JP2006173897A - 直接直交復調器及び無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複雑な補償回路を必要としない簡易な回路構成で妨害波入力時のDCオフセットの変動を抑えることのできる直接直交復調器を提供する。
【解決手段】 直接直交復調器100は、同相信号復調器101と直交信号復調器102を有して構成される。ここで、バイアス手段103及びバイアス抵抗120、121、122、123を用いて、トランジスタ113、114、118、119をそれぞれ別々にバイアスする構成となっている。トランジスタの増幅率がばらついたときに、ベースバイアス電圧が変動を起こすことになるが、直接直交復調器100では、このベースバイアス電圧の変動が他のトランジスタのベースバイアス電圧に影響することがなく、差動回路のばらつきを最小限に抑えることが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、移動体通信などの無線通信装置の無線部回路に用いられ、無線周波数信号をベースバンド信号に直接復調する直接直交復調器及び無線通信装置に関する。
従来の無線通信装置では、受信部において無線周波数信号(以下、RF信号と記す)とRF信号の周波数と非常に近い周波数の局部発振信号(以下、LO信号と記す)を混合して、ベースバンド信号(以下、BB信号と記す)に直接復調する直接復調方式をとっているのもがある。この直接復調方式は、原理的にイメージ信号の問題がないことや、中間周波数段でバンドパスフィルタを必要とせず部品点数を減らせる効果がある。
しかし、直接復調方式では0Hz付近に信号が周波数変換されるため、DCオフセットにより信号が劣化する問題がある。DCオフセットは、静的DCオフセットと動的DCオフセットの2つに分けることができる。静的DCオフセットは、受信部の後段のベースバンド帯においてDCオフセットキャンセル回路を用いることで補償できる。一方、動的DCオフセットは、妨害波が入力したときに生じるDCオフセットのことで、差動回路のばらつきによる2次歪特性の劣化が主因であり、ベースバンド帯ではなく、無線周波数帯での対策が必要となる。以下、DCオフセットとは、動的DCオフセットとして説明する。
DCオフセットを改善する従来技術としては、特許文献1に記載されているものがある。図12は、特許文献1に記載された直接復調器の一例を示すブロック図である。図12において、直接復調器900はミキサ901とDCオフセット補償部902で構成されている。
ミキサ901は、ダブルバランスミキサでありトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6及び抵抗R1、R2から構成されている。トランジスタQ1とトランジスタQ2でエミッタ同士をカップリングし、トランジスタQ5のコレクタに接続され、トランジスタQ3とトランジスタQ4でエミッタ同士をカップリングし、トランジスタQ6のコレクタに接続されている。トランジスタQ5のベースはRF+端子903に接続され、トランジスタQ6のベースはRF−端子904に接続されている。トランジスタQ5、Q6のエミッタはそれぞれ抵抗R1、R2を介して接地している。トランジスタQ1のベースとトランジスタQ4のベースがLO+端子905に接続され、トランジスタQ2のベースとトランジスタQ3のベースがLO−端子906に接続されている。トランジスタQ1のコレクタとトランジスタQ3のコレクタがOUT+端子907に接続され、トランジスタQ2のコレクタとトランジスタQ4のコレクタがOUT−端子908に接続されている。RF+端子903とRF−端子904からRF信号、LO+端子905とLO−端子906からLO信号が、それぞれ差動で入力し混合されて、OUT+端子907、OUT−端子908から差動でBB信号が出力される。
DCオフセット補償部902は、検出器909、制御部910、補償信号発生器911及びユーザーインターフェイス912から構成されている。検出器909は、RF+端子903とRF−端子904に入力してきた信号をモニタし、妨害波を検出した場合に、妨害波に対応した制御信号を制御部910に出力する。制御部910は、制御信号に応じた補正信号を補償信号発生器911に出力する。補償信号発生器911は、補正信号に応じた補償信号であるC+信号、C−信号をそれぞれOUT+端子907とOUT−端子908に出力する。または、ユーザーが、ユーザーインターフェイス912から制御部910に制御信号を出力し、あとはRF+端子、RF−端子をモニタした時と同様にして、補償信号発生器911からC+信号及びC−信号をOUT+端子907、OUT−端子908に出力する。以上より、RF+端子903、RF−端子904に入力する信号をモニタし、モニタ結果に応じてDCオフセット補償部部902から補償信号をOUT+端子907、OUT−端子908に出力することで、妨害波によるDCオフセットを補償するようにしている。
また、DCオフセット発生の原因となる2次歪特性を改善させる従来技術として特許文献2に記載されているものがある。図13は、特許文献2に記載されたミキサ回路の一例を示す回路図である。図13において、ミキサ回路920はダブルバランスミキサであり、6個のトランジスタQ11、Q12、Q13、Q14、Q15、Q16と、2個の抵抗R11、R12と、2個のNF及び歪改善用容量921、922から構成されている。
トランジスタQ11とトランジスタQ12でソース同士をカップリングし、トランジスタQ15のドレインに接続され、トランジスタQ13とトランジスタQ14でソース同士をカップリングし、トランジスタQ16のドレインに接続されている。トランジスタQ15のゲートはRF+端子923に接続され、トランジスタQ16のゲートはRF−端子924に接続されている。トランジスタQ15、Q16のソースはそれぞれ抵抗R11、R12を介して接地している。トランジスタQ11のゲートとトランジスタQ14のゲートがLO+端子925に接続され、トランジスタQ12のゲートとトランジスタQ13のゲートがLO−端子926に接続されている。トランジスタQ11のドレインとトランジスタQ13のドレインがOUT+端子927に接続され、トランジスタQ12のドレインとトランジスタQ14のドレインがOUT−端子928に接続されている。RF+端子923とRF−端子924からRF信号、LO+端子925とLO−端子926からLO信号が、それぞれ差動で入力し混合されて、OUT+端子927、OUT−端子928から差動で中間周波数信号(IF信号)が出力される。また、トランジスタQ15、Q16のドレインそれぞれをNF及び歪改善用容量921、922で接地している。以上より、LO信号のトランジスタQ15、Q16への漏れが互いに同相であっても、逆相であっても抑圧可能となり、NF(Noise Figure)特性や2次歪特性の劣化を抑えることができるとしている。
米国特許第6,535,725号明細書(FIG.3) 特開2000−59146号公報(図1)
しかしながら、前記特許文献1に記載の従来の構成では、DCオフセット補償部によりRF信号をモニタし、妨害波が入力するたびに補償信号を出力して補償する必要がある。したがって、常時RF信号をモニタするために回路規模が大きくなることと妨害波が入力するたびに補償を行う必要があるという課題を有する。
また、前記特許文献2に記載の従来の構成では、NF及び歪改善用容量の値をLO信号の周波数でインピーダンスが下がるように選ぶ必要があるが、直接復調方式では、RF信号とLO信号の周波数は同一であるため、適用できないという課題を有する。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、妨害波が入力するたびに回路を補償する必要がなく、直接復調方式に適用できるようにした直接直交復調器及び無線通信装置を提供することを目的とする。
本発明の直接直交復調器は、第1に、第1のトランジスタのコレクタと第2、第3のトランジスタのエミッタが接続され、第4のトランジスタのコレクタと第5、第6のトランジスタのエミッタが接続され、前記第2、第5のトランジスタのコレクタが第1の出力端子に接続され、前記第3、第6のトランジスタのコレクタが第2の出力端子に接続されたギルバートセル型の同相信号復調器と、第7のトランジスタのコレクタと第8、第9のトランジスタのエミッタが接続され、第10のトランジスタのコレクタと第11、第12のトランジスタのエミッタが接続され、前記第8、第11のトランジスタのコレクタが第3の出力端子に接続され、記第9、第12のトランジスタのコレクタが第4の出力端子に接続されたギルバートセル型の直交信号復調器とを備え、前記第2、第3、第5、及び第6のトランジスタのベースが分離され、前記第8、第9、第11、及び第12のトランジスタのベースが分離されているものである。
これにより、特性がばらついたトランジスタの影響を最小限に抑えることができ、複雑な補償回路を必要としない簡易な回路構成で妨害波入力時のDCオフセットの変動を抑えることができ、無線通信装置の受信特性の劣化を抑えることができる。
本発明の直接直交復調器は、第2に、上記第1の直接直交復調器であって、前記第2のトランジスタのベースに接続された第1の容量及び第1のバイアス抵抗と、前記第3のトランジスタのベースに接続された第2の容量及び第2のバイアス抵抗と、前記第5のトランジスタのベースに接続された第3の容量及び第3のバイアス抵抗と、前記第6のトランジスタのベースに接続された第4の容量及び第4のバイアス抵抗と、前記第1、第2、第3、及び第4のバイアス抵抗を介して前記第2、第3、第5、及び第6のトランジスタのベースにバイアスを供給する第1のバイアス手段と、前記第8のトランジスタのベースに接続された第5の容量及び第5のバイアス抵抗と、前記第9のトランジスタのベースに接続された第6の容量及び第6のバイアス抵抗と、前記第11のトランジスタのベースに接続された第7の容量及び第7のバイアス抵抗と、前記第12のトランジスタのベースに接続された第8の容量及び第8のバイアス抵抗と、前記第5、第6、第7、及び第8のバイアス抵抗を介して前記第8、第9、第11、及び第12のトランジスタのベースにバイアスを供給する第2のバイアス手段とを備え、前記第2、第3、第5、及び第6のトランジスタのベース各々に前記第1のバイアス手段からバイアス電位を与え、前記第8、第9、第11、及び第12のトランジスタのベース各々に前記第2のバイアス手段からバイアス電位を与える構成となっているものである。
