JP2006173701A - セルサーチ処理装置、セルサーチ処理装置を搭載した移動局及びセルサーチ処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の基地局から送信されるデータを受信し、正しく受信できた基地局のデータを選択して組み合わせる選択合成について、受信対象基地局を切り替える際にデータの欠落を発生させずにデータを受信することができるセルサーチ処理装置、セルサーチ処理装置を搭載した移動局及びセルサーチ処理方法を提供する。
【解決手段】各基地局の同期用無線チャンネルの受信電界強度等の回線品質を測定するCPICHレベル測定部103と、各基地局のデータ送信タイミングを記憶する送信タイミング記憶部105と、セル選択部104とを備え、受信対象基地局の切り替えをする際、CPICHレベルの測定結果と各基地局ごとのデータを送信する送信タイミング差に基づいて、切り替え元基地局よりタイミングが遅い時刻で同じデータを送信している基地局を切り替え先基地局として選択する。
【選択図】図1
【解決手段】各基地局の同期用無線チャンネルの受信電界強度等の回線品質を測定するCPICHレベル測定部103と、各基地局のデータ送信タイミングを記憶する送信タイミング記憶部105と、セル選択部104とを備え、受信対象基地局の切り替えをする際、CPICHレベルの測定結果と各基地局ごとのデータを送信する送信タイミング差に基づいて、切り替え元基地局よりタイミングが遅い時刻で同じデータを送信している基地局を切り替え先基地局として選択する。
【選択図】図1
Description
本発明は移動通信システムにおける移動局に搭載するセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法に関し、特にCDMA通信等に用いて好適なセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法に関するものである。
従来の携帯電話装置等の移動通信システムでは、無線エリアを「セル」と呼ばれる複数の無線エリアに分割し、各セル毎に基地局を配備して当該セル内に移動してきた移動局との通信を行う。移動局は通信を行った基地局の中で最も回線品質の良い基地局と通信を行う構成を取っている。各基地局は、移動局の同期用無線チャネルの信号を常に固定送信電力で送信している。その送信された電波は、減衰しながら空間を伝播し、その伝播距離が遠くなればなるほどその減衰量が増える性質を持っている。従って、移動局がこの送信された電波を受信すると、近い基地局からの同期用無線チャネルの回線品質が良好となり、遠い基地局からの同期用無線チャネルの回線品質が悪い結果となる。
待ち受け中の移動局は、この同期用無線チャネルの回線品質を測定し監視することにより、通信に最適な基地局の同期用無線チャネルを見つけ出し、その後、通信に最適な基地局で待ち受け動作に入ることで発呼、着信に備える。この同期用無線チャネルを見つけ出し、見つけ出した同期用無線チャネルの回線品質を測定することを「セルサーチ」と言う。移動局が移動すると、各基地局から到来する同期用無線チャネルの状況は変化する。従って、移動局は常にこのセルサーチを行い、通信に最適な基地局を選び出して最適な基地局で待ち受け動作に入ることが、発呼率、着信率を維持する為に重要である。
また、受信性能を向上させるため、複数の基地局から同じ情報をのせたデータを送信し、移動局において、基地局ごとに独立にデータを復号して、正しく誤り訂正処理された基地局からのデータを選択して組み合わせて、最終的な復号データとする選択合成を行う場合がある。但し、この複数の基地局からの同じ情報をのせたデータの送信タイミングは、複数の基地局間で送信するタイミングを同期させていない。
従来のセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法は、現在受信している各基地局の同期用無線チャネルの受信電界強度等の回線品質を測定し、回線品質が劣化している基地局があれば、回線品質のよい基地局に切り替えを行う。この際、切り替え先基地局の候補となる現在受信していない基地局に関して、同期用無線チャネルの受信電界強度等の回線品質を測定し、回線品質の最も良い基地局に切り替えを行っている(例えば特許文献1参照)。切り替え後、選択した基地局について、パス選択、逆拡散、レイク合成、誤り訂正処理を行う。
また、複数基地局からの特定データ受信に選択合成を用いる際のセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法も同様な方法を用いている。
特開2001−78245号公報(第4ページ)
しかしながら、従来のセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法においては、選択合成を行う際に基地局の切り替えが発生すると、切り替え元基地局と切り替え先基地局の同じデータを送信するタイミングを同期させていないため、選択合成が正常に行われない場
合が発生する。
合が発生する。
図14に従来のセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法の動作を説明するタイミング図を示し、具体的に説明をする。図14は左から右に時間軸を取り、基地局Aと基地局Bからそれぞれ送信されるデータ内容を示している。基地局Aと基地局Bからは同じデータが送信されており、基地局Aは基地局Bよりタイミング差401をつけて送信されている。時刻T+2から移動局は基地局Aのデータを受信している。ここで、時刻T+4にて基地局Aから基地局Bへ受信基地局の切り替えを行う場合を説明する。時刻T+4に基地局Aから基地局Bへ受信基地局の切り替えを行うと、Data#0、Data#1については基地局Aから受信することができ、Data#4以降については基地局Bから受信することができる。しかし、基地局Aと基地局Bの同期が取れていないので、時刻T+4で基地局Aから基地局Bへ切り替えた時には既に基地局BではData#4の送信を開始しており、Data#2、Data#3については受信することができず、受信データの欠落が発生する。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、複数の基地局から同じデータが同期を取らずに送信されるときに選択合成を行う場合、受信対象基地局を切り替える際にデータの欠落を発生させずにデータを受信することができるセルサーチ処理装置、セルサーチ処理装置を搭載した移動局及びセルサーチ処理方法を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のセルサーチ処理装置は、複数の基地局の同期用無線チャネルの受信電界強度等の回線品質を測定する回線品質測定手段と、複数の基地局からの同じデータが送信されるタイミング差を記憶する送信タイミング記憶手段を備え、受信対象基地局の切り替えをする際、各基地局からのデータを送信するタイミング差に基づいて切り替え先基地局を選択するセル選択手段を設けている。特に、本発明のセルサーチ処理装置のセル選択手段は、切り替え元基地局よりタイミングが遅い時刻で同じデータを送信している基地局を切り替え先基地局として選択を行う。そして、本発明のセルサーチ処理装置のセル選択手段は、回線品質が予め定められた閾値以上である基地局を選択する構成を有している。
