JP2006174101A - 検波回路 - Google Patents

検波回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2006174101A
JP2006174101A JP2004363957A JP2004363957A JP2006174101A JP 2006174101 A JP2006174101 A JP 2006174101A JP 2004363957 A JP2004363957 A JP 2004363957A JP 2004363957 A JP2004363957 A JP 2004363957A JP 2006174101 A JP2006174101 A JP 2006174101A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
diode
circuit
subordinate
capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004363957A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4327078B2 (ja
JP2006174101A5 (ja
Inventor
Naonori Uda
尚典 宇田
Hiroaki Hayashi
宏明 林
Koji Tsukada
浩司 塚田
Yoshiyuki Kago
義行 加後
Yukiomi Tanaka
幸臣 田中
Masayuki Ishikawa
正幸 石川
Teru Kawamoto
輝 川本
Masumi Horie
真清 堀江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Denso Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Denso Corp
Priority to JP2004363957A priority Critical patent/JP4327078B2/ja
Publication of JP2006174101A publication Critical patent/JP2006174101A/ja
Publication of JP2006174101A5 publication Critical patent/JP2006174101A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4327078B2 publication Critical patent/JP4327078B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)

Abstract

【課題】高周波信号を検出する検波回路の低電圧駆動を実現する。
【解決手段】電流を制御する基準トランジスタTr34と、この基準トランジスタを流れる電流と同量の電流を流す複数の従属トランジスタとから成るカレントミラー回路と、pnp型の第1トランジスタTr13と、pnp型の第2トランジスタTr23と、第1及び第2トランジスタのそれぞれのエミッタ/ソースとを接続し、その接続点と電源との間に配設された第1従属トランジスタTr31と、第1及び第2トランジスタのコレクタ/ドレインとアースとの間に配設された負荷とをから成る差動増幅回路を設けた。また、電源とアースとの間に、順方向に配設された第1ダイオードTr11と順方向に配設された高周波信号を入力する検波ダイオードTr12と第1容量C11とから成る第1直列接続路を有している。同様に第2トランジスタに対して第2直列接続回路を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナにより受信した高周波信号を入力して、その振幅に応じた波形を検出する検波回路に関する。
特に、ETC、RFID、DSRC、スマートプレートなどの移動体通信機において、高周波信号を受信した時に受信回路を通常動作させるための起動信号を出力する起動信号出力回路(ウェイクアップ回路)に用いるのに有効である。
従来、下記特許文献1に示すように、ETC、RFID、DSRC、スマートプレートなどの移動体通信におけるウェイクアップ回路が知られている。ウェイクアップ回路の主要件は、スリーピング時の消費電力が低いことであり、したがって、低電圧で駆動可能であることである。
