JP2006166578A - 集電舟の騒音低減構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単な構造によって集電舟から発生する騒音を低減することができる集電舟の騒音低減構造を提供する。
【解決手段】 騒音低減部11は、空気排出口9aから空気が排出するときに発生する騒音を低減する部分である。翼状十字板13は、空気排出口9aを4つに分割する十字状の平板であり流路9c内に配置されている。線状部材14,15は、空気排出口9aと交差する部材であり、翼状十字板13の下流側の端部に互いに平行に配置されている。流路9c内を上流側から下流側に向かって空気が流れると、空気排出口9aから噴出する空気の速度勾配が緩和される。その結果、例えば、空気排出口9aから空気を噴出して集電舟に作用する揚力を制御する揚力制御構造をこの集電舟が備えるときに、この空気排出口9aから発生する騒音を低減することができる。
【選択図】 図3
【解決手段】 騒音低減部11は、空気排出口9aから空気が排出するときに発生する騒音を低減する部分である。翼状十字板13は、空気排出口9aを4つに分割する十字状の平板であり流路9c内に配置されている。線状部材14,15は、空気排出口9aと交差する部材であり、翼状十字板13の下流側の端部に互いに平行に配置されている。流路9c内を上流側から下流側に向かって空気が流れると、空気排出口9aから噴出する空気の速度勾配が緩和される。その結果、例えば、空気排出口9aから空気を噴出して集電舟に作用する揚力を制御する揚力制御構造をこの集電舟が備えるときに、この空気排出口9aから発生する騒音を低減することができる。
【選択図】 図3
Description
この発明は、集電舟から発生する騒音を低減する集電舟の騒音低減構造に関する。
現在、高速度域における物体に対する抗力の低減及び空力音の低減に関する研究が盛んに行われており、その中で代表的なものが物体の表面から噴流を吹き出すことによって物体からの流れの剥離を抑制し、空力特性の向上を図るものである。高速鉄道の集電装置(パンタグラフ)の集電舟(舟体)においても同様の研究が行われており成果を上げている。例えば、集電舟に噴出口から噴流を吹き出してこの集電舟に作用する揚力を制御し、高速鉄道の集電舟の空力特性を向上させる技術がある。
従来の集電舟の揚力制御構造は、集電舟の前縁部の上側に形成された上側空気孔と、集電舟の前縁部の下側に形成された下側空気孔と、上側空気孔と接続する上側空気管と、下側空気孔と接続する下側空気管と、上側空気管からの空気の吐き出し量及び吸い込み量を調整する上側絞り弁と、下側空気管からの空気の吐出し量及び吸い込み量を調整する下側絞り弁と、上側空気管及び下側空気管に接続される空気だめと、上側空気管及び下側空気管に圧縮空気を供給するとともに上側空気管及び下側空気管から空気を吸い込むコンプレッサなどを備えている(例えば、特許文献1参照)。このような従来の集電舟の揚力制御構造では、集電舟に作用する揚力を減少させるときには、上側空気孔からの空気の吐き出し量を増加させるか、下側空気孔からの空気の吸い込み量を減少させている。一方、このような従来の集電舟の揚力制御構造では、集電舟に作用する揚力を増加させるときには、上側空気孔からの空気の吐き出し量を減少させるか、下側空気孔からの空気の吸い込み量を増加させている。
このような従来の集電舟の揚力制御構造では、上側空気孔や下側空気孔から圧縮空気を噴出することによって新たな騒音が生じることが確認されており、この新たに生じる騒音は圧縮空気を噴出する空気管内から発生していると考えられている。例えば、風速150km/hにおいて噴流の有無による空力音を比較すると、噴流を吹き出さなかった場合に比べて噴流を吹き出した場合には1kHz以上の広い周波数においては音圧レベルの増加が認められている。このため、噴流自身の性状(乱れ率)や噴出孔の開口部の形状を改良したり、噴流の吹き出しのための空気配管などを見直したりして騒音の低減を図る必要がある。
噴流を吹き出すことによって生じる騒音は、エアコンのダクトなどの日常生活に直接関わってくる部分であるため、このような騒音を低減するための様々な研究がされている。例えば、吸音型の騒音低減方法では、管内に吸音材を貼り付けて音のエネルギーを吸収し騒音を低減させている。膨張型の騒音低減方法では、管内に空洞部を設け、断面積を急激に変化させることにより生ずるエネルギー反射を利用して騒音を低減させている。干渉型の騒音低減方法では、管開口部付近に空洞部を設け、外部の空洞部で反射した音波による音の干渉を利用して騒音を低減させている。また、干渉型の騒音低減方法には、管内にスプリッタを挿入しこのスプリッタによって管内を伝播する音を分け、スプリッタの出口において音に位相差を生じさせ、音の干渉性を利用して騒音を低減させる方法もある。
しかし、これらの騒音低減方法は、業務用のダクトや家庭用のエアコンなどのようなある程度大型の管に用いられる方法である。一方、集電舟の噴流の吹き出しに用いられる管径は6mm程度と細く、干渉型の騒音低減方法や吸音型の騒音低減方法を用いるのは非常に困難である。また、干渉型の騒音低減方法のような管開口部に空洞部を設ける方法は実用可能であると考えられるが、高速流体中に設置した場合にこの空洞部が新たな騒音発生源となる可能性がある。このため、集電舟に適用可能な騒音低減方法としては、極力単純な構造であることが求められる。
