JP2006155808A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

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Yasuyuki Hagiyama
康幸 萩山
Masami Okada
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Abstract

【課題】 簡素化した安価な構成としながらも、外来光の入射に起因する誤動作の発生を確実に防止して磁気テープの終端または始端を正確に検出できる機構を備えた磁気記録再生装置を提供する。
【解決手段】 装填されたテープカセット1の内部から当該テープカセットの両側の各光通過孔4,7にそれぞれ至る投光経路に向けて発光する配置で設けられた発光素子19,20と、装填されたテープカセット1の両側の光通過孔4,7に対し外側で近接して相対向する配置で設けられた一対の反射ミラー17,18と、発光素子19,20の発光が反射ミラー17,18で反射したのち光通過孔4,7からテープカセット1内部の受光経路Lc,Ldを通ってキタ反射光を受光する配置で設けられた受光素子21,22とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ビデオテープレコーダなどの磁気記録再生装置に関するものであり、さらに詳しくは、走行駆動中のテープカセットを自動的に停止させることを目的として、テープカセットにおける磁気テープの終端または始端を検出するための構造に関するものである。
通常、家庭用ビデオ装置や業務用ビデオ装置などに一般的に用いられている磁気記録再生装置(VTR)には、磁気テープの終端または始端を検出してテープ走行を自動的に停止させることにより、磁気テープの切断を防止する機能を有している。すなわち、テープカセットに収納される磁気テープには、その終端部および始端部にそれぞれ光を透過させることのできる透明リーダーテープ部を設け、この透明リーダーテープ部を光学的検出手段で検出した時点でテープリールの回転駆動を停止させることにより、磁気テープの走行を自動的に停止させるようになっている。
従来の磁気テープの終端部または始端部を検出する機構は、図5に示すように、テープカセット40におけるカセットケースの両側部に光通過孔41,42を設ける一方、テープカセット40が装填される装置側シャーシ(図示せず)におけるテープカセット40が装填されたときの供給側テープリール43と巻き取り側テープリール44との間に対応する箇所に、上記両光通過孔41,42に光軸を合致させた配置で赤外線発光ダイオードなどの発光素子47,48を配設するとともに、上記装置側シャーシにおける各光通過光41,42にテープカセット40の外側で対向する位置にフォトトランジスタなどの受光素子49,50を配設した構成になっている。
そして、図5の図示状態のように、磁気テープ51の殆どが巻き取り側テープリール44に巻き取られた状態になったときには、発光素子48の発光が磁気テープ51の終端側透光リーダーテープ部および光通過孔42を通って受光素子50に受光される光検出路L1が形成される。一方、図示とは逆に、磁気テープ51の殆どが2点鎖線で示すように供給側テープリール43に巻き取られた状態になったときには、発光素子47の発光が磁気テープ51の始端側透光リーダーテープ部および光通過孔41を通って受光素子49に受光される光検出路L2が形成される。また、通常の記録動作または再生動作が行われているときには、磁気テープ51の終端側または始端側の透光リーダーテープ部以外の部位が各光検出部L1,L2を横断しながら磁気テープ51が走行しているので、両受光素子49,50には共に受光されない。したがって、いずれか一方の受光素子49,50が受光したときには、磁気テープ51の始端または終端の検出であると判別して、磁気テープ51の走行が自動的に停止される。
ところが、図5の磁気テープ51の終端または始端の検出機構では、テープカセット40の外側に配置される受光素子49,50に、光検出路L1,L2を通った透光リーダーテープ部検出用の光の他に、太陽光や室内照明光などの外来光も受光されることがあり、これによって誤動作が発生する不具合がある。そこで、両受光素子49,50は、図5に示すように、遮蔽部材52で被覆することにより外来光の入射を遮断した状態で設置されいる。この遮蔽部材52は、テープカセット40の装填に際して支障にならず、且つ受光素子49,50が発光素子47,48からの発光を確実に受光できるように正確に位置決めして設けなければならず、構成が複雑化するとともに取付作業も容易でないことから、コスト高になる。