この目的を達成するために、特許文献1では、本願図6に示すように、トランジスタTr83とトランジスタTr84とを一対とする差動増幅回路と、この回路のエミッタ電流を一定とするためのトランジスタTr84、Tr85から成るカレントミラー回路とを有している。そして、トランジスタをダイオード接続したダイオードTr81、同じく検波ダイオードTr82、容量C81とから成る第1の直列接続回路と、これらと同一特性を有するダイオードTr91、Tr92、容量C91とから成る第2の直列接続回路とを有し、容量C81、C82のそれぞれの高電圧側端子がトランジスタTr83、Tr84のベースに接続されている。そして、検波ダイオードTr82のアノードに、直列容量C100を含む整合回路50を介してアンテナにより受信した高周波信号を入力するようにしている。
この高周波信号は検波ダイオードTr82と容量C81の作用により整流されて、高周波信号の振幅に応じた波形の電圧が容量C81に現れる。一方、容量C91の端子電圧は、高周波信号を入力しない状態における値を示している。そして、これらの容量C81、C91の端子電圧が一対のトランジスタTr83、Tr84により差動増幅されて、それらのトランジスタのコレクタ間の電位差が検出されるべき高周波信号の振幅に応じた波形として次段の処理回路に出力される。
上記の従来の回路のうち、整合回路が有する直列容量C100、ダイオードTr81、検波ダイオードTr82、抵抗R81とトランジスタTr83の入力インピーダンスとの並列インピーダンスRは、図7に示すような等価回路を構成する。ただし、ダイオードTr81に印加される電源電圧Vccは各ダイオードとトランジスタTr83、Tr84にバイアスを印加するための電源であり、高周波信号に対しては、アースと等価である。この回路において、高周波信号が入力されると、高周波信号に対しては、明らかに倍電圧回路となっており、損失や漏洩を無視した理想状態では、容量C81の端子間電圧は高周波信号の振幅の2倍の値を示すことになる。即ち、高周波信号の半周期において、ダイオードTr81を介して直列容量C100が高周波信号のピーク値まで充電され、次の半周期において、検波ダイオードTr82を介して、容量C81は直列容量C100の端子間電圧に高周波信号のピーク値を加えた値まで充電されることになる。このようにして、容量C81には高周波信号の振幅の2倍の電圧が得られることから検出回路の感度が向上するという利点がある。
特開2004−194301
しかしながら、図6に示す回路において、電源Vccとシャーシーアース(以下、単に、「アース」という)との間では、ダイオードTr81、検波ダイオードTr82、トランジスタTr83のベースエミッタ間、トランジスタTr84から成る第1の直列接続回路が構成されている。この時、順方向に電流が流れるpn接合の電圧降下は0.7V程度あり、電源電圧を2Vとすると、差動増幅器を構成するトランジスタTr83のベース電位は0.6Vとなる。ところがトランジスタTr83のベースエミッタ間電圧は0.7V必要となるが、トランジスタTr84のコレクタエミッタ間の電圧降下を考慮すると、トランジスタTr83には十分なバイアス電圧が印加されないことになる。この結果、差動増幅回路において十分な増幅率が得られず、低電圧駆動において感度が向上しないという問題が発生した。
そこで、本発明の目的は、この課題を解決するために成されたものであり、倍電圧整流回路の構成を採用してもなお、低電圧駆動において十分な増幅率が得られることを可能とすることである。
上記の課題を解決するための請求項1に記載の発明の構成は、アンテナから所定の高周波信号を入力して、その振幅に応じた値を検出する検波回路において、電流を制御する基準トランジスタと、この基準トランジスタを流れる電流と同量の電流を流す複数の従属トランジスタとから成るカレントミラー回路と、pnp型の第1トランジスタと、pnp型の第2トランジスタと、第1及び第2トランジスタのそれぞれのエミッタ/ソースとを接続し、その接続点と電源との間に配設された従属トランジスタの一つである第1従属トランジスタと、第1及び第2トランジスタのコレクタ/ドレインとアースとの間に配設された負荷とをから成る差動増幅回路と、電源とアースとの間に、順方向に配設された第1ダイオードと順方向に配設された高周波信号を入力する検波ダイオードと第1容量とから成る第1直列接続路と、電源とアースとの間に、順方向に配設された第2ダイオードと順方向に配設された第3ダイオードと第2容量とから成る第2直列接続路とを有し、第1ダイオードと検波ダイオードとの接続点に接続され、アンテナから受信した高周波信号を検波ダイオードに出力し、伝送路に直列に挿入された第3容量を含む整合回路と、検波ダイオードとダイオード1容量との接続点を第1トランジスタのベース/ゲートに接続し、第3ダイオードと第2トランジスタとの接続点を第2トランジスタのベース/ゲートに接続し、差動増幅回路の第1トランジスタのコレクタ/ドレインと第2トランジスタのコレクタ/ドレイン間の電圧差を検出される振幅に応じた値として出力することを特徴とする検波回路である。