この発明の課題は、簡単な構造によって集電舟から発生する騒音を低減することができる集電舟の騒音低減構造を提供することである。
この発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
なお、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、この実施形態に限定するものではない。
請求項1の発明は、集電舟(8)から発生する騒音を低減する集電舟の騒音低減構造であって、前記集電舟の空気排出口(9a,9b)から空気が排出するときに発生する騒音を低減する騒音低減部(11,12)を備えることを特徴とする集電舟の騒音低減構造(10)である。
なお、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、この実施形態に限定するものではない。
請求項1の発明は、集電舟(8)から発生する騒音を低減する集電舟の騒音低減構造であって、前記集電舟の空気排出口(9a,9b)から空気が排出するときに発生する騒音を低減する騒音低減部(11,12)を備えることを特徴とする集電舟の騒音低減構造(10)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の集電舟の騒音低減構造において、前記騒音低減部は、前記空気排出口から排出する空気の速度勾配を緩和することを特徴とする集電舟の騒音低減構造である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の集電舟の騒音低減構造において、前記騒音低減部は、前記空気排出口に空気を導く流路(9c,9d)内に配置されて、この空気排出口を4つに分割する翼状十字板(13)を備えることを特徴とする集電舟の騒音低減構造である。
請求項4の発明は、請求項3に記載の集電舟の騒音低減構造において、前記騒音低減部は、前記翼状十字板の下流側の端部に互いに平行に配置されて、前記空気排出口と交差する2本の線状部材(14,15)を備えることを特徴としている集電舟の騒音低減構造である。
請求項5の発明は、請求項3に記載の集電舟の騒音低減構造において、前記騒音低減部は、前記翼状十字板の下流側の端部に格子状に配置されて、前記空気排出口と交差する4本の線状部材(14〜17)を備えることを特徴とする集電舟の騒音低減構造である。
請求項6の発明は、請求項1又は請求項2に記載の集電舟の騒音低減構造において、前記騒音低減部は、前記空気排出口に空気を導く流路(9c,9d)内に配置されて、この空気排出口を2つに分割する翼状平板(21)を備えることを特徴とする集電舟の騒音低減構造である。
請求項7の発明は、請求項1又は請求項2に記載の集電舟の騒音低減構造において、前記騒音低減部は、前記空気排出口に空気を導く流路(9c,9d)内に配置されて、この空気排出口を2つに分割する平板(18)を備えることを特徴とする集電舟の騒音低減構造である。
請求項8の発明は、請求項7に記載の集電舟の騒音低減構造において、前記騒音低減部は、前記平板の下流側の端部に配置されて、前記空気排出口と交差する1本の線状部材(19)を備えることを特徴とする集電舟の騒音低減構造である。
請求項9の発明は、請求項1又は請求項2に記載の集電舟の騒音低減構造において、前記騒音低減部は、前記空気排出口に配置されて、この空気排出口と交差する1本の線状部材(20)を備えることを特徴とする集電舟の騒音低減構造である。
請求項10の発明は、請求項1又は請求項2に記載の集電舟の騒音低減構造において、前記騒音低減部は、前記空気排出口に十字状に配置されて、この空気排出口と交差する2本の線状部材(19,20)を備えることを特徴とする集電舟の騒音低減構造である。
この発明によると、簡単な構造によって集電舟から発生する騒音を低減することができる。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、この発明の第1実施形態について詳しく説明する。
図1は、この発明の第1実施形態に係る集電舟の騒音低減構造を備える集電装置を模式的に示す構成図である。
図1に示す架線1は、線路上空に架設される架空電車線であり、所定の間隔をあけて支持点で支持されている。トロリ線1aは、集電装置3が接触移動する電線であり、集電装置3が摺動することによって車両2に負荷電流を供給する。車両2は、電車や電気機関車などの電気車であり、例えば高速で走行する新幹線などの鉄道車両である。車体2aは、乗客を積載し輸送するための構造物である。
以下、図面を参照して、この発明の第1実施形態について詳しく説明する。
図1は、この発明の第1実施形態に係る集電舟の騒音低減構造を備える集電装置を模式的に示す構成図である。
図1に示す架線1は、線路上空に架設される架空電車線であり、所定の間隔をあけて支持点で支持されている。トロリ線1aは、集電装置3が接触移動する電線であり、集電装置3が摺動することによって車両2に負荷電流を供給する。車両2は、電車や電気機関車などの電気車であり、例えば高速で走行する新幹線などの鉄道車両である。車体2aは、乗客を積載し輸送するための構造物である。
