JP2006186603A - 無線装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 より高いスループットが得られる無線ネットワークを構成する無線装置を提供する。
【解決手段】 無線装置は、制御チャネルとデータチャネルとを有する。無線装置は、制御チャネルを用いて全方位性のビームパターンにより送信先へ通信要求RTSを送信し、アンテナのビームパターンを複数のビームパターンに変えながら送信先から通信許可CTSを受信して受信先と無線通信経路を確立する。そして、無線装置は、送信先と無線通信経路が確立されると、通信許可CTSを受信したときの電波強度が最大であるビームパターンを用いて制御チャネルと異なるデータチャネルを介して送信先へデータDATAを送信し、送信先から確認応答ACKを受信する。
【選択図】 図9

Description

この発明は、無線装置に関し、特に、複数の無線装置によって、自律的、かつ、即時的に構築されるアドホックネットワークを構成する無線装置に関するものである。
アドホックネットワークは、複数の無線装置が相互に通信を行なうことによって自律的、かつ、即時的に構築されるネットワークである。アドホックネットワークでは、通信する2つの無線装置が互いの通信エリアに存在しない場合、2つの無線装置の中間に位置する無線装置がルータとして機能し、データパケットを中継するので、広範囲のマルチホップネットワークを形成することができる。
このようなアドホックネットワークは、被災地での無線通信網やITS(Intelligent Transport Systems)車車間通信でのストリーミングなど、様々な方面に応用されようとしている(非特許文献1)。
マルチホップ通信をサポートする動的なルーティングプロトコルとしては、テーブル駆動型プロトコルとオンデマンド型プロトコルとがある。テーブル駆動型プロトコルは、定期的に経路に関する制御情報の交換を行ない、予め経路表を構築しておくものであり、GSR(Global State Routing)、FSR(Fish−eye State Routing)、OLSR(Optimized Link State Routing)およびDSDV(Destination Sequenced Distance Vector)等が知られている。
また、オンデマンド型プロトコルは、データ送信の要求が発生した時点で、初めて宛先までの経路を構築するものであり、DSR(Dynamic Source Routing)およびAODV(Ad Hoc On−Demand Distance Vector Routing)等が知られている。
そして、従来のアドホックネットワークにおいては、送信元から送信先へデータ通信を行なう場合、送信元から送信先までのホップ数ができる限り少なくなるように経路が決定される(非特許文献2)。
渡辺正浩"無線アドホックネットワーク",自動車技術会春季大会ヒューマトロニクスフォーラム,pp18−23,横浜,5月2003年. Guangyu Pei, at al, "Fisheye state routing: a routing scheme for ad hoc wireless networks", ICC2000. Commun., Volume 1, pp70-74, L.A., June 2000.
しかし、アドホックネットワークにおいてマルチホップ通信を行なう場合、ホップ数が増えるとスループットが低下し、遅延時間が増加するという問題がある。
図12は、アドホックネットワークの概念図である。アドホックネットワーク200は、例えば、自動車201〜206からなる。この場合、アドホックネットワーク200は、自動車間で無線通信を行なうネットワークである。
自動車201を送信元とし、自動車206を送信先としてキャリア周波数f1で無線通信を行なう場合、自動車間の無線通信が時系列的に行なわれる。すなわち、最初、自動車201が送信機(Tx)として機能し、自動車202が受信機(Rx)として機能して自動車201,202間で無線通信が行なわれる。その後、自動車202が送信機(Tx)として機能し、自動車203が受信機(Rx)として機能して自動車202,203間で無線通信が行なわれる。以下同様にして自動車203,204間、自動車204,205間および自動車205,206間で無線通信が順次行なわれる。これによって、自動車201は、データ等を無線通信によって自動車206へ送信する。
このように、マルチホップ通信においては、自動車間(端末間)の無線通信が時系列的に行なわれて、自動車201から自動車206へデータ等が送信されるのは、次の理由による。図13は、隣接する端末間における無線通信の概念図である。また、図14は、隣接する端末間における無線通信の他の概念図である。なお、図13および図14における円は、各端末装置の通信範囲を表す。
図13を参照して、端末装置S1は、端末装置D1へ送信要求RTS(Request To Send)を送信する。そして、端末装置D1は、端末装置S1からの送信要求RTSに応じて、送信許可CTS(Clear To Send)を端末装置S1へ送信する。端末装置S1は、端末装置D1からの送信許可CTSに応じて、データDATAを端末装置D1へ送信し、端末装置D1は、データDATAを受信すると確認応答ACKを端末装置S1へ送信する。
このような端末装置S1と端末装置D1との無線通信において、端末装置S1が端末装置D1へ送信要求RTSを送信すると、端末装置S3は、この送信要求RTSを受信する。端末装置S3は、端末装置S1の通信範囲内に存在するからである。また、端末装置D1が送信要求RTSに応じて送信許可CTSを端末装置S1へ送信すると、端末装置S2は、この送信許可CTSを受信する。端末装置S2は、端末装置D1の通信範囲内に存在するからである。
この場合、端末装置S1と端末装置D1との間で無線通信が行なわれているので、端末装置S2は、端末装置D1へ送信できず、端末装置S3は、端間装置S1へ送信できない。そして、端末装置S2の通信範囲は、端末装置S3の通信範囲と異なっているので、端末装置S2およびS3は、それぞれ、端末装置S3およびS2の存在を知らない。したがって、端末装置S2およびS3は、相互に無線通信を直接行なうことができない。
図14を参照して、端末装置S1は、図13において説明したように端末装置D1と無線通信を行なっている。この場合、端末装置S1が端末装置D1へ送信要求RTSを送信すると、端末装置S2は、端末装置S1の送信要求RTSを受信する。端末装置S2は、端末装置S1の通信範囲内に存在するからである。そうすると、端末装置S2は、端末装置D2と無線通信を行なおうとしても、端末装置D2と無線通信を行なえない。端末装置S2が端末装置D2へ送信要求RTSを送信すると、端末装置S1が端末装置S2からの送信要求RTSを受信するからである。
このように、アドホックネットワークにおいては、隠れ端末問題に起因して無線通信のスループットが低下するという問題がある。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、より高いスループットが得られる無線ネットワークを構成する無線装置を提供することである。
