JP2006144572A - 内燃機関 - Google Patents
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Abstract
【課題】内燃機関において、燃料噴射口へのデポジットの堆積を抑制することで燃焼改善を図る。
【解決手段】燃焼室16に連通する吸気ポート17及び排気ポート18を設け、吸気弁19及び排気弁20により開閉可能とし、燃焼室16に燃料を噴射する燃料噴射弁21を設けると共に燃焼室16の混合気に着火する点火プラグ25を設け、燃料噴射弁21に隣接してこの燃料噴射弁21の噴射口21aに向けて塩基性溶媒を噴射する塩基性溶媒噴射弁26を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】燃焼室16に連通する吸気ポート17及び排気ポート18を設け、吸気弁19及び排気弁20により開閉可能とし、燃焼室16に燃料を噴射する燃料噴射弁21を設けると共に燃焼室16の混合気に着火する点火プラグ25を設け、燃料噴射弁21に隣接してこの燃料噴射弁21の噴射口21aに向けて塩基性溶媒を噴射する塩基性溶媒噴射弁26を設ける。
【選択図】 図1
Description
本発明は、筒内に燃料を噴射可能な内燃機関に関するものである。
燃料を吸気ポートではなく、燃焼室に直接噴射する筒内噴射式内燃機関が従来から知られている。この筒内噴射式内燃機関では、吸気弁の開放時に、空気が吸気ポートから燃焼室に吸入されてピストンで圧縮され、この高圧空気に対して燃料噴射弁から燃料が直接噴射される。すると、燃焼室にて、高圧空気と霧状の燃料とが混合し、この混合気が点火プラグに導かれて着火して爆発し、排気弁の開放時に、排気ガスが排気ポートから排出される。
このような筒内噴射式内燃機関にて、燃料噴射弁は、先端部に噴射口を有するハウジング内にニードル弁が移動自在で、且つ、燃料通路を閉塞するように付勢支持されて構成されている。そして、所定のタイミングで、このニードル弁を移動して燃料通路を所定期間開放することで、燃料通路の燃料が噴射口から燃焼室に向けて噴射される。ところが、燃料噴射期間が経過してニードル弁により燃料通路を閉じても、全ての燃料が燃焼室に噴射されずに一部の燃料が噴射口に付着して残留し、この残留した燃料が燃焼ガスにより蒸し焼きにされ、デポジットとして堆積してしまう。
即ち、燃料噴射弁の噴射口に燃料としてのガソリンが付着して残留すると、このガソリンが吸気に含まれる酸素により次第に酸化されて酸化ガソリン(Soluble gum)となる。また、車両が長時間放置されると、燃料タンク内のガソリンが酸化してしまい、この酸化ガソリンが燃料噴射弁により噴射されることで、噴射口に酸化したガソリンが付着して残留する。すると、この酸化ガソリンに対して、燃焼ガスやEGRガスに含まれるSOxやNOxなどの成分が付着して過熱されることで重合反応が発生し、燃料噴射弁の噴射口に硬質のデポジットが生成される。燃料噴射弁の噴射口にデポジットが堆積すると、このデポジットが燃料通路の流路面積を狭めて燃料の流路抵抗となり、流量低下を引き起こして燃料噴射量がばらつき、燃焼悪化を招いてしまう。
このような問題を解決するものとして、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された内燃機関を運転するための方法は、吸気管に水または別の洗浄液体を空気に付加するためのノズルを設け、噴射弁への堆積物が認知された場合に、このノズルにより水を吸気管に導入して吸気過程時に燃焼室に到達させ、噴射過程の間に燃焼室に到達させて空気及び燃料と混合し、水をすぐに蒸発させることで燃焼室の洗浄に貢献させるものである。
上述した従来の内燃機関を運転するための方法にあっては、吸気管に水を導入して吸気過程時に燃焼室に到達させ、この水を蒸発させることで燃焼室の洗浄に貢献させるようにしている。しかし、前述したように、燃料噴射弁の噴射口に付着しているガソリンは酸化ガソリンであり、水蒸気によりこれを洗浄することは困難である。特に、この酸化ガソリンは粘質状態にあり、水により全てを洗い流すことはできない。
本発明は、このような問題を解決するためのものであって、燃料噴射口へのデポジットの堆積を抑制することで燃焼改善を図った内燃機関を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の内燃機関は、燃焼室と、該燃焼室に連通する吸気ポート及び排気ポートと、前記吸気ポート及び前記排気ポートをそれぞれ開閉可能な吸気弁及び排気弁と、前記燃焼室に燃料を噴射する燃料噴射手段と、前記燃焼室の混合気に着火する点火プラグと、前記燃料噴射手段の噴射口に塩基性溶媒を供給する塩基性溶媒供給手段とを具えたことを特徴とするものである。
