JP2006158596A - 腰掛け便座構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】便器本体後部に取外しかつ開閉可能に取付けた便座後端部より引出し可能な配線コードの伸長幅を長くでき、ヒータ線を損傷する恐れのない腰掛便座構造を提供する。
【解決手段】
便器本体後部に取外しかつ開閉可能に取付けた便座の裏面凹状部内にヒータ線を収納配設し、同ヒータ線に配線コード先端を接続すると共に、同配線コードを便座基端部より外方に引出し自在に構成し、しかも前記配線コードを便座の裏面凹状部内に引き込むスプリングを設けた暖房便座構造において、便座の裏面凹状部内に、前記スプリングをガードするガード樋を設けると共に、前記スプリングの伸縮作動でガード樋内を摺動する摺動子を前記配線コードの中途部に取付け、前記摺動子とガード樋の間に前記スプリングを介在させた。
【選択図】 図6

Description

本発明は、掃除等の便宜のために便器本体に設置した機能部収納ケースから取外し可能に構成した暖房便座構造に関するものである。
従来、腰掛け便器においては、便器本体後部に開閉自在に枢支した便座及び便蓋の枢支軸近傍を清掃する場合、この部分が狭隘であるため清掃が困難であった。
そこで、便器本体後部から便座等を取外し自在として、清掃時には取外して枢支軸近傍の清掃が行いやすくしたものがある。
しかし、便座を取外すに際して、便座の裏面凹状部内にヒータを張りめぐらした暖房便座の場合、前記ヒータに接続した配線コードを便座取外しと共に伸延させる等の処理をしなければ、便座の取外し作業が円滑に行えない等の欠点がある。
そこで、便器本体後部の枢支軸に取外しかつ開閉可能に取付けた便座本体の裏面凹状部内にヒータ線を収納した構造の腰掛け便器にあっては、ヒータ線に配線コード先端を接続し、同配線コードが便座外部へ露出しないように配線コードを便座後端部内に収納し、便座を本体から取外す際には便座内の配線コードを引出自在に伸長して便座の取外しを円滑に行えるようにした暖房便座構造が知られている(特許文献1参照)。
本構造によれば、ヒータ線に接続した配線コードを外部へ露出させることなく、便器本体後部に設置した機能部収納ケース内に設けたヒータ制御部に接続することができると共に、便座及び便蓋を便器に枢支する枢支軸から取外す際には配線コードを便座後端部から引出し、便座等の取外しに支障のないようにして枢支軸近傍の清掃を行うことができる。
特開2003−111693
しかしながら、特許文献1に示す暖房便座構造では、清掃時などにこの暖房便座を取外す場合に、便座後端部より引出し可能な配線コードの伸長幅が短いため、枢支軸近傍を清掃するには便座を片手で持ちながらもう一方の手で清掃しなければならず、その改善が求められていた。
そこで、暖房便座を取外した際の便座取回しの便を改善するために、便座後端部より引出し可能な配線コードの長さを充分な長さに確保した場合、清掃後の便座装着時に自動的に配線コードを引っ張り込んで収納するためのスプリングと配線コードとの連結部分に介設したガイド用の摺動子(特許文献1でいうストッパ部材27)が、便座の取外し時や装着時等に便座本体の裏面凹状部に張りめぐらしたヒータ線と広範囲に干渉し、ヒータ線を損傷するおそれがあった。
また、配線コードが長い分だけ摺動抵抗が大きくなり、引き出し時や引き込み時の円滑な動きが妨げられるおそれがあった。
上記問題を解決するために請求項1記載の本発明では、便器本体後部に取外しかつ開閉可能に取付けた便座の裏面凹状部内にヒータ線を収納配設し、同ヒータ線に配線コード先端を接続すると共に、同配線コードを便座基端部より外方に引出し自在に構成し、しかも前記配線コードを便座の裏面凹状部内に引き込むスプリングを設けた暖房便座構造において、便座の裏面凹状部内に、前記スプリングをガードするガード樋を設けると共に、前記スプリングの伸縮作動でガード樋内を摺動する摺動子を前記配線コードの中途部に取付け、前記摺動子とガード樋の間に前記スプリングを介在させたことを特徴とする。
また、請求項2記載の本発明では、前記便座の裏面凹状部内において、略馬蹄状の便座の片側座面の略直線部分に沿ってガード樋を配設したことを特徴とする。
また、請求項3記載の本発明では、請求項1又は2に記載の暖房便座構造において、前記ガード樋の中途で摺動子が停止するようにガード樋にストッパを設けたことを特徴とする。
また、請求項4記載の本発明では、前記ストッパは、ガード樋の長手方向側面に形成して摺動子が摺動すべく構成したスリットの後端を閉塞する閉塞部としたことを特徴とする。
また、請求項5記載の本発明では、請求項1〜4のいずれか1項に記載の暖房便座構造において、ガード樋の先端部及び基端部に係合部を設け、便座の裏面凹状部内に収納したヒータ線に対して離隔した状態でガード樋を着脱自在に取り付けたことを特徴とする。
また、請求項6記載の本発明では、請求項1〜5のいずれか1項に記載の暖房便座構造において、前記配線コードの前記摺動子よりも先端側に剥き線部を形成し、前記剥き線部における被覆電線をツイストさせて撚り線部となし、前記ガード樋に、前記剥き線部を撓ませた状態で保持する挟持片を設けたことを特徴とする。
(1)本発明では、便座の裏面凹状部内に、前記スプリングをガードするガード樋を設けると共に、前記スプリングの伸縮作動でガード樋内を摺動する摺動子を前記配線コードの中途部に取付け、前記摺動子とガード樋の間に前記スプリングを介在させたことにより、便座後端部側からの配線コード引出し及び復帰時に摺動子がスプリングの圧縮、伸長に伴って円滑に変位移動すると共に、この変位移動する際にはガード樋が同スプリング外周をガードして摺動子とヒータ線との干渉を確実に防止し、ヒータ線の損傷を防止することができる。
(2)また、便座の裏面凹状部内において、略馬蹄状の便座の片側座面の略直線部分に沿ってガード樋を配設したことにより、配線コードの引出し長さを充分に確保することができ、暖房便座の取り外し距離が長くなって取り外した暖房便座の取回しの便が良好となる。しかも、コードの引出し動作や復帰動作の軌跡が略直線状となることから動きが円滑となる。
(3)さらに、前記ガード樋の中途で摺動子が停止するようにガード樋にストッパを設けたことにより、便座取外し作業における配線コードの引出しに、コイルスプリングに不要な負荷がかかって過剰に圧縮されて損傷したり、スプリングがなまってしまうことを防止可能となる。
(4)また、前記ストッパは、ガード樋の長手方向側面に形成して摺動子が摺動すべく構成したスリットの後端を閉塞する閉塞部としたことにより、便座取外し作業の際に配線コードが引出されることによって移動する摺動子を前記スリットに沿ってより円滑に案内することが可能となり、しかも、摺動子は確実に閉塞部へと誘導されて動きが規制されることから、より確実なストッパ機能を果たすことができる。
(5)さらに、前記ガード樋の先端部及び基端部に係合部を設け、便座の裏面凹状部内に収納したヒータ線に対して離隔した状態でガード樋を着脱自在に取り付けたことにより、ガード樋の着脱が簡単となってメンテナンスなども容易に行え、しかも、ガード樋とヒータ線とが接触しないのでヒータ線が発する熱によってガード樋が劣化損傷するなどの悪影響を受けることを防止できる。
(6)さらにまた、前記配線コードの前記摺動子よりも先端側に剥き線部を形成し、前記剥き線部における被覆電線をツイストさせて撚り線部となし、前記ガード樋に、前記剥き線部を撓ませた状態で保持する挟持片を設けたことにより、配線コードの引き出し・引き込み時にあっては配線コードを剥き出しにした被覆電線が束ねられた状態を維持でき、ガード樋内で被覆電線がバラバラになって詰まることを防止することができる。
本発明は、便器本体後部に取外しかつ開閉可能に取付けた便座の裏面凹状部内にヒータ線を収納配設し、同ヒータ線に配線コード先端を接続すると共に、同配線コードを便座基端部より外方に引出し自在に構成し、しかも前記配線コードを便座の裏面凹状部内に引き込むスプリングを設けた暖房便座構造において、便座の裏面凹状部内に、前記スプリングをガードするガード樋を設けると共に、前記スプリングの伸縮作動でガード樋内を摺動する摺動子を前記配線コードの中途部に取付け、前記摺動子とガード樋の間に前記スプリングを介在させたものである。
すなわち、本発明は腰掛便器に取付けられる暖房便座に関するものであり、掃除等の便宜のために当該暖房便座を機能部収納ケースから取外し可能に構成し、しかも、前記便座の裏面凹状部内に張り巡らしたヒータ線を保護しつつ、このヒータ線に接続し便座内に所定長さだけ収納配設した配線コードを、便座基端部から伸長させて引出し自在、さらには便座内へ引っ張り込み自在となるようにしている。
前記ガード樋は、前記ヒータ線と反対側となる下面を開放した断面略U字状に形成し、少なくともスプリング伸長幅の長さを有しており、便座の裏面凹状部内に、前記スプリングの外周をガードする状態で開放面が下向きとなるように取付けている。そして、前記開放面は便座の裏面凹状部を閉塞する裏面カバーにより覆われることになるので、配線コードやスプリングがガード樋内から必要以上に飛び出したりすることはない。
また、前記摺動子は配線コードの中途に取付けており、前記スプリングの伸縮作動でガード樋内を摺動可能とすると共に、この摺動子に前記スプリングの先端を当接させている。
かかる構成によって、摺動子が移動する軌跡の範囲全域をガード樋が覆っていることから、便座の取外しを行う際の配線コードの引出しによる摺動子が移動するときに、ヒータ線と摺動子は接触することがなく、ヒータ線を損傷することなく配線コードの引出し長さを伸長することができる。
また、前記摺動子の配線コードへの取付位置は、コイルスプリングが伸びきった自由長よりも撓んでおり、ある程度の弾性力が蓄えられた状態となる位置としており、引き出した配線コードの復帰時において、配線コードを引込み終わる間際でも、コイルスプリングは自由長(すなわち弾性力なし)の状態にならないために、摺動子を確実に初期位置まで導くことができ、配線コードを確実に引き込むことができる。
また、ガード樋は、前記便座の裏面凹状部内において、略馬蹄状の便座の片側座面の略直線部分に沿って配設することができる。略馬蹄状というのは、平面視で略O字形状のものも含む概念であり、かかる便座の片側座面の略直線部分に沿ってガード樋を配設したことで、摺動子が移動する動線上において、引く方向またはスプリングが復帰する方向と、摺動子が摺動する方向とを常に同一方向となすことができ、配線コードの引出し時または復帰時での力の分散によるロスがなく、また不意に摺動子が停止することを防止しながら、便座内に収納する配線コード長を可及的に長くすることができる。
また、前記ガード樋の中途で摺動子が停止するようにガード樋にストッパを設けている。このように、ガード樋の内面で摺動する摺動子がガード樋の中途で停止するようにストッパを設けることで、配線コード引出し時にスプリングを過剰に圧縮することがなく、スプリングの弾性力をなまらせたり、スプリングを折損するなどのおそれを未然に回避することができる。
前記ストッパは、ガード樋の長手方向側面に刻設し摺動子が摺動すべく構成したスリットの後端を閉塞する閉塞部とすることができる。
すなわち、ガード樋の長手方向両側面に左右端部を閉塞した摺動子案内用のスリットを刻設し、このスリットに挿通するピン体などからなる凸状のスリット挿通体を摺動子に設けることにより、前記スリット挿通体と閉塞端部とが当接することで摺動子の動きを停止させる構成としている。したがって、配線コードの引出しまたは復帰に伴って、摺動子はスリットに従って円滑に移動し、しかも摺動子を正確にストッパに導くことができるので、配線コード引出し時の過剰な張力または配線コード復帰時のスプリングによる急激な弾性力が摺動子に加わっても、所望する引出しコード長さまたは引込みコード長さを確実に規制することができる。
さらに、ガード樋の先端部及び基端部に係合部を設け、便座の裏面凹状部内に収納したヒータ線に対して離隔した状態でガード樋を着脱自在に取り付けることができる。
かかる構成とすれば、ガード樋とヒータ線との間に、ヒータ線から発生する熱を伝わりにくくするための空間が形成され、ヒータ線から発生する熱は固体よりも熱伝導率の低い空気を介することとなって直接にはガード樋に伝わらないことから、熱によるガード樋の劣化を防止することができる。しかも、便座の裏面凹状部内へのガード樋の着脱が容易であり、組立て性が向上する。
ところで、本実施形態における配線コードは、複数の被覆電線をシース材でさらに被覆したキャプタイヤコードとしている。そして、このキャプタイヤコードの前記摺動子よりも先端側(ヒータとの結線側)に前記シース材を剥いた剥き線露出部を形成し、この剥き線露出部における前記被覆電線をツイストさせて撚り線部を構成し、さらに、この撚り線部を環状に一巻きして撓ませた状態としておくとよい。すなわち、比較的硬質のシース材がない分だけ便座内において配線コードがより円滑に動くようになる。また、配線コードの引き出し・引き込み時にあっては配線コードを剥き出しにした被覆電線が束ねられた状態を維持でき、ガード樋内で被覆電線がバラバラになって詰まることを防止することができる。
また、配線コードは便座基端部より外方に引出し自在としているが、このとき外部からの水の浸入を防止するパッキンを設けておくとよい。このとき、配設するパッキンは水密性を確保しつつコードの摺動を阻害することのないものを選択することが望ましい。
以下、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した一実施形態について説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る暖房便座を具備する腰掛式便器10の外観全体を示す斜視図である。
図示するように、腰掛式便器10は、便器本体11に開閉自在な便座12及び便蓋21を取付けたいわゆる洋式便器の形態を有しており、便器本体11の後方上部に機能部収納ケース13を配設し、この機能部収納ケース13の前方に軸受ハウジング14を設け、この軸受ハウジング14の左右側方には枢支軸15を突出させている。
そして、この枢支軸15に係合する係合部12aを備えた前記便座12を、枢支軸15を中心にして取外しかつ開閉自在に取付けるとともに、この便座12の前記係合部12aに前記便蓋21をさらに枢着して開閉自在に取付けている。
また、前記便座12は略0字状の略馬蹄形状に形成しており、この便座12の裏面凹状部12b内にはその略全体に亘ってヒータ線17を収納配設している。そして、このヒータ線17に配線コード16の一端を接続する一方、他端を便座12の後端部から外方へ引き出して機能部収納ケース13内へ引き込んでいる。なお、前記機能部収納ケース13内には、前記ヒータ線17の温度等を制御するための図示しないヒータ制御部を設けており、このヒータ制御部に配線コード16を接続することでヒータ線17を所定の温度にコントロール可能としている。
また、便座12の片側座面部分における裏面凹状部12bには、引き出される配線コード16を収納するコード収納部18を設けており、このコード収納部18において、前記配線コード16の中途部と便座12の後端部との間に前記配線コード16の周面を囲繞する状態でコイルスプリング24を介設し、同コイルスプリング24の前端を配線コード16の中途部に当接させ、同コイルスプリング16の後端を便座12の後端部に当接させることにより、前記配線コード16を引き出し自在、かつ引き込み自在に構成している。
しかも、図1に示すように、本実施の形態では、配線コード16を便座12から20〜30cm程度に十分な長さで引き出せるようにしており、便座12を枢支軸15から取り外した状態で前記枢支軸15周りなどを含む便器本体11の後部上面などを容易に清掃可能となり、常時清浄に保つことができるようになっている。
すなわち、配線コード16の引出長さが短ければ便座12を枢支軸15から外すことができても取り外した便座12の取り回しが悪く、隅々まで清掃するには便座12を片手で持ちながら掃除する必要があるが、引出し長さが充分に長ければ、例えば便座12を機能部収納ケース13上などに置いたり床に立て掛けることも可能なため、取回しの便宜を図ることができるのである。なお、図1中、12cは便座21の裏面凹状部12bを塞ぐ裏面カバーである。
以下、図2〜図8を参照しながら本実施形態の要部となるコード収納部18について詳述する。
図2はコード収納部の構成を示す説明図、図3は便座の片側座面の断面図、図4は後述する摺動子の説明図、図5は同じく後述するガイド樋の便座への取付け状態を示す説明図、図6は便座及び便蓋の縦断面視による説明図、図7は便座の取外し前におけるコード収納部の説明図、図8は便座の取外し後におけるコード収納部の説明図である。
コード収納部18は、前記コイルスプリング24の外周をガードする状態で同コイルスプリング24の伸長幅と略同じ長さを有するガード樋22を主体として構成されており、このガード樋22を便座21の片側座面における裏面凹状部12bに配設すると共に、ガード樋22内に配設した前記コイルスプリング24の伸縮作動すなわち配線コード16の出し入れで当該ガード樋22内を摺動する摺動子23を前記配線コード16の中途部に取付け、さらに前記摺動子16に前記コイルスプリング24の先端を当接させて構成している。
したがって、配線コード16の便座12からの引き出しに伴って摺動子23に押されて前記コイルスプリング24が収縮し、引き出す力が弱まると、コイルスプリング24が弾性力によって伸長するために配線コード16を自動的に便座12内に引き込むことができる。しかも、このとき前記摺動子23はガード樋22にガードされて摺動することになるので、比較的硬質な材料で形成されているにもかかわらず、ヒータ線17と干渉してこれを損傷したりするおそれがない。
前記ガード樋22は合成樹脂により形成されており、図2及び図3に示すように、先端と後端と下面とを開放した断面視略U字形状として、内部に摺動子23を取付けた配線コード16及びコイルスプリング24を収納可能としている。
また、同ガード樋22の左右側壁22aの基端部41の近傍にコイルスプリング支持部42を内側に向けて突設すると共に、中途部から先端部45側(図2におけるヒータ線接続部51側)にかけて前記摺動子23を摺動案内するためのスリット25をそれぞれ形成している。そして、このスリット25は、基端部側スリット端部43と前端を閉塞する先端部側スリット端部44とにより前後端が閉塞され、特に、前記基端部側スリット端部43を、ガード樋22の中途で摺動子23を停止させるためのストッパとして機能させている。
すなわち、摺動子23の左右には前記スリット25に挿通させるスリット挿通体26が形成されており、このスリット挿通体26をスリット25に挿通することによって、配線コード16の引出し時などに摺動子23が回転せずに円滑に移動し、しかも、前記基端部側スリット端部43及び先端部側スリット端部44のストッパ機能によって、配線コード16の引出し時における過剰な張力や配線コード16が復帰時のコイルスプリング24による急激な弾性力が摺動子23に加わっても、所望する引出しコード長さ及び引込みコード長さを確実に規制することができる。
前記摺動子23は、比較的硬質な合成樹脂により形成されており、図4(a)に示すように、配線コード16を挿通可能に形成した短筒体31と、配線コード16を挟持して前記短筒体31内に嵌着する筒状のコード挟持体32とから構成されている。そして、前記コード挟持体32には、基端がコード挟持体32の周面33と片持ち状に連接した一対の爪片35を形成すると共に、先端部には前記スリット挿通体26を突設している。前記爪片35は先端にかけて漸次厚肉に形成した傾斜面34を有する楔形状としている。
したがって、図4(b)に示すように、前記短筒体31とコード挟持体32とに配線コード16を挿通した状態において、短筒体31内にコード挟持体32を嵌合すると、短筒体31の内面が爪片35をその弾性力に抗して押圧し、爪片35の内面が配線コード16のシース材28に食い込んで配線コード16をしっかりと挟持固定することができる。
また、ガード樋22の内部に配線コード16を囲繞する状態で配設した前記コイルスプリング24は、その一端は前記コイルスプリング支持部42に当接させる一方、他端を前記摺動子23に当接させている。このとき、摺動子23が前記先端部側スリット端部44側に位置するときでもコイルスプリング24は弾性エネルギーをある程度有した状態、すなわち、やや収縮した状態となるようにしている。したがって、ガード樋22内においてコイルスプリング24が最大に伸長してもある程度の弾性力が蓄えられていることになり、引き出した配線コード16の復帰時においては、当該配線コード16を引込み終わる間際であっても摺動子23を確実に前記先端部側スリット端部44側まで引き込むことができる。
また、ガード樋22の先端部45には、摺動子23の先端部と対向する位置にコード挿通孔47を設けた環状のガイド部材46を取付けており、摺動子23を取付けた配線コード16は、更に前記ガイド部材46を挿通してガード樋22の先端部45側より伸延し、ヒータ線17と接続している。51は配線コード16の先端に設けたヒータ接続部である。
ガード樋22の先端部45から伸延した配線コード16は、硬質の被膜であるシース材28を剥いで内部の複数の導線36を露出した剥き線部49となっており、しかもこの剥き線部49をツイストさせると共に一巻きループさせて引出し代部50を形成し、前記ヒータ接続部51においてヒータ線17と接続している。
前記ループ状に巻かれた引出し代部50は、配線コード16を引出した際にコード収納部18内に引込まれるコード引出し代となるもので、本実施形態においては、前記引出し代部50が配線コード16の引出しや復帰によってループの位置が移動しないように、前記剥き線部49をガード樋22の側面22aの先端に形成した挾持片48で挾持している。なお、摺動子23の先端部から挾持片48までの引出し代部50におけるコード長は、摺動子23の摺動距離よりも長くしている。
ところで、図2において27はガード樋22の基端部41側に配設したパッキンであり、本実施形態では、前記コイルスプリング支持部42とガード樋22の基端部41との間に配設している。このパッキン27は、便座12外からコード収納部18内に水が浸入することを防止するためのものであり、略V字状の横断面を有し、V字先端部27aで配線コードと水密状に接触している(図6参照)。
また、V字先端部27aはコード収納部18より配線コード16を引出す場合と、コード収納部18へ引込む場合とで同じ摩擦力が働くよう、配線コード16に対して前後同じ接触角度となるようにしている。
また、図2において29は配線コード16の中途に略L字状に形成したコードブッシュであり、このコードブッシュ29を図1に示したように軸受ハウジング14から突出した枢支軸15近傍に首振り自在に取付け、当該ブッシュ29を介して配線コード16を機能部収納ケース13内に引き込んでいる。すなわち、本実施形態では、このコードブッシュ29を介して配線コード16を略直角方向に屈曲して機能部収納ケース13側から便座12側へ伸延させ、便座12の後端部より前記コード収納部18のガード樋22の内部に沿わせてその先端を前記ヒータ線17と接続している。
上述してきた本実施形態におけるガード樋22は、その先端部及び基端部に係合部を設け、便座12の裏面凹状部12b内に収納したヒータ線17に対して離隔した状態で着脱自在に取り付けている。
すなわち、図3及び図6に示すように、ガード樋22を長手方向にやや弓なりとなる形状として、配設時にヒータ線17との間に空間Sが形成されるようにしている。このように、ヒータ線17とガード樋22の上面とが接触しないようにすることで、ヒータ線17から発生する熱は固体よりも熱伝導率の低い空気を介することとなり、直接にはガード樋22にヒータ線17の熱が伝わらず、合成樹脂性のガード樋22が熱により劣化することを防止している。
また、ガード樋22の先端側を保持する先端係合部は、図5に示すように、便座12の裏面凹状部12b内にガード樋22の先端部45が対向する位置に、門型の係合支持部62を立設する一方、ガード樋22の先端部45には前記係合支持部62の左右方向の幅よりも僅かに短い幅を持った嘴状の係合片61を突設して構成している。そして、前記係合片61を前記係合支持部62に係合することで、ガード樋22の先端部45側をきわめて簡便に固定可能としている。なお、図5においては、便宜上摺動子23からヒータ接続部51までの配線コード16と、同配線コード16をガード樋22に固定するための挾持片48とを省略して図示している。
他方、基端係合部は、図6に示すように、ガード樋22の基端部41に複数の凸条41aを形成する一方、便座12の後端部に前記凸条41aが噛合する凹溝12dを形成して構成している。
かかる構成により、ガード樋22を便座12の裏面凹状部12bに配設する場合は、先ず前記係合片61を係合支持部62に差し込み、次いで前記凸条41aを凹溝12dに噛合させればよく、きわめて容易に取付けることができる。当然ながら逆の手順によって簡単にガード樋22を取り外すこともできる。したがって、コード収納部18の組立ても容易となる。
また、図7及び図8に示すように、ガード樋22は、前記便座12の片側座面の裏面凹状部12b内において略直線部分に沿って配設している。
すなわち、便座12の片側座面における略直線部分に沿ってガード樋22を配設することで、便座12内に収納する配線コード16の長を可及的に長くしながら、摺動子23が移動する動線上においては、コイルスプリング24の伸縮方向と摺動子23の摺動方向とが常に同一方向となり、配線コード16の引出し時または復帰時での力の分散によるロスがなくなって、また不意に摺動子23が停止することも防止している。
本実施形態における暖房便座構造を上述した構成としたことにより、図1及び図8に示すように、便座12を便器本体11から取り外す際に、配線コード16に便座12の後端部外方へ張力がはたらくと、配線コード16に固定した摺動子23は先端部側スリット端部44から基端部側スリット端部43の方向へとスリット25に沿って円滑に摺動し、摺動子23の摺動に伴ってコイルスプリング24は圧縮して弾性力が蓄積され、引出し代部50をガード樋22内へと引込み、ループの半径は小さくなり、その分配線コード16が便座12から伸延することになる。
さらに、摺動子23に設けたスリット挿通体26が、スリット25の基端部41側の閉塞部である基端部側スリット端部43に当接することで摺動子23の摺動動作が停止し、配線コード16の引出しを終了すると共に、コイルスプリング24の過剰な圧縮を防止している。
他方、配線コード16の便座12の後端部外方への張力が、コイルスプリング24の弾性力より小さくなると、図7に示すように、コイルスプリング24は蓄積した弾性力によって伸長し、コイルスプリング24に当接している摺動子23はガード樋22の先端部45側へと摺動し、摺動子23に挿通状態で挟持された配線コード16は基端部41側よりガード樋22内すなわちコード収納部18内へ引込まれる。
さらに摺動子23に設けたスリット挿通体26が、スリット25の先端部45側の閉塞点である先端部側スリット端部44に当接することで摺動子23の摺動は停止し、便座12の後端部外方へ引出した配線コード16の復帰を終了する。このとき、摺動子23はガード樋22内に引込まれていた引出し代部50をガード樋22の先端部45側から押し出すこととなるので、再びループの半径は元の大きさとなる。また、摺動子23が初期位置に復帰したときでもコイルスプリング24は前述したように弾性力が残っている状態なので、配線コード16の復帰は確実に行うことができる。
なお、配線コード16の進退に伴ってガード樋22内に出入りする引出し代部50は、剥き線部49よりも硬質のシース材28を剥いでいるので、屈曲動作や伸延動作が容易となっており、さらに、前記ガイド部材46に設けた挿通孔47との接触摩擦も低減して引出し代部50のガード樋22への出入りが円滑に行われる。
しかも、便座12を便器本体11から取り外したり、再度取付けたりする際に、硬質のシース材で被覆された配線コード16及び硬質の摺動子23がヒータ線17を配設した便座12の裏面凹状部12b内で進退することになるが、これらはガード樋22内で進退するためヒータ線17と接触することがないので、ヒータ線17を損傷させるおそれがない。無論、ガード樋22の開放した下面は裏面カバー12cで塞がれるので、下面から配線コード16が飛び出すことも無い。
次に、図9に示したガード樋22の他の実施形態について説明する。なお、図2と同じ構成要素には同じ符号を用いて説明は省略する。
図9に示した例では、ガード樋22にスリット25を形成せずに摺動子23の摺動を停止させるストッパ機能を備えている。
すなわち、ガード樋22に形成したコイルスプリング支持部42から所定長さの内筒70をガード樋22の先端側に向けて突設し、この内筒70をも囲繞するようにコイルスプリング24を配設している。
かかる構成により、配線コード16が便座12から引き出されてコイルスプリング24が収縮すると、前記内筒70の先端面がストッパとなってこれに摺動子23が当接し、摺動が停止されるのである。
この場合もまた、配線コード16の便座12の後端部外方への張力が、コイルスプリング24の弾性力より小さくなると、コイルスプリング24は蓄積した弾性力によって伸長し、コイルスプリング24に連結した摺動子23はガード樋22の先端部45側へと摺動し、配線コード16はコード収納部18内へと引込まれるのである。このとき、摺動子23はガード樋22の先端部45に設けたガイド部材46に当接することで摺動が停止する。
以上、説明してきたように、本実施形態によれば、便座12の後端部側から配線コード16を引出したり引き込んだりする際に、摺動子23をコイルスプリング24の圧縮、伸長に伴って円滑に変位移動させることができると共に、この変位移動する際にガード樋22がコイルスプリング外周及び摺動子23をガードしているために、比較的長い距離を往復摺動する摺動子23であってもヒータ線17とは干渉することがないため、ヒータ線17の損傷を確実に防止することができる。
以上、本発明を実施形態を通して説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想から逸脱しない範囲で適宜設計変更などをしてもよい。
例えば、コイルスプリング24をガード樋22の先端部と摺動子23の間に介在させてコイルスプリング24の両端をガード樋22と摺動子23に取り付けて、配線コード16を引出したときにコイルスプリング24が伸長し、コイルスプリング24の引っ張り力で配線コード16を便座内に引き込むようにしてもよい。
本実施形態に係る暖房便座を備える腰掛式便器の斜視図である。 コード収納部の構成を示す説明図である。 便座の片側座面の断面図である。 摺動子の説明図である。 ガイド樋の便座への取付け状態を示す説明図である。 便座及び便蓋の従断面視による説明図である。 暖房便座の取外し前におけるコード収納部の説明図である。 暖房便座の取外し後におけるコード収納部の説明図である。 他の実施形態に係るガード樋を示す説明図である。
符号の説明
11 便器
12 便座
16 配線コード
17 ヒータ線
22 ガード樋
23 摺動子
24 コイルスプリング
25 スリット
48 挾持片
49 剥き線部

Claims (6)

  1. 便器本体後部に取外しかつ開閉可能に取付けた便座の裏面凹状部内にヒータ線を収納配設し、同ヒータ線に配線コード先端を接続すると共に、同配線コードを便座基端部より外方に引出し自在に構成し、しかも前記配線コードを便座の裏面凹状部内に引き込むスプリングを設けた暖房便座構造において、
    便座の裏面凹状部内に、前記スプリングをガードするガード樋を設けると共に、前記スプリングの伸縮作動でガード樋内を摺動する摺動子を前記配線コードの中途部に取付け、前記摺動子とガード樋の間に前記スプリングを介在させたことを特徴とする暖房便座構造。
  2. 便座の裏面凹状部内において、略馬蹄状の便座の片側座面の略直線部分に沿ってガード樋を配設したことを特徴とする請求項1記載の腰掛け便座構造。
  3. ガード樋の中途で摺動子が停止するようにガード樋にストッパを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の暖房便座構造。
  4. ストッパは、ガード樋の長手方向側面に形成して摺動子が摺動すべく構成したスリットの後端を閉塞する閉塞部であることを特徴とする請求項3記載の暖房便座構造。
  5. ガード樋の先端部及び基端部に係合部を設け、便座の裏面凹状部内に収納したヒータ線に対して離隔した状態でガード樋を着脱自在に取り付けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の暖房便座構造。
  6. 前記配線コードの前記摺動子よりも先端側に剥き線部を形成し、前記剥き線部における被覆電線をツイストさせて撚り線部となし、構成前記ガード樋に、前記剥き線部を撓ませた状態で保持する挟持片を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の暖房便座構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3284379A1 (en) * 2016-08-17 2018-02-21 Toto Ltd. Toilet apparatus

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