JP2006145718A - 電気光学装置の駆動回路及び方法、並びに電気光学装置及びこれを備えた電子機器 - Google Patents

電気光学装置の駆動回路及び方法、並びに電気光学装置及びこれを備えた電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 動画像の階調輝度特性を高速、且つ簡便な構成に補正し、高品質の動画像を表示する。
【解決手段】 ルックアップテーブル選択回路8は、CPU12の制御の下、動画像を構成する一連の表示画像のうち第1表示画像の次に表示される第2表示画像に対応する第2ルックアップテーブルを、複数のルックアップテーブルから選択し、発光デューティ制御回路11は、CPU12の制御の下、動画像を構成する表示画像のうち連続して表示される表示画像間の階調輝度特性の差が小さくなるように、表示パネル部2が有する画素部の発光デューティを制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば有機EL表示装置等の電気光学装置の駆動回路及び方法、並びに例えば有機EL表示装置等の電気光学装置及びこれを備えた電子機器の技術分野に関する。
この種の電気光学装置に静止画像を表示させる場合、画像のピーク輝度及び階調輝度特性を動的に変化させる技術として、大きく分けて複数個のルックアップテーブル(以下、適宜“LUT”と称す。)を予め記憶させておく方法、及びLUTが備える階調輝度特性に関するデータを動的に書き換える方法、或いはこれら2つの方法を組み合わせた方法が用いられることが多い。例えば、特許文献1は、画面に表示されるカーソルパターンの情報に従ってLUTを切り換える技術を開示している。特許文献2は、ルックアップテーブル用メモリを複数個設け、画面の各領域に応じてLUTを切り換える技術を開示している。特許文献3は、複数のLUTを相互に切り換えることが可能な赤外線カメラを開示している。特許文献4は、複数のLUTを有し、任意の画像に対して複数の階調処理を行う医用放射線画像表示装置を開示している。特許文献5は、記録材料に記録される画像の階調を一定に保持するために、液晶パネルの駆動電圧を設定するためのLUTを切り換える技術を開示している。特許文献6は、表示画面に複数の画像を表示する際に、少ない回路規模で夫々の画像に最適な階調補正を行う技術を開示している。特許文献7は、ディスプレイにドライブすべき画像サブフレームに対応するLUTデータ・セットを用いて画像を表示する技術を開示している。
特開昭62−165687号公報 特開昭63−246788号公報 特開平4−192896号公報 特開平5−75925号公報 特開平10−171043号公報 特開平10−23347号公報 特表2002−544573号公報
しかしながら、少ないLUTで動画像を構成する一連の表示画像の階調輝度特性を補正する場合、LUTを切り換えることによって画面の明るさ等が大きく切り替わる場合があり、画像表示が不自然になる問題点がある。更に、連続して表示される画像のうち階調輝度特性が大きく異なる画像を滑らかに切り換えることによって違和感のない動画像を表示するためには、動画像を構成するフレーム毎、或いは複数のフレーム毎に適切な階調輝度補正を施すために参照されるルックアップテーブルを、例えば有機EL表示装置等の電気光学装置が備える記憶装置に記憶させておく必要がある。動画像は、莫大な静止画像が連続して表示されることによって構成されることから、記憶すべきLUTは莫大なものになり、これに対応して記憶装置には莫大な記憶容量が必要とされる問題点がある。また、LUTの階調輝度特性を示すデータを書き換える場合、動画像を構成する各静止画像が表示される度に算出することに加え、データの書き換えを高速で行う必要があり、動画像の階調輝度特性を動的に制御することが難しい問題点がある。更に、回路構成も煩雑になり、有機EL表示装置等のコストの増大を招く問題点もある。上記特許文献1乃至7に開示された技術は、これら複数の問題点を一挙に解決するためには十分とは言い難い。
本発明は上記問題点等に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、例えば、有機EL表示装置等の電気光学装置が表示する動画像の明るさが不自然に変動することを低減することによって動画像の表示性能を向上させると共に、動画像の階調輝度特性を簡便な方法で高速且つ動的に制御できる電気光学装置の駆動回路及び方法、並びに電気光学装置及びこれを備えた電子機器を提供することである。
本発明に係る電気光学装置の駆動回路は上記課題を解決するために、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して各々設けられ、動画像を表示すべく夫々発光可能である複数の画素部を備えた電気光学装置を駆動するための電気光学装置の駆動回路であって、前記動画像を構成する一連の表示画像のうち第1表示画像の次に表示される第2表示画像に対応する第2ルックアップテーブルを、複数のルックアップテーブルから選択するルックアップテーブル選択手段と、前記第1表示画像に対応する第1ルックアップテーブルを前記選択された第2ルックアップテーブルに切り換える際に、前記複数の画素部の発光デューティを動的に制御する発光デューティ制御手段とを備える。
本発明に係る電気光学装置の駆動回路によれば、第1表示画像及び第2表示画像の階調輝度特性をスムーズに切り換えることが可能になる。より具体的には、例えば、任意の時点に表示されている第1表示画像が、続いて表示される第2表示画像に切り換えられる間際、或いは切り換えられる際に第1表示画像の階調輝度特性を補正する第1ルックアップテーブルによる階調に対する輝度の補正値(或いは、第1ルックアップテーブルにより特定される、同一階調に対する輝度値)を、第2ルックアップテーブルによる階調に対する輝度の補正値(即ち、第2ルックアップテーブルにより特定される、同一階調に対する輝度値)に近付けるように画素部の発光ディーティを制御する。これにより、簡便な回路構成によって高速、且つ動的に第1表示画像及び第2表示画像の階調輝度特性の差を小さくでき、動画像の輝度が大きく変化することによる不自然さを低減できる。ここで、本発明に係る「動的に」とは、「動画像を構成する表示画像が表示される毎に」という意味である。したがって、本発明に係る電気光学装置の駆動回路によれば、動画像が表示されている最中に、この動画像を構成する各表示画像の階調輝度特性を機動的に補正でき、階調輝度特性の違いに起因する動画像の、例えば明るさの違いを低減できる。よって、本発明に係る電気光学装置の駆動回路によれば、優れた品質の動画像を表示できる。尚、本発明に係る「ルックアップテーブル」とは、動画像を構成する表示画像における補正前のデータ信号を変換するためのデータ変換テーブルであり、より具体的には、例えば、外部回路等から入力されるデータ信号のある階調における輝度を、元の画像に近い画像として表示できるように元の画像データを補正する変換テーブルを意味する。したがって、本発明では、ルックアップテーブルを用いて表示された表示画像が切り替わる際に、これら表示画像の階調輝度特性の差が小さくなるようにルックアップテーブルが発光デューティに応じて補正されることになる。