この発明によれば、無線装置は、アンテナ装置と、第1および第2の通信手段とを備える。アンテナ装置は、無指向性のビームパターンまたは各々が異なる指向性を有する複数のビームパターンを放射する。第1の通信手段は、第1のチャネルで通信経路を確立する。第2の通信手段は、第1の通信手段によって通信経路が確立されると、第1のチャネルと異なる第2のチャネルで通信経路を介してデータを送信するための通信を行なう。そして、第1の通信手段は、通信要求または通信許可を無指向性のビームパターンで送信するとともに、アンテナ装置のビームパターンを複数のビームパターンに順次変えながら通信要求または通信許可を受信する。また、第2の通信手段は、通信要求または通信許可を受信したときの受信電力が最大であるビームパターンを用いて通信を行なう。
好ましくは、第1の通信手段は、当該無線装置が送信元であるとき、無指向性のビームパターンで通信要求を受信先へ送信するとともに、アンテナ装置のビームパターンを複数のビームパターンに順次変えながら通信許可を受信先から受信する。第2の通信手段は、当該無線装置が送信元であるとき、通信許可を受信したときの受信電力が最大であるビームパターンを用いてデータを受信先へ送信するとともに受信先から確認応答を受信する。
好ましくは、第1の通信手段は、当該無線装置が受信先であるとき、アンテナ装置のビームパターンを複数のビームパターンに順次変えながら通信要求を送信元から受信するとともに、無指向性のビームパターンで通信許可を送信元へ送信する。第2の通信手段は、当該無線装置が受信先であるとき、通信要求を受信したときの受信電力が最大であるビームパターンを用いてデータを送信元から受信するとともに確認応答を送信元へ送信する。
好ましくは、第1の通信手段は、当該無線装置が送信元および受信先以外であるとき、アンテナ装置のビームパターンを複数のビームパターンに順次変えながら送信元または受信先からの通信要求および/または通信許可を受信し、通信要求および/または通信許可を受信したときのビームパターンを使用禁止ビームパターンとして設定する。
好ましくは、無線装置は、判定手段と、通信抑制手段とを更に備える。判定手段は、第1の無線装置から送信された電波が伝搬する領域を示す第1の伝搬領域と、第1の無線装置と無線通信を行なっている第2の無線装置から送信された電波が伝搬する領域を示す第2の伝搬領域との重複領域に当該無線装置が存在するか否かを判定する。通信抑制手段は、当該無線装置が重複領域に存在するとき、第1および第2の無線装置以外の無線装置との通信を抑制する。
好ましくは、判定手段は、第1の無線装置から前記第2の無線装置への通信要求および第2の無線装置から第1の無線装置への通信許可のうち、少なくとも1つを受信したとき、当該無線装置が重複領域に存在すると判定する。
好ましくは、判定手段は、通信要求および通信許可の両方を受信しないとき、当該無線装置が重複領域外に存在すると判定する。
好ましくは、通信抑制手段は、当該無線装置が重複領域に存在しているときに第3の無線装置から通信要求を受信すると、当該無線装置が重複領域に存在する第1の時間を設定し、通信要求に含まれる第3の無線装置が待機する第2の時間を第1の時間と比較し、第2の時間が第1の時間以下であるとき、第3の無線装置との通信を禁止する。
好ましくは、通信抑制手段は、第2の時間が第1の時間よりも長いとき、第3の無線装置との通信を許可する通信許可信号を第1の通信手段へ出力する。そして、第1の通信手段は、通信許可信号に応じて通信許可を第3の無線装置へ送信する。
好ましくは、通信抑制手段は、当該無線装置が重複領域外に存在するときに第3の無線装置から通信要求を受信すると、通信要求に含まれる第3の無線装置が重複領域に存在する第3の時間を当該無線装置が待機する第4の時間と比較し、第4の時間が第3の時間以下であるとき、第3の無線装置との通信を禁止する。
好ましくは、通信抑制手段は、第4の時間が第3の時間よりも長いとき、第4の時間の経過後に第3の無線装置との通信を許可する通信許可信号を第1の通信手段へ出力する。そして、第1の通信手段は、通信許可信号に応じて、第4の時間の経過後、通信許可を第3の無線装置へ送信する。
この発明による無線装置においては、第1および第2のチャネルの2つのチャネルを用いて無線通信が行なわれる。そして、第1のチャネルは、無指向性のビームパターンを用いて無線通信を行ない、第2のチャネルは、指向性のビームパターンを用いて無線通信を行なう。その結果、第1のチャネルを用いた無線通信と、第2のチャネルを用いた無線通信とを同時に行なうことが可能である。
従って、この発明によれば、無線ネットワークにおけるスループットを向上できる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、アドホックネットワークの構成図である。アドホックネットワーク10は、複数の無線装置A〜Iからなる。このアドホックネットワーク10においては、たとえば、無線装置Iは、無線装置Aから離れた位置にあり、直接パケットを受取ることができないので、無線装置Aから送信されたパケットは、無線装置Eおよび無線装置Hによって中継されて無線装置Iへ届けられる。
図2は、図1に示す無線装置Aの構成図である。他の無線装置B〜Iの構成も同一である。図2を参照して、無線装置Aは、入力部11と、表示部12と、電子メールアプリケーション13と、通信制御部14と、アンテナ部20とを備える。
アンテナ部20は、他の無線装置から無線信号を受信するとともに、他の無線装置へ無線信号を送信する。図3は、図2に示すアンテナ部20の構成図である。
アンテナ部20は、アンテナ素子1〜7と、バラクタダイオードBD1〜BD6と、制御回路41とを含む。アンテナ素子1〜6は、アンテナ素子7を中心にして略円形に配置される。そして、アンテナ部20が送受信する電波の波長をλとした場合、アンテナ素子1〜6とアンテナ素子7との間隔は、約λ/4に設定される。
アンテナ素子1〜6は、無給電素子であり、アンテナ素子7は、給電素子である。バラクタダイオードBD1〜BD6は、それぞれ、アンテナ素子1〜6と接地ノードGNDとの間に接続される。これにより、可変容量素子であるバラクタダイオードBD1〜BD6は、それぞれ、無給電素子であるアンテナ素子1〜6に装荷される。
図4は、ビームパターンおよびセクタパターンを示す平面図である。図4の(a)は、オムニビームパターンを示す。オムニビームパターンは、全方位のビームパターンまたは無指向性のビームパターンである。
オムニビームパターンによる電波の受信においては、パケットを取得するための受信レベルの閾値をAに設定したときに、自己の無線装置からd1だけ離れた無線装置から電力Pで指向性のビームパターンにより送信されたパケットを受取ることができるものとする。
図4の(b)は、方位が分割されたセクタパターンを示す。同図を参照して、自己の無線装置を中心として、空間の方位が60度ごとに6個のセクタ1〜セクタ6に分割される。セクタ1〜セクタ6に対応して、6個のセクタビームパターンが存在する。