集電装置3は、トロリ線1aから電力を車両2に導くための装置であり、台枠4と、枠組5と、舟支え機構部6と、すり板7と、集電舟8などを備えている。台枠4は、枠組5を支持して車体2aの屋根上に設置される部分であり、枠組5は集電舟8を支持した状態で上下方向に動作可能なリンク機構である。舟支え機構部6は、集電舟8を架線1に対して水平に押上げるとともに、ばね6cによる緩衝作用を与える機構部であり、台枠4に備えられている図示しない押上げ用ばねによって上方に押上げられる。舟支え機構部6は、例えば、押し上げ力を発生するシリンダ6aと、シリンダ6a内で昇降自在であり集電舟8と一体に形成され集電舟8とばね6cとをつなぐピストンロッド6bと、シリンダ6a内に収容されピストンロッド6bを上昇する方向に付勢するばね6cなどを備えている。すり板7は、集電舟8に取り付けられトロリ線1aと接触する部材である。図1に示す集電装置3は、車両2の進行方向に対して非対称であり、空力的性能から高速使用時には一方向だけで使用可能なシングルアーム式パンタグラフの例である。
集電舟8は、すり板7を取り付ける部分である。集電舟8は、一般に弓形で細長い金属製の部材であり、軌道面と平行に配置され架線1の長さ方向と直交して配置されている。集電舟8は、図1に示すように、揚力制御構造9と騒音低減構造10とを備えている。
揚力制御構造9は、集電舟8に作用する揚力Lを制御する構造であり、集電装置3の空力特性を制御し改善するための空気吹き出し機構である。揚力制御構造9は、図1に示すように空気排出口9a,9bと流路9c,9dなどを備えている。揚力制御構造9は、図1に示すように、集電舟8を上昇させる方向の揚力Lがこの集電舟8に作用するときには、この集電舟8の上側から空気を噴出し、集電舟8を下降させる方向の揚力Lがこの集電舟8に作用するときには、この集電舟8の下側から空気を噴出する。揚力制御構造9は、例えば、集電舟8の淀み点付近に形成された空気取入部から前方の空気を取り入れて、流路9c,9dに流れる空気を開閉弁によって切り替えて、空気排出口9a,9bから空気を噴出する。
空気排出口9a,9bは、集電舟8から上方及び/又は下方に向かって空気を排出する排出口である。空気排出口9aは、集電舟8に揚力Lが上向きに作用するときに、集電舟8の上方に向かって集電舟8の上部から空気を噴出する。空気排出口9aは、集電舟8のすり板7の取付部の後方に形成されており、集電舟8の上面に長さ方向に沿って多数形成されている。空気排出口9bは、集電舟8に揚力Lが下向きに作用するときに、この集電舟8の下方に向かってこの集電舟8の下部から空気を噴出する。空気排出口9bは、集電舟8の下面に長さ方向に沿って多数形成されている。流路9cは、空気排出口9aに空気を導く管路であり、流路9dは空気排出口9bに空気を導く管路である。流路9c,9dは、例えば、断面形状が円形に形成されており、集電舟8の内部に配管されている。
騒音低減構造10は、集電舟8から発生する騒音を低減する構造である。騒音低減構造10は、空気排出口9a,9bから空気を排出して揚力Lを制御するときに、この空気排出口9a,9bから排出する空気によって発生する空力音を低減する。騒音低減構造10は、図1及び図3に示すように、騒音低減部11,12を備えている。
図2は、この発明の第1実施形態に係る集電舟の騒音低減構造の拡大図である。図3は、この発明の第1実施形態に係る集電舟の騒音低減構造の外観図であり、図3(A)は上流側から空気排出口側に向かって見た正面図であり、図3(B)は空気排出口から上流側に向かって見た正面図であり、図3(C)は図3(A)のIII-IIIB線で切断した状態を示す断面図であり、図3(D)は図3(A)のIII-IIID線で切断した状態を示す断面図である。図4は、この発明の第1実施形態に係る集電舟の騒音低減構造における空気排出口から排出する空気の速度勾配を模式的に示す図である。
図2に示す騒音低減部11は、空気排出口9aから空気が排出するときに発生する騒音を低減する部分であり、騒音低減部12は空気排出口9bから空気が排出するときに発生する騒音を低減する部分である。騒音低減部11,12は、いずれも同一構造であり、以下では騒音低減部11について説明し、騒音低減部11側の部分と対応する騒音低減部12側の部分については対応する符号を付して詳細な説明を省略する。図4に示す縦軸は、空気排出口9aから排出する空気の速度vであり、横軸は空気排出口9aの中心からの距離xである。二点鎖線は、騒音低減部11が存在しない場合に空気排出口9aから噴出する空気の速度勾配∂v/∂xであり、実線は騒音低減部11が存在する場合に空気排出口9aから噴出する空気の速度勾配∂v/∂xである。騒音低減部11は、図4に示すように、空気排出口9aから排出する空気の速度勾配∂v/∂xを緩和する。騒音低減部11は、図3に示すように、翼状十字板13と線状部材14,15とを備えている。
図3に示す翼状十字板13は、空気排出口9aを4つに分割する十字状の平板であり、流路9c内に配置されている。翼状十字板13は、図3に示すように、平板部13a,13bとエッジ部13c,13dとを備えている。翼状十字板13は、図3(A)(B)に示すように、断面形状が十字状に形成されており、平板部13aが水平になり平板部13bが垂直になるように配置されており、図3(C)(D)に示すように下流側の端部が空気排出口9aの開口部と略一致するように、流路9c内に取り付けられ固定されている。平板部13a,13bは、互いに直交するように一体に形成された板状部分であり、図3に示すように流路9cの内周面に嵌め込まれている。平板部13a,13bは、先端部が上流側に向かって徐々に薄肉に形成されている。エッジ部13c,13dは、平板部13a,13bの先端部に形成され断面形状が鋭角な部分である。
