JP2006163025A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 実使用環境におけるコモン電圧のずれを極力減少させ、表示品位の低下を防ぐ。
【解決手段】 コモン電極に対し画素電極に画像データに応じた交流電圧を印加して液晶を駆動する液晶パネル1を使用した表示装置であって、前記画像信号Vsigに応じて前記画素電極を駆動するパネル駆動手段4と、前記液晶パネルに表示する画像信号のレベル分布を取得する信号レベル解析手段11と、前記画像信号のレベル分布に応じて、前記コモン電極電圧VCOMを制御するコモン電圧制御手段7、10とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶プロジェクタなどの液晶表示デバイスを使用した表示装置および該表示装置の調整方法に関するものである。
現在、液晶プロジェクタや液晶モニタに使用される液晶表示デバイスは、TFT(薄膜トランジスタ)を画素ごとに配置したアクティブマトリクス型が主流である。アクティブマトリクス液晶デバイスの内部回路の一例を図10に示す。
図10において、100はゲート線、101はソース線、102はデータセレクト線、103はTFT、104はゲートドライバ、105はソースドライバ、106はコモン電極(共通電極)、107は液晶である。
ゲートドライバ103は走査するラインを決定し、ソースドライバは書き込む画素の水平方向の画素を決定する。例えば、(n,m)の画素に書き込む場合、ゲート線Ym=Hi(ハイレベル)、データイネーブル線DEn=Hiとなり、TFTnmおよびTFTdnの両方がオンする。これにより、アナログ画像信号電圧LCsigが液晶LCnmに印加される。このように、水平方向(ソースドライバ)、および垂直方向(ゲートドライバ)を順次走査することで、画面全体に画像の書き込みを行う。
上記のような液晶パネルを表示デバイスとして使用した場合の従来の液晶駆動回路の駆動方法および調整方法に関して説明する。
図11は図10における駆動信号の、図12は図10における駆動回路の概略を示した図である。
図11において、VCOMはコモン電極に印加するコモン電圧、LCsigはソースドライバ105経由にてソース線101に供給される画像信号、TGsigはゲートドライバ104やソースドライバ105へタイミングを供給する駆動パルスである。LCsigは中間電位Vsigcentを中心として正負対称に交流化された信号である。一方、VCOMは調整工程にて決定されるDC信号であり、液晶にはLCsigとVCOMの差分が印加されることになる。
図12において、液晶パネル110はLCsigやTGsigを発生する液晶駆動回路111とコモン電圧VCOMを発生するコモン電圧発生回路112にて駆動される。液晶駆動回路111は、図10のゲートドライバ104、ソースドライバ105およびソースドライバ105によりゲートを駆動されてTFT103のソースに駆動パルスLCsigを供給するTFT108を含んでいる。
液晶表示デバイスの印加電圧(LCsig−VCOM)と透過率の関係(VT特性)は図13に示すような特性であるため、コモン電圧のずれ、いわゆる液晶に対する正電圧印加時と負電圧印加時の差は、VT特性が急峻な部分にて顕著に表れやすい。このためコモン電圧の調整は、VT特性が急峻である適当な1つの中間調レベルにて、フリッカ成分を最小にするように行われるのが一般的である。具体的な調整手法には、特許文献1(特開平6−138842号公報)に記載されているようにフォトセンサを用いてフリッカが最小になるように調整される。
このように従来は、フリッカが顕著に表れやすい1つの画像信号レベル(一般的には中間調レベル)にてコモン電圧調整を行っていた。
しかしながら、実際には下記の理由で、コモン電圧調整を行う際の表示画像のレベルにより最適なコモン電圧が若干変化することがある。
例えば、TFT103のCgd(ゲート−ドレイン間寄生容量)による影響である。
図14にTFT部と画素部の等価回路を示す。100がゲート線、101がソース線、103がTFT、106がコモン電極、107が液晶である。この図において、TFT部にはゲートドレイン間寄生容量Cgd、画素部には液晶層の容量Clcおよび蓄積容量Csが存在する。ここで、ゲート線100が選択状態(電圧Vh)から非選択状態(電圧Vl)になったときのことを考える。このとき、TFTのゲート電位がVhからVlになるので、画素に蓄積されている電圧Vlcは、選択状態から非選択状態への変化時において