また、従来では、受光ヘッドと脚片を備えてプリント配線基板に立設されたホルダにテープエンドセンサを保持し、脚片を収容する筒体の先端前壁に受光ヘッドが臨出する窓孔を開設するとともに、その窓孔に周囲の外来光に対する遮光用の周壁状のフードを設ける構造を備えた磁気記録再生装置も提案されている(例えば、特許文献1参照)。このものは、受光ヘッドの外周をフードで覆うことにより、受光ヘッドの先端の真正面からの光、つまり発光素子から発せられた光のみを検出するように図っているが、構成が極めて複雑化し過ぎているため、かなりのコスト高となる。
上述のような問題を解消するため、図6に示すように、テープカセット40の外部に、発光素子47,48を光通過孔41,42に相対向する配置で設けるとともに、セップカセットの内部に、受光素子49,50を発光素子47,48に相対向する配置で設け、発光素子47,48の発光をテープカセット40内の光検出路L1,L2を通して受光素子49,50に受光することにより、磁気テープ51の終端または始端を検出する機構が提案されている(例えば、特許文献2〜4参照)。このように構成された検出機構は、外来光から遮蔽されるテープカセット40の内部に受光素子49,50を配置することにより、光通過孔41,42から入って光検出路L1,L2を通って受光素子49,50に受光される光を発光素子47,48の発光のみに制限できるように図ることにより、誤動作の発生を防止するようにしている。
実開平4−111019号公報 特開平4−23251号公報 実開平2−50833号公報 特開平5−182293号公報
しかしながら、上記特許文献2〜3の検出機構では、太陽光や照明光などの外来光が発光素子47,48の真後ろからテープカセット40の側面に向けて照射した場合に、この外来光が光通過孔41,42から入射して光検出路L1,L2を通ったのちに受光素子49,50に受光されてしまうおそれがある。したがって、装置側シャーシには、これに装填されたテープカセット40の光通過孔41,42に発光素子47,48の発光のみを入射させるたその遮蔽構造を設ける必要がある。その遮蔽構造には、テープカセット40の装填に支障にならず、且つ発光素子47,48の発光が装置側シャーシに装填された受光素子49,50に確実に受光できるように正確に位置決めして設ける必要がある。
すなわち、光通過孔41,42の開口面積を大きく設定して正確な位置決めを若干緩和した場合には、その大きな光通過孔41,42からの外来光の入射を遮断するための遮蔽構造に精密さが要求され、一方、外来光の入射を防ぐために光通過孔41,42の開口面積を小さく設定した場合には、発光素子47,48に対し正確に位置決めした高精度な遮蔽構造が必要となり、何れの遮蔽構造を採用する場合にも、構成が複雑化するとともに取付作業も容易でないことから、コスト高になる。
本発明は、前記従来の課題に鑑みてなされたもので、精密さを要することなく、且つ複雑化を招くことのない構成としながらも、外来光の入射に起因する誤動作の発生を確実に防止して磁気テープ終端または始端を正確に検出できる検出機構を備えた磁気記録再生装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の磁気記録再生装置は、始端部および終端部にそれぞれ透光リーダーテープ部が設けられた磁気テープがカセットケース内に収容されてなるテープカセットが着脱自在に装填され、発光素子の発光が前記透光リーダーテープ部を透過して受光素子に受光されることによって前記始端部または終端部を検出する磁気記録再生装置において、装填された前記テープカセットの嵌合筒部に嵌入するランプユニットと、装填された前記テープカセットの始端側および終端側の各光通過孔に対しそれぞれ外側で近接して相対向する配置で設けられた一対の反射ミラーとを有し、前記ランプユニットが、前記始端側および終端側の各光通過孔を介して前記反射ミラーに発光を投射する配置で取り付けられた始端検出用および終端検出用の一対の発光素子と、前記反射ミラーで反射したのちに前記始端側および終端側の各光通過孔を通ってきた反射光を受光できる配置で取り付けられた始端検出用および終端検出用の一対の受光素子と、並置された二組の前記発光素子と受光素子との間に介設されて前記発光素子の発光が前記受光素子に直接受光されるのを防止する遮蔽部とを備えていることを特徴としている。