カレントミラー回路は、電流を制御する回路に挿入された基準トランジスタと、この基準トランジスタのバイアス電圧を入力することで、基準トランジスタの負荷電流と同量の電流を流すように作用させる従属トランジスタとで構成されている。従属トランジスタの数は任意であり、この従属トランジスタを電源とアース間に設けられる回路に挿入することで、この回路を流れる電流を基準トランジスタを流れる所定の電流値に制御することが可能となる。本発明では、差動増幅回路を構成する第1トランジスタと第2トランジスタのエミッタ/ソース電流の和を一定に制御する機能を有している。
第3容量、第1ダイオード、検波ダイオード、及び第1容量から成る回路は、第1容量の端子間電圧を高周波信号の振幅の2倍の電圧とする倍電圧整流回路を構成している。同様に、第3容量、第2ダイオード、第3ダイオード、及び第2容量から成る回路は、倍電圧整流回路を構成している。しかし、第3ダイオードのアノードには高周波信号が入力していないので、第2容量の端子電圧は高周波信号が入力されていない状態における背景の参照電圧を与える。
本発明では、差動増幅器を構成する第1トランジスタと第2トランジスタとを共に、pnp型のトランジスタとしたことを特徴としている。この構成により、後述するように、駆動電圧が2Vであっても、第1トランジスタと第2トランジスタにバイアス電圧を十分に与えることができる。
なお、トランジスタやダイオードを構成するトランジスタは、バイポーラトランジスタの他、電界効果トランジスタ(FET)などを用いることができる。上記でエミッタ/ソースは、バイポーラトランジスタについてはエミッタを、FETについてはソースを意味する。同様に、コレクタ/ドレインは、バイポーラトランジスタについてはコレクタを、FETについてはドレインを意味する。同様に、ベース/ゲートは、バイポーラトランジスタについてはベースを、FETについてはゲートを意味する。いずれにしても、両者はトランジスタ作用において同一の機能を有する部分である。
また、請求項2に記載の発明は、検波ダイオードと第1容量との接続点とアースとの間に接続された従属トランジスタの一つである第2従属トランジスタと、第3ダイオードと第2容量との接続点とアースとの間に接続された従属トランジスタの一つである第3従属トランジスタとを有することを特徴とする請求項1に記載の検波回路である。
即ち、この構成は、第1ダイオードと検波ダイオードとの直列接続回路に所定のカレントミラー電流を供給することで、両ダイオードをバイアスして動作させるようにしたことが特徴である。同様に、第2ダイオードとダイオード3ダイオードとの直列接続回路にも所定のカレントミラー電流を供給するようにしている。
また、請求項3に記載の発明は、負荷は、第1トランジスタのコレクタ/ドレインとアース間に接続された第1負荷トランジスタと、第2トランジスタのコレクタ/ドレインとアース間に接続された第2負荷トランジストとから成り、第1負荷トランジスタのベース/ゲートと第2負荷トランジスタのベース/ゲートは接続され、第1負荷トランジスタ又は第2負荷トランジスタのコレクタ/ドレインとベース/ゲートが接続されたアクティブ負荷であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の検波回路である。
この構成により両負荷トランジスタを流れる電流は同量となる。
請求項1の発明によると、差動増幅回路を構成する第1トランジスタをpnp型にすることで、第1ダイオードと検波ダイオードの直列電圧降下分1.4Vが、第1トランジスタのベース/ゲートのバイアス電圧となる。即ち、第1トランジスタのベース/ゲートとエミッタ/ソース間の真のバイアス電圧は、上記の直列電圧降下分1.4Vから第1従属トランジスタのエミッタ/ソースとコレクタ/ドレイン間の電圧降下を引いた電圧となる。この電圧降下は負荷トランジスタ Tr15、Tr25、第1トランジスタTr13、第2トランジスタTr23の動作状態で決定され、十分に低い値をとることも可能である。したがって、第1トランジスタのベース/ゲートとエミッタ/ソース間は、0.7Vの電圧が印加される状態となり得る。この結果、第1トランジスタは十分な増幅率を確保することができる。第2トランジスタについても同様である。よって、本発明によると電源電圧が2V程度の低い電圧でも駆動可能な回路となる。
また、検波ダイオードは第1トランジスタのベース/ゲートに接続されているので、検波ダイオードの負荷が高インピーダンスとなる。このことから、時定数を大きくでき、高感度を実現できる。
また、請求項2に記載の発明によると、第2従属トランジスタと第3従属トランジスタの作用により、カレントミラー回路が機能し、第1ダイオードと検波ダイオード及び第2ダイオードと第3ダイオードには、所定のカレントミラー電流が流れるので、所定の安定したバイアス状態となる。このように検波ダイオードをバイアス状態で使用することで、感度を大きくすることができる。
また、請求項3に記載の発明によると、差動増幅回路の負荷を同量の電流が流れるカレントミラー電流が流れる接続のトランジスタから成るアクティブ負荷としたので、高利得が得られる。