本発明に係る電気光学装置の駆動回路によれば、画素部の発光デューティを制御することにより、第1表示画像及び第2表示画像の階調輝度特性の差を小さくすることができるため、簡便、且つ電気光学装置のコストを抑制しながら高品質の動画像を表示できる。ここで、「発光デューティ」とは、例えば、垂直同期信号(以下、VSYNCと称す。)の間隔に対する画素部の発光時間の割合を意味する。したがって、第1表示画像及び第2表示画像が表示される毎に第1或いは第2ルックアップテーブルとして適切なルックアップテーブルを計算し直すことなく、高速で第1及び第2表示画像の少なくとも一方の階調輝度特性を補正でき、第1ルックアップテーブル及び第2ルックアップテーブルの少なくとも一方を新たに計算して求める場合に比べて高速、且つ簡便な装置構成で高品質の動画像を表示できる。尚、本発明に係る「一連」とは、時間的に連続していることを意味する。本発明に係る「第1表示画像及び第2表示画像」の夫々は、動画像を構成する1フレーム毎の画像、或いは連続した複数のフレームで構成される一群の画像である。また、第1ルックアップテーブルによる補正値を第2ルックアップテーブルによる補正値に近付ける場合に限定されず、第2表示画像の階調輝度特性を補正する第2ルックアップテーブルのデータを、表示画像を切り換える際に事前に第1ルックアップテーブルに近付けるように補正しておいてもよい。或いは、第1ルックアップテーブル及び第2ルックアップテーブルの双方の階調輝度特性を近付けるように発光デューティを制御し、階調輝度特性を補正してもよい。
このように、本発明に係る電気光学装置の駆動回路によれば、簡便な回路構成によって駆動回路に要するコストを抑制しつつ、高速で第1及び第2表示画像の階調輝度特性の差を小さくでき、高速且つ簡便に高品質の動画像を表示できる。
本発明に係る電気光学装置の駆動回路の一態様では、前記画素部は、発光素子と、該発光素子に電気的に接続されており前記発光素子を選択的に発光させるための表示選択素子とを含んでおり、前記発光デューティ制御手段は、前記表示選択素子に供給される表示選択信号のパルス幅を調整することによって前記発光素子に駆動電流が流れる時間を連続的に制御してもよい。
この態様によれば、例えば、発光素子の一例である有機EL素子の駆動電流が流れる時間を制御することにより、発光デューティを制御できる。より具体的には、例えば有機EL素子を含む画素部を所謂電流プログラム方式によって駆動する場合、表示選択素子の一例である表示選択用TFTのオンオフを制御することにより、有機EL素子が発光する発光時間を制御できる。この場合、有機EL素子の発光時間は表示選択用TFTに供給される表示選択信号のパルス幅によって決めることが可能である。したがって、この態様によれば、例えば表示選択信号のパルス幅のみによって発光デューティを制御できるため、簡便に、且つ高速で高品質な動画像を表示できる。
本発明に係る電気光学装置の駆動回路の他の態様では、前記ルックアップテーブル選択手段は、前記第2表示画像の階調分布に応じて前記第2ルックアップテーブルを選択してもよい。
この態様によれば、例えば、第2表示画像の階調分布を示すヒストグラムを参照することによって第2ルックアップテーブルを選択できる。したがって、例えば、ルックアップテーブルを階調分布に応じて分類しておけば、ルックアップテーブル選択手段は、任意の種類のルックアップテーブルから階調分布に応じて適切なルックアップテーブルを第2ルックアップテーブルとして選択できる。
本発明に係る電気光学装置の駆動回路の他の態様では、前記発光デューティ制御手段は、前記第1及び第2ルックアップテーブルを切り換える際に前記第1及び第2ルックアップテーブル双方による階調に対する輝度の補正値が相互に一致するか否かを判断し、相互に一致しない場合に、前記発光デューティを制御してもよい。
この態様によれば、第1及び第2表示画像の階調輝度特性を補正する必要がある場合に限り発光デューティを制御できるため、無駄な発光デューティの制御を低減することができ、より高速で高品質の動画像を表示できる。また、この態様における「相互に一致する」とは、文字通りの一致の他、表示上で視認できない程度に一致、即ち、実質的に一致も含む趣旨である。言い換えれば、第1表示画像及び第2表示画像の切替えの際における階調値の変化が、予め設定された範囲内にあるということになる。
本発明に係る電気光学装置の駆動回路の他の態様では、前記発光デューティ制御手段は、前記複数の走査線を選択するための走査信号を供給するタイミングを規定する垂直同期信号が供給される毎に前記発光デューティが所定の値まで変化したか否かを判断し、前記発光デューティが前記所定の値まで変化しない場合には再度前記表示選択信号のパルス幅を調整してもよい。
この態様によれば、第1及び第2表示画像の階調輝度特性の差が小さくなるように繰り返し発光デューティを制御でき、第1及び第2表示画像の任意の階調における輝度を精度良く近付けることが可能である。
本発明に係る電気光学装置の駆動回路の他の態様では、前記第2ルックアップテーブルを選択するために参照される前記第2表示画像の特徴を検出する表示画像特徴検出手段を更に備えていてもよい。
この態様によれば、例えば、第2表示画像の特徴に応じて第2ルックアップテーブルを選択でき、動画像を構成する表示画像毎に応じたルックアップテーブルを記憶しておく場合に比べてルックアップテーブルを記憶するためのメモリ等を低減できる。ここで、本発明に係る「特徴」とは、例えば、動画像を構成する表示画像の階調分布であり、複数のルックアップテーブルから適切なルックアップテーブルを選択することにより、回路構成を簡便にできる。
