2102のWebブラウザが発行したhttp要求1907(具体的には、GET要求など)が送信される。それに対し、サーバ側地上局装置2108は、サーバ2110のWebサーバが返信するhttp応答1908、具体的には、"HTTP/1.0 200 OK…" などで始まる一連のメッセージを送信する。
以降、同様の動作を繰り返すが、http要求1907、http応答1908とも、通信リンクのMTU(Maximum Transmission Unit)に応じ、複数のメッセージに分割されることもある。そして、端末側地上局装置2103は、任意のタイミングで送信可能であるため、複数の矢印1909として示すように、その要求および応答のタイミングは、時間的に次第に分散していく。従って、端末側地上局装置2103は、少なくともhttpの通信を行っている間は、割り当てられた通信チャネルを占有する。
図2(b)に示すように、本実施形態の場合にも、端末側地上局装置2103からhttp要求1907が送信され、サーバ側地上局装置2108からhttp応答1908が返信される。しかしながら、この場合には、端末側地上局装置2103は、送信可否状況1905の斜線部で示される送信可能タイムスロット1906でのみ送信可能であるため、http要求は、矢印1912のように送信可能タイムスロット1906へ集中させることになる。
ここで、端末側地上局装置2103の送信可能タイムスロット1906は、所定の周期Trで繰り返すものとし、そのスロット幅をTqとすれば、所定の周期Trのうち、残りのTr−Tqの時間を他の端末側地上局装置2103が行う通信に割り当てて使用することができる。つまり、同一の通信チャネルを複数の端末側地上局装置2103が時分割して使用することができるので、通信チャネルの使用効率を向上させることができる。
図3は、同一の通信チャネルに複数の端末側地上局装置のアップリンクの通信を収容する例を示した図である。図3では、n個の端末側地上局装置2103が同一の通信チャネルを時分割で使用しており、斜線部が、各端末側地上局装置2103の送信可能タイムスロット1906である。ここで、どの端末側地上局装置2103をどのタイムスロットに割り当てるかは、後記するように初期接続時にサーバ側地上局装置2108が端末側地上局装置2103に指示する。なお、端末側地上局装置2103には、一般にスロット番号Nが割り当てられるが、以下の説明では、代表してスロット番号1が割り当てられる場合を例として用いる。
なお、図3において、Trは、各タイムスロットの繰り返し周期を示し、Tqは、そのスロット幅とする。ここで、Tqはガードタイム分を含むものとする。また、TrをTqの整数倍とするとタイムスロットの収容効率が高くなるが、TrをTqの整数倍とせず、Tqに割り当てない残りのタイムスロットを共通の制御などに用いてもよい。また、各端末側地上局装置2103に割り当てるタイムスロットのスロット幅Tqをすべて同じとするのではなく、端末側地上局装置2103ごとに異なる値に設定してもよい。さらには、端末側地上局装置2103に対して、1周期内の複数のタイムスロットを割り当ててもよい。
以上のように、アップリンク2107に対しては、割り当てられた通信チャネルを、さらに、タイムスロットに時分割して使用するが、通常は、ダウンリンク2104に関して同様のことを行う必要性は少ない。これは、各端末側地上局装置2103からのhttp要求などが時分割で送信されることにより、それに対応するhttp応答も時間的に分散する傾向があるためである。そこで、本実施形態の以下の説明では、特に断らない場合には、ダウンリンク2104の衛星回線については、送信可能タイムスロットを設けて時分割に使用することはないものとする。
なお、ダウンリンク2104に対しても送信可能タイムスロットを設けて各端末側地上局装置2103への送信タイミング制御を行っても構わない。送信タイミング制御を行うと、一部の端末装置2102が多くのダウンリンク2104の帯域を占有する可能性があるとき、その効果を認めることができる。すなわち、ダウンリンク2104に対して送信可能タイムスロットを設けることは、そのタイムスロットによって1つの端末側地上局装置2103または1つの端末装置2102が使用するダウンリンク2104の使用帯域を制限することになるので、ダウンリンク2104の帯域をより公平に配分することができる。
<Tr、Tqの決定方法>
次に、図4〜図7を用い、適宜、図1を参照しながらアップリンクに対する送信可能タイムスロットの繰り返し周期Trとそのスロット幅Tqとを最適の値に決定する方法について説明する。ただし、その最適値は、端末装置2102からはhttpによってサーバ2110をアクセスすることが多いこと仮定した場合の最適値である。この仮定は、端末装置2102にWebブラウザがあり、サーバ2110にWebサーバがあり、WebブラウザからWebサーバをアクセスする場合には、十分に正しいとみなすことができる。
順序は逆になるが、まず、アップリンク2107に対する送信可能時間Tqの決定方法について説明する。Tqを決定するには2つの方法がある。第一の方法はTqをhttp要求送信時間とWebブラウザにおける最大同時使用可能コネクション数との積とするものである。また、第二の方法は、端末側地上局装置2103が図4に示すフローに従って表示完了時間などを実測し、その実測値に基づきTqを決定する方法である。第一の方法の利点は、簡便である点である。これに対し、第二の決定法の利点は、対象とするWebページの特徴や関係する通信システムの特性を反映する形でTqを決定することができる点にある。
以下、第二の方法に関し、図4を用いて説明する。ここで、図4は、端末側地上局装置が最適のTqを決定する処理のフローを示した図である。
図4において、まず、Tqを決定するにあたって、TrにはRTT(往復伝播遅延時間)の1.3倍以上の値を仮に設定する。そして、端末側地上局装置2103は、サーバ2110における測定対象のWebページのアドレスを設定する(ステップS1801)。次に、Tqの値を設定する(ステップS1802)。このTqの値の設定にあたっては、後記するステップS1805からループしてくる場合には、以前に設定したTqと異なる値を設定する。例えば、Tqの値は、0に近い値から始めて順次大きくなるような値に設定する。その後、その設定したTqの値を用い、測定対象のWebページをアクセスすることによって当該Webページの表示完了までの時間(以降Tfと表記)を測定し(ステップS1803)、端末側地上局装置2103の所定の記憶装置(図示せず)の所定の領域に測定された表示完了時間Tfを記録する(ステップS1804)。このとき、同一Webページ、同一Tq値に関して表示完了時間Tfの測定を複数回行い、その平均をとってもよい。
次に、所定の範囲のTqについての測定を終了したか否かを判定し、その結果、測定が終了していない場合、つまり、Tqループが終了していない場合には(ステップS1805でNo)、Tqの値を変更してステップS1802〜ステップS1804の処理を繰り返す。また、Tqループが終了した場合には(ステップS1805でYes)、測定された表示完了時間Tfに基づき、Tqの最適測定値Tq optを決定する(ステップS1806、S1807)。
ここで、ステップS1806、S1807におけるTqの最適測定値Tq optの決定手順について図5を参照しながら説明する。図5は、Tqの値に対して単一のWebページの表示完了時間Tfをプロットした図の例である。図5において、グラフの横軸1751はTqの値で、縦軸1752は表示完了時間Tfであり、各々の次元は時間である。このとき、Tfの値としてはステップS1805までの処理で得られた値を用い、グラフのプロット1753は、各Tqに対するTfの値を示したものである。