また、本発明の内燃機関では、前記燃焼室の上部略中央に前記燃料噴射手段としての燃料噴射弁が設けられ、該燃料噴射弁に隣接して前記塩基性溶媒供給手段としての塩基性溶媒噴射弁が設けられたことを特徴としている。
本発明の内燃機関では、前記燃焼室の上部略中央に前記燃料噴射手段としての燃料噴射弁が設けられ、前記排気ポートに前記塩基性溶媒供給手段としての塩基性溶媒噴射弁が設けられたことを特徴としている。
本発明の内燃機関では、前記塩基性溶媒供給手段としての塩基性溶媒噴射弁は、前記燃料噴射手段としての燃料噴射弁の非作動時に該燃料噴射弁の噴射口に向けて塩基性溶媒を噴射することを特徴としている。
本発明の内燃機関では、前記塩基性溶媒供給手段は、内燃機関の排気行程時に前記燃料噴射手段の噴射口に向けて塩基性溶媒を噴射することを特徴としている。
本発明の内燃機関では、前記塩基性溶媒供給手段は、内燃機関の吸気行程時に前記燃料噴射手段の噴射口に向けて塩基性溶媒を噴射することを特徴としている。
本発明の内燃機関では、前記燃料噴射手段は、前記燃焼室に燃料を噴射する第1燃料噴射弁と、前記吸気ポートに燃料を噴射する第2燃料噴射弁とを有し、前記塩基性溶媒供給手段は、前記第2燃料噴射弁が作動して前記第1燃料噴射弁が作動していないときに該第1燃料噴射弁の噴射口に塩基性溶媒を噴射することを特徴としている。
本発明の内燃機関では、運転状態に応じて燃料噴射を実行しない休止可能な気筒を有し、前記塩基性溶媒供給手段は、前記休止可能な気筒が休止状態にあるとき前記燃料噴射手段の噴射口に塩基性溶媒を噴射することを特徴としている。
本発明の内燃機関では、前記燃料噴射手段と前記塩基性溶媒供給手段は共通の噴射弁であり、該噴射弁に燃料を供給する燃料供給路と塩基性溶媒を供給する塩基性溶媒通路が切換可能に設けられたことを特徴としている。
本発明の内燃機関によれば、燃焼室に連通する吸気ポート及び排気ポートを設け、吸気弁及び排気弁により開閉可能とし、燃焼室に燃料を噴射する燃料噴射手段と燃焼室の混合気に着火する点火プラグを設けると共に、燃料噴射手段の噴射口に塩基性溶媒を供給する塩基性溶媒供給手段を設けたので、燃料噴射後に噴射口に酸化した噴射燃料が付着して残留していても、塩基性溶媒供給手段により噴射口に塩基性溶媒が供給されることで、酸化燃料はこの塩基性溶媒により還元されて洗い流されることとなり、酸化燃料が燃焼ガスやEGRガス中のSOxやNOxなどと反応することはなく、噴射口へのデポジットの堆積を抑制することができ、内燃機関の燃焼改善を図ることができる。
以下に、本発明に係る内燃機関の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係る内燃機関を表す要部断面図、図2は、実施例1の内燃機関における燃料及び塩基性溶媒の噴射タイミングを表すタイムチャートである。
実施例1の内燃機関において、図1に示すように、内燃機関としてのエンジンは、筒内噴射式の火花点火エンジンである。このエンジンにて、シリンダブロック11上にシリンダヘッド12が締結されており、このシリンダブロック11に形成された複数のシリンダボア13にピストン14がそれぞれ上下移動自在に嵌合している。そして、シリンダブロック11の下部に図示しないクランクシャフトが回転自在に支持されており、各ピストン14はコネクティングロッド15を介してこのクランクシャフトにそれぞれ連結されている。
燃焼室16は、シリンダブロック11とシリンダヘッド12とピストン14により構成されており、燃焼室16は、上部(シリンダヘッド13の下面)の中央部が高くなるように傾斜したペントルーフ形状をなしている。そして、この燃焼室16の上部、つまり、シリンダヘッド12の下面にそれぞれ2つの吸気ポート17及び排気ポート18が対向して形成されており、この吸気ポート17及び排気ポート18に対して吸気弁19及び排気弁20の下端部が位置している。従って、この吸気弁19及び排気弁20が所定のタイミングで上下移動することで、吸気ポート17及び排気ポート18を開閉し、吸気ポート17と燃焼室16、燃焼室16と排気ポート18とをそれぞれ連通することができる。なお、吸気ポート17にはインテークマニホールドを介して図示しない吸気管が連結される一方、排気ポート18にはエギゾーストマニホールドを介して図示しない排気管が連結されている。
燃焼室16の上部略中央には、この燃焼室16に直接燃料(ガソリン)を噴射する燃料噴射弁(燃料噴射手段)21が装着されている。この燃料噴射弁21は、4つのポート17,18の間で、且つ、吸気ポート17側に接近して設けられ、先端部がシリンダヘッド12の下面から所定量下方に突出して取付けられており、燃焼室16に位置する噴射口21aから下方に向けて燃料を噴射することができる。この場合、燃料噴射弁21からの燃料噴霧が燃焼室16の壁面へ直接付着しないように燃料の噴射角度が設定されている。そして、燃料噴射弁21にはデリバリパイプ22を介して燃料噴射ポンプ23、燃料タンク24が連結されている。