図4の(c)は、セクタ1に対応するビームパターンを簡略化した図である。セクタ1に対応するビームパターンは、セクタ1に対して設定される方位角の範囲で指向性送信または指向性受信を行なう。同様に、図4の(d)は、セクタ2に対応するビームパターンを示す。そして、セクタ2に対応するビームパターンは、セクタ2に対して設定される方位角の範囲で指向性送信および指向性受信を行なう。
図4の(e),(f),(g),(h)は、それぞれ、セクタ3,4,5,6に対応するビームパターンを示す。そして、セクタ3,4,5,6に対応するビームパターンは、それぞれ、セクタ3,4,5,6に対して設定される方位角の範囲で指向性送信および指向性受信を行なう。
セクタK(K=1〜6)に対応するビームパターンによる指向性受信では、パケットを取得するための受信レベルの閾値をAに設定したときに、自己の無線装置からd2(>d1)だけ離れた無線装置から電力Pで指向性送信されたパケットを受取ることができるものとする。
図4の(i)は、回転セクタビームパターンを説明するための図である。同図に示すように、回転セクタビームパターンによる指向性送信では、セクタビームパターンをセクタ1に対応するビームパターン〜セクタ6に対応するビームパターンに順次変化させて、同一のパケットを送信する。回転セクタビームパターンによる指向性受信では、セクタビームパターンをセクタ1に対応するビームパターン〜セクタ6に対応するビームパターンに順次変化させて、受信レベルが閾値A以上で、最大であるセクタビームパターンを特定する。
セクタビームパターンをセクタ1に対応するビームパターン〜セクタ6に対応するビームパターンに順次変化させるのに要する時間は、200μsecとする。
再び、図3を参照して、制御回路41は、制御電圧セットCVL1〜CVL6をバラクタダイオードBD1〜BD6に供給する。バラクタダイオードBD1〜BD6は、それぞれ、制御電圧CVL1〜CVL6によって容量(リアクタンス値)が変化する。制御回路41は、各バラクタダイオードBD1〜BD6におけるリアクタンス値が“hi”(最大値)または“lo”(最小値)になるように各制御電圧CVL1〜CVL6の電圧値を決定し、制御電圧セットCVL1〜CVL6をバラクタダイオードBD1〜BD6へ供給する。例えば、制御回路41は、20Vからなる制御電圧CLV1〜CLV6をそれぞれバラクタダイオードBD1〜BD6へ供給してバラクタダイオードBD1〜BD6におけるリアクタンス値を”hi”に設定し、0Vからなる制御電圧CLV1〜CLV6をそれぞれバラクタダイオードBD1〜BD6へ供給してバラクタダイオードBD1〜BD6におけるリアクタンス値を”lo”に設定する。
この場合、制御回路41は、バラクタダイオードBD1〜BD6におけるリアクタンス値xm1〜xm6からなるリアクタンスセットxが表1に示すように変化するように制御電圧セットCVL1〜CVL6をバラクタダイオードBD1〜BD6へ供給する。
Figure 2006186603
リアクタンス値xm1〜xm6の全てが“hi”であるとき(m=0)、アンテナ部20は、全方位に感度があるオムニパターンに近いパターンからなるビームパターンを放射する(図4の(a)参照)。また、リアクタンス値xm1が“lo”であり、リアクタンス値xm2〜xm6が“hi”であるとき(m=1)、アンテナ部20は、0度の方向に指向性があるビームパターン(セクタ1に対応するビームパターン)を放射する。なお、アンテナ素子7(給電素子)からアンテナ素子1(無給電素子)への方向を0度の方向とする。
さらに、リアクタンス値xm2が“lo”であり、リアクタンス値xm1,xm3〜xm6が“hi”であるとき(m=2)、アンテナ部20は、60度の方向に指向性があるビームパターン(セクタ2に対応するビームパターン)を放射する。
以下、同様にして、各リアクタンス値xm3〜xm6が“lo”であり、それ以外のリアクタンス値が“hi”であるとき(m=3〜6)、アンテナ部20は、それぞれ、120度、180度、240度および300度の方向に指向性があるビームパターン(セクタ3〜セクタ6に対応するビームパターン)を放射する(図4参照)。
このように、制御回路41は、無給電素子であるアンテナ素子1〜6に装荷されたバラクタダイオードBD1〜BD6のリアクタンス値xm1〜xm6を変えることによってビームパターンをセクタ1に対応するビームパターン〜セクタ6に対応するビームパターンに切換える。
また、制御回路41は、アンテナ素子7(給電素子)と接続されており、アンテナ部20が受信した電波をアンテナ素子7から受ける。そして、制御回路41は、利得の制御、または閾値の設定などを行なう。
再び、図2を参照して、電子メールアプリケーション13は、いわゆるメイラであって、入力部11からのメッセージ、宛先などの入力に基づき、データを作成し、通信制御部14にデータを送る。また、電子メールアプリケーション13は、通信制御部14から受けたデータに基づきメッセージを表示部12に表示させる。
通信制御部14は、ARPA(Advanced Research Projects Agency)インターネット階層構造に従って、通信制御を行なう複数のモジュールを備える。
無線インタフェースモジュール24は、物理層に属し、IEEE802.11に従って送信信号または受信信号の変復調および周波数変換などを行なう。
LLCモジュール22は、ネットワーク層の上位層に属し、LLCプロトコルを実行する。
IPモジュール19は、インターネット層に属し、IP(Internet Protocol)を実行する。
TCPモジュール17は、トランスポート層に属し、TCP(Transmission Control Protocol)を実行する。
UDPモジュール18は、トランスポート層に属し、UDP(User Datagram Protocol)を実行する。
SMTPモジュール15は、プロセス/アプリケーション層に属し、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を実行する。
ルーティングプロトコルモジュール16は、プロセス/アプリケーション層に属し、ルーティングプロトコルを実行する。
MACモジュール23は、ネットワーク層の下位層に属し、MACプロトコルを実行する。本実施の形態のMACプロトコルは、無線LAN国際標準規格であるIEEE802.11 DCFをベースにし、図4で説明したアンテナ部20の指向性通信に対応するように改良されたプロトコルである。
DCF(Distributed Coordination Function)では、分散型のMACプロトコルを用いている。
図5は、チャネルアクセスの一方式であるCSMA/CA方式の概念図である。DCFでは、チャネルアクセス方式として、図5に示すように、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)を採用している。送信元の無線装置Aは、キャリアセンスによってチャネルの状態を調べ、チャネルがアイドル状態で、さらに、一定時間DIFS(Distributed Inter Frame Spacing)の間、アイドル状態が続くと、RTSパケットを送信する。そして、無線装置Aは、キャリアセンスの際にビジー状態であれば、チャネルがアイドル状態になるまで待ち、アイドル状態になってから一定時間DIFSの間、アイドル状態が続くと、無線装置固有のランダムなバックオフWindowスロット分待った後に、RTSパケットを送信する。