図5から分かるように、Tq << 1・RTTの領域(Tqが0に近い領域)では、Tqの増加に伴いTfが急激に減少する。そして、Tq が Tq < 1・RTTの領域で1・RTT に近づくにつれ、Tfは、ある値に漸近する。そこで、その漸近する値をTasyとする(ステップS1806)。
次に、表示完了時間Tfの最小値Tminを求める。Tminは、一般に、RTT、測定対象のWebページの内容、httpの通信方式などに依存して決まる。Tminは、送信可能デューティ比を100%(Tq=Trの場合)にし、Tfを測定することによって求めることができる。次に、(Tf−Tasy)<b・Tmin を満たす最小のTqを、測定対象としたWebページに関するTqの最適測定値Tq optに決定する(ステップS1807)。ここで、bは、0.1から0.3の範囲にある係数であり、http応答の到着時刻のばらつきが大きい場合は0.3を、小さい場合は0.1を用いる。
以上のようにして決定したTq optの値を、所定の記憶装置の所定の領域に記録し(ステップS1808)、ステップS1801で設定した測定対象のWebページについてのTq optの決定処理を終える。
次に、さらに測定すべき測定対象のWebページがあるか否かを判定することによって、Webページループの終了を判定し、まだ測定対象のWebページが残っている場合、つまり、Webページループが終了していない場合には(ステップS1809でNo)、
ステップS1801〜ステップS1808の処理を繰り返す。また、Webページループが終了した場合には(ステップS1809でYes)、Tq optの平均を算出し、その平均値をTqの最適値と決定する。なお、平均の算出に際しては、対象のWebページの利用頻度や重要度に応じ加重平均としてもよい。
続いて、アップリンクに対する送信可能タイムスロットの繰り返し周期Trの決定法について説明する。なお、以下に示すTrの決定においては、Tqを前記の方法で決定した値に設定して行うものとする。
Trを決定するには2つの方法がある。第一の方法はTrを1.3・RTTとするものである。経験的に、Tr=1.3・RTT〜1.8・RTTの値とすると、表示完了時間Tfがあまり増加しないからである。第二の方法は、端末側地上局装置2103が図6に示すフローに従って表示完了時間などを実測し、その実測値に基づきTrを決定する方法である。第一の方法の利点は、簡便である点である。これに対し、第二の決定法の利点は、対象とするWebページの特徴や関係する通信システムの特性を反映する形でTrを決定することができる点にある。
以下、第二の方法に関し、図6を用いて説明する。ここで、図6は、端末側地上局装置が最適のTrを決定する処理のフローを示した図である。なお、このフローにおいては、Tqは図4のフローに基づき決定した値を用いるものとする。
図6において、まず、端末側地上局装置2103は、サーバ2110における測定対象のWebページのアドレスを設定する(ステップS1601)。次に、Trの値を設定する(ステップS1602)。このTrの値の設定にあたっては、後記ステップS1605からループしてくる場合には、以前に設定したTrと異なる値を設定する。例えば、Trの値は、0に近い値から始めて順次大きくなるような値に設定する。その後、その設定したTrの値を用い、測定対象のWebページをアクセスすることによって当該Webページの表示完了までの時間Tfを測定し(ステップS1603)、端末側地上局装置2103の所定の記憶装置(図示せず)の所定の領域に測定された表示完了時間Tfを記録する(ステップS1604)。このとき、同一Webページ、同一Tr値に関して表示完了時間Tfの測定を複数回行い、その平均をとってもよい。
次に、所定の範囲のTrについての測定を終了したか否かを判定し、その結果、測定が終了していない場合、つまり、Trループが終了していない場合には(ステップS1605でNo)、Trの値を変更してステップS1602〜ステップS1604の処理を繰り返す。また、Trループが終了した場合には(ステップS1605でYes)、測定された表示完了時間Tfに基づき、Trの最適測定値Tr optを決定する(ステップS1606、S1607)。
ここで、ステップS1606、S1607におけるTrの最適測定値Tr optの決定手順について図7を参照しながら説明する。図7は、Trの値に対して単一のWebページの表示完了時間Tfをプロットした図の例である。図7において、グラフの横軸1701はTrの値で、縦軸1702は表示完了時間Tfであり、各々の次元は時間である。このとき、Tfの値としてはステップS1605までの処理で得られた値を用い、グラフのプロット1703は、各Tqに対するTrの値を示したものである。
図7から分かるように、Tr>1.5・RTTの領域では、TfがほぼTrに比例する。そこで、この領域でプロット1703にフィッティングし、Tf=a・Trで表わされる直線1704を求める。すなわち、直線へのフィッティングにより比例係数aを決定する(ステップS1606)。次に、1・RTT<Tr<2・RTTの領域で、min(Tf−a・Tr)となるTrを求め、そのTr値を測定対象としたWebページに関するTrの最適測定値Tr optに決定する(ステップS1607)。
以上のようにして決定したTr optの値を、所定の記憶装置の所定の領域に記録し(ステップS1608)、ステップS1601で設定した測定対象のWebページについてのTq optの決定処理を終える。
次に、さらに測定すべき測定対象のWebページがあるか否かを判定することによって、Webページループの終了を判定し、まだ測定対象のWebページが残っている場合、つまり、Webページループが終了していない場合には(ステップS1609でNo)、
ステップS1601〜ステップS1608の処理を繰り返す。また、Webページループが終了した場合には(ステップS1609でYes)、Tr optの平均を算出し、その平均値をTrの最適値と決定する。なお、平均の算出に際しては、対象のWebページの利用頻度や重要度に応じ加重平均としてもよい。
図7において、表示完了時間の最小値Tminは、RTTおよび測定対象のWebページの内容およびhttp通信方式などに依存して決まる。Tr<1・RTTの領域では、TrがTqに近づくにつれ、TfはTminに漸近する。これは、衛星回線区間のRTTにより、端末側地上局装置2103がhttp要求を発してからhttp応答を受信するまでの間、待ち時間が発生するためである。また、Tr≒1・RTTの領域では、Tfが、Tr=1.5・RTT付近より逆に大きくなる逆転現象が発生する。これは、RTTとTr周期の干渉で、送信可能となるまでの待ち時間が長くなるためである。従って、少なくともTr<1.3・RTTの領域では、通信帯域の無駄が生じていることになる。
一方、Tr>2・RTTの領域では、Tfは、Tf = a・Trの直線1704に漸近する。すなわち、Tfが直線1704に漸近している領域では、通信帯域に無駄が生じていないことを意味している。従って、Tfがa・Trに近く、かつ、できるだけ小さいTfを選択すれば、高い通信効率と、適度に短い表示完了時間を実現できることになる。そして、そのときのTrの値は、最適のTr値といえる。図6に示した処理フローは、そのような最適のTrを求めるものとなっている。
図7から、実験的に、最適のTr値は、1.3・RTTから1.8・RTTの間にあることが分かる。従って、適度に短い表示完了時間Tfで、できるだけ効率のよい通信を行うには、Trを1.3・RTTから1.8・RTTの間の値に設定するとよい。また、Tr>1.3・RTTであれば、通信帯域に無駄が生じないので、効率のよい通信を行うという意味では、Trが1.8・RTT以上の値であっても構わない。
