JP2006183743A - 車両の動力伝達装置 - Google Patents

車両の動力伝達装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006183743A
JP2006183743A JP2004376470A JP2004376470A JP2006183743A JP 2006183743 A JP2006183743 A JP 2006183743A JP 2004376470 A JP2004376470 A JP 2004376470A JP 2004376470 A JP2004376470 A JP 2004376470A JP 2006183743 A JP2006183743 A JP 2006183743A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
continuously variable
power transmission
driving force
variable transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004376470A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Shibuya
啓介 渋谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP2004376470A priority Critical patent/JP2006183743A/ja
Publication of JP2006183743A publication Critical patent/JP2006183743A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H37/00Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00
    • F16H37/02Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings
    • F16H37/021Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings toothed gearing combined with continuous variable friction gearing
    • F16H37/022Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings toothed gearing combined with continuous variable friction gearing the toothed gearing having orbital motion
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K17/00Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
    • B60K17/34Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles
    • B60K17/344Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having a transfer gear
    • B60K17/346Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having a transfer gear the transfer gear being a differential gear
    • B60K17/3462Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having a transfer gear the transfer gear being a differential gear with means for changing distribution of torque between front and rear wheels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60YINDEXING SCHEME RELATING TO ASPECTS CROSS-CUTTING VEHICLE TECHNOLOGY
    • B60Y2400/00Special features of vehicle units
    • B60Y2400/70Gearings
    • B60Y2400/72Continous variable transmissions [CVT]