本構成によって、基地局間で同じデータが同期を取らずに送信されるときに選択合成を行う場合、受信対象基地局を切り替える際にデータの欠落を発生させずにデータを受信することができる。
また、本発明のセルサーチ処理装置のセル選択手段は、切り替え元基地局よりタイミングが遅い時刻で同じデータが送信されている複数の基地局の中で、最も早い時刻で同じデータが送信されている基地局を、すなわち、同期のずれがもっとも少ない基地局を切り替え先基地局として選択するよう構成している。本構成によって、データの欠落を発生させずに基地局を切り替えることができるとともに、切り替えを行った後にも、タイミングが遅い時刻で同じデータが送信されている他の基地局を次の切り替え候補として残すことができる。
さらに、本発明のセルサーチ処理装置のセル選択手段は、復号判定結果に基づいて切り替え先基地局を選択する構成にしている。ここで、復号判定結果とは受信データの、誤り検出のために巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check、以下CRCと略す)用のビットを付加して行うCRC判定結果や、誤り訂正のために符号化された誤り訂正符号の復号判定結果等のことである。復号判定結果がOKの場合はデータが正常に受信できたことになり、復号判定結果がNGの場合はデータが正常に受信できていないことになる。本構成によって、基地局の切り替えに際して正常に受信できているデータ
の判別を行うことができる。
の判別を行うことができる。
さらに、本発明のセルサーチ処理装置のセル選択手段は、復号判定結果に基づいて切り替えを行うタイミングを変更する構成にしている。さらに、本発明のセルサーチ処理装置のセル選択手段が切り替え先基地局を選択する際に使用する復号判定結果は、切り替え元基地局の復号判定結果を用いる構成にしている。本構成によって、切り替えタイミングで切り替え先基地局から送信されるデータが切り替え元基地局で正常受信できていれば切り替えタイミングを遅らせることで、切り替え元基地局の受信を継続することができる。この切り替え元基地局で受信を継続した受信データは、切り替え先基地局は切り替え元基地局よりも時刻が遅れているので切り替え先基地局で再び受信することができ、同じデータを受信する回数が増加することで誤り率を向上させることができる。
さらに、本発明のセルサーチ処理装置のセル選択手段は、復号判定結果に基づいて切り替え先基地局の受信を一時停止する構成にしている。本構成によって、データの欠落を発生させずに基地局を切り替える際に、切り替え元基地局で正常に受信できているデータは切り替え先基地局で再度の受信が不要のため、切り替え先基地局のデータ受信を一時停止することができ、消費電力を低減することができる。
さらに、本発明のセルサーチ処理装置のセル選択手段が切り替え先基地局を選択する際に使用する復号判定結果は、受信中の複数の基地局の中で切り替え元基地局以外の切り替えを行わない基地局の復号判定結果を用いる構成にしている。本構成によって、データの欠落を発生させずに基地局を切り替えることができる。また、切り替え元基地局より同じデータを送信する時刻は早いが、切り替えを行わない基地局に対して同じデータを送信する時刻が遅れている基地局を切り替え先の基地局として選択することができる。よって、切り替え先基地局の候補の時刻の条件の判定を、切り替え元基地局だけに対して行うのではなく、受信中の切り替えを行わない基地局に対してまで広げて行うことで、切り替え先対象の候補となる基地局数を増加させることができる。
本発明によれば、複数の基地局から同じデータが同期を取らずに送信されるときに選択合成を行う場合の受信対象となる基地局を切り替える際に、各基地局のデータの送信タイミング差に基づいて受信対象基地局を選択することにより、受信対象基地局を切り替える際にデータの欠落を発生させずにデータを受信することができる。
以下に本発明の実施の形態のセルサーチ処理装置、セルサーチ処理装置を搭載した移動局及びセルサーチ処理方法について図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1に本発明の実施の形態1のセルサーチ処理装置を搭載した移動局200のブロック図を示す。図1において、移動局200は電波を受信するアンテナ101と、高周波処理を行う高周波受信処理部102と、受信対象基地局を選択するセルサーチ処理装置100と、受信電力の大きなパスを選択するパスサーチ処理部106と、割り当てられたパスに対して逆拡散を行う逆拡散処理部107と、逆拡散処理部107のデータのレイク合成を行うレイク合成処理部108と、誤り訂正を行う誤り訂正処理部109と、復号したデータのCRC判定を行うCRC判定処理部110と、CRC判定結果によって選択合成を行う選択合成処理部111を有する構成である。なお図1は、移動局の構成中、本発明に関する部分のみを示しており、例えば送信に関する手段等については省略している。
図1に本発明の実施の形態1のセルサーチ処理装置を搭載した移動局200のブロック図を示す。図1において、移動局200は電波を受信するアンテナ101と、高周波処理を行う高周波受信処理部102と、受信対象基地局を選択するセルサーチ処理装置100と、受信電力の大きなパスを選択するパスサーチ処理部106と、割り当てられたパスに対して逆拡散を行う逆拡散処理部107と、逆拡散処理部107のデータのレイク合成を行うレイク合成処理部108と、誤り訂正を行う誤り訂正処理部109と、復号したデータのCRC判定を行うCRC判定処理部110と、CRC判定結果によって選択合成を行う選択合成処理部111を有する構成である。なお図1は、移動局の構成中、本発明に関する部分のみを示しており、例えば送信に関する手段等については省略している。
セルサーチ処理装置100は各基地局の同期用無線チャネルの受信電界強度等の回線品
質を測定するCPICH(Common Pilot Channel)レベル測定部103と、CPICHレベルの測定結果とタイミング差を用いて切り替え先基地局を選択するセル選択部104と、各基地局の同じデータが送信されるタイミング差を記憶する送信タイミング記憶部105を有する。各基地局の送信タイミング情報は、あらかじめ基地局から移動局に対して送信されており、移動局で受信、データ復調を行い、送信タイミング記憶部105に記憶しておく。
質を測定するCPICH(Common Pilot Channel)レベル測定部103と、CPICHレベルの測定結果とタイミング差を用いて切り替え先基地局を選択するセル選択部104と、各基地局の同じデータが送信されるタイミング差を記憶する送信タイミング記憶部105を有する。各基地局の送信タイミング情報は、あらかじめ基地局から移動局に対して送信されており、移動局で受信、データ復調を行い、送信タイミング記憶部105に記憶しておく。