また、燃焼室16の上部略中央には、燃料噴射弁21の近傍に隣接して点火プラグ25が装着されている。この点火プラグ25は4つのポート17,18の間で、且つ、排気ポート18側に接近して設けられ、先端部がシリンダヘッド12の下面から所定量下方に突出して取付けられており、燃焼室16を流動する混合気に着火することができる。この場合、燃料噴射弁21からの燃料噴霧が点火プラグ25の着火部(電極部)25aへ直接付着しないように、この点火プラグ25の着火部25aは燃料の噴霧領域よりも上方に位置するように設定されている。
そして、本実施例では、燃料噴射弁21の噴射口21aに残留する酸化燃料としての酸化ガソリンに、燃焼ガス中のSOxやNOxが反応することで生成されるデポジットの堆積を抑制するため、燃料噴射弁21の噴射口21aに向けて塩基性溶媒を供給することで、付着した酸化ガソリンを脱離させる塩基性溶媒供給手段としての塩基性溶媒噴射弁26が設けられている。即ち、燃焼室16の上部略中央には、燃料噴射弁21の噴射口21aに向けて塩基性溶媒を噴射する塩基性溶媒噴射弁26が装着されている。この塩基性溶媒噴射弁26は、4つのポート17,18の間で、且つ、燃料噴射弁21に近接して設けられ、先端部がシリンダヘッド12の下面から所定量下方に突出し、且つ、燃料噴射弁21側に傾斜して取付けられており、燃焼室16に位置する噴射口26aから斜め下方に向けて塩基性溶媒を噴射することができる。この場合、塩基性溶媒噴射弁26からの塩基性溶媒の噴霧が燃料噴射弁21の噴射口21aに所定圧で直接噴射されるようにその噴射角度が設定されている。そして、塩基性溶媒噴射弁26にはデリバリパイプ27を介して塩基性溶媒噴射ポンプ28、塩基性溶媒タンク29が連結されている。なお、塩基性溶媒として、例えば、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどの希釈液を用いればよく、また、これに限定されるものでもない。
そして、電子制御ユニット(ECU)30は、燃料噴射弁21の燃料噴射タイミング及び点火プラグ25の点火時期などを制御可能となっている。即ち、ECU30は、燃料噴射ポンプ23を制御することでデリバリパイプ22内の燃圧を所定値に維持しており、検出した吸入空気量Q、スロットル開度(またはアクセル開度)θ、エンジン回転数Neなどのエンジン運転状態に基づいて燃料噴射量、噴射時期、点火時期などを決定し、燃料噴射弁21及び点火プラグ25を制御することで燃料噴射及び点火を実行している。本実施例のエンジンは、燃焼室16に直接燃料を噴射する筒内噴射式エンジンであるため、エンジン回転数Neとスロットル開度θとに基づいて燃料噴射モードを決定している。例えば、エンジンの高負荷領域では、主に吸気行程中に燃料を噴射して理論空燃比で均質燃焼を行い、エンジンの中低負荷領域では、主に圧縮行程中に燃料を噴射してリーンな空燃比で成層燃焼を行う切換制御を実施可能としている。
また、ECU30は、塩基性溶媒噴射弁26の噴射タイミングを制御可能となっている。即ち、ECU30は、塩基性溶媒噴射ポンプ28を制御することでデリバリパイプ27内の溶媒圧を所定値に維持しており、燃料噴射タイミングに基づいて塩基性溶媒の噴射時期を決定し、塩基性溶媒噴射弁26を制御することで塩基性溶媒噴射を実行している。本実施例のエンジンは筒内噴射式エンジンであり、図2に示すように、エンジン運転状態に応じて吸気行程燃料噴射または圧縮行程燃料噴射を実行するものであり、ECU30は、燃料噴射時期に基づいて塩基性溶媒噴射弁26を制御し、エンジンの運転状態に拘らず排気行程中に塩基性溶媒を噴射するようにしている。
ここで、本実施例のエンジンの運転状態に応じた燃料噴射弁21及び塩基性溶媒噴射弁26の作動について説明する。
図1及び図2に示すように、例えば、エンジンの運転状態が低負荷領域にあるとき、圧縮行程で、燃料噴射弁21により燃焼室16に高圧燃料を噴射することで、点火プラグ25の近傍に成層混合気が形成され、点火プラグ25によりこの成層混合気に点火することで成層燃焼が実行される。そして、排気行程で、塩基性溶媒噴射弁26により燃料噴射弁21の噴射口21aに向けて塩基性溶媒を所定期間噴射することで、燃料噴射弁21の噴射口21aに残留する酸化ガソリンを還元して洗い流す。
