JP2006148368A - 映像信号処理装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】色相の回転及び色付の不自然さを最適に調整したニー補正処理を行う。
【解決手段】ニー補正回路10は、R,G,Bのそれぞれに対して独立にニー補正を行うRGBニー補正回路11と、輝度信号に応じたニー補正を行う輝度ニー補正回路12と、彩度絞り回路13と、合成回路14とを備えている。合成回路14には、RGBニー補正がされた映像信号と、輝度ニー補正がされた映像信号とが入力される。合成回路14は、入力された2つの映像信号を、所定又はユーザにより適応的に設定された混合比Gbで合成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ニー補正処理を行う映像信号処理装置及び方法に関するものである。
従来行われてきたニー補正では、大きく分けてR、G、B毎にそれぞれニー補正をかける補正手法(以後、RGBニー補正という。)と、輝度信号を生成してその輝度信号に応じてニー補正を行う手法(以後、輝度ニー補正と呼ぶ。)がある。
RGBニー補正では、色信号毎にニー補正が行われるため、ニー補正を行うと高輝度で色が回ってしまうという欠点がある。
輝度ニー補正では、輝度信号に対してニー補正が行われるため、色の回りは抑えられる。しかし、輝度ニー補正では同時に彩度絞り処理を行う必要があるので、その彩度絞り処理の影響により高輝度領域で色がなくなってしまうという欠点がある。輝度ニー補正における高輝度領域での色付改善のため、通常は彩度絞り処理時に退色を抑制するが、このような退色抑制をした彩度絞り処理をしたとしても、色によって残り方が異なるなど見え方に不自然さが残る。
本発明は、色相の回転及び色付の不自然さを最適に調整したニー補正処理を行うことができる映像信号処理装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明に係る映像信号処理装置は、映像信号に対して、色成分毎に独立のニー補正を行う第1のニー補正手段と、映像信号に対して、輝度成分に応じたニー補正を行う第2のニー補正手段と、上記第1のニー補正手段から出力された映像信号と、上記第2のニー補正手段から出力された映像信号とを合成する合成手段とを備え、上記第1のニー補正手段と上記第2のニー補正手段は、入力された同一の映像信号に対して並列に処理を行い、上記合成手段は、所定の比率又は適応的に設定された比率に応じて2つの映像信号を合成して出力する。
本発明に係る映像信号処理方法は、色成分毎に独立のニー補正を行う第1のニー補正処理並びに輝度成分に応じたニー補正を行う第2のニー補正処理を、入力された映像信号に対して並列に行い、第1のニー補正処理がされた映像信号と第2のニー補正処理がされた映像信号とを、所定の比率又は適応的に設定された比率に応じて合成することを特徴とする。
本発明に係る映像信号処理装置及び方法では、色成分毎に独立のニー補正を行う第1のニー補正処理並びに輝度成分に応じたニー補正を行う第2のニー補正処理を、入力された映像信号に対して並列に行い、第1のニー補正処理がされた映像信号と第2のニー補正処理がされた映像信号とを、所定の比率又は適応的に設定された比率に応じて合成する。
このことにより本発明では、色相の回転及び色付の不自然さを最適に調整したニー補正処理を行うことができる。
以下、本発明が適用された電子式のビデオカメラ(以下、単にビデオカメラという。)について説明する。
ビデオカメラの構成
図1に、本発明が適用されたビデオカメラ1のブロック構成図を示す。
ビデオカメラ1は、レンズユニット2と、撮像素子3と、アナログ処理及びAD変換部4とを備えている。また、ビデオカメラ1は、欠陥補正部5と、カメラ信号処理部6と、フレーム処理部7と、ニー補正/ガンマ補正部8と、出力部9とを備えている。
レンズユニット2は、フォーカスレンズ、ズームレンズ及び絞り羽根等並びにこれらレンズ等を駆動する駆動部が設けられている。レンズユニット2は、撮像対象となる被写体像光を受光して撮像素子3の受光面上に結像させる。
撮像素子3は、C−MOSイメージセンサやCCDイメージセンサ等の固体撮像素子である。撮像素子3は、受光面にマトリクス状に配置された単位画素を有しており、各単位画素が照射された光を光電変換する。撮像素子3は、マトリクス状に配置された単位画素をスキャンして電気信号を読み出すことにより、撮像信号を出力する。撮像素子3により読み出された撮像信号は、アナログ処理及びA/D変換部4に供給される。