図2に本発明の実施の形態1におけるセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法の動作を説明するシステム図を示す。図2において、複数の基地局からの特定データ受信に選択合成を用いる際には、基地局A201と基地局B202から送信されるデータは、同じデータであるData#0について、基地局A201では早く基地局B202では遅くというようにデータタイミング差をつけられて送信されている。移動局203は、基地局ごとに独立にデータを復号して、正しく誤り訂正処理された基地局からのデータを最終的な復号データとして選択する。この時、セルサーチ処理装置100のセル選択部104において、回線品質を示すCPICHレベルに基づいて受信を行う基地局を選択し、選択した基地局についてパスサーチを行い、割り当てられたパスに対して逆拡散を行う。その後、逆拡散処理部107のデータのレイク合成、誤り訂正を行い、CRCの判定を行う。CRC判定結果がOKであれば、上位レイヤにデータ転送を行っている。
図3に本発明の実施の形態1におけるセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法の動作を説明するフロー図を示す。図3において、受信対象基地局を切り替える際の動作を説明する。まず、セルサーチ処理装置100のCPICHレベル測定部103において、同期用無線チャネルであるCPICHのレベル測定を対象となる現在受信中の基地局に対して行う(S31)。測定を行った基地局のCPICHレベルが閾値以上であれば、その基地局のデータ受信を継続するが、CPICHレベルが閾値以下であれば、切り替え先基地局の探索を行う(S32)。送信タイミング記憶部105に記憶されている各基地局の送信タイミングを参照し、現在受信を行っていない基地局の中で切り替え元基地局より送信タイミングが遅い、すなわち送信時刻が遅い基地局についてCPICHレベルの測定を行う(S33)。ステップ33でCPICHレベルを測定した基地局の中でCPICHレベルが閾値以上の基地局がなければ、切り替え先基地局の候補がないことになるため、切り替えを行わず受信を継続する。CPICHレベルが閾値以上の基地局があれば(S34)、受信対象基地局を切り替え(S35)、受信を継続する(S36)。
なお、ステップ34でCPICHレベルが閾値以上の基地局がない場合、切り替え先基地局の候補がないことになるので、切り替えを行わず受信を継続したが、受信を停止してもよい。また、ステップ32とステップ34で用いた閾値は個別に持つことを想定しているが、共通で持ってもよい。設定する値も、移動局と基地局の関係やそれぞれの受信性能等の理由により異なることがあるので異なる設定が可能である。閾値を個別で持った場合についても、それぞれが同じ値で有ってもよいし、異なる値になってもよい。
本発明の実施の形態1のセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法によれば、受信対象基地局を切り替える際に、切り替え先の基地局は、切り替え元の基地局よりも送信時刻が遅いデータを受信することになる。
図4に本発明の実施の形態1におけるセルサーチ処理装置及びセルサーチ方法の動作を説明するタイミング図を示す。図4は既に説明した図14と同じく、左から右に時間軸を取り、基地局Aと基地局Bからは同じデータをタイミング差を設けてそれぞれ送信されるデータ内容を示している。図4において、基地局Bから送信されるデータは、基地局Aとタイミング差401をつけて送信されている。移動局は、受信対象基地局切り替え前は基地局Aからのデータを受信している。時刻T+4において、受信を行う基地局として基地
局Bを選択し、受信対象基地局の切り替えを行い、基地局Bからのデータを受信する。なお、図4では受信しているデータを太枠で示し、受信していないデータを細枠で示して区別している。このことにより、基地局を切り替える前は基地局AからのData#0からData#3を受信し、時刻T+4で切り替えた後は基地局BからのData#2以降を受信し、切り替える際にデータの欠落を発生させずにデータを受信する。
局Bを選択し、受信対象基地局の切り替えを行い、基地局Bからのデータを受信する。なお、図4では受信しているデータを太枠で示し、受信していないデータを細枠で示して区別している。このことにより、基地局を切り替える前は基地局AからのData#0からData#3を受信し、時刻T+4で切り替えた後は基地局BからのData#2以降を受信し、切り替える際にデータの欠落を発生させずにデータを受信する。
本発明の実施の形態1のセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法によれば、基地局間で同じデータが同期を取らずに送信されるときに選択合成を行う場合、同じデータを送信する時刻が遅い基地局に切り替えることにより、受信対象基地局を切り替える際にデータの欠落を発生させずにデータを受信することができる。
(実施の形態2)
次に本発明の実施の形態2について説明する。本発明の実施の形態2のセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法は、切り替え先の基地局として、切り替え元基地局よりも遅い時刻で同じデータが送信されているCPICHレベルが閾値以上の基地局の中で、最も早い時刻で同じデータが送信されている基地局を選択する構成にしている。本発明の実施の形態2のセルサーチ処理装置を組み込んだ移動局200のブロック図は実施の形態1の図1と同一であり、実施の形態2では説明を省略する。
次に本発明の実施の形態2について説明する。本発明の実施の形態2のセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法は、切り替え先の基地局として、切り替え元基地局よりも遅い時刻で同じデータが送信されているCPICHレベルが閾値以上の基地局の中で、最も早い時刻で同じデータが送信されている基地局を選択する構成にしている。本発明の実施の形態2のセルサーチ処理装置を組み込んだ移動局200のブロック図は実施の形態1の図1と同一であり、実施の形態2では説明を省略する。
図5に本発明の実施の形態2におけるセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法の動作を説明するフロー図を示す。図5において、受信対象基地局を切り替える際、まず、セルサーチ処理装置100のCPICHレベル測定部103において、同期用無線チャネルであるCPICHのレベル測定を対象となる現在受信中の基地局に対して行う(S51)。測定を行った基地局のCPICHレベルが閾値以上であれば、その基地局のデータ受信を継続するが、CPICHレベルが閾値以下であれば、切り替え先基地局の探索を行う(S52)。送信タイミング記憶部105に記憶されている各基地局の送信タイミングを参照し、現在受信を行っていない基地局の中で切り替え元基地局より送信タイミングが遅い、すなわち送信時刻が遅い基地局についてCPICHレベルの測定を行う(S53)。ステップ53でCPICHレベルを測定した基地局の中で閾値以上の基地局がなければ、切り替え先基地局の候補がないため,切り替えを行わず受信を継続する。閾値以上の基地局があれば(S54)、閾値以上の基地局の中で送信タイミングが最も早い基地局に受信対象を切り替え(S55)、受信を継続する(S56)。
なお、ステップ54でCPICHレベルが閾値以上の基地局がなければ、切り替え先基地局の候補がないため、切り替えを行わず受信を継続したが、受信を停止してもよい。また、ステップ52とステップ54で用いた閾値は個別に持つことを想定しているが、共通で持ってもよい。設定する値も、移動局と基地局の関係やそれぞれの受信性能等の理由により異なることがあるので異なる設定が可能である。閾値を個別で持った場合についても、それぞれが同じ値で有ってもよいし、異なる値になってもよい。
