JP2006173958A - 冗長回線切替タイミング調整方法及び伝送装置 - Google Patents

冗長回線切替タイミング調整方法及び伝送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】冗長回線切替タイミング調整方法及び伝送装置に関し、最適な切替待ち時間を検出し、該待ち時間後に回線切替を行い、最少のデータロス時間で且つフレームの重複通過の発生しない回線切替を可能にし、また、対向装置側でフレームの重複通過に対する対処を必要としない回線切替を可能にする。
【解決手段】回線カード10(#0,#1)上に、現用回線と予備回線とで受信された任意フレームの同一性をチェックするフレーム比較部15を備え、同一フレームの到着時刻を基に受信時間差検出部32で受信時間差を検出し、既に通過したフレームと同一のフレームが切替後の回線から通過しないよう、該受信時間差の分だけタイミングを遅らせて回線切替を行うよう回線切替制御部33により制御する。また、対向装置側でのフレーム到達が同時となるように、現用回線と予備回線とから送信するフレームの送出タイミングを、該受信時間差を基に調節する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冗長回線切替タイミング調整方法及び伝送装置に関し、特に、MAC(Media Access Control)フレームを中継伝送する伝送装置における現用・予備回線切替に関し、回線切替時に最適な待ち時間の経過後に切り替えることにより、MACフレームの重複通過を防止する技術に関する。
従来の伝送装置における冗長回線の現用・予備切替は、回線障害の検出時やオペレータからの切替指令による切替制御実施時に、即時に現用回線から予備回線への切替を行っていた。これは少しでも伝送データのロスを減らすためであり、可及的速やかに回線切替を行うことが求められていた。
しかしTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)のプロトコル概念では、同一のMACフレームを2度受信すると、エンドユーザ間のセッションを切断してしまうという動作となることから、TCP/IPフレームをカプセル化してMACフレームにて伝送している伝送装置における回線切替では、即時に回線切替を行った際に、同一のMACフレームが切替前の運用回線から通過した後、切替後の運用回線からも通過し、エンドユーザに同一MACフレームが重複して到達し、ユーザ間のセッションが切断されてしまうという問題があった。
例えば、現用回線と予備回線とで回線距離が大きく異なる場合、対向する相手装置から同一タイミングで送出されたMACフレームが、伝送回線を経由して自装置に到達するまでの時間に、現用回線と予備回線とで差ができてしまう場合などに発生する可能性がある。
この様子を図12を参照して説明する。同図において(a)は装置Aと装置Bとの間を冗長回線で接続した冗長構成の例を示している。同図に示すように、通常、運用/予備回線の両方に対して装置Aから同一のMACフレームを送信し、受信側の装置Bで運用回線(#0)側のフレームのみを通過させ、予備回線(#1)から受信したフレームは、装置B内で廃棄する。
同図の(b)は、装置Aと装置Bとの間の冗長回線の切替動作を示す。同図に示すように、回線障害発生などの回線切替の要因が発生すると、運用回線はこれまでの予備回線(#1)と入れ替わり、それぞれの回線でこれまでの処理と逆のフレーム通過処理及びフレーム廃棄処理を行う。ただし、回線障害により切り替えた場合は、切替後の予備回線(#0)は回線障害なので予備回線(#0)からフレームを受信することはない。
同図の(c)は、回線切替の際に同一のMACフレームが両回線から到達する様子を示す。同図に示すように、運用回線と予備回線の線路長が異なり、切替後の運用回線(#1)が切替前の運用回線(#0)より長い場合、切替前の運用回線(#0)をMACフレームF1が通過した後に予備回線への切替が行われたとすると、切替前の運用回線(#0)を通過したフレームF1が、再度切替後の運用回線(#1)からも到達し通過してしまうことがある。この場合、エンドユーザに同一MACフレームが2つ到着してしまい、セッションが切断されるという問題が発生する。
