JP2006162767A - 画像表示光学系及び画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像表示光学系において、外界が明るいときの表示画像の視認性を確実に高める。
【解決手段】本発明の画像表示光学系は、観察眼の前に配置される透明な基板(1)と、前記基板に画像表示用の表示光束を導光して、その表示光束の光路を前記基板内に形成するための光路形成手段(2,1A)とを備え、前記表示光束の光路の光量ロスを増大させることなく、外界から前記基板を介して前記観察眼に向かう外界光束を減光する減光手段(20)を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、アイグラスディスプレイなどのシースルー型の画像表示装置に搭載され、かつ画像表示素子の虚像を外界像に重畳して表示するための画像表示光学系、及びその画像表示装置に関する。
近年、眼鏡型・シースルー型の画像表示装置(アイグラスディスプレイ)が提案された(特許文献1の図14など)。
このアイグラスディスプレイは、LCDなどの画像表示素子と画像表示光学系とを眼鏡フレームに固定したものである。
画像表示光学系は、眼鏡レンズと同様の外観をした透明な基板内に、薄膜状のホログラフィック光学素子(ホログラフィック光学膜)やビームスプリッタなどのコンバイナを設けてなる。
画像表示素子から射出した表示光束は、基板中を内面反射しながら伝播した後、コンバイナによって偏向され、適当な角度で観察眼に入射する(特許文献1の図7〜図13,図15,図17などを参照)。
また、外界から射出した外界光束は、基板を透過して観察眼に入射する。
したがって、このアイグラスディスプレイを頭部に装着した観察者は、外界像と、それに重畳した画像表示素子の虚像(以下、「表示画像」という。)とを、同時に観察することができる。
特開2001−264682号公報
ところで、このアイグラスディスプレイが極端に明るい場所(屋外など)で使用されるときには、表示画像の明るさに対して外界像が極端に明るく見える。このとき、観察眼の瞳孔は、その外界像の明るさに反応して縮小する。
その一方で、小型LCDなどの画像表示素子が出射する表示光束の強度を向上させたり広範囲で調整したりすることは、サイズやコストの面で難しい。
このため、アイグラスディスプレイには、外界が明るいときの表示画像の視認性が悪いという問題があった。
そこで本発明は、外界が明るいときの表示画像の視認性を確実に高めることのできる画像表示光学系、及び画像表示装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の画像表示光学系は、観察眼の前に配置され、可視光に対し透明な基板と、前記基板に画像表示用の表示光束を導光して、その表示光束の光路を前記基板内に形成するための光路形成手段と、を備えた画像表示光学系において、前記表示光束の光路の光量ロスを増大させることなく、外界から前記基板を介して前記観察眼に向かう外界光束を減光する減光手段を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の画像表示光学系は、請求項1に記載の画像表示光学系において、前記減光手段は、前記基板の外界側の面に設けられた光学膜からなることを特徴とする。
請求項3に記載の画像表示光学系は、請求項2に記載の画像表示光学系において、前記光学膜は、金属及び/又は誘電体からなることを特徴とする。
請求項4に記載の画像表示光学系は、請求項2に記載の画像表示光学系において、前記光学膜は、ホログラフィック光学膜からなることを特徴とする。
請求項5に記載の画像表示光学系は、請求項1に記載の画像表示光学系において、前記減光手段は、前記基板の外界側の面に設けられた光学膜と、その光学膜の表面に設けられた第2の基板とからなることを特徴とする。
請求項6に記載の画像表示光学系は、請求項5に記載の画像表示光学系において、前記光学膜は、金属及び/又は誘電体からなることを特徴とする。
請求項7に記載の画像表示光学系は、請求項5に記載の画像表示光学系において、前記光学膜は、ホログラフィック光学膜からなることを特徴とする。
請求項8に記載の画像表示光学系は、請求項5〜請求項7の何れか一項に記載の画像表示光学系において、前記第2の基板は、前記可視光に対する吸収性を有していることを特徴とする。
請求項9に記載の画像表示光学系は、請求項5〜請求項8の何れか一項に記載の画像表示光学系において、前記第2の基板の表面には、第2の光学膜が設けられることを特徴とする。
請求項10に記載の画像表示光学系は、請求項9に記載の画像表示光学系において、前記第2の光学膜は、金属及び/又は誘電体からなることを特徴とする。
請求項11に記載の画像表示光学系は、請求項9に記載の画像表示光学系において、前記第2の光学膜は、ホログラフィック光学膜からなることを特徴とする。
請求項12に記載の画像表示光学系は、請求項9に記載の画像表示光学系において、前記第2の光学膜は、エレクトロクロミック膜からなることを特徴とする。
請求項13に記載の画像表示光学系は、請求項9に記載の画像表示光学系において、前記第2の光学膜は、フォトクロミック膜からなることを特徴とする。
請求項14に記載の画像表示光学系は、請求項1〜請求項13の何れか一項に記載の画像表示光学系において、前記光路形成手段は、外部からの前記表示光束が前記基板中で内面反射可能となる方向に前記表示光束を導光する導入ミラーと、前記観察眼の直前の位置に配置され、前記基板内を伝播する前記表示光束を前記観察眼の方向に導光すると共に、前記外界光束に対し透明なコンバイナとを備えていることを特徴とする。