即ち、燃料噴射弁21は、内部のニードル弁を移動して燃料通路を開放することで、この燃料通路の燃料を噴射口21aから燃焼室16に向けて噴射するものであり、ニードル弁により燃料通路を閉じても一部の燃料が噴射口21aに付着して残留してしまう。すると、この残留した燃料が吸気などにより酸化し、酸化ガソリンに燃焼ガスやEGRガスに含まれるSOxやNOxなどの成分が付着して過熱されることで重合反応が発生し、デポジットが生成される。そこで、燃料噴射後に、燃料噴射弁21の噴射口21aに向けて塩基性溶媒を噴射すると、この噴射口21aに残留して酸化した酸化ガソリンが還元されて洗い流されることとなる。そのため、酸化ガソリンにSOxやNOxなどの成分が反応することはなく、噴射口21aへのデポジットの堆積が抑制される。
また、エンジンの運転状態が高負荷領域にあるとき、吸気行程で燃料噴射弁21により燃焼室16に高圧燃料を噴射し、圧縮行程で燃焼室16全体に均質混合気が形成され、点火プラグ25によりこの均質混合気に点火することで均質燃焼が実行される。このときも前述と同様に、排気行程で、塩基性溶媒噴射弁26により燃料噴射弁21の噴射口21aに向けて塩基性溶媒を所定期間噴射することで、燃料噴射弁21の噴射口21aに残留する酸化ガソリンを還元して洗い流すため、酸化ガソリンにSOxやNOxなどの成分が反応することはなく、噴射口21aへのデポジットの堆積が抑制される。
なお、塩基性溶媒により燃料噴射弁21の噴射口21aから脱離したガソリンは、燃焼室16内の燃焼ガスにより気化された後、燃焼して外部に排出される。
このように実施例1の内燃機関にあっては、燃焼室16に連通する吸気ポート17及び排気ポート18を設け、吸気弁19及び排気弁20により開閉可能とし、燃焼室16に燃料を噴射する燃料噴射弁21を設けると共に燃焼室16の混合気に着火する点火プラグ25を設け、燃料噴射弁21に隣接してこの燃料噴射弁21の噴射口21aに向けて塩基性溶媒を噴射する塩基性溶媒噴射弁26設けている。
従って、燃料噴射後に燃料噴射弁21の噴射口21aに燃料が残留し、且つ、酸化していても、塩基性溶媒噴射弁26からこの噴射口21aに向けて塩基性溶媒が噴射されることで、酸化燃料はこの塩基性溶媒により還元されて洗い流されることとなり、酸化燃料が燃焼ガスやEGRガス中のSOxやNOxなどと反応することはなく、燃料噴射弁21の噴射口21aへのデポジットの堆積を抑制することができ、その結果、エンジンの燃焼改善を図ることができる。
また、エンジンの排気行程時に、塩基性溶媒噴射弁26により燃料噴射弁21の噴射口21aに向けて塩基性溶媒を噴射している。従って、噴射口21aに付着している酸化燃料は塩基性溶媒により還元されて脱離した後、高温の燃焼ガスにより気化、燃焼することとなり、燃焼室16での燃焼に悪影響を与えることなく酸化燃料を噴射口21aから取り除くことができる。
図3は、本発明の実施例2に係る内燃機関における燃料及び塩基性溶媒の噴射タイミングを表すタイムチャートである。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例2の内燃機関の基本的な構成は、上述した実施例1と同様であるため、図1を用いて説明する。本実施例では、燃焼室16に、燃料噴射弁21に隣接してその噴射口21aに向けて塩基性溶媒を噴射する塩基性溶媒噴射弁26設け、エンジンの排気行程及び吸気行程で、塩基性溶媒噴射弁26により燃料噴射弁21の噴射口21aに向けて塩基性溶媒を噴射している。
即ち、図1及び図3に示すように、エンジンの運転状態に応じて、吸気行程または圧縮行程で、燃料噴射弁21により燃焼室16に高圧燃料を噴射すると、燃焼室16に均質混合気または成層混合気が形成され、点火プラグ25によりこの混合気に点火することで、均質燃焼または成層燃焼が実行される。そして、排気行程で、塩基性溶媒噴射弁26により燃料噴射弁21の噴射口21aに向けて塩基性溶媒の1次噴射を実行することで、燃料噴射弁21の噴射口21aに残留する酸化ガソリンを還元して洗い流す。また、続く吸気行程の前期で、且つ、燃料噴射弁21からの燃料噴射前に、塩基性溶媒噴射弁26により燃料噴射弁21の噴射口21aに向けて塩基性溶媒の2次噴射を実行することで、塩基性溶媒の1次噴射で還元し切れなかった酸化ガソリンを還元して噴射口21aから取り除く。
そのため、燃料噴射弁21の噴射口21aに残留した酸化ガソリンにSOxやNOxなどの成分が反応することはなく、噴射口21aへのデポジットの堆積が抑制される。なお、塩基性溶媒により燃料噴射弁21の噴射口21aから脱離したガソリンは、燃焼室16内の燃焼ガスにより気化された後、燃焼して外部に排出される。
このように実施例2の内燃機関にあっては、燃焼室16に燃料を噴射する燃料噴射弁21に隣接してこの燃料噴射弁21の噴射口21aに向けて塩基性溶媒を噴射する塩基性溶媒噴射弁26を設け、エンジンの吸気行程及び排気行程で、塩基性溶媒噴射弁26により燃料噴射弁21の噴射口21aに向けて塩基性溶媒を噴射している。