線状部材14,15は、空気排出口9aと交差する部材であり、翼状十字板13の下流側の端部に互いに平行に配置されている。線状部材14,15は、図3(B)(D)に示すように、両端部が空気排出口9aに取り付けられ固定されている。線状部材14,15は、いずれもワイヤや糸などによって形成されており、図3(A)〜(C)に示すように平板部13aと所定の間隔をあけて平板部13aと平行に配置されている。線状部材14,15は、図3(A)(B)に示すように、翼状十字板13によって4つに分割された空気排出口9aをさらに8つに分割している。
次に、この発明の第1実施形態に係る集電舟の騒音低減構造の作用を説明する。
以下では、図1〜図3に示す空気排出口9aから空気を噴出して、集電舟8に作用する上向きの揚力Lを低減する場合を例に挙げて説明する。空気排出口9aが翼状十字板13によって4つに分割されており、線状部材14,15によって空気排出口9aがさらに8つに分割されている。このため、流路9c内を上流側から下流側に向かって空気が流れると、図4に示すように空気排出口9aから噴出する空気の速度勾配∂v/∂xが緩和される。図4に二点鎖線で示すように騒音低減部11が存在しない場合には、速度勾配の大きい場所が渦層になり渦が動きながら崩壊していくときに空気排出口9aから騒音が発生する。一方、図4に実線で示すように騒音低減部11が存在する場合には、渦層が弱く三次元的になり空気排出口9aから発生する騒音が低減される。
以下では、図1〜図3に示す空気排出口9aから空気を噴出して、集電舟8に作用する上向きの揚力Lを低減する場合を例に挙げて説明する。空気排出口9aが翼状十字板13によって4つに分割されており、線状部材14,15によって空気排出口9aがさらに8つに分割されている。このため、流路9c内を上流側から下流側に向かって空気が流れると、図4に示すように空気排出口9aから噴出する空気の速度勾配∂v/∂xが緩和される。図4に二点鎖線で示すように騒音低減部11が存在しない場合には、速度勾配の大きい場所が渦層になり渦が動きながら崩壊していくときに空気排出口9aから騒音が発生する。一方、図4に実線で示すように騒音低減部11が存在する場合には、渦層が弱く三次元的になり空気排出口9aから発生する騒音が低減される。
この発明の第1実施形態に係る集電舟の騒音低減構造には、以下に記載するような効果がある。
(1) この第1実施形態では、空気排出口9a,9bから空気が排出するときに発生する騒音を騒音低減部11,12が低減する。このため、例えば、空気排出口9a,9bから空気を噴出して集電舟8に作用する揚力Lを制御する揚力制御構造9をこの集電舟8が備えるときに、この空気排出口9a,9bから発生する騒音を低減することができる。
(1) この第1実施形態では、空気排出口9a,9bから空気が排出するときに発生する騒音を騒音低減部11,12が低減する。このため、例えば、空気排出口9a,9bから空気を噴出して集電舟8に作用する揚力Lを制御する揚力制御構造9をこの集電舟8が備えるときに、この空気排出口9a,9bから発生する騒音を低減することができる。
(2) この第1実施形態では、空気排出口9a,9bから排出する空気の速度勾配を騒音低減部11,12が緩和する。このため、流速分布が一様ではなくなり互いに干渉して打ち消し合うとともに、渦層を三次元的にして渦が動きながら崩壊していくときに発生する騒音を低減することができる。
(3) この第1実施形態では、空気排出口9aに空気を導く流路9c内に翼状十字板13が配置されており、この空気排出口9aをこの翼状十字板13が4つに分割する。このため、簡単な構造の翼状十字板13によって空気排出口9aから発生する騒音を容易に低減することができる。
(4) この第1実施形態では、翼状十字板13の下流側の端部に互いに平行に線状部材14,15が配置されており、これらの2本の線状部材14,15が空気排出口9aと交差する。このため、簡単な構造によって空気排出口9aから発生する騒音をより一層容易に低減することができる。
(第2実施形態)
図5は、この発明の第2実施形態に係る集電舟の騒音低減構造の構成図であり、図5(A)は上流側から空気排出口側に向かって見た正面図であり、図5(B)は空気排出口から上流側に向かって見た正面図であり、図5(C)は図5(A)のV-VB線で切断した状態を示す断面図であり、図5(D)は図5(A)のV-VD線で切断した状態を示す断面図である。以下では、図1及び図3に示す部分と同一の部分については、同一の番号を付して詳細な説明を省略する。
図5は、この発明の第2実施形態に係る集電舟の騒音低減構造の構成図であり、図5(A)は上流側から空気排出口側に向かって見た正面図であり、図5(B)は空気排出口から上流側に向かって見た正面図であり、図5(C)は図5(A)のV-VB線で切断した状態を示す断面図であり、図5(D)は図5(A)のV-VD線で切断した状態を示す断面図である。以下では、図1及び図3に示す部分と同一の部分については、同一の番号を付して詳細な説明を省略する。
