JP2006177306A - ハイブリッド車両の内燃機関制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】リッチスパイク制御を実行すること起因して生じるハイブリッドシステム破壊を防止することができる技術を提供する。
【解決手段】 排気空燃比に応じて排気ガス中のNOxを保持したり保持したNOxを還元したりするNOx吸蔵還元型触媒を備え希薄燃焼可能な内燃機関と、当該内燃機関の発生するエネルギーの一部を電気エネルギーに変換する発電機と、を有するハイブリッド車両の内燃機関制御装置において、発電機で内燃機関の回転数を制御しない内燃機関アイドル運転時には、排気空燃比を一時的にリッチにしてNOx吸蔵還元型触媒に保持されたNOxを還元するリッチスパイク制御の実行を禁止する。あるいは、内燃機関アイドル運転時に、リッチスパイク制御を実行する場合には、リッチスパイク制御を実行する前にスロットル開度を小さくする。
【選択図】 図4
【解決手段】 排気空燃比に応じて排気ガス中のNOxを保持したり保持したNOxを還元したりするNOx吸蔵還元型触媒を備え希薄燃焼可能な内燃機関と、当該内燃機関の発生するエネルギーの一部を電気エネルギーに変換する発電機と、を有するハイブリッド車両の内燃機関制御装置において、発電機で内燃機関の回転数を制御しない内燃機関アイドル運転時には、排気空燃比を一時的にリッチにしてNOx吸蔵還元型触媒に保持されたNOxを還元するリッチスパイク制御の実行を禁止する。あるいは、内燃機関アイドル運転時に、リッチスパイク制御を実行する場合には、リッチスパイク制御を実行する前にスロットル開度を小さくする。
【選択図】 図4
Description
本発明は、NOx吸蔵還元型触媒を備え、希薄燃焼可能な内燃機関(エンジン)を有するハイブリッド車両に関するものである。
希薄燃焼可能なエンジンから排出される排気ガス中の窒素酸化物(NOx)を低減する手段の一つに、排気通路にNOx吸蔵還元型触媒(以下、単に「NOx触媒」という場合もある。)を備えることが知られている。
このNOx触媒は、流入排気ガスの空燃比がリーンのときはNOxを保持し、流入排気ガスの空燃比がリッチになると保持したNOxを放出し、N2に還元する触媒である。そして、このNOx触媒では、NOx保持能力が飽和する前に、所定のタイミングで流入排気ガスの空燃比をリッチにして、NOx触媒に保持されているNOxを放出、還元させ、NOx触媒のNOx保持能力を回復させる必要がある。
そして、NOx触媒への流入排気ガスの空燃比をリッチにする手法として、気筒内の空燃比を一時的にリッチに変化させて流入排気ガスの空燃比を一時的にリッチに変化させるリッチスパイク制御を実行することが提案されている。
ただし、当該リッチスパイク制御を実行することによりエンジンの出力トルクが増加し、トルク変動が大きくなる。これに対して、ハイブリッド車両においては、リッチスパイク制御のタイミングに合わせてモータに回生制動力を発生させることにより、エンジンの出力トルクの増加をモータの回生制動力で緩和してトルク変動を緩和することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−62653号公報
特開2002−195064号公報
特開2000−104591号公報
特開平11−223120号公報
しかしながら、エンジン、モータ、ジェネレータ(発電機)を有し、エンジン動力を動力分割機構により分割し、一方で直接車輪を駆動、他方は発電に使用可能な所謂パラレルシリーズハイブリッドシステムにおいて、ジェネレータでエンジン回転数を制御しないエンジンアイドル運転時にリッチスパイク制御を実行すると、エンジン回転数が急激に上昇し、ジェネレータの回転数も上昇してしまう。そして、ジェネレータの回転数が許容の最高回転数を超えてしまうと、ジェネレータあるいは動力分割機構を構成するプラネタリーギアが壊れるハイブリッドシステムのシステム破壊に至るおそれがある。