本発明の実施の形態2のセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法によれば、受信対象基地局を切り替える際に、切り替え先の基地局は、切り替え元の基地局よりも遅い時刻で同じデータが送信されている閾値以上の基地局の中で、最も早い時刻で同じデータが送信されている基地局を選択する。よって、本発明の実施の形態2は、上記により、CPICHレベルが閾値以上で送信時刻が切り替え元基地局よりも遅い切り替え先基地局の候補を、実施の形態1よりもより多く残した状態で基地局の選択をする。
受信対象基地局を切り替えた後に、移動局の移動等により移動局と基地局の関係が変化することで切り替え先の基地局の回線品質が劣化した場合、さらに受信対象基地局を切り替える必要が発生する可能性も有る。よって、さらに切り替えが発生することを考慮する
と次の切り替え先の候補となる基地局をより多く残した状態で基地局の選択をすることは、発呼率、着呼率、通信の維持等のために有効である。
と次の切り替え先の候補となる基地局をより多く残した状態で基地局の選択をすることは、発呼率、着呼率、通信の維持等のために有効である。
図6に本発明の実施の形態2におけるセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法の動作を説明するタイミング図を示す。図6は既に説明した図4と同じく、左から右に時間軸を取り、基地局Aと基地局Bと基地局Cから同じデータをタイミング差を設けてそれぞれ送信されるデータ内容を示している。図6において、基地局Bから送信されるデータは、基地局Aとタイミング差401をつけて送信されており、基地局Cから送信されるデータは、基地局Aとタイミング差402をつけて送信されている。移動局は、1回目の受信対象基地局切り替え前は基地局Aからのデータを受信している。時刻T+4において、1回目の受信対象基地局の切り替えを行い、基地局Aから基地局Bへ受信対象基地局を切り替えて、基地局Bからのデータの受信を開始する。次に、時刻T+8において、2回目の受信対象基地局の切り替えを行い、基地局Bから基地局Cへ受信対象基地局を切り替えて、基地局Cからのデータの受信を開始する。このとき、1回目に基地局を切り替える前は基地局AからのData#0からData#3を受信し、時刻T+4で1回目に基地局を切り替えた後は基地局BからのData#2からData#5を受信する。その後、さらに回線の状況が変わったこと等によって、時刻T+8で2回目に基地局を切り替えた後は基地局CからのData#4以降を受信することができる。
仮に、切り替え先基地局として切り替え元基地局より送信時刻が遅く閾値以上の基地局の中で最も送信時刻が早い基地局を選択しない場合について説明する。時刻T+4において、切り替え前の受信対象基地局以外でCPICHレベルが閾値以上である基地局が基地局Bと基地局Cであったとして、基地局Aから基地局Cに切り替えを行ってしまうと、基地局Cより送信時刻が遅い基地局が無いので、それ以降はデータの欠落を発生させずに基地局を切り替えることができないことになる。しかし本発明によれば、切り替え元基地局より送信時刻が遅く閾値以上の基地局の中で送信時刻が最も早い基地局に切り替えることで、データの欠落を発生させずに複数回切り替えることができ、切り替え可能回数を増加させることができる。さらに、切り替え元基地局より送信時刻が遅く閾値以上の基地局の中で送信時刻が最も早い基地局に切り替えることで、次に必要なデータを切り替え先基地局で最も早く受信をすることができる。
本発明の実施の形態2のセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法によれば、基地局間で同じデータが同期を取らずに送信されるときに選択合成を行う場合、受信対象基地局を切り替える際にデータの欠落を発生させずにデータを受信することができ、さらに、1回目の切り替え以降で回線の状況が変わったことにより回線品質を良好に維持するため等で2回目以降の切り替えが必要になった場合にも、データの欠落を発生させずに基地局を切り替える切り替え可能回数を増加させることができる。さらに、受信対象基地局を切り替える際に、データの欠落を発生させずに必要なデータを最も早く受信することができる。
(実施の形態3)
次に本発明の実施の形態3について説明する。本発明の実施の形態3のセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法は、CRC判定結果をセル選択の要因として使用している。図7に本発明の実施の形態3のセルサーチ処理装置を組み込んだ移動局210のブロック図を示す。実施の形態3のセルサーチ処理装置装置を組み込んだ移動局210は、既に説明した図1と類似しているが、CRC判定処理部110において判定した結果をセル選択部204で選択の要因として使用できるように構成した点が異なる。この構成により、CPICHレベル測定部103が測定を行うCPICHレベルの測定結果と、送信タイミング記憶部105が記憶している送信タイミング差と、CRC判定処理部110が判定するCRC判定結果を用いて切り替え先基地局を選択するようにしている。
次に本発明の実施の形態3について説明する。本発明の実施の形態3のセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法は、CRC判定結果をセル選択の要因として使用している。図7に本発明の実施の形態3のセルサーチ処理装置を組み込んだ移動局210のブロック図を示す。実施の形態3のセルサーチ処理装置装置を組み込んだ移動局210は、既に説明した図1と類似しているが、CRC判定処理部110において判定した結果をセル選択部204で選択の要因として使用できるように構成した点が異なる。この構成により、CPICHレベル測定部103が測定を行うCPICHレベルの測定結果と、送信タイミング記憶部105が記憶している送信タイミング差と、CRC判定処理部110が判定するCRC判定結果を用いて切り替え先基地局を選択するようにしている。
図8に本発明の実施の形態3のセルサーチ処理装置及びセルサーチ方法の動作を説明するフロー図を示す。図8において、受信対象基地局を切り替える際、まず、セルサーチ処理装置120のCPICHレベル測定部103において、同期用無線チャネルであるCPICHのレベル測定を対象となる現在受信中の基地局に対して行う(S81)。測定を行った基地局のCPICHレベルが閾値以上であれば、その基地局のデータ受信を継続するが、CPICHレベルが閾値以下であれば、切り替え先基地局の探索を行う(S82)。送信タイミング記憶部105に記憶されている各基地局の送信タイミングとCRC判定処理部110のCRC判定結果を参照し、現在受信を行っていない基地局の中で切り替え元基地局より送信タイミングが遅く、すなわち送信時刻が遅く、切り替え元基地局においてCRC判定結果がNGとなったデータを未送信である基地局についてCPICHレベルの測定を行う(S83)。ステップ83でCPICHレベルを測定した基地局の中で閾値以上の基地局がなければ,切り替え先基地局の候補がないため、切り替えを行わず受信を継続する。閾値以上の基地局があれば(S84)、切り替え先基地局にて切り替え後受信するデータが、切り替え元基地局においてCRC判定結果がNGとなったデータかどうかを判定する(S85)。CRC判定結果がOKであるデータであれば、切り替え先基地局にて再度受信する必要がないため、切り替え元基地局からの受信を継続する(S86)。CRC判定結果がNGであるデータであれば、受信対象基地局の切り替えを行い(S87)、切り替え先基地局からの受信を開始する(S88)。なお、ステップ84でCPICHレベルが閾値以上の基地局がなければ、切り替え先基地局の候補がないため、切り替えを行わず受信を継続したが、受信を停止してもよい。また、ステップ82とステップ84で用いた閾値は個別に持つことを想定しているが、共通で持ってもよい。設定する値も、移動局と基地局の関係やそれぞれの受信性能等の理由により異なることがあるので異なる設定が可能である。閾値を個別で持った場合についても、それぞれが同じ値で有ってもよいし、異なる値になってもよい。