また、図5からは、Tqを1・RTTに比べかなり小さな値にしない限り、表示完了時間Tfは大きくならないことが分かる。つまり、端末側地上局装置2103が送信可能なタイムスロットを設け、そのスロット幅をRTTの数分の1にしたとしても、表示完了時間Tfはそれほど大きくならない。すなわち、本実施形態のように、複数の端末側地上局装置2103が1つの通信チャネルを複数のタイムスロットに分割して使用したとしても、表示完了時間Tfをそれほど増加させることなく通信の効率を向上させることができる。つまり、通信の効率向上ができる場合とは、タイムスロットの1周期Trにスロット幅Tqのタイムスロットを複数個収容する場合であるので、Tqは、0.5・Trであることが好ましい。
以上のようにして、端末側地上局装置2103は、最適のTrおよびTqを算出することができる。一方で、TrおよびTqとRTTとの関係も求められているので、一般には、RTTからTrおよびTqを決定するほうが簡単な処理で済む。RTTは、通信衛星2105が静止衛星であれば、常に一定と考えてよく、静止衛星でない場合にも、端末側地上局装置2103から通信衛星2105とサーバ側地上局装置2108を介してサーバ2110のWebページをアクセスすることによりRTTを容易に求めることができる。
このようにして、Tr、Tq、RTTなどの値を、端末側地上局装置2103で求めることができるが、後記するように、実際にTr、Tq、RTTなどの値が必要となるのは、サーバ側地上局装置2108においてである。そこで、端末側地上局装置2103は、Tr、Tq、RTTなどの値を求めた場合には、それらの値を、共通制御情報として端末側地上局装置2103からサーバ側地上局装置2108へ送信する。
<地上局装置の構成>
以下、図8および図9を用い、適宜、図1を参照しながら、本実施形態における端末側地上局装置2103およびサーバ側地上局装置2108のブロック構成および各ブロックの機能について説明する。
図8は、本実施形態における端末側地上局装置のブロック構成を示した図である。図8に示すように、端末装置2102からアップリンク2107(図1参照)へ送出されるアップリンクデータは、対端末装置受信部3101、送信データ論理層処理部3102、対衛星回線送信変換部3105、送出アンテナ3106の順で処理される。一方、ダウンリンク2104から端末装置2102へ向けたダウンリンクデータは、受信アンテナ3107、対衛星回線受信変換部3108、受信データ論理層処理部3111、対端末装置送信部3112の順で処理される。
ここで、送信データ論理層処理部3102および受信データ論理層処理部3111は、プロトコルスタックのうち論理層における種々の処理を行うが、本実施形態の場合、端末側のTCPと衛星回線側のxtpとの間のプロトコル変換など、特徴ある処理をも行う。また、対衛星回線送信変換部3105および対衛星回線受信変換部3108は、衛星モデムなどで構成され、物理層と論理層の変換の処理を行う。また、対端末装置受信部3101および対端末装置送信部3112は、端末装置2102との通信を行うための論理層および物理層の処理を行う。なお、端末側地上局装置2103に端末装置2102の機能を含める場合には、対端末装置受信部3101および対端末装置送信部3112では、物理層を用いず論理層のみとし、端末装置2102内部における論理層の通信手段を用いてもよい。
対端末装置受信制御部3103は、端末装置2102から送信されて来る通信に関する制御情報を抽出する。具体的には、端末装置2102からの接続や切断の要求など、端末装置2102が端末側地上局装置2103に対して行う種々の制御情報を抽出する。また、対端末装置送信制御部3113は、対端末装置送信部3112を制御することにより、端末装置2102へのデータ送信を制御する。
対衛星回線受信制御部3109は、サーバ側地上局装置2108から送信されて来る情報から、当該端末側地上局装置2103に割り当てられた送信可能タイムスロットに関する情報、つまり、タイムスロットのスロット番号やスロット幅の情報を抽出し、その情報を制御情報保持部3110に記憶させる。
対衛星回線送信制御部3104は、衛星回線区間の回線接続の管理を行う。具体的には、接続/切断要求の送受信、必要に応じ認証や課金、セキュリティなど、衛星区間における回線の管理を行う。本実施形態では、対衛星回線送信制御部3104は、また、制御情報保持部3110に記憶されている送信可能タイムスロットのスロット番号やスロット幅の情報を読み出して、それらの情報に基づき対衛星回線送信変換部3105を制御することにより、アップリンク2107への送出タイミングなどを制御する。
なお、端末側地上局装置2103の主要部を、CPU(Central Processing Unit)とメモリとからなる、いわゆる、コンピュータによって構成することができ、その場合には、図8に示した端末側地上局装置2103を構成するいくつかのブロックは、コンピュータのソフトウエアとして実現される。
図9は、本実施形態におけるサーバ側地上局装置のブロック構成を示した図である。図9に示すように、サーバ側地上局装置2108は、複数の端末側地上局装置2103との通信を行うためにそれぞれに対応する複数のProxy処理インスタンス部3301と、その複数のProxy処理インスタンス部3301を管理する管理インスタンス部3302と、衛星モデムなどからなる対衛星回線受信変換部3304および対衛星回線送信変換部3306と、送信多重化部3307とを含んで構成される。
1つのProxy処理インスタンス部3301は、衛星回線を介して接続される1つの端末側地上局装置2103に対応するように設けられる。従って、Proxy処理インスタンス部3301は、同時に動作する端末側地上局装置2103の数以上の数設ける必要がある。また、1つの端末側地上局装置2103が複数の端末装置2102のhttp通信を同時に管理する場合、または、1つの端末装置2102で同時に複数のWebブラウザを動作させる場合などには、少なくとも複数の端末装置2102で同時動作するwebブラウザの総数分のProxy処理インスタンス部3301を設ける。一方、管理インスタンス部3302は、通常、サーバ側地上局装置2108に1つあればよいが、負荷分散などの目的で複数の管理インスタンス部3302を設けても構わない。
送信多重化部3307は、複数のProxy処理インスタンス部3301からの出力を多重化する。また、多重分離部3308は、Proxy処理インスタンス部3301ごとに柔軟な処理を行えるようProxy処理インスタンス部3301の中に個別に設けた。Proxy処理インスタンス部3301ごとに多重分離部3308を設けると、例えば、複数スロットの割り当てなど、変則的な多重分離処理を行いやすくなる。一方、単純な多重分離処理のみでよい場合には、多重分離部3308をProxy処理インスタンス部3301の外に設けてもよい。
Proxy処理インスタンス部3301の中にあって、受信データ論理層処理部3309および送信データ論理層処理部3314は、プロトコルスタックのうち論理層における種々の処理を行うが、本実施形態の場合、端末側のTCPと衛星回線側のxtpとの間のプロトコル変換など、特徴ある処理をも行う。
衛星回線受信制御部3310は、端末側地上局装置2103から送信される通信に関する制御情報を受信し、必要に応じ受信した制御情報を管理インスタンス部3302へ受け渡す。ここで、通信に関する制御情報とは、切断要求や回線継続使用のための応答などをいう。なお、後記する端末側地上局装置2103から送信される初期接続要求は、接続時専用の制御チャネルを用いて管理インスタンス部3302が処理するものとしたが、通常の通信チャネルの空きを用いて端末側地上局装置2103が初期接続要求を送り、新たな接続要求の受信のために待機させておいたProxy処理インスタンス部3301が初期接続要求を受ける構成としてもよい。また、多重分離部3308は、担当するProxy処理インスタンス部3301のタイムスロットのみでなく、共通の制御用スロットをも抽出してもよい。
