JP2006148999A - インバータモータおよびその制御方式 - Google Patents
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Abstract
【課題】インバータモータを大型化することなく、低速域でも運転可能なインバータモータを提供する。
【解決手段】インバータにより回転数を可変速に制御されるインバータモータにおいて、前記モータのステータコイルのU相、V相、W相の各相の始めおよび終わりの口出し線を取り出し、前記口出し線をスター結線とデルタ結線に切り替え可能なスイッチを設けた構造であるので、負荷の特性に合わせてスター結線とデルタ結線を切り替えることが可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】インバータにより回転数を可変速に制御されるインバータモータにおいて、前記モータのステータコイルのU相、V相、W相の各相の始めおよび終わりの口出し線を取り出し、前記口出し線をスター結線とデルタ結線に切り替え可能なスイッチを設けた構造であるので、負荷の特性に合わせてスター結線とデルタ結線を切り替えることが可能となる。
【選択図】図1
Description
本発明は、可変速が必要な電動ウインチなどのインバータモータおよびその制御方式に関する。
従来のインバータモータを図5の結線図を参照して説明する。
図5において、1はインバータ回路、2はモータである。モータ2のステータコイルは3相、すなわちU相、V相、W相からなり、インバータ回路1の口出し線Rにはモータ内部で接続された端子U1とV2が接続されており、同様に口出し線Sには端子V1とW2、口出し線Tには端子W1とU2が接続されている。
図5において、1はインバータ回路、2はモータである。モータ2のステータコイルは3相、すなわちU相、V相、W相からなり、インバータ回路1の口出し線Rにはモータ内部で接続された端子U1とV2が接続されており、同様に口出し線Sには端子V1とW2、口出し線Tには端子W1とU2が接続されている。
図6〜図8は従来のインバータモータにおいて、2つの負荷をとった場合の制御方式を説明するための図である。
図6においては横軸に回転数N、縦軸に負荷Pの大きさを示している。1つの負荷Aは点aまで負荷は回転数に比例し、点a以降は一定である。もう1つの負荷Bも同様に点bまで負荷は回転数に比例し、点b以降は一定である。負荷Aは負荷が大きく、高速域で負荷が一定になることが特徴である。また、負荷Bは負荷が小さく、低速域から高速域の広い範囲で負荷が一定となることが特徴である。
図7は電圧の制御方法を示す図であり、横軸に回転数N、縦軸に電圧Vを示す。図8は周波数の制御方法を示す図であり、横軸に回転数N、縦軸に周波数fを示す。
例えば、負荷Aの場合、点aまでの出力が回転数に比例する領域では電圧Vを回転数Nに比例させ、点a以降の出力一定の領域では電圧を一定に制御する。周波数fは回転数Nに比例するよう制御する。
また、負荷Bの場合も同様に制御する。すなわち、電圧Vは点bまで回転数Nに比例し、点b以降は一定に、周波数fは回転数Nに比例するよう制御する。ステータ鉄心内部の磁束の大きさは電圧に比例し、周波数に反比例するため、負荷Bの点bで最大になる。
図6に示すような2つの異なる負荷で1台のモータを運転する場合、負荷A専用のモータを共用にしたのでは、点bで鉄心中の磁束密度が飽和する。そのため負荷A専用のモータよりも鉄心を大型化する必要がある。
1台のインバータモータを図6に示す2つの負荷で使用する場合、鉄心の大きさは磁束密度が最大となる点bに合わせた設計を行う必要がある。すると、負荷A専用のモータまたは負荷B専用のモータよりも鉄心の大型化を招くという点が問題となる。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、その課題はインバータモータの鉄心を大型化することなく低速域でも運転を可能にするインバータモータとその制御方式を提供することにある。
請求項1記載の発明は、インバータにより回転数を可変速に制御されるインバータモータにおいて、前記モータのステータコイルのU相、V相、W相の各相の始めおよび終わりの口出し線を取り出し、前記口出し線をスター結線とデルタ結線に切り替え可能なスイッチを設けたことを特徴とする。
請求項1記載の発明によると、負荷の特性に合わせてスター結線とデルタ結線を切り替えることが可能となる。
