JP2006171644A - 導電性ゴムローラーの製造方法及び電子写真装置用ローラー - Google Patents
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Abstract
【課題】加硫装置の小型化、省スペース化、更には該ゴム層のチューブ内外径の縦横比、及びセル分布が均一で且つ、硬度、抵抗ムラの無い導電性ゴムローラーを提供する。
【解決手段】本発明では導電性芯材上に発泡体ゴム層が成形されている導電性ゴムローラーの製造方法において、該発泡体ゴム層の昇温加熱手段がマイクロ波であり、該マイクロ波を照射する装置が加熱炉に連接するトンネル炉に配置され、該発泡体ゴム層が、該トンネル炉でのマイクロ波を照射する距離1.8〜2.0mで且つ、マイクロ波発信機出力0.1〜1.5kWで昇温加熱される事を特徴とする導電性ゴムローラーの製造方法を提供した。
【選択図】図3
【解決手段】本発明では導電性芯材上に発泡体ゴム層が成形されている導電性ゴムローラーの製造方法において、該発泡体ゴム層の昇温加熱手段がマイクロ波であり、該マイクロ波を照射する装置が加熱炉に連接するトンネル炉に配置され、該発泡体ゴム層が、該トンネル炉でのマイクロ波を照射する距離1.8〜2.0mで且つ、マイクロ波発信機出力0.1〜1.5kWで昇温加熱される事を特徴とする導電性ゴムローラーの製造方法を提供した。
【選択図】図3
Description
本発明は電子写真複写装置、プリンター、静電記録装置等の画像形成装置において、使用される導電性ローラーの製造方法に関し、更には感光体等の像担持体に電子写真プロセス、静電記録プロセス等の作像手段で形成担持させたトナー像による可転写画像を紙等の記録媒体、転写材に転写させる転写装置の転写ローラー等の電子写真装置用ローラーに関するものである。
複写機、プリンターなど、電子写真方式の画像形成装置の多くに帯電ローラー、転写ローラー、現像ローラー等の導電性ローラーが用いられている。従来これらのゴムローラーの製造方法として高圧蒸気による加硫缶加硫(特許文献1)、マイクロ波照射によるUHF加硫(特許文献2)、筒型等による金型加硫(特許文献3)、が挙げられる。これらの方法は、例えば加硫缶加硫は発泡体のセルが不均一で所望のセルを表面に出す為に多量の研磨を行わなくてはならず、金型加硫においては段取りに時間が掛かり且つ、金型洗浄を行う必要がある為、量を数多く作るのには不向きであった。またUHF加硫では段取りが良く、セルも均一となるが、ゴムが軟化した時にチューブが潰れてしまい、チューブ内外径の縦横比が不均一となってしまう事が挙げられる。更にこのチューブの不均一に起因して周方向の硬度、抵抗ムラの原因となっていた。しかし、これからの複写機、プリンターに使用されるローラーでは発泡体のセルやチューブ内外径の縦横比が均一で、周方向の硬度、抵抗ムラが無く、更には段取り性や生産性の良い製造方法が求められている。
特開平11−114978号公報
特開2002−221859号公報
特開平11−201140号公報
従って本発明は転写ローラーや帯電ローラーあるいは現像ローラー等の電子写真装置用ローラーの製造方法において充分な解決策となっていなかった技術部分で、特にUHF加硫における問題を解決するものであり、加硫装置の小型化、省スペース化、更には該ゴム層のチューブ内外径の縦横比、及びセル分布が均一で且つ、硬度、抵抗ムラの無い導電性ゴムローラーを提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、本発明では導電性芯材上に発泡体ゴム層が昇温加熱により成形されている導電性ゴムローラーの製造方法において、該発泡体ゴム層材料の昇温加熱手段がマイクロ波であり、マイクロ波照射装置がトンネル炉方式で構成され、該発泡体ゴム層が、該トンネル炉長手方向のマイクロ波を照射する距離1.8〜2.0mで且つ、マイクロ波発信機1台あたりの出力0.1〜1.5kWで昇温加熱されることにより形成されること特徴とする導電性ゴムローラーの製造方法を提供した。本発明では、このような製造方法で加硫(UHF加硫)したチューブを用いた導電性ローラーを電子写真装置用ローラーとして利用することにより、この用途での有用性を増すものである。