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。
ただし、本発明の実施形態は、以下に示す個々の実施例に限定されるものではない。
図1は、本実施例における検波回路100の回路図である。pnp型の第1トランジスタTr13とpnp型の第2トランジスタTr23との並列接続により差動増幅回路が構成されている。第1トランジスタTr13と第2トランジスタTr23のそれぞれのソースは接続点aで接続されており、それらのソースと電源Vccとの間にカレントミラー回路の1構成要素である第1従属トランジスタTr31が配設されている。また、第1トランジスタTr13と第2トランジスタTr23のそれぞれのドレインとアース間には、アクティブ負荷である負荷トランジスタTr15と負荷トランジスタTr25とが、それぞれ接続されている。負荷トランジスタTr15のドレインとゲートとが接続され、負荷トランジスタTr15と負荷トランジスタTr25には同一バイアス電圧が印加されるように構成されている。このカレントミラー接続により、2つのトランジスタには、同量の電流が流れる。
一方、電源Vccとアース間には、順方向に接続された第1ダイオードTr11と順方向に接続された検波ダイオードTr12と第1容量C11との第1直列接続回路が配設されている。第1ダイオードTr11と検波ダイオードTr12はベースとコレクタとを接続したダイオード接続のトランジスタで構成されている。検波ダイオードTr12と第1容量C11との接続点bは第1トランジスタTr13のゲートに接続されている。また、接続点bとアース間にはカレントミラー回路を構成する第2従属トランジスタTr14が接続されている。
同様に、電源Vccとアース間には、順方向に接続された第2ダイオードTr21と順方向に接続された第3ダイオードTr22と第2容量C21との第2直列接続回路が配設されている。第2ダイオードTr21と第3ダイオードTr22もダイオード接続構造のトランジスタで構成されている。第3ダイオードTr22と第2容量C21との接続点cは第2トランジスタTr23のゲートに接続されている。また、接続点cとアース間にはカレントミラー回路を構成する第3従属トランジスタTr24が接続されている。
検波ダイオードTr12のアノードには直列容量C10を含む整合回路10が接続されており、その整合回路10はアンテナ11に接続されている。カレントミラー回路は、電流値を決定する基準トランジスタTr34と、その基準トランジスタTr34と同一バイアスとなるように、基準トランジスタTr34に対して並列接続される第1従属トランジスタTr31、第2従属トランジスタTr14、第3従属トランジスタTr24、従属トランジスタTr33、従属トランジスタTr32とで構成されている。ただし、従属トランジスタTr33と従属トランジスタTr32とは直列に接続されており、従属トランジスタTr32はpnp型のトランジスタである。第1トランジスタTr13と第2トランジスタTr23と第1従属トランジスタTr31と従属トランジスタTr32だけがpnp型であり、他のトランジスタは全てnpn型である。従属トランジスタTr32のドレインとゲートが接続されており、従属トランジスタTr32には従属トランジスタTr33により決定される電流が流れ、その電流が流れるようにソースとゲート間はセルフバイアスされる。
そして、従属トランジスタTr32のドレイン電圧が第1従属トランジスタTr31のゲートに印加されるので、第1従属トランジスタTr31と従属トランジスタTr32のソースゲート間バイアス電圧は等しくなる。この結果、第1従属トランジスタTr31を流れる電流は、基準トランジスタTr34を流れる電流に等しくなる。第2従属トランジスタTr14、第3従属トランジスタTr24のベースエミッタ間電圧は基準トランジスタTr34のベースエミッタ間電圧に等しいので、それらの各トランジスタには、基準トランジスタTr34を流れる電流と同量の電流が流れる。カレントミラー回路はこのように構成されている。
次に、この検波回路100の動作を説明する。アンテナ11により受信された高周波信号は、整合回路10を介して、検波ダイオードTr12のアノードに入力する。高周波信号は、この検波ダイオードTr12により整流されて、第1容量C11を充電する。この作用により、第1容量C11の端子間電圧は高周波信号の振幅(包絡線)に応じた値となる。逆に言えば、充電回路の充電と放電の時定数が、変調された高周波信号の受信期間における定常状態において、高周波信号の振幅に応じた値となるように設定されている。一方、第2直列回路には高周波信号は流れないので、第2容量C21の端子間電圧は上昇しない。即ち、第2容量C21の端子間電圧は、高周波信号を受信していない時の背景の整流電圧を示す。この両者の電圧差が差動増幅回路により増幅されて、第1トランジスタTr13と第2トランジスタTr23のドレイン間の電圧差として、次段の増幅部200(図3)に出力される。