請求項1記載の発明によると、負荷の特性に合わせてスター結線とデルタ結線を切り替えることが可能となる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のインバータモータの制御方式において、2つ以上の異なる負荷で運転する場合に負荷の特性によってスター結線とデルタ結線に切り替えて制御することを特徴とする。
請求項2記載の発明によると、スター結線にして制御を行うとコイル一相あたりの電圧が線間電圧の1/√3倍に下がり、磁束密度が低下する。また、デルタ結線にして制御を行うと従来どおりの磁束密度となる。低速度で大きな磁束密度となる場合はスター結線にすることにより磁束密度を低くおさえることが可能となる。
請求項3記載の発明は、一相あたりのステータコイルが複数個からなり、インバータにより回転数を可変速に制御されるインバータモータにおいて、前記コイルの始めおよび終わりの口出し線を取り出し、前記コイルを直列接続と並列接続に切り替え可能なスイッチを設けたことを特徴とする。
請求項3記載の発明によると、負荷の特性に合わせて直列接続と並列接続を切り替えることが可能となる。
請求項3記載の発明によると、負荷の特性に合わせて直列接続と並列接続を切り替えることが可能となる。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のインバータモータの制御方式において、2つ以上の異なる負荷で運転する場合に負荷の特性によってコイルを直列接続と並列接続に切り替えて制御することを特徴とする。
請求項4記載の発明によると、直列接続にすることにより並列接続にした場合よりもコイルの一個あたりの電圧が低下し、磁束密度が低下する。低速域で磁束密度が大きくなる場合には直列接続にすることにより磁束密度を低くおさえることが可能となる。
本発明によると、従来よりも体格の小さいモータの製作が可能となる。
以下、本発明の最良の実施形態を図を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の概略図、図2はそのコイル接続図である。
図1は、本発明の第1実施形態の概略図、図2はそのコイル接続図である。
図1において、1はインバータ回路、2はモータ、3はスター結線とデルタ結線を切り替えるスイッチである。また図2において、R,S,Tはインバータ側の端子、U1,U2,V1,V2,W1,W2はモータ2のステータコイルの端子である。従来のインバータモータはステータコイルの端子U1とV2、V1とW2、W1とU1を内部で接続し、口出し線3本としていた。
本実施形態のインバータモータでは6つのステータコイル端子U1,V2,V1,W2,W1,U1を取り出し、インバータ回路1のR相にU1、S相にV1、T相にW1を接続し、U2,V2,W2を一点で接続し中性点とするステータ結線とインバータ回路1のR相にU1とV2、S相にV1とW2、T相にW1とU1を接続するデルタ結線に切り替え可能なスイッチ3を設ける。このような構成にすることにより負荷の性質によってスター結線とデルタ結線に切り替えることが可能となる。
本発明の第2実施形態は、第1実施形態のインバータモータを、高速域で負荷が一定となる負荷Aの場合はデルタ結線で制御する。この場合、電圧は図6に示す負荷が一定となる点aまでは回転数に電圧を比例、負荷が一定となる点a以降では電圧を一定に制御する。周波数は図8に示すよう回転数に比例するように制御する。すなわち従来と同様の接続、同様の制御方法である。
負荷Bの低速域を含む低負荷の運転の場合はスター結線にする。電圧は点bまで回転数に比例、点b以降は一定に、周波数は回転数に比例する従来と同様の制御をする。このような制御方式を用いるとステータコイルの電圧は線間電圧の1/√3倍になり、磁束は電圧に比例するため、磁束密度が減少する。そのため従来よりも小型の鉄心でも磁束密度を低くおさえることが可能となる。
図3は本発明の第3実施形態の概略図、図4はそのコイル接続図である。
図3において、1はインバータ回路、2はモータ、4は直列接続と並列接続を切り替えるスイッチである。また図4において、R,S,Tはインバータ側の端子であり、U1,U2,U3,U4,V1,V2,V3,V4,W1,W2,W3,W4はステータコイルの端子である。U1−U2間とU3−U4間のコイルは同じU相に巻かれたものである。V相、W相も同様である。すべてのコイルの両端子を引き出し、インバータのR相にU1,U3,V2,V4を、S相にV1,V3,W2,W4を、T相にW1,W3、U2,U4を接続した並列接続とインバータのR相にU1,V4を、S相にV1,W4を、T相にW1,U4を、残ったU2とU3、V2とV3、W2とW3をそれぞれ接続した直列接続に切り替えられるようにする。このような構成にすることにより負荷の性質によって1つの相内に設けられた2つのコイルを直列接続と並列接続に切り替えることが可能となる。