本発明に係る電気光学装置の駆動方法は上記課題を解決するために、画像表示領域に配列されており該画像表示領域に動画像を表示すべく夫々発光可能である複数の画素部を備えた電気光学装置を駆動するための電気光学装置の駆動方法であって、前記動画像を構成する一連の表示画像のうち第1表示画像の次に表示される第2表示画像に対応する第2ルックアップテーブルを、複数のルックアップテーブルから選択するルックアップテーブル選択する工程と、前記第1表示画像に対応する第1ルックアップテーブルを前記選択された第2ルックアップテーブルに切り換える際に、前記第1及び第2表示画像間における階調輝度特性の差が小さくなるように前記複数の画素部の発光デューティを制御する発光デューティ制御工程とを備えている。
本発明に係る電気光学装置の駆動方法によれば、上述した本発明の電気光学装置の駆動回路と同様に、簡便に、且つ高速で第1及び第2表示画像の階調輝度特性の差を小さくでき、高品質の動画像を表示することが可能である。
本発明に係る電気光学装置は上記課題を解決するために、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して各々設けられ、動画像を表示すべく夫々発光可能である複数の画素部を備えた電気光学装置であって、前記動画像を構成する一連の表示画像のうち第1表示画像の次に表示される第2表示画像に対応する第2ルックアップテーブルを、複数のルックアップテーブルから選択するルックアップテーブル選択手段と、前記第1表示画像に対応する第1ルックアップテーブルを前記選択された第2ルックアップテーブルに切り換える際に、前記複数の画素部の発光デューティを動的に制御する発光デューティ制御手段とを備える。
本発明に係る電気光学装置によれば、上述した本発明の電気光学装置の駆動回路と同様に、簡便に、且つ高速で第1及び第2表示画像の階調輝度特性の差を小さくでき、高品質の動画像を表示することが可能である。また、駆動回路内蔵型の電気光学装置を実現できる。
本発明に係る電気光学装置の一の態様においては、前記画素部は、発光素子として前記有機EL素子を備えていてもよい。
この態様によれば、有機EL素子の素子特性を十分に発揮させながら高品位の画像を表示できる。
本発明に係る電子機器は上記課題を解決するために、上述した本発明の電気光学装置を備えている。
本発明に係る電子機器によれば、上述した本発明に係る電気光学装置を具備してなるので、高品位の動画像を表示可能な、投射型表示装置、携帯電話、電子手帳、ワードプロセッサ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルなど、更には電気光学装置を露光用ヘッドとして用いたプリンタ、コピー、ファクシミリ等の画像形成装置などの各種電子機器を実現できる。また、本発明に係る電子機器として、例えば電子ペーパなどの電気泳動装置等も実現することが可能である。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施形態から明らかにされる。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る電気光学装置の駆動回路及び方法、並びに電気光学装置及び電子機器の実施形態について詳細に説明する。尚、本実施形態では、本発明に係る電気光学装置の駆動回路を有機EL表示装置に適用した例について説明する。
(有機EL表示装置の構成)
先ず図1を参照しながら、本実施形態に係る有機EL表示装置の電気的な構成について説明する。図1は、本実施形態に係る有機EL表示装置の電気的な構成を示すブロック図である。
図1において、有機EL表示装置1は、表示パネル部2、走査線駆動回路3、データ線駆動回路4、表示画像データ入力インターフェイス回路(以下、単に「IF回路」と称す。)5、表示画像用メモリ6、ルックアップテーブル(以下、LUTと称す。)記憶回路7、LUT選択回路8、D/A変換器9、表示画像特徴検出回路10、発光デューティ制御回路11、CPU(Central Processing Unit)12、及びタイミング制御回路13を備えている。
表示パネル部2は、行方向に延在するn本の走査線Y1〜Yn(nは自然数。)と列方向に延在するm本のデータ線X1〜Xm(mは自然数。)との交差部に対応する位置にn行m列に配列された複数の画素部を有している。これら画素部は、例えば、赤色(R)、緑色(G)、青(B)色に発光する有機EL素子を有している。また、後述するように走査線Y1〜Ynの夫々は、書込信号供給線Yn1及び表示選択信号供給線Yn2の2本の配線を含んでいる。表示パネル部2は、各画素部に対応する図示しない電源供給線を有しており、電源から電源供給線を介して駆動電流が供給されることによって画素部に含まれる有機EL素子が発光する。これにより、表示パネル部2に動画像が表示される。
走査線駆動回路3及びデータ線駆動回路4は、表示パネル部2の周辺領域に配置されている。
走査線駆動回路3はn本の走査線Y1〜Ynに走査信号を順次供給する。走査線駆動回路3は、後述するように表示パネル部2が有する画素部に含まれる表示選択用TFTをオフするための電圧値と、スイッチングTFT101をオンするための電圧値との2値の表示選択信号を、外部供給されるクロック信号及びタイミング制御回路13から供給される垂直同期信号VSYNC(以下、便宜“VSYNC”と称す。)に応じたタイミングで、表示パネル部2の走査線Y1〜Ynに送り出す。したがって、ある1本の走査線Ynに連なる表示選択用TFTは一斉にオン又はオフとなる。本実施形態の有機EL表示装置1では、カラー表示を実現する関係上、階調情報を含む画像信号が、選択された走査線Ynについて、即ちライン単位で一斉に送り出されるように構成されている。
データ線駆動回路4は、データ線X1〜Xmに画像信号を供給する。図1に示すように、データ線駆動回路4は、画像信号の元となる、例えば階調情報を含む8ビットのデータ信号を受ける。データ線駆動回路4は、受け取ったデータ信号をクロック信号及びタイミング制御回路から供給される水平同期信号HSYNC(以下、便宜“HSYNC”と称す。)に応じたタイミングで、データ信号を画像信号として表示パネル部2のデータ線X1〜Xmに送り出す。また、データ線駆動回路4は、シフトレジスタ回路、ラッチ回路、サンプリング回路等を含んでいてもよいし、画像信号を増幅するレベルシフタとして機能してもよい。尚、データ線駆動回路4に入力されるデータ信号は、後に詳述するようにLUTを参照することによって輝度補正が施された、補正済のデータ信号である。走査線駆動回路3の動作とデータ線駆動回路4の動作とは、外部回路から供給される同期信号SYNC(以下、便宜“SYNC”と称す。)によって相互に同期が図られる。
