JP2006175612A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェット式記録装置においては、設置の向きを変えることにより、インクタンクから供給されるインクの水頭値が変化し、その結果、記録ヘッドからインク滴が垂れ出たり、逆に供給不足になる課題があった。
【解決手段】縦置きされた場合に底面となる本体縦底面及び横置きされた場合に底面となる本体横底面を有する装置本体と、インクタンクと、インクの供給チューブおよび記録ヘッドとを備え、記録ヘッドに対して、インクタンクの相対位置を斜め左上の方向に配置することにより、縦置きの場合と、横置きの場合における記録ヘッドに与えられるインクの水頭値の変化を少なくする。
【選択図】図6

Description

本発明は、2つ以上の底面を有し、それぞれを底面として置かれるインクジェット式記録装置に関する。特に本発明は、インクジェット式記録装置が縦置きされた場合及び横置きされた場合のいずれにおいても、インクタンクからのインクの水頭値の変化に起因して、記録ヘッドからインク滴が垂れ出たり、逆に供給不足になることを防ぐインクの供給システムに関する。
インクジェット式記録装置は、インクタンクを備え、供給チューブを介して記録ヘッドにインクを供給し、記録ヘッドから被記録物にインクを吐出して記録を行う。このインクジェット式記録装置は、主に卓上に設置される。この場合、装置の安定性、記録用紙の供給および記録後の用紙の排出などを考慮した結果、インクジェット式記録装置全体をほぼ直方体と見た場合、その最も広い面が底面となっていることが多い。しかし当該底面のほかに、これと直交する面を第二の底面として設置されるものも知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開平11−314432号公報
上記特許文献1に記載されたインクジェット式記録装置においては、設置の向きを変えることにより、インクタンクから供給されるインクの水頭値が変化し、その結果、記録ヘッドからインク滴が垂れ出たり、逆に供給不足になることがある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、インクジェット式記録装置において、縦置きされた場合に底面となる本体縦底面及び横置きされた場合に底面となる本体横底面を有する装置本体と、被記録物にインクを吐出して記録を行う記録ヘッドと、内部にインクを収容し、供給口から記録ヘッドへインクを供給するインクタンクとを備え、縦置きの場合における記録ヘッドからインクタンクの供給口までの高さと、横置きの場合における記録ヘッドからインクタンクの供給口までの高さとが略同一に、記録ヘッド及びインクタンクが装置本体に配される。
これにより、インクジェット式記録装置が縦置された場合における供給口から記録ヘッドまで水頭値と、横置きされた場合における供給口から記録ヘッドまでの水頭値を略同じにすることができる。よって、置き方を変更した場合に、記録ヘッドからインク滴が垂れ出たり、逆に供給不足になることを防ぐことができる。
上記インクジェット式記録装置において、縦置きの場合及び横置きの場合において記録ヘッドがインクタンクの供給口から斜め45度の下方に配されてもよい。これにより、簡便な構成で、インクジェット式記録装置が縦置された場合における供給口から記録ヘッドまで水頭値と、横置きされた場合における供給口から記録ヘッドまでの水頭値を略同じにすることができる。
上記インクジェット式記録装置において、記録ヘッド及びインクタンクの少なくとも一方が、装置本体に対して回動可能に支持され、縦置きの場合及び横置きの場合のいずれも、インクタンクの供給口よりも下方に記録ヘッドが位置してもよい。これにより、これにより、インクジェット式記録装置が縦置された場合における供給口から記録ヘッドまで水頭値と、横置きされた場合における供給口から記録ヘッドまでの水頭値を略同じにすることができる。
上記インクジェット式記録装置において、縦置きの場合及び横置きの場合において記録装置内を水平方向に延伸し、記録ヘッドが水平方向に往復移動することを案内するガイド軸を更に備え、インクタンクは、縦置きの場合及び横置きの場合に対応して、ガイド軸を中心として回動して位置を変える構造であってもよい。これにより、記録ヘッド自体を装置本体に対して回転させることなく、インクジェット式記録装置が縦置された場合における供給口から記録ヘッドまで水頭値と、横置きされた場合における供給口から記録ヘッドまでの水頭値を略同じにすることができる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の第一の実施形態に係るインクジェット式記録装置30が横置きされた状態を示す。図1に示すインクジェット式記録装置30は、机、テーブル等の安定した載置面10上に載置された待機状態を示す。インクジェット式記録装置30は、略直方体の外形を有する筐体32と、この筐体32の三面を覆う本体カバー40とを有する。ここで、本体カバー40および筐体32は、インクジェット式記録装置30の外形的特長を定めており、これらをまとめて装置本体35という。これら筐体32および本体カバー40により、インクジェット式記録装置30はハードカバーの書籍の外形を有する。書籍の裏表紙に相当する本体横底面44は、当該書籍の背表紙に相当する本体縦底面42よりも広い。