これにより、特性がばらついたトランジスタの影響を最小限に抑えることができ、複雑な補償回路を必要としない簡易な回路構成で妨害波入力時のDCオフセットの変動を抑えることができ、無線通信装置の受信特性の劣化を抑えることができる。
本発明の直接直交復調器は、第3に、上記第1の直接直交復調器であって、前記第2のトランジスタのベースに接続された第1の容量及び第1のバイアス抵抗と、前記第3のトランジスタのベースに接続された第2の容量及び第2のバイアス抵抗と、前記第5のトランジスタのベースに接続された第3の容量及び第3のバイアス抵抗と、前記第6のトランジスタのベースに接続された第4の容量及び第4のバイアス抵抗と、前記第8のトランジスタのベースに接続された第5の容量及び第5のバイアス抵抗と、前記第9のトランジスタのベースに接続された第6の容量及び第6のバイアス抵抗と、前記第11のトランジスタのベースに接続された第7の容量及び第7のバイアス抵抗と、前記第12のトランジスタのベースに接続された第8の容量及び第8のバイアス抵抗とを備え、前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8のバイアス抵抗にそれぞれ第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8の可変バイアス手段が接続されているものである。
これにより、特性がばらついたトランジスタの影響を補償することができ、複雑な補償回路を必要としない簡易な回路構成で妨害波入力時のDCオフセットの変動を抑えることができ、無線通信装置の受信特性の劣化を抑えることができる。
本発明の直接直交復調器は、第4に、上記第2の直接直交復調器であって、前記第1、第4、第5、及び第8のバイアス抵抗にそれぞれ第1、第2、第3、及び第4の可変バイアス手段が接続され、前記第2、及び第3のバイアス抵抗が前記第1のバイアス手段と接続され、前記第6、及び前記第7のバイアス抵抗が前記第2のバイアス手段と接続されているものである。
これにより、特性がばらついたトランジスタの影響を補償することができ、複雑な補償回路を必要としない簡易な回路構成で妨害波入力時のDCオフセットの変動を抑えることができ、無線通信装置の受信特性の劣化を抑えることができる。
本発明の直接直交復調器は、第5に、上記第2乃至第4のいずれかの直接直交復調器であって、前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8のバイアス抵抗の代わりに、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8のバイアスインダクタを備えるものである。
これにより、特性がばらついたトランジスタの影響を最小限に抑えられ、複雑な補償回路を必要としない簡易な回路構成で妨害波入力時のDCオフセットの変動を抑えることができ、無線通信装置の受信特性の劣化を抑えることができる。
本発明の直接直交復調器は、第6に、第1のトランジスタのコレクタと第2、第3のトランジスタのエミッタが接続され、第4のトランジスタのコレクタと第5、第6のトランジスタのエミッタが接続され、前記第2、第5のトランジスタのコレクタが第1の出力端子に接続され、前記第3、第6のトランジスタのコレクタが第2の出力端子に接続されたギルバートセル型の同相信号復調器と、第7のトランジスタのコレクタと第8、第9のトランジスタのエミッタが接続され、第10のトランジスタのコレクタと第11、第12のトランジスタのエミッタが接続され、前記第8、第11のトランジスタのコレクタが第3の出力端子に接続され、前記第9、第12のトランジスタのコレクタが第4の出力端子に接続されたギルバートセル型の直交信号復調器とを備え、前記第1、第2、第3、及び第4の出力端子に漏れた妨害波と局部発振信号の位相を制御する手段を有するものである。
これにより、常時RF信号をモニタし補償信号を出力する回路を用いる必要がなく、妨害波入力時のDCオフセットの変動を抑えることができ、無線通信装置の受信特性の劣化を抑えることができる。
本発明の直接直交復調器は、第7に、上記第6の直接直交復調器であって、前記第1、第2、第3、及び第4の出力端子にそれぞれ第1、第2、第3、及び第4の可変容量の一端が接続され、前記第1、第2、第3、及び第4の可変容量の他端が接地されているものである。
これにより、常時RF信号をモニタし補償信号を出力する回路を用いる必要がなく、可変容量の値はトランジスタの増幅率のばらつき方に応じて、一度設定するだけで、妨害波入力時のDCオフセットの変動を抑えることができ、無線通信装置の受信特性の劣化を抑えることができる。
本発明の直接直交復調器は、第8に、上記第6の直接直交復調器であって、前記第1、及び第3の出力端子に第1、及び第2の可変容量の一端が接続され、前記第1、及び第2の可変容量の他端が接地され、前記第2、及び第4の出力端子に第9、及び第10の容量の一端が接続され、前記第9、及び第10の容量の他端が接地されているものである。
これにより、常時RF信号をモニタし補償信号を出力する回路を用いる必要がなく、可変容量の値はトランジスタの増幅率のばらつき方に応じて、一度設定するだけで、妨害波入力時のDCオフセットの変動を抑えることができ、無線通信装置の受信特性の劣化を抑えることができる。
本発明の直接直交復調器は、第9に、上記第7または第8の直接直交復調器であって、前記可変容量は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)を用いた可変容量であるものとする。
これにより、常時RF信号をモニタし補償信号を出力する回路を用いる必要がなく、可変容量の値はトランジスタの増幅率のばらつき方に応じて、一度設定するだけで、妨害波入力時のDCオフセットの変動を抑えることができ、無線通信装置の受信特性の劣化を抑えることができる。
本発明の直接直交復調器は、第10に、上記第7または第8の直接直交復調器であって、前記可変容量は、容量バンクで構成したものであるものとする。
これにより、常時RF信号をモニタし補償信号を出力する回路を用いる必要がなく、可変容量の値はトランジスタの増幅率のばらつき方に応じて、一度設定するだけで、妨害波入力時のDCオフセットの変動を抑えることができ、無線通信装置の受信特性の劣化を抑えることができる。
本発明の直接直交復調器は、第11に、上記第10の直接直交復調器であって、前記容量バンクは、MEMSスイッチを用いて構成されるものとする。
これにより、常時RF信号をモニタし補償信号を出力する回路を用いる必要がなく、可変容量の値はトランジスタの増幅率のばらつき方に応じて、一度設定するだけで、妨害波入力時のDCオフセットの変動を抑えることができ、無線通信装置の受信特性の劣化を抑えることができる。
本発明の直接直交復調器は、第12に、上記第6乃至第11のいずれかの直接直交復調器であって、前記第2、第3、第5、及び第6のトランジスタのベースが分離され、前記第8、第9、第11、及び第12のトランジスタのベースが分離されているものとする。
これにより、特性がばらついたトランジスタの影響を最小限に抑えることができ、常時RF信号をモニタし補償信号を出力する回路を用いる必要がなく可変容量の値はトランジスタのばらつき方に応じて、一度設定するだけで、妨害波入力時のDCオフセットの変動を抑えることができ、無線通信装置の受信特性の劣化を抑えることができる。
本発明の直接直交復調器は、第13に、上記第12の直接直交復調器であって、前記第2のトランジスタのベースに接続された第1の容量及び第1のバイアス抵抗と、前記第3のトランジスタのベースに接続された第2の容量及び第2のバイアス抵抗と、前記第5のトランジスタのベースに接続された第3の容量及び第3のバイアス抵抗と、前記第6のトランジスタのベースに接続された第4の容量及び第4のバイアス抵抗と、前記第1、第2、第3、及び第4のバイアス抵抗と接続される第1のバイアス手段と、前記第8のトランジスタのベースに接続された第5の容量及び第5のバイアス抵抗と、前記第9のトランジスタのベースに接続された第6の容量及び第6のバイアス抵抗と、前記第11のトランジスタのベースに接続された第7の容量及び第7のバイアス抵抗と、前記第12のトランジスタのベースに接続された第8の容量及び第8のバイアス抵抗と、前記第5、第6、第7、及び第8のバイアス抵抗と接続される第2のバイアス手段とを備え、前記第2、第3、第5、及び第6のトランジスタのベース各々に前記第1のバイアス手段からバイアス電位を与え、前記第8、第9、第11、及び第12のトランジスタのベース各々に前記第2のバイアス手段からバイアス電位を与える構成となっているものである。
これにより、特性がばらついたトランジスタの影響を最小限に抑えることができ、常時RF信号をモニタし補償信号を出力する回路を用いる必要がなく可変容量の値はトランジスタのばらつき方に応じて、一度設定するだけで、妨害波入力時のDCオフセットの変動を抑えることができ、無線通信装置の受信特性の劣化を抑えることができる。