請求項2に係る発明の磁気記録再生装置は、始端部および終端部にそれぞれ透光リーダーテープ部が設けられた磁気テープがカセットケース内に収容されてなるテープカセットが着脱自在に装填され、発光素子の発光が前記透光リーダーテープ部を透過して受光素子に受光されることによって前記始端部または終端部を検出する磁気記録再生装置において、装填された前記テープカセットの内部から当該テープカセットの始端側および終端側の各光通過孔にそれぞれ至る2つの投光経路に向けて発光する配置で設けられた発光素子と、装填された前記テープカセットの始端側および終端側の光通過孔に対しそれぞれ外側で近接して相対向する配置で設けられた一対の反射ミラーと、前記発光素子の発光が前記反射ミラーで反射したのち前記光通過孔から前記テープカセット内部の受光経路を通ってきた反射光を受光する配置で設けられた受光素子とを備えていることを特徴としている。
請求項3に係る発明の磁気記録再生装置は、請求項2の発明において、前記テープカセットの装填時に当該テープカセットの嵌合筒部が外周面に嵌合するランプユニットを備え、このランプユニットに、始端側および終端側の前記各光通過孔を介して前記反射ミラーに発光を投射する配置で取り付けられた始端検出用および終端検出用の一対の発光素子と、前記反射ミラーで反射したのち前記始端側および終端側の各光通過孔を通ってきた反射光を受光できる配置で取り付けられた始端検出用および終端検出用の一対の受光素子と、並置された二組の前記発光素子と受光素子との間に介設されて前記発光素子の発光が前記受光素子に直接受光されるのを防止する遮蔽部とが設けられている。
請求項4に係る発明の磁気記録再生装置は、請求項2の発明において、前記テープカセットの装填時に当該テープカセットの嵌合筒部が外周面に嵌合される導光ユニットと、この導光ユニットの基端部に間隙を存して相対向する配置で回路基板に実装されたそれぞれ単一の発光素子および受光素子とを備え、前記導光ユニットが、投光用導光体と受光用導光体とがこれらの間に光遮蔽部材を介在して一体化されてなり、前記投光用導光体における前記基端部とは反対側の先端部に、前記発光素子から前記基端部に入射して前記先端部に導かれてきた発光を両側の前記各光通過孔を介して前記反射ミラーに投射する二方向にそれぞれ屈折反射させる二つの反射面が設けられ、前記受光用導光体における前記基端部とは反対側の先端部に、両側の前記各反射ミラーで反射して対応する前記光通過孔を通ってきた二つの反射を前記基端部を介して前記受光素子に向けた二方向にそれぞれ屈折反射させる二つの反射面が設けられている。
請求項1の発明では、テープカセットの内部のランプユニットに設けられた発光素子からテープカセット外部の反射ミラーに対し所定の入射角度で入射して反射した光のみがランプユニットに設けられた受光素子に受光されるので、上記所定の入射角度以外の角度で反射ミラーに入射した反射光、例えば反射ミラーとテープカセットのカセットケースとの間隙から反射ミラーに側方から入射した太陽光や照明光などの外来光の反射光は、受光素子に受光される方向に反射されることがない。そのため、この磁気記録再生装置では、受光素子が外来光を受光することに起因する誤動作が発生することがない。また、テープカセットの光通過孔は、これに近接して相対向する反射ミラーによって外来光が側方から殆ど入射できないように閉塞される状態となることから、外来光を遮断するための遮蔽構造を別途設ける必要がなく、しかも、反射ミラーは、光通過孔に対し正確な位置決めを行う必要がないので、容易な作業で取り付けでき、さらに、一対の発光素子と一対の受光素子とは、ランプユニットに一括保持されるので、これらにより、簡素化した安価な構成とすることができる。
請求項2の発明では、テープカセットの内部に設けられた発光素子から投光経路を介してテープカセット外部の反射ミラーに対し所定の入射角度で入射して反射した光のみが受光経路を介してテープカセット内部の受光素子に受光されるので、上記所定の入射角度以外の角度で反射ミラーに入射する太陽光や照明光などの外来光の反射光は、受光素子に受光されることがないため、受光素子が外来光を受光することに起因する誤動作が発生するおそれがない。また、テープカセットの光通過孔は、これに近接して相対向する反射ミラーによって外来光が側方から殆ど入射できないように閉塞される状態となることから、外来光を遮断するための遮蔽構造を別途設ける必要がなく、しかも、反射ミラーは、光通過孔に対し正確な位置決めを行う必要がないので、容易な作業で取り付けできるので、簡単な安価な構成とすることができる。