以上に示したように、導電性芯材上に発泡体ゴム層が成形されている導電性ゴムローラーの製造方法において、該発泡体ゴム層材料の昇温加熱手段がマイクロ波であり、該マイクロ波を照射する装置がトンネル炉方式で構成され、更に該マイクロ波照射装置中の長手方向(発泡体ゴム層材料を搬送する方向)のマイクロ波を照射する距離が1.8〜2.0mで且つ、マイクロ波発信機出力が0.1〜1.5kWである該マイクロ波発信機を2台使用する事を特徴とする導電性ゴムローラーの製造方法により、加硫装置の小型化、省スペース化、更には該ゴム層のチューブ内外径の縦横比及び、セル分布が均一で且つ、硬度、抵抗ムラの無い導電性ゴムローラーを提供する事が可能となる。
従って上記導電性ゴムローラー用製造方法を用いた導電性ローラーは電子写真装置用ローラーとして用いられ、特には転写ローラーなどに好適に使用することができる。
本発明は、導電性芯材上に発泡体ゴム層が成形されている導電性ゴムローラーの製造方法において、該発泡体ゴム層のゴム材料がエピクロルヒドリンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、又はこれら(エピクロルヒドリンゴムとアクリロニトリルブタジエンゴム)の混合物を含み、これに更にアゾジカルボンアミドを含むゴム組成物から構成され、発泡体ゴム層の昇温加熱手段がマイクロ波であり、該マイクロ波を照射する装置がトンネル炉方式で構成され、更に該マイクロ波照射装置中のマイクロ波を照射する距離が1.8〜2.0mで且つ、マイクロ波発信機出力が0.1〜1.5kWである該マイクロ波発信機を2台使用する事を特徴とする導電性ゴムローラーのであり、このときの該トンネル炉の製品(発泡体ゴム層材料)通過用の開口部が幅80〜110mm,高さ60〜70mmである事を特徴とするものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
図2に、本発明に係る導電性ローラーを画像形成装置に利用した一例を示す。同図に示す画像形成装置は、電子写真方式の、プロセスカートリッジを使用したレーザプリンタであり、同図はその概略構成を示す縦断面図である。また、同図に示す画像形成装置には、転写ローラーを有する転写装置が装着されている。
同図に示す画像形成装置は、像担持体として、ドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という。)1を備えている。感光ドラム1は、接地された円筒アルミニウム基体の外周面に、有機光導電体(OPC)からなる感光層を設けたものである。この感光ドラム1は、駆動手段(不図示)により、矢印R1方向に所定のプロセススピード(周速度)、例えば50mm/secで回転駆動される。
感光ドラム1表面は、接触帯電部材としての帯電ローラー2によって均一に帯電される。帯電ローラー2は、感光ドラム1表面に接触配置されており、感光ドラム1の矢印R1方向の回転に伴って矢印R2方向に従動回転する。帯電ローラー2には、帯電バイアス印加電源(高圧電源)により振動電圧(交流電圧VAC+直流電圧VDC)が印加され、これにより感光ドラム1表面は、−600V(暗部電位Vd)に一様に帯電処理される。帯電後の感光ドラム1表面は、レーザスキャナから出力されてミラーによって反射されたレーザ光3、すなわち、目的の画像情報の時系列電気デジタル画像信号に対応して変調されたレーザ光により走査露光を受ける。これにより、感光ドラム1表面には、目的の画像情報に対応した静電潜像(明電部位Vl =−150V)が形成される。
その静電潜像は、現像装置4の現像スリーブに印加された現像バイアスによって、負に帯電されたトナーが付着され、トナー像として反転現像される。