衛星回線送信制御部3313は、サーバ側地上局装置2108から端末側地上局装置2103へ制御情報を送信する際に用いられる。ここで、サーバ側地上局装置2108からの制御情報とは、強制切断やタイムアウト通知、回線継続使用のための確認コマンドなどをいう。なお、端末側地上局装置2103からの初期接続要求に対する応答や、接続受理に伴うタイムスロット割り当てなどの情報は、管理インスタンス部3302が接続時専用の制御チャネルを経由して端末側地上局装置2103へ送信するものとする。
地上系ネットワーク送信部3311および地上系ネットワーク受信部3312は、サーバ側地上局装置2108のProxy機能により、インターネットなどの地上系ネットワーク2109などとの接続を行う。通常、Proxyからみてsocketのインターフェースを介して外部のhttpサーバへ接続されるため、それぞれ独立したsocketの論理コネクションとしているが、物理層の接続は1つ以上あればよい。また、通常のWebブラウザでは、1つのインスタンスに対して4つ程度のsocketを同時使用することが多いため、地上系ネットワーク送信部3311および地上系ネットワーク受信部3312と外部ネットワークとを結ぶ線は、一般に複数のsocketコネクションを代表している。
次に、管理インスタンス部3302の内部の構成について説明する。端末管理部3315は、端末側地上局装置2103または端末装置2102ごとに衛星回線の接続/切断要求の送受信を管理するとともに、必要に応じて認証、課金、セキュリティなどの処理を行う。回線管理部3316は、使用可能なチャネルの使用状況を把握/管理し、端末側地上局装置2103からの接続要求を受信したときには、必要な通信チャネルの有無の確認や、タイムアウト処理のための情報を与える。RTT情報入力部3317は、使用する衛星回線の往復伝播遅延時間(RTT)が変動する場合などに、往復伝播遅延時間の情報を入力し、管理し、提供する機能を有する。
なお、図9において、ダウンリンク2104の衛星回線に送信可能タイムスロットを設ける場合には、送信側の多重化処理においてタイムスロットの形成とそのタイミング制御が必要となる。したがって、この場合には、Proxy処理インスタンス部3301と送信多重化部3307との間に、さらに、各タイムスロットに対応した出力データのキュー(図示せず)や、そのキューのデータを送信多重化部3307へ送出するタイミングを制御するキュー送出タイミング制御部(図示せず)などが設けられる。
<端末側地上局装置とサーバ側地上局装置との間の通信動作>
以下、図10〜図20を用い、適宜、図1を参照しながら、本実施形態における端末側地上局装置2103とサーバ側地上局装置2108との間の通信動作について詳しく説明する。
図10は、端末側地上局装置とサーバ側地上局装置との間で行われる初期接続時の通信のタイムチャートを示した図である。ここでは、主として端末側地上局装置2103とサーバ側地上局装置2108との間の論理層レベルでの動作を説明する。従って、図10では、端末装置2102と端末側地上局装置2103との間、および、サーバ2110とサーバ側地上局装置2108との間におけるハンドシェイクや送達確認メッセージの交換などの記載は省略した。
端末装置2102の利用者が、例えば、WebブラウザでWebページの閲覧を開始すると、端末装置2102から端末側地上局装置2103へ向けてhttp要求4103が送信される。端末側地上局装置2103は、衛星回線が切断状態にあるときにhttp要求4103を受信すると、初期接続用制御チャネルを用いて対向するサーバ側地上局装置2108へ向け、接続要求5501を送信するとともに、自身は接続要求中状態へと移行する。ここで、初期接続用制御チャネルとは、端末側地上局装置2103がサーバ側地上局装置2108との間の衛星回線の接続開始時に用いる通信チャネルであり、複数の端末側地上局装置2103の間で共用される。
次に、サーバ側地上局装置2108は、空いている通信チャネル(例えば、周波数帯など)やスロット番号などのリソースを確認後、空きがある場合には、空チャネルおよびスロットを、接続要求5501を送信した端末側地上局装置2103に割り当てる。そして、サーバ側地上局装置2108は、初期接続用制御チャネルを用いて端末側地上局装置2103に向け、接続可否応答5502を送信する。なお、接続可否応答5502は、接続可能なときに限り端末側地上局装置2103に向けて送信するようにしてもよい。
接続要求中状態の端末側地上局装置2103が「接続許可」の接続可否応答5502を受信すると、その端末側地上局装置2103は、接続済み状態へと移行するとともに、その「接続許可」の接続可否応答5502の中から通信チャネルや送信可能タイムスロットのスロット番号Nなどの情報を抽出する。そして、端末側地上局装置2103は、接続済みの状態となり、抽出された通信チャネルやスロット番号Nのタイムスロット(以下、通常通信用チャネルという)で、先に受信し、ペンディングとなっていたhttp要求4104をサーバ側地上局装置2108に向けて送信する。以降、接続済み状態における動作シーケンスは、図2(b)で示したものと同様である。
なお、端末側地上局装置2103は、ダウンリンク2104の初期接続用制御チャネルの共通制御情報5503をいつも受信しているものとする。共通制御情報5503には、少なくとも送信可能タイムスロットに関する情報が含まれるものとする。また、サーバ側地上局装置2108は、衛星回線のRTTの変化に応じ、端末側地上局装置2103からの送信可能タイムスロットの周期や、その1周期中のスロット数、スロット幅を可変とする場合、その制御のための情報を、共通制御情報5503として初期接続用制御チャネルを用いブロードキャストする。
また、切断処理時の通信の動作については説明を省略するが、基本的には、その動作は、以上に説明した初期接続と同様の動作となる。ただし、初期接続用制御チャネルを用いるのではなく、端末側地上局装置2103に割り当てられたタイムスロット、つまり、通常通信用チャネルを用いる点など一部に相違がある。なお、切断要求時にも、初期接続要求用制御チャネルなどの特別の通信チャネルを用い、通信チャネルの輻輳を回避してもよい。
図11は、初期接続時の接続要求および接続可否応答のメッセージ構成を示した図であり、(a)は接続要求メッセージ、(b)は接続可否応答メッセージである。
図11(a)に示すように、接続要求メッセージは、自局アドレス、通信種別、接続要求フラグ、要求帯域、認証情報などの情報を含んで構成される。ここで、接続要求フラグにより当該メッセージが接続要求であることを示す。他は、その付属情報である。自局アドレスは、サーバ側地上局装置2108において、端末側地上局装置2103を識別する番号である。通信種別は、例えば、使用するプロトコルやデータの種別を示す情報である。従って、例えば、httpのデータ通信だけに固定するような場合には、通信種別の情報は不要である。要求帯域は、端末側地上局装置2103が要求する送信可能タイムスロットのスロット数またはスロット幅を指定する情報である。端末側地上局装置2103に割り当てられるスロット数や幅が固定の場合には、要求帯域の情報は不要である。認証情報も衛星回線の接続管理に用いるが、必須の情報ではない。
次に、図11(b)に示すように、接続可否応答メッセージは、宛先局アドレス、接続可否、許可スロット番号、スロット繰り返し周期、スロット構成情報などの情報を含んで構成される。ここで、宛先局アドレスは、当該メッセージの宛先となる端末側地上局装置2103を識別する情報である。ただし、当該メッセージを格納している下位フレームに端末側地上局装置2103を識別可能な情報を含む場合には、宛先局アドレスの情報は不要である。接続可否は、当該メッセージが「接続許可」を意味するか、「接続不可」を意味するかを示す情報である。