本発明の直接直交復調器は、第14に、上記第12の直接直交復調器であって、前記第2のトランジスタのベースに接続された第1の容量及び第1のバイアス抵抗と、前記第3のトランジスタのベースに接続された第2の容量及び第2のバイアス抵抗と、前記第5のトランジスタのベースに接続された第3の容量及び第3のバイアス抵抗と、前記第6のトランジスタのベースに接続された第4の容量及び第4のバイアス抵抗と、前記第8のトランジスタのベースに接続された第5の容量及び第5のバイアス抵抗と、前記第9のトランジスタのベースに接続された第6の容量及び第6のバイアス抵抗と、前記第11のトランジスタのベースに接続された第7の容量及び第7のバイアス抵抗と、前記第12のトランジスタのベースに接続された第8の容量及び第8のバイアス抵抗とを備え、前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8のバイアス抵抗にそれぞれ第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8の可変バイアス手段が接続されているものとする。
これにより、特性がばらついたトランジスタの影響を最小限に抑えることができ、常時RF信号をモニタし補償信号を出力する回路を用いる必要がなく可変容量の値はトランジスタのばらつき方に応じて、一度設定するだけで、妨害波入力時のDCオフセットの変動を抑えることができ、無線通信装置の受信特性の劣化を抑えることができる。
本発明の直接直交復調器は、第15に、上記第13の直接直交復調器であって、前記第1、第4、第5、及び第8のバイアス抵抗にそれぞれ第1、第2、第3、及び第4の可変バイアス手段が接続され、前記第2、及び第3のバイアス抵抗が前記第1のバイアス手段と接続され、前記第6、及び前記第7のバイアス抵抗が第2のバイアス手段と接続されているものとする。
これにより、特性がばらついたトランジスタの影響を最小限に抑えることができ、常時RF信号をモニタし補償信号を出力する回路を用いる必要がなく可変容量の値はトランジスタのばらつき方に応じて、一度設定するだけで、妨害波入力時のDCオフセットの変動を抑えることができ、無線通信装置の受信特性の劣化を抑えることができる。
本発明の直接直交復調器は、第16に、上記第13乃至第15のいずれかの直接直交復調器であって、前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8のバイアス抵抗の代わりに、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8のバイアスインダクタを備えるものである。
これにより、特性がばらついたトランジスタの影響を最小限に抑えることができ、常時RF信号をモニタし補償信号を出力する回路を用いる必要がなく可変容量の値はトランジスタのばらつき方に応じて、一度設定するだけで、妨害波入力時のDCオフセットの変動を抑えることができ、無線通信装置の受信特性の劣化を抑えることができる。
本発明は、第17に、上記第1乃至第16のいずれかの直接直交復調器を受信部に備える無線通信装置を提供する。
これにより、上記いずれかの直接直交復調器を無線通信装置に備えることで、特性がばらついたトランジスタの影響を最小限に抑えることができ、常時RF信号をモニタし補償信号を出力する回路を用いる必要がなく、可変容量の値はトランジスタのばらつき方に応じて、一度設定するだけで、妨害波入力時のDCオフセットの変動を抑えることができ、受信特性の劣化を抑えることができる。
本発明によれば、妨害波が入力するたびに回路を補償する必要がなく、直接復調方式に適用することが可能な直接直交復調器及び無線通信装置を提供できる。
(第1の実施形態)
本実施形態では、増幅率がばらついたトランジスタの影響を抑制する直接直交復調器について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る直接直交復調器100の構成を示すブロック図である。第1の実施形態の直接直交復調器100は、同相信号復調器101と直交信号復調器102を有して構成されている。
同相信号復調器101は、ギルバートセル型ミキサを構成している。RF+端子104は、入力結合用の容量105を介してトランジスタ106のベースに接続されている。RF+端子104に入力されたRF+信号は、入力結合用の容量105を介してトランジスタ106のベースへ供給される。RF−端子107は、入力結合用の容量108を介してトランジスタ109のベースに接続されている。RF−端子107には、RF+信号と180度位相差を持つRF−信号が入力され、このRF−信号は入力結合用の容量108を介してトランジスタ109のベースへ供給される。
同相LO+端子110に入力された同相LO+信号は、入力結合用の容量111を介してトランジスタ113のベースに供給されるとともに、入力結合用の容量112を介してトランジスタ114のベースに供給される。同相LO−端子115に入力された同相LO−信号は、入力結合用の容量116を介してトランジスタ118のベースに供給されるとともに、入力結合用の容量117を介してトランジスタ119のベースに供給される。
トランジスタ113、114、118、及び119のベースは、それぞれバイアス抵抗120、121、122、及び123を介してバイアス手段103に接続され、ベースバイアス電圧を与えている。このときバイアス抵抗120、121、122、及び123は、同相LO+信号と同相LO−信号がバイアス手段103側に漏れないように数K〜数十KΩの値となっている。
トランジスタ113とトランジスタ118のエミッタがカップリングされ、トランジスタ106のコレクタと接続され、トランジスタ106のエミッタはエミッタ抵抗125を介して接地されている。同様に、トランジスタ114とトランジスタ119のエミッタがカップリングされ、トランジスタ109のコレクタと接続され、トランジスタ109のエミッタはエミッタ抵抗126を介して接地されている。
トランジスタ113とトランジスタ119のコレクタは負荷抵抗127を介して電圧源129に接続され、トランジスタ114とトランジスタ118のコレクタは負荷抵抗128を介して電圧源129に接続されている。同相BB+端子130は、負荷抵抗127とトランジスタ113、119のコレクタの間に接続され同相BB+信号を出力し、同相BB−端子131は、負荷抵抗128とトランジスタ114、118のコレクタの間に接続され同相BB−信号を出力する。
図2は、バイアス手段103の構成の一例を示す回路図である。バイアス手段103は、ベースが共通接続された2つのトランジスタ140、141でカレントミラー回路を構成しており、抵抗142に流れる電流を制御している。抵抗142で電圧降下した電圧をバイアス抵抗120、121、122、及び123に与えている。なお、図2において、符号1031は電圧源、1032は定電流回路、1033、1034はエミッタ抵抗である。
また、図1に示した直接直交復調器100において、直交信号復調器102は、同相信号復調器と同じ回路構成をしており、直交LO+端子132には、同相LO+信号と90度位相差を持つ直交LO+信号が入力され、直交LO−端子133は、直交LO+信号と180度位相差を持つ直交LO−信号が入力される。直交BB+端子130は直交BB+信号を出力し、直交BB−端子131は直交BB−信号を出力する。
なお、同相信号復調器101の6個のトランジスタ106,113,118,109,119,114が特許請求の範囲に記載した第1〜第6のトランジスタにそれぞれ相当し、同相BB+端子130及び同相BB−端子131が特許請求の範囲に記載した第1及び第2の出力端子に相当する。また、直交信号復調器102の6個のトランジスタ(図示を省略)が特許請求の範囲に記載した第7〜第12のトランジスタにそれぞれ相当し、直交BB+端子134及び直交BB−端子135が特許請求の範囲に記載した第3及び第4の出力端子に相当する。また、同相信号復調器101のバイアス手段103が特許請求の範囲に記載した第1のバイアス手段に相当し、直交信号復調器102のバイアス手段(図示を省略)が特許請求の範囲に記載した第2のバイアス手段に相当する。
また、同相信号復調器101の4個の容量111,116,117,112が特許請求の範囲に記載した第1〜第4の容量にそれぞれ相当し、4個のバイアス抵抗120,122,123,121が特許請求の範囲に記載した第1〜第4のバイアス抵抗にそれぞれ相当する。また、直交信号復調器102の4個の容量(図示を省略)が第5〜第8の容量にそれぞれ相当し、4個のバイアス抵抗(図示を省略)が第5〜第8のバイアス抵抗にそれぞれ相当する。
RF+端子104とRF−端子107から差動でRF+信号とRF−信号が、同相信号復調器101と直交信号復調器102に入力される。同相信号復調器101では、同相LO+端子110と同相LO−端子115に、それぞれ同相LO+信号及び同相LO−信号が入力され、RF+信号及びRF−信号と混合し、同相BB+端子130から同相BB+信号を出力し、同相BB−端子131から同相BB−信号を出力する。直交信号復調器102には、直交LO+端子132と直交LO−端子133に、それぞれ直交LO+信号及び直交LO−信号が入力され、RF+信号及びRF−信号と混合し、直交BB+端子134から直交BB+信号を出力し、直交BB−端子135から直交BB−信号を出力する。
このとき、トランジスタ113、114、118、及び119のうちひとつ、または複数のトランジスタの増幅率がばらついたときに、ベースバイアス電圧が変動を起こすことになる。しかし、本実施形態では、バイアス抵抗120、121、122、及び123を用いて、トランジスタ113、114、118、及び119をそれぞれ別々にバイアスしているので、増幅率がばらついたトランジスタのベースバイアス電圧が他のトランジスタのベースバイアス電圧に影響することがない。したがって、差動回路のばらつきを最小限に抑えることができる。
以上より、第1の実施形態の直接直交復調器によれば、常時RF信号をモニタし補償信号を出力する回路を用いることなく、簡易な回路構成で妨害波入力時のDCオフセットの変動を抑えることができ、受信特性の劣化を抑えることができる。
