JP2006166152A - 電気音響変換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 コイル断線の防止。
【解決手段】 図1(a)に示すように、振動板5のコイル接着面5bには少なくとも1カ所以上のコイル接着剤12を塗布しない部分である非塗布部5cを設け、その他の部分にコイル接着剤12を塗布する。そして図1(b)に示すように、コイル端末6aの引出部6bを非塗布部5cに合わせてボイスコイル6を振動板5のコイル接着面5bに接着する。このとき、非塗布部5cにはコイル接着剤とは異なる樹脂、例えば硬化しても硬くならない樹脂を塗布する場合もある。本発明のスピーカでは、コイル端末6aの引出部6bにおいて、接着剤12に覆われていないために、あるいは柔軟性のある樹脂で覆われているために、スピーカ駆動時に発生する応力を緩和することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 図1(a)に示すように、振動板5のコイル接着面5bには少なくとも1カ所以上のコイル接着剤12を塗布しない部分である非塗布部5cを設け、その他の部分にコイル接着剤12を塗布する。そして図1(b)に示すように、コイル端末6aの引出部6bを非塗布部5cに合わせてボイスコイル6を振動板5のコイル接着面5bに接着する。このとき、非塗布部5cにはコイル接着剤とは異なる樹脂、例えば硬化しても硬くならない樹脂を塗布する場合もある。本発明のスピーカでは、コイル端末6aの引出部6bにおいて、接着剤12に覆われていないために、あるいは柔軟性のある樹脂で覆われているために、スピーカ駆動時に発生する応力を緩和することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は携帯電話等に使用される小型スピーカ等の電気音響変換器に関する。
従来、電気音響変換器である小型スピーカは携帯電話等に広く用いられている(例えば、特許文献1参照。)。このような小型スピーカの一例について図面を参照して説明する。図3は従来の小型スピーカの平面図であり、図4は図3のA−A断面を示す断面図である。図5はこのスピーカの底面図である。図6は振動板とボイスコイルとの接着構造を示す斜視図であり、図7は図6のB部の断面を示す要部断面図である。
まず、従来の小型スピーカの構成について説明する。図3乃至図5において、50はムービングボイスコイル式の電気音響変換器であるスピーカを示しており、1はスピーカ50の樹脂成形品から成るフレームを示している。フレーム1は略円環状の胴部1aとその1部が外側へ方形に膨出した膨出部1bとから成り、胴部1aは中央穴1cと外周段部1dとを有する。2は中央穴1cに固定された平鍋形状の磁性体から成るヨークを示している。3はヨーク2に接合された円盤状の永久磁石を示しており、4は磁石3上に接合された円盤状の磁性体から成るトッププレートを示している。そして、ヨーク2、磁石3及びトッププレート4で磁気回路部を構成している。
図6にも示すように、5は同心円状の波形を有する薄型の樹脂成形品から成る振動板を示している。振動板5の周縁部5bはフレーム1の外周段部1dに接着されている。6は巻き線を卷回して形成した円筒形のボイスコイルを示しており、振動板5の下面のコイル接着面5aに接着されている。ボイスコイル6は振動板5のコイル接着面5a全面に塗布されたゴム系やアクリル系等のコイル接着剤12により固定されている。
図7に示すように、コイル端末6aはボイスコイル6からの引出部6bにおいて接着剤12により埋設固定されており、その先はフォーミングされて振動板5面に沿って柔軟性のあるシリコーン系の樹脂により固定するか、空間に浮かすように処理されている。ボイスコイル6はヨーク2とトッププレート4との隙間である磁気ギャップgに臨んでいる。7は振動板5の周縁部を押さえて外周段部1d上に接合されているリングを示している。8は複数の放音孔8aを有するプロテクタを示しており、リング7上に接合されて振動板5を保護している。
9は配線回路としての配線基板を示しており、一対の配線パターン9aにコイル端末6aがハンダ付けされている。ハンダ付け部は樹脂封止9cで被覆されている。10は外部接続端子としての圧縮コイルスプリングであるバネを示しており、その一方の端面が配線パターン9aと導通する配線パターン9bにハンダ付けされている。11はリアメッシュを示しており、フレーム1の空気逃げ穴1eを覆って防塵用の作用をしている。
次に、このスピーカ50の作用について説明する。バネ10に音響信号が入力されると、磁気回路部とコイル6との間にフレミングの左手の法則に基づく作用が働いて、コイル56が垂直方向に振動するから、コイル6と接合された振動板5が振動して発音し、音響が放音孔8aを通じて外部へ放出される。
特開2003−143676号公報(図1)
従来の電気音響変換器では、コイル端末6aの断線がスピーカにとって最も一般的な不良原因となっていた。現状ではコイル端末6aは硬化して柔軟性のない接着剤12の中に埋まっているために、最も応力が集中する箇所はボイスコイル6からの引出部6b(接着剤12の端面)である。コイル端末6aは接着剤12の物性により影響を受けやすく、接着剤12の選定に当たっては駆動時の応力、耐熱性等を考慮する必要があるために自由度がない状況である。また、近年大きな電力入力が保証できる高耐入力のスピーカが求められているが、接着剤12の耐熱性を上げると一般的に接着剤12が硬くなるため、ボイスコイル6からのコイル端末6の引出部6bに応力がかかり断線しやすくなっている。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、コイル端末の断線が発生しない電気音響変換器を提供することである。
前述した目的を達成するための本発明の手段は、ボイスコイルが振動板に固定されているムービングボイスコイル式の電気音響変換器において、前記振動板の前記ボイスコイルの接着面に少なくとも1カ所以上の接着剤を塗布しない非塗布部を設け、この非塗布部を除いた前記振動板の前記ボイスコイルの接着面に接着剤を塗布して、コイル端末の引出部が前記非塗布部に来るように位置を合わせて前記ボイスコイルを前記振動板に固定したことを特徴とする。
また、前記振動板の前記非塗布部には前記ボイスコイルの接着面から離れた面を有する段差部を設けたことを特徴とする。
また、前記振動板の前記非塗布部には前記ボイスコイルの接着剤とは異なる樹脂を塗布したことを特徴とする。
本発明によれば、ボイスコイルが振動板に固定されているムービングボイスコイル式の電気音響変換器において、前記振動板の前記ボイスコイルの接着面に少なくとも1カ所以上の接着剤を塗布しない非塗布部を設け、この非塗布部を除いた前記振動板の前記ボイスコイルの接着面に接着剤を塗布して、コイル端末の引出部が前記非塗布部に来るように位置を合わせて前記ボイスコイルを前記振動板に固定したので、コイル端末の断線の発生を防ぐことができ、製品の寿命を長くすることができた。また、コイル端末に発生する応力が減少することにより今まで以上の高入力を保証できるようになった。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態である電気音響変換器の振動板とボイスコイルとの接着構造を示す斜視図、図2は本発明の第2の実施の形態である電気音響変換器の振動板とボイスコイルとの接着構造を示す斜視図である。
まず、本発明の第1の実施の形態である電気音響変換器の構成を説明する。従来の電気音響変換器と異なるところは振動板とボイスコイルとの接着構造であるから、もっぱらこの構造について説明し、その他の構成は従来技術で説明したものと同じであるから、同じ構成要素には同じ符号と名称とを付して詳細な説明を省略する。図1(a)に示すように、振動板5のコイル接着面5bには少なくとも1カ所以上のコイル接着剤12を塗布しない部分である非塗布部5cを設けて、それ以外の部分にコイル接着剤12を塗布する。そして図1(b)に示すように、コイル端末6aの引出部6bの位置を非塗布部5cに合わせてボイスコイル6を振動板5のコイル接着面5aに接着する。このとき、非塗布部5cにはコイル接着剤12とは異なる樹脂、例えばシリコーン系のような柔軟性のある樹脂を塗布する場合もある。
次に、本発明の第1の実施の形態の効果について説明する。本発明のスピーカでは、コイル端末6aの引出部6bが接着剤12に覆われていないために、あるいは柔軟性のある樹脂で覆われているために、スピーカ駆動時にコイル端末6aに発生する応力を緩和することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態である電気音響変換器の構成を説明する。図2(a)に示すように、振動板15のコイル接着面15aの少なくとも1カ所の第1の実施の形態における非塗布部5cに相当する箇所に、接着面15aから隔たる面を有する段差部15cが形成してある。図2(b)に示すように、段差部15cを除いたコイル接着面15a全面にコイル接着剤12を塗布し、図2(c)に示すように、コイル端末6aの引出部6bを段差部15cに合わせてボイスコイル6を振動板5のコイル接着面15aに接着する。これにより、コイル端末6aには接着剤12がなく、空間に浮いている状態となる。こ場合も、段差部15cにはコイル接着剤12とは異なる樹脂、例えばシリコーン系のような柔軟性のある樹脂を塗布する場合もある。