図3において、1はインバータ回路、2はモータ、4は直列接続と並列接続を切り替えるスイッチである。また図4において、R,S,Tはインバータ側の端子であり、U1,U2,U3,U4,V1,V2,V3,V4,W1,W2,W3,W4はステータコイルの端子である。U1−U2間とU3−U4間のコイルは同じU相に巻かれたものである。V相、W相も同様である。すべてのコイルの両端子を引き出し、インバータのR相にU1,U3,V2,V4を、S相にV1,V3,W2,W4を、T相にW1,W3、U2,U4を接続した並列接続とインバータのR相にU1,V4を、S相にV1,W4を、T相にW1,U4を、残ったU2とU3、V2とV3、W2とW3をそれぞれ接続した直列接続に切り替えられるようにする。このような構成にすることにより負荷の性質によって1つの相内に設けられた2つのコイルを直列接続と並列接続に切り替えることが可能となる。
本発明の第4実施形態は、第3実施形態のインバータモータを、負荷Aの場合は並列接続で使用する。負荷Bの場合、直列接続で使用する。電圧および周波数は図7、図8に示す従来と同様の制御を行う。すると直列接続の場合は1コイルあたりの電圧が並列接続の場合の2分の1に下がるため磁束が減少し、点aでの磁束密度が小さくなり、モータ鉄心の小型化が可能となる。
上記の説明では1相内のコイル数を2つとしているがコイル数を3つ以上にしてもモータ鉄心の小型化が可能となる。
1…インバータ回路、2…誘導電動機、3…スター−デルタ切替スイッチ、4…直列−並列切替スイッチ。
Claims (4)
- インバータにより回転数を可変速に制御されるインバータモータにおいて、前記モータのステータコイルのU相、V相、W相の各相の始めおよび終わりの口出し線を取り出し、前記口出し線をスター結線とデルタ結線に切り替え可能なスイッチを設けたことを特徴とするインバータモータ。
- 請求項1記載のインバータモータの制御方式において、2つ以上の異なる負荷で運転する場合に負荷の特性によってスター結線とデルタ結線に切り替えて制御することを特徴とするインバータモータの制御方式。
- 一相あたりのステータコイルが複数個からなり、インバータにより回転数を可変速に制御されるインバータモータにおいて、前記コイルの始めおよび終わりの口出し線を取り出し、前記コイルを直列接続と並列接続に切り替え可能なスイッチを設けたことを特徴とするインバータモータ。
- 請求項3記載のインバータモータの制御方式において、2つ以上の異なる負荷で運転する場合に負荷の特性によってコイルを直列接続と並列接続に切り替えて制御することを特徴とするインバータモータの制御方式。
Priority Applications (1)
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KR100883507B1 (ko) | 2007-07-06 | 2009-02-16 | 박운양 | 삼상유도전동기의 절전구동장치 |
JP2016085005A (ja) * | 2014-10-28 | 2016-05-19 | シャープ株式会社 | 冷凍サイクル装置 |
JP2016093132A (ja) * | 2014-11-14 | 2016-05-26 | 株式会社マキタ | 電動作業機 |
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- 2004-11-16 JP JP2004331892A patent/JP2006148999A/ja active Pending
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JP2016085005A (ja) * | 2014-10-28 | 2016-05-19 | シャープ株式会社 | 冷凍サイクル装置 |
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US10236739B2 (en) | 2014-11-14 | 2019-03-19 | Makita Corporation | Electric working machine |
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