ΔVlc=(Vh−Vl)*{Cgd/(Cgd+Clc+Cs)}‥‥‥(式1)
で表される、いわゆる突き貫け電圧が発生する。
つまり、ある画素に電圧Vlcを書き込んでも、TFTがオフした後では実際に液晶に印加される電圧としてはVlc−ΔVlcになってしまう。
一方、液晶層の容量Clcは画素電圧Vlcに起因するので、例えばVlcが大きい時(ノーマリーホワイトのデバイスでは黒信号方向)の方が小さい時よりClcが大きくなり、(式1)よりΔVlcが小さくなる。
以上のことから、ある表示信号レベル(L0)にて最適なコモン電圧(VCOM0)を決定した場合には、それ以下の表示信号レベル(L<L0)では最適なコモン電圧(VCOM)は大きい側にずれてしまう(VCOM>VCOM0)。
特開平6−138842号公報
実際のプロジェクタの使用環境においては、動画/静止画など様々なレベルの信号が入力され表示される。よって、コモン電圧調整時に使用した単一レベルとは異なったレベルの画像信号が液晶パネルに印加されることになる。これにより、1つの画像信号レベルでは最適であったコモン電圧がずれることになり、表示品位の低下、さらには液晶の劣化を引き起こす可能性がある。
本発明は、表示画像に応じて発生する上記のようなコモン電圧のずれをなくし、表示品位を低下させない表示装置およびその調整方法を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明の表示装置は、コモン電極に対し画素電極に画像データに応じた交流電圧を印加して液晶を駆動する液晶パネルを使用した表示装置であって、前記画像信号に応じて前記画素電極を駆動するパネル駆動手段と、前記液晶パネルに表示する画像信号のレベル分布を取得する信号レベル解析手段と、前記画像信号のレベル分布に応じて、前記コモン電極電圧を制御するコモン電圧制御手段とを有することを特徴とする。
前記コモン電圧制御手段は、複数の画像信号レベルにて各々フリッカが最小になるよう調整された複数のコモン電圧を基に生成された調整データを有し、前記画像信号のレベル分布と前記調整データを基に前記コモン電圧を可変制御するものであることが好ましい。
また、本発明の調整方法は、上記表示装置の調整方法であって、前記液晶パネルに対し所望の階調のラスタ画像を表示させる画像信号を前記パネル駆動手段に入力し、前記コモン電圧を変化させて表示画像のフリッカ成分が最小になる電圧を検知する工程を複数の階調のラスタ画像にて実施することにより、表示階調とフリッカ成分が最小になる電圧との関係を取得し、前記コモン電圧制御手段に設定すること特徴とする。フリッカ成分および該フリッカ成分が最小になる電圧は、例えば特許文献1に記載されているようにフォトセンサを用いて検知する。
この調整方法は一部を表示装置内にプログラムとして搭載してもよい。すなわち、本発明の表示装置は、前記パネル駆動手段にて前記液晶パネルに対し複数の各階調のラスタ画像を表示させる手段と、それぞれの階調のラスタ画像を表示した状態で前記コモン電圧を変化させる手段と、表示画像のフリッカ成分が最小になるコモン電圧を検知する手段と、表示階調とフリッカ成分が最小になる電圧との関係を記憶する手段とをさらに有していてもよい。ここで、表示画像のフリッカ成分が最小になるコモン電圧を検知する手段は、例えば、前記フォトセンサの出力のピーク−ピーク値が最小であることの検出出力を検知する手段である。
本発明によれば、実使用環境におけるコモン電圧のずれを極力減少させることができ、表示品位の低下を防ぐことができる。
以下、本発明の実施態様を列挙する。
[実施態様1] コモン電極に対し画素電極に画像信号に応じた交流電圧を印加して駆動する液晶を使用した表示装置であって、
少なくとも、
前記液晶パネルに表示する画像信号のレベル分布を取得する信号レベル解析手段と、
前記液晶パネルの画素電極を駆動するパネル駆動手段と、
前記液晶パネルのコモン電極電圧を可変供給できるコモン電圧供給手段と、
前記コモン電圧供給手段に対し可変制御を行うコモン電圧制御手段と
を有し、
前記コモン電圧制御手段は、前記画像信号のレベル分布に応じて、前記コモン電極電圧を変化させることを特徴とする。
[実施態様2] 前記コモン電圧制御手段は、複数の画像信号レベルにて各々フリッカが最小になるよう調整された複数のコモン電圧を元に生成された調整データを有し、
前記画像信号のレベル分布と前記調整データを元に前記コモン電圧供給手段に可変制御を行うことを特徴とする。
[実施態様3] コモン電極に対し画素電極に画像データに応じた交流電圧を印加して駆動する液晶を使用した表示装置であって、