図5に示す騒音低減部11は、翼状十字板13と線状部材14〜17とを備えている。線状部材14〜17は、空気排出口9aと交差する部材であり、翼状十字板13の下流側の端部に格子状に配置されている。線状部材16,17は、図5(B)(D)に示すように、線状部材14,15と同一部材であり、図5(A)〜(C)に示すように平板部13bと所定の間隔をあけて平板部13bと平行に配置されている。線状部材14〜17は、図5(A)(B)に示すように、翼状十字板13によって4つに分割された空気排出口9aをさらに16個に分割している。この第2実施形態には、第1実施形態と同様の効果がある。
(第3実施形態)
図6は、この発明の第3実施形態に係る集電舟の騒音低減構造の構成図であり、図6(A)は上流側から空気排出口側に向かって見た正面図であり、図6(B)は空気排出口から上流側に向かって見た正面図であり、図6(C)は図6(A)のVI-VIB線で切断した状態を示す断面図であり、図6(D)は図6(A)のVI-VID線で切断した状態を示す断面図である。
図6は、この発明の第3実施形態に係る集電舟の騒音低減構造の構成図であり、図6(A)は上流側から空気排出口側に向かって見た正面図であり、図6(B)は空気排出口から上流側に向かって見た正面図であり、図6(C)は図6(A)のVI-VIB線で切断した状態を示す断面図であり、図6(D)は図6(A)のVI-VID線で切断した状態を示す断面図である。
図6に示す騒音低減部11は、図3及び図5に示す線状部材14〜17を省略して翼状十字板13のみを備えている。この第3実施形態には、第1実施形態及び第2実施形態と同様の効果がある。
(第4実施形態)
図7は、この発明の第4実施形態に係る集電舟の騒音低減構造の構成図であり、図7(A)は上流側から空気排出口側に向かって見た正面図であり、図7(B)は空気排出口から上流側に向かって見た正面図であり、図7(C)は図7(A)のVI-VIB線で切断した状態を示す断面図であり、図7(D)は図7(A)のVI-VID線で切断した状態を示す断面図である。
図7は、この発明の第4実施形態に係る集電舟の騒音低減構造の構成図であり、図7(A)は上流側から空気排出口側に向かって見た正面図であり、図7(B)は空気排出口から上流側に向かって見た正面図であり、図7(C)は図7(A)のVI-VIB線で切断した状態を示す断面図であり、図7(D)は図7(A)のVI-VID線で切断した状態を示す断面図である。
図7に示す騒音低減部11は、平板18と線状部材19とを備えている。平板18は、空気排出口9aを2つに分割する部材であり、流路9c内に配置されている。平板18は、図3及び図5に示す翼状十字板13とは異なり、全長にわたり厚さが均一であり、上流側の端部が平坦に形成されている。平板18は、図7に示すように、流路9c内で水平になるように流路9cの内周面に嵌め込まれており、図7(C)(D)に示すように下流側の端部が空気排出口9aの開口部と略一致するように、流路9c内に取り付けられ固定されている。
線状部材19は、空気排出口9aと交差する部材であり、平板18の下流側の端部に配置されている。線状部材19は、図7(B)(D)に示すように、線状部材14〜17と同一部材であり、図7(A)〜(C)に示すように平板18と直交し空気排出口9aの中心を通過して垂直に配置されている。線状部材19は、図7(A)(B)に示すように、平板18によって2つに分割された空気排出口9aをさらに4つに分割している。この第4実施形態には、第1実施形態〜第3実施形態と同様の効果がある。
(第5実施形態)
図8は、この発明の第5実施形態に係る集電舟の騒音低減構造の構成図であり、図8(A)は上流側から空気排出口側に向かって見た正面図であり、図8(B)は空気排出口から上流側に向かって見た正面図であり、図8(C)は図8(A)のVIII-VIIIB線で切断した状態を示す断面図であり、図8(D)は図8(A)のVIII-VIIID線で切断した状態を示す断面図である。
図8は、この発明の第5実施形態に係る集電舟の騒音低減構造の構成図であり、図8(A)は上流側から空気排出口側に向かって見た正面図であり、図8(B)は空気排出口から上流側に向かって見た正面図であり、図8(C)は図8(A)のVIII-VIIIB線で切断した状態を示す断面図であり、図8(D)は図8(A)のVIII-VIIID線で切断した状態を示す断面図である。
図8に示す騒音低減部11は、線状部材19,20を備えている。線状部材19,20は、空気排出口9aと交差する部材であり、空気排出口9aに十字状に配置されている。線状部材20は、図8(B)(D)に示すように、線状部材14〜17,19と同一部材であり、図8(A)〜(C)に示すように線状部材1と直交し空気排出口9aの中心を通過して水平に配置されている。線状部材19,20は、図8(A)(B)に示すように、空気排出口9aを4つに分割している。この第5実施形態には、第1実施形態〜第4実施形態と同様の効果がある。
(第6実施形態)
図9は、この発明の第6実施形態に係る集電舟の騒音低減構造の構成図であり、図9(A)は上流側から空気排出口側に向かって見た正面図であり、図9(B)は空気排出口から上流側に向かって見た正面図であり、図9(C)は図9(A)のIX-IXB線で切断した状態を示す断面図であり、図9(D)は図9(A)のIX-IXD線で切断した状態を示す断面図である。
図9は、この発明の第6実施形態に係る集電舟の騒音低減構造の構成図であり、図9(A)は上流側から空気排出口側に向かって見た正面図であり、図9(B)は空気排出口から上流側に向かって見た正面図であり、図9(C)は図9(A)のIX-IXB線で切断した状態を示す断面図であり、図9(D)は図9(A)のIX-IXD線で切断した状態を示す断面図である。