ところで、整合回路10に含まれる直列容量C10と第1ダイオードTr11と検波ダイオードTr12と第1容量C11とは、前述したように、図7に示す倍電圧整流回路を構成している。このため、第1容量C11の端子電圧は、高周波信号の振幅の2倍の電圧となる。この結果、差動増幅回路に入力する2入力の差が2倍となり、感度が向上することになる。
次に、電源Vccの電圧が2Vの場合の各トランジスタのバイアス電圧について説明する。第1ダイオードTr11と検波ダイオードTr12は第1従属トランジスタTr14の作用により一定のカレントミラー電流が供給されているので、第1ダイオードTr11及び検波ダイオードTr12の各電圧降下は0.7Vである。よって、第1トランジスタTr13のゲート電圧(接続点bの電圧)は、2V−2×0.7V=0.6Vとなる。ところが、第1トランジスタTr13はpnp型のトランジスタであるので、エミッタ側(またはVcc側) を基準としたゲートバイアス電圧は1.4Vである。この第1トランジスタに従来のnpn型のトランジスタを用いた場合には、このトランジスタのゲートバイアス電圧は0.6Vとなり、十分のバイアス電圧を印加することができず、結局、電源電圧Vccが2Vでは本検波回路は動作しないことになる。
今、仮に、電源電圧Vccが2.8Vであると、第1ダイオードTr11及び検波ダイオードTr12の総合電圧降下1.4Vは、電源電圧Vccの1/2となり、第1トランジスタTr13にnpn型を用いても、pnp型を用いても、両者は同一のゲートバイアス電圧となる。しかし、電源電圧Vccが2.8Vよりも低下すると、第1トランジスタTr13のゲートバイアス電圧は、pnp型の方がnpn型よりも大きくなり、増幅率を大きくとることができる。第2トランジスタTr23についても同様である。
このようにして、本発明では、差動増幅回路を構成する第1トランジスタTr13と第2トランジスタTr23とをpnp型とすることで、電源電圧Vccを低下させることができ、たとえば、1.8〜2Vで動作可能な状態にすることができる。
第1従属トランジスタTr31、従属トランジスタTr32をpnp型として、従属トランジスタTr32と従属トランジスタTr33の直列接続回路を設け、図示するようにバイアス回路を構成するのは、第1トランジスタTr13と第2トランジスタTr23とをpnp型に構成したためである。
図1では、差動増幅回路を構成する第1トランジスタTr13、第2トランジスタTr23、第1従属トランジスタTr31、負荷トランジスタTr15、Tr25をFETとし、他のトランジスタをバイポーラトランジスタとしたが、図2では、これらのトランジスタの全てをバイポーラ型で構成したものである。この場合も、pnp型とする対象のトランジスタは、図1と同一であるので、同様な作用と効果を奏する。
図3は、図1に示す検波回路100の差動出力を次段の増幅部200に入力した例である。この図3の回路において、図4に図示するように、周波数5.8GHzの高周波信号を、電力−60dBmで、781.25μs出力、その2倍の期間休止し、また、同一期間だけ出力するというASK変調の高周波信号を入力信号とした。この入力信号の時に、図3の回路において、検波回路100の差動増幅回路の出力Vout1と、増幅部200の最終段の出力Vout2をシミュレーションにより求めた。その結果を図5に示す。電源電圧Vccが1.8V、電源電流11.14μAにおいて、Vout1で0.018Vの電圧差、Vout2で1.1Vの電圧差が得られていることが理解される。このようにして、本発明の検波回路は十分な感度をもって動作する。
本発明は、高周波信号を受信によりウェイクアップする任意の回路に応用することができる。本発明は、極めて低電圧で駆動可能であり、待機時の消費電流を極めて低減させることができるので、ETC、RFID、DSRC、スマートプレートなどの移動体通信機に用いるのに極めて有効である。
本発明の実施例にかかる検波回路の回路図 本発明の他の例にかかる検波回路の回路図 本発明の実施例にかかる検波回路と増幅部とを有する装置の回路図 検波回路に入力する高周波信号を示した模式図 本回路のシミュレーション結果を示す出力信号の波形図 従来の検波回路の回路図 従来の検波回路及び本発明の検波回路の整流部分を示した等価回路
符号の説明
10…整合回路
11…アンテナ
Tr13…第1トランジスタ
Tr23…第2トランジスタ
Tr11…第1ダイオード
Tr12…検波ダイオード
Tr21…第2ダイオード
Tr22…第3ダイオード
Tr31…第1従属トランジスタ
Tr14…第2従属トランジスタ
Tr24…第3従属トランジスタ
Tr34…基準トランジスタ
C11…第1容量
C21…第2容量
100…検波回路
200…増幅部