次に、本発明の第2の実施の形態の効果について説明する。本発明の第2の実施の形態のスピーカでは、コイル端末6aの引出部6bにおいて段差部15cが存在するために、コイル端末6aは接着剤12に覆われてない。あるいは段差部15cが柔軟性のある樹脂で覆われているために、スピーカ駆動時にコイル端末6aに発生する応力を緩和することができる。また、第1の実施の形態における振動板5ではコイル接着剤12が毛細管現象により非塗布部に5cに流れ込む可能性があるのを本実施の形態の振動板15では防止することができる。
本発明の電気音響変換器は、携帯電話やPDA等の小型携帯情報端末に広く応用できるものである。
5、15 振動板
5b ボイスコイルの接着面
5c 非塗布部
6 ボイスコイル
6a コイルの端末
6b コイル端末の引出部
9 配線基板
12 接着剤
15c 段差部
50 電気音響変換器
5b ボイスコイルの接着面
5c 非塗布部
6 ボイスコイル
6a コイルの端末
6b コイル端末の引出部
9 配線基板
12 接着剤
15c 段差部
50 電気音響変換器
Claims (3)
- ボイスコイルが振動板に固定されているムービングボイスコイル式の電気音響変換器において、前記振動板の前記ボイスコイルの接着面に少なくとも1カ所以上の接着剤を塗布しない非塗布部を設け、この非塗布部を除いた前記振動板の前記ボイスコイルの接着面に接着剤を塗布して、コイル端末の引出部が前記非塗布部に来るように位置を合わせて前記ボイスコイルを前記振動板に固定したことを特徴とする電気音響変換器。
- 前記振動板の前記非塗布部には前記ボイスコイルの接着面から離れた面を有する段差部を設けたことを特徴とする請求項1記載の電気音響変換器。
- 前記振動板の前記非塗布部には前記ボイスコイルの接着剤とは異なる樹脂を塗布したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電気音響変換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004356106A JP2006166152A (ja) | 2004-12-09 | 2004-12-09 | 電気音響変換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004356106A JP2006166152A (ja) | 2004-12-09 | 2004-12-09 | 電気音響変換器 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2006166152A true JP2006166152A (ja) | 2006-06-22 |
Family
ID=36667634
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004356106A Pending JP2006166152A (ja) | 2004-12-09 | 2004-12-09 | 電気音響変換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006166152A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009063557A1 (ja) * | 2007-11-14 | 2009-05-22 | Pioneer Corporation | スピーカ装置 |
KR100980520B1 (ko) * | 2008-03-20 | 2010-09-06 | 이석순 | 보이스 코일을 진동판에 접착하는 방법 및 장치 |
KR100995757B1 (ko) | 2008-03-20 | 2010-11-19 | 이석순 | 진동판 어셈블리 제조방법 및 장치 |
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2004
- 2004-12-09 JP JP2004356106A patent/JP2006166152A/ja active Pending
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