本発明の実施の形態3のセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法によれば、受信対象基地局を切り替える際に、切り替え先基地局は、切り替え元基地局よりも送信時刻が遅いデータを受信することになる。
また上記によれば、基地局間で同じデータが同期を取らずに送信されるときに選択合成を行う場合、切り替え先で送信されるデータが、切り替え元基地局においてCRC判定結果がOKとなったデータの場合は切り替えを行わず受信を継続し、CRC判定結果がNGとなったデータの場合は切り替えを行い、切り替え先基地局で受信を行う。すなわち、この基地局切り替えを、切り替えが可能と判定した直後に行うのではなく、受信が必要なデータである切り替え元でCRC判定結果がNGであったデータを切り替え先で受信できるタイミングまで待って行うことにより、受信対象基地局の切り替えの際に、データの欠落をせずに切り替え元基地局のデータを受信する時間を長く取ることができる。
図9に本発明の実施の形態3におけるセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法の動作を説明するタイミング図を示す。図9は既に説明した図4と同じく、左から右に時間軸を取り、基地局Aと基地局Bから同じデータをタイミング差を設けてそれぞれ送信されるデータ内容を示している。図9において、基地局Bから送信されるデータは、基地局Aとタイミング差403をつけて送信されており、移動局は、受信対象基地局切り替え前は基地局Aからのデータを受信している。時刻T+4において、基地局Aから基地局Bへ受信対象基地局の切り替えを行おうとした場合、基地局BのData#1は基地局Aから既に受信を行い、CRC判定結果がOKとなっているため受信する必要がない。そのため時刻T+4においては、基地局切り替えを行わず基地局Aからの受信を継続し、基地局AからのData#4を受信する。基地局BからのData#2は基地局Aからの受信データにてCRC判定結果がNGとなっているので受信する必要があるため、時刻T+5において
基地局の切り替えを行い、基地局Bからのデータを受信を開始する。このとき、基地局を切り替える前は基地局AからのData#0とData#1を受信し、CRC判定結果がOKとなったことを確認し、時刻T+5で切り替えた後は基地局AでCRC判定結果がNGとなったData#2以降を基地局Bから受信することで、切り替える際にデータの欠落を発生させずにデータを受信することができる。
基地局の切り替えを行い、基地局Bからのデータを受信を開始する。このとき、基地局を切り替える前は基地局AからのData#0とData#1を受信し、CRC判定結果がOKとなったことを確認し、時刻T+5で切り替えた後は基地局AでCRC判定結果がNGとなったData#2以降を基地局Bから受信することで、切り替える際にデータの欠落を発生させずにデータを受信することができる。
また、切り替えタイミングを時刻T+4から時刻T+5に変えたことにより、Data#4は基地局Aと基地局Bの2回の受信ができる。元々、基地局AはCPICHレベルが閾値以下であるため基地局Bへの切り替えを行うのであるが、基地局AからのData#4の受信データは必ずCRC判定結果がNGになるわけではない。同様に、基地局BはCPICHレベルが閾値以上であるが無線通信であるので、基地局BからのData#4の受信データは必ずCRC判定結果がOKとなるわけではなく0ではない誤り率を含んでいる。よって、同じData#4の受信は、切り替えの際にデータの欠落が発生しなければ、基地局Aと基地局Bの両方から受信して両方の受信データの中でCRC判定結果がOKであるどちらかのデータを最終的な復号データとすることで、基地局Bからだけ受信をした場合よりも誤り率を向上させることになる。図9の場合は基地局AでData#4はCRC判定結果がOKであるので、基地局Bからの受信データはCRC判定結果がOKでもNGでもよいことになり、基地局Bからの受信データだけを使用する場合よりも、誤り率は向上したことになる。また、基地局AからのData#4はCRC判定結果がNGの場合もありうるが、時刻T+4で基地局を切り替え、Data#4は基地局Bからの受信データだけを使用する場合と比較して誤り率が悪くなることはない。
本発明の実施の形態3のセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法によれば、基地局間で同じデータが同期を取らずに送信されるときに選択合成を行う場合、受信対象基地局を切り替える際にデータの欠落を発生させずにデータを受信することができ、また、切り替えタイミングを遅らせることで、切り替え元基地局の受信を継続し、誤り率を向上させることができる。
(実施の形態4)
次に本発明の実施の形態4について説明する。本発明の実施の形態4のセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法は、基地局の切り替え後、切り替え先基地局から受信するデータが、切り替え元基地局においてCRC判定結果がOKとなったデータかどうかを判定して、判定結果に基づいて切り替え先基地局の受信を一時停止する構成にしている。本発明の実施の形態4のセルサーチ処理装置を組み込んだ移動局210のブロック図は実施の形態3の図7と同一であり、実施の形態4では説明を省略する。
次に本発明の実施の形態4について説明する。本発明の実施の形態4のセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法は、基地局の切り替え後、切り替え先基地局から受信するデータが、切り替え元基地局においてCRC判定結果がOKとなったデータかどうかを判定して、判定結果に基づいて切り替え先基地局の受信を一時停止する構成にしている。本発明の実施の形態4のセルサーチ処理装置を組み込んだ移動局210のブロック図は実施の形態3の図7と同一であり、実施の形態4では説明を省略する。