請求項15に記載の画像表示光学系は、請求項14に記載の画像表示光学系において、前記減光手段は、前記コンバイナに入射する前記外界光束を、その他の外界光束より高い減光率で減光することを特徴とする。
請求項16に記載の画像表示装置は、画像表示用の表示光束を射出する画像表示素子と、前記表示光束を前記観察眼へ導光する請求項1〜請求項15の何れか一項に記載の画像表示光学系とを備えたことを特徴とする。
請求項17に記載の画像表示装置は、請求項16に記載の画像表示装置において、前記画像表示光学系を前記観察者の頭部に装着する装着手段を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、外界が明るいときの表示画像の視認性を確実に高めることのできる画像表示光学系、及び画像表示装置が実現する。
[第1実施形態]
以下、図1、図2、図3、図4、図5、図6に基づき本発明の第1実施形態を説明する。
本実施形態は、アイグラスディスプレイの実施形態である。
図1は、本アイグラスディスプレイの外観図である。
図1に示すように、本アイグラスディスプレイは、観察者の右眼にのみ画像を表示する単眼用のアイグラスディスプレイである。なお、本発明は、観察者の左眼のみに画像を表示する単眼用のアイグラスディスプレイや、観察者の両眼に画像を表示する両眼用のアイグラスディスプレイなどにも適用可能である。
図1中の座標系は、アイグラスディスプレイを頭部に装着した観察者から見て下向きをX方向、右向きをY方向とした右手系のXYZ直交座標系である。以下では、このXYZ座標系による方向表現、又はこの観察者から見た左右上下の方向表現を必要に応じて使用する。
図1に示すように、本アイグラスディスプレイは、基板1及び画像表示ユニット2を眼鏡フレーム3に固定してなる。
基板1は、可視光に対し透明な光学ガラスからなる。基板1の外形は、眼鏡レンズと同様である。基板1の固定箇所は、眼鏡フレーム3の右側のフロントである。
画像表示ユニット2は、内部に光学系(後述)を配置したユニットである。画像表示ユニット2の固定箇所は、眼鏡フレーム3の右側のフロントの近傍(図1では眼鏡フレーム3の右のテンプル)である。
画像表示ユニット2は、ケーブル4を介して外部機器に接続されている。そのケーブル4を介して、外部機器から画像表示ユニット2に電源及び信号が供給される。
基板1には、外界から観察者の右眼に向かう外界光束を減光する減光機能が付与されている。
また、外界から観察者の右眼に向かう外界光束の光量と、外界から観察者の左眼に向かう外界光束の光量とのバランスをとるため、また、アイグラスディスプレイの左右の外観のバランスをとるために、眼鏡フレーム3の左側のフロントには、基板1と同様の減光機能が付与され、かつ基板1と同じ外観の基板5が装着されている。なお、外界光束のバランス、外観のバランスをとる必要が無ければ、この限りではない。
因みに、本アイグラスディスプレイの左側の構成を、右側の構成と同じにすれば、両眼用のアイグラスディスプレイが実現する。また、本アイグラスディスプレイの左右の構成を反転させれば、観察者の左眼にのみ画像を表示する単眼用のアイグラスディスプレイが実現する。
図2は、本アイグラスディスプレイの光学系の詳細図であり、本アイグラスディスプレイの光学系部分をYZ平面と平行な面にて切断してできる概略断面図である。
図2に示すように、画像表示ユニット2は、基板11の右端部に向けて表示光束L1を投光する。
画像表示ユニット2内には、LED光源2a、照明光学系2b、LCD2c、対物レンズ2d、駆動回路(不図示)などが配置される。LED光源2a、LCD2c、及び駆動回路(不図示)は、ケーブル4(図1参照)に接続される。
基板1内の右端部には、導入ミラー1Aが設けられ、基板1内において観察者の右眼の直前に相当する位置は、コンバイナ1Bが設けられている。コンバイナ1Bは、ハーフミラー、偏光ビームスプリッタ、ホログラフィック光学膜などの、可視光からなる外界光束L2に対し透明な偏向光学膜である。
基板1の外界側の面1bには、外界光束L2を所定の減光率で減光する減光膜20が形成されている。
このうち、導入ミラー1A及びコンバイナ1Bを含む基板1が、請求項の画像表示光学系に対応する。また、導入ミラー1A、コンバイナ1Bが、請求項の光路形成手段に対応する。また、減光膜20が、請求項の減光手段に対応する。
次に、本アイグラスディスプレイにおける表示光束L1、外界光束L2の振る舞いを順に説明する。
LED光源2a及び照明光学系2bは、LCD2cを適当な照明条件で照明する。LCD2cは、動画像又は静止画像を表示する。LCD2cの各位置からは、各画角の表示光束L1が射出する。
ここでは、LCD2cの表示する動画像又は静止画像は、カラー画像であり、表示光束L1には、可視光域(波長400〜700nm)の各波長成分が含まれるとする。
この表示光束L1は、対物レンズ2dにて平行光束に変換されてから、基板1の観察者側の面1aの右端部に入射する。
なお、図2では、表示光束L1を1本の光線のごとく描いたが、実際の表示光束には、各画角の表示光束が含まれている。各画角の表示光束は、0°近傍の互いに異なる入射角度で基板1内に入射する。
基板1内に入射した表示光束L1は、基板1内に設けられた導入ミラー1Aに入射する。導入ミラー1Aに入射した表示光束L1は、偏向される。
偏向後の表示光束L1は、基板1の観察者側の面1aと基板1の外界側の面1bとで交互に内面反射しながら左方向に伝播した後、基板1内に設けられたコンバイナ1Bに入射する。