一方、送信先の無線装置Bは、RTSパケットを受信すると、一定時間SIFS(Short Inter Frame Spacing)の後、送信元の無線装置AへCTSパケットを送信する。また、送信元の無線装置Aは、CTSパケットを受信すると、一定時間SIFSの後にDATAパケットを送信先の無線装置Bへ送信する。さらに、送信先の無線装置Bは、Dataパケットを受信すると、一定時間SIFSの後、送信元の無線装置AへACK(Acknowledge)パケットを送信する。
ここで、RTSパケットおよびCTSパケットには、送信先の無線装置のアドレスと、ACKパケットの受信が完了するまでの時間である送信継続時間が格納されている。RTSパケットまたはCTSパケットを受信した無線装置は、送信先のアドレスが自己のアドレスでない場合には、RTSパケットまたはCTSパケットを受信してから送信継続時間だけNAV(Network Allocation Vector)を設定することによって、パケットの送信を禁止する。
本実施の形態では、IEEE802.11 DCFと同様に、上述のCSMA/CAによるチャネルアクセス方式を基本的に採用する。
図6は、RTSパケットおよびCTSパケットの構成図である。図6の(a)は、RTSパケットの構成を示し、図6の(b)は、CTSパケットの構成を示す。
RTSパケットは、トーンと制御パケット部とから構成される。制御パケット部は、RTSを示すフレームの種類と、送信先アドレスと、送信元アドレスと、送信継続時間とを含む。ここで、トーンは、ノイズとの区別が可能な所定の信号である。トーンのビット長は、パケットを受信する無線装置が回転セクタビームパターンにより指向性受信を行なうときに、すべてのセクタビームパターンでトーンが受信できるための長さとする。つまり、トーンのビット長は、パケットを受信する無線装置が回転セクタビームパターンによる指向性受信に要する時間にトーンの伝送速度を乗算して得られるビット長以上である。パケットを受信する無線装置が回転セクタビームパターンによって指向性受信を行なうときに要する時間が200μsecのときには、トーンのビット長は、200μsec×トーンの伝送速度(ビット/μsec)以上であり、たとえば、210μsec×トーンの伝送速度(ビット/μsec)に設定される。
CTSパケットは、トーンと制御パケット部とから構成される。制御パケット部は、CTSを示すフレームの種類と、送信先アドレスと、送信元アドレスと、送信継続時間とを含む。トーンのビット長は、RTSパケットと同様である。
図7は、図2に示すMACモジュール23の構成を示す概略図である。MACモジュール23は、制御チャネル23Aと、データチャネル23Bとを含む。制御チャネル23Aは、周波数f1でRTSパケットおよびCTSパケットを送受信し、データチャネル23Bは、周波数f1と異なる周波数f2でデータ(DATA)パケットおよびACKパケットを送受信する。
MACモジュール23は、制御チャネル23Aを用いてRTSパケットおよびCTSパケットを他の無線装置と交換し、データチャネル23Bを用いてデータパケットおよびACKパケットを他の無線装置と交換する。
図8は、2つのチャネルを用いた無線通信を説明するための無線装置の配置図である。5個の無線装置A,B,C,D,Eが配置されている場合を想定する。そして、無線装置Cを送信元とし、無線装置Dを受信先として、無線装置C,D間で無線通信を行なう場合について説明する。
送信元である無線装置CのMACモジュール23および受信先である無線装置DのMACモジュール23は、パケットを送受信するチャネルを制御チャネル23Aに設定する。そして、無線装置Cは、アンテナ部20のビームパターンをオムニビームパターンに設定してキャリアセンスを行ない、通信状態でなければ、RTSパケットを生成し、その生成したRTSパケットを制御チャネル23Aを介してアンテナ部20へ出力し、RTSパケットをオムニビームパターンで送信する。
一方、無線装置Dのアンテナ部20は、ビームパターンをセクタ1に対応するビームパターン〜セクタ6に対応するビームパターンに順次切換えながら無線装置CからのRTSパケットを受信する。
そして、無線装置Dのアンテナ部20は、RTSパケットを受信すると、その受信したRTSパケットをMACモジュール23へ送信する。無線装置DのMACモジュール23は、RTSパケットを受信すると、CTSパケットを生成し、その生成したCTSパケットを制御チャネル23Aを介してアンテナ部20へ送信する。
そうすると、無線装置Dのアンテナ部20は、オムニビームパターンでCTSパケットを送信する。そして、無線装置Cのアンテナ部20は、ビームパターンをセクタ1に対応するビームパターン〜セクタ6に対応するビームパターンに順次切換えながら無線装置DからのCTSパケットを受信する。
このようにして、無線装置C,Dは、制御チャネル23Aを用いてRTSパケットおよびCTSパケットを交換する。そして、無線装置Dは、RTSパケットを無線装置Cから受信するときに電波強度が最大になるビームパターン(セクタ1に対応するビームパターン〜セクタ6に対応するビームパターンのいずれか)を特定する。また、無線装置Cは、CTSパケットを無線装置Dから受信するときに電波強度が最大になるビームパターン(セクタ1に対応するビームパターン〜セクタ6に対応するビームパターンのいずれか)を特定する。
また、無線装置C,Dに隣接する無線装置B,Eは、アンテナ部20のビームパターンをセクタ1に対応するビームパターン〜セクタ6に対応するビームパターンに順次切換えながらキャリアセンスを行なう。そうすると、無線装置B,Eは、RTSパケットおよびCTSパケットが無線装置C,D間で交換されているとき、無線装置C,DからのRTSパケットまたはCTSパケットを受信する。
より具体的には、無線装置Bは、無線装置CがRTSパケットをオムニビームパターンで送信したとき、セクタSC1に対応するビームパターンでRTSパケットを受信する。また、無線装置Bは、無線装置DがCTSパケットをオムニビームパターンで送信したとき、セクタSC6に対応するビームパターンでCTSパケットを受信する。
そして、無線装置Eは、無線装置CがRTSパケットをオムニビームパターンで送信したとき、セクタSC2に対応するビームパターンでRTSパケットを受信する。また、無線装置Eは、無線装置DがCTSパケットをオムニビームパターンで送信したとき、セクタSC1に対応するビームパターンでCTSパケットを受信する。
そうすると、無線装置Bは、セクタSC1,SC6をDNAV(Directional Network Allocation Vector)として設定し、セクタSC1,SC6に対応するビームパターンを用いた無線通信を禁止する。