Claims (3)

  1. アンテナから所定の高周波信号を入力して、その振幅に応じた値を検出する検波回路において、
    電流を制御する基準トランジスタと、この基準トランジスタを流れる電流と同量の電流を流す複数の従属トランジスタとから成るカレントミラー回路と、
    pnp型の第1トランジスタと、pnp型の第2トランジスタと、前記第1及び第2トランジスタのそれぞれのエミッタ/ソースとを接続し、その接続点と電源との間に配設された前記従属トランジスタの一つである第1従属トランジスタと、前記第1及び第2トランジスタのコレクタ/ドレインとアースとの間に配設された負荷とをから成る差動増幅回路と、
    前記電源とアースとの間に、順方向に配設された第1ダイオードと順方向に配設された前記高周波信号を入力する検知ダイオードと第1容量とから成る第1直列接続路と、
    前記電源とアースとの間に、順方向に配設された第2ダイオードと順方向に配設された第3ダイオードと第2容量とから成る第2直列接続路とを有し、
    前記前記第1ダイオードと前記検知ダイオードとの接続点に接続され、アンテナから受信した前記高周波信号を前記検知ダイオードに出力し、伝送路に直列に挿入された第3容量を含む整合回路と、
    前記検知ダイオードと前記ダイオード1容量との接続点を前記第1トランジスタのベース/ゲートに接続し、
    前記第3ダイオードと前記第2トランジスタとの接続点を前記第2トランジスタのベース/ゲートに接続し、
    前記差動増幅回路の前記第1トランジスタのコレクタ/ドレインと前記第2トランジスタのコレクタ/ドレイン間の電圧差を検出される前記振幅に応じた値として出力する
    ことを特徴とする検波回路。
  2. 前記検知ダイオードと前記第1容量との接続点とアースとの間に接続された前記従属トランジスタの一つである第2従属トランジスタと、前記第3ダイオードと前記第2容量との接続点とアースとの間に接続された前記従属トランジスタの一つである第3従属トランジスタとを有することを特徴とする請求項1に記載の検波回路。
  3. 前記負荷は、前記第1トランジスタのコレクタ/ドレインとアース間に接続された第1負荷トランジスタと、前記第2トランジスタのコレクタ/ドレインとアース間に接続された第2負荷トランジストとから成り、前記第1負荷トランジスタのベース/ゲートと前記第2負荷トランジスタのベース/ゲートは接続され、前記第1負荷トランジスタ又は前記第2負荷トランジスタのコレクタ/ドレインとベース/ゲートが接続されたアクティブ負荷であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の検波回路。
JP2004363957A 2004-12-16 2004-12-16 検波回路 Expired - Fee Related JP4327078B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004363957A JP4327078B2 (ja) 2004-12-16 2004-12-16 検波回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004363957A JP4327078B2 (ja) 2004-12-16 2004-12-16 検波回路