このような表示光束L1の面1a,1bへの入射角度は、基板1の臨界角度θc(内面反射可能な光の入射角度の最小値)よりも大きい角度、例えば50°近傍である。
コンバイナ1Bに入射した表示光束L1は、観察者の右眼の方向に偏向される。なお、対物レンズ2dからコンバイナ1Bまでの光学系は、右眼の瞳位置近傍に射出瞳(各画角の光束が重畳して入射する領域)を形成する。
因みに、図2に描かれた表示光束L1は、実際の表示光束のうち、LCD2cの中心から射出した表示光束(中心画角の表示光束)の主光線(射出瞳の中心を通過する光線)である。
一方、外界光束L2は、観察者から見て十分な遠方から射出し、観察者の方向に進行する光である。
外界光束L2は、基板1に設けられた減光膜20に対し0°近傍の入射角度で入射し、所定の減光率で減光された後、基板1に対し0°近傍の入射角度で入射し、基板1を透過して観察者の右眼に到達する。
以上の表示光束L1,及び外界光束L2により、観察者は、外界像と共に、その外界像に重畳されたLCD2cの虚像(表示画像)を観察することができる。なお、表示光束L1は対物レンズ2dにて平行光束に変換されているので、表示画像の形成される位置は、観察者から見て十分な遠方になる。また、基板1に設けられた減光膜20の機能により、外界像の明るさは、所定の割合で低減される。
次に、減光膜20の具体例を説明する。
一般の減光膜の材料には、アルミニウム(Al),クロム(Cr),タングステン(W),ロジウム(Ro)などの単体金属や、インコネルなどの合金が用いられる。
しかし、これらの材料には、光を吸収する性質(吸収性)があるので、仮に基板1の表面にむやみに減光膜20を設けると、基板1中を内面反射する表示光束L1の一定量が減光膜20にて吸収される。つまり、表示光束L1の光路の光量ロスが著しくなる。
本実施形態では、この光量ロスを防ぐため、減光膜20に、銀(Ag)の膜と誘電体膜とを積層した2層の膜が用いられる。この減光膜20の基本構成は、次のとおりである。
基板/Ag/0.25L/空気
但し、
Ag:銀(Ag層),
L:低屈折率の誘電体(L層),
L層の左側の数値:L層の光学膜厚(使用波長の中心波長における)
この基本構成において、L層は、空気中で変質し易いAg層の表面を保護すると共に、大きい入射角度の入射光に対する反射率を向上させる役割を果たしている。
また、この減光膜20の詳細(仕様)は、次のとおりである。
設定透過率:30%(0度入射時),
中心波長λc:500nm,
基板の屈折率:1.56,
Ag層の膜厚:30nm,
L層の屈折率:1.46,
因みに、Ag層の単体の光学定数は、図3,図4に示すとおりである。図3は、Ag層の単体の屈折率の波長特性、図4は、Ag層の単体の消衰係数の波長特性である。
そして、この減光膜20の基板1側の反射率、及び透過率の波長特性(入射角度0°,45°)は、図5に示すとおりである。また、この減光膜20の基板1側の反射率、及び透過率の角度特性(波長550nm)は、図6に示すとおりである。
なお、図5,図6において、「R」は反射率を示し、「T」は透過率を示す。また、反射率又は透過率の添え字「p」は、p偏光成分に対する特性を示し、反射率又は透過率の添え字「s」は、s偏光成分に対する特性を示す(他の各図も同様。)。
図5,図6に明らかなとおり、この減光膜20は、入射角度が40°以上のs偏光成分の可視光線に対し、略100%の反射率を示す。また、この減光膜20は、入射角度が0°の可視光線に対し、約30%の透過率を示す。
したがって、減光膜20は、表示光束L1の光路の光量ロスを小さくし、可視光域の外界光束L2のみを約70%の減光率で減光する。
このとき、表示画像の明るさは保たれ、外界像の明るさが約30%に低減される。したがって、外界が明るいときの表示画像の視認性は、確実に高まる。このように、減光膜20の入射角度に対する反射−透過率特性から、好ましい膜種を選択することで、最小構成で所望の効果を得ることができる。
なお、本実施形態の減光膜20の基本構成は、Ag層と誘電体層との2層構成であるが、Ag層に代えて他の金属層が用いられたり、2つの誘電体層で金属層を挟んだ3層構成とされてもよい。但し、Ag層と誘電体層との2層構成の方が、良好な特性(表示光束L1の光量ロスを増加させることなく外界光束L2のみを減光する特性)が簡単に得られる。
[第1実施形態の第1変形例]
以下、図7に基づき第1実施形態の第1変形例を説明する。
本変形例は、減光膜20の変形例である。
本変形例の減光膜20は、誘電体のみからなる。この減光膜20は、各層界面での反射光の位相が所望の関係を有するように各層の膜厚を設定したものであり、その反射光の位相の関係により様々な特性を設定できる。ゆえに、第1実施形態の減光膜20よりも、設定透過率の自由度が高い。この減光膜20の基本構成は、3種類あり、次のとおりである。
基板/(0.25H0.25L)p0.25H/空気,
基板/(0.125H0.25L0.125H)p/空気,
基板/(0.125L0.25H0.125L)p/空気
但し、
H:高屈折率の誘電体(H層),
L:低屈折率の誘電体(L層),
各層の左側の数値:各層の光学膜厚(使用波長の中心波長における),
p:括弧で括られた層群の積層回数
これらの基本構成によれば、特定の光に対する反射率を向上させながら、かつ特定の光に対する透過率を抑えることが可能である。
但し、外界像の明るさを確実に低減するためには、この減光膜20の設計で、中心波長の異なる複数種類の周期層群を並べて、透過率の抑えられる光の波長域を、可視光域全体にまで拡大する必要がある。
さらに、色による透過率のばらつきを抑えるためには、全層の膜厚を計算機で最適化する必要がある。