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、リッチスパイク制御を実行することに起因して生じるハイブリッドシステムのシステム破壊を防止することができる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るハイブリッド車両の内燃機関制御装置においては、排気空燃比に応じて排気ガス中のNOxを保持したり保持したNOxを還元したりするNOx吸蔵還元型触媒を備え希薄燃焼可能な内燃機関と、当該内燃機関の発生するエ
ネルギーの一部を電気エネルギーに変換する発電機と、を有するハイブリッド車両の内燃機関制御装置において、前記発電機で前記内燃機関の回転数を制御しない内燃機関アイドル運転時には、排気空燃比を一時的にリッチにして前記NOx吸蔵還元型触媒に保持されたNOxを還元するリッチスパイク制御の実行を禁止することを特徴とする。
ネルギーの一部を電気エネルギーに変換する発電機と、を有するハイブリッド車両の内燃機関制御装置において、前記発電機で前記内燃機関の回転数を制御しない内燃機関アイドル運転時には、排気空燃比を一時的にリッチにして前記NOx吸蔵還元型触媒に保持されたNOxを還元するリッチスパイク制御の実行を禁止することを特徴とする。
希薄燃焼の状態から、気筒内の空燃比を一時的にリッチに変化させることにより排気空燃比を一時的にリッチに変化させるリッチスパイク制御を実行すると、内燃機関の発生するエネルギーが増加する。ただし、内燃機関と、当該内燃機関の発生するエネルギーの一部を電気エネルギーに変換する発電機とを有するハイブリッド車両において、発電機で内燃機関の回転数を制御している状況においては、リッチスパイク制御を実行することにより内燃機関が発生するエネルギーが増加するとしても、発電機で内燃機関の回転数を制御することができる。
しかしながら、発電機で内燃機関の回転数を制御しない内燃機関アイドル運転時においては、リッチスパイク制御の実行に起因して内燃機関が発生するエネルギーが増加するのにしたがって、内燃機関の回転数が急激に上昇する。また、それにしたがって発電機の回転数も急激に上昇し、発電機の許容の最高回転数を超えてしまうと、発電機あるいは動力分割機構の遊星歯車が壊れるハイブリッドシステムのシステム破壊に至るおそれがある。
これに対して、本発明に係るハイブリッド車両の内燃機関制御装置においては、発電機で内燃機関の回転数を制御しない内燃機関アイドル運転時には、リッチスパイク制御の実行を禁止するので、かかる不具合を回避することができる。
また、本発明に係るハイブリッド車両の内燃機関制御装置においては、排気空燃比に応じて排気ガス中のNOxを保持したり保持したNOxを還元したりするNOx吸蔵還元型触媒を備え希薄燃焼可能な内燃機関と、当該内燃機関の発生するエネルギーの一部を電気エネルギーに変換する発電機と、を有するハイブリッド車両の内燃機関制御装置において、前記発電機で前記内燃機関の回転数を制御しない内燃機関アイドル運転時に、排気空燃比を一時的にリッチにして前記NOx吸蔵還元型触媒に保持されたNOxを還元するリッチスパイク制御を実行する場合には、リッチスパイク制御を実行する前にスロットル開度を小さくすることを特徴とする。
上述したように、希薄燃焼の状態から、気筒内の空燃比を一時的にリッチに変化させることにより排気空燃比を一時的にリッチに変化させるリッチスパイク制御を実行すると、内燃機関が発生するエネルギーが増加する。ただし、吸入空気量を減少させた上で、気筒内の空燃比をリッチに変化させることにより、その前後で内燃機関が発生するエネルギーが変化しないようにすることができる。
本発明に係るハイブリッド車両の内燃機関制御装置においては、発電機で内燃機関の回転数を制御しない内燃機関アイドル運転時に、リッチスパイク制御の実行する場合には、リッチスパイク制御を実行する前に、内燃機関の発生するエネルギーをあまり変化させないようにスロットル開度を小さくすることで、リッチスパイク制御を実行したとしても、内燃機関の回転数が急激に上昇しないようにすることができる。それゆえ、発電機の回転数も急激に上昇しないので、発電機の許容の最高回転数を超えないようにすることができ、システム破壊に至ることを防止することができる。