図9に示す騒音低減部11は、翼状平板21を備えており、翼状平板21は空気排出口9aを2つに分割する部材であり、流路9c内に配置されている。翼状平板21は、図3に示す翼状十字板13の平板部13aと同一構造であり、図9(A)〜(D)に示すように平板部21aとエッジ部21bとを備えている。この第6実施形態には、第1実施形態〜第5実施形態と同様の効果がある。
(第7実施形態)
図10は、この発明の第7実施形態に係る集電舟の騒音低減構造の構成図であり、図10(A)は上流側から空気排出口側に向かって見た正面図であり、図10(B)は空気排出口から上流側に向かって見た正面図であり、図10(C)は図10(A)のX-XB線で切断した状態を示す断面図であり、図10(D)は図10(A)のX-XD線で切断した状態を示す断面図である。
図10は、この発明の第7実施形態に係る集電舟の騒音低減構造の構成図であり、図10(A)は上流側から空気排出口側に向かって見た正面図であり、図10(B)は空気排出口から上流側に向かって見た正面図であり、図10(C)は図10(A)のX-XB線で切断した状態を示す断面図であり、図10(D)は図10(A)のX-XD線で切断した状態を示す断面図である。
図10に示す騒音低減部11は、図7に示す線状部材19を省略して平板18のみを備えている。この第3実施形態には、第1実施形態〜第6実施形態と同様の効果がある。
(第8実施形態)
図11は、この発明の第8実施形態に係る集電舟の騒音低減構造の構成図であり、図11(A)は上流側から空気排出口側に向かって見た正面図であり、図11(B)は空気排出口から上流側に向かって見た正面図であり、図11(C)は図11(A)のXI-XIB線で切断した状態を示す断面図であり、図11(D)は図11(A)のXI-XID線で切断した状態を示す断面図である。
図11は、この発明の第8実施形態に係る集電舟の騒音低減構造の構成図であり、図11(A)は上流側から空気排出口側に向かって見た正面図であり、図11(B)は空気排出口から上流側に向かって見た正面図であり、図11(C)は図11(A)のXI-XIB線で切断した状態を示す断面図であり、図11(D)は図11(A)のXI-XID線で切断した状態を示す断面図である。
図11に示す騒音低減部11は、図8に示す線状部材19を省略し線状部材20のみを備えている。この第8実施形態には、第1実施形態〜第7実施形態と同様の効果がある。
次に、この発明の実施例について説明する。
(供試模型)
図12は、この発明の実施例に係る集電舟の騒音低減構造における騒音低減部の供試模型の外観図であり、図12(A)〜(H)は実施例1〜8の外観図であり、図12(I)は比較例の外観図であり、図12(A)〜(I)の左側は上流側から空気排出口側に向かって見た正面図であり、右側は縦断面図である。図13は、この発明の実施例1〜3に係る翼状十字板の供試模型の外観図であり、図13(A)は正面図であり、図13(B)は平面図であり、図13(C)は側面図である。図14は、この発明の実施例4,7に係る翼状平板の供試模型の外観図であり、図14(A)は正面図であり、図14(B)は平面図であり、図14(C)は側面図である。図15は、この発明の実施例6に係る平板の供試模型の外観図であり、図15(A)は正面図であり、図15(B)は平面図であり、図15(C)は側面図である。
(供試模型)
図12は、この発明の実施例に係る集電舟の騒音低減構造における騒音低減部の供試模型の外観図であり、図12(A)〜(H)は実施例1〜8の外観図であり、図12(I)は比較例の外観図であり、図12(A)〜(I)の左側は上流側から空気排出口側に向かって見た正面図であり、右側は縦断面図である。図13は、この発明の実施例1〜3に係る翼状十字板の供試模型の外観図であり、図13(A)は正面図であり、図13(B)は平面図であり、図13(C)は側面図である。図14は、この発明の実施例4,7に係る翼状平板の供試模型の外観図であり、図14(A)は正面図であり、図14(B)は平面図であり、図14(C)は側面図である。図15は、この発明の実施例6に係る平板の供試模型の外観図であり、図15(A)は正面図であり、図15(B)は平面図であり、図15(C)は側面図である。
図12に示す実施例1〜8は、騒音低減部11を設置した状態(形状変更後の状態)であり、第1実施形態〜第8実施形態までの騒音低減部11とそれぞれ対応する。比較例は、騒音低減部11を設置していない状態(初期状態)である。図12(A)〜(H)に示す空気排出口(噴出孔)の半径R=3mm(内径6mm)であり、図12(A)(B)に示す線状部材の中心と平板部の中心との間の距離H=1.75mmである。図13〜図15に示す長さL=5mm、幅W1=6mm、幅W2=2.5mm、厚さt1=1mm、厚さt2=0.5mmである。なお、図12(A)(B)(D)(E)(H)に示す線状部材には、タコ糸を使用した。
(実験装置)
