JP2006164957A - 燃料電池装置、燃料電池装置のガス置換方法および燃料電池装置用の機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】燃料電池と、燃料ガスを装置内部に供給するための燃料供給部8と、供給された燃料ガスが流通される燃料流路4aと、前記燃料流路に設けられ、装置内部のガスを排出するためのパージバルブ5とを備えており、前記燃料供給部8が前記パージバルブ5よりも燃料電池装置の使用時における重力方向に対し上方の位置に設けられている燃料電池装置。前記燃料ガスの供給が前記燃料供給部から行われ、ガス排出が前記パージバルブで行われることにより、前記燃料流路のガス交換が行われる。
【選択図】図1
Description
本発明は、水素ガスを燃料とする燃料電池装置において、効率の良いガス置換を行うことができる燃料電池装置および燃料電池装置のガス置換方法を提供するものである。
また、本発明は、燃料電池装置用の機器であって、機器本体と、前記機器本体に搭載された燃料電池装置とを有しており、前記燃料電池装置は、燃料電池と、燃料ガスを装置内部に供給するための燃料供給部と、供給された燃料ガスが流通される燃料流路と、前記燃料流路に設けられ、装置内部のガスを排出するためのパージバルブとを備えており、前記燃料供給部が前記パージバルブよりも機器の使用時における重力方向に対し上方の位置に設けられていることを特徴とする燃料電池装置用の機器に関するものである。
前記燃料電池の出力電圧を検出し所定値未満の時、所定の出力電圧が得られるまで燃料流路の内部のガス交換を行うことが好ましい。
前記燃料電池装置が装備される機器のメインスイッチがONと成った時、所定の出力電圧が得られるまで燃料流路の内部のガス交換を行うことが好ましい。
図1は燃料電池装置を表す概念図である。
図中、1は固体高分子電解質膜、2は燃料極、3は酸素極である。4は筐体であり、4aは燃料流路、4bはガス排出部、8は燃料ガスの燃料供給部を形成している。
5は、燃料電池装置内部のガスを排出することによってガス置換を行うパージバルブであり、円錐面5aが燃料電池装置の筐体4に形成された円錐面4cと当接するようになっている。6は圧縮バネであり、パージバルブ5が図中下方向に付勢される様に形成されている。圧縮バネ6により円錐面5a、4cは常時接触し、燃料電池装置内のガスは外部に出ないようになっている。7は電磁石である。2本のリード線7bが通電されることにより、プランジャ7aが圧縮バネ6の力に抗して図中上方向に変位し円錐面5a、4cの接触が解かれ燃料電池装置内のガスが外部に流出する様になっている。
よく知られている様に、下記の反応式に示す様に、水素が、水素極の白金触媒によりイオン化し水素イオンと電子になる。
酸素極では、下記の反応式に示す様に、空気中に起因する酸素と、電解質膜を透過した水素イオンが白金触媒で反応し水が生成する。
水素は、燃料流路の上部より供給され、燃料流路内の水素以外のガスを排出して、燃料流路を水素ガスで満たすためのパージバルブ5は下部に配置される。
図2は、燃料電池装置21と燃料カートリッジ22が接続された状態を示す外観図である。燃料電池装置21は、携帯用電子機器例えば本実施例ではデジタルカメラに内蔵されている。燃料カートリッジ22はデジタルカメラの外部から挿入可能となっている。燃料カートリッジ22は、圧縮水素が充填されているか、あるいは水素吸蔵合金、例えばFe−Ti合金,Ti−Mn合金などに水素を吸蔵させる構成となっていても良い。
なお、図2において、紙面の上方が重力方向に対し上方の位置に該当し、紙面の下方が重力方向に対し下方の位置に該当する。
図中、7は図1に示した電磁石である。
31は、燃料電池装置が配置される機器内、本実施例ではデジタルカメラにあるマイコンであり、32はデジタルカメラのメインスイッチである。33はデジタルカメラ内の電源であり、燃料電池の起動等に使用される。34は、燃料電池出力電圧検出部である。
燃料カートリッジを装着する際は、水素の供給部から大気が混入する。この状態では、燃料電池の反応が進まない。マイコン31は所定時間電磁石7に通電しパージバルブが開き燃料電池装置内のガスが外部に放出され内部の圧力が低下するので燃料カートリッジから燃料ガスが供給され、結果として燃料電池装置内部のガスが燃料ガスで置換される。この際、注意すべき点は、大気圧より燃料電池装置内部のガス圧が高くないとガスの置換が起こらないことであり、逆に大気が混入することとなる。したがって本発明に於いては、燃料電池装置内部のガス圧は、必ず周囲の大気圧より高く設定されていなければならない。
燃料電池出力電圧検出部34により電圧が検出され(101)、所定値未満の場合は、ガス置換が不十分であると判断し、電磁石7が所定時間通電され(102)、パージバルブが開きガス置換が行われる。該電圧が所定値以上であることを検出すると(103)、一連の作動を終了しスタートに戻り、フローチャートの作動を継続する。
本別の実施形態に係わるデジタルカメラは、デジタルカメラのメインスイッチ32がONになると必ず、電磁石7が所定時間通電されパージバルブ4が解放されガス交換が行われる。メインスイッチ32がONの時、燃料電池出力電圧検出部34で電圧を検出しており該電圧が所定値以下になると、パージバルブを所定時間解放しガス置換を行う。あるいは、燃料電池出力電圧検出部34で検出される電圧が所定値に成るまでパージバルブ5を解放する。