従って、燃料噴射後に、燃料噴射弁21の噴射口21aに酸化した燃料が付着していても、塩基性溶媒噴射弁26からこの噴射口21aに向けて2度にわたって塩基性溶媒が噴射されることで、酸化燃料はこの塩基性溶媒により確実に還元されて洗い流されることとなり、酸化燃料が燃焼ガスやEGRガス中のSOxやNOxなどと反応することはなく、燃料噴射弁21の噴射口21aへのデポジットの堆積を抑制することができ、その結果、エンジンの燃焼改善を図ることができる。また、エンジンの吸気行程で、燃焼室16に塩基性溶媒を噴射するため、この塩基性溶媒の気化熱により燃焼室16の温度を低下させることができ、空気過剰率を向上することができると共に、ノッキングを抑制することができる。
図4は、本発明の実施例3に係る内燃機関を表す要部断面図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例3の内燃機関にて、図4に示すように、燃焼室16の上部略中央に燃料噴射弁21及び点火プラグ25が装着される一方、排気ポート18に燃料噴射弁21の噴射口21aに向けて塩基性溶媒を噴射可能な塩基性溶媒噴射弁26が装着されている。この塩基性溶媒噴射弁26は、排気ポート18における燃焼室16の近傍に位置して設けられ、先端部が燃焼室16側に突出し、且つ、燃料噴射弁21側に傾斜して取付けられており、排気弁20の開放時に、噴射口26aから燃焼室16に位置する燃料噴射弁21の噴射口21aに向けて斜め下方に塩基性溶媒を噴射することができる。そして、塩基性溶媒噴射弁26にはデリバリパイプ27を介して塩基性溶媒噴射ポンプ28、塩基性溶媒タンク29が連結されている。
従って、エンジンの運転状態に応じて、吸気行程または圧縮行程で、燃料噴射弁21により燃焼室16に高圧燃料を噴射すると、燃焼室16に均質混合気または成層混合気が形成され、点火プラグ25によりこの混合気に点火することで、均質燃焼または成層燃焼が実行される。そして、排気行程で、排気弁20が開放状態になると、排気ポート18の塩基性溶媒噴射弁26から燃料噴射弁21の噴射口21aに向けて塩基性溶媒が噴射されることで、燃料噴射弁21の噴射口21aに残留する酸化ガソリンを還元して洗い流す。
そのため、燃料噴射弁21の噴射口21aに残留した酸化ガソリンにSOxやNOxなどの成分が反応することはなく、噴射口21aへのデポジットの堆積が抑制される。なお、塩基性溶媒により燃料噴射弁21の噴射口21aから脱離したガソリンは、燃焼室16内の燃焼ガスにより気化された後、燃焼して外部に排出される。
このように実施例3の内燃機関にあっては、燃焼室16に燃料を噴射する燃料噴射弁21に対して、排気ポート18にこの燃料噴射弁21の噴射口21aに向けて塩基性溶媒を噴射可能な塩基性溶媒噴射弁26を設け、エンジンの排気行程で、排気弁20に開放時に塩基性溶媒噴射弁26により燃料噴射弁21の噴射口21aに向けて塩基性溶媒を噴射している。
従って、燃料噴射後に、燃料噴射弁21の噴射口21aに酸化した燃料が付着していても、塩基性溶媒噴射弁26からこの噴射口21aに向けて塩基性溶媒が噴射されることで、酸化燃料はこの塩基性溶媒により還元されて洗い流されることとなり、酸化燃料が燃焼ガスやEGRガス中のSOxやNOxなどと反応することはなく、燃料噴射弁21の噴射口21aへのデポジットの堆積を抑制することができ、その結果、エンジンの燃焼改善を図ることができる。また、塩基性溶媒噴射弁26を排気ポート18に設けたことで、燃焼室16における燃料噴射弁21及び点火プラグ25の取付スペースを適正に確保することができる。
図5は、本発明の実施例4に係る内燃機関を表す要部断面図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例4の内燃機関において、図5に示すように、燃焼室16の上部に吸気ポート17及び排気ポート18が形成され、この吸気ポート17及び排気ポート18に対して吸気弁19及び排気弁20の下端部が位置している。燃焼室16の上部略中央には、この燃焼室16に直接燃料(ガソリン)を噴射する第1燃料噴射弁21が装着され、この第1燃料噴射弁21にはデリバリパイプ22を介して燃料噴射ポンプ23、燃料タンク24が連結されている。そして、燃料噴射弁21の近傍に隣接して点火プラグ25が装着されている。また、吸気ポート17には、この吸気ポート17に燃料(ガソリン)を噴射する第2燃料噴射弁31が装着されており、この第2燃料噴射弁31は、先端部が燃焼室16側を向いて傾斜状態で取付けられており、噴射口31aから吸気ポート17に燃料を噴射することができる。そして、第2燃料噴射弁31にはデリバリパイプ32、燃料噴射ポンプ33を介して燃料タンク24が連結されている。
そして、本実施例では、第1燃料噴射弁21の噴射口21aに向けて塩基性溶媒を供給することで、付着した酸化ガソリンを脱離させる塩基性溶媒噴射弁26が設けられている。そして、この塩基性溶媒噴射弁26にはデリバリパイプ27を介して塩基性溶媒噴射ポンプ28、塩基性溶媒タンク29が連結されている。