図10に本発明の実施の形態4におけるセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法の動作を説明するフロー図を示す。図10において、受信対象基地局を切り替える際、まず、セルサーチ処理装置120のCPICHレベル測定部103において、同期用無線チャネルであるCPICHのレベル測定を対象となる現在受信中の基地局に対して行う(S101)。測定を行った基地局のCPICHレベルが閾値以上であれば、その基地局のデータ受信を継続する。CPICHレベルが閾値以下であれば、切り替え先基地局の探索を行う(S102)。送信タイミング記憶部105に記憶されている各基地局の送信タイミングとCRC判定処理部110のCRC判定結果を参照し、現在受信を行っていない基地局の中で切り替え元基地局より送信タイミングが遅く、すなわち送信時刻が遅く、切り替え元基地局においてCRC判定結果がNGとなったデータを未送信である基地局についてCPICHレベルの測定を行う(S103)。ステップ103でCPICHレベルを測定した基地局の中で閾値以上の基地局がなければ、切り替え先基地局の候補がないため、切り替えを行わず受信を継続する。閾値以上の基地局があれば(S104)、受信対象基地局の切り替えを行う(S105)。切り替え後、切り替え先基地局から受信するデータが、
切り替え元基地局においてCRC判定結果がOKとなったデータかどうかを判定する(S106)。切り替え元基地局においてCRC判定結果がOKであったデータであれば、受信する必要がないため、切り替え先基地局からの受信を一時停止する(S107)。切り替え元基地局においてCRC判定結果がNGであったデータであれば、切り替え先基地局からの受信を継続する(S108)。なお、ステップ104でCPICHレベルが閾値以上の基地局がなければ、切り替え先基地局の候補がないため、切り替えを行わず受信を継続したが、受信を停止してもよい。また、ステップ102とステップ104で用いた閾値は個別に持つことを想定しているが、共通で持ってもよい。設定する値も、移動局と基地局の関係やそれぞれの受信性能等の理由により異なることがあるので異なる設定が可能である。閾値を個別で持った場合についても、それぞれが同じ値で有ってもよいし、異なる値になってもよい。
切り替え元基地局においてCRC判定結果がOKとなったデータかどうかを判定する(S106)。切り替え元基地局においてCRC判定結果がOKであったデータであれば、受信する必要がないため、切り替え先基地局からの受信を一時停止する(S107)。切り替え元基地局においてCRC判定結果がNGであったデータであれば、切り替え先基地局からの受信を継続する(S108)。なお、ステップ104でCPICHレベルが閾値以上の基地局がなければ、切り替え先基地局の候補がないため、切り替えを行わず受信を継続したが、受信を停止してもよい。また、ステップ102とステップ104で用いた閾値は個別に持つことを想定しているが、共通で持ってもよい。設定する値も、移動局と基地局の関係やそれぞれの受信性能等の理由により異なることがあるので異なる設定が可能である。閾値を個別で持った場合についても、それぞれが同じ値で有ってもよいし、異なる値になってもよい。
本発明の実施の形態4のセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法によれば、受信対象基地局を切り替える際に、切り替え先の基地局は、切り替え元の基地局よりも送信時刻が遅いデータを受信することになる。
また、上記によれば、基地局間で同じデータが同期を取らずに送信されるときに選択合成を行う場合、切り替え先で受信するデータが切り替え元基地局においてCRC判定結果がOKとなったデータの場合は受信を一時停止して、CRC判定結果がNGとなったデータが受信できるタイミングにて受信を継続することで、受信を行う時間を削減することができる。
図11に本発明の実施の形態4におけるセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法の動作を説明するタイミング図を示す。図11は既に説明した図4と同じく、左から右に時間軸を取り、基地局Aと基地局Bから同じデータをタイミング差を設けてそれぞれ送信されるデータ内容を示している。図11において、基地局Bから送信されるデータは、基地局Aとタイミング差403をつけて送信されており、移動局は、受信対象基地局切り替え前は基地局Aからのデータを受信している。時刻T+4において、受信対象基地局の切り替えを行うが、時刻T+4において基地局Bから送信されるData#1は基地局Aから既に受信しCRC 判定結果がOKとなっているデータであるため、受信する必要がなく、受信を一時停止する。時刻T+5において基地局Bから送信されるData#2は、基地局Aから既に受信しているが、CRC判定結果がNGとなっているため、時刻T+5から基地局Bからのデータ受信を開始する。このように、基地局を切り替える前は基地局AからのData#0とData#1を受信し、CRC判定結果がOKとなったことを確認し、時刻T+4において切り替えた後は基地局AでCRC判定結果がNGとなったData#2以降を基地局Bから受信することができ、基地局を切り替える際にデータの欠落が発生させずにデータを受信することができる。
本発明の実施の形態4のセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法によれば、基地局間で同じデータが同期を取らずに送信されるときに選択合成を行う場合、受信対象基地局を切り替える際にデータの欠落を発生させずにデータを受信することができ、また、切り替え先基地局のデータ受信を一時停止することで、消費電力を低減することができる。
(実施の形態5)
次に本発明の実施の形態5について説明する。本発明の実施の形態5のセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法において、切り替え先の基地局の選択は、現在受信中の切り替え元の基地局または受信を継続する基地局よりも送信時刻が遅く、現在受信中の基地局においてCRC判定結果がNGとなったデータを未送信である基地局のデータを受信するものである。本発明の実施の形態5のセルサーチ処理装置を組み込んだ移動局210のブロック図は実施の形態3の図7と同一であり、実施の形態5では説明を省略する。
次に本発明の実施の形態5について説明する。本発明の実施の形態5のセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法において、切り替え先の基地局の選択は、現在受信中の切り替え元の基地局または受信を継続する基地局よりも送信時刻が遅く、現在受信中の基地局においてCRC判定結果がNGとなったデータを未送信である基地局のデータを受信するものである。本発明の実施の形態5のセルサーチ処理装置を組み込んだ移動局210のブロック図は実施の形態3の図7と同一であり、実施の形態5では説明を省略する。
図12に本発明の実施の形態5におけるセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法の動作を説明するフロー図を示す。図12において、受信対象基地局を切り替える際,まず、セルサーチ処理装置120のCPICHレベル測定部103において、同期用無線チャネルであるCPICHのレベル測定を対象となる現在受信中の基地局に対して行う(S121)。測定を行った基地局のCPICHレベルが閾値以上であれば、その基地局のデータ受信を継続する。CPICHレベルが閾値以下であれば、切り替え先基地局の探索を行う(S122)。なお、移動局が受信中の基地局は複数局あり、受信対象基地局の切り替えは行うが、全ての受信中の基地局を切り替えるのではなく、切り替えを行わず受信を継続する基地局も存在する。送信タイミング記憶部105に記憶されている各基地局の送信タイミングとCRC判定処理部110のCRC判定結果を参照し、現在受信を行っていない基地局の中で、切り替え元基地局または現在受信中の受信を継続する基地局よりも送信タイミングが遅く、すなわち送信時刻が遅く、現在受信中の基地局においてCRC判定結果がNGとなったデータを未送信である基地局についてCPICHレベルの測定を行う(S123)。CPICHレベルを測定した基地局の中で閾値以上の基地局がなければ、切り替え先基地局の候補がないため、切り替えを行わず受信を継続する。閾値以上の基地局があれば(S124)、受信対象基地局の切り替えを行い(S125)、受信を継続する(S126)。なお、ステップ124でCPICHレベルが閾値以上の基地局がなければ、切り替え先基地局の候補がないため、切り替えを行わず受信を継続したが、受信を停止してもよい。また、ステップ122とステップ124で用いた閾値は個別に持つことを想定しているが、共通で持ってもよい。設定する値も、移動局と基地局の関係やそれぞれの受信性能等の理由により異なることがあるので異なる設定が可能である。閾値を個別で持った場合についても、それぞれが同じ値で有ってもよいし、異なる値になってもよい。
本発明の実施の形態5のセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法によれば、受信対象基地局を切り替える際に、切り替え先の基地局は、切り替え元の基地局だけを基準に探すのではなく、現在受信中の基地局においてCRC判定結果がNGとなったデータを未送信である基地局であり、且つ、移動局が受信中の切り替え元基地局または引き続き受信を継続する基地局を基準にして送信時刻が遅い基地局を探すようにしている。すなわち、本発明の第5の実施の形態では、切り替え先候補としての基地局の同じデータを送信する時刻の条件は、切り替え元基地局の送信時刻よりも遅いという条件に限るのでなく、複数の受信している全ての基地局、つまり、切り替え元基地局または受信を継続する基地局の中でいずれか一つの基地局よりも遅いという条件にしたことにより、切り替え先基地局の選択の幅が広くなる。結果として切り替え先基地局の候補の数が増えることになる。
図13に本発明の実施の形態5におけるセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法の動作を説明するタイミング図を示す。図13は既に説明した図4と同じく、左から右に時間軸を取り、基地局Aと基地局Bと基地局Cから同じデータをタイミング差を設けてそれぞれ送信するデータ内容を示している。図13において、基地局Bから送信されるデータは、基地局Aとタイミング差402をつけて送信されており、基地局Cから送信されるデータは、基地局Aとタイミング差401をつけて送信されている。なお、基地局Cは基地局Bよりもタイミング差401だけ早くデータを送信している。移動局は、受信対象基地局切り替え前は基地局Aからのデータと基地局Bからのデータを受信している。
時刻T+4において、基地局Aからのデータ受信は継続するが、基地局Bを切り替える場合を説明する。本発明の実施の形態5では、切り替え先基地局は、切り替え元基地局Bより送信時刻が遅い基地局という条件に限るのでなく、切り替え元基地局Bまたは受信を継続する基地局Aよりも送信時刻が遅い基地局、且つ、基地局AでCRC判定結果がNGとなっているデータが未送信である基地局を受信対象基地局として選択するという条件にしている。ここで、送信時刻の関係について説明する。切り替え先候補である基地局Cを
含めると、送信時刻は早い順に基地局A、基地局C、基地局Bとなる。切り替え先基地局の時刻の選択条件である基地局Bまたは基地局Aのどちらかよりも遅い基地局に当てはめた場合、基地局Aよりも送信時刻が遅い基地局Cを選択することができる。そのため、図13に示したように基地局Bから基地局Cへ受信対象基地局の切り替えが行われる。すなわち、基地局を切り替える前は基地局AからのData#0からData#3を受信し、時刻T+4において切り替えた後は基地局AでCRC判定結果がNGとなったData#4、Data#5を基地局Cから受信し、Data#6以降は基地局Aまたは基地局Cから受信することができ、切り替える際にデータの欠落を発生させずにデータを受信することができる。
含めると、送信時刻は早い順に基地局A、基地局C、基地局Bとなる。切り替え先基地局の時刻の選択条件である基地局Bまたは基地局Aのどちらかよりも遅い基地局に当てはめた場合、基地局Aよりも送信時刻が遅い基地局Cを選択することができる。そのため、図13に示したように基地局Bから基地局Cへ受信対象基地局の切り替えが行われる。すなわち、基地局を切り替える前は基地局AからのData#0からData#3を受信し、時刻T+4において切り替えた後は基地局AでCRC判定結果がNGとなったData#4、Data#5を基地局Cから受信し、Data#6以降は基地局Aまたは基地局Cから受信することができ、切り替える際にデータの欠落を発生させずにデータを受信することができる。
仮に、切り替え先の基地局は切り替え元基地局より送信時刻が遅いことを条件とした場合を説明する。時刻T+4において、基地局Bから他の受信対象基地局への切り替えを行うとする。基地局AでCRC判定結果がNGとなっているデータを未送信である基地局Cを受信対象基地局として選択しようとしても、基地局Cは切り替え元基地局Bより送信時刻が早い基地局であり、切り替え先基地局とはならず、図13の場合においては切り替え基地局は無くなる。しかし本発明によれば、受信対象基地局を切り替える際に、切り替え先の基地局を、切り替え元基地局Bまたは受信を継続する基地局Aよりも送信時刻が遅い基地局、つまり受信を継続する基地局Aよりも送信時刻が遅く基地局AでCRC判定結果がNGとなっているデータが未送信である基地局Cを選択するという条件にすることにより、切り替え元基地局Bより送信時刻が遅い基地局という条件の場合と比較して、切り替え先対象となる基地局数が増加する。
本発明の実施の形態5のセルサーチ処理装置及びセルサーチ処理方法によれば、基地局間で同じデータが同期を取らずに送信されるときに選択合成を行う場合、受信対象基地局を切り替える際にデータの欠落を発生させずにデータを受信することができ、切り替え先対象の候補となる基地局数を増加させることができる。
なお、以上の説明では、復号判定結果はCRC判定結果を用いる例について説明したが、そのほかの復号判定結果を用いる方法についても同様に実施可能である。
また、以上の説明では、送信タイミング情報は、あらかじめ基地局から送信されており、移動局で受信、データ復調を行う例について説明したが、各基地局からの送信データを移動局で受信し、受信したデータから送信タイミング情報を算出する方法についても同様に実施可能である。
本発明のセルサーチ処理装置、セルサーチ処理装置を搭載した移動局及びセルサーチ処理方法は、複数の基地局から同じデータが同期を取らずに送信されるときに選択合成を行う場合の受信対象となる基地局を切り替える際に、各基地局のデータの送信タイミング差に基づいて受信対象基地局を選択することにより、受信対象基地局を切り替える際にデータの欠落を発生させずにデータを受信することができるので、移動通信システム、特にCDMA通信等における移動局等として有用である。
