JP2006185904A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】システム構成を大型化、複雑化することなく、運転停止時に燃料電池をパージする。
【解決手段】ECU22が、燃料電池スタック4への水素及び酸素の供給,排出を停止すると共に、燃料電池スタック4内に残存する水素と酸素を消費させ、酸化剤極2入口側の酸素濃度が所定の酸素濃度以下になるのに応じて、バイパス配管開閉弁19を開状態に制御することにより、酸化剤極3側に残存している不活性ガスをバイパス配管18を介して燃料極2側に供給する。これにより、パージ用不活性ガスを確保するためのガス容積部や、パージ用不活性ガスを燃料極2と酸化剤極3に導入した後に外部に排出するためのガス流路を設ける必要が無くなるので、システム構成を大型化、複雑化することなく、運転停止時に燃料電池スタック4をパージすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関し、より詳しくは、システム構成を大型化、複雑化することなく、運転停止時に燃料電池をパージするための技術に係わる。
従来より、運転停止時に、燃料電池への酸化剤ガスの供給を停止し、供給停止後に酸化剤極から排出された酸化剤ガスを酸化剤極の上流側に循環させることにより燃料電池内部における発電反応を継続させ、酸化剤ガス中の未利用の酸素を発電反応で消費することにより窒素ガスを生成し、生成された窒素ガスをパージ用不活性ガスとして利用して燃料極側及び酸化剤極側をパージする燃料電池システムが知られている(例えば特許文献1を参照)。そして、このような燃料電池システムによれば、運転停止時に燃料電池をパージすることができる。
特開2004−22487号公報
しかしながら、従来までの燃料電池システムによれば、パージ用不活性ガスを必要量確保するために、酸化剤極側の配管にガス容積部を配設する必要がある。また、パージ用不活性ガスを燃料極と酸化剤極に導入した後に外部に排出するためのパージ用不活性ガス用のガス流路を配設する必要がある。このため、従来までの燃料電池システムによれば、システム構成が大型化,複雑化してしまう。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、システム構成を大型化、複雑化することなく、運転停止時に燃料電池をパージすることが可能な燃料電池システムを提供することにある。
上述の課題を解決するために、本発明に係る燃料電池システムは、燃料極及び酸化剤極にそれぞれ燃料ガス及び酸化剤ガスの供給を受けて発電する燃料電池を備える燃料電池システムであって、燃料電池に燃料ガス及び酸化剤ガスを供給する供給手段と、燃料電池に供給される酸化剤ガスの濃度を検出する酸化剤ガス濃度検出手段と、燃料電池が発電した電力を消費する電荷消費手段と、燃料電池停止時、供給手段を制御することにより燃料電池への燃料ガス及び酸化剤ガスの供給を停止すると共に、電荷消費手段を作動させることにより燃料電池内に残存する燃料ガス及び酸化剤ガスを消費し、酸化剤ガス濃度検出手段により検出された酸化剤ガスの濃度が所定値以下になるのに応じて、酸化剤極側のガスを燃料極側に導入する制御手段とを備える。
本発明に係る燃料電池システムによれば、パージ用不活性ガスを確保するためのガス容積部や、パージ用不活性ガスを燃料極と酸化剤極に導入した後に外部に排出するためのガス流路を設ける必要が無くなるので、システム構成を大型化、複雑化することなく、運転停止時に燃料電池スタックをパージすることができる。
以下、図面を参照して、本発明の第1乃至第11の実施形態となる燃料電池システムの構成について説明する。
始めに、本発明の第1の実施形態となる燃料電池システムの構成について説明する。
〔燃料電池システムの構成〕
本発明の第1の実施形態となる燃料電池システム1は、図1に示すように、燃料極2及び酸化剤極3にそれぞれ水素及び空気の供給を受けて発電する燃料電池が複数積層された燃料電池スタック4を備える。なお、この実施形態では、燃料電池は、固体高分子型燃料電池により構成され、燃料極2側及び酸化剤極3側の触媒層とガス拡散電極により挟持された固体電解質膜から成る膜電極接合体と、燃料極2及び酸化剤極3にそれぞれ水素及び空気を供給するためのガス流路を有し膜電極接合体を挟持するセパレータとを備える。また、燃料極2及び酸化剤極3における電気化学反応及び燃料電池全体としての電気化学反応は以下に示す式(1)〜(3)による。
〔燃料極〕 H2 → 2H+ +2e- …(1)
〔酸化剤極〕 1/2 O2 +2H+ +2e- → H2O …(2)
〔全体〕 H2 +1/2 O2 → H2O …(3)
〔水素系の構成〕
上記燃料電池システム1は、高圧水素タンク5及び水素調圧弁6を備え、水素調圧弁6によって高圧水素タンク5内の高圧水素を燃料電池スタック4の運転条件に適した圧力まで圧力低下させた後、水素供給配管7を介して燃料電池スタック4の燃料極2に水素を供給する。なお、この水素供給配管7には、燃料極2に供給する水素の流量を調整するための水素供給量調整弁8と、水素供給配管7を開閉する水素供給開閉弁9が設けられている。また、燃料極2の出口側には、燃料極2から排出された水素を系外に排出する水素排出配管10と、水素排出配管10を開閉する水素排出開閉弁11が設けられている。
〔空気系の構成〕
上記燃料電池システム1は、空気ブロアー12を備え、空気ブロアー12は空気供給配管13を介して燃料電池スタック4の酸化剤極3に圧縮空気を供給する。なお、この空気供給配管13には、酸化剤極3に供給する空気の流量を調整するための空気供給量調整弁14と、空気供給配管13を開閉する空気供給開閉弁15が設けられている。また、酸化剤極3の出口側には、酸化剤極3から排出された空気を系外に排出する空気排出配管16と、空気排出配管16を開閉する空気排出開閉弁17が設けられている。また、空気排出開閉弁17の上流側は、バイパス配管18を介して水素排出開閉弁11の上流側と接続され、バイパス配管18にはバイパス配管18を開閉するバイパス配管開閉弁19が設けられている。
〔制御系の構成〕
上記燃料電池システム1は、燃料電池スタック4の酸化剤極3に供給される空気中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサ(C)20と、燃料電池スタック4の発電電力を消費する電荷消費部(R)21と、燃料電池システム1の動作を制御するECU22とを備える。なお、この実施形態では、ECU22は、CPUと、プログラムROMと、作業用RAMと、入出力インタフェースとを備えたマイクロプロセッサで構成されている。そして、このような構成を有する燃料電池システム1では、ECU22が以下に示す停止制御処理を実行することにより、システム停止時に燃料電池スタック4をパージする。以下、図2に示すフローチャートを参照して、この停止制御処理を実行する際のECU22の動作について詳しく説明する。
〔停止制御処理〕
図2に示すフローチャートは、燃料電池システム1に対し停止指令が入力されるのに応じて開始となり、停止制御処理はステップS1の処理に進む。
ステップS1の処理では、ECU22が、空気供給量調整弁14を制御することにより、空気流量MAirを所定の空気流量M以下にする。これにより、燃料電池スタック4内の酸素量が、燃料電池スタック4内の水素量に対し当量以下となり、残存酸素と残存水素を消費させた際に水素不足となることを防ぐことができる。なお、上記所定の空気流量Mは、水素供給量調整弁8によって制御される水素流量Mを用いて以下に示す数式1により算出される。これにより、このステップS1の処理は完了し、停止制御処理はステップS2の処理に進む。