許可スロット番号は、端末側地上局装置2103に対し、送信可能タイミングスロットのスロット番号を指示する情報であり、本実施形態では必須の情報である。スロット繰り返し周期は、送信可能タイミングスロットが繰り返される時間周期に関する情報である。RTTが変化する非静止衛星を用いた衛星回線で、送信可能タイムスロットの周期を変化させる必要がある場合には必要な情報であるが、静止衛星の衛星回線でタイムスロットの周期が固定の場合には、なくてもよい。また、スロット構成情報は、送信可能タイムスロットの繰り返し周期内でスロット数やスロット幅を可変とする場合に必要となる情報であり、スロット数やスロット幅が固定の場合には、不要である。
なお、以上の説明では、衛星回線の割当方式として、必要に応じ衛星回線を割り当てるDAMA方式としたが、衛星回線の割当方式は、占有型の回線割当方式であっても構わない。その場合には、スロット番号Nを端末側地上局装置2103ごとに固定的に割り当てればよい。
(端末側地上局装置の処理フロー)
以下、図12〜図14を用い、適宜、図8および図10を参照しながら、本実施形態における端末側地上局装置2103が実行する主要な処理のフローについて説明する。
図12は、端末側地上局装置の対端末装置受信制御部が行う対端末装置受信処理のフローを示した図である。対端末装置受信処理とは、端末装置2102から送信されたメッセージを受信する処理である。なお、図12では、エラー処理やリトライ処理は簡略化のために省略している(図13以下の処理フローでも同じく省略する)。すなわち、端末装置2102からのメッセージは、期待した順番で到来するものとし、また、接続がない状態での切断要求の到来などはないものとする。
図12において、対端末装置受信制御部3103は、端末装置2102からメッセージを受信すると(ステップS6001)、衛星回線が切断状態か否かを判定する(ステップS6002)。その結果、衛星回線が切断状態であった場合には(ステップS6002でYes)、対衛星回線送信制御部3104に対し、サーバ側地上局装置2108への接続要求送信を指示する(ステップS6003)。なお、この接続要求は、初期接続用制御チャネルを用いて送信されるため、送信可能タイムスロットの制約を受けない。そして、端末側地上局装置2103の状態を接続要求中状態へ遷移させる(ステップS6004)とともに、メッセージを送信データ論理層処理部3102のバッファへ格納する(ステップS6005)。一方、ステップS6002の判定の結果、衛星回線が切断状態でなかった場合には(ステップS6002でNo)、そのままメッセージをバッファへ格納する(ステップS6005)。
図13は、端末側地上局装置の対衛星回線送信制御部が行う対衛星回線送信処理のフローを示した図である。対衛星回線送信制御部3104は、対端末装置受信制御部3103または送信データ論理層処理部3102から送信指示を受けると、制御情報保持部3110を参照して自局に割り当てられた送信可能タイムスロットの許可スロット番号Nを確認する(ステップS6201)。次に、現在時刻を確認し(ステップS6202)、現在時刻が許可スロットにおける送信可能時刻か否かを判定する(ステップS6203)。そのとき、送信可能時刻であれば(ステップS6203でYes)、バッファから送信すべきメッセージを読み出し(ステップS6204)、サーバ側地上局装置2108に向けてそのメッセージを送信する(ステップS6205)。一方、送信可能時刻でない場合には(ステップS6203でNo)、ステップS6201〜S6203を繰り返し実行し、送信可能時刻になるのを待つ。
なお、通信セッションの間、許可スロット番号Nが固定の場合には、ステップS6201の処理は不要である。また、ステップS6201とS6202は、順不同である。ステップS6204のメッセージ読み出しも、ステップS6202の時刻確認前にあらかじめしておいてもよいが、送信不可の場合には、バッファにLIFO(Last In First Out)的に戻す処理が必要となる。また、端末側地上局装置2103における時刻は、サーバ側地上局装置2108における時刻と送信許可タイムスロットの周期制御に必要な精度で同期しているものとする。
図14は、端末側地上局装置の対衛星回線受信制御部が行う対衛星回線受信処理のフローを示した図である。対衛星回線受信制御部3109は、衛星回線から受信した信号から所定のプロトコルに基づくフレームを抽出する(ステップS6101)。そして、そのフレームが共通制御フレームであった場合には(ステップS6102でYes)、フレームに含まれる共通制御関連のデータを抽出し、そのデータを制御情報保持部3110に格納し(ステップS6103)、後記するステップS6112の処理へ進む。
なお、共通制御関連のデータには、少なくともサーバ側地上局装置2108が要求を受け付け可能か否かの情報を含むものとする。また、共通制御関連のデータは、端末側地上局装置2103からの送信の制限などにも用いる。さらに、RTTの変化や回線使用状況に依存する送信可能タイムスロットの繰り返し周期の時間や、その周期におけるのスロット数、スロット幅を可変とする場合は、これらの値の現況値と可変とするスケジューリングなどの情報も、共通制御関連データに含める。
また、フレームが共通制御フレームでない場合には(ステップS6102でNo)、さらに、それが自局宛のフレームであるか否かを判定する(ステップS6104)。その結果、受信フレームが自局宛でなかった場合には(ステップS6104でNo)、そのフレームを破棄して、ステップS6101へ戻って次のフレームの抽出を待つ。また、フレームが自局宛であった場合には(ステップS6104でYes)、そのフレームに制御情報があるか否かを判定する(ステップS6105)。そして、フレームに制御情報がなかった場合には(ステップS6105でNo)、後記するステップS6112の処理へ進む。
一方、フレームに制御情報があり(ステップS6105でYes)、その制御情報が接続許可応答の場合には(ステップS6107でYes)、以下の送信開始の処理を行う(ステップS6117〜S6120)。すなわち、接続許可応答の制御情報から自局に割り当てられたスロット番号Nを抽出し(ステップS6117)、抽出したスロット番号Nを制御情報保持部3110に格納し(ステップS6118)、端末側地上局装置2103の状態を接続要求中状態から接続状態へ遷移させ(ステップS6119)、さらに、対衛星回線送信制御部3104に対し、衛星回線側への送信開始を指示する(ステップS6120)。
また、制御情報が接続許可応答でなく(ステップS6107でNo)、接続不可応答であった場合には(ステップS6108でYes)、対端末装置送信制御部3113に対し、端末装置2102への接続不可通知を指示し(ステップS6113)、端末側地上局装置2103の状態を接続要求中状態から切断状態へ遷移させ(ステップS6114)、ステップS6101へ戻って次のフレームの抽出を待つ。
さらに、制御情報が接続不可応答でなく(ステップS6108でNo)、その他の制御情報であった場合には(ステップS6109でYes)、その他の制御情報に対応付けられた制御動作を行う(ステップS6111)。そして、制御情報がその他の制御情報でもなかった場合には(ステップS6109でNo)、その制御情報を無効制御情報として処理する(ステップS6110)。なお、その他の制御とは、帯域変更要求に対するサーバ側地上局装置2108からの応答など、接続/切断制御以外の制御を指す。
最後に、フレームにペイロードデータがあるか否かを判定し(ステップS6112)、ペイロードデータがある場合には(ステップS6112でYes)、ペイロードデータを抽出し(ステップS6115)、対端末装置送信制御部3113に対し、抽出したペイロードデータの端末装置2102への送信を指示し(ステップS6116)、ステップS6101へ戻って次のフレームの抽出を待つ。また、フレームにペイロードデータがなかった場合には(ステップS6112でNo)、そのままステップS6101へ戻って次のフレームの抽出を待つ。