図1に示す矢印Aは、後述する記録ヘッド50が被記録物100上を走査する方向を示す。以下、矢印Aを水平方向にしてかつ装置本体35の広い方の面を底面としてインクジェット式記録装置30を載置することを「横置き」という。すなわち、インクジェット式記録装置30が横置きされる場合に、当該書籍の裏表紙に相当する本体横底面44を底面にして載置される。また、インクジェット式記録装置30が横置きされる場合に、書籍の表表紙に相当する上面には、給紙トレイ140及びこの給紙トレイ140の一辺に配された屈曲部48が配される。給紙トレイ140は、屈曲部48の部分で屈曲する。
図2は、インクジェット式記録装置30が横置きされた場合の使用状態を示す。図2に示すように、インクジェット式記録装置30の筐体32は、本体横底面44に対向する面に配された給紙口142及び書籍の背表紙に対向する面に配された排紙口174を有する。インクジェット式記録装置30の使用状態において、給紙トレイ140は、屈曲部48の部分で上方に屈曲される。これにより、筐体32に設けられた給紙口142が露出する。
図3は、インクジェット式記録装置30が縦置きされた場合の使用状態を示す。図3に示すように、インクジェット式記録装置30は、書籍の背表紙に相当する本体縦底面42を底面として載置される。以下、上述の矢印Aを水平方向にしてかつ装置本体35の狭い方の面を底面としてインクジェット式記録装置30を載置することを「縦置き」という。これにより、装置本体35は、2つの底面すなわち、横置きされた場合に底面となる本体横底面44及び縦置きされた場合に底面となる本体縦底面42を有する。図1から図3に示すインクジェット式記録装置30において、本体縦底面42と本体横底面44とは直交しているので、インクジェット式記録装置30が横置きされた場合は、縦置きされた場合から90度回転した状態に相当する。
図4はインクジェット式記録装置30を図1の矢印Aに垂直な平面で切断した断面の概略を示す断面図であり、図5はインクジェット式記録装置30から、筐体32及び本体カバー40を取り外して、インクジェット式記録装置30の内部の概略を示す斜視図である。図4及び図5は、ともに図2に示した横置きの状態が示されている。
ここで以下に、図4及び図5に基づき、インクジェット式記録装置30の各部の構成と機能の概略を説明する。インクジェット式記録装置30は、上述の筐体32及び本体カバー40に加え、フレーム110と、給紙口142から挿入された被記録物100を筐体32の内部に給紙する給紙部141と、給紙された被記録物100にインクを吐出して記録を行う記録部160と、記録部160にインクを供給するインク供給部130と、記録部160から吐出されたインクを廃液として回収する廃液部135と、記録が行われた被記録物100をインクジェット式記録装置30の外部に排紙する排紙部170とを備える。
給紙部141は、給紙口142から記録部160へ被記録物100を案内する給紙ガイド150と、給紙口142の近傍に配された一対の給紙駆動ローラ144及び給紙従動ローラ146とを有する。給紙ガイド150は、給紙口142から記録ヘッド50の下方に向けて湾曲する板状の部材であって、フレーム110に支持される。給紙駆動ローラ144は、回転自在にフレーム110に支持される。さらに、給紙駆動ローラ144は、回転軸に垂直な断面で略D字形状を有し、図示しないモータからの駆動力により回転軸まわりに回転する。給紙従動ローラ146は、給紙駆動ローラ144との間に被記録物100を挟む位置に配され、回転自在にフレーム110に支持される。
記録部160は、被記録物100へインクを吐出する記録ヘッド50と、フレーム110に支持されて記録ヘッド50を貫通するガイドシャフト52と、記録ヘッド50に把持された無端のタイミングベルト54と、タイミングベルト54を回転駆動するモータ55とを有する。記録部160は、さらに、記録ヘッド50においてインクが吐出される方向に対向して配されるプラテン161を有する。プラテン161は、ガイドシャフト52と平行に延伸しており、フレーム110に回転可能に支持される。プラテン161は、給紙駆動ローラ144を駆動する不図示のモータにより給紙駆動ローラ144に同期して駆動される。