前記液晶パネルに対し任意の階調のラスタ画像を表示するパネル駆動手段と、
前記液晶パネルのコモン電極電圧を可変供給できるコモン電圧供給手段と、
前記コモン電圧供給手段に対し可変制御を行うコモン電圧制御手段と
を有し、
前記パネル駆動手段にてラスタ画像を表示し、表示画像のフリッカ成分が最小になるように前記コモン電圧を変化させることを、複数のラスタ画像の階調にて実施することにより前記調整データを取得する調整手法を用いることを特徴とする。
以下、本発明の好ましい実施の形態を実施例を挙げて説明する。
[第1の実施例]
図1は、本発明の一実施例に係る液晶駆動回路の構成を示した図である。
図1において、画像信号Vsig(R)、Vsig(G)、Vsig(B)は、図示しない信号処理部にてフレームレート変換、解像度変換など、液晶パネル1,2,3の表示に適した画像に変換された信号である。画像信号Vsig(R)、Vsig(G)、Vsig(B)は、液晶駆動回路4,5,6にて、液晶パネルのインターフェースに適した変換処理(相展開、信号ネガポジ反転や交流化)、および駆動タイミングパルスの生成が行われ、LCsig(R)、LCsig(G)、LCsig(B)や駆動パルスTGsig(R)、TGsig(G)、TGsig(B)が生成される。
ここで、LCsig(R)、LCsig(G)、LCsig(B)は相展開された複数のアナログ映像信号であり、TGsig(R)、TGsig(G)、TGsig(B)は水平、垂直走査の基準パルスや転送パルス、走査方向制御信号など駆動タイミングを決定するパルスである。これらの信号は、従来例で示した図11の波形と同等である。
一方、DAコンバータ7,8,9ではDC電圧であるコモン電圧VCOM(R)、VCOM(G)、VCOM(B)が生成され、パネルに供給される。コモン電圧VCOM(R)、VCOM(G)、VCOM(B)は、コモン電圧調整において変化させる必要があるため、マイコン10により可変制御可能な構成とする。
また、画像信号Vsig(R)、Vsig(G)、Vsig(B)は、さらに画像解析回路11にも入力し、画像のレベル分布の情報が算出される。レベル分布とは、表示される画像信号がRed/Green/Blueそれぞれどのような信号レベルと頻度で構成されているかを示す情報であり、例えばヒストグラムがそれにあたる。
マイコン10は上記ヒストグラムを定期的に取得し、保存されている調整データと取得したヒストグラムから最適なコモン電圧を算出し、DAコンバータ7,8,9に対しコモン電圧設定を行う。
マイコン10、信号解析回路11の詳細処理に関して、図2および図3に沿って説明する。ここでは、Red/Green/Blue全ての回路において同じ処理になるので、Redの回路に関してのみ説明する。
=== 信号解析回路11 ==
(ステップ2−a) 画像信号Vsig(R)のヒストグラムG1を定期的に算出する(図2(a))。
ここで算出されるヒストグラムは、本実施例におけるシステムの応答速度を考慮し、ある一定期間累積して平均化した値とする。
(ステップ2−b) ヒストグラムG1に対して重心(Level=x)を求め(図2(b))、これを現在の画像データの最多レベルと判定する(図2(c))。
これは最多レベルを判定する方法の一例であり、他の方法であってもかまわない。
上記(ステップ2−a)(ステップ2−b)の処理を定期的に繰り返す。
== マイコン10 ==
(ステップ3−a) 信号解析回路11から最多レベル(x)の情報を受信する。
(ステップ3−b) 最多レベル(x)の時の最適コモン電圧VCOMを、複数の調整データから算出する。
例えば、Xi<x<Xi+1であり、Xi時の最適コモン電圧をVCOMi、Xi+1時の最適コモン電圧をVCOMi+1という調整データであった時、
VCOM=(VCOMi+1−VCOMi)*(x−Xi)/(Xi+1−Xi)+VCOMi ‥‥‥(式2)
のように補間処理にて求める。
(ステップ3−c) コモン電圧=VCOMになるような設定値をDAコンバータ7,8,9に設定する。
上記処理を定期的に繰り返し行うことにより、入力画像(=表示画像)に対して常に最適なコモン電圧にて駆動することが可能である。
次に、上記に記載した調整データの作成方法および調整手法に関して説明する。
コモン電圧調整のフローを図4に沿って説明する。
(ステップ1) 階調Xi (i=1〜L)のラスタ画像(Red)を表示する。
(ステップ2) フリッカが最小になるようにコモン電圧(Red)を変化させる。フリッカが最小の時のコモン電圧をVcom(R)iとして格納する。