また、無線装置Eは、セクタSC1,SC2をDNAVとして設定し、セクタSC1,SC2に対応するビームパターンを用いた無線通信を禁止する。
無線装置C,DのMACモジュール23は、無線装置C,D間でRTSパケットおよびCTSパケットを交換すると、パケットを送受信するチャネルをデータチャネル23Bに設定する。また、無線装置Cのアンテナ部20は、ビームパターンを無線装置DからCTSパケットを受信したときに電波強度が最大になるビームパターンに設定し、無線装置Dのアンテナ部20は、ビームパターンを無線装置CからRTSパケットを受信したときに電波強度が最大になるビームパターンに設定する。即ち、無線装置Cは、セクタSC6に対応するビームパターンを電波強度が最大になるビームパターンとして設定し、無線装置Dは、セクタSC3に対応するビームパターンを電波強度が最大になるビームパターンとして設定する。
そうすると、無線装置CのMACモジュール23は、データチャネル23Bを介してデータをアンテナ部20へ送信し、アンテナ部20は、電波強度が最大になるビームパターンを用いてデータを無線装置Dへ送信する。また、無線装置Dのアンテナ部20は、電波強度が最大になるビームパターンを用いて無線装置Cからのデータを受信してMACモジュール23へ送信し、MACモジュール23は、データチャネル23Bを介してデータを受信する。
そして、無線装置DのMACモジュール23は、データの受信に応じて、ACKパケットを生成し、その生成したACKパケットをデータチャネル23Bを介してアンテナ部20へ送信し、アンテナ部20は、電波強度が最大になるビームパターンを用いてACKパケットを無線装置Cへ送信する。
無線装置Cのアンテナ部20は、電波強度が最大になるビームパターンを用いて無線装置DからのACKパケットを受信してMACモジュール23へ送信し、MACモジュール23は、データチャネル23Bを介してACKパケットを受信する。
無線装置C,Dが相互に無線通信を行なっているとき、無線装置Bは、セクタSC1,SC6をDNAVとして設定するが、セクタSC1,SC6以外のセクタは、DNAVとして設定されておらず、かつ、上述したように制御チャネル23Aおよびデータチャネル23Bは、相互に異なる周波数でパケットを送受信するので、無線装置Bは、無線装置C,D間の無線通信と混信せずに、制御チャネル23Aを用いて無線装置AとRTSパケットおよびCTSパケットを交換できる。そして、無線装置A,B間でRTSパケットおよびCTSパケットの交換が終了すると、無線装置A,Bは、電波強度が最大であるビームパターンを用いて相互にデータパケットおよびACKパケットを交換する。
従って、無線装置A,Bは、無線装置C,D間の無線通信と混信せずに無線通信を行なうことができる。その結果、無線ネットワークにおける無線通信のスループットを向上できる。
図9は、制御チャネル23Aおよびデータチャネル23Bを用いた無線通信の動作を説明するためのフローチャートである。一連の動作が開始されると、送信元および受信先は、パケットを送受信するチャネルを制御チャネル23Aに設定する(ステップS1)。
そして、送信元は、オムニビームパターンを用いてキャリアセンスを行ない(ステップS2)、他の無線装置が通信状態であるか否かを判定する(ステップS3)。そして、送信元は、他の無線装置が通信状態であると判定したとき、一定時間(DIFS+Back−off)、待機する(ステップS4)。
そして、ステップS3において、他の無線装置が通信状態でないと判定されるまで、ステップS2〜ステップS4が繰返し実行される。
ステップS3において、他の無線装置が通信状態でないと判定されると、送信元は、オムニビームパターンでRTSパケットを送信し(ステップS5)、受信先は、ビームパターンをセクタ1に対応するビームパターン〜セクタ6に対応するビームパターンに順次切換えながらRTSパケットを受信する(ステップS6)。
そして、受信先は、RTSパケットの受信後、一定期間(SIFS)、待機し(ステップS7)、その後、CTSパケットを送信する(ステップS8)。その後、送信元は、一定時間内にCTSパケットを受信したか否かを判定する(ステップS9)。
ステップS9において、送信元が一定時間内にCTSパケットを受信しなかったと判定されたとき、上述したステップS2〜ステップS9が繰返し実行される。
そして、ステップS9において、送信元が一定時間内にCTSパケットを受信したと判定されたとき、送信元および受信先は、電波強度が最大であるビームパターンを特定する(ステップS10)。また、送信元および受信先に隣接する無線装置は、上述した方法によってDNAVを設定する(ステップS11)。
その後、送信元および受信先は、パケットを送受信するチャネルをデータチャネル23Bに設定する(ステップS12)。そして、送信元は、データチャネル23Bを用いて電波強度が最大であるビームパターンでデータDATAを受信先へ送信する(ステップS13)。
そうすると、受信先は、電波強度が最大であるビームパターンでデータDATAを受信し(ステップS14)、電波強度が最大であるビームパターンを用いてACKパケットを送信元へ送信する(ステップS15)。そして、送信元は、電波強度が最大であるビームパターンを用いてACKパケットを受信する(ステップS16)。これにより、一連の動作が終了する。
このように、送信元は、制御チャネル23Aを用いてRTSパケットおよびCTSパケットを受信先と交換して無線通信経路を確立する。そして、送信元は、受信先との間で無線通信経路が確立されると、無線通信経路を確立するときに検出した電波強度が最大になるビームパターンを用いてデータチャネルによりデータパケットおよびACKパケットを交換する。
また、送信元および受信先に隣接する無線装置は、送信元または受信先からRTSパケットおよびCTSパケットを受信する方向をDNAVとして設定する。従って、送信元および受信先に隣接する無線装置は、送信元および受信先間の無線通信との混信を回避して、DNAVとして設定した方向以外の方向に存在する無線装置と無線通信を行なうことができる。その結果、無線ネットワーク全体のスループットを向上できる。
次に、無線ネットワークのスループットを向上させる他の方法について説明する。5個の無線装置A,B,C,D,Eが図8に示すトポロジーで配置されており、無線装置B,Eが無線装置C,Dのレンズ領域内に存在している場合を想定する。
なお、レンズ領域とは、オムニビームパターンで無線装置Cから送信された電波が伝搬する伝搬領域と、オムニビームパターンで無線装置Dから送信された電波が伝搬する伝搬領域との重複領域を言う。
無線装置B,Eが無線装置C,Dのレンズ領域内に存在しているときに、無線装置Bが無線装置Aと無線通信を行なうのであれば、上述したように無線装置C,D間の無線通信と混信しない。
しかし、無線装置Bがレンズ領域内に存在する無線装置Eと無線通信を行なおうとしてオムニビームパターンでRTSパケットを無線装置Eへ送信すると、無線装置C,D間の無線通信と混信する。無線装置Bからオムニビームパターンで送信されたRTSパケットは、無線装置DのセクタSC3に対応するビームパターンによって受信されるからである。