最適化後の減光膜20の詳細(仕様)は、次のとおりである。
設定透過率:5%,
中心波長λc:480nm,
基板の屈折率:1.583,
H層の屈折率:2.3,
L層の屈折率:1.46,
全層数:22
この減光膜20の構成は、表1に示すとおりである。
Figure 2006162767
この減光膜20の透過率の波長特性は、図7に示すとおりである。
図7に明らかなとおり、この減光膜20は、可視光線に対し約5%の透過率を示す。したがって、本変形例によると、外界像の明るさは、約5%に低減される。
[第1実施形態の第2変形例]
以下、図8に基づき第1実施形態の第2変形例を説明する。
本変形例は、減光膜20の変形例である。
本変形例の減光膜20の設定透過率は、15%である。この減光膜20も、誘電体のみからなり、その基本構成は第1変形例のそれと同じである。
この減光膜20の詳細(仕様)は、次のとおりである。
設定透過率:15%,
中心波長λc:480nm,
基板の屈折率1.583,
H層の屈折率2.3,
L層の屈折率1.46,
全層数:18
この減光膜20の構成は、表2に示すとおりである。
Figure 2006162767
この減光膜20の透過率の波長特性は、図8に示すとおりである。
図8に明らかなとおり、この減光膜20は、可視光線に対し約15%の透過率を示す。したがって、本変形例によると、外界像の明るさは、約15%に低減される。
[変形例の補足]
第1変形例及び第2変形例の減光膜20において、表示画像の明るさが確実に保たれる条件、つまり表示光束L1が基板1中を約100%の反射率で内面反射する条件を、基板1の内面反射の条件から検討する。
先ず、図9(a)に示すとおり、基板1に減光膜20が設けられていない状態を考える。
基板1の存在する媒質である空気の屈折率をn0、基板1の材料であるガラスの屈折率をng、基板1及び媒質それぞれの光の入射角度をθ0,θgとおくと、スネルの法則から以下の式(1)が成り立つ。
0sinθ0=ngsinθg ・・・(1)
したがって、この状態の基板1の臨界角度θc(内面反射可能な光の入射角度の最小値)は、式(2)で表される。
θc=arcsin(n0/ng) ・・・(2)
次に、図9(b)に示すとおり、基板1に誘電体の多層膜からなる減光膜20が設けられた状態を考える。仮に、多層膜の各層が無吸収(吸収性ゼロ)であれば、多層膜の各層の屈折率をn1,n2,・・・,nk、各層それぞれの光の入射角度をθ1,θ2,・・・,θkとおくと、スネルの法則から以下の式(3)が成り立つ。
0sinθ0=n1sinθ1
=n2sinθ2
・・・,
=nksinθk
=ngsinθg ・・・(3)
したがって、多層膜の各層が無吸収であれば、基板1の臨界角度θcは、減光膜20が設けられていない状態と同じく、式(2)で表される。
よって、第1変形例,第2変形例の減光膜20には、無吸収の誘電体が用いられる。
因みに、無吸収の誘電体が用いられた第1変形例,第2変形例の減光膜20の、基板1側の反射率(基板1の内面反射の反射率)の角度特性は、図10に示すとおりである。
図10に明らかなとおり、この減光膜20は、入射角度が45°以上の光に対し約100%の反射率を示す。
[第1実施形態の第3変形例]
以下、図11、図12、図13、図14に基づき第1実施形態の第3変形例を説明する。
本変形例は、減光膜20の変形例である。
本変形例の減光膜20には、紫外線及び赤外線カットの機能が付与される。
この減光膜20も、誘電体のみからなり、その基本構成は第1変形例又は第2変形例のそれと同じである。
本変形例では、紫外線及び赤外線カットの機能を付与するため、H層に、吸収性を有した誘電体が積極的に用いられる。吸収性を有した誘電体として、二酸化チタン(TiO2)が用いられる。
因みに、二酸化チタン(TiO2)の光学定数は、図11,図12に示すとおりである。図11は、二酸化チタン(TiO2)の屈折率の波長特性、図12は、二酸化チタン(TiO2)消衰係数の波長特性である。
この減光膜20の詳細(仕様)は、次のとおりである。
設定透過率:30%,
中心波長λc:800nm,
基板の屈折率:1.583,
L層の屈折率1.46,
全層数:48
この減光膜20の構成は、表3に示すとおりである。
Figure 2006162767
この減光膜20の透過率の波長特性は、図13に示すとおりである。また、本変形例の減光膜20の基板1側の反射率(基板1の内面反射の反射率)の波長特性は、図14に示すとおりである。
図14に明らかなとおり、この反射率の波長特性のカーブには、凹み(反射率のバレー)が生じている。
一方、アイグラスディスプレイのLCD2cの発光波長特性のカーブには、一般に、R色,G色,B色の各波長にピークが生じている。
そこで、反射率の波長特性のカーブのバレーが、発光波長特性のカーブのピークから外れるよう、本変形例の減光膜20の構成は、微調整される。
その結果、表示光束L1に含まれる各波長成分は、基板1中を確実に高い反射率で内面反射する。よって、表示画像の明るさは確実に保たれる。
ところで、図14を参照すると、s偏光成分のカーブと、p偏光成分のカーブとでは、バレーの生じ方が異なる。特に、p偏光成分のカーブの方が、生じるバレーの数が少ない。
そこで、この減光膜20がアイグラスディスプレイに適用される場合、表示光束L1をp偏光成分のみに制限すれば、反射率の波長特性のカーブのバレーを発光波長特性のカーブのピークから確実に外すことができる。
因みに、LCD2cの原理上、表示光束L1は偏光しているので、その偏光方向が減光膜20に対してp偏光方向となるようにLCD2cと基板1との位置関係を最適化するか、LCD2cの後段に位相板を挿入すれば、表示光束L1をp偏光成分のみに制限することができる。
[第2実施形態]
以下、図15、図16、図17に基づき本発明の第2実施形態を説明する。
本実施形態は、アイグラスディスプレイの実施形態である。ここでは、第1実施形態との相違点のみ説明する。
図15は、本アイグラスディスプレイの外観図である。
図15中の座標系は、観察者から見て下向きをX方向、右向きをY方向とした右手系のXYZ直交座標系である。以下では、このXYZ座標系による方向表現、又は観察者から見た左右上下の方向表現を必要に応じて使用する。
図15に示すように、本アイグラスディスプレイの第1実施形態との相違点は、基板1においてコンバイナ1Bの近傍の中央領域の減光率が、基板1においてその中央領域から外れた周辺領域の減光率よりも高く設定された点にある。
また、外界から観察者の右眼に向かう外界光束の光量と、外界から観察者の左眼に向かう外界光束の光量とのバランスをとるため、また、アイグラスディスプレイの左右の外観のバランスをとるために、眼鏡フレーム3の左側のフロントには、基板1と同様の減光機能が付与され、かつ基板1と同じ外観の基板5が装着されている。なお、外界光束のバランス、外界のバランスをとる必要が無ければ、この限りではない。
図16は、本アイグラスディスプレイの光学系の詳細図であり、本アイグラスディスプレイの光学系部分をYZ平面と平行な面にて切断してできる概略断面図である。
図16に示すように、本アイグラスディスプレイにおける表示光束L1,外界光束L2の振る舞いは、第1実施形態のそれ(図2参照)と同じである。
基板1の外界側の面1bには、第1実施形態又はその変形例と同様の減光膜20が設けられている。
但し、減光膜20の表面の中央領域には、金属又は誘電体の多層膜からなる減光膜40が重畳して設けられている。
これにより、基板1の中央領域の減光率は、基板1の周辺領域の減光率よりも高くなる。
なお、観察者から見た中央領域の位置は、観察者から見たコンバイナ1Bの位置と略同じである。また、観察者から見た中央領域のサイズは、観察者から見たコンバイナ1Bのサイズよりも若干大きい。
このような本アイグラスディスプレイでは、表示画像の背景となる部分の外界像の明るさが特に強く抑えられるので、表示画像の視認性は、さらに高まる。
次に、減光膜20,40の具体例を説明する。
減光膜20は、第1実施形態の変形例と同様、誘電体の多層膜で構成される。減光膜40も、誘電体の多層膜で構成される。
この減光膜20,40の詳細(仕様)は、次のとおりである。
減光膜20の設定透過率:50%,
減光膜40の設定透過率:50%,
中心波長λc:800nm,
基板の屈折率1.583,
H層の屈折率2.3,
L層の屈折率1.46,
減光膜20の全層数:11,
減光膜40の全層数:16
この減光膜20,40の構成は、表4に示すとおりである。
Figure 2006162767
減光膜20,40の中央領域の透過率の波長特性、減光膜20の周辺領域の透過率の波長特性は、図17に示すとおりである。
図17に明らかなとおり、中央領域の可視光に対する透過率は約25%、周辺領域の可視光に対する透過率は約50%である。
したがって、本アイグラスディスプレイによると、外界像の全体の明るさは、約50%に低減され、表示画像の背景となる部分の外界像の明るさは、約25%に低減される。
なお、本実施形態では、減光膜20と減光膜40とが重畳しているが、両者は重畳していなくてもよい。その場合、中央領域が開口となった減光膜20を基板1上に設け、その開口に、減光膜20よりも減光率の高い減光膜40が設けられる。但し、この場合、減光膜20の成膜時と、減光膜40の成膜時との双方においてマスキングをする必要が生じるので、減光膜20と減光膜40とを重畳させた方が、製造コストを低減できる点で望ましい。
[第2実施形態の第1変形例]
以下、図18、図19に基づき第2実施形態の第1変形例を説明する。
本変形例は、減光膜20,減光膜40の変形例である。
本変形例の減光膜40は、金属膜で構成される。
本変形例の減光膜20の構成は、表2に示したものと同じである。この減光膜20の単体の特性は、図8に示したとおりである。
減光膜40の構成は、膜厚5mmのクロム(Cr)の1層とされる。このとき、減光膜20,40の中央領域の透過率の波長特性は、図18に示すとおりである。
また、減光膜20の基板1側の反射率(基板1の内面反射の反射率)の角度特性(但し、中央領域における特性)は、図19に示すとおりである。
図19に明らかなとおり、入射角度40°以上の光のs偏光成分に対する反射率は、高い数値である。但し、その光のp偏光成分に対する反射率は低い。よって、本変形例の減光膜20,40がアイグラスディスプレイに適用される場合、表示光束L1を、s偏光成分のみに制限することが望ましい。
因みに、LCD2cの原理上、表示光束L1は偏光しているので、その偏光方向がs偏光方向となるようにLCD2cと基板1との位置関係を最適化するか、LCD2cの後段に位相板を挿入すれば、表示光束L1をs偏光成分のみに制限することができる。
[第2実施形態の第2変形例]
以下、図20、図21に基づき第2実施形態の第2変形例を説明する。
本変形例は、減光膜20の変形例である。本変形例の減光膜20は、ホログラフィック光学膜からなる。
このホログラフィック光学膜の製造では、2回の露光が行われる。
第1の露光は、入射角度0°近傍の光を所定の透過率で透過するような特性を、ホログラフィック光学膜に付与するための露光である。この露光は、例えば、図20に示すような光学系で行われる。