(端末側地上局装置の処理フロー)
以下、図15〜図20を用い、適宜、図9および図10を参照しながら、本実施形態におけるサーバ側地上局装置2108が実行する主要な処理のフローについて説明する。
図15は、サーバ側地上局装置の衛星回線受信制御部が行う衛星回線への初期接続用制御チャネル受信処理のフローを示した図である。衛星回線受信制御部3310は、衛星回線から受信した信号から所定のプロトコルに基づくフレームを抽出する(ステップS6401)。そして、そのフレームが接続要求であった場合には(ステップS6402でYes)、空き帯域やその帯域における空きスロット、サーバ側地上局装置2108における余剰処理能力などのリソースを確認する(ステップS6403)。このとき、その確認には、後記する回線管理部3316から得られる情報を用いる。
そして、リソース上、接続可能であれば(ステップS6404でYes)、衛星回線受信制御部3310は、接続許可応答を作成し(ステップS6405)、端末側地上局装置2103に向け、その接続許可応答を送信する(ステップS6406)。ここで、接続許可応答には、少なくとも送信先の端末側地上局装置2103に割り当てる送信許可スロットタイムのスロット番号Nの情報を含む。続いて、サーバ側地上局装置2108における新規接続の追加処理を行い(ステップS6407)、回線空き状況などの共通制御関連情報へ新規追加状況を反映させる(ステップS6408)。ここで、新規接続の追加処理とは、端末側地上局装置2103に割り当てた帯域、スロット番号における受信処理の開始および地上系ネットワーク2109への接続処理の開始である。
一方、サーバ側地上局装置2108のリソース上、接続が不可の場合には(ステップS6404でNo)、接続不可応答を作成し(ステップS6409)、端末側地上局装置2103に向け、その接続不可応答を送信する(ステップS6410)。なお、接続不可応答を返さないことで、接続不可とする場合は、ステップS6409およびS6410の処理は省略可能である。
また、ステップS6402で初期接続用制御チャネルにおいて受信したフレームが接続要求以外の要求などであった場合には(ステップS6402でNo)、接続制御でないその他の制御処理を行い(ステップS6411)、その情報を共通制御関連情報へ反映する(ステップS6412)。なお、その他の制御処理とは、初期接続用制御チャネルで切断処理を行う場合の切断処理や、通常通信用チャネルの輻輳時の制御処理などである。また、他の端末側地上局装2103からの初期接続要求が重なった場合など、必要に応じ明示的に不達応答を返してもよい。
図16は、サーバ側地上局装置の衛星回線受信制御部が行う衛星回線への通常通信用チャネル受信処理のフローを示した図である。衛星回線受信制御部3310は、衛星回線から受信した信号から所定のプロトコルに基づくフレームを抽出し(ステップS6501)、抽出したフレームにおける制御情報の有無を確認する(ステップS6502)。そして、抽出したフレームに制御情報がなかった場合には(ステップS6502でNo)、論理的なhttpの接続先である宛先を確認し(ステップS6503)、地上系ネットワーク送信部3311に対し、地上系ネットワーク2109への送信を指示する(ステップS6504)。
一方、抽出したフレームに制御情報があり(ステップS6502でYes)、その制御情報が切断要求であった場合には(ステップS6505でYes)、以下の切断処理(ステップS6506〜S6510)を行う。切断処理では、まず、切断許可応答を作成し(ステップS6506)、その切断許可応答を端末側地上局装置2103へ送信する(ステップS6507)。また、サーバ側地上局装置2108において当該接続に関する終了処理を行う(ステップS6508)。終了処理とは、当該接続に係る端末側地上局装置2103に割り当てた帯域、スロット番号における受信処理の停止である。同様に、共通制御関連情報にも切断の状況を反映させる(ステップS6509)。地上系ネットワーク2109を介したWebサーバとの間でセッションを保持している場合には、そのセッションを解除する(ステップS6510)。
また、制御情報が切断要求でなかった場合には(ステップS6505でNo)、制御情報を分析し(ステップS6511)、その制御が可能か否かの判定を行う(ステップS6512)。そして、その制御情報に応じ、その制御を実行し、その結果の応答を端末側地上局装置2103へ送信する(ステップS6513)。なお、制御不可の場合の処理は、この図では省略した。また、必要に応じサーバ側地上局装置2108の制御へ反映し(ステップS6514)、共通制御関連情報への反映を行う(ステップS6515)。なお、このようにして行う制御には、使用済みのhttp論理接続解除や、端末側地上局装置2103からの帯域変更要求など、接続/切断制御以外の制御が含まれる。
図17は、サーバ側地上局装置の管理インスタンス部の動作フローを示した図である。管理インスタンス部3302は、まず、端末側地上局装置2103から送信される接続要求または切断要求を受信する(ステップS6801)。次に、その要求が接続要求であるか、または、切断要求であるかを判定する(ステップS6802)。要求が接続要求であった場合には(ステップS6802で接続要求)、回線管理部3316を参照して、空きチャネルを確認する(ステップS6809)。
次に、チャネル割り当てアルゴリズムの処理を実行する(ステップS6810)。ここで、チャネル割り当てアルゴリズムの最も単純な例は、現在使用可能な空き通信チャネルのうち、通し番号の一番小さな番号を割り当てるものである。あるいは、隣接チャネル間や符号間干渉を考慮した割り当て順としてもよい。伝播遅延時間(RTT)の変化に応じて、周波数帯あたりのスロット数を増減させるように割り当ててもよい。さらには、使用する帯域幅や使用法を考慮し、連続するスロットに対応するチャネルを割り当ててもよい。その結果、チャネルの割り当てが可能である場合には(ステップS6811でYes)、端末側地上局装置2103へ割り当てチャネルを通知する(ステップS6812)。また、空きチャネルがないなどの理由により、割り当て不能の場合には(ステップS6811でNo)、端末側地上局装置2103に対し割り当て拒否通知を送信する(ステップS6807)。割り当て拒否通知は、明示的な通知以外に、通知を行わないことにより、端末側地上局装置2103でタイムアウトにより拒否を検知する方式としてもよい。
一方、要求が切断要求であった場合には(ステップS6802で切断要求)、チャネルの解放処理を行う(ステップS6803)。そして、通信チャネルの解放に伴い、必要に応じ、チャネルの再配置を行う(ステップS6804)。その後、切断受理を端末側地上局装置2103へ送信する(ステップS6806)。
図18は、管理インスタンス部におけるチャネル使用に伴うタイムアウト処理の例を示した図である。管理インスタンス部3302は、回線管理部3316によりチャネルの使用状況を監視し(ステップS6901)、所定の時間にトラフィックが発生しないなどのタイムアウト条件を判定する(ステップS6902)。その判定の処理においては、必要に応じ、端末側地上局装置2103に対し、衛星回線の継続使用の予定を確認するようにしてもよい(ステップS6903)。その結果、タイムアウトの条件が満たされ、チャネルの継続使用がないことが判明した場合には、チャネルの解放処理を行う(ステップS6904)。そして、必要に応じ端末側地上局装置2103に対し、強制切断した旨の通知を行う(ステップS6905)。
なお、以上の図17および図18の説明において、チャネルとは、通信帯域などの物理層の通信チャネルと、その通信チャネルをさらに時分割したタイムスロットとを含んだものをいう。また、図17および図18では、タイムスロットの幅は、すべての端末側地上局装置2103に対し同じとしてもよく、端末側地上局装置2103ごとに可変の値であるとしてもよい。