以上説明したように、本発明によれば、リッチスパイク制御を実行することに起因して生じるハイブリッドシステムのシステム破壊を防止することができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を以下の実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、本実施例に係るハイブリッドシステム1を搭載したハイブリッド車両100の概略構成図である。図1に示すように、ハイブリッドシステム1は、エンジン(内燃機関)2、モータ3、ジェネレータ(発電機)4、動力分割機構5、減速機6、インバータ7、バッテリ8、電子制御装置(ECU)9等を主要な構成要素として含む。
エンジン2のクランクシャフト21と、モータ3の回転軸3aと、ジェネレータ4の回転軸4aとは、動力分割機構5を介して相互に連結される。動力分割機構5は、周知の遊星歯車(プラネタリーギア)を利用して、エンジン2からの動力(クランクシャフト21の回転力)をモータ3の回転軸3aとジェネレータ4の回転軸4aとに分割して伝達する。また、モータ3の回転軸3aとクランクシャフト21とは、適宜連結することや、切り離すことが可能である。
また、モータ3の回転軸3aは、減速機6を介して駆動輪10,11の回転軸10a,11aに連結されている。ゆえに、モータ3の回転軸3aとクランクシャフト21とが連結されている状態では、エンジン2が出力する動力が駆動輪10,11の回転力として伝達されるとともに、ジェネレータ4を駆動して電力を発生させる。
また、モータ3は、バッテリ8あるいはジェネレータ4から電力の供給を受けて駆動輪10,11に回転力を付与するように機能する場合と、逆に駆動輪10,11やエンジン2から回転力を付与されることで発電を行いバッテリ8に充電用の電力を供給するように機能する場合とがある。
ここで、エンジン2は、複数の気筒を有する4ストロークガソリンエンジンであり、運転条件に応じてリーン空燃比での運転(希薄燃焼運転)を行うことができる、いわゆるリーンバーンエンジンである。そして、エンジン2の吸気通路22には、当該吸気通路22を開閉するスロットル弁23が設けられている。一方、排気通路24には、NOx吸蔵還元型触媒(以下、「NOx触媒」という。)25が備えられている。
以上述べたように構成されたハイブリッド車両100に備えられたECU9は、ハイブリッドコントロールコンピュータ(以下、「HVCC」という。)と、エンジンコントロールコンピュータ(以下、「ECC」という。)を備えている。これらHVCCおよびECCは、CPU、ROM、RAM、バックアップRAMなどからなる算術論理演算回路である。
HVCCには、ハイブリッド車両100に取り付けられたアクセルポジションセンサ(図示省略)、シフトポジションセンサ(図示省略)等の各種センサが電気配線を介して接続され、各種センサの出力信号がHVCCに入力されるようになっている。そして、HVCCは、各種センサの検出値に基づいて必要なエンジン出力を求めてECCに要求値を出力するとともに、必要なトルクを求めてモータ3およびジェネレータ4を制御する。
一方、上記したECCには、クランクポジションセンサ(図示省略)等の各種センサが電気配線を介して接続され、各種センサの出力信号がECCに入力されるようになっている。また、ECCには、燃料噴射弁や点火プラグ等が電気配線を介して接続され、各種セ
ンサからの出力信号よりエンジンの運転状態を判定し、次いでHVCCから出力される要求値に応えるように、判定した運転状態に応じて燃料噴射弁、点火プラグ等を制御する。
ンサからの出力信号よりエンジンの運転状態を判定し、次いでHVCCから出力される要求値に応えるように、判定した運転状態に応じて燃料噴射弁、点火プラグ等を制御する。
そして、ハイブリッドシステム1においては、ECU9が実行する制御に基づいてエンジン2及びモータ3の発生する動力(トルク)を適宜使い分けて車両の駆動輪10,11に伝達する他、適宜、エンジン2の発生するエネルギーや車両の減速に伴って発生するエネルギーを電気エネルギーに変換してバッテリ8を充電する。
以下、ハイブリッドシステム1の作動について、具体例を挙げて説明する。