このような問題は、レンズ領域外の無線装置がレンズ領域内の無線装置と無線通信を行なう場合にも生じる。
そこで、レンズ領域内に存在する無線装置と無線通信を行なう場合に、混信を避けて無線通信を行なう方法について説明する。
無線装置A,B,C,D,Eの各々において、MACモジュール23は、アイドル時間Tとレンズ時間Tとを有する。アイドル時間Tは、各無線装置A,B,C,D,Eにおいて制御チャネル23Aが設定される時間長である。そして、アイドル時間Tは、0からTmaxまで計測され、チャネルが制御チャネル23Aに設定されると、”0”に設定される。なお、Tmaxは、無線通信の最大間隔に設定される。
レンズ時間Tは、各無線装置A,B,C,D,Eがレンズ領域内に存在すると判定されると、計測が開始され、送信元と受信先との間の無線通信が終了するとリセットされる。
なお、各無線装置がレンズ領域内に存在するか否かは、送信元からRTSパケットを受信し、かつ、受信先からCTSパケットを受信したか否かにより判定される。
RTSパケットは、送信元のアイドル時間T およびレンズ時間T に対応するように変更される。即ち、アイドル時間T およびレンズ時間T を用いるとき、RTSパケットは、図6の(a)に示す制御パケット部にアイドル時間T およびレンズ時間T を追加した構成からなる。
図10は、レンズ領域内の無線装置との無線通信を説明するための図である。無線装置Cが無線装置Dとの間でデータパケットおよびACKパケットの交換を行なっているとき、無線装置Bは、データチャネル23Bを用いてデータパケットをセクタSC6に対応するビームパターンにより送信すると、無線装置Eは、セクタSC3をDNAVに設定していないので、無線装置Bからのデータパケットをセクタ3に対応するビームパターンにより受信できる。
しかし、無線装置Dは、無線装置Bから送信されたデータパケットをセクタSC3に対応するビームパターンで受信するので、無線装置B,E間でデータパケットおよびACKパケットの交換が行なわれると無線通信の混信が生じる。
そこで、無線装置BからRTSパケットを受信した受信先の無線装置Eは、次のような動作を行なう。
受信先の無線装置Eが無線装置C,Dのレンズ領域内に存在する場合、無線装置Eは、RTSパケットに含まれるアイドル時間T が自己のレンズ時間T よりも長いか否かを判定する。そして、アイドル時間T がレンズ時間T よりも長いとき、無線装置Eは、制御チャネル23Aを用いてCTSパケットを無線装置Bへ送信する。つまり、無線装置B,E間の無線通信が許容される。
レンズ時間T は、無線装置C,D間の無線通信が終了すれば、リセットされ、無線装置Bは、アイドル時間T の間、待機状態である。そうすると、アイドル時間T がレンズ時間T よりも長いとき、無線装置Bは、無線装置C,D間の無線通信が終了してからデータパケットおよびACKパケットの交換を行なうので、無線装置C,D間の無線通信と混信を生じない。従って、アイドル時間T がレンズ時間T よりも長いとき、無線装置Eは、CTSパケットを無線装置Bへ送信することにしたものである。
一方、受信先の無線装置Eが送信元である無線装置Bのレンズ領域内に存在しない場合、無線装置Eは、送信元である無線装置Bのレンズ時間T が0であるか否かを判定し、レンズ時間T が0でないとき、更に、アイドル時間T がレンズ時間T よりも長いか否かを判定する。そして、アイドル時間T がレンズ時間T よりも長いとき、無線装置Eは、アイドル時間T の経過後にCTSパケットを無線装置Bへ送信する。
レンズ時間T が0でないことは、送信元の無線装置Bがレンズ領域内に存在していることを意味し、アイドル時間T がレンズ時間T よりも長いとき、送信元である無線装置Bがレンズ領域内に存在しなくなってから受信先の無線装置Eが無線通信を行なうことを意味する。その結果、無線装置B,E間で無線通信が行なわれても、無線装置C,D間の無線通信と混信しない。従って、レンズ時間T が0でなく、かつ、アイドル時間T がレンズ時間T よりも長いとき、無線装置Eは、アイドル時間T の経過後にCTSパケットを無線装置Bへ送信することにしたものである。
図11は、レンズ領域内に存在する無線装置と無線通信を行なうときの動作を説明するためのフローチャートである。
無線装置Cは、無線装置Dと無線通信を実行している(ステップS21)。そして、送信元である無線装置Bは、アイドル時間T およびレンズ時間T を設定し、受信先である無線装置Eは、アイドル時間T を設定する(ステップS22)。
そして、無線装置Bは、アイドル時間T およびレンズ時間T を含むRTSパケットを生成し、その生成したRTSパケットを制御チャネル23Aを用いてオムニビームパターンにより送信する(ステップS23)。
受信先の無線装置Eは、アンテナ部20のビームパターンをセクタ1に対応するビームパターン〜セクタ6に対応するビームパターンに順次切換えながら無線装置BからのRTSパケットを受信する(ステップS24)。
そして、無線装置Eは、RTSパケットを受信したビームパターンに対応するセクタを検出し、その検出したセクタに基づいて、無線装置BがDNAVの方向に存在するか否かを判定する(ステップS25)。より具体的には、無線装置Eは、RTSパケットを受信したビームパターンに対応するセクタを検出し、その検出したセクタの方向を無線装置Bが存在する方向と認定する。そして、無線装置Eは、その検出したセクタがDNAVとして設定されていれば、無線装置Bが無線装置EのDNAVの方向に存在すると判定し、その検出したセクタがDNAVとして設定されていなければ、無線装置Bが無線装置EのDNAVの方向に存在しないと判定する。
ステップS25において、無線装置Bが無線装置EのDNAVの方向に存在すると判定されたとき、一連の動作は終了する。
一方、ステップS25において、無線装置Bが無線装置EのDNAVの方向に存在しないと判定されたとき、無線装置Eは、自己が無線装置C,Dのレンズ領域内に存在するか否かを更に判定する(ステップS26)。より具体的には、無線装置Eは、無線装置CからRTSパケットを受信し、かつ、無線装置DからCTSパケットを受信したか否かにより、自己が無線装置C,Dのレンズ領域内に存在するか否かを判定する。
そして、無線装置Eは、自己が無線装置C,Dのレンズ領域内に存在すると判定したとき、レンズ時間T を設定する(ステップS27)。その後、無線装置Eは、無線装置Bから受信したRTSパケットに含まれるアイドル時間T を検出し、その検出したアイドル時間T がレンズ時間T よりも長いか否かを判定する(ステップS28)。
そして、ステップS28において、アイドル時間T がレンズ時間T 以下であると判定されたとき、一連の動作は終了する。つまり、無線装置B,E間の無線通信が禁止される。
一方、ステップS28において、アイドル時間T がレンズ時間T よりも長いと判定されたとき、無線装置Eは、CTSパケットを作成して無線装置Bへ送信する(ステップS29)。そして、無線装置Bは、無線装置EからCTSパケットを受信し、チャネルをデータチャネル23Bに切換え、無線装置Eとの間でデータパケットおよびACKパケットを交換し、無線装置Eと無線通信を行なう(ステップS30)。