一方、給紙部(不図示)から給搬送された紙等の転写材7が、転写ガイドにガイドされて、感光ドラム1と転写ローラー6との間の転写部(転写ニップ部)Tに、感光ドラム1上のトナー像とタイミングを合わせるようにして供給される。転写部Tに供給された転写材7は、転写バイアス印加電源により転写ローラー6に印加された転写バイアスによって、表面に感光ドラム1上のトナー像が転写される。このとき、転写材7に転写されないで感光ドラム1表面に残ったトナー(残留トナー)は、クリーニング装置9によって除去される。
転写部Tを通った転写材7は、感光ドラム1から分離されて定着装置10へ導入され、ここでトナー像の定着処理を受け、画像形成物(プリント)として画像形成装置本体(不図示)外部に排出される。
上記導電性ローラーにおける該発泡体ゴム層のゴム材料がエピクロルヒドリンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、又はこれらの混合物を含み、これに更にアゾジカルボンアミドを含むゴム組成物から構成される。該発泡体ゴム層のゴム材料を押出機から押し出した後に、マイクロ波発信機出力が0.1〜1.5kWである該マイクロ波発信機を2台使用し、マイクロ波を照射する距離が1.8〜2.0mで且つ、製品通過開口部が幅80〜110mm,高さ60〜70mmであるトンネル炉方式で構成される炉内を通過加硫し、その時のマイクロ波発信機合計出力が0.2〜3.0kWとなるように照射し加熱することにより製造している。マイクロ波発信機の合計出力は1.0〜3.0kWであることが好ましい。また、マイクロ波を照射する距離は1.8〜2.0mの必要があり、1.9〜2.0mであることが好ましい。マイクロ波発信機の合計出力及び照射距離がこれらの範囲内にあることによって、短時間で均一且つ効果的に加硫を行うことが可能となる。
図3は導電性ローラーのマイクロ波を用いた連続加硫による製造装置の一例を示し、本実験で使用した押出し加硫装置は全長13mからなり、11は押出機、12はマイクロ波加硫装置(UHF)、13は熱風加硫装置(HAV)、14は引取機、15は定尺切断機で構成される。
バンバリーミキサー又はニーダー等の密閉式混練機を用い混練した後、オープンロールとリボン成形分出し機によりリボン状に成形したゴム組成物を、上記押出機11に投入している。上記マイクロ波加硫装置(UHF)12は、テフロンでコーティングされたメッシュのベルト、又はテフロン樹脂を被覆したコロ(ベルトコンベヤー)で上記押出機11より押出されたゴムチューブを搬送し、熱風加硫装置(HAV)13はテフロン樹脂を被覆したコロで搬送を行っている。マイクロ波加硫装置(UHF)12と熱風加硫装置(HAV)13間は、テフロン樹脂を被覆したコロで連結されている。
各装置12,13,14の長さは図示の通りで、本実施形態では、順に、4m、6m、1mとなっている。マイクロ波加硫装置(UHF)12と熱風加硫装置(HAV)13間、及び熱風加硫装置(HAV)13と引取機14間は0.1〜1.0mとなるように設定されている。
上記マイクロ波を用いた連続加硫による製造装置において、押出機11よりチューブ状に成形され押出されたゴムチューブは、該押出機11より押し出された直後にマイクロ波発信機出力が0.1〜1.5kWである該マイクロ波発信機を2台使用し、マイクロ波を照射する距離が1.8〜2.0mで且つ、製品通過開口部が幅80〜110mm,高さ60〜70mmであるマイクロ波加硫装置(UHF)12内に搬送され、マイクロ波発信機合計出力が0.2〜3.0kWとなるように照射し加熱され、加硫、発泡し、つづいて、熱風加硫装置(HAV)13搬送し、加硫を完了させている。
加硫、発泡後に巻引取機14より排出された直後に、定尺切断機15により所望の寸法に切断し、チューブ状の導電性ゴム成形物を作成した。次いでホットメルト接着剤、又は加硫接着剤を所望の領域に塗布したφ4〜10mmの導電性芯材を前記チューブ状の導電性ゴム成形物の内径部に圧入し、ローラー状の成形体を得た。この成形体を、研磨砥石GC80を取り付けた研磨機(不図示)にセットし、研磨条件として回転速度2000RPM、送り速度500m/分で外径がφ17mmになるように研磨し、導電性発泡ゴムローラーを作成した。