図19は、サーバ側地上局装置の地上系ネットワーク受信部が行う地上系ネットワーク受信処理のフローを示した図である。地上系ネットワーク受信部3312は、地上系ネットワーク2109からメッセージを受信すると(ステップS6601)、宛先の端末側地上局装置2103の確認を行い、必要に応じ、バッファに振り分ける(ステップS6602)。このとき、宛先は、端末側地上局装置2103とその端末側地上局装置2103内で保持しているhttp論理接続の二段階の分類基準で振り分ける。そして、サーバ側地上局装置2108により端末側地上局装置2103に向けたアウトバウンド方向の送信に対し、送信可能タイムスロットにより送信タイミング制御を行う場合には、宛先端末側地上局装置2103ごとにバッファを振り分ける。次に、受信したメッセージをバッファへ格納する(ステップS6603)。
図20は、サーバ側地上局装置の衛星回線送信制御部が行う衛星回線通常通信用チャネル送信処理のフローを示した図である。まず、衛星回線送信制御部3313は、サーバ側地上局装置2108から端末側地上局装置2103に向けたアウトバウンド方向の送信に対し、送信可能タイムスロットによる送信タイミング制御を行うか否かを判定する(ステップS6701)。送信タイミング制御を行わない場合には(ステップS6701でNo)、バッファからメッセージを読み出し(ステップS6705)、宛先の端末側地上局装置2103に向けたヘッダ情報を付加する(ステップS6706)。そして、端末側地上局装置2103へメッセージを送信する(ステップS6707)。
一方、送信タイミング制御を行う場合には(ステップS6701でYes)、回線管理部3316を参照して割り当てスロット番号Nを確認する(ステップS6702)とともに、時刻を確認し(ステップS6703)、当該スロットにおける送信可能時刻か否かの判定を行う(ステップS6704)。そして、送信可能時刻であった場合には(ステップS6704でYes)、前記したステップS6705〜S6707の処理を行い、端末側地上局装置2103へメッセージを送信する。また、送信可能時刻でなかった場合には(ステップS6704でNo)、ステップS6702へ戻ってステップS6704までを繰り返し、送信可能時刻になるのを待つ。
<補足>
最後に図21および図22を用いて以上説明した実施形態を補足する。ここで、図21は、送信可能タイムスロットを伸縮させることよって利用可能帯域を制御する例を示した図である。なお、ここでいう利用可能帯域とは、利用可能なスロット数またはスロット幅をいう。図21(a)は、一つの送信可能タイムスロットの時間Tq内で、4つのhttp要求を送信可能な値にTqを決定した例である。一方、図21(b)は、一つの送信可能タイムスロットの時間Tq内で、2つ程度のhttp要求を送信可能な値にTqを決定した例である。ここで、2つ程度としたのは、ガードタイムおよび処理時間のばらつき、衛星プロトコル層の制御メッセージ交換などを考慮したためである。
図21(b)の場合は、スロット幅の時間Tqが短いので、Webページの表示完了までの時間Tf は長くなるものの、同一の通信チャネル(通信帯域)に多くの端末装置との通信を多重化することができる。従って、通信量の少ない場合や最大同時使用可能コネクション数の少ないWebブラウザを使用するとき、低速の端末装置2102を使用するときなど、通信コストを低減する目的の場合に有効である。
本実施形態においては、図21(a)、(b)のようなスロット幅の異なる送信可能タイムスロットを同一の通信チャネル(通信帯域)に混在させても、通信チャネルごとに同じまたは異なるスロット幅を決定してもよい。なお、通信の効率は向上しないが、同一の通信チャネルに1つだけのタイムスロットを設け、そのスロット幅をタイムスロットの周期と同じになるようにしても構わない。この場合、図2(a)の送信可能タイムスロットを設けない場合と等価になる。
また、送信可能タイムスロットのスロット幅Tqは、2つ程度のhttp要求を送信可能にする時間だけではなく、一般には、最大同時使用可能コネクション数以内の任意の数のhttp要求を送信可能にする時間とすることができる。
図22は、1つの繰返し周期内に複数の送信可能タイムスロットを割り当てる例を示した図である。図22には、1つの繰返し周期内に2つのhttp要求の送信可能タイムスロット1914、1915が割り当てられている。このようにすることによって、送信可能となる間隔が半分になるため、条件によっては、Webページの表示完了までの時間Tfを最大1/2に短縮することができる。また、送信可能タイムスロットを等間隔にする以外に、任意の間隔で配置するようにしてもよい。さらには、同一帯域の通信チャネルをタイムスロットにより時分割共有する複数の端末側地上局装置2103に対して割り当てるタイムスロットのスロット数は可変であるとしてもよい。
以上のように、本発明によれば、複数ので同一帯域の通信チャネルを時分割して共有することができるので、通信チャネルの使用効率を向上させることができる。
本発明が適用される衛星通信システムの全体構成の例を示した図である。 本発明の実施形態において端末側地上局装置とサーバ側地上局装置との間の通信チャネルが割り当てられたあとに行われる通信のタイムチャートを模式化して示した図であり、(a)は、比較例に基づく通信のタイムチャートであり、(b)は、本実施形態に基づく通信のタイムチャートである。 本発明の実施形態において同一の通信チャネルに複数の端末側地上局装置のアップリンクの通信を収容する例を示した図である。 本発明の実施形態において端末側地上局装置が最適のTqを決定する処理のフローを示した図である。 本発明の実施形態においてTqの値に対して単一のWebページの表示完了時間Tfをプロットした図の例である。 本発明の実施形態において端末側地上局装置が最適のTrを決定する処理のフローを示した図である。 本発明の実施形態においてTrの値に対して単一のWebページの表示完了時間Tfをプロットした図の例である。 本発明の実施形態において端末側地上局装置のブロック構成を示した図である。 本発明の実施形態においてサーバ側地上局装置のブロック構成を示した図である。 本発明の実施形態において端末側地上局装置とサーバ側地上局装置との間で行われる初期接続時の通信のタイムチャートを示した図である。 本発明の実施形態において初期接続時の接続要求および接続可否応答のメッセージ構成を示した図であり、(a)は接続要求メッセージ、(b)は接続可否応答メッセージである。 本発明の実施形態において端末側地上局装置の対端末装置受信制御部が行う対端末装置受信処理のフローを示した図である。 本発明の実施形態において端末側地上局装置の対衛星回線送信制御部が行う対衛星回線送信処理のフローを示した図である。 本発明の実施形態において端末側地上局装置の対衛星回線受信制御部が行う対衛星回線受信処理のフローを示した図である。 本発明の実施形態においてサーバ側地上局装置の衛星回線受信制御部が行う衛星回線への初期接続用制御チャネル受信処理のフローを示した図である。 本発明の実施形態においてサーバ側地上局装置の衛星回線受信制御部が行う衛星回線への通常通信用チャネル受信処理のフローを示した図である。 本発明の実施形態においてサーバ側地上局装置の管理インスタンス部の動作フローを示した図である。 本発明の実施形態において管理インスタンス部におけるチャネル使用に伴うタイムアウト処理の例を示した図である。 本発明の実施形態においてサーバ側地上局装置の地上系ネットワーク受信部が行う地上系ネットワーク受信処理のフローを示した図である。 本発明の実施形態においてサーバ側地上局装置の衛星回線送信制御部が行う衛星回線通常通信用チャネル送信処理のフローを示した図である。 本発明の実施形態において送信可能タイムスロットを伸縮させることよって利用可能帯域を制御する例を示した図であり、(a)は、4つのhttp要求を送信可能なスロット幅とした例、(b)2つ程度のhttp要求を送信可能なスロット幅とした例である。 本発明の実施形態において1つの繰返し周期内に複数の送信可能タイムスロットを割り当てる例を示した図である。