なお、本実施形態では、NPN型のバイポーラトランジスタを用いて説明したが、PNP型のバイポーラトランジスタでもよい。また、本実施形態では、バイポーラトランジスタを用いて説明したが、FETを用いて、ベースをゲートに、エミッタをソースに、コレクタをドレインに置き換えてもよい。
なお、本実施形態では、負荷抵抗を用いたが、負荷インダクタを用いてもよい。また、本実施形態では、エミッタ抵抗を用いたが、エミッタインダクタを用いてもよい。また、本実施形態では、バイアス抵抗を用いたが、バイアスインダクタを用いてもよい。
なお、本実施形態では、ひとつのバイアス手段を用いて複数のバイアス抵抗に電位を与えていたが、バイアス抵抗それぞれにバイアス手段を用いてもよい。また、本実施形態では、バイアス手段を用いてバイアス抵抗に電位を与えていたが、バイアス手段は説明した回路に限らない。
なお、本実施形態では、RF+端子とRF−端子から、差動のRF信号を入力するとしたが、RF−端子を容量で接地して片相入力としてもよい。また、本実施形態では、同相LO+端子と同相LO−端子、及び直交LO+端子と直交LO−端子から、差動の同相LO信号及び直交LO信号を入力するとしたが、同相LO−端子と直交LO−端子をそれぞれ容量で接地して片相入力としてもよい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、ベースバイアスを調整する機能を付加した直接直交復調器について説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る直接直交復調器200の構成を示すブロック図である。第2の実施形態の直接直交復調器200は、同相信号復調器201と直交信号復調器202を有して構成されている。なお、上記第1の実施形態で説明した構成と同一のものについては同一符号を付することで説明を省略する。第1の実施形態と異なる点は、バイアス手段の代わりに、バイアス抵抗120、121、122、及び123のそれぞれに可変バイアス手段203a、203b、203c、及び203dを用いている点であり、直交信号復調器202についても同様の構成となっている。
図4は、可変バイアス手段203aの構成の一例を示す回路図である。可変バイアス手段203aは、トランジスタ140、141でカレントミラー回路を構成しており、抵抗142とトランジスタ210に流れる合計の電流を制御している。トランジスタ210のベースは、ベース抵抗2031を介してバイアス制御端子211に接続されている。バイアス制御端子211に与えられるバイアス制御信号によって、トランジスタ210に流れる電流を制御している。カレントミラー回路により、抵抗142とトランジスタ210に流れる合計の電流は一定であるが、トランジスタ210に流れる電流を制御することで、抵抗142に流れる電流を制御することができる。
以上から、可変バイアス手段203aは、抵抗142で電圧降下した電圧をバイアス抵抗120に与えているので、抵抗142に流れる電流を制御することでバイアス抵抗120に与える電圧を制御できる。バイアス抵抗120に与える電圧を高くするには、抵抗142に流れる電流を減らしトランジスタ210に流れる電流を増やせばよいので、電圧の高いバイアス制御信号を与える。バイアス抵抗120に与える電圧を低くするには、電圧の低いバイアス制御信号を与える。
なお、可変バイアス手段203b、203c、及び203dについても、可変バイアス手段203aと同一回路である。
図3に示したように、RF+端子104とRF−端子107から差動でRF+信号とRF−信号が、同相信号復調器201と直交信号復調器202に入力される。同相信号復調器201では、同相LO+端子110と同相LO−端子115に、それぞれ同相LO+信号及び同相LO−信号が入力され、RF+信号及びRF−信号と混合し、同相BB+端子130から同相BB+信号を出力し、同相BB−端子131から同相BB−信号を出力する。直交信号復調器202には、直交LO+端子132と直交LO−端子133に、それぞれ直交LO+信号及び直交LO−信号が入力され、RF+信号及びRF−信号と混合し、直交BB+端子134から直交BB+信号を出力し、直交BB−端子から直交BB−信号を出力する。
このとき、トランジスタ113、114、118、及び119のうちひとつ、または複数のトランジスタの増幅率がばらついたときに、ベースバイアス電圧が変動を起こすことになる。しかし、本実施形態では、バイアス抵抗120、121、122、及び123を用いて、トランジスタ113、114、118、及び119をそれぞれ別々にバイアスしているので、増幅率がばらついたトランジスタのベースバイアス電圧が他のトランジスタのベースバイアス電圧に影響することがない。
また、トランジスタの増幅率ばらつきに応じて、可変バイアス手段203a〜203dの電圧を調整することでトランジスタの増幅率のばらつきを補償することができる。具体的に、同相信号復調器201においてトランジスタ113の増幅率が高くばらついた場合は、可変バイアス手段203aの電圧を下げる方向に調整する。トランジスタ113とトランジスタ118に流れるコレクタ電流が等しくなように可変バイアス手段203aが調整されると差動回路のバランスが補償され、妨害波入力時と妨害波無入力時の2つの状態におけるDCオフセットの変動が抑えられる。トランジスタ113の増幅率が低くばらついた場合は、可変バイアス手段203aの電圧を高くする方向に調整することで補償できる。この説明では、トランジスタ113のみがばらついたと仮定したが、本実施形態では、これに限らずトランジスタ113、114、118、及び119のうちひとつまたは複数のトランジスタがばらついた場合にも効果があり、トランジスタ113とトランジスタ118で、トランジスタ114とトランジスタ119で、それぞれに流れるコレクタ電流が等しくなるように調整すればよい。
また、直交信号復調器202についても同様である。調整の際には、可変バイアス手段203a、203b、203c、及び203dはそれぞれ独立に調整できる。
可変バイアス手段の調整は、工場出荷時に、妨害波入力時と妨害波無入力時の2つの状態における同相BB+端子130、同相BB−端子131、直交BB+端子134、及び直交BB−端子135に出力されるDCオフセットの変動が小さくなるように調整すればよい。
以上より、第2の実施形態の直接直交復調器によれば、常時RF信号をモニタし補償信号を出力する回路を用いることなく、簡易な回路構成で妨害波入力時のDCオフセットの変動を抑えることができ、受信特性の劣化を抑えることができる。
なお、本実施形態では、NPN型のバイポーラトランジスタを用いて説明したが、PNP型のバイポーラトランジスタでもよい。また、本実施形態では、バイポーラトランジスタを用いて説明したが、FETを用いて、ベースをゲートに、エミッタをソースに、コレクタをドレインに置き換えてもよい。
なお、本実施形態では、負荷抵抗を用いたが、負荷インダクタを用いてもよい。また、本実施形態では、エミッタ抵抗を用いたが、エミッタインダクタを用いてもよい。また、本実施形態では、バイアス抵抗を用いたが、バイアスインダクタを用いてもよい。
なお、本実施形態では、可変バイアス手段を用いてバイアス抵抗に電位を与えていたが、可変バイアス手段は説明した回路に限らない。
なお、本実施形態では、RF+端子とRF−端子から、差動のRF信号を入力するとしたが、RF−端子を容量で接地して片相入力としてもよい。また、本実施形態では、同相LO+端子と同相LO−端子、及び直交LO+端子と直交LO−端子から、差動の同相LO信号及び直交LO信号を入力するとしたが、同相LO−端子と直交LO−端子をそれぞれ容量で接地して片相入力としてもよい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、ベースバイアスを調整する機能を付加した直接直交復調器について説明する。
図5は、本発明の第3の実施形態に係る直接直交復調器300の構成を示すブロック図である。第3の実施形態の直接直交復調器300は、同相信号復調器301と直交信号復調器302を有して構成されている。上記第1の実施形態で説明した回路と同一のものについては同一符号を付することで説明を省略する。第1の実施形態と異なる点は、バイアス手段の代わりに、バイアス抵抗120、123のそれぞれに可変バイアス手段203a、203dを用いている点であり、直交信号復調器302についても同様の構成となっている。
RF+端子104とRF−端子107から差動でRF+信号とRF−信号が、同相信号復調器301と直交信号復調器302に入力される。同相信号復調器301では、同相LO+端子110と同相LO−端子115に、それぞれ同相LO+信号及び同相LO−信号が入力され、RF+信号及びRF−信号と混合し、同相BB+端子130から同相BB+信号を出力し、同相BB−端子131から同相BB−信号を出力する。直交信号復調器302には、直交LO+端子132と直交LO−端子133に、それぞれ直交LO+信号及び直交LO−信号が入力され、RF+信号及びRF−信号と混合し、直交BB+端子134から直交BB+信号を出力し、直交BB−端子から直交BB−信号を出力する。
このとき、トランジスタ113、114、118、及び119のうちひとつ、または複数のトランジスタの増幅率がばらついたときに、ベースバイアス電圧が変動を起こすことになる。しかし、本実施形態では、バイアス抵抗120、121、122、及び123を用いて、トランジスタ113、114、118、及び119をそれぞれ別々にバイアスしているので、増幅率がばらついたトランジスタのベースバイアス電圧が他のトランジスタのベースバイアス電圧に影響することがない。