インク供給部130は、内部にインクを収容したインクカートリッジ120に着脱可能に接続するカートリッジ接続部131と、インクを記録ヘッド50へ供給する供給チューブ132とを有する。供給チューブ132は、供給口Qにおいてカートリッジ接続部131に接続されている。
排紙部170は、被記録物100を記録ヘッド50に対向する位置から排紙口174に案内する一対の板状の排紙ガイド下180及び排紙ガイド上182と、排紙ガイド下180側に配された排紙駆動ローラ171と、排紙駆動ローラ171に対向して配された排紙従動ローラ172とを有する。排紙駆動ローラ171は、回転自在にフレーム110に支持される。さらに、排紙駆動ローラ171は、給紙駆動ローラ144を駆動する不図示のモータにより給紙駆動ローラ144に同期して駆動される。排紙従動ローラ172は、排紙駆動ローラ171との間に被記録物100を挟む位置に配され、回転自在にフレーム110に支持される。また、排紙ガイド上182は上流側に平坦面を有し、この平坦面上を記録ヘッド50の足56が摺動する。
廃液部135は、プラテン161の長手方向におけるプラテン161よりも外側に配されたキャップ60と、キャップ60に接続された廃液チューブ70と、廃液チューブ70の一部を把持する廃液ポンプ72と、廃液チューブ70に接続された廃液タンク80とを有する。
以上の構成において、インクジェット式記録装置30は以下の通りに被記録物100上に記録を行う。まず、給紙口142から被記録物100が挿入されると、給紙駆動ローラ144及び給紙従動ローラ146が被記録物100を挟む。この状態で給紙駆動ローラ144が回転駆動されることにより給紙従動ローラ146が給紙駆動ローラ144に連れ回る。これにより、給紙駆動ローラ144及び給紙口142は、被記録物100を給紙ガイド150に沿って図中矢印Bの方向へ給紙する。
被記録物100が記録ヘッド50とプラテン161との間に給紙されると、モータ55がタイミングベルト54を回転駆動することにより、タイミングベルト54が記録ヘッド50を本体縦底面42の長手方向に沿って往復移動する。これにより記録ヘッド50は被記録物100上を往復移動しつつ、被記録物100へインクを吐出することにより、被記録物100に記録を行う。記録ヘッド50が被記録物100に対して一往復した後に、給紙駆動ローラ144及び給紙従動ローラ146が被記録物100をさらに微少量だけ給紙し、その後、記録ヘッド50は被記録物100上を往復移動しつつ、被記録物100へインクを吐出することにより、さらに被記録物100に記録を行う。これを繰り返すことにより、記録ヘッド50は、被記録物100の一面にわたってインクを吐出して記録を行うことができる。
給紙駆動ローラ144及び給紙従動ローラ146が更に被記録物100を給紙することにより、被記録物100は排紙駆動ローラ171及び排紙従動ローラ172の間隙に到達する。排紙駆動ローラ171及び排紙従動ローラ172は、この間隙において被記録物100を挟む。この状態で排紙駆動ローラ171が回転駆動されることにより、排紙従動ローラ172が排紙駆動ローラ171に連れ回る。これにより、排紙駆動ローラ171及び排紙従動ローラ172は、被記録物100を排紙ガイド下180及び排紙ガイド上182の間に搬送して排紙口174からインクジェット式記録装置30の外へ排出する。
なお、記録ヘッド50からインクが吐出される向きはインクジェット式記録装置30に対して固定されているので、インクジェット式記録装置30が縦置きされる場合と横置きされる場合とで、載置面10を基準面とすると記録ヘッド50からインクが吐出される向きが異なる。図4に示す例においては、本体横底面44を底面とする横置きの場合に、記録ヘッド50は鉛直下方へインクを吐出する。このとき、本体縦底面42を底面とする縦置きの場合に、インクジェット式記録装置30は図4を右回りに90度回転した姿勢となり、記録ヘッド50は水平方向へインクを吐出する。
インクジェット式記録装置30が待機状態の場合に、記録ヘッド50はガイドシャフト52に案内されてプラテン161の長手方向の外側にある待機位置に退避する(図5におけるプラテン161より右側)。記録ヘッド50がこの位置に来た状態では、キャップ60が記録ヘッド50の下面を覆う。これにより、記録ヘッド50が使用されない場合にインクの溶媒が蒸発してインクが記録ヘッド50に目詰まりすることを防ぐ。また、インクジェット式記録装置30が使用状態にあって、記録ヘッド50のクリーニングを行なう場合またはフラッシングを行なう場合に、記録ヘッド50は、プラテン161の長手方向の外側の待機位置に移動する。