IF回路5は、データ線駆動回路4によって最終的にデータ線X1〜Xmを通じて画素部に供給される画像信号の補正前の信号、即ち生のデータ信号を外部回路から受け取る。IF回路5には列カウンタ及び行カウンタが備えられている。これらは、不図示の外部回路から夫々供給されるデータ信号、クロック信号Clock及びSYNCに基づいて、都度受け取る生のデータ信号が、表示パネル部2上のどの画素部に対応するものであるかを列及び行についてカウントする。
表示画像用メモリ6は、動画像を構成する1フレーム毎の画像データを記憶する。各フレームの画像データは、例えば、8ビットのデジタル信号として表示画像用メモリ6に記憶される。
LUT記憶回路7は、動画像を構成する1フレーム毎の表示画像、又は複数のフレームの一群で構成される表示画像の階調輝度特性を補正するための複数のルックアップテーブルを記憶している。本実施形態の場合、LUT記憶回路7は3種類のLUT1、2、及び3を記憶しており、LUTの夫々は明るめの表示画像、中くらいの明るさの表示画像、及び暗めの表示画像の階調輝度特性を補正するためのデータ変換テーブルとして機能する。
ここで、「明るい表示画像」、「中くらいの明るさの表示画像」、及び「暗めの表示画像」とは、本願発明者が任意に定めたものであり、例えば、図9に示す画素部の階調分布に基づいて分類されたものである。例えば、図9(a)に示す階調輝度特性を有する表示画像が「暗めの表示画像」であり、図9(b)に示す階調輝度特性を有する表示画像が「中くらいの明るさの表示画像」であり、図9(c)に示す階調輝度特性を有する表示画像が「明るい表示画像」の夫々一例である。尚、LUT1は、暗めの階調部分を引き伸ばす「黒伸張」を可能にすると共に、明るめの階調部分を圧縮し、例えば階調が255のときの画素部の輝度をLUT2と同等にする。LUT2のガンマ補正値の設定は、例えば2.2である。LUT3は、階調255における画素部の輝度をLUT2より小さめに設定する。より具体的には、表示画像全体を暗めに補正することによって表示画像を表示する際に画素部等で消費される消費電力を低減する。また、LUT3は、明るめの階調部分を引き伸ばす「白伸張」を行い、暗めの階調部分が圧縮する。
表示画像特徴検出回路10は、動画像を構成する各フレームの表示画像の特徴、或いは複数のフレームで構成される表示画像の特徴を検出し、CPU12に送る。ここで、「表示画像の特徴」とは、例えば表示画像の階調分布であり、より具体的には、例えば、図9に示すように、8ビットで規定される256階調の夫々に対する画素部のヒストグラムである。本実施形態でおいて、表示画像特徴検出回路10は、外部回路からIF回路5に供給された画像データの階調分布を検出する。
CPU12は、LUT選択回路8と共に本発明に係る「ルックアップテーブル選択手段」の一例を構成する。CPU12は、表示画像特徴検出回路10が検出した特徴を読出し、読み出した表示画像の階調分布に応じて、LUT記憶回路7に記憶された複数のLUTから適切なLUTをLUT選択回路8に選択させる。尚、CPU12は、後述する電気光学装置の駆動方法に含まれる各ステップにおいて各種判断を行う。
LUT選択回路8は、CPU12の制御の下でLUT記憶回路7に記憶された複数のLUTの中から表示画像に適切なLUTを選択し、選択されたLUTを参照してIF回路5側から供給される補正前のデータ信号の任意の階調における輝度を補正する。したがって、D/A変換器9には、任意の階調における輝度が補正されたデータ信号が供給される。LUT選択回路8は、動画像を構成する表示画像が表示される度に、この表示画像の輝度を補正するためのLUTを選択する。また、LUT選択回路8は、CPU12の制御の下で、動画像を構成するフレーム毎の表示画像の輝度を補正するようにLUTを選択してもよいし、連続して表示される複数のフレームの一群毎にLUTを選択してもよい。更に、LUT選択回路8は、表示画像用メモリ6から送られた補正前のデータ信号を、選択されたLUTを参照して補正した後、D/A変換器9に送る。D/A変換器9は、デジタル信号であるデータ信号をアナログ信号に変換し、データ線駆動回路4に画像信号として供給する。
発光デューティ制御回路3は、CPU12と共に本発明に係る「発光デューティ制御手段」の一例を構成する。発光デューティ制御回路11は、走査線Y1〜Ynの夫々に含まれる書込み信号供給線及び表示選択信号供給線のうち後述する表示選択信号供給線Yn2に、画素部に含まれる表示選択用TFTをオンオフするための表示選択信号Scn2−nを供給する。ここで、CPU12は、表示パネル部2に表示される動画像を構成する表示画像の特徴、即ち階調分布に関するデータを取得している。したがって、発光デューティ制御回路11は、CPU12の制御の下、動画像を構成する表示画像のうち連続して表示される表示画像間の任意の階調における輝度、即ち階調輝度特性の差が小さくなるように、表示パネル部2が有する画素部の発光デューティを制御する。
(画素部の構成)
次に図2を参照しながら、表示パネル部2が備える画素部の構成について説明する。図2は、画素部70の構成を示す回路図である。
図2において、画素部70は、有機EL素子72、スイッチング用TFTQsw1及びQsw2、保持容量C1、駆動用TFTQd、表示選択用TFTQstを備えている。
有機EL素子72は、電流駆動型の発光素子の一例であり、例えば、アノード及びカソード並びにこれらに挟持されてなる有機EL層を備え、アノード及びカソード間に電位差が生じさせられることによって、アノードから正孔が、カソードから電子が有機EL層に注入され、これにより有機EL層自らが発光するように構成されている。有機EL層を構成する有機化合物は低分子系でも高分子系でもかまわない。また、有機層の構成としては、単一層からなるものでもよいし、電子輸送層、或いは正孔輸送層をもつ二層或いは三層構造からなるものとしてもよい。更に、有機EL素子72は、赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)の夫々に対応した、アノード、有機層及びカソードを1セットとする積層構造を、複数層備えた構成を採用してもよいし、画素部70が、必要に応じてカラーフィルタを備えていてもよい。