デジタルカメラ作動時、常にあるいは所定の時間間隔で燃料電池出力電圧検出部34で電圧を検出し、所定値以下であるか判断する(203)。所定値以上の場合は該電圧検出を続ける。電圧が所定値未満の場合は、次のステップに進み電磁石7が所定時間通電され(202)、パージバルブが開かれガス置換が行われる。その後燃料電池出力電圧検出部34で電圧が検出され所定値以上であるか判断される(203)。電圧が所定値に満たない場合は、ガス交換が不十分であるから、(202)に戻り電磁石7が所定時間通電され、ガス置換が行われる。その後該電圧が所定値以上であるか判断され(203)所定値以上の場合は、スタートの戻り、同じ手順が繰り返される。従って、ユーザーが別段操作することなく、燃料電池を安定させて作動させることが可能となる。
本別の実施形態に依れば、ユーザーが意識することなく、燃料電池が正常に作動される。また本実施例に於いては、必ずしも燃料電池出力電圧の検出を行わず、電磁石7を所定時間通電することでも良い。
脱着可能と構成する場合には、燃料電池装置を所定の姿勢でしか収容できないように、燃料電池装置を収容するための電池室を設計することにより、燃料供給部がパージバルブよりも機器の使用時における重力方向に対し上方に位置するようにすればよい。例えば、電池室を、燃料電池装置を所定の姿勢でしか収容できないような形状にして、電池室に収容方向性を備えさせること等が挙げられる。
2 燃料極
3 酸素極
4 筐体
4a 燃料流路
4b ガス排出部
5 パージバルブ
6 圧縮ばね
7 電磁石
7b リード線
8 燃料供給部
21 燃料電池装置
22 燃料カートリッジ
23 パージバルブ
31 マイコン
32 メインスイッチ
33 電源
34 燃料電池出力電圧検出部
51 蓋部
52 基部
Claims (9)
- 燃料電池装置であって、燃料電池と、燃料ガスを装置内部に供給するための燃料供給部と、供給された燃料ガスが流通される燃料流路と、前記燃料流路に設けられ、装置内部のガスを排出するためのパージバルブとを備えており、前記燃料供給部が前記パージバルブよりも燃料電池装置の使用時における重力方向に対し上方の位置に設けられていることを特徴とする燃料電池装置。
- 前記燃料ガスの供給が前記燃料供給部から行われ、ガス排出が前記パージバルブで行われることにより、前記燃料流路のガス交換が行われる請求項1に記載の燃料電池装置。
- 燃料電池装置用の機器であって、機器本体と、前記機器本体に搭載された燃料電池装置とを有しており、前記燃料電池装置は、燃料電池と、燃料ガスを装置内部に供給するための燃料供給部と、供給された燃料ガスが流通される燃料流路と、前記燃料流路に設けられ、装置内部のガスを排出するためのパージバルブとを備えており、前記燃料供給部が前記パージバルブよりも機器の使用時における重力方向に対し上方の位置に設けられていることを特徴とする燃料電池装置用の機器。
- 燃料電池装置用の機器であって、機器本体と、燃料電池装置を収容するための電池室とを有しており、前記燃料電池装置は、燃料電池と、燃料ガスを装置内部に供給するための燃料供給部と、供給された燃料ガスが流通される燃料流路と、前記燃料流路に設けられ、装置内部のガスを排出するためのパージバルブとを備えており、前記電池室は、前記燃料電池装置を、前記燃料供給部が前記パージバルブよりも機器の使用時における重力方向に対し上方に位置するように収容するよう、収容方向性を有していることを特徴とする燃料電池装置用の機器。
- 燃料電池と、燃料ガスを装置内部に供給するための燃料供給部と、供給された燃料ガスが流通される燃料流路と、前記燃料流路に設けられ、装置内部のガスを排出するためのパージバルブとを備えている燃料電池装置のガス置換方法であって、前記燃料供給部がパージバルブよりも燃料電池の使用時における重力方向に対し上方の位置に設けられ、燃料ガスの供給を上方の燃料供給部から行い、ガス排出を下方のパージバルブで行って燃料流路のガス交換を行うことを特徴とする燃料電池装置のガス置換方法。
- 前記燃料電池の出力電圧を検出し所定値未満の時、所定時間燃料流路の内部のガス交換を行う請求項5に記載の燃料電池装置のガス置換方法。
- 前記燃料電池の出力電圧を検出し所定値未満の時、所定の出力電圧が得られるまで燃料流路の内部のガス交換を行う請求項5に記載の燃料電池装置のガス置換方法。
- 前記燃料電池装置が装備される機器のメインスイッチがONと成った時、所定時間燃料流路の内部のガス交換を行う請求項5に記載の燃料電池装置のガス置換方法。
- 前記燃料電池装置が装備される機器のメインスイッチがONと成った時、所定の出力電圧が得られるまで燃料流路の内部のガス交換を行う請求項5に記載の燃料電池装置のガス置換方法。
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JP2003331889A (ja) * | 2002-05-14 | 2003-11-21 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料電池システム |
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