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2006174101A true JP2006174101A (ja) 2006-06-29
JP2006174101A5 JP2006174101A5 (ja) 2006-12-14
JP4327078B2 JP4327078B2 (ja) 2009-09-09

Family

ID=36674373

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004363957A Expired - Fee Related JP4327078B2 (ja) 2004-12-16 2004-12-16 検波回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4327078B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7696789B2 (en) 2007-05-25 2010-04-13 Nec Electronics Corporation High-frequency signal detector
US7847599B2 (en) 2008-04-17 2010-12-07 Renesas Electronics Corporation Start signal detection circuit
CN112683953A (zh) * 2021-01-14 2021-04-20 东莞理工学院 基于物联网人工湿地微污染水质检测传感器及检测装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7696789B2 (en) 2007-05-25 2010-04-13 Nec Electronics Corporation High-frequency signal detector
US7847599B2 (en) 2008-04-17 2010-12-07 Renesas Electronics Corporation Start signal detection circuit
CN112683953A (zh) * 2021-01-14 2021-04-20 东莞理工学院 基于物联网人工湿地微污染水质检测传感器及检测装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4327078B2 (ja) 2009-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6803822B2 (en) Power amplifier having a bias current control circuit
GB2259782A (en) Detecting RF signals
CN100481716C (zh) 偏压电路及其控制电路
JP2009189006A (ja) 光受信回路
US20020180529A1 (en) Differential amplifier
EP1569329B1 (en) Activation signal output circuit and determining circuit
US6657494B2 (en) Variable gain mixer-amplifier with fixed DC operating voltage level
JP4917567B2 (ja) 起動信号検出回路
US7579878B2 (en) High gain, high speed comparator operable at low current
JP4327078B2 (ja) 検波回路
US7355456B2 (en) Wide linear range peak detector
US6441687B1 (en) Amplifier bias voltage generating circuit and method
JP2006174101A5 (ja)
JP2008236515A (ja) 高周波増幅器
US6320467B1 (en) Ft multiplier amplifier with low-power biasing circuit
US7292093B2 (en) Envelope detector with DC level shifting
US5600235A (en) Bipolar cascadable circuit configuration for signal limitation and field intensity detection
JPS5922245B2 (ja) テイデンアツバイアスカイロ
JP2690595B2 (ja) 電力制御回路
JP2854701B2 (ja) 基準電圧発生回路
US7279976B1 (en) Differential amplifier with controlled common mode output voltage
US20060114035A1 (en) Start signal outputting circuit
JP3443266B2 (ja) 定電圧回路
SU970635A1 (ru) Двухтактный усилитель
CN111200407A (zh) 一种信号放大电路和有源偏置电路

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061026

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090210

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090609

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090610

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4327078

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130619

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140619

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees