JP2006143928A - 水中生物付着防止シートの貼付け方法及びそれを用いた設備機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】複雑な形状の被接着面であっても容易に均一な押付け力を得ることを可能とし、手間をかけずに生物付着防止シートを被接着面に貼り付けることを可能とする。
【解決手段】海水などの生物の生息が可能な流体を媒体とする熱交換器や配管或いは水路などの設備機器の前記媒体と接する被接着面2に接着剤3を塗布して生物付着防止用シート1を貼り付けるに際し、まず生物付着防止用シート1の外面を気密性の高いカバー4で覆い、次にカバー4の周囲と被接着面2との境界部を目張り用テープ5により密閉した後、該カバー内の空気を吸引して負圧層を形成することにより、カバ4ーに生物付着防止用シート1に対する押付け力を発生させて、生物付着防止用シート1を被接着面2に接着する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、熱交換器や配管或いは水路などの設備機器において、海水などの生物の生息が可能な流体が接触する面に水中生物付着防止シートを貼り付ける方法及びそれを用いた設備機器に関する。
例えば海水を冷却水として取水する発電所においては、熱交換器伝熱管の入口や出口の管板に、イガイ、フジツボ、ヒドロ虫或いは海草類等(以下水中生物と称する)が付着することがある。これら水中生物の付着の防止手段として、例えば海水と接触する面(以下被接着面と呼ぶ)に電気的被覆が施されたパネル状チタンシートなどを貼り付けることが考えられている(例えば、特許文献1)。
ところで、このような生物付着防止シートを設備機器の被接着面に貼り付ける従来の方法としては、機械的な押付け、或いは加圧方法が用いられている。
図9は、機械的な押付けによる生物付着防止シートの貼付け方法を説明するための図である。
この方法は、図9に示すように設備機器の被接着面2にエポキシ系の接着剤3を塗布して生物付着防止シート1を配置し、その上に生物付着シート貼付け冶具16を設置して、この冶具16を固定端17側から鉛直に押付けることにより、被接着面2に生物付着防止シート1を貼り付ける方法である。
また、図10は、加圧による生物付着防止シートの貼付け方法を説明するための図である。
この方法は、図10に示すように容器18内で設備の被接着面2に接着剤3を塗布して生物付着防止シート1を配置した後、容器18を密閉し、水圧もしくは空気圧を用いて生物付着防止シート1を被接着面2に押付けることにより、被接着面2に生物付着防止シート1を貼り付ける方法である。
特開2000−119884号公報
しかし、前者の機械的な押付けによる生物付着防止シートの貼付け方法では、設備機器の被接着面2への生物付着防止シート1の貼付けに機械的な押付け力を与えるための冶具16とこの冶具16を支えるための固定端17が必要となる。また、設備の被接着面2がコーナ部や複雑な形状の場合には、形状にあった冶具16を製作しておく必要がある。さらに、このような冶具16が用意されていても、生物付着防止シート1に対する押付け力を均一にできないこともある。
また、後者の加圧による生物付着防止シートの貼付け方法では、生物付着防止シート1の貼付け面積が小さい場合も被接着面2を密閉し、加圧しなければならない。また、生物付着防止シート1と被接着面2を接着させる接着剤3の凝固時間が短い場合、容器の密閉及び加圧工程に多くの時間が必要とされるため、一度の加圧において貼り付けることのできる生物付着防止シート1の範囲が限定される。従って、広い範囲に生物付着防止シート1を貼り付ける際には、多くの貼付け、密閉、加圧工程を繰返す必要がある。
このように従来の生物付着防止シートの貼付け方法においては、設備機器の被接着面への生物付着防止シート1を貼り付けに多くの手間と時間がかかり、特に複雑な形状への生物付着防止シート1の貼付けが困難で、作業性が悪いなどの問題がある。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、複雑な形状の被接着面であっても容易に均一な押付け力を得ることが可能となり、手間をかけずに生物付着防止シートを被接着面に貼り付けることができる作業性のよい水中生物付着防止シートの貼付け方法及びそれを用いた設備機器を提供することを目的とする。
本発明は上記の目的を達成するため、次のような方法により設備の被接着面に水中生物付着防止シートを貼り付けるものである。
請求項1に対応する発明は、海水などの生物の生息が可能な流体を媒体とする熱交換器や配管或いは水路などの設備機器の前記媒体と接する被接着面に接着剤を塗布して生物付着防止用シートを貼り付けるに際し、まず前記生物付着防止用シートの外面を気密性の高いカバーで覆い、次にカバーの周囲と被接着面との境界部を密閉した後、該カバー内の空気を吸引して負圧層を形成することにより、前記カバーに前記生物付着防止用シートに対する押付け力を発生させて、前記生物付着防止用シートを前記被接着面に接着する。
請求項2に対応する発明は、請求項1に対応する発明の水中生物付着防止シートの貼付け方法において、前記カバーは柔軟性を有し、狭い部分や複雑な形状の被接着面に対しても生物付着防止シートの貼付けを可能にするとともに、前記境界部は冶具により密閉されている。
請求項3に対応する発明は、請求項1又は請求項2に対応する発明の水中生物付着防止シートの貼付け方法において、前記カバー又は冶具に孔を設け、この孔を通して凝固に必要な気質成分もしくは水質成分を取込み可能にする。
請求項4に対応する発明は、請求項1又は請求項2に対応する発明の水中生物付着防止シートの貼付け方法において、前記カバーの内面に前記生物付着防止シートと前記カバーとの間に均一な空気層を形成するための起伏又は突起を設ける。
請求項5に対応する発明は、請求項1又は請求項2に対応する発明の水中生物付着防止シートの貼付け方法において、前記生物付着防止シートと前記カバーの間に均一な空気層が形成されるように固体物質を挟み込む。
請求項6に対応する発明は、請求項1又は請求項2に対応する発明の水中生物付着防止シートの貼付け方法において、前記生物付着防止シートと前記カバーの間に均一な空気層を形成するための多孔物質を挟み込む。
請求項7に対応する発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に対応する発明の水中生物付着防止シートの貼付け方法において、前記生物付着防止シートの上面周囲部及び前記生物付着防止シートの外周の前記被接着面上に接着剤が付着しない部材を貼り付けて前記生物付着防止シートの着座面と被接着面との隙間から食み出した接着剤により前記カバーが被接着面に接着しないようにする。
請求項8に対応する発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に対応する発明の水中生物付着防止シートの貼付け方法において、前記カバーの少なくとも生物付着防止シートの周囲部に対応する内周面に接着剤が付着しない部材で覆う。
請求項9に対応する発明は、請求項1乃至請求項8のいずれか一項に対応する発明の水中生物付着防止シートの貼付け方法により、海水などの生物の生息が可能な流体との接触面に水中生物付着防止シートが貼り付けられた熱交換器や配管或いは水路などの設備機器を構成する。
本発明によれば、複雑な形状の被接着面であっても、設備機器の被接着面への生物付着防止シートの貼付け作業性を良くすることが可能となる。
以下本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1(a),(b)は、本発明による水中生物付着防止シートの貼付け方法の第1の実施形態を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)のA−A´線に沿う矢視断面図である。
図1(a),(b)において、2は例えば熱交換器の海水などと接触する面の被接着面であり、この被接着面2に対して接着剤との接着性をよくするため、予め粗面化処理しておく。
まず、被接着面2に例えばエポキシ系の接着剤3を塗布し、その上面に四辺形からなる例えばチタン(Ti)からなる生物付着防止シート1を着座させる。
次にこの生物付着防止シート1を覆うように気密性の高いカバー4を配置し、このカバー4の周囲と被接着面との境界部を冶具としての目張り用の接着テープ5により密閉する。この際、カバー4と生物付着防止シート1との間にホース6の一端部を挿入し、周囲を完全に密封した状態にする。
この状態で、ホース6の他端部に調整タンク8を介して接続された真空ポンプ7によりカバー4と生物付着防止シート1との間に存する空気を吸引する。すると、カバー4と生物付着防止シート1との間に負圧層が形成され、カバー4の上面からは大気圧により生物付着防止シート1に対して押付け力が作用する。
ここで、生物付着防止シート1の貼付け状態を確認した後、真空ポンプ7による真空引きを停止する。そして、カバー4を取外して一連の作業を完了する。
以上の手順を流れ図で示すと図2のようになる。
このように第1の実施形態では、接着剤3が塗布された被接着面2に生物付着防止シート1を配置し、この生物付着防止シート1の上面を覆うように設けられた気密性の高いカバー4の周囲を簡単な目張りにより密閉し、カバー4内に挿入されたホース6を通して真空ポンプ7による真空引きにより負圧層を形成することで、カバー4に生物付着防止シート1に対する押付け力を作用させて生物付着防止シート1を被接着面2に接着するようにしたので、従来のように機械的な押付けや密閉容器を用いた加圧により生物付着防止シート1を貼り付ける場合に比べて、大掛かりな装置や機器が不要となり、簡単且つ容易に生物付着防止シート1の貼付けを行うことができ、作業効率を大幅に向上させることができる。
(第2の実施形態)
図3(a),(b)は本発明による水中生物付着防止シートの貼付け方法の第2の実施形態を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)のB―B´線に沿う矢視断面図である。
図3(a),(b)において、第1の実施形態と同様に被接着面2に接着剤3を塗布し、その上面に生物付着防止シート1を着座させた後、この生物付着防止シート1を覆うように適宜位置に孔10aを設けたカバー10を配置し、このカバー10の周囲と被接着面2との境界部を目張り用の接着テープ5により密閉する。この際、カバー10と生物付着防止シート1との間にホース6の一端部を挿入し、周囲を完全に密封した状態にする。
この状態で、ホース6の他端部に接続された図示しない真空ポンプにより孔10aを設けたカバー10と生物付着防止シート1との間に存する空気を吸引する。すると、カバー10と生物付着防止シート1との間に負圧層が形成され、カバー10の上面からは大気圧により生物付着防止シート1に対して押付け力が作用する。このときカバー10に設けた孔10aを通して若干の空気もしくは空気中に含まれる水分が負圧層内に流入する。
従って、第1の実施形態と同様の作用効果が得られることに加えて、カバー10に設けた孔10aより接着剤3の凝固に必要な気質成分、もしくは生物付着防止成分を取込むことが可能となるので、生物付着防止シート1を確実に被接着面2に接着させることができる。
(第3の実施形態)
図4(a)〜(c)は本発明による水中生物付着防止シートの貼付け方法の第3の実施形態を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)のC−C´線に沿う矢視断面図、(c)はカバーの内側面を示す斜視図である。
図4(a),(b)において、第1の実施形態と同様に被接着面2に接着剤3を塗布し、その上面に生物付着防止シート1を着座させた後、この生物付着防止シート1の上面を覆うように内面に多数の突起又は起伏部11aを有する例えば図4(c)に示すようなエアークッション(気泡緩衝材)をカバー11として配置し、このカバー11の周囲と被接着面2との境界部を目張り用の接着テープ5により密閉する。この際、カバー11と生物付着防止シート1との間にホース6の一端部を挿入し、周囲を完全に密封した状態にする。
この状態で、ホース6の他端部に接続された図示しない真空ポンプによりカバー11と生物付着防止シート1との間に存する空気を吸引する。すると、カバー11の内面に有する多数の突起11aにより、カバー11と生物付着防止シート1との間に気抜きの流路が形成されるため、カバー11と生物付着防止シート1との間に均一な負圧層が形成され、カバー11の上面から加わる大気圧により生物付着防止シート1に対して均一な押付け力が作用する。
従って、第1の実施形態と同様の作用効果が得られることに加えて、生物付着防止シート1に作用する押付け力を均一にすることができ、生物付着防止シート1を確実に被接着面2に接着させることができる。
(第4の実施形態)
図5(a)〜(c)は本発明による水中生物付着防止シートの貼付け方法の第4の実施形態を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)のD−D´線に沿う矢視断面図、(c)は水中生物付着防止シートの上面を示す斜視図である。
図5(a),(b)において、第1の実施形態と同様に被接着面2に接着剤3を塗布し、その上面に生物付着防止シート1を着座させた後、この生物付着防止シート1の上面に図5(c)に示すように複数本の棒状の固体物質12を等間隔を存して並設し、その上面を覆うようにカバー4を配置し、このカバー4の周囲と被接着面2との境界部を目張り用の接着テープ5により密閉する。この際、カバー11と生物付着防止シート1との間にホース6の一端部を挿入し、周囲を完全に密封した状態にする。
この状態で、ホース6の他端部に接続された図示しない真空ポンプによりカバー4と生物付着防止シート1との間に存する空気を吸引する。すると、生物付着防止シート1とカバー4との間には複数本の棒状の固体物質12が等間隔を存して配設されているため、カバー4と生物付着防止シート1との間に均一な負圧層が形成され、カバー11の上面からは大気圧により生物付着防止シート1に対して均一な押付け力が作用する。
従って、第1の実施形態と同様の作用効果が得られることに加えて、生物付着防止シート1に作用する押付け力を均一にすることができるので、生物付着防止シート1を確実に被接着面2に接着させることができる。
(第5の実施形態)
図6は本発明による水中生物付着防止シートの貼付け方法の第5の実施形態を示す断面図である。
図5に示す実施形態では、生物付着防止シート1の上面に複数本の棒状の固体物質12を等間隔を存して並設したが、第6の実施形態では生物付着防止シート1の上面にスポンジのような多孔物質13を設け、その上面を覆うようにカバー4を配置するようにしたものである。
この生物付着防止シート1とカバー4との間に多孔物質13を設けた状態で、図示しないホースによりカバー4と生物付着防止シート1との間に存する空気を吸引すると、生物付着防止シート1とカバー4との間には多孔層が存しているため、均一な負圧層が形成され、カバー11の上面から加わる大気圧により生物付着防止シート1に対して均一な押付け力が作用する。
従って、第1の実施形態と同様の作用効果が得られることに加えて、生物付着防止シート1に作用する押付け力を均一にすることができるので、生物付着防止シート1を確実に被接着面2に接着させることができる。
(第6の実施形態)
図7(a)〜(c)は本発明による水中生物付着防止シートの貼付け方法の第6の実施形態を示し、(a)は断面図、(b),(c)は水中生物付着防止シートの辺部より接着剤が食み出した状態を説明するための拡大図である。
図7(a)において、第1の実施形態と同様に被接着面2に接着剤3を塗布し、その上面に生物付着防止シート1を着座させた後、この生物付着防止シート1の上面周囲部と外周囲部の被接着面2上に接着剤が付着しないテープ14を貼り付ける。その後、生物付着防止シート1の上面を覆うようにカバー4を配置し、このカバー4の周囲と被接着面2との境界部を目張り用の接着テープにより密閉する。この際、カバー4と生物付着防止シート1との間にホースの一端部を挿入し、周囲を完全に密封した状態にする。
この状態で、図示しない真空ポンプによりカバー4と生物付着防止シート1との間に存する空気を吸引する。すると、カバー4と生物付着防止シート1との間に負圧層が形成され、カバー4の上面からは大気圧により生物付着防止シート1に対して押付け力が作用する。
このとき被接着面2に塗布された接着剤3が図7(b)に示すように生物付着防止シート1の着座面との隙間から被接着面上のテープ14に食み出す。また、生物付着防止シート1の着座面との隙間から接着剤3の食み出し量が多い場合には、図7(c)に示すように接着剤3が生物付着防止シート1の上面周囲部のテープ14に盛り上る。
従って、生物付着防止シート1の着座面との隙間から食み出した接着剤3によりカバー4が被接着面2に付着しないので、真空引きを停止後、カバー4を容易に取外すことができ、作業性の良いものとなる。そして、カバー4を取外した後は、テープ14を剥がすだけで、図7(b),(c)いずれの場合も図示矢印の右側に示すように食み出した接着剤3を簡単に取除くことができる。
なお、上記第6の実施形態では、生物付着防止シート1の上面周囲部及び外周囲部の被接着面2上に接着剤が付着しないテープ14を貼り付けて、生物付着防止シート1の着座面との隙間から食み出した接着剤3によりカバー4が被接着面2に付着しないようにしたが、カバー4の少なくとも生物付着防止シート1の周囲部に対応する内周面に接着剤が付着しない部材で覆い、生物付着防止シート1の着座面との隙間から食み出した接着剤3によりカバー4が被接着面2に付着しないようにしても良い。
(第7の実施形態)
図8は本発明による水中生物付着防止シートの貼付け方法の第7の実施形態を示す断面図である。
図8において、コーナ部の被接着面2を予め粗面化した後、接着剤3を塗布し、その上に生物付着防止シート1を貼付ける。
次にこの生物付着防止シート1を覆うように柔軟性を有するカバー9を被せ、第1の実施形態と同様にカバー9の周囲と被接着面との境界部を目張り用の接着テープにより密閉する。この際、カバー9と生物付着防止シート1との間にホースの一端部を挿入し、周囲を完全に密封した状態にする。
この状態で、真空ポンプによりカバー9と生物付着防止シート1との間に存する空気を吸引すると、カバー9と生物付着防止シート1との間に負圧層が形成され、カバー9の上面から加わる大気圧により生物付着防止シート1に対して押付け力が作用する。
そして、生物付着防止シート1の貼付け状態を確認した後、真空ポンプによる真空引きを停止し、カバー9を取外して一連の作業を完了する。
このようにすれば、第1の実施形態と同様の作用効果が得られることに加え、カバー9として柔軟性を有する材質を使用することにより、被接着面2がコーナ部のような場合でも生物付着防止シート1を被着面2に簡単且つ容易に接着することができる。
なお、被接着面2としてはコーナ部以外の複雑な形状の部分に対しても前述同様に生物付着防止シート1を接着することができる。