アナログ処理及びA/D変換部4は、撮像素子3から出力された信号に対してクランプや増幅処理等のアナログ処理を行い、A/D変換を行ってデジタル化する。
欠陥補正部5には、アナログ処理及びAD変換部4によりデジタル化された撮像信号が入力される。欠陥補正部5は、撮像素子3の受光面に配置された画素に欠陥が生じていた場合、その欠陥部分の撮像信号を補正する回路である。欠陥補正部5により欠陥補正処理がされた撮像信号は、カメラ信号処理部6に供給される。
カメラ信号処理部6は、ホワイトバランス処理、収差補正処理、シェーディング処理等の処理等を行う。これらの処理がされた撮像信号は、フレーム処理部7に供給される。
フレーム処理部7は、撮像信号に対するフレーム(フィールド)単位の処理を行う。例えば、フレームスピードの調整、インターレースで読み出された撮像信号をプログレッシブの撮像信号に変換する処理(IP変換処理)等を行う。フレーム(フィールド)単位の処理がされた撮像信号は、ニー補正/ガンマ補正部8に供給される。
ニー補正/ガンマ補正部8は、撮像信号に対してニー補正及びガンマ補正を行う。ニー補正及びガンマ補正がされた撮像信号は、出力部9に供給される。
出力部9は、入力された撮像信号を、所定の映像フォーマットに対応した信号に変換して外部に出力をする。
ニー補正回路(第1の構成例)
つぎに、ニー補正/ガンマ補正部8内のニー補正回路について説明をする。
ニー補正とは、映像信号のダイナミックレンジを圧縮し、その圧縮の際にニー特性に応じた非線形変換を行う処理である。すなわち、ニー補正とは、あるレベル以上の高輝度部分の映像信号については高い圧縮率で圧縮するような非線形圧縮処理である。
(ニー補正回路の全体構成)
図2は、本発明が適用されたニー補正回路10のブロック構成図である。
ニー補正回路10は、図2に示すように、RGBニー補正回路11と、輝度ニー補正回路12と、彩度絞り回路13と、合成回路14とを備えている。
ニー補正回路10には、映像信号(R(赤色)信号、G(緑色)信号、B(青色)信号)が入力される。入力された映像信号は、輝度ニー補正回路11及びRGBニー補正回路12のそれぞれに並列に入力される。
RGBニー補正回路11は、入力された映像信号に対して、RGBニー補正処理を行う。すなわち、RGBニー補正回路11は、入力された映像信号に対して、R信号、G信号、B信号のそれぞれに対して独立にニー補正を行う。従って、RGBニー補正回路11では、退色が少ないニー補正処理を行うことができる。
輝度ニー補正回路12は、入力された映像信号に対して、輝度ニー補正処理を行う。すなわち、輝度ニー補正回路12は、入力された映像信号から輝度信号を生成し、当該輝度信号に基づきニー特性に応じた補正係数を求め、当該補正係数に基づき入力された映像信号に対してニー補正を行う。従って、輝度ニー補正回路12では、色相の回転の少ないニー補正処理を行うことができる。
彩度絞り回路13には、輝度ニー補正回路12により輝度ニー処理が施された映像信号が入力される。彩度絞り回路13は、各色信号が飽和レベル以下となるように、彩度を維持した状態でレベルの減衰をさせる回路である。R信号、G信号及びB信号には、飽和レベルが設定されているが、輝度ニー補正処理を行った結果、R信号、G信号及びB信号のいずれかがその飽和レベルを超えてしまう可能性がある。彩度絞り回路13は、R信号、G信号及びB信号のいずれかが飽和レベルを超えた場合に、R信号、G信号及びB信号を全体的にレベルを下げる処理を行うものである。
合成回路14には、RGBニー補正回路11から出力された映像信号と、彩度絞り回路13から出力された映像信号とが入力される。すなわち、合成回路14には、RGBニー補正がされた映像信号と、輝度ニー補正がされた映像信号とが入力される。
合成回路14は、入力された2つの映像信号を、混合比Gbで合成する。
すなわち、RGBニー補正回路11から出力された映像信号(R信号、G信号及びB信号)をR_k,G_k,B_kとし、彩度絞り回路13から出力された映像信号(R信号、G信号及びB信号)をR_ks,G_ks,B_ksとし、合成回路14から出力される合成映像信号(R信号、G信号及びB信号)をR_out,G_ out,B_ outとすると、合成回路14は、下記式11に示すような演算を行う。
Figure 2006148368