ステップS26において、無線装置Eが無線装置C,Dのレンズ領域内に存在しないと判定されたとき、無線装置Eは、無線装置Bから受信したRTSパケットに含まれるレンズ時間T を検出し、その検出したレンズ時間T が“0”でないか否かを判定する(ステップS31)。
ステップS31において、レンズ時間T が“0”であると判定されたとき、一連の動作は、上述したステップS29へ移行し、ステップS29,S30が実行される。
ステップS31において、レンズ時間T が“0”でないと判定されたとき、ステップS29へ移行することにしたのは、レンズ時間T が“0”でないことは、送信元である無線装置Bが無線装置C,Dのレンズ領域内に存在しないことを意味し、ステップS31が実行されるのは、ステップS26において無線装置Eが無線装置C,Dのレンズ領域内に存在しないと判定されたときであるので、無線装置B,Eの両方が無線装置C,Dのレンズ領域内に存在しないことになり、無線装置B,E間で無線通信が行なわれても、無線装置C,D間の無線通信と混信しないからである。
一方、ステップS31において、レンズ時間T が“0”でないと判定されたとき、無線装置Eは、アイドル時間T がレンズ時間T よりも長いか否かを更に判定する(ステップS32)。
ステップS32において、アイドル時間T がレンズ時間T 以下であると判定されたとき、無線装置Eが無線通信を行なうことができる時点で無線装置Bは、無線装置C,Dのレンズ領域内に存在しているので、一連の動作は終了する。つまり、無線装置B,E間の無線通信が禁止される。
一方、ステップS32において、アイドル時間T がレンズ時間T よりも長いと判定されたとき、無線装置Eは、アイドル時間T の経過後、CTSパケットを生成して無線装置Bへ送信する(ステップS3)。その後、一連の動作は、ステップS30へ移行する。そして、ステップS30の後、一連の動作は、終了する。
上述したように、送信元(無線装置B)が受信先(無線装置E)のDNAVの方向に存在しているとき、無線装置Eは、無線通信を行なうことができないので、無線装置B,E間の無線通信は、禁止される(ステップS25の“YES”参照)。
また、送信元(無線装置B)および受信先(無線装置E)の両方が無線装置C,Dのレンズ領域内に存在し、かつ、送信元(無線装置B)のアイドル時間T が受信先(無線装置E)のレンズ時間T 以下であるとき、送信元(無線装置B)が無線通信を行なうことができる時点で受信先(無線装置E)は、無線装置C,Dのレンズ領域内に存在しているので、無線装置B,E間の無線通信が禁止される(ステップS28の“NO”参照)。
更に、送信元(無線装置B)が無線装置C,Dのレンズ領域内に存在し、かつ、受信先(無線装置E)が無線装置C,Dのレンズ領域内に存在しない場合に、受信先(無線装置E)のアイドル時間T が送信元(無線装置B)のレンズ時間T 以下であるとき、受信先(無線装置E)が無線通信を行なうことができる時点で送信元(無線装置B)は、無線装置C,Dのレンズ領域内に存在しているので、無線装置B,E間の無線通信が禁止される(ステップS32の“NO”参照)。
そして、送信元(無線装置B)のアイドル時間T が受信先(無線装置E)のレンズ時間T よりも長いとき、および受信先(無線装置E)のアイドル時間T が送信元(無線装置B)のレンズ時間T よりも長いとき、無線装置B,E間の無線通信が許可される(ステップS28の“YES”およびステップS32の“YES”参照)。
このように、アイドル時間Tおよびレンズ時間Tを用いることにより、レンズ領域内に存在する無線装置との無線通信を一律に禁止するのではなく、レンズ領域内に存在する無線装置との無線通信を一定の場合に制限できる。その結果、無線通信の相手の無線装置がレンズ領域内に存在していても、混信を回避しながら無線通信を行なうことができ、無線ネットワーク全体のスループットを向上できる。
[その他のプロトコル]
この発明においては、以下のプロトコルをMACプロトコルに含めてもよい。
(1)キャリアセンス
既に無線通信を行なったことのある無線装置は、RTSパケットを送信する前またはRTSパケットに応答する前に、データチャネル23Bを用いて他の無線通信が行なわれていないことを確認する。即ち、既に無線通信を行なったことのある無線装置は、制御パケット(RTSパケットおよびCTSパケット)の交換前にデータチャネル23Bを用いてキャリアセンスを行なう。
そして、各無線装置は、データチャネル23Bを用いて他の無線通信が行なわれていないことを確認した後、制御パケットを交換する。
これにより、無線通信の混信をより正確に回避できる。
(2)衝突回避
データチャネル23Bで衝突が生じた無線装置は、データチャネル23Bがフリーになるまで以前の無線通信を再開しない。これは、衝突が原因で無線通信を終了させた無線装置に制御チャネル23Aへ移行させるのに十分な時間を与えるために実行される。
(3)ネガティブCTS
RTSパケットおよびCTSパケットの交換により、レンズ領域内の無線装置は、新しい無線通信の確立が制限される期間を検知できる。そして、RTSパケットを受信するレンズ領域内の無線装置は、データ送信する能力がないことを送信元に知らせるために、ネガティブCTS(NCTS:Negative CTS)パケットを送信元へ送信する。NCTSパケットは、無線通信を行なうことができない時間長を含む。
従って、NCTSパケットを受信した送信元は、NCTSパケットに含まれる時間長を検出し、その検出した時間長が経過した後にRTSパケットを再度送信する。
これにより、混信を回避して無線ネットワーク全体のスループットを向上できる。
なお、上記においては、送信元からRTSパケットを受信し、かつ、受信先からCTSパケットを受信した場合に、各無線装置は、自己が送信元および受信先のレンズ領域内に存在すると判定すると説明したが、この発明においては、これに限らず、RTSパケットおよびCTSパケットのうち、少なくとも一方を受信すると、各無線装置は、自己が送信元および受信先のレンズ領域内に存在すると判定する。
RTSパケットおよびCTSパケットに含まれる送信元アドレスおよび送信先アドレス(図6参照)により、各無線装置は、RTSパケットおよびCTSパケットを受信し得る領域に存在するか否かを判定できるからである。
従って、各無線装置は、RTSパケットおよびCTSパケットの両方を受信しないとき、自己がレンズ領域に存在しないと判定する。
この発明においては、制御チャネル23Aを用いてRTSパケットおよびCTSパケットを交換するMACモジュール23は、「第1の通信手段」を構成し、データチャネル23Bを用いてデータパケットおよびACKパケットを交換するMACモジュール23は、「第2の通信手段」を構成する。
また、RTSパケットおよび/またはCTSパケットを受信したか否かにより無線装置がレンズ領域に存在するか否かを判定するMACモジュール23は、「判定手段」を構成する。