すなわち、ホログラム感光材料56には、2つの光束が垂直に入射する。一方の光束には、光減衰器52が挿入されている。透過率の値は、光減衰器52の減衰量によって設定可能である。図20において、51はレーザ光源(R色,G色,B色の各波長のレーザ光を射出可能である。)、BSはビームスプリッタ、Mはミラー、53はビームエキスパンダ、55はビームスプリッタである。
第2の露光は、基板1中を内面反射する表示光束L1の反射率を確保するための露光である。この露光は、例えば、図21に示すような光学系で行われる。
すなわち、ホログラム感光材料56には、基板1中を内面反射する表示光束L1と同じ角度で2つの光束が入射する。図21において、51はレーザ光源(R色,G色,B色の各波長のレーザ光を射出可能である。)、BSはビームスプリッタ、Mはミラー、53はビームエキスパンダ、57は補助プリズムである。
2回の露光の終了後、ホログラム感光材料56は現像処理され、ホログラフィック光学膜が完成する。
このようにして完成したホログラフィック光学膜には、減光膜20に必要とされる機能が付与される。
なお、本変形例は、減光膜20をホログラフィック光学膜で構成した変形例であるが、減光膜20及び減光膜40を、1つのホログラフィック光学膜で構成することもできる。
そのホログラフィック光学膜の製造では、第1の露光が2回に分けて行われる。
そのうち1回は、ホログラフィック光学膜の中央領域の露光であり(周辺領域にはマスキングが施される。)、他の1回は、周辺領域の露光である(中央領域にはマスキングが施される。)。
これら2回の露光では、光減衰器52の減衰量が互いに異なる値に設定される。それによって、ホログラフィック光学膜の中央領域の透過率と、周辺領域の透過率とが異なる値に設定される。
[第3実施形態]
以下、図22、図23、図24、図25に基づき本発明の第3実施形態を説明する。
本実施形態は、アイグラスディスプレイの実施形態である。ここでは、第1実施形態との相違点のみ説明する。
図22は、本アイグラスディスプレイの外観図である。
図22中の座標系は、観察者から見て下向きをX方向、右向きをY方向とした右手系のXYZ直交座標系である。以下では、このXYZ座標系による方向表現、又は観察者から見た左右上下の方向表現を必要に応じて使用する。
図22に示すように、本アイグラスディスプレイの外観は、第1実施形態のそれ(図1参照)と略同じである。
図23は、本アイグラスディスプレイの光学系の詳細図であり、本アイグラスディスプレイの光学系部分をYZ平面と平行な面にて切断してできる概略断面図である。
図23に示すように、本アイグラスディスプレイにおける表示光束L1,外界光束L2の振る舞いは、第1実施形態のそれ(図2参照)と同じである。
基板1の外界側の面1bには、第1の光学膜60が設けられている。第1の光学膜60の表面には、光学ガラスからなる第2の基板70が貼付されている。また、第2の基板70の表面には、第2の光学膜80が設けられている。
第1の光学膜60は、基板1に対してエアギャップと同じ働きをする。つまり、第1の光学膜60の基板1側の界面は、表示光束L1を略100%の反射率で反射する。また、第1の光学膜60は、外界光束L2を透過する。なお、この第1の光学膜60には、可視光線の減光機能や、紫外線又は赤外線カットの機能が付与されていてもよい。
第2の基板70、第2の光学膜80は、外界光束L2を減光する機能を有する。なお、この第2の基板70、第2の光学膜80にも、可視光線の減光機能や、紫外線又は赤外線カットの機能が付与されていてもよい。
本アイグラスディスプレイでは、第1の光学膜60の働きにより、基板1中を内面反射する表示光束L1の反射率は確保されるので、第2の基板70、第2の光学膜80に対し、表示光束L1の反射率を高めるための機能を付与する必要が無い。
よって、第2の基板70、第2の光学膜80の設計の自由度は高い。例えば、第2の基板70には、各種の既存の光学フィルタガラスを適用することができる。
よって、それら第2の基板70,第2の光学膜80に対しては、より高い減光機能を付与することができる。
なお、高い減光機能とは、例えば、入射角度による減光率のばらつきが少ないことや、波長による減光率のばらつきが少ないことなどを指す。
次に、第1の光学膜60の具体例を説明する。ここでは、表示光束L1がs偏光成分のみに制限された場合を説明する。
第1の光学膜60の構成は、次のとおりである。
基板/(0.125L0.28H0.15L)(0.125L0.25H0.125L)4(0.15L0.28H0.125L)/第2の基板
但し、
H:高屈折率の誘電体(H層),
L:低屈折率の誘電体(L層),
各層の左側の数値:各層の光学膜厚(使用波長の中心波長における),
上付き数字:括弧で括られた層群の積層回数
また、第1の光学膜60の詳細(仕様)は、次のとおりである。
中心波長λc=850nm,
基板の屈折率:1.56,
H層の屈折率:2.30,
L層の屈折率:1.48,
第2の基板の屈折率:1.507,
第2の基板の消衰係数k=0.01
因みに、第2の基板70の消衰係数kを0.01のように大きな値に設定したのは、各種の光学フィルタガラスを第2の基板70に適用し、第2の基板70に対し多彩な減光特性や波長カット機能を付与することを想定したからである。
表5は、屈折率1.50、厚み1mmのガラス基板の、消衰係数kと透過率との関係を計算で求めたものである。
Figure 2006162767
この表5から、消衰係数kの実質的な最大値は、0.01であることがわかる。
よって、第2の基板70の消衰係数kを0.01に設定しておけば、第2の基板70に如何なる光学フィルタガラスを適用した場合にも有効な、第1の光学膜60を設計することができる。