尚、走査線Y1〜Ynが備える書込信号供給線Yn1は、画素部70のプログラミングステージにおいて各画素部の蓄積容量C1に電荷を蓄積するための電圧をスイッチング用TFTQsw1及びQsw2のゲートに印加するために設けられた配線であり、表示選択信号線Yn2は各画素部70が備える表示選択用TFTQstをオンオフするための表示選択信号Scn2−nを供給するための配線である。
次に、図1乃至図4を参照しながら画素部70の動作について説明する。図3は、各画素部70に供給される表示選択信号Scn2−nのタイミングチャートの一例であり、図4は、発光デューティを制御する際の選択表示信号Scn2−nの推移の一例を示すタイミングチャートである。
図1乃至図4において、VSYNC及びHSYNCが供給されると、表示パネル部2の走査線Y1に含まれる表示選択信号供給線Y12に表示選択信号Scn2−1が供給される。続いて、HSYNCが供給される毎に順次走査線Y2、Y3、・・・、Ynの夫々に含まれる表示選択信号供給線Y12、Y22、・・・、Yn2に順に表示選択信号Scn2−2、Scn2−3、・・・、Scn2−nが供給される。尚、図3においては、各画素部70に供給される表示選択信号Scn2−nのパルス幅はVSYNCの間隔と一致している。即ち、画素部70の有機EL素子は、VSYNCの間隔分発光する。
図4において、画素部70に供給される表示選択信号Scn2−nのパルス幅が発光デューティ制御回路11によって制御される。より具体的には、例えば、画素部70の任意の階調において輝度を減少させる場合には、有機EL素子72の発光デューティが100%の状態から50%、或いは10%になるように表示選択信号Scn2−nのパルス幅を小さくする。また、逆に輝度を上げる場合には、表示選択信号Scn2−nのパルス幅を大きくする。このような表示選択信号Scn2−nのパルス幅の制御は、CPU12の制御の下で発光デューティ制御回路11によって実行される。これにより、表示選択用TFTQstを介して有機EL素子72に駆動電流が流れる時間を調整することができ、画素部70の輝度を調整できる。ここで、表示選択信号Scn2−nのパルス幅は、図中時間軸に沿って連続的に変更でき、画素部70の輝度を連続的に変えることが可能である。したがって、動画像を構成する表示画像のうち連続して表示される表示画像間の階調輝度特性に差がある場合には、先に表示される第1表示画像の階調輝度特性を発光デューティを調整することによって変更し、第2表示画像の階調輝度特性に近付けることができる。これにより、不自然な明るさの差が生じていない動画像を高速、且つ簡便な回路構成で表示できる。
(有機EL表示装置の駆動方法)
次に図1に加え、図5乃至図11を参照しながら、本実施形態に係る有機EL表示装置の駆動方法について説明する。図5乃至図8は、本実施形態に係る有機EL表示装置の駆動方法の一連の処理ルーチンを示すフローチャートである。図9は、ルックアップテーブルを選択する際に参照される階調分布の夫々一例を示すグラフであり、(a)、(b)及び(c)は、暗めの画像、中くらいの画像、及び明るめの画像の階調分布を示す。図10及び図11は、ルックアップテーブルの階調輝度特性の夫々一例を示すグラフである。
図1及び図5において、CPU12は、VSYNCが供給されたか否かを判断する(S101)。ここで、VSYNCが検出されなかった場合には、CPU12は再度VSYNCが供給されたか否かを判断する。CPU12は、VSYNCが検出された場合に表示画像の特徴を読み出す(S102)。CPU12は、読み出した表示画像の特徴がどのように分類されるかを判断する(S103)。表示画像の特徴は、例えば、階調分布に応じて分類される。図9に示すように、(a)暗めの画像の階調分布、(b)中くらいの画像の階調分布、及び(c)明るめの画像の階調分布に応じて表示画像を3種類の画像に分類する。このような階調分布を参照することによって、動画像を構成する表示画像のうち任意の表示画像に適したLUTを選択する。より具体的には、任意の表示画像の次に表示される表示画像の画像データが表示画像用メモリ6に記憶されており、LUT選択回路8は、この画像データの階調輝度特性を補正するためのLUTを目標LUTとして選択する(S104)。即ち、本実施形態においては、3種類のLUT1、2、及び3の一つを設定する選択枝がある。次に、LUT選択回路8が、CPU12の制御の下、現在表示されている表示画像に設定されている現在LUTと、次の表示画像に設定される目標LUTとが一致しているか否かを判断する(S105)。ここで、現在LUT及び目標LUTが一致している場合には、ステップS101に戻り、ステップS101〜S105までのステップが再度実行される。現在LUT及び目標LUTが一致していない場合には、現在LUTがどのLUTであるのかを判断(S106)し、図6乃至図8の何れかのステップに移行する。本実施形態では、表示画像の階調輝度特性に応じて3種類のルックアップテーブルを設定可能であるため、現在LUT及び目標LUTの組み合わせが複数通り想定される。尚、ステップS101〜S106で現在LUT、或いは目標LUTとして設定されるLUTは、後述する3つのLUT1、2、及び3から選択される。
ここでステップS106以降のステップを説明する前に、図10及び図11を参照しながら、本実施形態に係る3種類のLUTについて説明する。図10及び図11は、3種類のLUT1、2、及び3のうち夫々2種類のLUTの階調輝度特性を示す特性図である。
図10は、LUT1及びLUT2の階調輝度特性を示す特性図であり、併せて発光デューティを制御することによって変更可能なLUT1及び2の上限及び下限を示している。LUT1の上限を示す曲線はL1uであり、下限を示す曲線はL1dである。同様に、LUT2の上限及び下限を示す曲線は、夫々L2u及びL2dである。図11は、LUT2及びLUT3の階調輝度特性を示す特性図であり、発光デューティを制御することによって変更可能なLUT2及び3の上限及び下限を示している。LUT3の上限及び下限を示す曲線は、夫々L3u及びL3dである。本実施形態においては、LUT1及び2、LUT2及び3の夫々の組み合わせのLUTが他の一のLUTより互いに近い階調輝度特性を有していることから、以下で説明するステップは、これらの組み合わせを構成するLUT間でLUTを切り換える際の発光デューティの制御について説明する。
より具体的には、動画像を構成する表示画像間におけるLUTの切り換えは、LUT1からLUT2に切り換える場合、LUT2からLUT1又はLUT3に切り換える場合、LUT3からLUT2に切り換える場合の大きく分けて3通りの場合が想定される。したがって、図5に示したステップS106に続くフローとして、上述した3通りのフローがある。