そして、電子制御ユニット(ECU)30は、各燃料噴射弁21,31の燃料噴射タイミング及び点火プラグ25の点火時期などを制御可能となっている。即ち、ECU30は、各燃料噴射ポンプ23,33を制御することで各デリバリパイプ22,32内の燃圧を所定値に維持しており、検出した吸入空気量Q、スロットル開度(アクセル開度)θ、エンジン回転数Neなどのエンジン運転状態に基づいて燃料噴射量、噴射時期、点火時期などを決定し、第1燃料噴射弁21及び第2燃料噴射弁31を制御している。即ち、エンジン運転状態に基づいて第1燃料噴射弁21により燃焼室16に直接燃料を噴射するか、第2燃料噴射弁31により吸気ポート17に燃料を噴射するか、または、両方の燃料噴射弁21,31を用いて燃焼室16及び吸気ポート17に燃料を噴射するかを決定している。
また、ECU30は、塩基性溶媒噴射弁26の噴射タイミングを制御可能となっている。即ち、ECU30は、塩基性溶媒噴射ポンプ28を制御することでデリバリパイプ27内の溶媒圧を所定値に維持しており、燃料噴射タイミングに基づいて塩基性溶媒の噴射時期を決定し、塩基性溶媒噴射弁26を制御することで塩基性溶媒噴射を実行している。本実施例のエンジンは燃焼室16及び吸気ポート17に燃料を噴射する2つの燃料噴射弁21,31を有するエンジンであり、エンジン運転状態に応じて燃焼室16または吸気ポート17に燃料を噴射するものである。そのため、ECU30は、各燃料噴射弁21,31の燃料噴射時期に基づいて塩基性溶媒噴射弁26を制御し、全負荷領域で第2燃料噴射弁31が稼動し、第1燃料噴射弁21が休止しているときに、この第1燃料噴射弁21の噴射口21aに向けて塩基性溶媒を噴射するようにしている。
従って、エンジンの全負荷領域にて、第2燃料噴射弁31が稼動して吸気ポート17にだけ燃料を噴射しているとき、休止している第1燃料噴射弁21の噴射口21aに向けて塩基性溶媒噴射弁26から塩基性溶媒が噴射されることで、この第1燃料噴射弁21の噴射口21aに残留する酸化ガソリンを還元して洗い流す。そのため、第1燃料噴射弁21の噴射口21aに残留した酸化ガソリンにSOxやNOxなどの成分が反応することはなく、噴射口21aへのデポジットの堆積が抑制される。なお、塩基性溶媒により第1燃料噴射弁21の噴射口21aから脱離したガソリンは、燃焼室16内の燃焼ガスにより気化された後、燃焼して外部に排出される。
このように実施例4の内燃機関にあっては、燃焼室16に燃料を噴射する第1燃料噴射弁21と、吸気ポート17に燃料を噴射する第2燃料噴射弁31とを設け、この第1燃料噴射弁21の噴射口21aに向けて塩基性溶媒を噴射可能な塩基性溶媒噴射弁26を設け、第1燃料噴射弁21の休止時に、塩基性溶媒噴射弁26により第1燃料噴射弁21の噴射口21aに向けて塩基性溶媒を噴射している。
従って、第1燃料噴射弁21から燃料を噴射した後に、その噴射口21aに酸化した燃料が付着していても、第1燃料噴射弁21の休止時に塩基性溶媒噴射弁26からこの噴射口21aに向けて塩基性溶媒が噴射されることで、酸化燃料はこの塩基性溶媒により還元されて洗い流されることとなり、酸化燃料が燃焼ガスやEGRガス中のSOxやNOxなどと反応することはなく、第1燃料噴射弁21の噴射口21aへのデポジットの堆積を抑制することができ、その結果、エンジンの燃焼改善を図ることができる。
なお、上述した実施例4では、燃焼室16に燃料を噴射する第1燃料噴射弁21と、吸気ポート17に燃料を噴射する第2燃料噴射弁31とを有するエンジンに対して、第1燃料噴射弁21の休止時に、塩基性溶媒噴射弁26によりその噴射口21aに塩基性溶媒を噴射して付着した酸化ガソリンを還元して除去するようにしたが、休止可能な気筒を有するエンジンに対しても適用することができる。休止している気筒では、燃料噴射弁の噴射口に付着している酸化燃料に対して、残留ガスやブローバイガス中のSOxやNOxが反応しやすく、デポジットが堆積しやすい構造となっている。
即ち、複数の気筒を有すると共に、各気筒(燃焼室)に燃料を噴射する燃料噴射弁をそれぞれ有し、運転状態に応じて一部の燃料噴射弁による燃料噴射を実行しない休止可能な気筒を有するエンジンにおいて、休止している気筒の燃料噴射弁に対して、塩基性溶媒噴射弁によりその噴射口に向けて塩基性溶媒を噴射する。従って、燃料噴射弁の噴射口に付着した酸化燃料は、その休止時に塩基性溶媒により還元されて洗い流されることとなり、デポジットの堆積を抑制することができる。