クリーニング時に、待機位置において、キャップ60は記録ヘッド50の下面を覆う。この状態において、廃液ポンプ72が廃液チューブ70内を吸引することにより、記録ヘッド50からキャップ60へインクを強制的に吐出させる。また、インクのフラッシングの場合に、待機位置において、記録ヘッド50へ印刷信号とは異なる信号を与えて記録ヘッド50からインクを吐出させて記録ヘッド50におけるインクのメニスカスを整える。上記クリーニング及びフラッシングにおいて吐出されたインクを、廃液としてキャップ60が受け取り、廃液チューブ70を通って廃液タンク80が収容する。
図6(a)及び(b)はインクジェット式記録装置30が載置きされる場合における内部の各構成要素の位置関係を、本体のほぼ中央部を図1の矢印Aに垂直な平面で切断した断面図で示したものである。
図6(a)に示されたように、インクジェット式記録装置30が本体横平面44を底面とするように載置される場合には、記録ヘッド50に対して、インクタンク120は左側斜め上部に配置される。記録ヘッド50において、供給されるインクの水頭値測定の基準点Pから、インクタンク120の供給口Qまでの高さh1が、インクタンク120から記録ヘッド50に供給されるインクに与えられる水頭値となる。
一方、図6(b)に示すように、さてインクジェット式記録装置30が本体縦平面42を底面とするように載置される場合には、記録ヘッド50に対して、インクタンク120は右側斜め上部に位置し、記録ヘッド50の点Pから、インクタンク120の供給口Qまでの高さh2が、インクタンク120ら記録ヘッド50に供給されるインクに与えられる水頭値となる。
本実施形態において、記録ヘッド50に対して、インクタンク120の相対位置を斜め左上の方向に配置されているので、高さh1と高さh2とは略同一の値になり、インクジェット式記録装置30が縦置された場合に記録ヘッド50に与えられるインクの水頭値と、横置きされた場合に記録ヘッド50に与えられるインクの水頭値が略同じになる。よって、縦置きを横置きに変えたり、あるいは横置きを縦置きに変えたりした場合における水頭値の変化が少ないから、記録ヘッド50からインク滴が垂れ出たり、逆に記録ヘッド50に対してインクが供給不足になることを防ぐことができる。
特に、図6(a)において記録ヘッド50の基準点Pに対して、インクタンク120を供給口Qが斜め左上45度の方向になるように配置すれば、高さh1と高さh2は相等しくなるから、縦置きを横置きに変えたり、あるいは横置きを縦置きに変えたりした場合における水頭値の変化が無くなる。よって、記録ヘッド50からインク滴が垂れ出たり、逆に記録ヘッド50に対してインクが供給不足になることを、より確実に防ぐことができる。
図7は、本発明の第二の実施形態に係るインクジェット式記録装置31が横置きされた状態を示す。第二の実施形態においては、インクタンク120は、装置本体に対して回動可能なアーム191の端部に支持されている。アーム191の回転軸は、記録ヘッド50の走査方向に平行であり、かつその方向に直交する断面上での位置は、記録ヘッド50の中心Pの近傍に設定される。とくに図7に示すインクジェット式記録装置31の例では、アーム191のための専用の回転軸を設けることを省き、ガイド軸52の延長部がアーム191の回転軸として利用されている。よって、簡単な構成によって、インクタンク120はガイド軸52を回転軸として回動可能である。
さらに、アーム191を回転軸の逆側に延長した延長部の先端には、錘190が付加されている。錘190の重さは、インクタンクの重さよりも大きく設定する。これにより、インクタンク120を含めた回動部全体の重心を錘190の側に引き寄せる。従って図7においては、錘190の効果により、アーム191は時計方向に回転させられ、インクタンク120が、筐体の上面に接するに至って、その接触点R1がストッパーとなり、その位置に停止し安定する。その位置ではインクタンク120の供給口Qと、記録ヘッド50の基準点Pとの落差h1が記録ヘッド50のインクに与えられる水頭値である。
図8はインクジェット式記録装置31が縦置きされた場合の内部の状態を示す。ここでは錘190の効果により、アーム191は略垂直の位置で安定する。この場合、ストッパーR2がアーム191のオーバスイングを防止している。このときのインクタンク120の供給口Qと、記録ヘッドの基準点Pとの落差h2が記録ヘッド50のインクに与えられる水頭値である。
インクジェット式記録装置31においては、ストッパーR1、R2の位置を適宜に選ぶことにより、アーム191の静止点を自由に設定し、落差h1と落差h2の値を同一にすることができる。従って縦置きを横置きに変えたり、あるいは横置きを縦置きに変えたりした場合における水頭値の変化が無くなり、記録ヘッド50からインク滴が垂れ出たり、逆に記録ヘッド50に対してインクが供給不足になることを、防ぎ、記録の精度を高く保つことができる。