100 セルサーチ処理装置
103 CPICHレベル測定部
104 セル選択部
105 送信タイミング記憶部
110 CRC判定処理部
111 選択合成処理部
200 移動局
103 CPICHレベル測定部
104 セル選択部
105 送信タイミング記憶部
110 CRC判定処理部
111 選択合成処理部
200 移動局
Claims (19)
- 複数の基地局の同期用無線チャネルの回線品質を測定する回線品質測定手段と、前記複数の各基地局から同じデータが送信されるタイミング差を記憶する送信タイミング記憶手段を備え、受信対象基地局の切り替えをする際、前記タイミング差に基づいて切り替え先基地局を選択するセル選択手段を有することを特徴とするセルサーチ処理装置。
- 前記セル選択手段は切り替え元基地局より遅い時刻で同じデータが送信されている基地局を切り替え先基地局として選択することを特徴とする請求項1に記載のセルサーチ処理装置。
- 前記セル選択手段は前記回線品質が予め定めた閾値以上である基地局を選択することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のセルサーチ処理装置。
- 前記セル選択手段は切り替え元基地局より遅い時刻で同じデータが送信されている基地局の中で、早い時刻で同じデータが送信されている基地局を切り替え先基地局として選択することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のセルサーチ処理装置。
- 前記セル選択手段は復号判定結果を用いて切り替え先基地局を選択することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のセルサーチ処理装置。
- 前記セル選択手段は復号判定結果を用いて切り替えを行うタイミングを変更することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のセルサーチ処理装置。
- 前記セル選択手段は復号判定結果を用いて切り替え先基地局の受信を一時停止することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のセルサーチ処理装置。
- 前記復号判定結果は切り替え元基地局の復号判定結果を用いることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに記載のセルサーチ処理装置。
- 前記復号判定結果は切り替えを行わない基地局の復号判定結果を用いることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに記載のセルサーチ処理装置。
- 前記請求項1から請求項9のいずれかに記載のセルサーチ処理装置を搭載した移動局。
- 複数の基地局の同期用無線チャネルの回線品質を測定する回線品質測定ステップと、前期複数の各基地局から同じデータが送信されるタイミング差を記憶する送信タイミング記憶ステップを備え、前記回線品質測定ステップにより測定を行い、回線品質測定結果に基づき受信対象基地局の切り替えをする際、前記タイミング差記憶ステップで記憶されたタイミング差を用いて切り替え先基地局を選択するセル選択ステップを実行することを特徴とするセルサーチ処理方法。
- 前記セル選択ステップは、切り替え元基地局より遅い時刻で同じデータが送信されている基地局を切り替え先基地局として選択することを特徴とする請求項11に記載のセルサーチ処理方法。
- 前記セル選択ステップは前記回線品質が予め定めた閾値以上である基地局を選択することを特徴とする請求項11または請求項12のいずれかに記載のセルサーチ処理方法。
- 前記セル選択ステップは切り替え元基地局より遅い時刻で同じデータが送信されている基
地局の中で、早い時刻で同じデータが送信されている基地局を切り替え先基地局として選択することを特徴とする請求項11から請求項13のいずれかに記載のセルサーチ処理方法。 - 前記セル選択ステップは復号判定結果を用いて切り替え先基地局を選択することを特徴とする請求項11から請求項14のいずれかに記載のセルサーチ処理方法。
- 前記セル選択ステップは復号判定結果を用いて切り替えを行うタイミングを変更することを特徴とする請求項11から請求項15のいずれかに記載のセルサーチ処理方法。
- 前記セル選択ステップは復号判定結果を用いて切り替え先基地局の受信を一時停止することを特徴とする請求項11から請求項16のいずれかに記載のセルサーチ処理方法。
- 前記復号判定結果は切り替え元基地局の復号判定結果を用いることを特徴とする請求項15から請求項17のいずれかに記載のセルサーチ処理方法。
- 前記復号判定結果は切り替えを行わない基地局の復号判定結果を用いることを特徴とする請求項15から請求項17のいずれかに記載のセルサーチ処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004359450A JP2006173701A (ja) | 2004-12-13 | 2004-12-13 | セルサーチ処理装置、セルサーチ処理装置を搭載した移動局及びセルサーチ処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004359450A JP2006173701A (ja) | 2004-12-13 | 2004-12-13 | セルサーチ処理装置、セルサーチ処理装置を搭載した移動局及びセルサーチ処理方法 |
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JP2006173701A true JP2006173701A (ja) | 2006-06-29 |
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ID=36674019
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JP2004359450A Pending JP2006173701A (ja) | 2004-12-13 | 2004-12-13 | セルサーチ処理装置、セルサーチ処理装置を搭載した移動局及びセルサーチ処理方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006173701A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9326198B2 (en) | 2011-01-27 | 2016-04-26 | Ntt Docomo, Inc. | Communication system, mobile station, and switching control method |
-
2004
- 2004-12-13 JP JP2004359450A patent/JP2006173701A/ja active Pending
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