(a),(b)は、本発明による水中生物付着防止シートの貼付け方法の第1の実施形態を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)のA−A´線に沿う矢視断面図。 同実施形態において、被接着面に水中生物付着防止シートを接着する手順を示す流れ図。 (a),(b)は本発明による水中生物付着防止シートの貼付け方法の第2の実施形態を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)のB―B´線に沿う矢視断面図。 (a)〜(c)は本発明による水中生物付着防止シートの貼付け方法の第3の実施形態を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)のC−C´線に沿う矢視断面図、(c)はカバーの内側面を示す斜視図。 (a)〜(c)は本発明による水中生物付着防止シートの貼付け方法の第4の実施形態を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)のD−D´線に沿う矢視断面図、(c)は水中生物付着防止シートの上面を示す斜視図。 本発明による水中生物付着防止シートの貼付け方法の第5の実施形態を示す断面図。 (a)〜(c)は本発明による水中生物付着防止シートの貼付け方法の第6の実施形態を示し、(a)は断面図、(b),(c)は水中生物付着防止シートの辺部より接着剤が食み出した状態を説明するための拡大図。 本発明による水中生物付着防止シートの貼付け方法の第7の実施形態を示す断面図。 従来の機械的な押付けによる生物付着防止シートの貼付け方法を説明するための断面図。 従来の加圧による生物付着防止シートの貼付け方法を説明するための断面図。
符号の説明
1…生物付着防止シート、2…被接着面、3…接着剤、4…カバー、5…目張り用テープ、6…ホース、7…真空ポンプ、8…調整タンク、9…柔軟な材質のカバー、10…孔を有するカバー、11…起伏或いは突起を有するカバー、12…均一な固体物質、13…多孔物質、14…接着剤の付かないテープ、15…接着剤の付かないシート

Claims (9)

  1. 海水などの生物の生息が可能な流体を媒体とする熱交換器や配管或いは水路などの設備機器の前記媒体と接する面(以下被接着面と呼ぶ)に接着剤を塗布して生物付着防止用シートを貼り付けるに際し、まず前記生物付着防止用シートの外面を気密性の高いカバーで覆い、次にカバーの周囲と被接着面との境界部を密閉した後、該カバー内の空気を吸引して負圧層を形成することにより、前記カバーに前記生物付着防止用シートに対する押付け力を発生させて、前記生物付着防止用シートを前記被接着面に接着することを特徴とする水中生物付着防止シートの貼付け方法。
  2. 請求項1記載の水中生物付着防止シートの貼付け方法において、前記カバーは柔軟性を有し、狭い部分や複雑な形状の被接着面に対しても生物付着防止シートの貼付けを可能にするとともに、前記境界部は冶具により密閉されていることを特徴とする水中生物付着防止シートの貼付け方法。
  3. 請求項1又は請求項2記載の水中生物付着防止シートの貼付け方法において、前記カバー又は冶具に孔を設け、この孔を通して凝固に必要な気質成分もしくは水質成分を取込み可能にしたことを特徴とする水中生物付着防止シートの貼付け方法。
  4. 請求項1又は請求項2記載の水中生物付着防止シートの貼付け方法において、前記カバーの内面に前記生物付着防止シートと前記カバーとの間に均一な空気層を形成するための起伏又は突起を設けたことを特徴とする水中生物付着防止シートの貼付け方法。
  5. 請求項1又は請求項2記載の水中生物付着防止シートの貼付け方法において、前記生物付着防止シートと前記カバーの間に均一な空気層が形成されるように固体物質を挟み込むようにしたことを特徴とする水中生物付着防止シートの貼付け方法。
  6. 請求項1又は請求項2記載の水中生物付着防止シートの貼付け方法において、前記生物付着防止シートと前記カバーの間に均一な空気層を形成するための多孔物質を挟み込むようにしたことを特徴とする水中生物付着防止シートの貼付け方法。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の水中生物付着防止シートの貼付け方法において、前記生物付着防止シートの上面周囲部及び前記生物付着防止シートの外周の前記被接着面上に接着剤が付着しない部材を貼り付けて前記生物付着防止シートの着座面と被接着面との隙間から食み出した接着剤により前記カバーが被接着面に接着しないようにしたことを特徴とする水中生物付着防止シートの貼付け方法。
  8. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の水中生物付着防止シートの貼付け方法において、前記カバーの少なくとも生物付着防止シートの周囲部に対応する内周面に接着剤が付着しない部材で覆うようにしたことを特徴とする水中生物付着防止シートの貼付け方法。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の水中生物付着防止シートの貼付け方法により、海水などの生物の生息が可能な流体との接触面に水中生物付着防止シートが貼り付けられた熱交換器や配管或いは水路などの設備機器。
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