次に図6乃至図11を参照しながら上記3通りのフローについて順次説明する。
先ず図6及び図10を参照しながら、動画像を構成する表示画像のうち先に表示される第1表示画像に設定された現在LUTがLUT1であり、第1表示画像の次に表示される第2表示画像の目標LUTがLUT2である場合について説明する。図6は、現在LUTがLUT1の場合についてのステップS106以降の処理ルーチンを示すフローチャートである。
図6及び図10において、CPU12は発光デューティ制御回路11を用いて、任意の階調について表示画像輝度を1%下げるように発光デューティを制御する(S201)。このとき、発光デューティ制御回路11は、表示選択信号Scn2−nのパルス幅を、例えば1%だけ小さくする。表示選択信号Scn2−nのパルス幅を連続的に変更することは可能であり、例えば、本実施形態のように表示選択信号Scn2−nのパルス幅を1%ずつ変更できる。続いて、CPU12が、VSYNCを検出する(S202)。このとき、VSYNCが検出されなかった場合には、VSYNCが検出されるまでステップS202を繰り返す。VSYNCが検出された場合には、発光デューティ全体がどの程度の割合まで低減されたかを判断する(S203)。本実施形態の場合、例えば、任意の階調におけるLUT1の輝度に対して80%まで発光デューティが低減されているか否かを判断する。発光デューティが80%まで低減されていないと判断された場合、再度ステップS201に戻る。発光デューティが80%低減されたと判断された場合は、例えば、図10に示す点P1から点P2に輝度が変更されていることになる。このとき、点P2はL1d上及びL2uに近い位置に存在する点である。即ち、点P2は、LUT2の輝度を基準にして120%の輝度に近い点に位置している。ここで、LUT選択回路8により現在LUTをLUT2に変更すると共に、発光デューティ制御回路11により発光デューティを120%に設定変更する(S204)。更に、点P2をLUT2の階調輝度特性に近付けるように発光デューティを1%低減する(S205)。
続いて、VSYNCを検出したか否かを判断する(S206)。VSYNCが検出されなかった場合には、再度VSYNCを検出するまでステップS206を繰り返す。VSYNCを検出した場合には、発光デューティがLUT2の任意の階調におけるLUT2の輝度と一致したか否か、即ち発光デューティが100%になるまで低減されたか否かを判断する(S207)。この状態で、点P2はLUT2上の点P3に移動している。このようなステップを経ることによって、LUT1がLUT2に滑らかに変更され、LUT1によって階調輝度特性が補正されていた第1表示画像と、LUT2で階調輝度特性が補正される第2表示画像とが連続して滑らかに表示される。更に、現在LUTが目標LUTに一致したかどうかを判断するために、図5に示すステップS105へ戻る。
次に図7、図10及び図11を参照しながら、動画像を構成する表示画像のうち先に表示される第1表示画像に設定されたLUTがLUT2であり、第1表示画像の次に表示される第2表示画像のLUTがLUT1又はLUT3である場合について説明する。図7は、現在LUTがLUT2の場合についてのステップS106以降の処理ルーチンを示すフローチャートである。
図7及び図10において、目標LUTがLUT1であるかLUT3であるかを判断する(S300)。目標LUTがLUT1である場合に、CPU12は発光デューティ制御回路11を用いて任意の階調について表示画像輝度を1%増加させるように発光デューティを制御する(S301)。このとき、発光デューティ制御回路11は、表示選択信号Scn2−nのパルス幅を、例えば1%だけ大きくする。続いて、CPU12がVSYNCを検出する(S302)。このとき、VSYNCが検出されなかった場合には、VSYNCが検出されるまでステップS302を繰り返す。VSYNCが検出された場合には、発光デューティがどの程度の割合まで増加したかを判断する(S303)。本実施形態の場合、例えば、任意の階調におけるLUT1の輝度に対して120%まで発光デューティが増加しているか否かを判断する。発光デューティが120%まで増加していないと判断された場合、再度ステップS301に戻る。発光デューティが120%まで増加したと判断された場合は、例えば、図10に示す点P3から点P2に階調輝度特性が変更されていることになる。このとき、点P2は、LUT1の輝度を基準にして80%の輝度に近い点に位置している。ここで、LUT選択回路8により現在LUTをLUT1に変更すると共に、発光デューティ制御回路11により発光デューティを80%に設定変更する(S304)。更に、点P2をLUT1の階調輝度特性に近付けるように発光デューティを1%増加させる(S305)。続いて、VSYNCを検出したか否かを判断する(S306)。VSYNCが検出されなかった場合には、再度VSYNCを検出するまでステップS306を繰り返す。VSYNCを検出した場合には、発光デューティがLUT1の任意の階調におけるLUT1の輝度と一致したか否か、即ち発光デューティが100%になるまで増加したか否かを判断する(S307)。この状態で、点P2はLUT1上の点P1に移動している。このようなステップを経ることによって、LUT2がLUT1に滑らかに変更され、LUT2によって階調輝度特性が補正されていた第1表示画像と、LUT1で階調輝度特性が補正される第2表示画像とが連続して滑らかに表示される。
次に図7及び図11を参照しながら、動画像を構成する表示画像のうち先に表示される第1表示画像に設定されたLUTがLUT2であり、第1表示画像の次に表示される第2表示画像のLUTがLUT3である場合について説明する。