上記問題を克服するために、MACフレームを伝送する伝送装置において、現用回線から予備回線への切替動作に待ち時間を含ませることにより、MACフレームの重複通過を防止する機能を備えた回線切替方式も提案されているが、従来の待ち時間を含ませた回線切替方式における待ち時間は固定値となっているものであった。
従来の切替動作に待ち時間を含ませた回線切替方式については、下記の非特許文献1に記載されている。
日経コミュニケーション(日経BP社)、2003−8−25、No.397、p.38〜p.41
上述した従来の回線切替方式のように待ち時間を固定値とした方式では、伝送路構成によっては、その待ち時間が無効な回線断時間となり、データロス時間を無駄に増大させ、それによってエンドユーザ間のデータ再送等によるネットワークのデータ負荷の増加を招く恐れがある。また、自装置と対向する相手装置がフレームの重複防止の機能を備えていない場合は、やはりエンドユーザ間でのセッション断が発生するという問題が生じる。
本発明は、伝送路構成に応じた最適な切替待ち時間を検出し、その待ち時間後に回線切替を行うことで、最少のデータロス時間で且つフレームの重複通過の発生しない回線切替を可能にし、また、フレーム重複通過防止の機能を備えていない対向装置の冗長回線接続切替において、対向装置側でフレームの重複通過に対する対処を必要としない回線切替を可能にする。
本発明の冗長回線切替タイミング調整方法は、(1)現用回線と予備回線とにより対向装置と接続された伝送装置における冗長回線切替において、対向装置から送信され、現用回線及び予備回線を経由して受信される任意のフレームについて、現用回線を経由して受信されたフレームの到着時刻と、該フレームと同一のフレームが予備回線を経由して受信された到着時刻との受信時間差を基に、現用回線と予備回線との伝送遅延時間差を予め検出して保持し、現用回線から予備回線へ切替を行う際に、既に通過したフレームと同一のフレームが予備回線から通過しないよう、前記伝送遅延時間差の分だけタイミングを遅らせて回線切替を行うことを特徴とする。
また、(2)前記現用回線を経由して受信されたフレームの到着時刻が、前記予備回線を経由して受信されたフレームの到着時刻より早い場合に、前記伝送遅延時間差の分だけタイミングを遅らせて回線切替を行い、前記現用回線を経由して受信されたフレームの到着時刻が、前記予備回線を経由して受信されたフレームの到着時刻より遅い場合に、即時に回線切替を行うことを特徴とする。
また、本発明の伝送装置は、(3)現用回線と予備回線とにより対向装置と接続された伝送装置において、対向装置から送信され、現用回線及び予備回線を経由して受信される任意のフレームについて、現用回線を経由して受信されたフレームの到着時刻と、該フレームと同一のフレームが予備回線を経由して受信された到着時刻との受信時間差を基に、現用回線と予備回線との伝送遅延時間差を予め検出して保持する伝送遅延時間差検出保持手段と、現用回線から予備回線へ切替を行う際に、既に通過したフレームと同一のフレームが予備回線から通過しないよう、前記伝送遅延時間差の分だけタイミングを遅らせて回線切替を行う回線切替制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、(4)前記回線切替制御手段は、前記現用回線を経由して受信されたフレームの到着時刻が、前記予備回線を経由して受信されたフレームの到着時刻より早い場合に、前記伝送遅延時間差の分だけタイミングを遅らせて回線切替を行い、前記現用回線を経由して受信されたフレームの到着時刻が、前記予備回線を経由して受信されたフレームの到着時刻より遅い場合に、即時に回線切替を行うよう制御することを特徴とする。
また、(5)自装置から現用回線及び予備回線を経由して対向装置へ送信するフレームに対して、対向装置側でのフレーム到達が同時となるように、現用回線と予備回線とから送信するフレームの送出タイミングを、前記伝送遅延時間差を基に調節する手段を供えたことを特徴とする。