本発明を実証する導電性ローラー(図1)は以下のようにして作成した。
[導電性ローラー]:ゴム組成物は、ゴム主成分としてアクリロニトリルブタジエンゴム、エピクロルヒドリンゴム、又はこれらの混合物を含み、これを所定量混合する。また、カーボンブラック等の導電材、炭酸カルシウム等の充填材、他の助剤や硫黄、有機過酸化物、トリアジン、ポリアミン等の加硫剤、チウラム系、チアゾール系、グアニジン系、スルフェンアミド系、ジチオカルバミン酸塩系、チオウレア系、またはその数種の混合物の加硫促進剤、アゾジカルボンアミド系の発泡剤を混合したものである。
なお、各実施例及び比較例で使用した資材は以下の通りである。
アクリロニトリルブタジエンゴム[商品名:DN401 日本ゼオン(株)社製]
エピクロルヒドリンゴム [商品名 :ゼクロン3106 日本ゼオン(株)社製]
アゾジカルボンアミド [商品名:ビニホールAC 永和化成工業(株)社製]
(マイクロ波照射時ゴム温度の測定方法)
蛍光温度計(アンリツ 蛍光式光ファイバー温度計FL−2000)を使い、押出機より押し出された未加硫のゴムチューブ内部に蛍光温度計の検知部を差し込み、マイクロ波加硫装置(UHF)内に未加硫のゴムチューブと共に搬送し、その時の温度を測定する。
アクリロニトリルブタジエンゴム[商品名:DN401 日本ゼオン(株)社製]
エピクロルヒドリンゴム [商品名 :ゼクロン3106 日本ゼオン(株)社製]
アゾジカルボンアミド [商品名:ビニホールAC 永和化成工業(株)社製]
(マイクロ波照射時ゴム温度の測定方法)
蛍光温度計(アンリツ 蛍光式光ファイバー温度計FL−2000)を使い、押出機より押し出された未加硫のゴムチューブ内部に蛍光温度計の検知部を差し込み、マイクロ波加硫装置(UHF)内に未加硫のゴムチューブと共に搬送し、その時の温度を測定する。
(チューブ内外径の縦横比測定方法)
チューブを任意の場所で切断し、その断面を投影機(ニコン プロファイルプロジェクターV−12B)にて、内外径各々の最大部(a)と最小部(b)を測定し、その比を測定した。このときb/aがより1に近いことが好ましい。
チューブを任意の場所で切断し、その断面を投影機(ニコン プロファイルプロジェクターV−12B)にて、内外径各々の最大部(a)と最小部(b)を測定し、その比を測定した。このときb/aがより1に近いことが好ましい。
(硬度ムラの測定方法)
硬度計(アスカーC型、4.9N荷重)を使い、導電性ローラーにしたチューブの任意の場所を周方向に90°毎4箇所測定し、その最大値と最小値の差を表した。差は0が好ましい。
硬度計(アスカーC型、4.9N荷重)を使い、導電性ローラーにしたチューブの任意の場所を周方向に90°毎4箇所測定し、その最大値と最小値の差を表した。差は0が好ましい。
(ローラーの電気抵抗ムラの測定方法)
ローラー抵抗は、N/N(23℃×55%RH)環境下において48時間の放置後、導電性ローラーの軸体に片側4.9Nの荷重が両方に掛かるようにし、外径30mmのアルミニウム製のドラムに圧着し、回転させた状態で、軸体とアルミドラムとの間に2kVの電圧を印加して測定した。この時の抵抗値の最大と最小の差を桁(測定値を対数関数で表したもの)で表した。差は1.2桁未満が好ましい。
ローラー抵抗は、N/N(23℃×55%RH)環境下において48時間の放置後、導電性ローラーの軸体に片側4.9Nの荷重が両方に掛かるようにし、外径30mmのアルミニウム製のドラムに圧着し、回転させた状態で、軸体とアルミドラムとの間に2kVの電圧を印加して測定した。この時の抵抗値の最大と最小の差を桁(測定値を対数関数で表したもの)で表した。差は1.2桁未満が好ましい。
(セル径分布の確認方法)