図12に示す実施例1〜8の供試模型を無響室内に水平に設置し、各供試模型の4つの噴出孔にエアチューブをそれぞれ接続して、これらのエアチューブを供試模型の側部から外部に引き出した。供試模型の空気排出口(噴出孔)から噴流を吹き出す空気源には空気圧縮機(日立製 POD5.5-EC)を使用し、この空気圧縮機のエアタンクの下流側にレギュレータ(コガネイ製 AR200-02)を設置した。そして、このレギュレータの下流側に内径6mmの4本のエアチューブを接続し、これらのエアチューブから供試模型の4つの噴出孔にそれぞれ空気を供給した。噴流の流量調節は、レギュレータの圧力を調整することによって行った。計測装置は、騒音計(RION製 精密騒音計NL-15)とFETアナライザ(小野測器製 DS-9110)とを使用した。空力音の測定条件は、FETアナライザレンジ10kHz、サンプリング点数4096点、窓関数ハニングウィンドウ、周波数特性A特性、平均化回数256回とした。
図12に示す実施例1〜8の供試模型を無響室内に水平に設置し、各供試模型の4つの噴出孔にエアチューブをそれぞれ接続して、これらのエアチューブを供試模型の側部から外部に引き出した。供試模型の空気排出口(噴出孔)から噴流を吹き出す空気源には空気圧縮機(日立製 POD5.5-EC)を使用し、この空気圧縮機のエアタンクの下流側にレギュレータ(コガネイ製 AR200-02)を設置した。そして、このレギュレータの下流側に内径6mmの4本のエアチューブを接続し、これらのエアチューブから供試模型の4つの噴出孔にそれぞれ空気を供給した。噴流の流量調節は、レギュレータの圧力を調整することによって行った。計測装置は、騒音計(RION製 精密騒音計NL-15)とFETアナライザ(小野測器製 DS-9110)とを使用した。空力音の測定条件は、FETアナライザレンジ10kHz、サンプリング点数4096点、窓関数ハニングウィンドウ、周波数特性A特性、平均化回数256回とした。
(実験結果)
図16は、この発明の実施例のオーバーオール値と比較例のオーバーオール値とを比較して示すグラフである。
図16に示すグラフは、吹き出し口圧力が0.2MPaのときのオーバーオール値を一例として示したものである。ここで、オーバーオール値とは、FFT分析された全周波数のパワー値の積和であり各周波数成分のパワー合計値である。その結果、実施例1,2は、図16に示すように、比較例に比べて3〜4dB程度、噴出孔から発生する騒音を低減することができた。実施例1〜3で使用した翼状十字板には、図13に示すように、模型製作上の都合により先端部に隙間が形成されており流れに悪影響を及ぼした可能性があるが、先端部を正確に製作することによってさらに騒音を低減可能であると考えられる。また、実施例1の翼状十字板と横糸2本とを組み合わせた場合と、実施例2の翼状十字板と格子糸とを組み合わせた場合とでは、実施例3の翼状十字板のみの場合に比べて騒音低減効果が高いが、実施例1と実施例2との間には騒音低減効果に大きな差は認められなかった。また、実施例6の翼状平板の場合には、実施例7の平板の場合に比べて騒音低減効果が高く、平板の端部を削り翼状に加工することによって騒音を低減可能であることが確認された。さらに、実施例5の十字糸の場合には、実施例8の横糸の場合に比べて騒音低減効果が高いことが確認された。
図16は、この発明の実施例のオーバーオール値と比較例のオーバーオール値とを比較して示すグラフである。
図16に示すグラフは、吹き出し口圧力が0.2MPaのときのオーバーオール値を一例として示したものである。ここで、オーバーオール値とは、FFT分析された全周波数のパワー値の積和であり各周波数成分のパワー合計値である。その結果、実施例1,2は、図16に示すように、比較例に比べて3〜4dB程度、噴出孔から発生する騒音を低減することができた。実施例1〜3で使用した翼状十字板には、図13に示すように、模型製作上の都合により先端部に隙間が形成されており流れに悪影響を及ぼした可能性があるが、先端部を正確に製作することによってさらに騒音を低減可能であると考えられる。また、実施例1の翼状十字板と横糸2本とを組み合わせた場合と、実施例2の翼状十字板と格子糸とを組み合わせた場合とでは、実施例3の翼状十字板のみの場合に比べて騒音低減効果が高いが、実施例1と実施例2との間には騒音低減効果に大きな差は認められなかった。また、実施例6の翼状平板の場合には、実施例7の平板の場合に比べて騒音低減効果が高く、平板の端部を削り翼状に加工することによって騒音を低減可能であることが確認された。さらに、実施例5の十字糸の場合には、実施例8の横糸の場合に比べて騒音低減効果が高いことが確認された。
(他の実施形態)
この発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、以下に記載するように種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内である。
この実施形態では、空気排出口9a,9bから空気を排出して揚力Lを制御する揚力制御構造9を集電舟8が備える場合を例に挙げて説明したが、このような構造に限定するものではない。例えば、揚力Lの制御以外の目的で集電舟8の空気排出口から空気を排出するときに発生する騒音を低減する場合についても、この発明を適用することができる。また、この実施形態では、集電舟8の後側に騒音低減構造10を設置した場合を例に挙げて説明したが、上下線のいずれの方向にも車両2が走行する場合には、集電舟8の前後に騒音低減構造10をそれぞれ設置することもできる。
この発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、以下に記載するように種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内である。