Figure 2006185904
ステップS2の処理では、ECU22が、水素供給開閉弁9,水素排出開閉弁11,空気供給開閉弁15,空気排出開閉弁17,及びバイパス配管開閉弁19を閉状態に制御することにより水素及び空気の供給,排出を停止すると共に、電荷消費部21を作動させた状態で燃料電池スタック4を発電状態に制御することにより燃料電池スタック4中に残存する水素と酸素を消費する。なお、この時、酸素が消費されることによって、燃料電池スタック4の酸化剤極3側には高濃度の窒素が不活性ガスとして残存する。これにより、このステップS2の処理は完了し、停止制御処理はステップS3の処理に進む。
ステップS3の処理では、ECU22が、酸素濃度センサ20の検出値を参照して酸化剤極2入口側の酸素濃度CO2が所定の酸素濃度C以下になったか否かを判別することにより、燃料電池スタック4中に残存する酸素が十分に消費されたか否かを判別する。そして、判別の結果、酸化剤極2入口側の酸素濃度CO2が所定の酸素濃度C以下になるのに応じて、ECU22は、燃料電池スタック4中に残存する酸素が十分に消費されたと判断し、停止制御処理をステップS4の処理に進める。なお、上記所定の酸素濃度Cは、空気中の酸素の割合が2[%]以下である時の酸素濃度を示し、燃料電池スタック4の停止時の温度T、圧力P、水蒸気分圧Pw、及び気体定数Rを用いて以下に示す数式2により算出される。
Figure 2006185904
ステップS4の処理では、ECU22が、電荷消費部21の作動を停止し、バイパス配管開閉弁19を開状態に制御することにより、燃料極2側と酸化剤極3側の圧力差(燃料極2側<酸化剤極3側)を利用して酸化剤極3側に残存している不活性ガスをバイパス配管18を介して燃料極2側に供給する。これにより、このステップS4の処理は完了し、一連の停止制御処理は終了する。
なお、既述の化学方程式から明らかなように、発電反応の際、燃料電池内部では、酸素1[mol]に対して水素2[mol]が消費される。また、酸化剤極に供給される空気内には、酸素の他に不活性ガスである窒素が混在し、その混在比は、通常、酸素21[mol]に対して窒素79[mol]である。このため、燃料電池の温度,配管温度,燃料電池内部圧力,配管内部圧力が燃料極2側と酸化剤極3側で同じ、且つ、均一である場合には、燃料極2側の体積V1(燃料極2内におけるガス流路とマニホールド体積,燃料極2と水素供給開閉弁9との間の水素供給配管7の体積,燃料極2と水素排出開閉弁11との間の水素排出配管10の体積)と、酸化剤極3側の体積V2(酸化剤極3内におけるガス流路とマニホールド体積,酸化剤極3と空気供給開閉弁15との間の空気供給配管13の体積,酸化剤極3と空気排出開閉弁17との間の空気排出配管16の体積)が以下の数式2に示す条件を満たす際、燃料極2側の圧力は酸化剤極3側の圧力より低くなる。従って、この燃料電池システム1では、燃料極2側の圧力が酸化剤極3側の圧力より低くなるように、燃料極2側及び酸化剤極3側の体積はこの数式3を満たすように構成されている。ここで、Pはスタック内の圧力、Pwaは運転温度Tにおける飽和蒸気圧、Mは水素供給量調整弁8によって制御される水素流量、MAirは空気供給量調整弁14によって制御される空気流量である。
Figure 2006185904
以上の説明から明らかなように、本発明の第1の実施形態となる燃料電池システム1によれば、停止指令が入力されるのに応じて、ECU22が、燃料電池スタック4への水素及び酸素の供給と排出を停止すると共に、燃料電池スタック4内に残存する水素と酸素を消費させ、酸化剤極2入口側の酸素濃度CO2が所定の酸素濃度C以下になるのに応じて、バイパス配管開閉弁19を開状態に制御することにより、酸化剤極3側に残存している不活性ガスをバイパス配管18を介して燃料極2側に供給する。そして、このような構成によれば、パージ用不活性ガスを確保するためのガス容積部や、パージ用不活性ガスを燃料極2と酸化剤極3に導入した後に外部に排出するためのガス流路を設ける必要が無くなるので、システム構成を大型化、複雑化することなく、運転停止時に燃料電池スタック4をパージすることができる。
また、本発明の第1の実施形態となる燃料電池システム1によれば、燃料極2側の体積V1と酸化剤極3側の体積V2は燃料極2側の圧力が酸化剤極3側の圧力より低くなるように構成され、ECU22が燃料極2側と酸化剤極3側の圧力差を利用して酸化剤極3側に残存している不活性ガスをバイパス配管18を介して燃料極2側に供給するので、システム構成を大型化、複雑化することなく、運転停止時に燃料電池スタック4をパージすることができる。
次に、本発明の第2の実施形態となる燃料電池システムの構成について説明する。
〔燃料電池システムの構成〕
本発明の第2の実施形態となる燃料電池システム31は、図3に示すように、上記第1の実施形態となる燃料電池システム1の構成に加えて、燃料極2から排出される水素の圧力を検出する圧力センサ32と、酸化剤極3から排出される空気の圧力を検出する圧力センサ33と、燃料電池スタック4の出力電圧を検出する電圧センサ34とを備える。なお、この実施形態では、電圧センサ34は燃料電池スタック4の出力電圧を検出することとするが、電圧センサ4は燃料電池スタック4を構成する燃料電池単体の電圧を検出するようにしてもよい。そして、このような構成を有する燃料電池システム31では、ECU22が以下に示す停止制御処理を実行することにより、運転停止時に燃料電池スタック4をパージする。以下、図4に示すフローチャートを参照して、この停止制御処理を実行する際のECU22の動作について詳しく説明する。
〔停止制御処理〕
図4に示すフローチャートは、燃料電池システム31に対し停止指令が入力されるのに応じて開始となり、停止制御処理はステップS11の処理に進む。なお、図4に示すステップS11及びステップS12の処理は図2に示すステップS1及びステップS2の処理と同じであるので、以下ではステップS13の処理から説明を始める。
ステップS13の処理では、ECU22が、圧力センサ32,33の検出値を参照して燃料極2出口側の圧力と酸化剤極3出口側の圧力の差(差圧)が所定圧力Pd以下であるか否かを判別する。なお、一般に、燃料電池内部の固体電解質膜が破損しないためには、燃料極2と酸化剤極3間の差圧は30[kPa]以下であることが望ましい。従って、この実施形態では、上記所定圧力Pdは30[kPa]に設定する。そして、判別の結果、差圧が所定圧力Pd以下である場合、ECU22は停止制御処理をステップS17の処理に進める。一方、差圧が所定圧力Pd以下でない場合には、ECU22はこの差圧を解消するために停止制御処理をステップS14の処理に進める。
ステップS14の処理では、ECU22が、圧力センサ32,33の検出値を参照して燃料極2出口側の圧力と酸化剤極3出口側の圧力のどちらが高いかを判別する。そして、判別の結果、酸化剤極3出口側の圧力の方が高い場合、ECU22は、燃料極2出口側の圧力を高めるために、ステップS15の処理として水素供給調整弁8及び水素供給開閉弁9を制御することにより燃料極2に所定量の水素を供給した後、停止制御処理をステップS12の処理に戻す。一方、燃料極2出口側の圧力の方が高い場合、ECU22は、酸化剤極3出口側の圧力を高めるために、ステップS16の処理として空気供給開閉弁15を開状態にした状態で空気ブロアー12を作動させることにより酸化剤極3に所定量の空気を供給した後、停止制御処理をステップS12の処理に戻す。
ステップS17の処理では、ECU22が、酸素濃度センサ20の検出値を参照して酸化剤極2入口側の酸素濃度CO2が所定の酸素濃度C以下であるか否かを判別する。そして、判別の結果、酸化剤極2入口側の酸素濃度CO2が所定の酸素濃度C以下でない場合、ECU22は停止制御処理をステップS12の処理に戻す。一方、酸化剤極2入口側の酸素濃度CO2が所定の酸素濃度C以下である場合には、ECU22は停止制御処理をステップS18の処理に進める。
ステップS18の処理では、ECU22が、圧力センサ33の検出値を参照して酸化剤極3出口側の圧力が所定圧力Pc以下であるか否かを判別する。そして、判別の結果、酸化剤極3出口側の圧力が所定圧力Pc以下でない場合、ECU22は停止制御処理をステップS12の処理に戻す。一方、酸化剤極3出口側の圧力が所定圧力Pc以下である場合には、ECU22は停止制御処理をステップS19の処理に進める。なお、上記所定圧力Pは、燃料電池スタック4の停止時の圧力Pと水蒸気分圧Pw(相対湿度)を用いて以下に示す数式4により算出することができる。
Figure 2006185904
ステップS19の処理では、ECU22が、電圧センサ34の検出値を参照して燃料電池スタック4の電圧が所定電圧Vc以下であるか否かを判別する。なお、この実施形態では、所定電圧Vcは0.1[V]とする。そして、判別の結果、燃料電池スタック4の電圧が所定電圧Vc以下でない場合、ECU22は停止制御処理をステップS12の処理に戻す。一方、燃料電池スタック4の電圧が所定電圧Vc以下である場合には、ECU22は停止制御処理をステップS20の処理に進める。
ステップS20の処理では、ECU22が、電荷消費部21の作動を停止し、バイパス配管開閉弁19を開状態に制御することにより、燃料極2側と酸化剤極3側の圧力差を利用して酸化剤極3側に残存している不活性ガスをバイパス配管18を介して燃料極2側に供給する。これにより、このステップS20の処理は完了し、一連の停止制御処理は終了する。
以上の説明から明らかなように、本発明の第2の実施形態となる燃料電池システム31によれば、ECU22が、電圧センサ34の検出値を参照して燃料電池スタック4の電圧が所定電圧Vc以下になるのに応じて酸化剤極3側に残存している不活性ガスをバイパス配管18を介して燃料極2側に供給するので、燃料電池スタック4内部に残存する水素と空気が混合することによって、燃料電池が劣化することを防止できる。
また、本発明の第2の実施形態となる燃料電池システム31によれば、ECU22が、圧力センサ33の検出値を参照して酸化剤極3出口側の圧力が所定圧力Pc以下になるのに応じて、酸化剤極3側に残存している不活性ガスをバイパス配管18を介して燃料極2側に供給するので、燃料電池スタック4内部に残存する水素と空気が混合することによって、燃料電池が劣化することを防止できる。
また、本発明の第2の実施形態となる燃料電池システム31によれば、ECU22が、圧力センサ32,33の検出値を参照して燃料極2出口側の圧力と酸化剤極3出口側の圧力の差が所定圧力Pd以下でない場合、燃料極2出口側の圧力と酸化剤極3出口側の圧力の差が所定圧力Pd以下になるように制御するので、差圧によって燃料電池スタック4内部の固体電解質膜が破損することを防止できる。
次に、本発明の第3の実施形態となる燃料電池システムの構成について説明する。
〔燃料電池システムの構成〕
本発明の第3の実施形態となる燃料電池システム41は、図4に示すように、上記第2の実施形態となる燃料電池システム31の構成に加えて、循環ポンプ42によって燃料極2から排出された水素を燃料極2の入口側に循環させる循環配管43と、循環ポンプ44によって酸化剤極3から排出された空気を酸化剤極3の入口側に循環させる循環配管45とを備える。なお、この燃料電池システム41は、第2の実施形態となる燃料電池システム31に水素と空気の循環手段を加えたものであるが、第1の実施形態となる燃料電池システム1にこの循環手段を加えて燃料電池システムを構成してもよい。また、循環手段は燃料極2側と酸化剤極3側の一方にのみ設けるようにしてもよい。そして、このような構成を有する燃料電池システム41では、ECU22が以下に示す停止制御処理を実行することにより、運転停止時に燃料電池スタック4をパージする。以下、図6に示すフローチャートを参照して、この停止制御処理を実行する際のECU22の動作について詳しく説明する。
〔停止制御処理〕
図6に示すフローチャートは、燃料電池システム41に対し停止指令が入力されるのに応じて開始となり、停止制御処理はステップS21の処理に進む。なお、図6に示すステップS21及ステップS23乃至ステップS29の処理は、図4に示すステップS11及ステップS13乃至ステップS19の処理と同じであるので、以下ではステップS22,S30の処理についてのみ説明する。
ステップS22の処理では、ECU22が、水素供給開閉弁9,水素排気開閉弁11,空気供給開閉弁15,空気排気開閉弁17,及びバイパス配管開閉弁19を閉状態に制御することにより水素及び空気の供給,排出を停止すると共に、循環ポンプ42,44を作動させることにより燃料極2及び酸化剤極3の出口側から排出された水素及び空気をそれぞれ燃料極2及び酸化剤極3の入口に循環させる。そして、ECU22は、電荷消費部21を作動状態に制御することにより燃料電池スタック4を発電状態に制御し、燃料電池スタック4中に残存している水素と酸素を消費する。これにより、このステップS22の処理は完了し、停止時処理はステップS23の処理に進む。
ステップS30の処理では、ECU22が、電荷消費部21及び循環ポンプ42,44の作動を停止し、バイパス配管開閉弁19を開状態に制御することにより、燃料極2側と酸化剤極3側の圧力差を利用して酸化剤極3側に残存している不活性ガスをバイパス配管18を介して燃料極2側に供給する。これにより、このステップS30の処理は完了し、一連の停止時処理は終了する。
以上の説明から明らかなように、本発明の第3の実施形態となる燃料電池システム41は、循環ポンプ42によって燃料極2から排出された水素を燃料極2の入口側に循環させる循環配管43と、循環ポンプ44によって酸化剤極3から排出された空気を酸化剤極3の入口側に循環させる循環配管45とを備え、停止指令が入力されるのに応じて、ECU22が、循環ポンプ42,44を作動させることにより燃料極2及び酸化剤極3の出口側から排出された水素及び空気をそれぞれ燃料極2及び酸化剤極3の入口に循環させるので、水素と酸素の消費時間を短縮し、停止処理に要する時間を短縮することができる。なお、この時、ECU22は、循環ポンプ42,44の作動に必要な電力を電荷消費部21から供給することが望ましい。これにより、循環ポンプ42,44を作動させることにより効率低下を抑制することができる。
次に、本発明の第4の実施形態となる燃料電池システムの構成について説明する。
〔燃料電池システムの構成〕
本発明の第4の実施形態となる燃料電池システム51は、図7に示すように、第3の実施形態となる燃料電池システム41の構成において、水素循環配管43の入口側と空気循環配管45の入口側がバイパス配管18を介して接続されていると共に、水素循環配管43の出口側と空気循環配管45の出口側がバイパス配管52を介して接続されている。また、水素循環配管43とバイパス配管52,18との接続点にはそれぞれ燃料極入口バイパス配管四方弁53及び燃料極出口バイパス配管四方弁54、空気循環配管45とバイパス配管52,18との接続点にはそれぞれ酸化剤極入口バイパス配管四方弁55及び酸化剤極出口バイパス配管四方弁56が設けられている。そして、このような構成を有する燃料電池システム51では、ECU22が以下に示す停止制御処理を実行することにより、運転停止時に燃料電池スタック4をパージする。以下、図8に示すフローチャートを参照して、この停止制御処理を実行する際のECU22の動作について詳しく説明する。
〔停止制御処理〕
図8に示すフローチャートは、上記ステップS19の処理において燃料電池スタック4の電圧が所定電圧Vc以下と判別されるのに応じて開始となり、ECU22は停止制御処理をステップS41の処理に進める。
ステップS41の処理では、ECU22が、バイパス配管開閉弁19,燃料極入口バイパス配管四方弁53,燃料極出口バイパス配管四方弁54,酸化剤極入口バイパス配管四方弁55,及び酸化剤極出口バイパス配管四方弁56の開閉状態を制御することにより、空気循環配管45,バイパス配管52,水素供給配管7,燃料極2,水素排出配管10,及びバイパス配管18からガス流路を形成する。そしてECU22は、空気循環ポンプ44を一定時間作動させ、形成したガス流路に空気循環配管45にある不活性ガスを供給することにより、燃料極2内の全域に渡って不活性ガスを導入する。これにより、ステップS41の処理は完了し、停止制御処理はステップS42の処理に進む。
ステップS42の処理では、ECU22が、バイパス配管開閉弁19,燃料極入口バイパス配管四方弁53,燃料極出口バイパス配管四方弁54,酸化剤極入口バイパス配管四方弁55,及び酸化剤極出口バイパス配管四方弁56の開閉状態を制御することにより、ステップS41の処理により形成されたガス流路に水素循環配管43,空気供給配管13,酸化剤極3,及び空気排出配管16を接続する。そしてECU22は、水素循環ポンプ42と空気循環ポンプ44の少なくとも一方を一定時間作動させることにより、燃料極2と水素循環配管43の全域に渡って不活性ガスを導入する。これにより、ステップS42の処理は完了し、停止制御処理はステップS43の処理に進む。
ステップS43の処理では、ECU22が、バイパス配管開閉弁19,燃料極入口バイパス配管四方弁53,燃料極出口バイパス配管四方弁54,酸化剤極入口バイパス配管四方弁55,及び酸化剤極出口バイパス配管四方弁56の開閉状態を制御することにより、水素供給配管7,燃料極2,水素排出配管10,及び水素循環配管43からなるガス流路と空気供給配管13,酸化剤極3,空気排出配管16,及び空気循環配管45からなるガス流路を形成することにより、燃料極2と酸化剤極3を外気から遮断する。これにより、ステップS43の処理は完了し、一連の停止制御処理は終了する。
次に、本発明の第5の実施形態となる燃料電池システムの構成について説明する。
〔燃料電池システムの構成〕
本発明の第5の実施形態となる燃料電池システム61は、図9に示すように、第4の実施形態となる燃料電池システム51の構成に加えて、空気ブロアー12の上流側に設けられた酸化剤極加湿器62と酸化剤極加湿器62の上流側に設けられた三方弁63を備え、空気循環配管45の出口側は三方弁63に接続されている。そして、このような構成を有する燃料電池システム61では、ECU22が以下に示す停止制御処理を実行することにより、運転停止時に燃料電池スタック4をパージする。以下、図9に示すフローチャートを参照して、この停止制御処理を実行する際のECU22の動作について詳しく説明する。
〔停止制御処理〕
図10に示すフローチャートは、上記ステップS19の処理において燃料電池スタック4の電圧が所定電圧Vc以下と判別されるのに応じて開始となり、ECU22は停止制御処理をステップS51の処理に進める。
ステップS51の処理では、ECU22が、酸化剤極入口バイパス配管四方弁55,酸化剤極出口バイパス配管四方弁56,及び三方弁63の開閉状態を制御することにより、空気供給配管13,酸化剤極3,空気排出配管16,及び空気循環配管45からなるガス流路を形成する。そして、ECU22は、空気循環ポンプ44を一定時間作動させ、酸化剤極3から排出されたガス中の水分を乾燥状態にある酸化剤極加湿器62において吸収することにより、酸化剤極3及び空気循環配管45内の排水を行う。これにより、ステップS51の処理は完了し、停止制御処理はステップS52の処理に進む。
ステップS52の処理では、ECU22が、バイパス配管開閉弁19,燃料極入口バイパス配管四方弁53,燃料極出口バイパス配管四方弁54,酸化剤極入口バイパス配管四方弁55,酸化剤極出口バイパス配管四方弁56,及び三方弁63の開閉状態を制御することにより、空気循環配管45,バイパス配管52,水素供給配管7,燃料極2,水素排出配管10,及びバイパス配管18からなるガス流路を形成する。そしてECU22は、空気循環ポンプ44を一定時間作動させることにより、燃料極2内の全域に渡って不活性ガスを導入するのと同時に、燃料極2から排出されたガス中の水分を乾燥状態にある酸化剤極加湿器62において吸収して燃料極2内の排水を行う。これにより、ステップS52の処理は完了し、停止制御処理はステップS53の処理に進む。
ステップS53の処理では、ECU22が、バイパス配管開閉弁19,燃料極入口バイパス配管四方弁53,燃料極出口バイパス配管四方弁54,酸化剤極入口バイパス配管四方弁55,酸化剤極出口バイパス配管四方弁56,及び三方弁63の開閉状態を制御することにより、ステップS52の処理により形成されたガス流路に水素循環配管43,空気供給配管13,酸化剤極3,及び空気排出配管16を接続する。そしてECU22は、水素循環ポンプ42と空気循環ポンプ44の少なくとも一方を一定時間作動させることにより、燃料極2及び水素循環配管43の全域に渡って不活性ガスを導入するのと同時に、水素循環配管43から排出されたガス中の水分を酸化剤極加湿器62において吸収して水素循環配管43内の排水を行う。これにより、ステップS53の処理は完了し、停止制御処理はステップS54の処理に進む。なお、ステップS54の処理は図8に示すステップS43の処理と同じであるので以下ではその説明を省略する。
次に、本発明の第6の実施形態となる燃料電池システムの構成について説明する。
〔燃料電池システムの構成〕
本発明の第6の実施形態となる燃料電池システム71は、図11に示すように、第4の実施形態となる燃料電池システム51の構成に加えて、空気循環ポンプ44の上流側に空気循環配管水分除去手段72を備える。なお、本発明に係る水分除去手段は水分吸着後に乾燥させることで再び水分吸着機能が発現する特性を有する多孔質体材料を容器の壁面に塗布又は容器内に充填させたものであることが望ましい。また、多孔質体材料としては、乾燥処理により吸水機能が発現可能であるシリカゲル、ゼオライト、モレキュラーシーブ等を用いることが望ましい。そして、このような構成を有する燃料電池システム71では、ECU22が以下に示す停止制御処理を実行することにより、運転停止時に燃料電池スタック4をパージする。以下、図12に示すフローチャートを参照して、この停止制御処理を実行する際のECU22の動作について詳しく説明する。
〔停止制御処理〕
図12に示すフローチャートは、上記ステップS19の処理において燃料電池スタック4の電圧が所定電圧Vc以下と判別されるのに応じて開始となり、ECU22は停止制御処理をステップS61の処理に進める。
ステップS61の処理では、ECU22が、酸化剤極入口バイパス配管四方弁55と酸化剤極出口バイパス配管四方弁56の開閉状態を制御することにより、空気供給配管13,酸化剤極3,空気排出配管16,及び空気循環配管45からなるガス流路を形成する。そして、ECU22は、空気循環ポンプ44を一定時間作動させ、酸化剤極3から排出されたガス中の水分を空気循環配管水分除去手段72において吸収することにより、酸化剤極3及び空気循環配管45内の排水を行う。これにより、ステップS61の処理は完了し、停止制御処理はステップS62の処理に進む。
ステップS62の処理では、ECU22が、バイパス配管開閉弁19,燃料極入口バイパス配管四方弁53,燃料極出口バイパス配管四方弁54,酸化剤極入口バイパス配管四方弁55,及び酸化剤極出口バイパス配管四方弁56の開閉状態を制御することにより、空気循環配管45,バイパス配管52,水素供給配管7,燃料極2,水素排出配管10,及びバイパス配管18からなるガス流路を形成する。そしてECU22は、空気循環ポンプ44を一定時間作動させることにより、燃料極2内の全域に渡って不活性ガスを導入するのと同時に、燃料極2から排出されたガス中の水分を空気循環配管水分除去手段72において吸収して燃料極2内の排水を行う。これにより、ステップS62の処理は完了し、停止制御処理はステップS63の処理に進む。
ステップS63の処理では、ECU22が、バイパス配管開閉弁19,燃料極入口バイパス配管四方弁53,燃料極出口バイパス配管四方弁54,酸化剤極入口バイパス配管四方弁55,及び酸化剤極出口バイパス配管四方弁56の開閉状態を制御することにより、ステップS62の処理により形成されたガス流路に水素循環配管43,空気供給配管13,酸化剤極3,及び空気排出配管16を接続する。そしてECU22は、水素循環ポンプ42と空気循環ポンプ44の少なくとも一方を一定時間作動させることにより、燃料極2及び水素循環配管43の全域に渡って不活性ガスを導入するのと同時に、水素循環配管43より排出されたガス中の水分を空気循環配管水分除去手段72において吸収して水素循環配管43内の排水を行う。これにより、ステップS63の処理は完了し、停止制御処理はステップS64の処理に進む。なお、ステップS64の処理は図8に示すステップS43の処理と同じであるので以下ではその説明を省略する。
次に、本発明の第7の実施形態となる燃料電池システムの構成について説明する。
〔燃料電池システムの構成〕
本発明の第7の実施形態となる燃料電池システムは、第6の実施形態となる燃料電池システム71の構成において、空気循環ポンプ44が順方向(酸化剤極3の出口側→空気循環配管45→酸化剤極3の入口側)と逆方向(酸化剤極3の入口側→空気循環配管45→酸化剤極3の出口側)との間で空気の循環方向を切り替え可能なように構成されている。そして、このような構成を有する燃料電池システムでは、ECU22が以下に示す停止制御処理を実行することにより、運転停止時に燃料電池スタック4をパージする。以下、図13に示すフローチャートを参照して、この停止制御処理を実行する際のECU22の動作について詳しく説明する。
〔停止制御処理〕
図13に示すフローチャートは、上記ステップS19の処理において燃料電池スタック4の電圧が所定電圧Vc以下と判別されるのに応じて開始となり、ECU22は停止制御処理をステップS71の処理に進める。
ステップS71の処理では、ECU22が、酸化剤極入口バイパス配管四方弁55と酸化剤極出口バイパス配管四方弁56の開閉状態を制御することにより、空気供給配管13,酸化剤極3,空気排出配管16,及び空気循環配管45からなるガス流路を形成する。そして、ECU22は、空気循環ポンプ44を順方向の循環方向で一定時間作動させ、酸化剤極3の出口側から排出されたガス中の水分を空気循環配管水分除去手段72において吸収することにより、酸化剤極3及び空気循環配管45内の排水を行う。これにより、ステップS71の処理は完了し、停止制御処理はステップS72の処理に進む。
ステップS72の処理では、ECU22が、空気循環ポンプ44を逆方向の循環方向で一定時間作動させることにより、酸化剤極3の入口側から排出された水分を空気循環配管水分除去手段72において吸収し、酸化剤極3及び空気循環配管45内の排水を行う。これにより、ステップS72の処理は完了し、停止制御処理はステップS73の処理に進む。
ステップS73の処理では、ECU22が、バイパス配管開閉弁19,燃料極入口バイパス配管四方弁53,燃料極出口バイパス配管四方弁54,酸化剤極入口バイパス配管四方弁55,及び酸化剤極出口バイパス配管四方弁56の開閉状態を制御することにより、空気循環配管45,バイパス配管52,水素供給配管7,燃料極2,水素排出配管10,及びバイパス配管18からガス流路を形成する。そしてECU22は、空気循環ポンプ44を順方向の循環方向で一定時間作動させることにより、燃料極2内の全域に渡って不活性ガスを導入するのと同時に、燃料極2の出口側から排出された水分を空気循環配管水分除去手段72において吸収して燃料極2内の排水を行う。これにより、ステップS73の処理は完了し、停止制御処理はステップS74の処理に進む。
ステップS74の処理では、ECU22が、空気循環ポンプ44を逆方向の循環方向に一定時間作動させることにより、燃料極2内の全域に渡って不活性ガスを導入するのと同時に、燃料極2の入口側から排出された水分を空気循環配管水分除去手段72において吸収して燃料極2内の排水を行う。これにより、ステップS74の処理は完了し、停止制御処理はステップS75の処理に進む。なお、ステップS75,76の処理は図12に示すステップS63,64の処理と同じであるので以下ではその説明を省略する。
次に、本発明の第8の実施形態となる燃料電池システムの構成について説明する。
〔燃料電池システムの構成〕
本発明の第8の実施形態となる燃料電池システム81は、図14に示すように、第6の実施形態となる燃料電池システム71の構成に加えて、水素循環ポンプ42の上流側に水素循環配管水分除去手段82を備える。また、水素循環ポンプ42は順方向(燃料極2の出口側→水素循環配管43→燃料極2の入口側)と逆方向(燃料極2の入口側→水素循環配管43→燃料極2の出口側)との間で水素の循環方向を切り替え可能なように構成されていると共に、空気循環ポンプ44は順方向(酸化剤極3の出口側→空気循環配管45→酸化剤極3の入口側)と逆方向(酸化剤極3の入口側→空気循環配管45→酸化剤極3の出口側)との間で空気の循環方向を切り替え可能なように構成されている。そして、このような構成を有する燃料電池システム81では、ECU22が以下に示す停止制御処理を実行することにより、運転停止時に燃料電池スタック4をパージする。以下、図15に示すフローチャートを参照して、この停止制御処理を実行する際のECU22の動作について詳しく説明する。
〔停止制御処理〕
図15に示すフローチャートは、上記ステップS19の処理において燃料電池スタック4の電圧が所定電圧Vc以下と判別されるのに応じて開始となり、ECU22は停止制御処理をステップS81の処理に進める。
ステップS81の処理では、ECU22が、酸化剤極入口バイパス配管四方弁55と酸化剤極出口バイパス配管四方弁56の開閉状態を制御することにより、空気供給配管13,酸化剤極3,空気排出配管16,及び空気循環配管45からなるガス流路を形成する。そして、ECU22は、空気循環ポンプ44を順方向の循環方向で一定時間作動させることにより、酸化剤極3の出口側から排出されたガス中の水分を空気循環配管水分除去手段72において吸収し、酸化剤極3及び空気循環配管45内の排水を行う。これにより、ステップS81の処理は完了し、停止制御処理はステップS82の処理に進む。
ステップS82の処理では、ECU22が、燃料極入口バイパス配管四方弁53と燃料極出口バイパス配管四方弁54の開閉状態を制御することにより、水素供給配管7,燃料極2,水素排出配管10,及び水素循環配管43からなるガス流路を形成する。そして、ECU22は、水素循環ポンプ42を順方向の循環方向で一定時間作動させることにより、燃料極2の出口側から排出されたガス中の水分を水素循環配管水分除去手段82において吸収し、燃料極2及び水素循環配管43内の排水を行う。これにより、ステップS82の処理は完了し、停止制御処理はステップS83の処理に進む。
ステップS83の処理では、ECU22が、空気循環ポンプ44を逆方向の循環方向で一定時間作動させることにより、酸化剤極3の入口側から排出された水分を空気循環配管水分除去手段72において吸収し、酸化剤極3及び空気循環配管45内の排水を行う。これにより、ステップS83の処理は完了し、停止制御処理はステップS84の処理に進む。
ステップS84の処理では、ECU22が、水素循環ポンプ42を逆方向の循環方向で一定時間作動させることにより、燃料極2の入口側から排出された水分を水素循環配管水分除去手段82において吸収し、燃料極2及び水素循環配管43内の排水を行う。これにより、ステップS84の処理は完了し、停止制御処理はステップS85の処理に進む。
なお、上記停止制御処理では、説明を容易にするためにステップS81〜ステップS84の処理が順に行われることとしたが、実際にはステップS81,83の処理とステップS82,84の処理とが並列的に実行される。また、以後のステップS85〜87の処理は図12に示すステップS62〜64の処理と同じであるのでその説明を省略する。
次に、本発明の第9の実施形態となる燃料電池システムの構成について説明する。
〔燃料電池システムの構成〕
本発明の第9の実施形態となる燃料電池システム91は、図16に示すように、第3の実施形態となる燃料電池システム41の構成に加えて、燃料電池スタック4を構成する各燃料電池(セル)の電解質膜抵抗を検出する電解質膜抵抗検出手段(Rm)92を備える。電解質膜抵抗検出手段92は、検知対象のセルの燃料極2と酸化剤極3との間に交流電圧を印加した際にセルに流れる交流電流を検出し、交流電圧と交流電流から電解質膜の抵抗を検出する。なお、電解質膜抵抗検出手段92は、検知対象のセルに電解質膜抵抗測定用の第3電極を形成し、燃料極2と第3電極又は酸化剤極3と第3電極との間の抵抗を電解質膜の抵抗として検出してもよい。そして、このような構成を有する燃料電池システム91では、ECU22が以下に示す停止制御処理を実行することにより、運転停止時に燃料電池スタック4をパージする。以下、図17に示すフローチャートを参照して、この停止制御処理を実行する際のECU22の動作について詳しく説明する。
〔停止制御処理〕
図17に示すフローチャートは、上記ステップS19の処理において燃料電池スタック4の電圧が所定電圧Vc以下と判別されるのに応じて開始となり、ECU22は停止制御処理をステップS91の処理に進める。
ステップS91の処理では、ECU22が、電解質膜抵抗検出手段92により検出された電解質膜抵抗値Rが所定値R1<R<所定値R2の範囲内であるか否かを判別する。なお所定値R1,R2(>R1)は、例えば、燃料電池システムの実機により電解質膜抵抗値と燃料電池スタック1の劣化との関係を調査した結果に基づいて設定される値とする。そして判別の結果、電解質膜抵抗値Rが所定値R1<R<所定値R2の範囲内にない場合、ECU22は停止制御処理をステップS93に進める。一方、電解質膜抵抗値Rが所定値R1<R<所定値R2の範囲内にある場合には、ECU22は停止制御処理をステップS92の処理に進める。
ステップS92の処理では、ECU22が、電荷消費部21,水素循環ポンプ42,及び空気循環ポンプ44の作動を停止した後、バイパス配管開閉弁19を開状態に制御することにより、燃料極2側と酸化剤極3側の圧力差を利用して酸化剤極3側に残存している不活性ガスをバイパス配管18を介して燃料極2側に供給する。これにより、ステップS92の処理は完了し、一連の停止制御処理は終了する。
ステップS93の処理では、ECU22が、電解質膜抵抗値Rが所定値R1以下であるか否かを判別する。そして、判別の結果、電解質膜抵抗値Rが所定値R1以下である場合、ECU22は、セル内の含水量が多い状態にあると判断し、ステップS95の処理としてセル内の含水量を下げるために水素循環ポンプ42と空気循環ポンプ44の回転数を上げることにより循環するガス流量を増加させた後、停止制御処理をステップS91の処理に戻す。一方、電解質膜抵抗値Rが所定値R1以下でない場合、すなわち電解質膜抵抗値Rが所定値R2以上である場合には、ECU22は、セル内の含水量が少なく乾燥気味であると判断し、ステップS94の処理として乾燥を抑制するために水素循環ポンプ42と空気循環ポンプ44の回転数を下げることにより循環ガスの流量を減少させた後、停止制御処理をステップS91の処理に戻す。
次に、本発明の第10の実施形態となる燃料電池システムの構成について説明する。
〔燃料電池システムの構成〕
本発明の第10の実施形態となる燃料電池システム101は、図18に示すように、第9の実施形態となる燃料電池システム91の構成において、水素循環ポンプ42の上流側の水素循環配管43がバイパス配管102とバイパス配管103とに分流されていると共に、空気循環ポンプ44の上流側の空気循環配管45がバイパス配管107とバイパス配管108とに分流されている。また、バイパス配管102側には循環ガス中の水分を除去するための水素循環配管水分除去手段104が設けられていると共に、三方弁105,106によってパイパス配管102とバイパス配管103との間で循環ガスの流路を切り替え可能なように構成されている。また同様に、バイパス配管108側には循環ガス中の水分を除去するための空気循環配管水分除去手段109が設けられていると共に、三方弁110,111によってバイパス配管107とバイパス配管108との間で循環ガスの流路を切り替え可能なように構成されている。そして、このような構成を有する燃料電池システム101では、ECU22が以下に示す停止制御処理を実行することにより、運転停止時に燃料電池スタック4をパージする。以下、図19に示すフローチャートを参照して、この停止制御処理を実行する際のECU22の動作について詳しく説明する。
〔停止制御処理〕
図19に示すフローチャートは、上記ステップS19の処理において燃料電池スタック4の電圧が所定電圧Vc以下と判別されるのに応じて開始となり、ECU22は停止制御処理をステップS101の処理に進める。なお、ステップS101〜ステップS105の処理は図17に示すステップS91〜ステップS95の処理と同じであるので、以下ではその説明を省略し、ステップS106及びステップS107の処理についてのみ説明する。
ステップS106の処理では、ECU22が、電解質膜抵抗値Rが所定値R1以下であるか否かを判別する。そして、判別の結果、電解質膜抵抗値Rが所定値R1以下でない場合、ECU22は停止制御処理をステップS101の処理に戻す。一方、電解質膜抵抗値Rが所定値R1以下である場合には、ECU22は、セル内の含水量が多い状態にあると判断し、ステップS107の処理として、三方弁105,106,110,111を制御することにより循環ガスの流路を水素循環配管水分除去手段104及び空気循環配管水分除去手段109側に切り替え、セル内の含水量を下げた後、停止制御処理をステップS101の処理に戻す。
最後に、本発明の第11の実施形態となる燃料電池システムの構成について説明する。
〔燃料電池システムの構成〕
本発明の第11の実施形態となる燃料電池システム121は、図20に示すように、上記第10の実施形態となる燃料電池システム101の構成において、循環ガスを系外に排出するための水素排出配管122と水素排出配管122を開閉する開閉弁123がバイパス配管102側に設けられている。また、バイパス配管180側には、循環ガスを系外に排出するための空気排出配管124と空気排出配管124を開閉する開閉弁125が設けられている。また、水素循環配管43には水素排出配管10と水素循環配管43の接続/非接続を切り替える開閉弁126と水素供給配管7と水素循環配管43の接続/非接続を切り替える開閉弁127、空気循環配管45には空気排出配管16と空気循環配管45の接続/非接続を切り替える開閉弁128と空気供給配管13と空気循環配管45の接続/非接続を切り替える開閉弁129が設けられている。そして、このような構成を有する燃料電池システム121では、ECU22が以下に示す停止制御処理を実行することにより、運転停止時に燃料電池スタック4をパージする。以下、図21に示すフローチャートを参照して、この停止制御処理を実行する際のECU22の動作について詳しく説明する。
〔停止制御処理〕
図21に示すフローチャートは、上記ステップS19の処理において燃料電池スタック4の電圧が所定電圧Vc以下と判別されるのに応じて開始となり、ECU22は停止制御処理をステップS111の処理に進める。なお、電解質膜抵抗値Rが所定値R1<R<所定値R2の範囲内にない場合における処理は上記ステップS103〜107の処理と同じであるので以下ではその説明を省略し、以下では電解質膜抵抗値Rが所定値R1<R<所定値R2の範囲内にある場合における処理(ステップS112,113)についてのみ説明する。
ステップS112の処理では、ECU22が、三方弁105,106,110,111を制御することにより水素循環配管水分除去手段104及び空気循環配管水分除去手段109側に循環ガスが流れないように制御すると共に、開閉弁123,125を開状態に制御することにより水素循環配管水分除去手段104及び空気循環配管水分除去手段109を水素循環配管43及び空気循環配管45から遮断すると共に外気と連通させる。このような処理によれば、運転停止時、水素循環配管水分除去手段104及び空気循環配管水分除去手段109を外気の乾燥空気と接触,乾燥させ、次の停止制御時にも利用可能とすることができる。これにより、ステップS112の処理は完了し、停止制御処理はステップS113の処理に進む。
ステップS113の処理では、ECU22が、電荷消費部21,水素循環ポンプ42,及び空気循環ポンプ44の作動を停止した後、バイパス配管開閉弁19を開状態に制御することにより、燃料極2側と酸化剤極3側の圧力差を利用して酸化剤極3側に残存している不活性ガスをバイパス配管18を介して燃料極2側に供給する。これにより、ステップS113の処理は完了し、一連の停止制御処理は終了する。
なお、本実施形態では、運転停止時に水素循環配管水分除去手段104及び空気循環配管水分除去手段109を乾燥空気と接触,乾燥させるようにしたが、発電時,アイドリング時,無負荷時等のタイミングにおいて水素循環配管水分除去手段104及び空気循環配管水分除去手段109を乾燥空気と接触,乾燥させるようにしてもよい。具体的には、燃料電池システムが停止状態から発電状態に移行する際に、開閉弁128を閉状態に、空気供給開閉弁15、開閉弁125,129を開状態とし、三方弁110,111を制御することにより空気を燃料電池スタック4への流れと分岐して空気循環配管水分除去手段108を通して排出させる。この操作により、乾燥した空気を水分除去手段に供給することに加え、発電に伴う発熱により吸湿剤の乾燥は促進され、効率的に乾燥させることができる。また、システムへの最小電力を供給するようなアイドリング時や無負荷時においても上記と同様の操作により、水分除去手段の乾燥を行うことができる。
以上、本発明者らによってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、上記実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本発明の第1の実施形態となる燃料電池システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態となる停止制御処理の流れを示すフローチャート図である。 本発明の第2の実施形態となる燃料電池システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態となる停止制御処理の流れを示すフローチャート図である。 本発明の第3の実施形態となる燃料電池システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態となる停止制御処理の流れを示すフローチャート図である。 本発明の第4の実施形態となる燃料電池システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態となる停止制御処理の流れを示すフローチャート図である。 本発明の第5の実施形態となる燃料電池システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態となる停止制御処理の流れを示すフローチャート図である。 本発明の第6の実施形態となる燃料電池システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第6の実施形態となる停止制御処理の流れを示すフローチャート図である。 本発明の第7の実施形態となる停止制御処理の流れを示すフローチャート図である。 本発明の第8の実施形態となる燃料電池システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第8の実施形態となる停止制御処理の流れを示すフローチャート図である。 本発明の第9の実施形態となる燃料電池システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第9の実施形態となる停止制御処理の流れを示すフローチャート図である。 本発明の第10の実施形態となる燃料電池システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第10の実施形態となる停止制御処理の流れを示すフローチャート図である。 本発明の第11の実施形態となる燃料電池システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第11の実施形態となる停止制御処理の流れを示すフローチャート図である。