Abstract

【課題】 手動変速機用等のディファレンシャル装置を共用しながらも、無段変速機とディファレンシャル装置との間の中間減速装置を削減することができ、しかも、コンパクト化やレイアウトの自由度の向上を図ることのできる車両の動力伝達装置を提供する。
【解決手段】 前後進切換装置に、無段変速機から出力される駆動力が中間減速機構を用いることなく従来型の手動変速機等に対応した終減速比を有するディファレンシャル装置に伝達可能となるように駆動源からの駆動力を減速する減速歯車機構部を設けるようにする。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両の動力伝達装置に関するものであり、さらに詳しくは、無段変速機を備えた車両の動力伝達装置に関するものである。
例えば、特許文献1には、無段変速機(以下、CVTという)を備えた車両の動力伝達装置が記載されている。この車両の動力伝達装置によると、エンジン、ロックアップクラッチ付トルクコンバータ及びCVTが縦置き配置されている。そして、このCVTのセカンダリプーリ軸(出力軸)から出力される駆動力の一方は、中間減速歯車としての一対のリダクションギヤを介してフロントディファレンシャル装置に伝動構成されていると共に、他方は、中間減速装置を介してリヤディファレンシャル装置のファイナルギヤに伝動構成されている。
しかしながら、上記した従来の車両の動力伝達装置にあっては、CVTの機構上、変速比幅(例えば、2.5〜0.5)は他の機構を用いた変速機の変速比よりもハイギヤードの設定になっている。そのため、他の変速機との部品共有化のため、例えば手動変速機用ディファレンシャル装置をCVT車両に用いる場合には、セカンダリプーリ以降に一対のリダクションギヤや減速装置を備えなければならず、その結果、コストが上昇してしまうという問題や、コンパクト化やレイアウトの自由度が大きく損なわれてしまうという問題がある。
そこで、このような問題を解決するために、セカンダリプーリ以降の一対のリダクションギヤや減速装置を省くことも考えられる。しかしながら、この場合、フロントディファレンシャル装置やリヤディファレンシャル装置のファイナルギヤのみで大きな減速比をカバーしなければならなくなるため、CVT専用のディファレンシャル装置になってしまい、手動変速機付車両等との間でディファレンシャル装置の共有化を図ることはできなくなってしまう。
特許第2860324号公報(第1図)
そこで、この発明は、上記した従来技術が有している問題点を解決するためになされたものであって、手動変速機用等のディファレンシャル装置との共用化しながらも、無段変速機とファイナルギヤを除くディファレンシャル装置との間の中間減速装置を削減することができ、しかも、コンパクト化やレイアウトの自由度の向上を図ることのできる車両の動力伝達装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、駆動源からの駆動力を前後進切換装置、無段変速機及びディファレンシャル装置を介して駆動輪に伝達する車両の動力伝達装置において、
前記前後進切換装置は、前記駆動力を減速して前進又は後退に切換えると共に、前記無段変速機から出力される駆動力が中間減速機構を用いることなくファイナルギヤを介して前記ディファレンシャル装置に伝達可能となるように前記駆動源からの駆動力を所定に減速する減速歯車機構部を有することを特徴とする。
上記目的を達成するため請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記前後進切換装置の減速歯車機構部は複合遊星歯車式とされ、前記駆動源側からの動力伝達軸に連結された第1のサンギヤと、ケーシングに固定されたキャリアに回転可能に支持され、前記第1のサンギヤに噛み合う第1ピニオンギヤ及び前記第1のサンギヤに並列配置された第2ピニオンギヤを有するピニオンギヤ部と、前記ピニオンギヤ部の第2のピニオンギヤに噛み合う回転可能なリングギヤと、前記リングギヤに連結されると共に前記リングギヤと前記無段変速機の入力軸とを連結可能とする第1のクラッチと、前記ピニオンギヤ部の第2のピニオンギヤに噛み合う第2のサンギヤと、前記第2のサンギヤに連結される中間軸と前記無段変速機の入力軸とを連結可能とする第2のクラッチとを備えて構成されていることを特徴とする。
上記目的を達成するため請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記無段変速機は、ベルト、チェーン或いは摩擦ローラのうち何れか1つを用いた機械式無段変速機であることを特徴とする。