図7及び図11において、CPU12は発光デューティ制御回路11を用いて、任意の階調について表示画像輝度を1%下げるように発光デューティを制御する(S401)。このとき、発光デューティ制御回路11は、表示選択信号Scn2−nのパルス幅を、例えば1%だけ小さくする。続いて、CPU12が、VSYNCを検出する(S402)。このとき、VSYNCが検出されなかった場合には、VSYNCが検出されるまでステップS402を繰り返す。VSYNCが検出された場合には、発光デューティ全体がどの程度の割合まで低減されたかを判断する(S403)。本実施形態の場合、例えば、任意の階調におけるLUT2の輝度に対して90%まで発光デューティが低減されているか否かを判断する。発光デューティが90%まで低減されていないと判断された場合、再度ステップS401に戻る。発光デューティが90%低減されたと判断された場合は、例えば、図11に示す点P4から点P5に階調輝度特性が変更されていることになる。このとき、点P5はL2d上及びL3uに近い位置に存在する点である。即ち、点P5は、LUT3の輝度を基準にして110%の輝度に近い点に位置している。ここで、LUT選択回路8により現在LUTをLUT3に変更すると共に、発光デューティ制御回路11により発光デューティを110%に設定変更する(S404)。更に、点P5をLUT3の階調輝度特性に近付けるように発光デューティを1%低減する(S405)。続いて、VSYNCを検出したか否かを判断する(S406)。VSYNCが検出されなかった場合には、再度VSYNCを検出するまでステップS406を繰り返す。VSYNCを検出した場合には、発光デューティがLUT3の任意の階調におけるLUT3の輝度と一致したか否か、即ち発光デューティが100%になるまで低減されたか否かを判断する(S407)。この状態で、点P4はLUT2上の点P6に移動している。このようなステップを経ることによってLUT2がLUT3に滑らかに変更され、LUT2によって階調輝度特性が補正されていた第1表示画像と、LUT3で階調輝度特性が補正される第2表示画像とが連続して滑らかに表示される。 次に図8及び図11を参照しながら、動画像を構成する表示画像のうち先に表示される第1表示画像に設定されたLUTがLUT3であり、第1表示画像の次に表示される第2表示画像のLUTがLUT2である場合について説明する。
図8及び図11において、CPU12は発光デューティ制御回路11を用いて、任意の階調について表示画像輝度を1%増加させるように発光デューティを制御する(S501)。このとき、発光デューティ制御回路11は、表示選択信号Scn2−nのパルス幅を、例えば1%だけ増加させる。続いて、CPU12が、VSYNCを検出する(S502)。このとき、VSYNCが検出されなかった場合には、VSYNCが検出されるまでステップS502を繰り返す。VSYNCが検出された場合には、発光デューティがどの程度の割合まで増加したかを判断する(S503)。本実施形態の場合、例えば、任意の階調におけるLUT3の輝度に対して110%まで発光デューティが増加しているか否かを判断する。発光デューティが110%まで増加していないと判断された場合、再度ステップS501に戻る。発光デューティが110%まで増加したと判断された場合は、例えば、図11に示す点P6から点P5に輝度が変更されていることになる。このとき、点P5はL3u上及びL2dに近い位置に存在する点である。即ち、点P5は、LUT2の輝度を基準にして90%の輝度に近い点に位置している。ここで、LUT選択回路8により現在LUTをLUT2に変更すると共に、発光デューティ制御回路11により発光デューティを90%に設定変更する(S504)。更に、点P5をLUT2の階調輝度特性に近付けるように発光デューティを1%増加させる(S505)。続いて、VSYNCを検出したか否かを判断する(S506)。VSYNCが検出されなかった場合には、再度VSYNCを検出するまでステップS506を繰り返す。VSYNCを検出した場合には、発光デューティがLUT2の任意の階調における輝度と一致したか否か、即ち発光デューティが100%になるまで増加したか否かを判断する(S507)。この状態で、点P6はLUT2上の点P4に移動している。このようなステップを経ることによってLUT3がLUT2に滑らかに変更され、LUT3によって階調輝度特性が補正された第1表示画像と、LUT2で階調輝度特性が補正される第2表示画像とが、例えば、明るさが大きく変化することなく滑らかに表示される。更に、現在LUTが目標LUTに一致したかどうかを判断するために、図5に示すステップS105へ戻る。
以上の結果、動画像を構成する表示画像を連続して表示する際に、これら表示画像間で明るさに大きな差を生じさせることなく自然に動画像が表示される。
(電子機器)
次に、上述した有機EL表示装置1を備えた各種電子機器について説明する。
<A:モバイル型コンピュータ>
図12を参照しながらモバイル型のパーソナルコンピュータに上述した有機EL装置の一例である有機EL表示装置1を適用した例について説明する。図12は、コンピュータ1200の構成を示す斜視図である。
図12において、コンピュータ1200は、キーボード1202を備えた本体部1204と、図示しない有機EL表示装置1を用いて構成された表示部1005を有する表示ユニット1206とを備えている。表示部1005は、表示画像に適切なLUTを選択することに加え、動画像を構成する表示画像の階調輝度特性が画素部の発光デューティの制御によって補正されるため、高品質の動画像を表示できる。特に、大量の画像データを高速で送受信可能とする技術の発達に伴い、動画像に対する需要も高まっている。そこで、本例に係るモバイル型コンピュータによれば、時や場所に制約されることなく高品質の動画像を表示できる。更に、コンピュータ1200は、簡便な駆動回路で高品質の動画像を表示できるため、携帯性を損なうことない。また、表示部1005が備える複数の有機ELディスプレイ基板に赤、緑、青の光の三原色の光を発光する有機EL素子を形成しておくことによって、該表示部1005はフルカラー表示で画像表示を行うことができる。
<B:携帯型電話機>
更に、上述した有機EL表示装置1を携帯型電話機に適用した例について、図13を参照して説明する。図13は、携帯型電話機1300の構成を示す斜視図である。
図13において、携帯型電話機1300は、複数の操作ボタン1302と共に、本発明の一実施形態である有機EL表示装置1を有する表示部1305を備えるものである。
表示部1305は、上述の表示部1005と同様の駆動回路によって駆動されるため、高品質の動画像を表示できることに加え、携帯型電話機として重要な携帯性が損なわれることもない。また、表示部1305が備える複数の有機EL素子が夫々赤、緑、青の光の三原色の光を発光することによって、該表示部1305はフルカラー表示で画像表示を行うこともできる。