本発明によれば、現用回線と予備回線との伝送遅延時間差を検知し、予備回線への切替時に必要な最適な切替待ち時間を算出しておく。回線障害やオペレータの指令により回線切替を行う場合、現用回線と予備回線との伝送遅延時間差及び何れの回線からの受信が早いかを判断し、最適な待ち時間にて回線切替を行うことにより、最少のデータロス時間で且つフレームの重複通過の発生しない回線切替を行うことが可能となる。
また、自装置から現用回線及び予備回線を介して対向装置に送信するフレームの送出タイミングを、前記伝送遅延時間差を基に調整することにより、対向装置側で受信フレームの到達タイミングが同一となり、対向装置側でフレームの重複通過に対する対処が不要となり、フレーム重複通過防止の機能を備えていない伝送装置と冗長回線で接続した場合に、対向装置側での回線切替によるフレーム重複通過を回避することができ、データ伝送サービスの品質を向上させることができる。
図1は、本発明の伝送装置における回線切替機能部の構成例を示している。回線の冗長構成化のために、伝送装置は2枚の回線カード10(#0,#1)と1枚の回線切替カード20と1枚の制御CPUカード30とにより構成され、2枚の回線カード10(#0,#1)のうち、1枚を現用系、他の1枚を予備系と称し、回線切替カード20上に搭載された選択部(SELECTOR)21にて現用・予備の切替を行う。
回線カード上の回線11は、MACフレームが通る伝送路であり、現用系及び予備系各カード(#0,#1)の回線11には同一のMACフレームが流れる。データ通信制御部12は、回線11側から入力されるMACフレームをSDH(Synchronous Digital Hierarchy)伝送フレームにカプセル化し、SDH伝送路側から入力されるSDHフレームからMACフレームを取り出し、回線11側へ送出する処理を行う。また、データ通信制御部12は回線障害検出や、通過する全MACフレームのフレームチェックシーケンス(FCS)のチェックも実施する。
CPU間通信制御部14,31は、各回線カード10(#0,#1)間及び制御CPUカード30間との通信を制御する。また、回線切替カード20における回線切替部23は、制御CPUカード30からの制御により、選択部(SELECTOR)21の切替動作を制御する。分配部(DISTRIBUTOR)22はSDH伝送路側から入力されるSDHフレームを各回線カード10(#0,#1)のデータ通信制御部12に分配する。ここまで説明した機能部は従来の技術によって実現されている機能部である。
回線カード10(#0,#1)上の送信制御部13及びフレーム比較部15、並びに制御CPUカード30上の受信時間差検出部32及び回線切替制御部33は、本発明により付加又は変更した機能部である。受信時間差検出部32は、自律的に起動し、現用回線と予備回線との回線距離差(つまり対向装置から現用回線及び予備回線に同時に送出されたMACフレームが、自装置の現用回線及び予備回線に到達した際の到達時間差)を求めるため、CPU間通信制御部14,31を介して、各回線カード10(#0,#1)のフレーム比較部15と情報のやり取りを行う。
本発明では、受信時間差検出部32が、定期的に現用回線と予備回線との回線距離差を検知し、回線切替時に必要な最適な待ち時間を算出する。回線障害時やオペレータの指令による回線切替制御時、回線切替制御部33は、現用回線と予備回線とのフレーム受信の時間差及び何れの回線からのフレーム受信が早いかを判断し、その判断結果及びその時間差を基に最適な待ち時間の経過後に回線切替を行う。
このように本発明では、障害検出等による回線切替が必要と判断した時点から実際に回線切替を行うまでの間に、現用回線と予備回線との遅延時間差分に基づいた待ち時間を与え、この待ち時間の間に、重複して通過する恐れのあるフレームを装置内で廃棄する。
図2を参照して本発明の回線切替動作の具体例を説明する。同図の(a)は障害検出による切替前の現用回線(#0)から既に装置B内を通過済みのフレームF1と同一のフレームF1が、切替後の現用回線(#1)から切替待ち時間の間に入力されると予想される場合、新現用回線(#1)を該切替待ち時間の経過後に運用状態に切り替え、切替待ち時間の間に入力されるフレームF1を待機中の新運用回線(#1)で廃棄する。こうすることにより、装置Bを同一のフレームF1が2度通過するのを防ぐことができる。