なお、Gbは、0以上1以下の範囲の値である。Gbは、固定値として与えてもよいし、ユーザの好みの彩度に応じて適応的に変化させてもよいし、ユーザの好みの色に応じて適応的に変化させてもよい。このようにGbにより合成率を変化させることにより、RGBニー補正による色相の回りと、輝度ニー補正の色つきの不自然さのトレードオフを取った信号を得ることが可能になる。
以上のように本発明が適用されたニー補正回路10では、RGBニー補正処理と輝度ニー補正処理とを並列に行い、所定又は適応的に設定された混合比でこれらを合成して出力する。このため、ニー補正回路10では、色相の回転及び色付の不自然さを最適に調整することができる。
(RGBニー補正回路)
つぎに、RGBニー補正回路11の内部構成について説明をする。
図3は、RGBニー補正回路11のブロック構成図である。
RGBニー補正回路11は、図3に示すように、RGBニー演算回路21と、係数算出回路22と、ローパスフィルタ(LPF)23とを備えている。
RGBニー演算回路21は、入力された映像信号(R,G,B)に対してRGBニー補正演算を行う回路である。
係数算出回路22は、RGBニー補正演算のための係数を算出する回路である。係数算出回路22は、補正対象となる映像信号(R,G,B)が入力され、この映像信号(R,G,B)に基づき係数を算出し、実際の演算処理を行うRGBニー演算回路21に与えている。係数算出回路22は、ニー特性に近似した近似曲線の係数を、入力された画素値に応じて発生する。具体的には、係数算出回路22は、ある映像信号の画素値(R,G,B)に応じて、ニー特性に近似した一次直線の傾きKSr、KSg、KSb及び切片KYr、KYg、KYbを発生する。
RGBニー演算回路21は、係数算出回路22から発生された傾きKSr、KSg、KSbをそれぞれR信号、G信号、B信号に乗算し、さらに、その乗算結果にそれぞれ切片(KYr、KYg、KY b)を加算することにより、補正を行う。すなわち、RGBニー演算回路21は、下記式21に示す演算を行う。
Figure 2006148368
式(21)において、R_k、G_k、B_kはニー補正後のR信号、G信号及びB信号である。
また、ローパスフィルタ23は、係数算出回路22に入力される入力映像信号に対して、ローパスフィルタリングを行う回路である。ニー補正及び彩度絞りでは、非線形処理が行われているため、特に高域成分では折り返しが発生する可能性がある。これを防ぐために、RGBニー補正回路11では、ローパスフィルタ23を設けて、映像信号の低域成分を用いて係数生成をしている。
(輝度ニー補正回路)
つぎに、輝度ニー演算回路12の内部構成について説明をする。
図4は、輝度ニー演算回路12のブロック構成図である。
輝度ニー演算回路12は、図4に示すように、輝度ニー演算回路31と、係数算出回路32と、ローパスフィルタ(LPF)33とを備えている。
輝度ニー演算回路31は、入力された映像信号(R,G,B)に対して輝度ニー補正演算を行う回路である。
係数算出回路32は、輝度ニー補正演算のための係数kw及び退色を防ぐための係数Kw'を算出する回路である。係数算出回路32は、補正対象となる映像信号(R,G,B)が入力され、この映像信号(R,G,B)に基づき係数を算出し、実際の演算処理を行う輝度ニー演算回路31に与えている。
係数算出回路32は、輝度ニー補正演算のための係数kw及び退色を防ぐための係数Kw'を、次のように算出する。
係数算出回路32は、まず、入力された映像信号(R,G,B)から輝度信号(Y)を生成するとともに、入力された映像信号(R,G,B)の最大の色信号を示す信号NAMYを生成する。続いて、係数算出回路32は、信号NAMYから輝度信号Yを減算し、その減算信号に対して所定の係数である係数KNAMを乗算し、その乗算結果に輝度信号Yを加算し、下式(31)に示すような合成輝度信号Mix_Yを求める。
Figure 2006148368
係数算出回路32は、生成した合成輝度信号(Mix_Y)に応じて、ニー特性に近似した一次直線の傾きKS及び切片KYを発生する。
係数算出回路32は、このMix_Yに対して、発生した係数(傾きKS、切片KY)に用いてニー補正をかけ、下式(32)のような、ニー補正後の輝度値Y_ykを求める。
Figure 2006148368
係数算出回路32は、下式(33)に示すように、ニー補正後の輝度値Y_ykを輝度値Mix_により除算して、映像信号(R,G,B)に対して輝度ニー補正演算を行うための係数kwを算出する。
Figure 2006148368
さらに、係数算出回路32は、退色を防ぐための係数として、係数Kw'を下式(34)のように求める。