図6は、本発明の実施例5に係る内燃機関を表す要部断面図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例5の内燃機関において、図6に示すように、燃焼室16の上部に吸気ポート17及び排気ポート18が形成され、この吸気ポート17及び排気ポート18に対して吸気弁19及び排気弁20の下端部が位置している。燃焼室16の上部略中央には、燃料噴射手段と塩基性溶媒噴射手段を兼用する噴射弁41が装着され、この噴射弁41にはデリバリパイプ42を介して噴射ポンプ43が連結され、2つの分岐通路44,45により燃料タンク24及び塩基性溶媒タンク29が連結されている。そして、この分岐通路44,45にそれぞれ開閉弁46,47が装着されている。また、吸気ポート17には、燃料噴射弁31が装着され、この燃料噴射弁31にはデリバリパイプ32を介して噴射ポンプ33及び燃料タンク24が連結されている。更に、噴射弁41の近傍に隣接して点火プラグ25が装着されている。
電子制御ユニット(ECU)30は、開閉弁46,47の開閉タイミング、噴射弁41の噴射タイミング、燃料噴射弁31の開閉タイミング、点火プラグ25の点火時期などを制御可能となっている。即ち、ECU30は、開閉弁46,47の開閉タイミングを制御することで、燃料タンク24の燃料または塩基性溶媒タンク29の塩基性溶媒を噴射弁41に供給可能である。そして、ECU30は、噴射ポンプ43を制御することでデリバリパイプ42内の燃料または塩基性溶媒の圧力を所定値に維持しており、検出した吸入空気量Q、スロットル開度(アクセル開度)θ、エンジン回転数Neなどのエンジン運転状態に基づいて燃料または塩基性溶媒の噴射量、噴射時期、点火時期などを決定し、噴射弁41を制御している。また、ECU30は、燃料噴射ポンプ33を制御することでデリバリパイプ32内の燃圧を所定値に維持しており、エンジン運転状態に基づいて燃料噴射量及び噴射時期などを決定し、燃料噴射弁31を制御している。
即ち、エンジン運転状態に基づいて噴射弁41により燃焼室16に直接燃料を噴射するか、燃料噴射弁31により吸気ポート17に燃料を噴射するか、または、両方の噴射弁31,41を用いて燃焼室16及び吸気ポート17に燃料を噴射するかを決定している。そして、燃料噴射弁31により吸気ポート17に燃料を噴射するとき、噴射弁41により燃焼室16塩基性溶媒を噴射するようにしている。
従って、エンジン運転状態により燃焼室16に燃料を噴射する必要があるとき、開閉弁46を開放して開閉弁47を閉止し、燃料タンク24の燃料を分岐通路44から噴射ポンプ43に供給する。そして、この噴射ポンプ43を作動してデリバリパイプ42内の燃圧を一定に維持し、噴射弁41を駆動することで燃焼室16に燃料を噴射する。一方、吸気ポート17にだけ燃料を噴射する必要があるとき、開閉弁46を閉止して開閉弁47を開放し、塩基性溶媒タンク29の塩基性溶媒を分岐通路45から噴射ポンプ43に供給する。そして、この噴射ポンプ43を作動してデリバリパイプ42内の溶媒圧を一定に維持し、噴射弁41を駆動することで燃焼室16に塩基性溶媒を噴射する。
即ち、燃焼室16に燃料を噴射する必要がないとき、噴射弁41は塩基性溶媒を燃焼室16に噴射することとなり、噴射口41aに付着して残留していた酸化ガソリンを還元して洗い流す。そのため、噴射弁41の噴射口41aに残留した酸化ガソリンにSOxやNOxなどの成分が反応することはなく、噴射口41aへのデポジットの堆積が抑制される。なお、噴射弁41から噴射した塩基性溶媒は、噴射口41aに付着した酸化ガソリンを脱離した後、このガソリンと共に燃焼室16内の燃焼ガスにより気化された後、燃焼して外部に排出される。
このように実施例5の内燃機関にあっては、燃焼室16に噴射弁41を設け、この噴射弁41にデリバリパイプ42、噴射ポンプ43、開閉弁46を有する分岐通路44により燃料タンク24を連結すると共に、開閉弁47を有する分岐通路45により塩基性溶媒タンク29に連結し、燃焼室16に燃料を噴射する必要がないときに、開閉弁47を開放して噴射弁41により塩基性溶媒を燃焼室16に噴射している。
従って、噴射弁41から燃料を噴射した後に、その噴射口41aに酸化した燃料が付着していても、続いてこの噴射弁41から塩基性溶媒が噴射されることで、酸化燃料はこの塩基性溶媒により還元されて洗い流されることとなり、酸化燃料が燃焼ガスやEGRガス中のSOxやNOxなどと反応することはなく、噴射弁41の噴射口41aへのデポジットの堆積を抑制することができ、その結果、エンジンの燃焼改善を図ることができる。また、エンジンの吸気行程で、燃焼室16に塩基性溶媒を噴射する場合、この塩基性溶媒の気化熱により燃焼室16の温度を低下させることができ、空気過剰率を向上することができると共に、ノッキングを抑制することができる。
以上のように、本発明に係る内燃機関は、燃料噴射手段の噴射口に塩基性溶媒を供給する塩基性溶媒供給手段を設けることでデポジットの生成・堆積を防止するものであり、いずれの種類の内燃機関に用いても好適である。