尚、本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気光学装置の駆動回路及び方法、並びにこれを備えた有機EL表示装置等の電気光学装置、有機EL表示装置等を備えて構成される電子機器もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本実施形態に係る有機EL表示装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る有機EL表示装置が備える画素部の構成を示す回路図である。 本実施形態の画素部に供給される選択表示信号のタイミングチャートの一例である。 発光デューティを制御する際の選択表示信号の推移の一例を示すタイミングチャートである。 本実施形態に係る有機EL表示装置の駆動方法の一連の処理ルーチンを示すフローチャート(その1)である。 本実施形態に係る有機EL表示装置の駆動方法の一連の処理ルーチンを示すフローチャート(その2)である。 本実施形態に係る有機EL表示装置の駆動方法の一連の処理ルーチンを示すフローチャート(その3)である。 本実施形態に係る有機EL表示装置の駆動方法の一連の処理ルーチンを示すフローチャート(その4)である。 ルックアップテーブルを選択する際に参照される階調分布の夫々一例を示すグラフである。 ルックアップテーブルの階調輝度特性の一例を示すグラフである。 ルックアップテーブルの階調輝度特性の一例を示すグラフである。 本実施形態に係る電子機器の一例を示す斜視図である。 本実施形態に係る電子機器の他の例を示す斜視図である。
符号の説明
1・・・有機EL表示装置、2・・・表示パネル部、3・・・走査線駆動回路、4・・・データ線駆動回路、5・・・IF回路、6・・・表示画像用メモリ、7・・・LUT記憶回路、8・・・LUT選択回路、9・・・D/A変換器、10・・・表示画像特徴検出回路、11・・・発光デューティ制御回路、12・・・CPU

Claims (10)

  1. 複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して各々設けられ、動画像を表示すべく夫々発光可能である複数の画素部を備えた電気光学装置を駆動するための電気光学装置の駆動回路であって、
    前記動画像を構成する一連の表示画像のうち第1表示画像の次に表示される第2表示画像に対応する第2ルックアップテーブルを、複数のルックアップテーブルから選択するルックアップテーブル選択手段と、
    前記第1表示画像に対応する第1ルックアップテーブルを前記選択された第2ルックアップテーブルに切り換える際に、前記複数の画素部の発光デューティを動的に制御する発光デューティ制御手段と
    を備えたことを特徴とする電気光学装置の駆動回路。
  2. 前記画素部は、発光素子と、該発光素子に電気的に接続されており前記発光素子を選択的に発光させるための表示選択素子とを含んでおり、
    前記発光デューティ制御手段は、前記表示選択素子に供給される表示選択信号のパルス幅を調整することによって前記発光素子に駆動電流が流れる時間を連続的に制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の駆動回路。
  3. 前記ルックアップテーブル選択手段は、前記第2表示画像の階調分布に応じて前記第2ルックアップテーブルを選択すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置の駆動回路。
  4. 前記発光デューティ制御手段は、前記第1及び第2ルックアップテーブルを切り換える際に前記第1及び第2ルックアップテーブル双方による階調に対する輝度の補正値が相互に一致するか否かを判断し、相互に一致しない場合に、前記発光デューティを制御すること
    を特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の電気光学装置の駆動回路。
  5. 前記発光デューティ制御手段は、前記複数の走査線を選択するための走査信号を供給するタイミングを規定する垂直同期信号が供給される毎に前記発光デューティが所定の値まで変化したか否かを判断し、前記発光デューティが前記所定の値まで変化しない場合には再度前記表示選択信号のパルス幅を調整すること
    を特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の電気光学装置の駆動回路。
  6. 前記第2ルックアップテーブルを選択するために参照される前記第2表示画像の特徴を検出する表示画像特徴検出手段を更に備えたこと
    を特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の電気光学装置の駆動回路。
  7. 画像表示領域に配列されており該画像表示領域に動画像を表示すべく夫々発光可能である複数の画素部を備えた電気光学装置を駆動するための電気光学装置の駆動方法であって、
    前記動画像を構成する一連の表示画像のうち第1表示画像の次に表示される第2表示画像に対応する第2ルックアップテーブルを、複数のルックアップテーブルから選択するルックアップテーブル選択する工程と、
    前記第1表示画像に対応する第1ルックアップテーブルを前記選択された第2ルックアップテーブルに切り換える際に、前記第1及び第2表示画像間における階調輝度特性の差が小さくなるように前記複数の画素部の発光デューティを制御する発光デューティ制御工程と
    を備えたことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  8. 複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して各々設けられ、動画像を表示すべく夫々発光可能である複数の画素部を備えた電気光学装置であって、
    前記動画像を構成する一連の表示画像のうち第1表示画像の次に表示される第2表示画像に対応する第2ルックアップテーブルを、複数のルックアップテーブルから選択するルックアップテーブル選択手段と、
    前記第1表示画像に対応する第1ルックアップテーブルを前記選択された第2ルックアップテーブルに切り換える際に、前記複数の画素部の発光デューティを動的に制御する発光デューティ制御手段と
    を備えたことを特徴とする電気光学装置。
  9. 前記画素部は、発光素子として有機EL素子を備えること
    を特徴とする請求項8に記載の電気光学装置。
  10. 請求項8又は9に記載の電気光学装置を具備してなることを特徴とする電子機器。
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