なお、図1から図8に示すインクジェット式記録装置30、31において、記録ヘッド50が走査する方向を水平方向にしてかつ装置本体35の広い方の面を底面としてインクジェット式記録装置30、31を載置することを「横置き」とし、狭い方の面を底面として載置することを「縦置き」としたが、置き方の名称はこれに限られず、逆にしてもよい。また、装置本体35における上記二つの底面の面積が等しい場合にはいずれを「縦置き」または「横置き」としてもよい。また、図1から図5に示すインクジェット式記録装置30、31は、縦置きの場合及び横置きの場合の両方において被記録物100に記録をすることができるが、本発明の実施形態はこれに限られない。縦置きまたは横置きの一方において被記録物100に記録をすることができるが、他方においては載置面10に載置をすることはできるが被記録物100に記録をすることができない形態であってもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
本発明の実施形態に係るインクジェット式記録装置30が横置きされた状態を示す。 インクジェット式記録装置30が横置きされた場合の使用状態を示す。 インクジェット式記録装置30が縦置きされた場合の使用状態を示す。 インクジェット式記録装置30を図1の矢印Aに垂直な平面で切断した断面の概略を示す断面図である。 インクジェット式記録装置30の内部の概略を示す斜視図である。 横置きおよび縦置きされた場合の水頭値を比較説明する図である。 インクジェット式記録装置31が横置きされた場合の内部の状態を示す。 インクジェット式記録装置31を縦置きされた場合の内部の状態を示す。
符号の説明
10 載置面、30 インクジェット式記録装置、31 インクジェット式記録装置、32 筐体、35 装置本体、40 本体カバー、42 本体縦底面、44 本体横底面48 屈曲部、50 記録ヘッド、52 ガイドシャフト、54 タイミングベルト、55 モータ、60 キャップ、70 廃液チューブ、72 廃液ポンプ、80 廃液タンク、100 被記録物、110 フレーム、120 インクカートリッジ、130 インク供給部、131 カートリッジ接続部、132 供給チューブ、135 廃液部、140 給紙トレイ、141 給紙部、142 給紙口、144 給紙駆動ローラ、146 給紙従動ローラ、150 給紙ガイド、160 記録部、161 プラテン、170 排紙部、171 排紙駆動ローラ、172 排紙従動ローラ、174 排紙口、180 排紙ガイド下、182 排紙ガイド上、190 錘、191 アーム、P 記録ヘッド基準点、Q 供給口、R1 ストッパー、R2 ストッパー

Claims (4)

  1. 縦置きされた場合に底面となる本体縦底面及び横置きされた場合に底面となる本体横底面を有する装置本体と、
    被記録物にインクを吐出して記録を行う記録ヘッドと、
    内部にインクを収容し、供給口から前記記録ヘッドへインクを供給するインクタンクと
    を備え、
    前記縦置きの場合における前記記録ヘッドから前記インクタンクの前記供給口までの高さと、前記横置きの場合における前記記録ヘッドから前記インクタンクの前記供給口までの高さとが略同一に、前記記録ヘッド及び前記インクタンクが前記装置本体に配されるインクジェット式記録装置。
  2. 前記縦置きの場合及び前記横置きの場合において、前記記録ヘッドが前記インクタンクの前記供給口から斜め45度の下方に配される請求項1に記載のインクジェット式記録装置。
  3. 前記記録ヘッド及び前記インクタンクの少なくとも一方が、前記装置本体に対して回動可能に支持され、前記縦置きの場合及び前記横置きの場合のいずれも、前記インクタンクの前記供給口よりも下方に前記記録ヘッドが位置する請求項1に記載のインクジェット式記録装置。
  4. 前記縦置きの場合及び前記横置きの場合において前記記録装置内において水平方向に延伸し、前記記録ヘッドが水平方向に往復移動することを案内するガイド軸を更に備え、
    前記インクタンクは、前記ガイド軸を中心として回動する請求項3に記載のインクジェット式記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012091433A (ja) * 2010-10-28 2012-05-17 Seiko Epson Corp 液体噴射装置
JP2015131498A (ja) * 2015-04-27 2015-07-23 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録装置

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