16 燃焼室
17 吸気ポート
18 排気ポート
19 吸気弁
20 排気弁
21 燃料噴射弁、第1燃料噴射弁(燃料噴射手段)
24 燃料タンク
25 点火プラグ
26 塩基性溶媒噴射弁(塩基性溶媒供給手段)
29 塩基性溶媒タンク
31 第2燃料噴射弁(燃料噴射手段)
41 噴射弁
46,47 開閉弁
17 吸気ポート
18 排気ポート
19 吸気弁
20 排気弁
21 燃料噴射弁、第1燃料噴射弁(燃料噴射手段)
24 燃料タンク
25 点火プラグ
26 塩基性溶媒噴射弁(塩基性溶媒供給手段)
29 塩基性溶媒タンク
31 第2燃料噴射弁(燃料噴射手段)
41 噴射弁
46,47 開閉弁
Claims (9)
- 燃焼室と、該燃焼室に連通する吸気ポート及び排気ポートと、前記吸気ポート及び前記排気ポートをそれぞれ開閉可能な吸気弁及び排気弁と、前記燃焼室に燃料を噴射する燃料噴射手段と、前記燃焼室の混合気に着火する点火プラグと、前記燃料噴射手段の噴射口に塩基性溶媒を供給する塩基性溶媒供給手段とを具えたことを特徴とする内燃機関。
- 請求項1に記載の内燃機関において、前記燃焼室の上部略中央に前記燃料噴射手段としての燃料噴射弁が設けられ、該燃料噴射弁に隣接して前記塩基性溶媒供給手段としての塩基性溶媒噴射弁が設けられたことを特徴とする内燃機関。
- 請求項1に記載の内燃機関において、前記燃焼室の上部略中央に前記燃料噴射手段としての燃料噴射弁が設けられ、前記排気ポートに前記塩基性溶媒供給手段としての塩基性溶媒噴射弁が設けられたことを特徴とする内燃機関。
- 請求項1に記載の内燃機関において、前記塩基性溶媒供給手段としての塩基性溶媒噴射弁は、前記燃料噴射手段としての燃料噴射弁の非作動時に該燃料噴射弁の噴射口に向けて塩基性溶媒を噴射することを特徴とする内燃機関。
- 請求項1に記載の内燃機関において、前記塩基性溶媒供給手段は、内燃機関の排気行程時に前記燃料噴射手段の噴射口に向けて塩基性溶媒を噴射することを特徴とする内燃機関。
- 請求項1に記載の内燃機関において、前記塩基性溶媒供給手段は、内燃機関の吸気行程時に前記燃料噴射手段の噴射口に向けて塩基性溶媒を噴射することを特徴とする内燃機関。
- 請求項1に記載の内燃機関において、前記燃料噴射手段は、前記燃焼室に燃料を噴射する第1燃料噴射弁と、前記吸気ポートに燃料を噴射する第2燃料噴射弁とを有し、前記塩基性溶媒供給手段は、前記第2燃料噴射弁が作動して前記第1燃料噴射弁が作動していないときに該第1燃料噴射弁の噴射口に塩基性溶媒を噴射することを特徴とする内燃機関。
- 請求項1に記載の内燃機関において、運転状態に応じて燃料噴射を実行しない休止可能な気筒を有し、前記塩基性溶媒供給手段は、前記休止可能な気筒が休止状態にあるとき前記燃料噴射手段の噴射口に塩基性溶媒を噴射することを特徴とする内燃機関。
- 請求項1に記載の内燃機関において、前記燃料噴射手段と前記塩基性溶媒供給手段は共通の噴射弁であり、該噴射弁に燃料を供給する燃料供給路と塩基性溶媒を供給する塩基性溶媒通路が切換可能に設けられたことを特徴とする内燃機関。
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JP2004332116A JP2006144572A (ja) | 2004-11-16 | 2004-11-16 | 内燃機関 |
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JP2004332116A JP2006144572A (ja) | 2004-11-16 | 2004-11-16 | 内燃機関 |
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JP2006144572A true JP2006144572A (ja) | 2006-06-08 |
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Family Applications (1)
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JP2004332116A Pending JP2006144572A (ja) | 2004-11-16 | 2004-11-16 | 内燃機関 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006144572A (ja) |
-
2004
- 2004-11-16 JP JP2004332116A patent/JP2006144572A/ja active Pending
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