Figure 2006148368
係数算出回路22は、以上のように係数Kw及び係数Kw'を算出し、輝度ニー演算回路31に供給する。
そして、輝度ニー演算回路31は、係数算出回路32から発生された係数Kw及び係数Kw'を用いて、下式(35)に示す演算を行い、輝度ニー補正した映像信号を出力する。
Figure 2006148368
なお、R_yk、G_yk、B_ykはニー補正後のR信号、G信号及びB信号である。また、KADJは、0以上1以下の値を取る係数であり、0のときに最も退色を防ぐ効果が大きくなる。
また、ローパスフィルタ33は、係数算出回路32に入力される入力映像信号に対して、ローパスフィルタリングを行う回路である。ニー補正及び彩度絞りでは、非線形処理が行われているため、特に高域成分では折り返しが発生する可能性がある。これを防ぐために、輝度ニー演算回路12では、ローパスフィルタ33を設けて、映像信号の低域成分を用いて係数生成をしている。
(彩度絞り回路)
つぎに、彩度絞り回路13の内部構成について説明をする。
図5は、彩度絞り回路13のブロック構成図である。
彩度絞り回路13は、図5に示すように、彩度絞り演算回路41と、係数算出回路42と、ローパスフィルタ(LPF)43とを備えている。
彩度絞り演算回路41は、輝度ニー補正回路12から入力された映像信号(R_yk,G_yk,B_yk)に対して、彩度絞り演算を行う回路である。
係数算出回路42は、彩度絞り演算のために必要な輝度信号Y及び係数ksを算出する回路である。係数算出回路42は、演算対象となる輝度ニー処理がされた映像信号(R_yk,G_yk,B_yk)が入力され、この映像信号(R_yk,G_yk,B_yk)に基づき係数を算出し、実際の演算処理を行う彩度絞り演算回路41に与えている。
係数算出回路42は、係数ksを次のように算出する。
係数算出回路42は、輝度生成回路44と、NAMY生成回路45と、演算回路46とを備えている。
輝度生成回路44は、入力された映像信号(R_yk,G_yk,B_yk)から輝度信号Yを生成する。NAM生成回路45は、入力された映像信号(R_yk,G_yk,B_yk)の最大の色信号を示す信号NAMYを生成する。
演算回路46には、輝度信号Y及び信号NAMYが入力されるとともに、信号TEWCが入力される。信号TEWCは、設定された飽和レベルである。
演算回路46は、入力されたこれらの信号から、下記式41に示すように、係数ksを算出する。
Figure 2006148368
なお、係数ksは、0以上で1より小さい値である。
以上のように係数算出回路42により算出された、係数ks及び輝度信号Yは、彩度絞り演算回路41に供給される。
そして、彩度絞り演算回路41は、係数算出回路42から発生された係数Ks及び輝度信号yを用いて、彩度絞りの演算処理を行う。
彩度絞り演算回路41は、減算回路47と、乗算回路28と、加算回路49とを有している。
まず、彩度絞り回路41では、減算回路47により、入力された映像信号(R_yk,G_yk,B_yk)から輝度信号Yを減算する。続いて、乗算回路48により、減算回路47により減算された信号に係数ksを乗算する。続いて、加算回路49により、係数ksが乗算された信号に、輝度信号Yを足し戻す。
すなわち、彩度絞り回路41では、下式(42)に示す演算を行い、彩度絞りをした映像信号を出力する。
Figure 2006148368
また、ローパスフィルタ43は、係数算出回路42に入力される映像信号(R_yk,G_yk,B_yk)に対して、ローパスフィルタリングを行う回路である。彩度絞りでは、非線形処理が行われているため、特に高域成分では折り返しが発生する可能性がある。これを防ぐために、彩度絞り回路13では、ローパスフィルタ43を設けて、映像信号の低域成分を用いて係数生成をしている。
ニー補正回路(第2の構成例)
つぎに、ニー補正/ガンマ補正部8内のニー補正回路の他の構成例について説明をする。
ニー補正及び彩度絞りでは、非線形処理が行われているため、高域成分で折り返しが発生する可能性がある。これを防ぐ為に、上述した回路では、入力信号に対してローパスフィルタ処理をして映像信号の低域成分を抽出し、抽出した低域成分を用いて係数生成を行っている。
ただし、RGBニー補正処理では、映像信号の低域成分のみで係数を選択し、これをそのまま映像信号に対して演算する。一方、輝度ニー補正処理では、係数生成時に低域成分同士の除算演算(式33)があり、結果的に低域成分の影響が相殺された係数が映像信号に演算される。このため、同じ特性のローパスフィルタを用いても、高域成分の特性が異なる。