(ステップ3) 階調Xi (i=1〜L)のラスタ画像(Green)を表示する
(ステップ4) フリッカが最小になるようにコモン電圧(Green)を変化させる。この時のコモン電圧をVcom(G)iとして格納する。
(ステップ5) 階調Xi (i=1〜L)のラスタ画像(Blue)を表示する。
(ステップ6) フリッカが最小になるようにコモン電圧(Blue)を変化させる。この時のコモン電圧をVcom(B)iとして格納する。
必要な階調の個数(L)分だけ(ステップ1)〜(ステップ6)を繰り返す。Lは大きいほど高精度の調整が可能であるが、逆に調整時間が長くなるので、Lは性能と調整時間の兼ね合いで決定されるべき値である。
以上のような調整により、Red/Green/Blueそれぞれにおいて、Xiに対するVCOMi (i=1〜L)の調整データが生成される。この複数の調整値は、図3に示すように、マイコン10から制御可能なROM30などに格納され、図3に示す処理の際に使用される。
[第2の実施例]
図5は、本発明の第2の実施例に係る液晶駆動回路の構成を示した図である。 本実施例は、第1の実施例に対し、コモン電圧をエリア単位で独立に設定できる点が異なっている。
図5において、液晶パネル21,22,23や液晶駆動回路24,25,26は第1の実施例における液晶パネル1,2,3や液晶駆動回路4,5,6と同じであるので詳細説明は省略する。
画像解析回路31は、図6に示すように1画面(1フレーム)をM×Nに分割し、分割したエリア単位でのレベル情報を、画像信号Vsig(R)、Vsig(G)、Vsig(B)から定期的に算出する。ここでレベル情報は、分割エリア内における平均信号レベルなどである。
一方、コモン電圧発生回路27,28,29では図6のような分割エリアごとに設定されたコモン電圧VCOM(R)(h,v)、VCOM(G)(h,v)、VCOM(B)(h,v)が生成され、パネル駆動タイミングに同期して供給される。
コモン電圧発生回路27,28,29は、図7に示すように、分割エリアごとのコモン電圧データを格納するRAM32、コモン電圧を発生するDAコンバータ33、駆動タイミングで同期をとりコモン電圧を発生させるタイミング発生器34で構成され、RAM32はマイコン30により変更可能な構成とする。
マイコン30は上記画像解析回路31からの平均信号レベルを定期的に取得し、保存されている調整データと取得した平均信号レベルから最適なコモン電圧を算出し、コモン電圧発生回路27,28,29に対しコモン電圧設定を行う。
マイコン30および画像解析回路31の詳細処理に関して、図8に沿って説明する。Red/Green/Blue全ての回路において同じ処理になるので、ここでは、Redの回路に関してのみ説明する。
(1)画像解析回路31では、図8(a)に示すように、画像信号Vsig(R)のエリア単位で平均化したレベルx(h,v)を算出する。ここで算出するレベルは、本実施例におけるシステムの応答速度を考慮し、ある一定期間平均した値とする。
(2)マイコン30は、図8(b)に示すように、定期的にx(h,v)を取得し、格納されている調整データVCOM(R)i(h,v)(i=1〜L)から、レベルx(h,v)において最適なコモン電圧VCOM(R)(h,v)を算出する。
例えば、エリア(h,v)における平均レベルx(h,v)がXi<x(h,v)<Xi+1であり、Xi時の最適コモン電圧がVCOM(R)i(h,v)、Xi+1時の最適コモン電圧がVCOM(R)i+1(h,v)という調整データであった時、
VCOM(R)(h,v)={VCOM(R)i+1(h,v)−VCOM(R)i(h,v)}*(x−Xi)/(Xi+1−Xi)+VCOM(R)i(h,v) ‥‥‥(式3)
のように補間処理にて求める。
(3) 上記計算をエリア全て(h=1〜M、v=1〜N)にて行い、最適コモン電圧データVCOM(R)(h,v)を生成する。
(4)VCOM(R)(h,v)に相当する設定値を、コモン電圧発生回路27,28,29に設定する。
上記処理を定期的に繰り返し行うことにより、入力画像(=表示画像)に対して常に最適なコモン電圧にて駆動することが可能である。
次に、上記に記載した調整データの作成方法および調整手法に関して説明する。
コモン電圧調整のフローを図9に沿って説明する。
(ステップ21) 階調Xi (i=1〜L)のラスタ画像(Red)を表示する。
(ステップ2) コモン電圧(Red)を全てのエリア均一に変化させる。この時、各エリアにてフリッカが最小となるようなコモン電圧をVCOM(R)i(h,v)として格納する。