チューブを任意の場所で切断し、その断面をビデオマイクロ(キーエンス デジタルマイクロスコープVH―8000)にて確認し、外径側のセル径と内径側のセル径の大きさの違いを確認した。このとき外径側(断面中心から半径7.0mmの位置)のセル径と内径側のセル径(断面中止から半径3.5mmの位置)に差が無いことが好ましく、差がないものを○、差があるものを×、やや差があるものを△とした。
チューブを任意の場所で切断し、その断面をビデオマイクロ(キーエンス デジタルマイクロスコープVH―8000)にて確認し、外径側のセル径と内径側のセル径の大きさの違いを確認した。このとき外径側(断面中心から半径7.0mmの位置)のセル径と内径側のセル径(断面中止から半径3.5mmの位置)に差が無いことが好ましく、差がないものを○、差があるものを×、やや差があるものを△とした。
(実施例1〜5)
本発明に用いた、ゴム材料がエピクロルヒドリンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、又はこれらの混合物を含み、更にアゾジカルボンアミドを含むゴム組成物から構成され、該発泡体ゴム層のゴム材料を押出機から押し出した後に、マイクロ波発信機出力が0.1〜1.5kWである該マイクロ波発信機を2台使用し、マイクロ波を照射する距離が1.8〜2.0mで且つ、製品通過開口部が幅80〜110mm,高さ60〜70mmであるトンネル炉方式で構成される装置を使用し、その時のマイクロ波発信機合計出力(2台使用)が0.2〜3.0kWとなる各種事例を複数設定し実施例とした。このようにして成形した発泡体ゴム層を導電性芯材上に成形して導電性ゴムローラーとした。この結果からチューブ内外径の縦横比が1に限りなく近く、またセル径分布が均一になることがわかる。更に周方向の硬度ムラも小さく、周方向の抵抗ムラも1.2桁以下になることがわかる。結果を表1に記載する。
本発明に用いた、ゴム材料がエピクロルヒドリンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、又はこれらの混合物を含み、更にアゾジカルボンアミドを含むゴム組成物から構成され、該発泡体ゴム層のゴム材料を押出機から押し出した後に、マイクロ波発信機出力が0.1〜1.5kWである該マイクロ波発信機を2台使用し、マイクロ波を照射する距離が1.8〜2.0mで且つ、製品通過開口部が幅80〜110mm,高さ60〜70mmであるトンネル炉方式で構成される装置を使用し、その時のマイクロ波発信機合計出力(2台使用)が0.2〜3.0kWとなる各種事例を複数設定し実施例とした。このようにして成形した発泡体ゴム層を導電性芯材上に成形して導電性ゴムローラーとした。この結果からチューブ内外径の縦横比が1に限りなく近く、またセル径分布が均一になることがわかる。更に周方向の硬度ムラも小さく、周方向の抵抗ムラも1.2桁以下になることがわかる。結果を表1に記載する。
(比較例、参考例)
本発明の定義にそぐわない事例を複数設定し比較例とした。比較例としてはマイクロ波発信機出力が0.1〜1.5kWである該マイクロ波発信機を2台使用し、マイクロ波を照射する距離が1.8〜2.0mで且つ、製品通過開口部が幅80〜110mm,高さ60〜70mmであるトンネル炉方式で構成される装置を使用し、その時のマイクロ波発信機合計出力が0.1,3.5kWのものと、マイクロ波発信機出力が0.1〜1.5kWである該マイクロ波発信機を2台使用し、マイクロ波を照射する距離が4.0mの装置でマイクロ波発信機合計出力が0.2,3.0kW照射した場合を挙げた。これらのときはチューブ内外径の縦横比、セル径分布、周方向の硬度ムラ、周方向の抵抗ムラが実施例よりも大きくなる。結果を表2に記載する。
本発明の定義にそぐわない事例を複数設定し比較例とした。比較例としてはマイクロ波発信機出力が0.1〜1.5kWである該マイクロ波発信機を2台使用し、マイクロ波を照射する距離が1.8〜2.0mで且つ、製品通過開口部が幅80〜110mm,高さ60〜70mmであるトンネル炉方式で構成される装置を使用し、その時のマイクロ波発信機合計出力が0.1,3.5kWのものと、マイクロ波発信機出力が0.1〜1.5kWである該マイクロ波発信機を2台使用し、マイクロ波を照射する距離が4.0mの装置でマイクロ波発信機合計出力が0.2,3.0kW照射した場合を挙げた。これらのときはチューブ内外径の縦横比、セル径分布、周方向の硬度ムラ、周方向の抵抗ムラが実施例よりも大きくなる。結果を表2に記載する。
1 感光ドラム
2 帯電装置
3 露光手段
4 現像装置
5 トナー
6 転写ローラー
7 記録媒体
8 クリーニングブレード
9 廃トナー容器
10 定着装置
11 押出機
12 マイクロ波加硫装置(UHF)
13 熱風加硫装置(HAV)
14 引取機
15 定尺切断機
61 芯金
62 弾性層
2 帯電装置
3 露光手段
4 現像装置
5 トナー
6 転写ローラー
7 記録媒体
8 クリーニングブレード
9 廃トナー容器
10 定着装置
11 押出機
12 マイクロ波加硫装置(UHF)
13 熱風加硫装置(HAV)
14 引取機
15 定尺切断機
61 芯金
62 弾性層
Claims (6)
- 導電性芯材上に発泡体ゴム層が昇温加熱により成形されている導電性ゴムローラーの製造方法において、発泡体ゴム層材料の昇温加熱手段がマイクロ波であり、マイクロ波照射装置がトンネル炉方式で構成され、該発泡体ゴム層が、該トンネル炉長手方向のマイクロ波を照射する距離1.8〜2.0mで且つ、マイクロ波発信機1台あたりの出力0.1〜1.5kWで昇温加熱されることにより形成されること特徴とする導電性ゴムローラーの製造方法。
- 前記マイクロ波照射装置は、前記マイクロ波発信機を2台使用し、マイクロ波発信機合計出力が0.2〜3.0kWである事を特徴とする請求項1に記載の導電性ゴムローラーの製造方法。
- 前記マイクロ波照射装置は、前記トンネル炉の製品通過用の開口部が幅80〜110mm,高さ60〜70mmである事を特徴とする請求項1又は2に記載の導電性ゴムローラーの製造方法。
- 前記マイクロ波照射装置が、前記トンネル炉内の製品搬送にテフロンでコーティングされたメッシュのベルトを使用した事を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の導電性ゴムローラーの製造方法。
- 導電性芯材上に発泡体ゴム層が形成されている電子写真装置用ローラーであって、該発泡体ゴム層のゴム材料がエピクロルヒドリンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、又はこれらの混合物を含み、これに更にアゾジカルボンアミドを含むゴム組成物から構成され、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の導電性ゴムローラーの製造方法により形成された事を特徴とする電子写真装置用ローラー。
- 前記電子写真装置用ローラーが、電子写真装置の転写装置部に用いる転写ローラーである事を特徴とする請求項5に記載の電子写真装置用ローラー。
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Cited By (1)
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CN102785321A (zh) * | 2012-08-24 | 2012-11-21 | 东莞井上五金橡塑有限公司 | 一种滚筒海绵管材料的连续发泡工艺及其设备 |
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2004
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CN102785321A (zh) * | 2012-08-24 | 2012-11-21 | 东莞井上五金橡塑有限公司 | 一种滚筒海绵管材料的连续发泡工艺及其设备 |
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