本発明では、RGBニー補正処理をした映像信号と、輝度ニー補正処理をした映像信号とを混合している。そのため、高域成分の特性が異なる状態で混合すると、混合の度合いで高域成分の見え方に影響がでるなど、本来の目的以外の部分にまで影響を及ぼしてしまう可能性がある。
そこで、第2の構成例のニー補正回路10では、RGBニー補正処理の高域成分の落ち込みをカバーするために、RGBニー補正処理の演算に用いる信号を低域成分のみとし、高域成分はゲインをかけて演算結果に足し戻すように修正をしたRGBニー補正回路11を用いている。
第2の構成例でのRGBニー補正回路11の具体的な回路構成は、図6に示すようになる。
すなわち、第2の構成例のRGBニー補正回路11は、図6に示すように、LPF23の出力信号(RL,GL,BL)をRGBニー演算回路21及び係数算出回路22に供給するようにする。このため、RGBニー演算回路21では、映像信号の低域成分に対してのみ、ニー補正処理を行うこととなる。
さらに、RGBニー補正回路11は、図6に示すように、減算回路51と、ゲイン回路52と、加算回路53とを備えている。
減算回路51は、入力された映像信号(R,G,B)からローパスフィルタ23の出力信号を減算し、高域成分の映像信号を出力する回路である。ゲイン回路52は、減算回路51から出力された高域成分の映像信号に対して所定のゲインを乗算する回路である。加算回路53は、RGBニー演算回路21から出力された低域成分に対してニー補正がされた信号に、ゲイン回路52から出力された高域成分の映像信号を加算する回路である。
RGBニー補正回路11をこのような回路構成とすることによって、近似的に輝度ニーでの除算と同様に、低域成分の影響を排除することができる。
また、彩度絞りにおいても同様に、色信号から輝度成分を除いた信号に輝度信号の高域成分が残っているため、輝度信号の高域成分にまで彩度絞りのゲイン演算がされてしまうことになる。
そこで、第2の構成例のニー補正回路10では、輝度成分の高域特性を改善するために、彩度絞りのため係数ksの演算に用いる信号を、高域成分も含んだ輝度信号を映像信号から除去した信号とし、最終的に輝度信号をそのまま足し戻すように修正した彩度絞り回路13を用いている。
第2の構成例での彩度絞り回路13の具体的な回路構成は、図7に示すようになる。
すなわち、第2の構成例の彩度絞り回路13は、図7に示すように、輝度生成回路44に入力する映像信号をローパスフィルタ43の出力信号とせずに、高域成分も含んだ全帯域の映像信号(R_yk,G_yk,B_yk)とする。輝度生成回路44から出力された輝度信号Yは、彩度絞り演算回路41の減算回路47及び加算回路49に供給される。
ただし、NAMY生成回路45に入力する映像信号はローパスフィルタ43の出力信号のままとする。
そして、輝度信号Yの低域成分を抽出するローパスフィルタ61を新たに備え、係数ksを演算する演算回路46には、高域成分が除去された輝度信号Yを供給する。
この結果、減算回路47では、高域成分も含んだ輝度信号Yを入力された映像信号(R_yk,G_yk,B_yk)から減算して、その減算結果を乗算回路48に供給する。また、係数ksは、輝度信号Yの低域成分、及び、低域成分の映像信号(R_yk,G_yk,B_yk)から抽出されたNAMY信号により算出され、乗算回路48に供給される。
つまり、乗算回路48による演算では、輝度信号の高域成分に対して影響を与えない演算が行われる。そして、最終的に、加算回路49で、輝度信号がそのまま足し戻される。
彩度絞り回路13をこのような回路とすることで、彩度絞りによる輝度信号の高域成分への影響を回避することができる。
本発明が適用されたビデオカメラのブロック図である。 ニー補正回路のブロック図である。 RGBニー補正回路のブロック図である。 輝度ニー補正回路のブロック図である。 彩度絞り回路のブロック図である。 第2の構成例のRGBニー補正回路のブロック図である。 第2の構成例の彩度絞り回路のブロック図である。
符号の説明
1 ビデオカメラ、10 ニー補正回路、11 RGBニー補正回路、12 輝度ニー補正回路、13 彩度絞り回路

Claims (8)

  1. 映像信号に対して、色成分毎に独立のニー補正を行う第1のニー補正手段と、
    映像信号に対して、輝度成分に応じたニー補正を行う第2のニー補正手段と、