この第1の光学膜60の基板1側の反射率の波長特性(入射角度0°,60°)は、図24に示すとおりである。
また、この第1の光学膜60の第2の基板70側の反射率の角度特性は、図25に示すとおりである。
図24、図25に明らかなとおり、この第1の光学膜60は、入射角度0°の可視光線のs偏光成分に対し平均10%以下の反射率を示し、入射角度60°の可視光線のs偏光成分に対し略100%の反射率を示す。
また、先に述べたように、第2の基板70としては、任意の光学フィルタガラスを用いることができる。すなわち、赤外線カット・紫外線カット・色フィルタ・ニュートラルインデンシティフィルタ(可視光域全波長を均一に減光するフィルタ)など、市販のあらゆる光学フィルタガラスを、第2の基板70に適用できる。
また、第2の光学膜80には、第2の基板70の表面を保護するのに適した任意の膜、例えば、反射防止膜などを適用できる。好ましくは、第2の基板70との組み合わせで所望の性能を達成する膜が、第2の光学膜80に適用される。
例えば、第2の基板70にニュートラルインデンシティフィルタが適用され、第2の光学膜80に赤外カット膜が適用されてもよい。また、第2の基板70に紫外線カットガラスが適用され、第2の光学膜80に減光膜及び赤外線カット膜が適用されてもよい。
つまり、第2の基板70と第2の光学膜80との組み合わせは、アイグラスディスプレイに要求される性能や、アイグラスディスプレイの製造コストなどに応じて、適宜選定可能である。
なお、各種フィルタなど、各種の多層膜の種類や機能については、例えば、H.A.Macleod著「Thin-Film optical Filters 3rd.Edition」等の書物に詳細が記載されているので、ここでは省略する。
なお、上述した第1の光学膜60の構成において、複数周期の層群の両側に、1周期の層群が配置されている理由は、第1の光学膜60と基板1との屈折率のミスマッチ調整のため、及び、第1の光学膜60と第2の基板70との屈折率のミスマッチ調整のためである(つまり、1周期の層群は、マッチング層である。)。マッチング層は、透過率を抑えるべき波長帯のリップルを低減するなど、第1の光学膜60の特性を微修正する役割を果たしている。
[第3実施形態の変形例]
なお、第1の光学膜60には、上述した構成とは別の構成が適用されてもよい。何れの構成も、適当な周期層群を含む。また、何れの構成も、計算機による最適化が施されることが望ましい。
また、第2の光学膜80と第2の基板70との組み合わせとしては、クロム(Cr)などの金属膜と、消衰係数kの小さい光学ガラス基板との組み合わせも適用可能である。
また、第2の光学膜80に、各種の機能性薄膜、例えば、エレクトロクロミック膜(EC膜)、フォトクロミック膜(PC膜)などが適用されてもよい。
エレクトロクロミック膜(EC膜)が適用されれば、ユーザによる通電操作により、アイグラスディスプレイの使用状況に応じて、減光の有無を選択できる。例えば、ユーザは、アイグラスディスプレイを日中の屋外で使用するときなど、外界像が極端に明るいときには減光し、アイグラスディスプレイを室内で使用するときなど、外界像があまり明るくないときには減光しないという選択をすることができる。
その操作によれば、アイグラスディスプレイの使用状況に拘わらず、外界像の視認性と表示画像の視認性との双方が保たれる。
また、フォトクロミック膜(PC膜)が適用されれば、外界光束L2の光量が高いときにのみ自動的に外界光束L2が減光されるので、アイグラスディスプレイの使用状況に拘わらず、外界像の視認性と表示画像の視認性との双方が自動的に保たれる。
以上の機能性薄膜の適用によって、アイグラスディスプレイの性能は、格段に向上する。
また、本アイグラスディスプレイにおいては、第2実施形態と同様に、基板1の中央領域の減光率を、基板1の周辺領域の減光率よりも高く設定することが容易である。
例えば、第2の基板70を、ニュートラルインデンシティフィルタで構成し、第2の光学膜80を減光膜で構成し、その第2の光学膜80の形成領域を中央領域のみに制限すればよい。
また、本アイグラスディスプレイにおいては、第1の光学膜60を、ホログラフィック光学膜で構成することもできる。そのホログラフィック光学膜の製造には、図21に示した光学系を利用できる。但し、第1の光学膜60は、使用時に、基板1と第2の基板70とによって挟まれるので、図21における2つの光束の光路それぞれには、それらの基板と同型の補助プリズムが配置される。
また、本アイグラスディスプレイにおいては、第2の光学膜80を、ホログラフィック光学膜で構成することもできる。
第1実施形態のアイグラスディスプレイの外観図である。 第1実施形態のアイグラスディスプレイの光学系の詳細図である。 Ag層の屈折率の波長特性である。 Ag層の消衰係数の波長特性である。 第1実施形態の減光膜20の基板1側の反射率、及び透過率の波長特性である。 第1実施形態の減光膜20の基板1側の反射率、及び透過率の角度特性である。 第1実施形態の第1変形例の減光膜20の透過率の波長特性である。 第1実施形態の第2変形例の減光膜20の透過率の波長特性である。 図9(a)は、基板1の空気側の界面における反射を説明する図、図9(b)は、基板1の減光膜20側の界面における反射を説明する図である。 第1変形例,第2変形例の減光膜20の基板1側の反射率の角度特性である。 二酸化チタン(TiO2)の屈折率の波長特性である。 二酸化チタン(TiO2)の消衰係数の波長特性である。 第1実施形態の第3変形例の減光膜20の透過率の波長特性である。 