請求項3の発明では、テープカセットの嵌合筒部にテープカセットの装填時に嵌入するランプユニットに、一対の発光素子と一対の受光素子とを一括保持させることにより、各二つの発光素子と受光素子とを小さなスペースに安定に保持することができる。
請求項4の発明では、共に単一の発光素子と受光素子を設けるだけで磁気テープの終端と始端の両方を支障なく検出することができるとともに、発光素子と受光素子を回路基板に直接的に実装できることから、両素子を回路基板に接続するためのリード線による配線が不要となり、構成を簡素化してコストの低減を図ることができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1(a),(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る磁気記録再生装置を示す概略平面図および要部の拡大横断面図であり、図2(a),(b)は同上の磁気記録再生装置の概略縦断面図および要部の拡大縦断面図である。先ず、図1において、テープカセット1は、供給側テープリール2および巻き取り側テープリール3にそれぞれ外方側で対向するカセットケースの各適所位置に、光通過孔4,7が穿設されている。供給側テープリール2と巻き取り側テープリール3との間には、ガイドローラ8,9を介して巻き掛けられた磁気テープ10が各光通過孔4,7の近傍を通るテープ走行路を走行するように設定されている。また、テープカセット1には、図2に示すように、供給側テープリール2と巻き取り側テープリール3との間の中間位置であって、両光通過孔4,7を結ぶ線上の位置に、下方に開口した嵌合筒部11が形成されている。この嵌合筒部11は、図1に明示するように、この実施の形態において四角形の横断面形状を有している。
なお、嵌合筒部11は、上記実施の形態の四角形の横断面形状に限らず、例えば、円形の横断面形状としてもよい。また、嵌合筒部11の配設位置は、上記実施の形態の両光通過孔4,7を結ぶ線上の位置に限らず、配設し易い任意の位置に設けることができる。
一方、装置側シャーシ12には、図2(a)に示すように、当該シャーシ12に装填されるテープカセット1を載置させて支持する載置板13にランプユニット14立設されている。このランプユニット14は、テープカセット1が装填されるときに嵌合筒部11の内部に嵌入する四角形の外形を有しており、下端基部が載置板13に貫通状態で固定されて立設状態に保持されている。また、装置側シャーシ12には、テープカセット1が装填されたときに、これの各光通過孔4,6にそれぞれ近接して対向する両側位置に反射ミラー17,18が設けられている。さらに、上記ランプユニット14には、赤外発光ダイオードからなる終端検出用発光素子19および始端検出用発光素子20と、フォトトランジスタからなる終端検出用受光素子21および始端検出用受光素子22とが、以下に説明する配置で設けられている。
上記ランプユニット14は、図1(b)に示すように、装填されるテープカセット1における嵌合筒部11の内部に下方から円滑に嵌まり込む、換言すれば、嵌合筒部11が上方から被せる状態で円滑に外嵌できるように、四角形の四隅角部が面取りされた横断面形状の外形を有している。このランプユニット14には、その上端のランプ取付箇所に、上記各素子19〜22がそれぞれ上方から落とし込む状態で嵌合して取り付けられる4つの取付溝14a〜14dが凹設されており、この各取付溝14a〜14dの下方部分に、図2に示すように下端の開口まで貫通する導通孔14eが形成されている。このランプユニット14は、この実施の形態において、耐熱性硬質樹脂による一体成形により形成されている。
上記各取付溝14a〜14dは、図1(b)に示すように、ランプユニット14に嵌合した嵌合筒部11に開口されている4つの光窓孔11a〜11dに合致する位置に形成されている。そのうちの2つの取付溝14a,14bは、終端検出用発光素子19および始端検出用発光素子20をこれらの投光軸が光窓孔11a,11bを介して光通過孔4,7に延びる配置で保持できる向きに形成され、他の2つの取付溝14c,14dは、終端検出用受光素子21および始端検出用発光素子22をこれらの受光軸が光窓孔11c,11dを介して光通過孔4,7に延びる配置で保持できる向きに形成されている。この各取付溝14a〜14dに嵌め込み固定された各素子19〜22の各端子は、図2に示すように、半田付けされたリード線23を介して回路基板24に接続されている。
なお、ランプユニット14の上端箇所は、図1(b)に示すように、横断面形状が四角形における四隅角部が面取りされた形状とされ、且つその上端箇所の上端角部も、図2(b)に示すように、面取りされた形状になっている。これにより、ランプユニット14は、テープカセット1が装置側シャーシ12に装填されるときに、テープカセット1の嵌合筒部11内に円滑に導入されるようになっている。
つぎに、上記磁気記録再生装置における磁気テープ10の終端および始端を検出する作用について説明する。セープカセット1が装置側シャーシ12に装填されるときには、テープカセット1のカセットケースに設けられた嵌合筒部11内に装置側シャーシ12のランプユニット14が嵌入されていき、テープカセット1が載置板13上に載置されて装置側シャーシ12に対し図2(a)に示す正規の状態に装填されたときには、ランプユニット14の各取付溝14a〜14dに固定された各発光素子19,20および各受光素子21,22が嵌合筒部11の各光窓孔11a〜11dに相対向するように位置決めされることになる。
各発光素子19,20は、回路基板24からリード線23を通じて給電されることにより発光駆動し、嵌合筒部11の光窓孔11a,11bからテープカセット1の光通過孔4,7を介して対向する反射ミラー17,18に発光軸を向けた図1(a)の光検出路La,Lbに沿った方向に投光する。このとき、テープカセット1の磁気テープ10における透光リーダーテープ部以外の箇所が光検出路La,Lbを横断している状態では、発光素子19,20の発光が磁気テープ10に遮断されて反射ミラー17,18まで到達しないので、各受光素子21,22に受光されない。
そして、図1(a)に示すように、磁気テープ10の大部分が巻き取り側テープリール3に巻き取られて終端側透光リーダーテープ部が光検出路Laを横断する状態になったときには、終端検出用発光素子19の発光のみが光検出路Laを介し終端側透光リーダーテープ部を透過して反射ミラー17で反射され、その反射光が光検出路Lcを介して終端検出用受光素子21に受光される。これにより、回路基板24に設けられている不図示の制御部は、磁気テープ10の終端であると判別して、テープ走行機構を作動制御して磁気テープ10の走行を自動的に停止させる。
一方、図1(a)に2点鎖線で示すように、磁気テープ10の大部分が供給側テープリール2に巻き取られて始端側透光リーダーテープ部が光検出路Lbを横断する状態になったときには、始端検出用発光素子20の発光のみが光検出路Lbを介し始端側透光リーダーテープ部を透過して反射ミラー18で反射され、その反射光が光検出路Ldを介して始端検出用受光素子22に受光される。これにより、上記制御部は、磁気テープ10の始端であると判別して、テープ走行機構を作動制御して磁気テープ10の走行を自動的に停止させる。
この磁気記録再生装置では、テープカセット1の内部に位置する発光素子19,20からテープカセット1外部の反射ミラー17,18に対し所定の入射角度で入射して反射した光のみが受光素子21,22に受光されて、磁気テープ10の終端または始端が検出される構成になっている。したがって、上記所定の入射角度以外の角度で反射ミラー17,18に入射した反射光は受光素子21,22に受光される可能性がない。すなわち、反射ミラー17,18とテープカセット1のカセットケースとの間隙に太陽光や照明光などの外来光が側方から入射しても、この外来光が反射ミラー17,18によって光検出路Lc,Ldに向けた方向に反射されるおそれがない。そのため、上記磁気記録再生装置では、受光素子21,22が外来光を受光することに起因する誤動作が発生することがない。
また、装置側シャーシ12に装填されたテープカセット1の光通過孔4,7は、これに相対向する反射ミラー17,18によって外来光が側方から殆ど入射できないように閉塞される状態となることから、外来光を遮断するための遮蔽構造を何ら設ける必要がない。すなわち、反射ミラー17,18は、光通過孔4,7の開口面積に比べて比較的大きな形状のものを用いて、テープカセット1の装填に支障にならない範囲内で装填されるテープカセット1の光通過孔4,7に可及的に近接する位置に配設することができるので、光通過孔4,7を光が殆ど入射できない状態に容易に閉塞することができる。しかも、従来装置のように発光素子と受光素子とを光検出路を介して正確に相対向させる構成とは異なり、反射ミラー17,18は、光通過孔4,7に対し正確な位置決めを行う必要がないので、容易な作業で取り付けできる。
さらに、上記磁気記録再生装置では、各発光素子19,20および受光素子21,22が、ランプユニット14の各取付溝14a〜14dの内部にそれぞれ嵌合状態でランプユニット14に一括して装着されているので、各素子19〜22を簡単で安価な構成により安定に一括保持できるとともに、発光素子19,20の発光が取付溝14a,14bの内側壁で遮断されて隣接する受光素子21,22に受光されることがないので、発光素子19,20と受光素子21,22とを遮断するための機構を別途設ける必要がない。
図3は本発明の第2の実施の形態に係る磁気記録再生装置の要部を示し、(a)は図1(b)に対応する要部の横断面図、(b)は(a)のA−A線に沿って切断した要部の縦断面図であり、同図において、図1と同一若しくは同等のものには、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。この実施の形態が第1の実施の形態と相違するのは、第1の実施の形態のランプユニット14とは異なるランプユニット27に各素子19〜22を取り付けた構成のみである。
上記ランプユニット27は、テープカセット1の装填時に嵌合筒部11の内部に嵌入する四角形の外形を有しており、内部がリード線23の導通孔27bとなった嵌入筒体部27aと、この嵌入筒体部27aの上端面に互いに平行に立設された一対の取付板部27c,27dと、この両取付板部27c,27dの各々の中間部から直交方向に延出した隔壁板部27e,27fとを有しており、耐熱性硬質樹脂による一体成形により形成されている。
上記ランプユニット27は、嵌入筒体部27aの四隅の角部分および各隔壁板部27e,27fの各上端角部が弧状に面取りされて、嵌合筒部11の内部に円滑に嵌入できるようになっている。両取付板部27c,27dは、外嵌された嵌合筒部11の各2つの光窓孔11a〜11dに平行に相対向する配置で設けられ、一組の発光素子19,20と受光素子21,22が対向るす光窓孔11a〜11dに相対向する配置で取り付けられている。各隔壁板部27e,27fは、発光素子19,20の発光を隣接する受光素子21,22に受光されないように遮断する。この実施の形態においても、第1の実施の形態で説明したと全く同様の効果を得ることができ、それに加えて、ランプユニット27を第1の実施形態のランプユニット14よりも簡素化した形状として、コストの低減を図れる利点がある。
図4は本発明の第3の実施の形態に係る磁気記録再生装置の要部を示し、(a)は図1(b)に対応する要部の横断面図、(b)は(a)のB−B線に沿った縦断面図、(c)および(d)は(b)のC−C線およびD−D線にそれぞれ沿った縦断面図であり、同図において、図1と同一若しくは同等のものには、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。この実施の形態が第1の実施の形態と相違するのは、第1の実施の形態の嵌合筒部11に嵌入するランプユニット14に代えて、嵌合筒部11に嵌入する導光ユニット28を設けるとともに、それぞれ単一の発光素子19および受光素子21を、図1にも示した回路基板24に直接的に実装した構成のみである。なお、テープカセット1の嵌合筒部11は、ランプユニット14に代えて導光体28を嵌入させる構成としたことからら、この導光体28の外形に対応した細長い四角形の横断面形状を有しているが、機能的に第1の実施の形態のものと同様である。
導光ユニット28は、(a),(b)に明示するように、投光用導光体29と受光用導光体30とがこれらの間に光遮蔽板31を介在して一体化されてなり、下方の基端部が装置側シャーシ12の載置板13に貫通状態で固定されて立設されている。投光素子19は投光用導光体29の下端面に対向した配置で回路基板24に実装されているとともに、受光用導光体30は受光用導光体30の下端面に対向した配置で回路基板24に実装されている。
(c)に示すように、投光用導光体29における嵌合筒部11の光窓孔11a,11bに対向する上端部には、発光素子19から発せられたのちに投光用導光体29の内部に入射して鉛直上方に向け導かれてきた光を直交方向の両側の二方向に向け屈折反射させる二つの反射面29a,29bが形成されており、これにより、第1の実施の形態と同様の光検出路La,Lbが形成される。また、(d)に示すように、受光用導光体30における嵌合筒部11の光窓孔11c,11dに対向する上端部には、第1の実施の形態で示した反射ミラー17,18で反射したのち光検出路Lc,Ldを通って内部に入射した反射光を直交方向下方、つまり鉛直下方に向け屈折反射させる二つの反射面30a,30bが形成されている。なお、光遮蔽板31は、(b)に示すように、下端部が両導光体29,30よりも延出されて発光素子19と受光素子21との間に入り込んでいる。これにより、発光素子19の発光が受光素子21に受光されるのを防止している。
この実施の形態では、発光素子19からの発光が、投光用導光体29の内部を通って鉛直上方に向け導かれたのち、一対の反射面29a,29bにより互いに逆方向に屈折反射れて嵌合筒部11の光窓孔11a,11bを通って光検出路La,Lbに向け投射される光検出路が形成される。この二方向に投射された光は、磁気テープ10のいずれか一方の透光リーダーテープ部が光検出路La,Lbを横切る走行状態となったときに、その透光リーダーテープ部を透過して光通過孔4,7を介し反射ミラー17,18に入射したのち、反射される。その反射光は、光検出路Lc,Ldおよび光窓孔11c,11dを通って受光用導光体30に入射したのち、反射面30a,30bで屈折反射して受光用導光体30の内部を下端に向けて導かれ、下端面から放出されて受光素子21に受光される。
この第3の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、発光素子19の発光がテープカセット1の内部からテープカセット1の外部の反射ミラー17,18に対し所定の入射角度で入射して反射した光のみが受光素子21に受光されて、磁気テープ10の終端または始端が検出される構成になっているので、第1の実施の形態で説明したと同様の効果を得ることができ、それに加えて、共に単一の発光素子19と受光素子21を設けるだけで磁気テープ10の終端と始端の両方を支障なく検出することができるとともに、発光素子19と受光素子21を回路基板24に直接的に実装できることから、両素子19,23を回路基板24に接続するためのリード線23による配線が不要となり、構成を簡素化してコストの低減を図ることができる。
この磁気記録再生装置は、装填されたテープカセットの光通過孔に近接対向して反射ミラーを設けて、テープカセットの内部からテープカセットの外部の反射ミラーに対し所定の入射角度で入射して反射した光のみが受光素子に受光されるようにしたので、精密さを要することなく、且つ複雑化を招くことのない安価な構成としながらも、太陽光や照明光などの外来光の入射に起因する誤動作の発生を確実に防止して磁気テープの終端および始端を正確に検出できる機構を備えたものを提供することができる。
(a),(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る磁気記録再生装置を示す概略平面図および要部の拡大横断面図である。 (a),(b)は同上の磁気記録再生装置の概略縦断面図および要部の拡大縦断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る磁気記録再生装置の要部を示し、(a)は要部の横断面図、(b)は(a)のA−A線に沿って切断した要部の縦断面図。 本発明の第3の実施の形態に係る磁気記録再生装置の要部を示し、(a)は要部の横断面図、(b)は(a)のB−B線に沿った縦断面図、(c)および(d)は(b)のC−C線およびD−D線にそれぞれ沿った縦断面図。 従来の磁気記録再生装置におけるテープの終端または始端の検出機構を示す概略平面図である。 従来の他の磁気記録再生装置におけるテープの終端または始端を検出機構を示す概略平面図である。
符号の説明
1 テープカセット
4 始端側光通過孔
7 終端側光通過孔
10 磁気テープ
11 嵌合筒部
14 ランプユニット
14a〜14d 取付溝(遮蔽部)
17,18 反射ミラー
19 終端検出用発光素子
20 始端検出用発光素子
21 終端検出用受光素子
22 始端検出用受光素子
24 回路基板
27 ランプユニット
17e,27f 隔壁板部(遮蔽部)
28 導光ユニット
29 投光用導光体
29a,29b 投光用導光体の反射面
30 受光用導光体
30a,30b 受光用導光体の反射面
La,Lb 光検出路(投光経路)
Lc,Ld 光検出路(受光経路)

Claims (4)

  1. 始端部および終端部にそれぞれ透光リーダーテープ部が設けられた磁気テープがカセットケース内に収容されてなるテープカセットが着脱自在に装填され、発光素子の発光が前記透光リーダーテープ部を透過して受光素子に受光されることによって前記始端部または終端部を検出する磁気記録再生装置において、
    装填される前記テープカセットの嵌合筒部に嵌入するランプユニットと、
    装填された前記テープカセットの始端側および終端側の各光通過孔に対しそれぞれ外側で近接して相対向する配置で設けられた一対の反射ミラーとを有し、
    前記ランプユニットは、
    前記始端側および終端側の各光通過孔を介して前記反射ミラーに発光を投射する配置で取り付けられた始端検出用および終端検出用の一対の発光素子と、
    前記反射ミラーで反射したのち前記始端側および終端側の各光通過孔を通ってきた反射光を受光できる配置で取り付けられた始端検出用および終端検出用の一対の受光素子と、 並置された二組の前記発光素子と受光素子との間に介設されて前記発光素子の発光が前記受光素子に直接受光されるのを防止する遮蔽部とを備えていることを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 始端部および終端部に透光リーダーテープ部が設けられた磁気テープがカセットケース内に収容されてなるテープカセットが着脱自在に装填され、発光素子の発光が前記透光リーダーテープ部を透過して受光素子に受光されることによって前記始端部または終端部を検出する磁気記録再生装置において、
    装填された前記テープカセットの内部から当該テープカセットの始端側および終端側の各光通過孔にそれぞれ至る2つの投光経路に向けて発光する配置で設けられた発光素子と、
    装填された前記テープカセットの始端側および終端側の各光通過孔に対しそれぞれ外側で近接して相対向する配置で設けられた一対の反射ミラーと、
    前記発光素子の発光が前記反射ミラーで反射したのち前記光通過孔から前記テープカセット内部の受光経路を通ってきた反射光を受光する配置で設けられた受光素子とを備えていることを特徴とする磁気記録再生装置。
  3. 前記テープカセットの装填時に当該テープカセットの嵌合筒部が外周面に嵌合するランプユニットを備え、このランプユニットに、始端側および終端側の前記各光通過孔を介して前記反射ミラーに発光を投射する配置で取り付けられた始端検出用および終端検出用の一対の発光素子と、前記反射ミラーで反射したのち前記始端側および終端側の各光通過孔を通ってきた反射光を受光できる配置で取り付けられた始端検出用および終端検出用の一対の受光素子と、並置された二組の前記発光素子と受光素子との間に介設されて前記発光素子の発光が前記受光素子に直接受光されるのを防止する遮蔽部とが設けられている請求項2に記載の磁気記録再生装置。
  4. 前記テープカセットの装填時に当該テープカセットの嵌合筒部が外周面に嵌合される導光ユニットと、この導光ユニットの基端部に間隙を存して相対向する配置で回路基板に実装されたそれぞれ単一の発光素子および受光素子とを備え、
    前記導光ユニットは、投光用導光体と受光用導光体とがこれらの間に光遮蔽部材を介在して一体化されてなり、
    前記投光用導光体における前記基端部とは反対側の先端部に、前記発光素子から前記基端部に入射して前記先端部に導かれてきた発光を両側の前記各光通過孔を介して前記反射ミラーに投射する二方向にそれぞれ屈折反射させる二つの反射面が設けられ、
    前記受光用導光体における前記基端部とは反対側の先端部に、両側の前記各反射ミラーで反射して対応する前記光通過孔を通ってきた二つの反射光を前記基端部を介して前記受光素子に向けた二方向にそれぞれ屈折反射させる二つの反射面が設けられている請求項2に記載の磁気記録再生装置。
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