    上記第1のニー補正手段から出力された映像信号と、上記第2のニー補正手段から出力された映像信号とを合成する合成手段とを備え、
    上記第1のニー補正手段と上記第2のニー補正手段は、入力された同一の映像信号に対して並列に処理を行い、
    上記合成手段は、所定の比率又は適応的に設定された比率に応じて2つの映像信号を合成して出力すること
    を特徴とする映像信号処理装置。
  2. 上記第1のニー補正手段は、
    入力された映像信号に対してローパスフィルタリングを行い、ローパスフィルタリングされた後の映像信号に対して、色成分毎に独立のニー補正を行うニー補正演算部と、
    入力された映像信号から上記ローパスフィルタリングされた後の映像信号を減算して、高域成分の映像信号を生成する高域成分生成部と、
    上記高域成分の映像信号に対してゲインを乗算して、上記ニー補正演算部から出力された映像信号に加算する加算部とを備え、
    上記加算部から出力された映像信号を、ニー補正がされた映像信号として出力すること
    を特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置。
  3. 上記第2のニー補正手段から出力された映像信号に対して、各色のレベルがそれぞれ飽和レベル以下となるように、彩度を維持したレベル調整を行う彩度絞り手段を、さらに備え、
    上記合成手段は、上記第1のニー補正手段から出力された映像信号と、上記彩度絞り手段から出力された映像信号とを合成すること
    を特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置。
  4. 上記彩度絞り手段は、
    入力された映像信号から輝度成分を算出する輝度成分算出部と、
    入力された映像信号の各色成分から上記輝度成分を減算する減算部と、
    輝度成分が減算された映像信号に対して彩度絞り係数を乗算する乗算部と、
    彩度絞り係数が乗算された映像信号に対して上記輝度成分を加算する加算部と、
    各色のレベルがそれぞれ飽和レベル以下となるように、上記彩度絞り係数を算出する彩度絞り係数算出部とを有し、
    上記彩度絞り係数算出部は、
    入力された映像信号に対してローパスフィルタリングを行った信号、及び、輝度成分をローパスフィルタリングした信号に基づき、上記彩度絞り係数を算出すること
    を特徴とする請求項3記載の映像信号処理装置。
  5. 色成分毎に独立のニー補正を行う第1のニー補正処理並びに輝度成分に応じたニー補正を行う第2のニー補正処理を、入力された映像信号に対して並列に行い、
    第1のニー補正処理がされた映像信号と第2のニー補正処理がされた映像信号とを、所定の比率又は適応的に設定された比率に応じて合成すること
    を特徴とする映像信号処理方法。
  6. 上記第1のニー補正処理では、
    入力された映像信号に対してローパスフィルタリングを行い、ローパスフィルタリングされた後の映像信号に対して、色成分毎に独立のニー補正を行い、
    入力された映像信号から上記ローパスフィルタリングされた後の映像信号を減算して、高域成分の映像信号を生成し、
    上記高域成分の映像信号に対してゲインを乗算して、色成分毎に独立のニー補正がされた映像信号に加算すること
    を特徴とする請求項5記載の映像信号処理方法。
  7. 上記第2のニー補正処理がされた映像信号に対して、各色のレベルがそれぞれ飽和レベル以下となるように、彩度を維持したレベル調整を行い、
    第1のニー補正処理がされた映像信号と彩度を維持したレベル調整がされた映像信号とを、所定の比率又は適応的に設定された比率に応じて合成すること
    を特徴とする請求項5記載の映像信号処理方法。
  8. 入力された映像信号から輝度成分を算出し、入力された映像信号の各色成分から上記輝度成分を減算し、輝度成分が減算された映像信号に対して彩度絞り係数を乗算し、彩度絞り係数が乗算された映像信号に対して上記輝度成分を加算することによって、彩度を維持したレベル調整を行い、
    上記彩度絞り係数を、各色のレベルがそれぞれ飽和レベル以下となるように算出するとともに、入力された映像信号に対してローパスフィルタリングを行った信号、及び、輝度成分をローパスフィルタリングした信号に基づき算出すること
    を特徴とする請求項7記載の映像信号処理方法。
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