この実施形態では、空気排出口9a,9bから空気を排出して揚力Lを制御する揚力制御構造9を集電舟8が備える場合を例に挙げて説明したが、このような構造に限定するものではない。例えば、揚力Lの制御以外の目的で集電舟8の空気排出口から空気を排出するときに発生する騒音を低減する場合についても、この発明を適用することができる。また、この実施形態では、集電舟8の後側に騒音低減構造10を設置した場合を例に挙げて説明したが、上下線のいずれの方向にも車両2が走行する場合には、集電舟8の前後に騒音低減構造10をそれぞれ設置することもできる。
1 架線
1a トロリ線
2 車両
2a 車体
3 集電装置
7 すり板
8 集電舟
9 揚力制御構造
9a,9b 空気排出口
9c,9d 流路
10 騒音低減構造
11,12 騒音低減部
13 翼状十字板
13a,13b 平板部
13c,13d エッジ部
14〜17,19,20 線状部材
18 平板
21 翼状平板
21a 平板部
21b エッジ部
L 揚力
1a トロリ線
2 車両
2a 車体
3 集電装置
7 すり板
8 集電舟
9 揚力制御構造
9a,9b 空気排出口
9c,9d 流路
10 騒音低減構造
11,12 騒音低減部
13 翼状十字板
13a,13b 平板部
13c,13d エッジ部
14〜17,19,20 線状部材
18 平板
21 翼状平板
21a 平板部
21b エッジ部
L 揚力
Claims (10)
- 集電舟から発生する騒音を低減する集電舟の騒音低減構造であって、
前記集電舟の空気排出口から空気が排出するときに発生する騒音を低減する騒音低減部を備えること、
を特徴とする集電舟の騒音低減構造。 - 請求項1に記載の集電舟の騒音低減構造において、
前記騒音低減部は、前記空気排出口から排出する空気の速度勾配を緩和すること、
を特徴とする集電舟の騒音低減構造。 - 請求項1又は請求項2に記載の集電舟の騒音低減構造において、
前記騒音低減部は、前記空気排出口に空気を導く流路内に配置されて、この空気排出口を4つに分割する翼状十字板を備えること、
を特徴とする集電舟の騒音低減構造。 - 請求項3に記載の集電舟の騒音低減構造において、
前記騒音低減部は、前記翼状十字板の下流側の端部に互いに平行に配置されて、前記空気排出口と交差する2本の線状部材を備えること、
を特徴とする集電舟の騒音低減構造。 - 請求項3に記載の集電舟の騒音低減構造において、
前記騒音低減部は、前記翼状十字板の下流側の端部に格子状に配置されて、前記空気排出口と交差する4本の線状部材を備えること、
を特徴とする集電舟の騒音低減構造。 - 請求項1又は請求項2に記載の集電舟の騒音低減構造において、
前記騒音低減部は、前記空気排出口に空気を導く流路内に配置されて、この空気排出口を2つに分割する翼状平板を備えること、
を特徴とする集電舟の騒音低減構造。 - 請求項1又は請求項2に記載の集電舟の騒音低減構造において、
前記騒音低減部は、前記空気排出口に空気を導く流路内に配置されて、この空気排出口を2つに分割する平板を備えること、
を特徴とする集電舟の騒音低減構造。 - 請求項7に記載の集電舟の騒音低減構造において、
前記騒音低減部は、前記平板の下流側の端部に配置されて、前記空気排出口と交差する1本の線状部材を備えること、
を特徴とする集電舟の騒音低減構造。 - 請求項1又は請求項2に記載の集電舟の騒音低減構造において、
前記騒音低減部は、前記空気排出口に配置されて、この空気排出口と交差する1本の線状部材を備えること、
を特徴とする集電舟の騒音低減構造。 - 請求項1又は請求項2に記載の集電舟の騒音低減構造において、
前記騒音低減部は、前記空気排出口に十字状に配置されて、この空気排出口と交差する2本の線状部材を備えること、
を特徴とする集電舟の騒音低減構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004353552A JP2006166578A (ja) | 2004-12-07 | 2004-12-07 | 集電舟の騒音低減構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
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JP2006166578A true JP2006166578A (ja) | 2006-06-22 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004353552A Pending JP2006166578A (ja) | 2004-12-07 | 2004-12-07 | 集電舟の騒音低減構造 |
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Country | Link |
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-
2004
- 2004-12-07 JP JP2004353552A patent/JP2006166578A/ja active Pending
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