第1実施形態の第3変形例の減光膜20の基板1側の反射率の波長特性である。 第2実施形態のアイグラスディスプレイの外観図である。 第2実施形態のアイグラスディスプレイの光学系の詳細図である。 減光膜20,40の中央領域の透過率の波長特性、減光膜20の周辺領域の透過率の波長特性である。 第2実施形態の第1変形例の減光膜20,40の中央領域の透過率の波長特性である。 第2実施形態の第1変形例の減光膜20の基板1側の反射率の角度特性(中央領域における特性)である。 ホログラフィック光学膜の製造における第1の露光を説明する図である。 ホログラフィック光学膜の製造における第2の露光を説明する図である。 第3実施形態のアイグラスディスプレイの実施形態である。 アイグラスディスプレイの光学系の詳細図である。 第1の光学膜60の基板1側の反射率の波長特性である。 第1の光学膜60の第2の基板70側の反射率の角度特性である。
符号の説明
1 基板
2 画像表示ユニット
3 眼鏡フレーム
4 ケーブル
2a LED光源
2b 照明光学系
2c LCD
2d 対物レンズ
1A 導入ミラー
1B コンバイナ
20,40 減光膜
L1 表示光束
L2 外界光束
51 レーザ光源
BS,55 ビームスプリッタ
M ミラー
53 ビームエキスパンダ
56 ホログラム感光材料
57 補助プリズム
60 第1の光学膜
70 第2の基板
80 第2の光学膜

Claims (17)

  1. 観察眼の前に配置され、可視光に対し透明な基板と、
    前記基板に画像表示用の表示光束を導光して、その表示光束の光路を前記基板内に形成するための光路形成手段と、
    を備えた画像表示光学系において、
    前記表示光束の光路の光量ロスを増大させることなく、外界から前記基板を介して前記観察眼に向かう外界光束を減光する減光手段
    を備えたことを特徴とする画像表示光学系。
  2. 請求項1に記載の画像表示光学系において、
    前記減光手段は、
    前記基板の外界側の面に設けられた光学膜からなる
    ことを特徴とする画像表示光学系。
  3. 請求項2に記載の画像表示光学系において、
    前記光学膜は、
    金属及び/又は誘電体からなる
    ことを特徴とする画像表示光学系。
  4. 請求項2に記載の画像表示光学系において、
    前記光学膜は、
    ホログラフィック光学膜からなる
    ことを特徴とする画像表示光学系。
  5. 請求項1に記載の画像表示光学系において、
    前記減光手段は、
    前記基板の外界側の面に設けられた光学膜と、その光学膜の表面に設けられた第2の基板とからなる
    ことを特徴とする画像表示光学系。
  6. 請求項5に記載の画像表示光学系において、
    前記光学膜は、
    金属及び/又は誘電体からなる
    ことを特徴とする画像表示光学系。
  7. 請求項5に記載の画像表示光学系において、
    前記光学膜は、
    ホログラフィック光学膜からなる
    ことを特徴とする画像表示光学系。
  8. 請求項5〜請求項7の何れか一項に記載の画像表示光学系において、
    前記第2の基板は、
    前記可視光に対する吸収性を有している
    ことを特徴とする画像表示光学系。
  9. 請求項5〜請求項8の何れか一項に記載の画像表示光学系において、
    前記第2の基板の表面には、
    第2の光学膜が設けられる
    ことを特徴とする画像表示光学系。
  10. 請求項9に記載の画像表示光学系において、
    前記第2の光学膜は、
    金属及び/又は誘電体からなる
    ことを特徴とする画像表示光学系。
  11. 請求項9に記載の画像表示光学系において、
    前記第2の光学膜は、
    ホログラフィック光学膜からなる
    ことを特徴とする画像表示光学系。
  12. 請求項9に記載の画像表示光学系において、
    前記第2の光学膜は、
    エレクトロクロミック膜からなる
    ことを特徴とする画像表示光学系。
  13. 請求項9に記載の画像表示光学系において、
    前記第2の光学膜は、
    フォトクロミック膜からなる
    ことを特徴とする画像表示光学系。
  14. 請求項1〜請求項13の何れか一項に記載の画像表示光学系において、
    前記光路形成手段は、
    外部からの前記表示光束が前記基板中で内面反射可能となる方向に前記表示光束を導光する導入ミラーと、
    前記観察眼の直前の位置に配置され、前記基板内を伝播する前記表示光束を前記観察眼の方向に導光すると共に、前記外界光束に対し透明なコンバイナと
    を備えていることを特徴とする画像表示光学系。
  15. 請求項14に記載の画像表示光学系において、
    前記減光手段は、
    前記コンバイナに入射する前記外界光束を、その他の外界光束より高い減光率で減光する
    ことを特徴とする画像表示光学系。
  16. 画像表示用の表示光束を射出する画像表示素子と、
    前記表示光束を前記観察眼へ導光する請求項1〜請求項15の何れか一項に記載の画像表示光学系と
    を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  17. 請求項16に記載の画像表示装置において、
    前記画像表示光学系を前記観察者の頭部に装着する装着手段を備えた
    ことを特徴とする画像表示装置。
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