符号の説明
1905 送信可否状況
1906 送信可能タイムスロット
2101 端末ネットワーク
2102 端末装置
2103 端末側地上局装置
2104 衛星ユーザリンク(ダウンリンク)
2105 通信衛星
2106 衛星フィーダリンク
2107 衛星ユーザリンク(アップリンク)
2108 サーバ側地上局装置
2109 地上系ネットワーク
2110 サーバ
3101 対端末装置受信部
3102 送信データ論理層処理部
3103 対端末装置受信制御部
3104 対衛星回線送信制御部
3105 対衛星回線送信変換部
3106 送出アンテナ
3107 受信アンテナ
3108 対衛星回線受信変換部
3109 対衛星回線受信制御部
3110 制御情報保持部
3111 受信データ論理層処理部
3112 対端末装置送信部
3113 対端末装置送信制御部
3301 Proxy処理インスタンス部
3302 管理インスタンス部
3304 対衛星回線受信変換部
3306 対衛星回線送信変換部
3307 送信多重化部
3308 多重分離部
3309 受信データ論理層処理部
3310 衛星回線受信制御部
3311 地上系ネットワーク送信部
3312 地上系ネットワーク受信部
3313 衛星回線送信制御部
3314 送信データ論理層処理部
3315 端末管理部
3316 回線管理部
3317 RTT情報入力部

Claims (9)

  1. それぞれに端末装置が接続された複数の端末側地上局装置と、サーバが接続されたサーバ側地上局装置と、前記端末側地上局装置と前記サーバ側地上局装置とを接続する衛星通信回線とを含んで構成される衛星通信システムにおける衛星通信制御方法であって、
    前記サーバ側地上局装置は、
    前記端末装置の1の端末装置から発せられ前記端末側地上局装置の1の端末側地上局装置を介して送信された前記サーバへの接続要求メッセージを受信したとき、前記1の端末側地上局装置に対し割り当てられたアップリンクの通信チャネルを、前記衛星通信回線の往復伝播遅延時間に基づいて決定された所定の周期で繰り返す複数のタイムスロットに分割し、前記分割されたタイムスロットのうち1以上のタイムスロットを前記1の端末側地上局装置が送信可能なタイムスロットとして割り当て、前記割り当てたタイムスロットに関する情報を含む情報を前記端末側地上局装置へ送信し、
    前記端末側地上局装置は、
    前記サーバ側地上局装置が送信した前記タイムスロットに関する情報を含む情報を受信し、その受信した情報が自局宛であった場合には、受信した前記タイムスロットに関する情報によって指示されるタイムスロットで、前記1の端末装置が前記サーバへ送信する後続のメッセージを前記サーバ側地上局装置へ送信すること
    を特徴とする衛星通信制御方法。
  2. 前記サーバ側地上局装置は、さらに、
    前記1の端末側地上局装置に対し割り当てられたダウンリンクの通信チャネルを、前記衛星通信回線の往復伝播遅延時間に基づいて決定された所定の周期で繰り返す複数のタイムスロットに分割し、前記分割されたタイムスロットのうち1以上のタイムスロットを割り当て、前記割り当てたスロットで、前記サーバが前記1の端末装置へ送信するメッセージを前記端末側地上局装置へ送信すること
    を特徴とする請求項1に記載の衛星通信制御方法。
  3. 前記タイムスロットの繰り返し周期を前記往復伝播遅延時間の1.3倍以上とし、前記タイムスロットのスロット幅を前記往復伝播遅延時間の0.5倍以下とすること
    を特徴とする請求項1に記載の衛星通信制御方法。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の衛星通信制御方法であって、
    前記端末側地上局装置は、
    前記衛星通信回線と前記サーバ側地上局装置とを介して前記サーバをアクセスすることによって前記往復伝播遅延時間を算出し、前記算出した往復伝播遅延時間の情報を前記サーバ側地上局装置へ送信し、
    前記サーバ側地上局装置は、
    前記端末側地上局装置が送信した往復伝播遅延時間の情報を受信し、前記受信した往復伝播遅延時間の情報に基づき前記タイムスロットの繰り返し周期を決定すること
    を特徴とする衛星通信制御方法。
  5. それぞれに端末装置が接続された複数の端末側地上局装置と、サーバが接続されたサーバ側地上局装置と、前記端末側地上局装置と前記サーバ側地上局装置とを接続する衛星通信回線とを含んで構成される衛星通信システムにおけるサーバ側地上局装置であって、
    前記端末装置の1の端末装置から発せられ前記端末側地上局装置の1の端末側地上局装置を介して送信された前記サーバへの接続要求メッセージを受信したとき、前記1の端末側地上局装置に対し割り当てられたアップリンクの通信チャネルを、前記衛星通信回線の往復伝播遅延時間に基づいて決定された所定の周期で繰り返す複数のタイムスロットに分割し、前記分割されたタイムスロットの1のタイムスロットを前記1の端末側地上局装置が送信可能なタイムスロットとして割り当て、前記割り当てたタイムスロットに関する情報を含む情報を前記端末側地上局装置へ送信すること
    を特徴とするサーバ側地上局装置。
  6. 請求項5に記載のサーバ側地上局装置であって、さらに、
    前記1の端末側地上局装置に対し割り当てられたダウンリンクの通信チャネルを、前記衛星通信回線の往復伝播遅延時間に基づいて決定された所定の周期で繰り返す複数のタイムスロットに分割し、前記分割されたタイムスロットのうち1以上のタイムスロットを割り当て、前記割り当てたスロットで、前記サーバが前記1の端末装置へ送信するメッセージを前記端末側地上局装置へ送信すること
    を特徴とするサーバ側地上局装置。
  7. 前記タイムスロットの繰り返し周期を前記往復伝播遅延時間の1.3倍以上とし、前記タイムスロットのスロット幅を前記往復伝播遅延時間の0.5倍以下とすること
    を特徴とする請求項5に記載のサーバ側地上局装置。
  8. それぞれに端末装置が接続された複数の端末側地上局装置と、サーバが接続されたサーバ側地上局装置と、前記端末側地上局装置と前記サーバ側地上局装置とを接続する衛星通信回線とを含んで構成される衛星通信システムにおける端末側地上局装置であって、
    前記サーバ側地上局装置が前記端末装置の1の端末装置から発せられ前記端末側地上局装置の1の端末側地上局装置を介して送信された前記サーバへの接続要求メッセージを受信したとき、前記1の端末側地上局装置に対し割り当てられたアップリンクの通信チャネルを、前記衛星通信回線の往復伝播遅延時間に基づいて決定された所定の周期で繰り返す複数のタイムスロットに分割し、前記分割されたタイムスロットの1のタイムスロットを前記1の端末側地上局装置が送信可能なタイムスロットとして割り当て、送信した前記割り当てたタイムスロットに関する情報を含む情報を受信し、その受信した情報が自局宛であった場合には、受信した前記タイムスロットに関する情報によって指示されるタイムスロットで、前記1の端末装置が前記サーバへ送信する後続のメッセージを前記サーバ側地上局装置へ送信すること
    を特徴とする端末側地上局装置。
  9. 前記タイムスロットの繰り返し周期を前記往復伝播遅延時間の1.3倍以上とし、前記タイムスロットのスロット幅を前記往復伝播遅延時間の0.5倍以下とすること
    を特徴とする請求項8に記載の端末側地上局装置。
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