更に、一定の場合(T ≦T ,T ≦T )に他の無線装置との無線通信を禁止するMACモジュール23は、「通信抑制手段」を構成する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、より高いスループットが得られる無線ネットワークを構成する無線装置に適用される。
アドホックネットワークの構成図である。 図1に示す無線装置の構成図である 図2に示すアンテナ部の構成図である。 ビームパターンおよびセクタパターンを示す平面図である。 チャネルアクセスの一方式であるCSMA/CA方式の概念図である。 RTSパケットおよびCTSパケットの構成図である。 図2に示すMACモジュールの構成を示す概略図である。 2つのチャネルを用いた無線通信を説明するための無線装置の配置図である。 制御チャネルおよびデータチャネルを用いた無線通信の動作を説明するためのフローチャートである。 レンズ領域内の無線装置との無線通信を説明するための図である。 レンズ領域内に存在する無線装置と無線通信を行なうときの動作を説明するためのフローチャートである。 アドホックネットワークの概念図である。 隣接する端末間における無線通信の概念図である。 隣接する端末間における無線通信の他の概念図である。
符号の説明
1〜7 アンテナ素子、10,200 アドホックネットワーク、11 入力部、12 表示部、13 電子メールアプリケーション、14 通信制御部、15 SMTPモジュール、16 ルーティングプロトコルモジュール、17 TCPモジュール、18 UDPモジュール、19 IPモジュール、20 アンテナ部、22 LLCモジュール、23 MACモジュール、23A 制御チャネル、23B データチャネル、24 無線インターフェースモジュール、41 制御回路、201〜206 自動車、A〜I 無線装置、BD1〜BD6 バラクタダイオード。

Claims (11)

  1. 無指向性のビームパターンまたは各々が異なる指向性を有する複数のビームパターンを放射するアンテナ装置と、
    第1のチャネルで通信経路を確立する第1の通信手段と、
    前記第1の通信手段によって前記通信経路が確立されると、前記第1のチャネルと異なる第2のチャネルで前記通信経路を介してデータを送信するための通信を行なう第2の通信手段とを備え、
    前記第1の通信手段は、通信要求または通信許可を前記無指向性のビームパターンで送信するとともに、前記アンテナ装置のビームパターンを前記複数のビームパターンに順次変えながら前記通信要求または前記通信許可を受信し、
    前記第2の通信手段は、前記通信要求または前記通信許可を受信したときの受信電力が最大であるビームパターンを用いて前記通信を行なう、無線装置。
  2. 前記第1の通信手段は、当該無線装置が送信元であるとき、前記無指向性のビームパターンで前記通信要求を受信先へ送信するとともに、前記アンテナ装置のビームパターンを前記複数のビームパターンに順次変えながら前記通信許可を前記受信先から受信し、
    前記第2の通信手段は、当該無線装置が送信元であるとき、前記通信許可を受信したときの受信電力が最大であるビームパターンを用いて前記データを前記受信先へ送信するとともに前記受信先から確認応答を受信する、請求項1に記載の無線装置。
  3. 前記第1の通信手段は、当該無線装置が受信先であるとき、前記アンテナ装置のビームパターンを前記複数のビームパターンに順次変えながら前記通信要求を送信元から受信するとともに、前記無指向性のビームパターンで前記通信許可を前記送信元へ送信し、
    前記第2の通信手段は、当該無線装置が受信先であるとき、前記通信要求を受信したときの受信電力が最大であるビームパターンを用いて前記データを前記送信元から受信するとともに確認応答を前記送信元へ送信する、請求項1に記載の無線装置。
  4. 前記第1の通信手段は、当該無線装置が送信元および受信先以外であるとき、前記アンテナ装置のビームパターンを前記複数のビームパターンに順次変えながら前記送信元または前記受信先からの前記通信要求および/または前記通信許可を受信し、前記通信要求および/または前記通信許可を受信したときのビームパターンを使用禁止ビームパターンとして設定する、請求項1に記載の無線装置。
  5. 第1の無線装置から送信された電波が伝搬する領域を示す第1の伝搬領域と、前記第1の無線装置と無線通信を行なっている第2の無線装置から送信された電波が伝搬する領域を示す第2の伝搬領域との重複領域に当該無線装置が存在するか否かを判定する判定手段と、
    当該無線装置が前記重複領域に存在するとき、前記第1および第2の無線装置以外の無線装置との通信を抑制する通信抑制手段とを更に備える、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の無線装置。
  6. 前記判定手段は、前記第1の無線装置から前記第2の無線装置への通信要求および前記第2の無線装置から前記第1の無線装置への通信許可のうち、少なくとも1つを受信したとき、当該無線装置が前記重複領域に存在すると判定する、請求項5に記載の無線装置。
  7. 前記判定手段は、前記通信要求および前記通信許可の両方を受信しないとき、当該無線装置が前記重複領域外に存在すると判定する、請求項6に記載の無線装置。
  8. 前記通信抑制手段は、当該無線装置が前記重複領域に存在しているときに第3の無線装置から通信要求を受信すると、当該無線装置が前記重複領域に存在する第1の時間を設定し、前記通信要求に含まれる前記第3の無線装置が待機する第2の時間を前記第1の時間と比較し、前記第2の時間が前記第1の時間以下であるとき、前記第3の無線装置との通信を禁止する、請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の無線装置。
  9. 前記通信抑制手段は、前記第2の時間が前記第1の時間よりも長いとき、前記第3の無線装置との通信を許可する通信許可信号を前記第1の通信手段へ出力し、
    前記第1の通信手段は、前記通信許可信号に応じて前記通信許可を前記第3の無線装置へ送信する、請求項8に記載の無線装置。
  10. 前記通信抑制手段は、当該無線装置が前記重複領域外に存在するときに第3の無線装置から通信要求を受信すると、前記通信要求に含まれる前記第3の無線装置が前記重複領域に存在する第3の時間を当該無線装置が待機する第4の時間と比較し、前記第4の時間が前記第3の時間以下であるとき、前記第3の無線装置との通信を禁止する、請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の無線装置。
  11. 前記通信抑制手段は、前記第4の時間が前記第3の時間よりも長いとき、前記第4の時間の経過後に前記第3の無線装置との通信を許可する通信許可信号を前記第1の通信手段へ出力し、
    前記第1の通信手段は、前記通信許可信号に応じて、前記第4の時間の経過後、前記通信許可を前記第3の無線装置へ送信する、請求項10に記載の無線装置。
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