また、トランジスタの増幅率ばらつきに応じて、可変バイアス電圧源(可変バイアス手段203a,203d)を調整することでトランジスタの増幅率のばらつきを補償することができる。具体的に、同相信号復調器301においてトランジスタ113の増幅率が高くばらついた場合は、可変バイアス手段203aの電圧を下げる方向に調整する。トランジスタ113とトランジスタ118に流れるコレクタ電流が等しくなように可変バイアス手段203aが調整されると差動回路のバランスが補償され、妨害波入力時と妨害波無入力時の2つの状態におけるDCオフセットの変動が抑えられる。トランジスタ113の増幅率が低くばらついた場合は、可変バイアス手段203aの電圧を高くする方向に調整することで補償できる。
上記説明では、トランジスタ113のみがばらついたと仮定したが、本実施形態では、これに限らずトランジスタ113、114、118、及び119のうちひとつまたは複数のトランジスタがばらついた場合にも効果があり、トランジスタ113とトランジスタ118で、トランジスタ114とトランジスタ119で、それぞれに流れるコレクタ電流が等しくなるように調整すればよい。また、直交信号復調器についても同様である。
可変バイアス電圧源(可変バイアス手段203a,203d)の調整は、工場出荷時に、妨害波入力時と妨害波無入力時の2つの状態における同相BB+端子130、同相BB−端子131、直交BB+端子134、及び直交BB−端子135に出力されるDCオフセットの変動が小さくなるように調整すればよい。
以上より、第3の実施形態の直接直交復調器によれば、常時RF信号をモニタし補償信号を出力する回路を用いることなく、簡易な回路構成で妨害波入力時のDCオフセットの変動を抑えることができ、受信特性の劣化を抑えることができる。
なお、本実施形態では、NPN型のバイポーラトランジスタを用いて説明したが、PNP型のバイポーラトランジスタでもよい。また、本実施形態では、バイポーラトランジスタを用いて説明したが、FETを用いて、ベースをゲートに、エミッタをソースに、コレクタをドレインに置き換えてもよい。
なお、本実施形態では、負荷抵抗を用いたが、負荷インダクタを用いてもよい。また、本実施形態では、エミッタ抵抗を用いたが、エミッタインダクタを用いてもよい。また、本実施形態では、バイアス抵抗を用いたが、バイアスインダクタを用いてもよい。
なお、本実施形態では、可変バイアス手段を用いてバイアス抵抗に電位を与えていたが、可変バイアス手段は説明した回路に限らない。
なお、本実施形態では、RF+端子とRF−端子から、差動のRF信号を入力するとしたが、RF−端子を容量で接地して片相入力としてもよい。また、本実施形態では、同相LO+端子と同相LO−端子、及び直交LO+端子と直交LO−端子から、差動の同相LO信号及び直交LO信号を入力するとしたが、同相LO−端子と直交LO−端子をそれぞれ容量で接地して片相入力としてもよい。
(第4の実施形態)
第4の実施形態では、出力に漏れたLO信号と妨害波の位相を制御する機能を付加した直接直交復調器について説明する。
図6は、本発明の第4の実施形態に係る直接直交復調器400の構成を示すブロック図である。第4の実施形態の直接直交復調器400は、同相信号復調器401と直交信号復調器402を有して構成されている。上記第1の実施形態で説明した回路と同一のものについては同一の符号を付することで説明を省略する。第1の実施形態と異なる点は、トランジスタ113、119のコレクタと負荷抵抗127の間を可変容量403aで接地し、トランジスタ114、118のコレクタと負荷抵抗128の間を可変容量403bで接地している点と、トランジスタ113のベースとトランジスタ114のベースを接続している点と、トランジスタ118のベースとトランジスタ119のベースを接続している点であり、直交信号復調器402についても同様の構成となっている。
なお、同相信号復調器401の可変容量403a及び可変容量403bが特許請求の範囲に記載した第1及び第2の可変容量に相当し、また、直交信号復調器402の2個の可変容量(図示を省略)が特許請求の範囲に記載した第3及び第4の可変容量に相当する。
図7は可変容量403aの構成の一例を示す回路図である。図7(a)は、バラクタを用いた可変容量の構成例であり、図7(b)は、容量バンクによる可変容量の構成例であり、図7(c)は、微小電気機械素子(MEMS:Micro Electro Mechanical Systems)を用いた可変容量の構成例であり、図7(d)は、MEMSスイッチを用いた容量バンクによる可変容量の構成例である。
図7(a)の構成において、可変容量403aは、容量410とバラクタ411を有して構成され、容量制御端子412から容量制御信号を、抵抗413を介して入力し、バラクタ411の容量値を変化させることで可変容量403aの容量値を可変させることができる。
図7(b)の構成において、容量420、421、及び422はそれぞれ異なる容量値をもっており、それぞれFETスイッチ423、424、及び425に接続している。FETスイッチ423、424、及び425のゲートにそれぞれ抵抗426、427、及び428を介して容量制御端子429、430、及び431に接続している。容量制御端子429をHiレベルにし、容量制御端子430及び431をLowレベルにすると、FETスイッチ423はオンしてFETスイッチ424及び425はオフし、可変容量403aの値は、容量420の値となる。同様に、容量制御端子430をHiレベル、容量制御端子429及び431をLowレベルにすると可変容量403aは容量421の値となり、容量制御端子431をHiレベル、容量制御端子429及び4310をLowレベルにすると可変容量403aは容量422の値となる。Hiレベルにする容量制御端子を選択することで可変容量403aの値を可変することができる。また、複数の容量制御端子をHiレベルにしてもかまわない。また、図7(b)では、用意された容量とFETスイッチは3個であるが、これ以上でもよく、好ましくは、直接直交復調器400のトランジスタ113、114、118、及び119のばらつき方の組み合わせ数に対応した容量値に可変できればよい。
図7(c)の構成において、MEMS可変容量440は抵抗441を介して容量制御端子442に接続されている。MEMS可変容量440は、電極間の距離を容量制御端子442に与えられた信号に応じて可変させて容量を変化させることができる。これより、可変容量403aの値を可変することができる。また、MEMS可変容量440の別の構成としては、電極間の距離を一定にして、電極をスライドすることで容量を変化させるようにしてもよい。
図7(d)の構成において、容量450、451、及び452は、それぞれ異なる容量値をもっており、それぞれMEMSスイッチ453、454、及び455に接続されている。MEMSスイッチ453、454、及び455はそれぞれ抵抗456、457、及び458を介して、容量制御端子459、460、及び461に接続されている。MEMSスイッチ453は、容量制御端子459に入力される信号に応じてオン、オフし、MEMSスイッチ454及び455についても同様に容量制御端子460及び461に入力される信号に応じてオン、オフする。これより、可変容量403aは、容量450、451、及び452のうちから選択することで容量値を可変することができる。また、図7(d)では、用意された容量とMEMSスイッチは3個であるが、これ以上でもよく、好ましくは、直接直交復調器400のトランジスタ113、114、118、及び119のばらつき方の組み合わせ数に対応した容量値に可変できればよい。
なお、これら図7の構成は、可変容量403bについても同様である。
図6に示したように、RF+端子104とRF−端子107から差動でRF+信号とRF−信号が、同相信号復調器401と直交信号復調器402に入力される。同相信号復調器401では、同相LO+端子110と同相LO−端子115に、それぞれ同相LO+信号及び同相LO−信号が入力され、RF+信号及びRF−信号と混合し、同相BB+端子130から同相BB+信号を出力し、同相BB−端子131から同相BB−信号を出力する。直交信号復調器402には、直交LO+端子132と直交LO−端子133に、それぞれ直交LO+信号及び直交LO−信号が入力され、RF+信号及びRF−信号と混合し、直交BB+端子134から直交BB+信号を出力し、直交BB−端子から直交BB−信号を出力する。
このとき、同相信号復調器401において、同相BB+端子130と同相BB−端子131に漏れこんだ同相LO+信号、同相LO−信号、及び妨害波の位相をそろえるように可変容量403a、403bの値を独立に調整する。可変容量403a、403bの可変精度は0.1pF程度あれば十分であるが、細かく制御できる方が位相の制御は正確になる。同位相にそろえることにより、同相BB+信号、同相BB−信号、及び妨害波の位相を同相BB+端子130と同相BB−端子131で同位相となるように制御することで、差動合成で2次高調波が打ち消され、DCオフセットの変動を抑えることができる。直交信号復調器402の直交BB+信号と直交BB−信号についても同様にして、DCオフセットの変動を抑えることができる。
可変容量の調整は、工場出荷時に、妨害波入力時と妨害波無入力時の2つの状態における同相BB+端子130、同相BB−端子131、直交BB+端子134、及び直交BB−端子135に出力されるDCオフセットの変動が少なくなるように調整すればよい。
以上より、第4の実施形態の直接直交復調器によれば、常時RF信号をモニタし補償信号を出力する回路を用いることなく、簡易な回路構成で妨害波入力時のDCオフセットの変動を抑えることができ、受信特性の劣化を抑えることができる。
なお、本実施形態では、NPN型のバイポーラトランジスタを用いて説明したが、PNP型のバイポーラトランジスタでもよい。また、本実施形態では、バイポーラトランジスタを用いて説明したが、FETを用いて、ベースをゲートに、エミッタをソースに、コレクタをドレインに置き換えてもよい。