また、現用回線と予備回線との線路長差の検出について図2の(b)を参照して説明すると、制御CPUカード30からの線路長検出依頼により、運用回線カード10(#0)で任意のフレーム(例えば、同図に示すようにフレームF3)についてのFCSチェック結果を保持し、該FCSチェック結果を予備回線カード10(#1)に通知する。
予備回線カード10(#1)では通知されたFCSチェック結果と同一のFCSチェック結果となるフレームの到着を待つ。同図の例では予備回線カード10(#1)にフレームF3が入力されると、そのFCSチェック結果が、運用回線カード10(#0)におけるFCSチェック結果と一致し、該フレームF3受信によるFCSチェック結果の一致検出を制御CPUカード30に通知する。制御CPUカード30は、運用回線カード10(#0)と予備回線カード10(#1)とで受信されたフレームF3の受信時間差を算出し、運用回線と予備回線との線路長差(受信時間差)を把握する。
本発明による回線切替の動作の詳細を以下に説明する。図3に本発明による受信時間差検出処理フローを示す。受信時間差検出部32は周期的に起動し(ステップ3−1)、CPU間通信制御部31を介して、現用回線カード10(#0)をマスター側と仮定して時間差検出の比較対照の元となるMACフレームを抽出する回線をまず決定する(ステップ3−2)。
受信時間差検出部32は、マスター回線カード10(#0)のフレーム比較部15に対し、任意のMACフレームのFCS値の抽出を行うよう依頼する(ステップ3−3)。マスター回線カード10(#0)のフレーム比較部15は、データ通信制御部12で全MACフレームに対して実施しているFCSのチェックのうち、1フレーム分のFCS値を取り出して受信時間差検出部32に応答する(ステップ3−4)。
受信時間差検出部32では、マスター回線カード10(#0)からの応答に係るMACフレームの受信時刻をtime1として保持するとともに、該応答値(FCS値)を即座にスレーブ側の予備回線カード10(#1)のフレーム比較部15に通知し、該応答値と同一のFCS値のMACフレームの受信チェックを依頼する(ステップ3−5)。
スレーブ回線カード10(#1)のフレーム比較部15では、通知されたFCS値と同一のFCS値を有するMACフレームがスレーブ回線カード10(#1)のデータ通信制御部12に到来するかどうかを一定期間チェックする(ステップ3−6)。
FCS値が一致するMACフレーム同士は、同一のMACフレームと見なすことができるので、FCS値が一致するMACフレームの受信が検出されれば、その検出結果を受信時間差検出部32に応答する。なお、一定期間の間、FCS値が一致するMACフレームが検出されなかった場合も、その結果を受信時間差検出部32に応答する。
スレーブ回線カード10(#1)のフレーム比較部15からの応答を受信した受信時間差検出部32では、その応答結果から、次のように判定する。
(I)一致するMACフレームが検出された場合
スレーブ回線カード10(#1)からの応答受信時刻をtime2として保持する(ステップ3−7)。同一のMACフレームがマスター回線カード10(#0)を通過した時間(time1)からスレーブ回線カード10(#1)を通過した時間(time2)までの時間差が受信時間差(現用回線と予備回線の回線距離差とも言える)であるので、その受信時間差(time2−time1)を、回線切替時に必要な待ち時間として制御CPUカード30内に保持する(ステップ3−8)。また、マスター回線とした現用回線の方が、スレーブ回線とした予備回線よりMACフレームの到着時間が早い(つまり対向装置との間の回線距離が短い)という情報も制御CPUカード30内に保持する。
(II)一致するMACフレームが検出されなかった場合
(i)一致しない第1の要因としては、スレーブ回線である予備回線側の方が、マスター回線である現用回線側より回線距離が短く、同一MACフレームの到達時間が、スレーブ回線側の方が早いことによるものである。このような要因の場合に対して、再度受信時間差を検出し直すために、マスターカードを予備回線カード10(#1)側に設定して(ステップ3−9,3−10)、前述したステップ3−3から以降の処理を実行し、マスター側である予備回線カード10(#1)のフレーム比較部15に対して任意のFCS値検出指示を行い、以下同様の処理を行う。
(ii)一致しない第2の要因としては、現用回線と予備回線との回線距離に差異がなく、マスター回線カードでのMACフレームのFCS値の抽出のタイミングの後、スレーブ回線カードでの最初のMACフレームのFCS値の比較照合を完了するタイミングの前に、該FCS値に一致するMACフレームがスレーブ回線カードに到達してしまう場合である。
前述の(I)の場合、及び(II)の(i)の処理により一致するMACフレームが検出された場合、マスター回線カードとして現用回線カードが設定されていたか否かを判定し(ステップ3−11)、マスター回線カードとして現用回線カードが設定されていた場合には、現用回線より予備回線の方が長いという回線距離情報を保持し(ステップ3−12)、マスター回線カードとして予備回線カードが設定されていた場合には、現用回線より予備回線の方が短いという回線距離情報を保持する(ステップ3−13)。
上記(II)の(ii)の要因により一致するMACフレームが検出されなかった場合、現用回線と予備回線の回線距離に差異が無い(回線切替を行う際に待ち時間を与える程の到達時間差は無い)と判断し、回線切替待ち時間を最短値(任意に変更可能)として保持し(ステップ3−14)、また現用回線と予備回線の回線距離は等しいという回線距離情報を保持する(ステップ3−15)。
図4に本発明の回線切替制御部による回線切替制御処理フローを示す。回線切替制御部33は、障害状態の受信により起動されると(ステップ4−1)、障害が予備回線に障害が有るのか否かを判定し(ステップ4−2)、予備回線に障害が有る場合には回線切替を実施せずに処理を終了する(ステップ4−3)。
障害が現用回線に有る場合には、受信時間差検出部32が上記手順によって決定し制御CPUカード30内に保持されている回線切替待ち時間(Tsw)と現用・予備の回線距離情報を獲得し(ステップ4−4)、回線距離情報を判定し(ステップ4−5,4−6,4−7)、回線切替制御部33は以下の条件に従って回線切替を実施する。
(1)現用回線距離>予備回線距離の場合(予備回線の方がフレーム到達が早い)
MACフレーム受信は予備回線の方が早いので、待ち時間を与えることなく即時に予備回線への切替を行う(ステップ4−8)。この場合は、フレーム重複通過の可能性はないので、即時切替によりフレームロス時間を最短にする。
(2)現用回線距離<予備回線距離の場合(現用回線の方がフレーム到達が早い)
MACフレーム受信は現用回線の方が早いので、制御CPUカード30内で保持している回線切替待ち時間(Tsw)の経過を待った後に予備回線への切替を実行する(ステップ4−9,4−10)。こうすることにより、フレーム重複通過を防止し、且つフレームロスを最短にする。
(3)現用回線距離=予備回線距離の場合(フレーム到達時間差は無い)
現用回線と予備回線とでMACフレーム受信時間差は無いので、制御CPUカード30内で保持している最短待ち時間の経過を待った後に予備回線への切替を実行する(ステップ4−11,4−12)。
次に、対向装置側で現用回線と予備回線のフレーム到達時間が同一となるように送出タイミングを調節する動作について、図5の処理フローを参照して説明する。各回線カード10(#0,#1)上の送信制御部13は、SDH伝送路側から到来したSDHフレームからデータ通信制御部12で抽出したMACフレームを回線11側に送出する際のタイミング調整を以下のように行う。
送出タイミングを調整することにより、自装置の現用・予備それぞれの回線から送出する同一MACフレームが、対向する相手装置側に同タイミングで到達するようにし、相手装置ではフレームの重複通過に何ら対処することなく回線切替を行うことが可能となる。
制御CPUカード30の受信時間差検出部32では、前述の回線切替待ち時間と回線距離差を決定した後、この処理フローを起動し(ステップ5−1)、制御CPUカード30内部で保持している回線距離情報を獲得し(ステップ5−2)、回線距離情報を判定し(ステップ5−3,5−4,5−5)、各回線カード10(#0,#1)の送信制御部13に対して、以下の条件に従って、MACフレーム送出タイミング調整のための送出待ち情報を通知する。送信制御部13では、該送出待ち情報に従ってMACフレームの送信までのバッファリング時間を設定する。
(1)現用回線距離>予備回線距離の場合
現用回線カード10(#0)の送信制御部13には、送出待ち時間無しという情報を通知する(ステップ5−6)。予備回線カード10(#1)の送信制御部13には、前述の回線切替待ち時間分だけフレーム送出を待つよう指示する送出待ち情報を通知する(ステップ5−7)。
(2)現用回線距離<予備回線距離の場合
現用回線カード10(#0)の送信制御部13には、前述の回線切替待ち時間分だけフレーム送出を待つよう指示する送出待ち情報を通知する(ステップ5−8)。予備回線カード10(#1)の送信制御部13には、送出待ち時間無しという情報を通知する(ステップ5−9)。
(3)現用回線距離=予備回線距離の場合
現用回線カード10(#0)及び予備回線カード10(#1)の送信制御部13に、送出待ち時間無しという送出待ち情報を通知する(ステップ5−10,5−11)。
なお、図5の(a)は制御CPUカード30側における処理フローを示し、同図の(b)は回線カード10(#0,#1)側の処理フローを示している。回線カード10(#0,#1)側では、制御CPUカード30側から通知された送出待ち時間を受信し(ステップ5−11)、該送出待ち時間をMACフレームのバッファリング時間としてハードウェア回路に設定する(ステップ5−12)。
図6〜図11に本発明による回線切替制御のシーケンスを、従来の回線切替制御のシーケンスと対比させながら示している。図6は、従来の切替待ち時間無しの回線切替制御のシーケンスを示している。同図に示すように、障害発生から回線切替までの断時間が短いため、切替前の現用回線を通過したMACフレームと同一のMACフレームが、予備回線(切替後の現用回線)を通過し、同一MACフレームが重複してエンドユーザに届く恐れがある。
また、図7は従来の固定的な切替待ち時間を与えた回線切替制御のシーケンスを示す。同図に示すように、障害発生から固定的な待ち時間の経過を待ってから、回線切替を行うため、同一のMACフレームが重複してエンドユーザに届くことを防ぐことができるが、逆に、回線距離差が無い場合は、無駄にフレームロスを増やすことになる。
図8は本発明の受信時間差検出処理シーケンスを示す。同一フレームの到着時間差を求めるために、一方の回線から受信される任意のフレームのFCS値を獲得し、該フレームの到着時刻T1を保持しておき、他方の回線から受信されるフレームで前述のFCS値と一致するフレームの受信の有無を調べ、該一致するフレームの到着時刻T2を保持する。同一フレームの各回線からの到着時刻T1とT2とから到着時間差を算出し、また何れの回線の到着時間が早いかを検出する。
図9は、本発明の切替制御シーケンス(現用回線距離>予備回線距離の場合)を示す。同図に示すように、現用回線距離>予備回線距離の場合、障害発生の認識後、直ちに回線切替を実行する。図10は、本発明の切替制御シーケンス(現用回線距離<予備回線距離の場合)を示す。同図に示すように、現用回線距離<予備回線距離の場合、障害発生の認識後、現用回線と予備回線の到着時間差分の待ち時間(Tsw)の経過を待ってから回線切替を実行する。
図10は、本発明の切替制御シーケンス(現用回線距離<予備回線距離の場合)を示す。同図に示すように、現用回線と予備回線の到着時間差分の送出待ち時間を、現用回線カード及び予備回線カードのデータ通信制御部に設定し、これにより、現用回線と予備回線とで接続された対向する相手装置に対して、同一フレームが同一タイミングで到達するよう送信タイミングを調整することができる。
本発明の伝送装置における回線切替機能部の構成例を示す図である。 本発明の回線切替動作の具体例を示す図である。 本発明の受信時間差検出処理フローを示す図である。 本発明の回線切替制御処理フローを示す図である。 本発明の送出タイミング調整処理フローを示す図である。 従来の回線切替制御(切替待ち時間無し)のシーケンスを示す図である。 従来の回線切替制御(固定切替待ち時間)のシーケンスを示す図である。 本発明の受信時間差検出処理シーケンスを示す図である。 本発明の切替制御シーケンス(現用回線距離>予備回線距離の場合)を示す図である。 本発明の切替制御シーケンス(現用回線距離<予備回線距離の場合)を示す図である。 本発明のフレーム送出タイミング調整処理シーケンスを示す図である。 回線の冗長構成とフレームの重複通過の説明図である
符号の説明
10(#0,#1) 回線カード
11 回線
12 データ通信制御部
13 送信制御部
14 CPU間通信制御部
15 フレーム比較部
20 回線切替カード
21 選択部(SELECTOR)
22 分配部(DISTRIBUTOR)
23 回線切替部
30 制御CPUカード
31 CPU間通信制御部
32 受信時間差検出部
33 回線切替制御部

Claims (5)

  1. 現用回線と予備回線とにより対向装置と接続された伝送装置における冗長回線切替において、
    対向装置から送信され、現用回線及び予備回線を経由して受信される任意のフレームについて、現用回線を経由して受信されたフレームの到着時刻と、該フレームと同一のフレームが予備回線を経由して受信された到着時刻との受信時間差を基に、現用回線と予備回線との伝送遅延時間差を予め検出して保持し、
    現用回線から予備回線へ切替を行う際に、既に通過したフレームと同一のフレームが予備回線から通過しないよう、前記伝送遅延時間差の分だけタイミングを遅らせて回線切替を行うことを特徴とする冗長回線切替タイミング調整方法。
  2. 前記現用回線を経由して受信されたフレームの到着時刻が、前記予備回線を経由して受信されたフレームの到着時刻より早い場合に、前記伝送遅延時間差の分だけタイミングを遅らせて回線切替を行い、
    前記現用回線を経由して受信されたフレームの到着時刻が、前記予備回線を経由して受信されたフレームの到着時刻より遅い場合に、即時に回線切替を行うことを特徴とする請求項1に記載の冗長回線切替タイミング調整方法。
  3. 現用回線と予備回線とにより対向装置と接続された伝送装置において、
    対向装置から送信され、現用回線及び予備回線を経由して受信される任意のフレームについて、現用回線を経由して受信されたフレームの到着時刻と、該フレームと同一のフレームが予備回線を経由して受信された到着時刻との受信時間差を基に、現用回線と予備回線との伝送遅延時間差を予め検出して保持する伝送遅延時間差検出保持手段と、
    現用回線から予備回線へ切替を行う際に、既に通過したフレームと同一のフレームが予備回線から通過しないよう、前記伝送遅延時間差の分だけタイミングを遅らせて回線切替を行う回線切替制御手段と、
    を備えたことを特徴とする伝送装置。
  4. 前記回線切替制御手段は、前記現用回線を経由して受信されたフレームの到着時刻が、前記予備回線を経由して受信されたフレームの到着時刻より早い場合に、前記伝送遅延時間差の分だけタイミングを遅らせて回線切替を行い、前記現用回線を経由して受信されたフレームの到着時刻が、前記予備回線を経由して受信されたフレームの到着時刻より遅い場合に、即時に回線切替を行うよう制御することを特徴とする請求項3に記載の伝送装置。
  5. 自装置から現用回線及び予備回線を経由して対向装置へ送信するフレームに対して、
    対向装置側でのフレーム到達が同時となるように、現用回線と予備回線とから送信するフレームの送出タイミングを、前記伝送遅延時間差を基に調節する手段を供えたことを特徴とする請求項3又は4に記載の伝送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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