請求項1、3に記載の発明によれば、前後進切換装置の減速歯車機構部は、従来型の変速機の変速比よりもハイギヤードの変速比幅を有する無段変速機からの駆動力が、中間減速機構を用いることなく従来型の変速機に対応した終減速比を有するディファレンシャル装置に伝達可能となるように、駆動源側からの駆動力を予め減速した状態で無段変速機に伝達する。これにより、従来型変速機用ディファレンシャル装置を用いながらも、無段変速機とディファレンシャル装置との間の中間減速装置を削減することが可能となり、製造コストの低減化を図ることのできる車両の動力伝達装置を提供することができる。例えば、無段変速機が、ベルト、チェーン或いは摩擦ローラのうち何れか1つを用いた機械式無段変速機であっても、無段変速機と従来型の変速機用ディファレンシャル装置との間の減速装置を削減することができる車両の動力伝達装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、複合遊星歯車式が用いられた前後進切換装置によると、2つのサンギヤと、これら2つのサンギヤに噛み合うピニオンギヤやリングギヤとの歯数やサイズに対しての制約が少なくて所望する変速比の設定が可能であり、しかも径方向が縮径され、且つ全長が短縮化されてコンパクトに構成することが可能である。これにより、請求項1に記載の発明の作用効果に加えて、前後進切換装置を含む無段変速機全体のコンパクト化や軽量化を図ることができるうえに、車室内へのフロアトンネルの膨出量を減少させたり、エンジンサポートメンバやステアリングギヤボックスの配置レイアウトだけでなく、動力伝達系の配置レイアウトの自由度の向上を図ることができる車両の動力伝達装置を提供することができる。
歯数やサイズに対する制約が少なく、しかも所望する変速比の設定が可能なコンパクトな複合遊星歯車式の前後進切換装置を駆動源と無段変速機との間に配設することによって、無段変速機から出力される駆動力を、一対のリダクションギヤや中間減速装置を介すことなく手動変速機等に対応した終減速比を有するディファレンシャル装置に伝動することのできる車両の動力伝達装置が実現した。
以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。図1は、本発明が適用された車両のパワーユニット構造のスケルトン図である。
本発明は、駆動源からの駆動力(トルク)を前後進切換装置、CVT及びディフアレンシャル装置を介して駆動輪に伝達するように構成された車両の動力伝達装置に適用されるものである。
詳述すると、図1に示されるように、本動力伝達装置10を収めたケース100内には、駆動源としてのエンジン20から取り出した駆動力を流体(ATF)を介して増幅作用するロックアップ付きのトルクコンバータ30と、トルクコンバータ30からの駆動力を図示しないセレクトレバー操作に応じて前進、後進、中立に切り換えると共に、前後進ともに駆動力を減速する前後進切換装置40と、油圧制御により一対の入出力プーリの溝幅を変化させてベルトの巻き付け径の比を変えることで無段変速を行うベルト式のCVT50と、CVT50から出力された駆動力を前後輪に配分するフルタイム4WD方式のセンタディファレンシャル装置(以下、センタデフという)60と、センタデフ60を経由してCVT50から伝えられた駆動力をCVT50の中空状のセカンダリプーリ軸(出力軸)51内部を貫通して前方側に伝達するドライブピニオン軸70と、ドライブピニオン軸70を介して伝動された駆動力を左右前輪(図示せず)に伝達すると共に、部品共有化のため従来型の手動変速機等に対応した終減速比を有したフロントディファレンシャル装置(以下、フロントデフという)80とが配置されている。
さらに、このケース100内には、センタデフ60からリヤドライブ軸90を介して部品共有化のため従来型の手動変速機等に対応した終減速比を有したリヤディファレンシャル装置(図示せず。以下、リヤデフという)に駆動力を伝達するトランスファギヤ91が配置されている。
ケース100は、トルクコンバータ30を収めたベルハウジング101と、前後進切換装置40及びドライブピニオン軸70前部を収めたメインケース102と、CVT50を収めたミッションケース103と、センタデフ60を収めたエクステンションケース104と、トランスファギヤ91を収めたトランスファケース105と、フロントデフ80を収めたファイナルケース106とを一体的に備えて構成されている。
トルクコンバータ30は、前後進切換装置40、CVT50のプライマリプーリ軸(入力軸)52と共にエンジン20から後方に向かって真っ直ぐに延びた軸心上に縦置き配置されている。このトルクコンバータ30には、エンジン20のクランク軸21に連結された駆動側のポンプ羽根車31と、このポンプ羽根車31に対向配置されると共にタービン軸32に連結された被駆動側のタービン羽根車33と、これらポンプ羽根車31及びタービン羽根車33間を流れる流体を整流するステータ羽根車34とが備えられている。
そして、ポンプ羽根車31が流体中で回転することによってタービン羽根車33が回転し、エンジン20から出力される駆動力を増幅してタービン軸32に伝達する。さらに、ポンプ羽根車31には、油圧を発生する油圧ポンプ35がポンプドライブ軸36を介して連結されている。そして、この油圧ポンプ35からの作動油がロックアップクラッチ37に供給されるとクランク軸21とタービン軸32とが直結する。
前後進切換装置40は、駆動源側の動力伝達軸としてのトルクコンバータ30のタービン軸32に連結されているものであって、CVT50から出力される駆動力が減速機構を用いることなくフロントデフ80及びリヤデフに伝達可能となるように、エンジン20からの駆動力を減速する減速歯車機構部41を有している。
この減速歯車機構部41には複合遊星歯車式が用いられており、トルクコンバータ30のタービン軸32に連結された第1のサンギヤ42と、メインケース102に固定されたキャリア43に回転可能に支持され、第1のサンギヤ42に噛み合う第1のピニオンギヤ44A及びこの第1のピニオンギヤ44Aに一体形成された第2のピニオンギヤ44Bを有する複数のピニオンギヤ部44と、ピニオンギヤ部44の第2のピニオンギヤ44Bに噛み合う回転可能なリングギヤ45と、リングギヤ45に連結されると共にリングギヤ45とCVT50のプライマリプーリ軸52とを連結可能とする第1のクラッチとしての油圧式のリバースクラッチ46と、ピニオンギヤ部44の第2のピニオンギヤ44Bに噛み合う第2のサンギヤ47と、第2のサンギヤ47に連結される中間軸48とCVT50のプライマリプーリ軸52とを連結可能とする第2のクラッチとしての油圧式のフォワードクラッチ49とを備えて構成されている。これにより、前後進切換装置40を収めるメインケース102は、径方向が縮径形成可能とされると共に全長方向が短縮形成可能となるので、従来のケースよりもケース100を相対的にコンパクト化することができる。
これら第1、第2のサンギヤ42、47、ピニオンギヤ部44及びリングギヤ45の歯数やサイズは、従来型の手動変速機等の変速比よりもハイギヤード側の変速比幅を有するCVT50から出力される駆動力が、従来の一対のリダクションギヤや中間減速装置等の減速機構を用いることなく従来型の手動変速機等の変速比に対応した終減速比を有するフロントデフ80及びリヤデフに伝達可能となるように、トルクコンバータ30からの駆動力を予め設定された設定量だけ減速する変速比を有するように設定されている。すなわち、この前後進切換装置40によってCVT50から出力される駆動力は、手動変速機等から出力される駆動力とほぼ同じ変速比かそれに近い変速比を有するように相対的にローギヤード化される。
そして、セレクトレバーをDレンジにシフトすると、リバースクラッチ46が解放されると共に、フォワードクラッチ49に作動油が供給されて第2のサンギヤ47とCVT50の入力軸52とを連結固定することによって、タービン軸32の回転方向と同一方向に設定量だけ減速された状態でプライマリプーリ軸52が回転する。また、セレクトレバーをRレンジにシフトすると、フォワードクラッチ49が解放されると共に、リバースクラッチ46に作動油が供給されてリングギヤ45とCVT50のプライマリプーリ軸52とを連結固定することによって、タービン軸32の回転方向とは異なる方向に設定量だけ減速された状態でプライマリプーリ軸52が回転する。
CVT50は、エンジン20後方に真っ直ぐに延びたプライマリプーリ軸52と、このプライマリプーリ軸52の下方側においてプライマリプーリ軸52と平行、且つ中空状のセカンダリプーリ軸51とを備えている。これらプライマリプーリ軸52及びセカンダリプーリ軸51には、それぞれ油圧式のプライマリシリンダ53及びセカンダリシリンダ54によって溝幅を可変することのできるプライマリプーリ55、セカンダリプーリ56がそれぞれ設けられている。
そして、油圧制御によってプライマリプーリ55及びセカンダリプーリ56の溝幅を相対変化させてプーリ55、56間に巻装したスチールベルト57の巻き付け径を所定の変速比(例えば、2.5〜0.5)とすることで得られた駆動力は、手動変速機から出力される駆動力とほぼ同じ変速比かそれに近い変速比を有するように相対的にローギヤード化された状態でセカンダリプーリ軸51から出力される。
センタデフ60は、CVT50のセカンダリプーリ56とトランスファギヤ91との間に配置されているものであって、CVT50に逆トルクがかかるような場合に解除制御される油圧式の出力クラッチ61を介してセカンダリプーリ軸51に連結されたプラネタリキャリア62と、プラネタリキャリア62に回転可能に支持されたピニオンギヤ63と、ピニオンギヤ63に噛み合うようにドライブピニオン軸70に固定されたサンギヤ64と、さらに、ピニオンギヤ63に噛み合うと共に出力軸65に連結されたリングギヤ66と、リングギヤ66とドライブピニオン軸70とをデフフリーからデフロックまで連続的に変化させて前後輪の差動を制限する油圧式の差動制限クラッチ67とを備えて構成されている。
そして、センタデフ60によって出力軸65に配分された駆動力は、手動変速機に対応したドライブギヤ91A及びドリブンギヤ91Bからなるトランスファギヤ91を介してリヤデフに連なっているリヤドライブ軸90に伝達される。
また、センタデフ60によってドライブピニオン軸70に配分された駆動力はファイナルギヤを介してフロントデフ80に伝達される。