図2は、エンジン2及びモータ3の発生する動力やバッテリ8に蓄えられた電力が、ハイブリッドシステム1の運転条件に応じてどのように活用されるのかを、動力や電力の伝達経路を中心に説明する模式図である。なお、各図2(a),図2(b),図2(c),図2(d)において、実線の矢印は動力の伝達経路を示し、破線の矢印は電力の伝達経路を示す。
図2は、エンジン2及びモータ3の発生する動力やバッテリ8に蓄えられた電力が、ハイブリッドシステム1の運転条件に応じてどのように活用されるのかを、動力や電力の伝達経路を中心に説明する模式図である。なお、各図2(a),図2(b),図2(c),図2(d)において、実線の矢印は動力の伝達経路を示し、破線の矢印は電力の伝達経路を示す。
(1)システム起動時
ハイブリッドシステム1の起動時には、エンジン2を始動させて暖機を行う。この際、エンジン2の発生するエネルギーの一部はジェネレータ4を介して電気エネルギーに変換され、バッテリ8に蓄えられる(図2(a))。ただし、バッテリ8の充電を行う必要がない場合には、エンジン2の発生するエネルギーの一部を電気エネルギーに変換する必要がないため、暖機を優先させるべく、ジェネレータ4でエンジン2の回転数(機関回転数)を制御しないエンジンアイドル運転とする。エンジン2の暖機が完了すると(冷却水の温度が所定値を上回ると)、エンジン2の運転を停止する。
ハイブリッドシステム1の起動時には、エンジン2を始動させて暖機を行う。この際、エンジン2の発生するエネルギーの一部はジェネレータ4を介して電気エネルギーに変換され、バッテリ8に蓄えられる(図2(a))。ただし、バッテリ8の充電を行う必要がない場合には、エンジン2の発生するエネルギーの一部を電気エネルギーに変換する必要がないため、暖機を優先させるべく、ジェネレータ4でエンジン2の回転数(機関回転数)を制御しないエンジンアイドル運転とする。エンジン2の暖機が完了すると(冷却水の温度が所定値を上回ると)、エンジン2の運転を停止する。
そして、動力分割機構5の遊星歯車の軸回転数を図示した共線図は、縦軸に示される回転数において、モータ回転数、エンジン回転数およびジェネレータ回転数が必ず直線で結ばれる関係となり、エンジン2の暖機中においては、図3(a)のようになる。
(2)発進・軽負荷走行時
ハイブリッド車両100が発進する際、あるいは低速走行を行う際等、エンジン2の熱効率が低くなる条件下においては、モータ3が発生する動力を優先的に活用して車両(駆動輪10,11)を駆動する(図2(b))。かかる場合においては、エンジン2は停止したままとなる。また、かかる場合の共線図は、図3(b)のようになる。
ハイブリッド車両100が発進する際、あるいは低速走行を行う際等、エンジン2の熱効率が低くなる条件下においては、モータ3が発生する動力を優先的に活用して車両(駆動輪10,11)を駆動する(図2(b))。かかる場合においては、エンジン2は停止したままとなる。また、かかる場合の共線図は、図3(b)のようになる。
(3)定常走行時
エンジン2の機関効率のよい運転領域では、主にエンジン2が発生する動力を用いて走行する。エンジン動力は動力分割機構5で2経路に分割され、一方は動力として車輪に伝達される。もう一方はジェネレータ4を駆動して発電を行い、その電力によりモータ3を駆動することでエンジン動力を補助する。そして、エンジン2が発生する動力と、モータ3が発生する動力とが最適な比率で協動して車両(駆動輪10,11)を駆動するように制御を行う(図2(c))。ただし、この時の発電量はエンジン効率を高めるため最小限としている。かかる場合の共線図は、図3(c)のようになる。
エンジン2の機関効率のよい運転領域では、主にエンジン2が発生する動力を用いて走行する。エンジン動力は動力分割機構5で2経路に分割され、一方は動力として車輪に伝達される。もう一方はジェネレータ4を駆動して発電を行い、その電力によりモータ3を駆動することでエンジン動力を補助する。そして、エンジン2が発生する動力と、モータ3が発生する動力とが最適な比率で協動して車両(駆動輪10,11)を駆動するように制御を行う(図2(c))。ただし、この時の発電量はエンジン効率を高めるため最小限としている。かかる場合の共線図は、図3(c)のようになる。