なお、本実施形態では、負荷抵抗を用いたが、負荷インダクタを用いてもよい。また、本実施形態では、エミッタ抵抗を用いたが、エミッタインダクタを用いてもよい。
なお、本実施形態では、RF+端子とRF−端子から、差動のRF信号を入力するとしたが、RF−端子を容量で接地して片相入力としてもよい。また、本実施形態では、同相LO+端子と同相LO−端子、及び直交LO+端子と直交LO−端子から、差動の同相LO信号及び直交LO信号を入力するようにしたが、同相LO−端子と直交LO−端子をそれぞれ容量で接地して片相入力としてもよい。
(第5の実施形態)
第5の実施形態では、出力に漏れたLO信号と妨害波の位相を制御する機能を付加した直接直交復調器について説明する。
図8は、本発明の第5の実施形態に係る直接直交復調器500の構成を示すブロック図である。第5の実施形態の直接直交復調500は、同相信号復調器501と直交信号復調器502を有して構成されている。上記第1の実施形態で説明した回路と同一のものについては同一の符号を付することで説明を省略する。第1の実施形態と異なる点は、同相信号復調器501で、トランジスタ113、119のコレクタと負荷抵抗127の間を可変容量403aで接地し、トランジスタ114、118のコレクタと負荷抵抗128の間を容量503で接地している点と、トランジスタ113のベースとトランジスタ114のベースを接続している点と、トランジスタ118のベースとトランジスタ119のベースを接続している点であり、直交信号復調器502についても同様の構成となっている。
なお、同相信号復調器501の容量503が特許請求の範囲に記載した第9の容量に相当し、また、直交信号復調器502の容量(図示を省略)が特許請求の範囲に記載した第10の容量に相当する。
RF+端子104とRF−端子107から差動でRF+信号とRF−信号が、同相信号復調器501と直交信号復調器502に入力される。同相信号復調器501では、同相LO+端子110と同相LO−端子115に、それぞれ同相LO+信号及び同相LO−信号が入力され、RF+信号及びRF−信号と混合し、同相BB+端子130から同相BB+信号を出力し、同相BB−端子131から同相BB−信号を出力する。直交信号復調器502には、直交LO+端子132と直交LO−端子133に、それぞれ直交LO+信号及び直交LO−信号が入力され、RF+信号及びRF−信号と混合し、直交BB+端子134から直交BB+信号を出力し、直交BB−端子から直交BB−信号を出力する。
このとき、同相信号復調器501において、同相BB+端子130と同相BB−端子131に漏れこんだ同相LO+信号、同相LO−信号、及び妨害波の位相を同位相にそろえるように可変容量403aの値を調整する。同位相にそろえることにより、同相BB+信号と同相BB−信号を差動合成することで、2次高調波が打ち消され、DCオフセットの変動を抑えることができる。直交信号復調器502の直交BB+信号と直交BB−信号についても同様にして、DCオフセットの変動を抑えることができる。
可変容量の調整は、工場出荷時に、妨害波入力時と妨害波無入力時の2つの状態における同相BB+端子130、同相BB−端子131、直交BB+端子134、及び直交BB−端子135に出力されるDCオフセットの変動が少なくなるように調整すればよい。
以上より、第5の実施形態の直接直交復調器によれば、常時RF信号をモニタし補償信号を出力する回路を用いることなく、簡易な回路構成で妨害波入力時のDCオフセットの変動を抑えることができ、受信特性の劣化を抑えることができる。
なお、本実施形態では、NPN型のバイポーラトランジスタを用いて説明したが、PNP型のバイポーラトランジスタでもよい。また、本実施形態では、バイポーラトランジスタを用いて説明したが、FETを用いて、ベースをゲートに、エミッタをソースに、コレクタをドレインに置き換えてもよい。
なお、本実施形態では、負荷抵抗を用いたが、負荷インダクタを用いてもよい。また、本実施形態では、エミッタ抵抗を用いたが、エミッタインダクタを用いてもよい。
なお、本実施形態では、RF+端子とRF−端子から、差動のRF信号を入力するとしたが、RF−端子を容量で接地して片相入力としてもよい。また、本実施形態では、同相LO+端子と同相LO−端子、及び直交LO+端子と直交LO−端子から、差動の同相LO信号及び直交LO信号を入力するとしたが、同相LO−端子と直交LO−端子をそれぞれ容量で接地して片相入力としてもよい。
(第6の実施形態)
第6の実施形態では、出力に漏れたLO信号と妨害波の位相を制御する機能を付加した直接直交復調器について説明する。
図9は、本発明の第6の実施形態に係る直接直交復調器600の構成を示すブロック図である。第6の実施形態の直接直交復調器600は、同相信号復調器601と直交信号復調器602を有して構成されている。上記第1の実施形態で説明した回路と同一のものについては同一の符号を付することで説明を省略する。第1の実施形態と異なる点は、同相信号復調器601で、トランジスタ113、119のコレクタと負荷抵抗127の間を可変容量403aで接地し、トランジスタ114、118のコレクタと負荷抵抗128の間を可変容量403bで接地している点であり、直交信号復調器602についても同様の構成となっている。
RF+端子104とRF−端子107から差動でRF+信号とRF−信号が、同相信号復調器601と直交信号復調器602に入力される。同相信号復調器601では、同相LO+端子110と同相LO−端子115に、それぞれ同相LO+信号及び同相LO−信号が入力され、RF+信号及びRF−信号と混合し、同相BB+端子130から同相BB+信号を出力し、同相BB−端子131から同相BB−信号を出力する。直交信号復調器602には、直交LO+端子132と直交LO−端子133に、それぞれ直交LO+信号と直交LO−信号が入力され、RF+信号及びRF−信号と混合し、直交BB+端子134から直交BB+信号を出力し、直交BB−端子から直交BB−信号を出力する。
このとき、トランジスタ113、114、118、及び119のうちひとつ、または複数のトランジスタの増幅率がばらついたときに、ベースバイアス電圧が変動を起こすことになる。しかし、本実施形態では、バイアス抵抗120、121、122、及び123を用いて、トランジスタ113、114、118、及び119をそれぞれ別々にバイアスしているので、増幅率がばらついたトランジスタのベースバイアス電圧が他のトランジスタのベースバイアス電圧に影響することがない。したがって、差動回路のばらつきを最小限に抑えることができる。
また、同相信号復調器601において、同相BB+端子130と同相BB−端子131に漏れこんだ同相LO+信号、同相LO−信号、及び妨害波の位相をそろえるように可変容量403a、403bの値を調整する。同位相にそろえることにより、同相BB+信号と同相BB−信号を差動合成することで、2次高調波が打ち消され、DCオフセットの変動を抑えることができる。直交信号復調器602の直交BB+信号と直交BB−信号についても同様にして、DCオフセットの変動を抑えることができる。
可変容量の調整は、工場出荷時に、妨害波入力時と妨害波無入力時の2つの状態における同相BB+端子130、同相BB−端子131、直交BB+端子134、及び直交BB−端子135に出力されるDCオフセットの変動が少なくなるように調整すればよい。
以上より、第6の実施形態の直接直交復調器によれば、常時RF信号をモニタし補償信号を出力する回路を用いることなく、簡易な回路構成で妨害波入力時のDCオフセットの変動を抑えることができ、受信特性の劣化を抑えることができる。
なお、本実施形態では、NPN型のバイポーラトランジスタを用いて説明したが、PNP型のバイポーラトランジスタでもよい。また、本実施形態では、バイポーラトランジスタを用いて説明したが、FETを用いて、ベースをゲートに、エミッタをソースに、コレクタをドレインに置き換えてもよい。
なお、本実施形態では、負荷抵抗を用いたが、負荷インダクタを用いてもよい。また、本実施形態では、エミッタ抵抗を用いたが、エミッタインダクタを用いてもよい。また、本実施形態では、バイアス抵抗を用いたが、バイアスインダクタを用いてもよい。
なお、本実施形態では、ひとつのバイアス手段を用いてバイアス抵抗に電位を与えていたが、バイアス抵抗それぞれにバイアス手段を用いてもよい。また、本実施形態では、バイアス手段を用いてバイアス抵抗に電位を与えていたが、バイアス手段は図2に示した回路に限らない。
なお、本実施形態では、RF+端子とRF−端子から、差動のRF信号を入力するとしたが、RF−端子を容量で接地して片相入力としてもよい。また、本実施形態では、同相LO+端子と同相LO−端子、及び直交LO+端子と直交LO−端子から、差動の同相LO信号及び直交LO信号を入力するとしたが、同相LO−端子と直交LO−端子をそれぞれ容量で接地して片相入力としてもよい。
なお、本実施形態では、同相信号復調器に可変容量を2つ使用したが、1つだけ可変容量にしてもう一つは固定の容量を使用してもよい。また、直交信号復調器についても同様に、1つだけ可変容量を使用してもう一つを固定の容量を使用してもよい。
(第7の実施形態)
第7の実施形態では、出力に漏れたLO信号と妨害波の位相を制御する機能を付加した直接直交復調器について説明する。
図10は、本発明の第7の実施形態に係る直接直交復調器700の構成を示すブロック図である。第7の実施形態の直接直交復調器700は、同相信号復調器701と直交信号復調器702を有して構成されている。上記第1の実施形態で説明した回路と同一のものについては同一の符号を付することで説明を省略する。第1の実施形態と異なる点は、同相信号復調器701で、トランジスタ113、119のコレクタと負荷抵抗127の間を可変容量403aで接地し、トランジスタ114、118のコレクタと負荷抵抗128の間を可変容量403bで接地している点と、バイアス手段の代わりに、同相信号復調器701のバイアス抵抗120、121、122、及び123のそれぞれに可変バイアス手段203a、203b、203c、及び203dを用いている点であり、直交信号復調器702についても同様の構成となっている。