ドライブピニオン軸70は、その前部が軸受部材として軸心方向に離間して配置された一対のフロントベアリング71及びリヤベアリング72を介して軸受支持部材としての中空状のベアリングホルダ73内部に回転可能に支持されている。これらフロントベアリング71及びリヤベアリング72は、ドライブピニオン軸70と共にベアリングホルダ73に組付られる際に予圧付与がなされている。そして、ドライブピニオン軸70を支持したベアリングホルダ73は、ドライブピニオン軸70の軸後部をセカンダリプーリ軸51内部に貫通させた状態、且つ軸前端部に一体形成されたピニオンギヤ74をフロントデフ80のファイナルギヤとしてのリングギヤ81に噛み合わせた状態で、CVT50とフロントデフ80との間のメインケース102下部に複数の固定用ボルト(図示せず)によって組付け固定されている。
この組付け状態にあっては、ベアリングホルダ73は、CVT50とフロントデフ80との間のメインケース102下部に開口形成された開口部をケース内部から塞ぐように配置固定されてメインケース102の一部をなすようになっていると共に、ベアリングホルダ73の下方側により近接してステアリングギヤボックスやクロスメンバが配置可能となっている。すなわち、ステアリングギヤボックスやクロスメンバに対して動力伝達装置10をより低い位置に搭載可能としており、車体設計の自由度や低重心化がより図られるようになっている。
以上述べたように本発明の車両の動力伝達装置によれば、従来型の手動変速機等の変速比よりもハイギヤード側に変速比幅を有するCVT50からの駆動力が、中間減速機構を用いることなく従来型の手動変速機等に対応した終減速比を有するフロントデフ80やリヤデフに伝達可能となるように、エンジン20からの駆動力を予め減速した状態でCVT50に伝達する。これにより、例えば、手動変速機用のフロントデフ80及びリヤデフを用いながらも、CVT50とフロントデフ80、或いはリヤデフとの間の中間減速装置を削減することが可能となり、製造コストの低減化を図ることのできる車両の動力伝達装置を提供することができる。例えば、CVT50が、ベルト(スチールベルトを含む)、チェーン或いは摩擦ローラのうち何れか1つを用いた機械式無段変速機であっても、無段変速機とフロントデフ80、リヤデフとの間の中間減速装置を削減することができる車両の動力伝達装置を提供することができる。
さらに、本発明によれば、複合遊星歯車式が用いられた前後進切換装置40の減速歯車機構部41によると、2つのサンギヤ41、47と、これら2つのサンギヤ41、47に噛み合うピニオンギヤ部44やリングギヤ45との歯数やサイズに対しての制約が少なくて所望する変速比の設定が可能であり、しかも径方向を縮径し、且つ全長を短縮化してコンパクトに構成することが可能である。これにより、前後進切換装置44、つまり動力伝達装置10のコンパクト化や軽量化を図ることができるうえに、車室内へのフロアトンネルの膨出量を減少させたり、エンジンサポートメンバやステアリングギヤボックスの配置レイアウトだけでなく、動力伝達系全体の配置レイアウトの自由度の向上を図ることができる車両の動力伝達装置を提供することができる。
なお、本発明はCVTを縦置き配置した動力伝達装置にのみ適用されるものではなく、CVTを横置き配置した動力伝達装置にも適用することができる。
さらにまた、本発明はフルタイム4WD方式の動力伝達装置に限られたものではなく、パートタイム式4WD、或いは2WD方式の動力伝達装置にも適用することができる。
本発明が適用された車両のパワーユニット構造のスケルトン図である。
符号の説明
10 動力伝達装置
20 エンジン(駆動源)
30 ロックアップ付トルクコンバータ
40 前後進切換装置
41 減速歯車機構部
42 第1のサンギヤ
43 キャリア
44 ピニオンギヤ部
44A 第1のピニオンギヤ
44B 第2のピニオンギヤ
45 リングギヤ
46 リバースクラッチ(第1のクラッチ)
47 第2のサンギヤ
48 中間軸
49 フォワードクラッチ(第2のクラッチ)
50 CVT(無段変速機)
51 セカンダリプーリ軸(出力軸)
80 フロントデフ(ディファレンシャル装置)

Claims (3)

  1. 駆動源からの駆動力を前後進切換装置、無段変速機及びディファレンシャル装置を介して駆動輪に伝達する車両の動力伝達装置において、
    前記前後進切換装置は、前記駆動力を減速して前進又は後退に切換えると共に、前記無段変速機から出力される駆動力が中間減速機構を用いることなくファイナルギヤを介して前記ディファレンシャル装置に伝達可能となるように前記駆動源からの駆動力を所定に減速する減速歯車機構部を有することを特徴とする車両の動力伝達装置。
  2. 前記前後進切換装置の減速歯車機構部は複合遊星歯車式とされ、
    前記駆動源側からの動力伝達軸に連結された第1のサンギヤと、
    ケーシングに固定されたキャリアに回転可能に支持され、前記第1のサンギヤに噛み合う第1ピニオンギヤ及び前記第1のサンギヤに並列配置された第2ピニオンギヤを有するピニオンギヤ部と、
    前記ピニオンギヤ部の第2のピニオンギヤに噛み合う回転可能なリングギヤと、
    前記リングギヤに連結されると共に前記リングギヤと前記無段変速機の入力軸とを連結可能とする第1のクラッチと、
    前記ピニオンギヤ部の第2のピニオンギヤに噛み合う第2のサンギヤと、
    前記第2のサンギヤに連結される中間軸と前記無段変速機の入力軸とを連結可能とする第2のクラッチとを備えて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の動力伝達装置。
  3. 前記無段変速機は、ベルト、チェーン或いは摩擦ローラのうち何れか1つを用いた機械式無段変速機であることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の動力伝達装置。
JP2004376470A 2004-12-27 2004-12-27 車両の動力伝達装置 Pending JP2006183743A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004376470A JP2006183743A (ja) 2004-12-27 2004-12-27 車両の動力伝達装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004376470A JP2006183743A (ja) 2004-12-27 2004-12-27 車両の動力伝達装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006183743A true JP2006183743A (ja) 2006-07-13

Family

ID=36736997

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004376470A Pending JP2006183743A (ja) 2004-12-27 2004-12-27 車両の動力伝達装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006183743A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012140975A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Daihatsu Motor Co Ltd 車両用無段変速装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012140975A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Daihatsu Motor Co Ltd 車両用無段変速装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5120432B2 (ja) ハイブリッド駆動装置
KR20130090343A (ko) 다단 트랜스미션
JP6137429B1 (ja) ハイブリッド車両
JP2006046468A (ja) 無段変速機
US10465770B2 (en) Vehicular power transmitting system
JP4216932B2 (ja) 車両用駆動装置
EP0864778A2 (en) Torque converter comprising reversing gearing
US6878087B2 (en) Speed change mechanism of automatic transmission
JP2007051720A (ja) 車両用パワーユニットのオイルポンプ駆動装置
JP6385990B2 (ja) トランスアクスル
JP2006183743A (ja) 車両の動力伝達装置
JP2008039010A (ja) 変速機
US11187311B2 (en) Axle center transmission
WO2017022699A1 (ja) 動力分割式無段変速機及びオイル供給構造
JPH04285354A (ja) 車両用変速装置
CN109139851B (zh) 一种双流转向的履带车辆变速传动装置
JP5039647B2 (ja) 動力伝達装置
JP6390750B2 (ja) ハイブリッド車両
JP2008051213A (ja) 変速機
JP2007139112A (ja) 作業車両用変速装置
JP4072531B2 (ja) パワースプリット型無段変速装置
JP6365246B2 (ja) 自動変速機
JP5377078B2 (ja) 車両用駆動装置
JP6907841B2 (ja) 変速機
JP6904180B2 (ja) 変速機