(4)加速時
定常走行から加速を行う場合、エンジン2の回転数を上げるとともにジェネレータ4による発電量を増加する。そして、ジェネレータ4の発電による電力とバッテリ8による電力を使ってモータ3の駆動力を加えて加速する(図2(d))。かかる場合の共線図は、図3(d)のようになる。
定常走行から加速を行う場合、エンジン2の回転数を上げるとともにジェネレータ4による発電量を増加する。そして、ジェネレータ4の発電による電力とバッテリ8による電力を使ってモータ3の駆動力を加えて加速する(図2(d))。かかる場合の共線図は、図3(d)のようになる。
ここで、本実施例に係るNOx触媒25は、該触媒に流入する排気ガスの空燃比(排気
空燃比)がリーン空燃比であるときには、排気ガス中のNOxを保持して大気中に放出しないようにし、該触媒に流入する排気ガスの空燃比(排気空燃比)が理論空燃比あるいはリッチ空燃比となったときには、保持していたNOxを放出及び還元して除去するものである。
空燃比)がリーン空燃比であるときには、排気ガス中のNOxを保持して大気中に放出しないようにし、該触媒に流入する排気ガスの空燃比(排気空燃比)が理論空燃比あるいはリッチ空燃比となったときには、保持していたNOxを放出及び還元して除去するものである。
このため、エンジン2がリーン空燃比での運転、すなわち希薄燃焼運転されている場合は、エンジン2から排出される排気ガスの空燃比がリーン空燃比となり、排気ガス中に含まれるNOxがNOx触媒25に保持されることになる。そして、エンジン2の希薄燃焼運転が長期間継続されると、NOx触媒25のNOx保持能力が飽和し、排気ガス中のNOxがNOx触媒25にて浄化されずに大気中へ放出されてしまう。
従って、エンジン2が希薄燃焼運転されている場合は、NOx触媒25のNOx保持能力が飽和する前にNOx触媒25に流入する排気ガスの空燃比をリッチ空燃比にして、NOx触媒25に保持されたNOxを放出及び還元させる必要がある。
そこで、本実施例においては、リッチスパイク制御実行条件が成立している場合に、ECCが、燃料噴射弁からの噴射燃料量を制御して比較的に短い周期でスパイク的(短時間)にリッチ空燃比での運転とし、NOx触媒25に流入する排気ガスの空燃比をスパイク的にリッチ空燃比とする、リッチスパイク制御を実行する。なお、リッチスパイク制御実行条件としては、例えば、NOx触媒25が活性状態にあり、かつ希薄燃焼運転が所定時間継続されているかあるいは前回のリッチスパイク制御実行終了から予め定められた時間が経過しているか等の条件を例示することができる。
ただし、このようなリッチスパイク制御を実行すると、気筒内の混合気の空燃比が短い周期でリッチになることから、その分エンジンが発生するエネルギーが上昇する。
上記した(3)定常走行時、(4)加速時においては、エンジン2からの動力の一部でジェネレータ4を駆動して発電を行っており、その発電量はECU9が制御する。また、共線図に示されるように、モータ回転数、エンジン回転数およびジェネレータ回転数が必ず直線で結ばれる関係となることから、ECU9がジェネレータ4による発電量を制御することにより、ジェネレータ4の回転数を制御しており、これによって、エンジン2の回転数も制御する。つまり、かかる場合には、ECU9が、ジェネレータ4でエンジン2の回転数を制御している。
そして、ジェネレータ4でエンジン2の回転数を制御している状況においては、リッチスパイク制御を実行することに起因してエンジンの発生するエネルギーが上昇するとしても、ジェネレータ4による発電量を制御することにより、ジェネレータ4でエンジン2の回転数を制御することができる。
これに対して、ジェネレータ4でエンジン2の回転数を制御しないエンジンアイドル運転時においては、リッチスパイク制御を実行すると、エンジン2の発生するエネルギーが上昇するにしたがって、エンジン2の回転数が急激に上昇するおそれがあり、また、それにしたがってジェネレータ4の回転数も急激に上昇するおそれがある(図3(a)参照)。そして、ジェネレータ4の最高回転数を超えてしまうと、ジェネレータ4あるいは動力分割機構5の遊星歯車が壊れるシステム破壊に至るおそれがある。