RF+端子104とRF−端子107から差動でRF+信号とRF−信号が、同相信号復調器701と直交信号復調器702に入力される。同相信号復調器701では、同相LO+端子110と同相LO−端子115に、それぞれ同相LO+信号及び同相LO−信号が入力され、RF+信号及びRF−信号と混合し、同相BB+端子130から同相BB+信号を出力し、同相BB−端子131から同相BB−信号を出力する。直交信号復調器702には、直交LO+端子132と直交LO−端子133に、それぞれ直交LO+信号及び直交LO−信号が入力され、RF+信号及びRF−信号と混合し、直交BB+端子134から直交BB+信号を出力し、直交BB−端子から直交BB−信号を出力する。
このとき、トランジスタ113、114、118、及び119のうちひとつ、または複数のトランジスタの増幅率がばらついたときに、ベースバイアス電圧が変動を起こすことになる。しかし、本実施形態では、バイアス抵抗120、121、122、及び123を用いて、トランジスタ113、114、118、及び119をそれぞれ別々にバイアスしているので、増幅率がばらついたトランジスタのベースバイアス電圧が他のトランジスタのベースバイアス電圧に影響することがない。また、トランジスタの増幅率ばらつきに応じて、可変バイアス手段の電位を調整することでトランジスタの増幅率のばらつきを補償することができる。また、負荷制御信号を調整することで、負荷抵抗703、705を可変させることができる。
また、同相信号復調器701において、同相BB+端子130と同相BB−端子131に漏れこんだ同相LO+信号、同相LO−信号、及び妨害波の位相をそろえるように可変容量403a、403bの値を調整する。同位相にそろえることにより、同相BB+信号と同相BB−信号を差動合成することで、2次高調波が打ち消され、DCオフセットの変動を抑えることができる。直交信号復調器702の直交BB+信号と直交BB−信号についても同様にして、DCオフセットの変動を抑えることができる。
可変バイアス手段と可変容量の調整は、工場出荷時に、妨害波入力時と妨害波無入力時の2つの状態における同相BB+端子130、同相BB−端子131、直交BB+端子134、及び直交BB−端子135に出力されるDCオフセットの変動が少なくなるように調整すればよい。
以上より、第7の実施形態の直接直交復調器によれば、常時RF信号をモニタし補償信号を出力する回路を用いることなく、簡易な回路構成で妨害波入力時のDCオフセットの変動を抑えることができ、受信特性の劣化を抑えることができる。
なお、本実施形態では、NPN型のバイポーラトランジスタを用いて説明したが、PNP型のバイポーラトランジスタでもよい。また、本実施形態では、バイポーラトランジスタを用いて説明したが、FETを用いて、ベースをゲートに、エミッタをソースに、コレクタをドレインに置き換えてもよい。
なお、本実施形態では、負荷抵抗を用いたが、負荷インダクタを用いてもよい。また、本実施形態では、エミッタ抵抗を用いたが、エミッタインダクタを用いてもよい。また、本実施形態では、バイアス抵抗を用いたが、バイアスインダクタを用いてもよい。
なお、本実施形態では、RF+端子とRF−端子から、差動のRF信号を入力するとしたが、RF−端子を容量で接地して片相入力としてもよい。また、本実施形態では、同相LO+端子と同相LO−端子、及び直交LO+端子と直交LO−端子から、差動の同相LO信号及び直交LO信号を入力するとしたが、同相LO−端子と直交LO−端子をそれぞれ容量で接地して片相入力としてもよい。
なお、本実施形態では、同相信号復調器に可変容量を2つ使用したが、1つだけ可変容量にしてもう一つは固定の容量を使用してもよい。また、直交信号復調器についても同様に、1つだけ可変容量を使用してもう一つを固定の容量を使用してもよい。
なお、本実施形態では、同相信号復調器に可変バイアス手段を4つ使用したが、2つだけ可変バイアス手段を使用してもう2つをバイアス手段として、ペアになっているトランジスタの電流が等しくなるように調整できるようにしてもよい。また、直交信号復調についても同様に、2つだけ可変バイアス手段を使用してもう2つをバイアス手段として、ペアになっているトランジスタの電流が等しくなるように調整できるようにしてもよい。
(第8の実施形態)
第8の実施形態では、第1の実施形態から第7の実施形態で説明した直接直交復調器を用いた無線通信装置について説明する。
図11は、本発明の第8の実施形態に係る無線通信装置800の構成をしめすブロック図であり、受信部のみ図示している。図11の構成において、アンテナ801は、低雑音増幅器802の入力端に接続され、低雑音増幅器の出力端は直接直交復調器803に接続されている。直接直交復調器803は、同相信号復調器804と直交信号復調器805を有して構成される。同相信号復調器804は、局部発振器806と接続され、直交信号復調器805は、局部発振器806と位相器807を介して接続される。直接直交復調器803の出力は信号処理部808と接続している。
アンテナ801で受信した、受信RF信号は低雑音増幅器802で増幅され、直接直交復調器803に入力される。直接直交復調器803は、同相信号復調器804で受信RF信号と局部発振器806から入力された同相LO信号を混合して同相BB信号を信号処理部808に出力し、直交信号復調器805で受信RF信号と位相器807介して局部発振器806から入力された直交LO信号を混合して、直交BB信号を出力する。信号処理部808は、入力された同相BB信号と直交BB信号から、音声またはデータ等の情報を処理する。
直接直交復調器803に上記第1の実施形態から第7の実施形態で示したものを用いることで、特性がばらついたトランジスタの影響を最小限に抑えられる。また、常時RF信号をモニタし補償信号を出力する回路を用いる必要がない。したがって、複雑な補償回路を必要としない簡易な回路構成で妨害波入力時のDCオフセットの変動を抑えることができ、無線通信装置の受信特性の劣化を抑えることができる。
以上説明した実施形態によれば、特性がばらついたトランジスタの影響を最小限に抑えることができる。また、常時RF信号をモニタし補償信号を出力する回路を用いる必要がなく、可変容量の値は、トランジスタの増幅率のばらつき方に応じて、一度設定するだけで差動回路のばらつきを補償することができる。したがって、複雑な補償回路を必要としない簡易な回路構成で妨害波入力時のDCオフセットの変動を抑えることができ、無線通信装置の受信特性の劣化を抑えることができる。
本発明は、妨害波が入力するたびに回路を補償する必要がなく、直接復調方式に適用することが可能となる効果を有し、移動体通信などの無線通信装置の無線部回路に用いられ、無線周波数信号をベースバンド信号に直接復調する直接直交復調器、及びこの直接直交復調器を備える携帯電話、無線LAN等の無線通信装置等に有用である。
本発明の第1の実施形態に係る直接直交復調器の構成を示すブロック図 本発明の第1の実施形態に係るバイアス手段の構成例を示す回路図 本発明の第2の実施形態に係る直接直交復調器の構成を示すブロック図 本発明の第2の実施形態に係る可変バイアス手段の構成例を示す回路図 本発明の第3の実施形態に係る直接直交復調器の構成を示すブロック図 本発明の第4の実施形態に係る直接直交復調器の構成を示すブロック図 本発明の第4の実施形態に係る可変容量の構成例を示す回路図 本発明の第5の実施形態に係る直接直交復調器の構成を示すブロック図 本発明の第6の実施形態に係る直接直交復調器の構成を示すブロック図 本発明の第7の実施形態に係る直接直交復調器の構成を示すブロック図 本発明の第8の実施形態に係る無線通信装置の構成を示すブロック図 従来の直接復調器の一例を示すブロック図 従来のミキサの一例を示す回路図
符号の説明
100,200,300,400,500,600,700 直接直交復調器
101,201,301,401,501,601 同相信号復調器
102,202,302,402,502,602 直交信号復調器
103 バイアス手段
104 RF+端子
105,108 容量
106,109,113,114,118,119 トランジスタ
107 RF−端子
110 同相LO+信号
111,112,116,117 容量
115 LO−端子
120,121,122,123 バイアス抵抗
125,126 エミッタ抵抗
127,128 負荷抵抗
129 電圧源
130 同相BB+端子
131 同相BB−端子
132 直交LO+端子
133 直交LO−端子
134 直交BB+端子
135 直交BB−端子
140,141 トランジスタ
142 抵抗
203 可変バイアス手段
210 トランジスタ
211 バイアス制御端子
403 可変容量
410 容量
411 バラクタ
412 容量制御端子
413 抵抗
420,421,422 容量
423,424,425 FETスイッチ
426,427,428 抵抗
429,430,431 容量制御端子
440 MEMS可変容量
441 抵抗
442 容量制御端子
450,451,452 容量
453,454,455 MEMSスイッチ
456,457,458 抵抗
459,460,461 容量制御端子
503 容量
800 無線通信装置
801 アンテナ
802 低雑音増幅器
803 直接直交復調器
804 同相信号復調器
805 直交信号復調器
806 局部発振器
807 位相器
808 信号処理部
900 直接復調器

Claims (17)

  1. 第1のトランジスタのコレクタと第2、第3のトランジスタのエミッタが接続され、第4のトランジスタのコレクタと第5、第6のトランジスタのエミッタが接続され、前記第2、第5のトランジスタのコレクタが第1の出力端子に接続され、前記第3、第6のトランジスタのコレクタが第2の出力端子に接続されたギルバートセル型の同相信号復調器と、