符号の説明
1,31,41:燃料電池システム
2:燃料極
3:酸化剤極
4:燃料電池スタック
5:高圧水素タンク
6:水素調圧弁
7:水素供給配管
8:水素供給量調整弁
9:水素供給開閉弁
10:水素排出配管
11:水素排出開閉弁
12:空気ブロアー
13:空気供給配管
14:空気供給量調整弁
15:空気供給開閉弁
16:空気排出配管
17:空気排出開閉弁
18:バイパス配管
19:バイパス配管開閉弁
20:酸素濃度センサ
21:電荷消費部
22:ECU
32:水素圧力センサ
33:空気圧力センサ
34:電圧センサ
42:水素循環ポンプ
43:水素循環配管
44:空気循環ポンプ
45:空気循環配管

Claims (15)

  1. 燃料極及び酸化剤極にそれぞれ燃料ガス及び酸化剤ガスの供給を受けて発電する燃料電池を備える燃料電池システムであって、
    前記燃料電池に燃料ガス及び酸化剤ガスを供給する供給手段と、
    前記燃料電池に供給される酸化剤ガスの濃度を検出する酸化剤ガス濃度検出手段と、
    前記燃料電池が発電した電力を消費する電荷消費手段と、
    前記燃料電池停止時、前記供給手段を制御することにより燃料電池への燃料ガス及び酸化剤ガスの供給を停止すると共に、前記電荷消費手段を作動させることにより燃料電池内に残存する燃料ガス及び酸化剤ガスを消費し、前記酸化剤ガス濃度検出手段により検出された酸化剤ガスの濃度が所定値以下になるのに応じて、前記酸化剤極側のガスを燃料極側に導入する制御手段と
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムであって、
    前記燃料電池の出力電圧を検出する電圧検出手段を備え、前記制御手段は、前記電圧検出手段により検出された出力電圧が所定値以下になるのに応じて、前記酸化剤極側のガスを燃料極側に導入することを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の燃料電池システムであって、
    前記酸化剤極から排出される酸化剤ガスの圧力を検出する酸化剤ガス圧力検出手段を備え、前記制御手段は、前記酸化剤ガス圧力検出手段により検出された酸化剤ガスの圧力が所定値以下になるのに応じて、前記酸化剤極側のガスを燃料極側に導入することを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項1乃至請求項3のうち、いずれか1項に記載の燃料電池システムであって、
    前記燃料極側及び前記酸化剤極側の体積は燃料電池内に残存する燃料ガス及び酸化剤ガスが消費されることによって燃料極側の圧力が酸化剤極側の圧力より低くなるように構成され、前記制御手段は燃料極側の圧力と酸化剤極側の圧力の差を利用して酸化剤極側のガスを燃料極側に導入することを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項1乃至請求項4のうち、いずれか1項に記載の燃料電池システムであって、
    前記燃料極から排出された燃料ガスと前記酸化剤極から排出された酸化剤ガスの圧力差を検出する極間圧力検出手段を備え、前記制御手段は、極間圧力検出手段により検出された圧力差が所定値以上になるのに応じて、前記供給手段を制御することによって燃料電池にガスを供給することにより圧力差を下げることを特徴とする燃料電池システム。
  6. 請求項1乃至請求項5のうち、いずれか1項に記載の燃料電池システムであって、
    前記燃料極及び酸化剤極の少なくとも一方に設けられ、燃料電池から排出されたガスを燃料電池入口側に循環させる循環手段を備え、前記制御手段は、燃料電池停止時、前記循環手段を制御することにより、燃料電池から排出されたガスを燃料電池入口側に循環させることを特徴とする燃料電池システム。
  7. 請求項6に記載の燃料電池システムであって、
    前記燃料極から排出された燃料ガスを燃料極の入口側に循環させる第1の循環手段と、前記酸化剤極から排出された酸化剤ガスを酸化剤極の入口側に循環させる第2の循環手段と、燃料極の入口側と酸化剤極の入口側との間の接続/非接続を切り替える第1のバイパス手段と、燃料極の出口側と酸化剤極の出口側との間の接続/非接続を切り替える第2のバイパス手段とを備え、前記制御手段は、燃料電池停止時、第1及び第2の循環手段と第1及び第2のバイパス手段とを制御することにより、酸化剤極から排出された酸化剤ガスを燃料極と第1の循環手段に導入することを特徴とする燃料電池システム。
  8. 請求項7に記載の燃料電池システムであって、
    ガス中に含まれる水分を除去する水分除去手段を備え、前記制御手段は、燃料電池停止時、水分除去手段を制御することにより、燃料電池から排出されたガス中に含まれる水分を除去することを特徴とする燃料電池システム。
  9. 請求項8に記載の燃料電池システムであって、
    前記第1及び第2の循環手段の少なくとも一方はガスの循環方向を切り替え可能なように構成され、前記制御手段は、燃料電池から排出されたガス中に含まれる水分を除去する際、第1及び第2の循環手段の少なくとも一方のガスの循環方向を切り替えることを特徴とする燃料電池システム。
  10. 請求項6乃至請求項9のうち、いずれか1項に記載の燃料電池システムであって、
    前記燃料電池を構成する電解質膜の抵抗値を検出する電解質膜抵抗値検出手段を備え、前記制御手段は、燃料電池停止時、電解質膜抵抗値検出手段により検出された抵抗値が第1の所定値以下である場合、前記循環手段の循環ガス流量を増加させ、電解質膜抵抗値検出手段により検出された抵抗値が第1の所定値より大きい第2の所定値以上である場合、前記循環手段の循環ガス流量を減少させることを特徴とする燃料電池システム。
  11. 請求項10に記載の燃料電池システムであって、
    ガス中に含まれる水分を除去する水分除去手段を備え、前記制御手段は、電解質膜抵抗値検出手段により検出された抵抗値が第1の所定値以下である場合、水分除去手段を制御することにより、燃料電池から排出されたガス中に含まれる水分を除去することを特徴とする燃料電池システム。
  12. 請求項8乃至請求項11のうち、いずれか1項に記載の燃料電池システムであって、
    前記水分除去手段は乾燥させることにより再生可能な構成となっていることを特徴とする燃料電池システム。
  13. 請求項12に記載の燃料電池システムであって、
    前記水分除去手段は外気と連通する配管と当該配管を開閉する開閉弁を備え、前記制御手段は開閉弁を開状態に制御することにより水分除去手段を乾燥させることを特徴とする燃料電池システム。
  14. 請求項13に記載の燃料電池システムであって、
    前記制御手段は、燃料電池の発電時、アイドリング時、及び無負荷時のうちの少なくとも一つのタイミングで前記水分除去手段を乾燥させることを特徴とする燃料電池システム。
  15. 請求項12乃至請求項14のうち、いずれか1項に記載の燃料電池システムであって、
    前記水分除去手段は、シリカゲル、ゼオライト、モレキュラーシーブのうちのいずれかにより構成されていることを特徴とする燃料電池システム。
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