(ステップ3) 階調Xi (i=1〜L)のラスタ画像(Green)を表示する。
(ステップ4) コモン電圧(Green)を全てのエリア均一に変化させる。この時、各エリアにてフリッカが最小となるようなコモン電圧をVCOM(G)i(h,v)として格納する。
(ステップ5) 階調Xi (i=1〜L)のラスタ画像(Blue)を表示する。
(ステップ6) コモン電圧(Blue)を全てのエリア均一に変化させる。この時、各エリアにてフリッカが最小となるようなコモン電圧をVCOM(B)i(h,v)として格納する。
必要な階調の個数(L)分だけ(ステップ1)〜(ステップ6)を繰り返す。Lは大きいほど高精度の調整が可能であるが、逆に調整時間が長くなるので、Lは性能と調整時間の兼ね合いで決定されるべき値である。
以上のような調整により、Red/Green/Blueそれぞれにおいて、Xiに対するVCOM(*)i(h,v) (i=1〜L)の調整データが生成される。この複数の調整値は、マイコン30から制御可能なROMなどに格納され、図8(b)に示す際の処理に使用される
以上のように上記実施例に係る表示装置によれば、実使用環境におけるコモン電圧のずれを極力減少させることができ、表示品位の低下を防ぐことができる。
本発明の第1の実施例に係る液晶駆動回路の構成を示す図である。 図1における画像解析回路の動作を示す図である。 図1におけるマイコンの動作を示す図である。 図1の回路における調整フローを示したフローチャートである。 本発明に係る第2の実施例に係る液晶駆動回路を示した図である。 図5の回路における画面分割の様子を示した図である。 図5におけるコモン電圧発生回路の内部ブロックを示した図である。 図5における画像解析回路およびマイコンの動作を示した図である。 図5の回路における調整フローを示したフローチャートである。 アクティブマトリクス型液晶デバイスの構成を示した図である。 液晶デバイスの駆動信号を示した図である。 液晶デバイスの駆動回路構成を示した図である。 液晶デバイスの電圧−透過率特性を示した図である。 液晶デバイスのTFT部および画素部の等価回路を示した図である。
符号の説明
1、2、3、21、22、23、110:液晶パネル
4、5、6、24、25、26、111:駆動回路
7、8、9、33:DAコンバータ
27、28、29、112:コモン電圧派生回路
10、30:マイコン
11、31:画像解析回路
30:ROM
32:RAM
34:タイミング発生回路
100:ゲート線
101:ソース線
102:データセレクト線
103、108:TFT
104:ロードライバ
105:カラムドライバ
106:コモン電極(共通電極)
107:液晶

Claims (4)

  1. コモン電極に対し画素電極に画像データに応じた交流電圧を印加して液晶を駆動する液晶パネルを使用した表示装置であって、
    前記画像信号に応じて前記画素電極を駆動するパネル駆動手段と、
    前記液晶パネルに表示する画像信号のレベル分布を取得する信号レベル解析手段と、
    前記画像信号のレベル分布に応じて、前記コモン電極電圧を制御するコモン電圧制御手段と
    を有することを特徴とする表示装置。
  2. 前記コモン電圧制御手段は、複数の画像信号レベルにて各々フリッカが最小になるよう調整された複数のコモン電圧を基に生成された調整データを有し、
    前記画像信号のレベル分布と前記調整データを基に前記コモン電圧を可変制御することを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 前記パネル駆動手段にて前記液晶パネルに対し複数の各階調のラスタ画像を表示させる手段と、それぞれの階調のラスタ画像を表示した状態で前記コモン電圧を変化させる手段と、表示画像のフリッカ成分が最小になるコモン電圧を検知する手段と、表示階調とフリッカ成分が最小になる電圧との関係を記憶する手段とをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  4. 請求項1に記載の表示装置の調整方法であって、
    前記液晶パネルに対し所望の階調のラスタ画像を表示させる画像信号を前記パネル駆動手段に入力し、前記コモン電圧を変化させて表示画像のフリッカ成分が最小になる電圧を検知する工程を複数の階調のラスタ画像にて実施することにより、表示階調とフリッカ成分が最小になる電圧との関係を取得し、前記コモン電圧制御手段に設定すること特徴とする調整方法。
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