    第7のトランジスタのコレクタと第8、第9のトランジスタのエミッタが接続され、第10のトランジスタのコレクタと第11、第12のトランジスタのエミッタが接続され、前記第8、第11のトランジスタのコレクタが第3の出力端子に接続され、
    前記第9、第12のトランジスタのコレクタが第4の出力端子に接続されたギルバートセル型の直交信号復調器とを備え、
    前記第2、第3、第5、及び第6のトランジスタのベースが分離され、前記第8、第9、第11、及び第12のトランジスタのベースが分離されている直接直交復調器。
  2. 請求項1記載の直接直交復調器であって、
    前記第2のトランジスタのベースに接続された第1の容量及び第1のバイアス抵抗と、前記第3のトランジスタのベースに接続された第2の容量及び第2のバイアス抵抗と、前記第5のトランジスタのベースに接続された第3の容量及び第3のバイアス抵抗と、前記第6のトランジスタのベースに接続された第4の容量及び第4のバイアス抵抗と、前記第1、第2、第3、及び第4のバイアス抵抗を介して前記第2、第3、第5、及び第6のトランジスタのベースにバイアスを供給する第1のバイアス手段と、前記第8のトランジスタのベースに接続された第5の容量及び第5のバイアス抵抗と、前記第9のトランジスタのベースに接続された第6の容量及び第6のバイアス抵抗と、前記第11のトランジスタのベースに接続された第7の容量及び第7のバイアス抵抗と、前記第12のトランジスタのベースに接続された第8の容量及び第8のバイアス抵抗と、前記第5、第6、第7、及び第8のバイアス抵抗を介して前記第8、第9、第11、及び第12のトランジスタのベースにバイアスを供給する第2のバイアス手段とを備え、
    前記第2、第3、第5、及び第6のトランジスタのベース各々に前記第1のバイアス手段からバイアス電位を与え、前記第8、第9、第11、及び第12のトランジスタのベース各々に前記第2のバイアス手段からバイアス電位を与える構成となっている直接直交復調器。
  3. 請求項1記載の直接直交復調器であって、
    前記第2のトランジスタのベースに接続された第1の容量及び第1のバイアス抵抗と、前記第3のトランジスタのベースに接続された第2の容量及び第2のバイアス抵抗と、前記第5のトランジスタのベースに接続された第3の容量及び第3のバイアス抵抗と、前記第6のトランジスタのベースに接続された第4の容量及び第4のバイアス抵抗と、前記第8のトランジスタのベースに接続された第5の容量及び第5のバイアス抵抗と、前記第9のトランジスタのベースに接続された第6の容量及び第6のバイアス抵抗と、前記第11のトランジスタのベースに接続された第7の容量及び第7のバイアス抵抗と、前記第12のトランジスタのベースに接続された第8の容量及び第8のバイアス抵抗とを備え、
    前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8のバイアス抵抗にそれぞれ第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8の可変バイアス手段が接続されている直接直交復調器。
  4. 請求項2記載の直接直交復調器であって、
    前記第1、第4、第5、及び第8のバイアス抵抗にそれぞれ第1、第2、第3、及び第4の可変バイアス手段が接続され、前記第2、及び第3のバイアス抵抗が前記第1のバイアス手段と接続され、前記第6、及び前記第7のバイアス抵抗が前記第2のバイアス手段と接続されている直接直交復調器。
  5. 請求項2乃至4のいずれかに記載の直接直交復調器であって、
    前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8のバイアス抵抗の代わりに、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8のバイアスインダクタを備える直接直交復調器。
  6. 第1のトランジスタのコレクタと第2、第3のトランジスタのエミッタが接続され、第4のトランジスタのコレクタと第5、第6のトランジスタのエミッタが接続され、前記第2、第5のトランジスタのコレクタが第1の出力端子に接続され、前記第3、第6のトランジスタのコレクタが第2の出力端子に接続されたギルバートセル型の同相信号復調器と、
    第7のトランジスタのコレクタと第8、第9のトランジスタのエミッタが接続され、第10のトランジスタのコレクタと第11、第12のトランジスタのエミッタが接続され、前記第8、第11のトランジスタのコレクタが第3の出力端子に接続され、前記第9、第12のトランジスタのコレクタが第4の出力端子に接続されたギルバートセル型の直交信号復調器とを備え、
    前記第1、第2、第3、及び第4の出力端子に漏れた妨害波と局部発振信号の位相を制御する手段を有する直接直交復調器。
  7. 請求項6記載の直接直交復調器であって、
    前記第1、第2、第3、及び第4の出力端子にそれぞれ第1、第2、第3、及び第4の可変容量の一端が接続され、前記第1、第2、第3、及び第4の可変容量の他端が接地されている直接直交復調器。
  8. 請求項6記載の直接直交復調器であって、
    前記第1、及び第3の出力端子に第1、及び第2の可変容量の一端が接続され、前記第1、及び第2の可変容量の他端が接地され、前記第2、及び第4の出力端子に第9、及び第10の容量の一端が接続され、前記第9、及び第10の容量の他端が接地されている直接直交復調器。
  9. 請求項7または8に記載の直接直交復調器であって、
    前記可変容量は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)を用いた可変容量である直接直交復調器。
  10. 請求項7または8に記載の直接直交復調器であって、
    前記可変容量は、容量バンクで構成したものである直接直交復調器。
  11. 請求項10記載の直接直交復調器であって、
    前記容量バンクは、MEMSスイッチを用いて構成される直接直交復調器。
  12. 請求項6乃至11のいずれかに記載の直接直交復調器であって、
    前記第2、第3、第5、及び第6のトランジスタのベースが分離され、前記第8、第9、第11、及び第12のトランジスタのベースが分離されている直接直交復調器。
  13. 請求項12記載の直接直交復調器であって、
    前記第2のトランジスタのベースに接続された第1の容量及び第1のバイアス抵抗と、前記第3のトランジスタのベースに接続された第2の容量及び第2のバイアス抵抗と、前記第5のトランジスタのベースに接続された第3の容量及び第3のバイアス抵抗と、前記第6のトランジスタのベースに接続された第4の容量及び第4のバイアス抵抗と、前記第1、第2、第3、及び第4のバイアス抵抗と接続される第1のバイアス手段と、前記第8のトランジスタのベースに接続された第5の容量及び第5のバイアス抵抗と、前記第9のトランジスタのベースに接続された第6の容量及び第6のバイアス抵抗と、前記第11のトランジスタのベースに接続された第7の容量及び第7のバイアス抵抗と、前記第12のトランジスタのベースに接続された第8の容量及び第8のバイアス抵抗と、前記第5、第6、第7、及び第8のバイアス抵抗と接続される第2のバイアス手段とを備え、
    前記第2、第3、第5、及び第6のトランジスタのベース各々に前記第1のバイアス手段からバイアス電位を与え、前記第8、第9、第11、及び第12のトランジスタのベース各々に前記第2のバイアス手段からバイアス電位を与える構成となっている直接直交復調器。
  14. 請求項12記載の直接直交復調器であって、
    前記第2のトランジスタのベースに接続された第1の容量及び第1のバイアス抵抗と、前記第3のトランジスタのベースに接続された第2の容量及び第2のバイアス抵抗と、前記第5のトランジスタのベースに接続された第3の容量及び第3のバイアス抵抗と、前記第6のトランジスタのベースに接続された第4の容量及び第4のバイアス抵抗と、前記第8のトランジスタのベースに接続された第5の容量及び第5のバイアス抵抗と、前記第9のトランジスタのベースに接続された第6の容量及び第6のバイアス抵抗と、前記第11のトランジスタのベースに接続された第7の容量及び第7のバイアス抵抗と、前記第12のトランジスタのベースに接続された第8の容量及び第8のバイアス抵抗とを備え、
    前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8のバイアス抵抗にそれぞれ第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8の可変バイアス手段が接続されている直接直交復調器。
  15. 請求項13記載の直接直交復調器であって、
    前記第1、第4、第5、及び第8のバイアス抵抗にそれぞれ第1、第2、第3、及び第4の可変バイアス手段が接続され、前記第2、及び第3のバイアス抵抗が前記第1のバイアス手段と接続され、前記第6、及び前記第7のバイアス抵抗が第2のバイアス手段と接続されている直接直交復調器。
  16. 請求項13乃至15のいずれかに記載の直接直交復調器であって、
    前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8のバイアス抵抗の代わりに、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8のバイアスインダクタを備える直接直交復調器。
  17. 請求項1乃至16のいずれかに記載された直接直交復調器を受信部に備える無線通信装置。
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