JP2006165751A - 無線通信方式 - Google Patents

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Abstract

【課題】 時分割多重通信において、自局の無線システムが同じ無線グループに属する複数の他の無線局に割り当てられた時間において通信が傍受できない場合、通信できない他の無選局に時間が割り当てられると、通信チャネルを十分確保できない。
【解決手段】 自局が通信を傍受できない無線局のどれかに同報通知を発信する権利を委譲するよう要請し、無線グループを2つに分ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、時分割通信の通信方法に関する。
近年、近距離無線通信としてパーソナルエリアネットワークとしてブルートゥースやウルトラワイドバンド(UWB)通信が注目されてきている。なかでも高速無線通信が可能なUWBにおいては基本的にはIEEE802.15.3MACが用いられることになっており、IEEE802.15.3MACで定められた時分割多重方式において、いかに大容量のデータを送受信するかが課題となっている。
IEEE802.15.3MACにおける時分割通信の方法を図5と図6を用いて説明する。図5−(1)において101はPNC、102、103はPNC101と同じピコネット100内で通信する無線局である。PNC101はそれ自体が無線局であるから、自局が通信する時間と、他の無線局102、103が通信できるようにビーコンでそれぞれの無線局が通信するための時間を割り振ったチャネルタイムアロケーション(以後CTA)を同報通知する。各無線局101〜103は自局に割り振られたCTAにおいて他局と通信する。この時分割通信における通信時間の割り振りを図6−(1)に示す。
ここで図5−(2)に示すように新たに他の無線局104,105がピコネット100のそばで通信しようとするとき、無線局104、105はパシブスキャンによりPNC101のビーコンを検出し、PNC101へアソシエーションリクエストを送信してピコネット100に参加する。無線局104、105はピコネットに参加した後、チャネルタイムリクエストをPNC101へ送信し、無線局104と無線局105が通信するための時間を確保する。無線局104,105がピコネット100に加わった後のCTAの割り当てを図6−(2)に示す。
又、別の従来例としては、特許文献1及び特許文献2をあげることが出来る。
特開平07−131413号公報 特開平08−65237号公報
ここで図6−(1)と図6−(2)を比べると、無線局104、105がピコネット100に加わることで、他の無線局のCTAが短くなることがわかる。ここで無線局102が無線局104と無線局105のCTAにおける通信を傍受できない場合、通信を傍受できない無線局のためにチャネルを無駄にする時間ができることになる。
また、無線局104,105において無線局102,103のCTAにおける通信を傍受できない場合、無線局104,105においても同様に通信を傍受できない無線局のためにチャネルを無駄にする時間ができることになる。
本発明においては第一に、同報通知によってグループ化された時分割で通信を行う複数の無線局の通信方式において、該無線グループに属する自局の無線システムが該無線グループに属する複数の他の無線局に割り当てられた時間において、該複数の他の無線局の通信が傍受できない場合、自局の無線システムが同報通知を発信している局に、自局が通信を傍受できない該複数の無線局のどれかに同報通知を発信する権利を委譲するよう要請することを特長とする。
時分割通信において自局が傍受できない無線局のためにチャネルが割り当てられて自局の通信が可能な時間が減ることを防ぐためには自局が傍受できない無線局と自局の無線グループを2つに分け、同時に通信できるようにした方がよい。ここで、両方のグループに共通に受信できるビーコンを発信するPNCの存在はグループを2つに分ける妨げになるため、複数の他の無線局の通信が傍受できない場合、自局の無線システムがPNCに自局が通信を傍受できない該複数の無線局のどれかにPNCをハンドオーバするよう要請する。
自局が通信できない無線局にPNCがハンドオーバされると、自局はビーコンが検出できなくなる。ここで、本発明においては第二に自局が通信を傍受できない複数の無線局のどれかに現在同報通知を発信している局から同報通知を発信する権利が委譲されると同時、または委譲された後に自局は同報通知を発信し始め、同じ通信チャネルで別の通信グループを形成することを特長とする。
自局が通信できない無線局にPNCをハンドオーバするように要請した場合、ハンドオーバ処理が完了した直後からビーコンが受信できなくなり、ピコネット100からディスアソシエーションされることは分かるので、該ハンドオーバ処理の終了と同時にハンドオーバを要請した自局はピコネット100と同じチャネルでビーコンを出し始め、新たなピコネット200を形成する。
無線局103は無線局102と通信したい場合、ピコネット100とディスアソシエーションし、無線局102のビーコンを受信してから無線局102へアソシエーションすることによって通信が可能になる。
本発明において第3に、第2の発明において、2つの通信グループは同じ同報通知の周期を有しており、元の同報通知を発信していた局が属する通信グループにおいて元の同報通知を発信していた局に割り当てられた通信時間は、他方の元の同報通知を発信していた局が属さない通信グループにおいてコンテンションアクセスフリーな時間が割り当てられることを特長とする。
これにより元の同報通知を発信していた無線局において、同局が属する通信グループの他の無線局の通信と同局が属さない通信グループのビーコンが衝突しにくくなる。
また、元の同報通知を発信していた無線局が属さない通信グループの新しい同報通知は、他方の元の同報通知を発信していた無線局が属する通信グループにおいてコンテンションアクセスフリーな時間が割り当てられてられることを特長とする。
これにより、元の同報通知を発信していた局が属さない通信グループの通信と元の同報通知を発信していた無線局の通信が衝突しにくくなる。
同じチャネルで2つのピコネットを形成し、それぞれのピコネット内でチャネルタイムを分割することにより、通信を傍受できない無線局のためにチャネルを無駄にすることがなくなり、効率的な通信が可能になる。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施の形態を図1に基き説明する。図1は本発明の基本的な構成図の1つである。同図において101はPNC、102〜105はPNC101と同じピコネット100内で通信する無線局であり、無線局102,103は無線局104,105の通信を傍受できない無線局、逆に無線局104,105は無線局102,103の通信を傍受できない無線局である。
図1のように、無線局102,103が無線局104,105の通信を傍受できないとき、無線局102、または無線局103(図1では無線局102)は無線局104,105へプローブリクエストを送信する。
無線局102は無線局104,105からのプローブレスポンスがなかった場合、PNC101へ、無線局102が通信を傍受できない無線局のうち、最もPNCとしての機能が高い局にPNCをハンドオーバするようにベンダースペシフィックコマンドで要請する。PNC101は無線局104,105のうち、PNCとしての機能が高い無線局104へPNCをハンドオーバする。
無線局101から無線局104へPNCをハンドオーバする際には、PNCハンドオーバ要請した無線局102は新しいPNC104のビーコンが傍受できないことがあらかじめわかっているので、無線局102は無線局101から無線局104へPNCがハンドオーバされた直後から今まで通信していたチャネルでビーコンを発信し始め、自局もPNCになり、新しいピコネット200を形成する。
ここで無線局102または103のうち、ハンドオーバ要請していない無線局(図1では無線局103)は無線局101から無線局104へハンドオーバされたPNCのビーコンは傍受できず、ハンドオーバを要請した無線局(図1では無線局102)のPNCのビーコンは傍受できるため、無線局101から無線局104へPNCがハンドオーバされた直後からPNC102のビーコンを傍受し始め、PNC102へアソシエートし、新しいピコネット200のメンバになる。
次に新しい2つのピコネットにおける各無線局のチャネルタイムの配置を図2に示す。ピコネット100においてはピコネットが2つに分かれる前のタイミングでビーコンが発信されており、ピコネット200においてはピコネット100のビーコンに重ならないタイミングでビーコンが発信されている。
ピコネット100においてはビーコンの直後から、ピコネット200のビーコンが十分に終っていると予想される時間までをコンテンションアクセスフリーな時間に設定することで、元のPNCの無線局101においてピコネット100の他の無線局の通信とピコネット200のビーコンが衝突しにくくなる。
ピコネット200においては無線局101のチャネルタイムの配置時間をコンテンションアクセスフリーな時間に設定している。この設定によってピコネット200の無線局の通信と、無線局101の通信が衝突しにくくなる。
本発明の実施の形態においてはもとのPNCである無線局101はピコネット100のメンバであるが、PNC104にディスアソシエーションを送信した後、ピコネット200のコンテンションアクセスフリー時間でPNC102にアオソシエーションし、ピコネット200のメンバになってもよい。
ここで無線局101の通信はPNC104と102の両方が傍受できるため、それぞれのPNCはビーコン発信時間を図3のように変更するのが望ましい。
さらにピコネット100とピコネット200の間で通信する必要が生じた場合、PNC104がピコネット100をシャットダウンした後、無線局101はPNC102へプライベートCTAを要求し、図4のようにチャイルドピコネット300のPNCとなってもよい。
本発明のピコネットの分割の方法を示す図。 本発明のピコネットを分割した後のチャネル配置を示す図。 無線局101がピコネット100からピコネット200へ移動した時のチャネル配置を示す図。 無線機101がチャイルドピコネット300のPNCとなった様子を示す図。 従来の方法でピコネット100に無線局104,105が加わることを示す図。 従来の方法でピコネット100に無線局104,105が加わった時のチャネル配置を示す図。
符号の説明
100,200 ピコネット
300 チャイルドピコネット
101〜105 無線局

Claims (3)

  1. 同報通知によってグループ化された時分割で通信を行う複数の無線局の通信方式において、該無線グループに属する自局の無線システムが該無線グループに属する複数の他の無線局に割り当てられた時間において、該複数の他の無線局の通信が傍受できない場合、自局の無線システムが同報通知を発信している局に、自局が通信を傍受できない該複数の無線局のどれかに同報通知を発信する権利を委譲するよう要請することを特長とする無線通信方式。
  2. 請求項1の通信方式において、自局が通信を傍受できない複数の無線局のどれかに現在同報通知を発信している局から同報通知を発信する権利が委譲されると同時、または委譲された後に自局は同報通知を発信し始め、同じ通信チャネルで別の通信グループを形成することを特長とする無線通信方式。
  3. 請求項2において、2つの通信グループは同じ同報通知の周期を有しており、元の同報通知を発信していた局が属する通信グループにおいて元の同報通知を発信していた局に割り当てられた通信時間は、他方の元の同報通知を発信していた局が属さない通信グループにおいてコンテンションアクセスフリーな時間が割り当てられており、元の同報通知を発信していた局が属さない通信グループの新しい同報通知は、他方の元の同報通知を発信していた局が属する通信グループにおいてコンテンションアクセスフリーな時間が割り当てられてられることを特長とする無線通信方式。
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