そこで、本実施例においては、リッチスパイク制御実行条件が成立したとしても、ジェネレータ4でエンジン2の回転数を制御しないエンジンアイドル運転中である場合には、リッチスパイク制御を実行しないようにし、エンジンアイドル運転時以外の時にはリッチスパイク制御を実行するようにする、リッチスパイク制御実行可否制御を行う。
以下、具体的に、図4に示すフローチャートを用いて本実施例に係るリッチスパイク制御実行可否制御について説明する。この制御ルーチンは、予めECU9のROMに記憶されているルーチンであり、一定時間の経過、あるいはクランクポジションセンサからのパルス信号の入力などをトリガとした割り込み処理としてECU9が実行するルーチンである。
本ルーチンでは、先ず、ステップ(以下、単に「S」という。)101において、上述したリッチスパイク制御実行条件が成立しているか否かを判定する。そして、肯定判定された場合には、S102へ進み、否定判定された場合には本ルーチンの実行を終了する。
S102においては、ジェネレータ4でエンジン2の回転数を制御しないエンジンアイドル運転中であるか否かを判定する。そして、肯定判定された場合には、S103へ進み、リッチスパイク制御の実行を禁止する。一方、否定判定された場合には、S104へ進み、リッチスパイク制御を実行する。
このリッチスパイク制御実行可否制御を行うことにより、リッチスパイク制御実行条件が成立したとしても、エンジンアイドル運転中には、確実にリッチスパイク制御が禁止されるので、ジェネレータ4の回転数が許容される最高回転数を超えてしまうことを防止することができ、ジェネレータ4あるいは動力分割機構5の遊星歯車が壊れるシステム破壊に至ることを防止することができる。
本実施例は、実施例1に対してリッチスパイク制御実行可否制御のみ異なり、その他は同一であるので、その詳細な説明は省略する。
本実施例に係るリッチスパイク制御実行可否制御においては、リッチスパイク制御実行条件が成立したとしても、ジェネレータ4でエンジン2の回転数を制御しないエンジンアイドル運転中である場合には、リッチスパイク制御を実行する前に、スロットル弁23の開度(以下、「スロットル開度」という。)を絞り、その後、リッチスパイク制御を実行する。他方、エンジンアイドル運転中以外の場合にはそのままリッチスパイク制御を実行する。
上述したように、リッチスパイク制御を実行すると、気筒内の混合気の空燃比が短い周期でリッチになるので、吸入空気量が同じであるとすると、その分エンジントルクが増加してしまう。ゆえに、本実施例においては、エンジンアイドル運転中には、スロットル開度を小さくして(絞って)吸入空気量を減らし、気筒内の混合気の空燃比をリッチにさせた場合でも、ジェネレータ4の回転数が許容の最高回転数を超えない範囲のエンジントルクとなるようにするものである。
これにより、リッチスパイク制御を実行することに起因してジェネレータ4の回転数が許容の最高回転数を超えてしまうことを防止することができ、上述したシステム破壊に至ることを防止することができる。
以下、具体的に、図5に示すフローチャートを用いて本実施例に係るリッチスパイク制御実行可否制御について説明する。この制御ルーチンは、予めECU9のROMに記憶されているルーチンであり、一定時間の経過、あるいはクランクポジションセンサからのパルス信号の入力などをトリガとした割り込み処理としてECU9が実行するルーチンである。
本ルーチンにおけるS201およびS202の処理は、各々S101およびS102の処理と同じである。ゆえに、その詳細な説明は省略する。
そして、S202で肯定判定された場合、つまりエンジンアイドル運転中であると判定された場合には、S203へ進み、スロットル開度を絞る(小さくする)。スロットル開度の絞り量は、気筒内の混合気の空燃比をリッチにさせた場合でも、ジェネレータ4の回転数が許容の最高回転数を超えない範囲のエンジントルクとなるように定められるものであり、その時点のエンジン回転数等のエンジン運転状態および予め実験等により導き出して作成したマップに基づいて算出するものである。そして、S203の処理を実行した後に、S204へ進み、リッチスパイク制御を実行する。
一方、S202で否定判定された場合、つまりエンジンアイドル運転中ではないと判定された場合には、S205へ進み、そのままリッチスパイク制御を実行する。
このリッチスパイク制御実行可否制御を行うことにより、リッチスパイク制御実行条件が成立したとしても、エンジンアイドル運転中である場合には、確実に、スロットル開度を絞った後に、リッチスパイク制御が実行されるので、ジェネレータ4が許容される最高回転数を超えてしまうことを防止することができ、上述したシステム破壊に至ることを防止することができる。
1 ハイブリッドシステム
2 エンジン
3 モータ
4 ジェネレータ
5 動力分割機構
6 減速機
7 インバータ
8 バッテリ
9 ECU
21 クランクシャフト
22 吸気通路
23 スロットル弁
24 排気通路
25 NOx吸蔵還元型触媒
100 ハイブリッド車両
2 エンジン
3 モータ
4 ジェネレータ
5 動力分割機構
6 減速機
7 インバータ
8 バッテリ
9 ECU
21 クランクシャフト
22 吸気通路
23 スロットル弁
24 排気通路
25 NOx吸蔵還元型触媒
100 ハイブリッド車両
Claims (2)
- 排気空燃比に応じて排気ガス中のNOxを保持したり保持したNOxを還元したりするNOx吸蔵還元型触媒を備え希薄燃焼可能な内燃機関と、当該内燃機関の発生するエネルギーの一部を電気エネルギーに変換する発電機と、を有するハイブリッド車両の内燃機関制御装置において、
前記発電機で前記内燃機関の回転数を制御しない内燃機関アイドル運転時には、排気空燃比を一時的にリッチにして前記NOx吸蔵還元型触媒に保持されたNOxを還元するリッチスパイク制御の実行を禁止することを特徴とするハイブリッド車両の内燃機関制御装置。 - 排気空燃比に応じて排気ガス中のNOxを保持したり保持したNOxを還元したりするNOx吸蔵還元型触媒を備え希薄燃焼可能な内燃機関と、当該内燃機関の発生するエネルギーの一部を電気エネルギーに変換する発電機と、を有するハイブリッド車両の内燃機関制御装置において、
前記発電機で前記内燃機関の回転数を制御しない内燃機関アイドル運転時に、排気空燃比を一時的にリッチにして前記NOx吸蔵還元型触媒に保持されたNOxを還元するリッチスパイク制御を実行する場合には、リッチスパイク制御を実行する前にスロットル開度を小さくすることを特徴とするハイブリッド車両の内燃機関制御装置。
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JP (1) | JP2006177306A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013241914A (ja) * | 2012-05-22 | 2013-12-05 | Mazda Motor Corp | 内燃機関の排気ガス浄化方法及び装置 |
JP2015129473A (ja) * | 2014-01-08 | 2015-07-16 | マツダ株式会社 | ハイブリッド車 |
KR20160008216A (ko) * | 2013-05-31 | 2016-01-21 | 도요타 지도샤(주) | 하이브리드 차량의 제어 장치 |
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2004
- 2004-12-24 JP JP2004373515A patent/JP2006177306A/ja not_active Withdrawn
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KR101696766B1 (ko) | 2013-05-31 | 2017-01-16 | 도요타 지도샤(주) | 하이브리드 차량의 제어 장치 |
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