JP2006141315A - 老化制御用栄養補助食品。 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、中高年の人々の老化を出来るだけ防ぎ、快適に加齢するようにするための老化制御用栄養補助食品に関する。これによって高齢化社会に好適な新しい発想の機能性食品の分野を開拓し、食品業界の活性化と中高年者が健康で快適加齢ができる社会を実現せんとするものである。
【解決手段】育児用粉乳に免疫ミルクを混合したものをベースとして、これに必須微量ミネラル、免疫賦活物質、ビフィズス因子、抗酸化物質などの何れかまたは全ての老化制御物質を加えたことを特徴とする老化制御用栄養補助食品である。

Description

本発明は、中高年の人々の老化を出来るだけ防ぎ、快適に加齢するようにするための老化制御用栄養補助食品に関する。これによって高齢化社会に好適な新しい発想の機能性食品の分野を開拓し、食品業界の活性化と中高年者が健康で快適加齢ができる社会を実現せんとするものである。
元気に長生きすることは万人の願いであり、古来より食物によって老化を防止しようとの試みが種々行われてきたが、満足する結果が出たとの報告を知らない。生命体の加齢による老化は、ライフスケジュールとして防ぎようがなく、それぞれの生命体に限界寿命があることは知られている。多くの学者の研究によると人間の限界寿命は120歳前後であるとされている。しかるに長寿国といわれている北欧や日本でも平均寿命は80歳前後でしかなく、限界寿命との間に大きな格差がある。このように限界寿命まで到達できない主な原因は病的老化であるといわれている。即ち、老化には生物学的老化と病的老化とがある。生物学的老化とは、加齢に伴う細胞の生理的機能の減退であり、病的老化とは、病気が原因で急速に細胞の生理的機能の減退することである。もし、生物学的老化だけであれば、人間は限界寿命の120才まで生きられるはずであるから、平均寿命との格差の主原因は、病的老化のせいである。
本発明者は、長年にわたり、老化と老化制御の研究をしてきた。その研究から、老化制御の学問が発達し、その技術が確立すれば上記のような格差をなくすことが可能であると確信するようになり、その老化促進の要因を明らかにして食生活を中心とするライフスタイルを改善することにより、老化を抑制したり、防止したりして、健康な老化過程を実現する老化制御用栄養補助食品を開発することとしたのである。
以下、本発明の科学的根拠となる老化促進要因とその特性、及びその老化制御対策について説明する。
老化は、生命体の衰えである。それは分子、細胞レベルの変化から始まり、生理的老化(生物学的老化)と病的老化の2つに大別される。生理的老化は、毛髪の変化、爪の変化、皮膚の変化、眼の変化、歯や脊椎の変化、血色の変化など外観的な変化から知ることが出来るが、脳、心臓、肝臓等の器官から血管に至るまでの器官等の機能が低下し障害を生じることによっても知ることが出来る。このような老化は、遺伝的要因のほか環境的要因によっても影響をうけるものである。
次に病的老化の特徴をいくつか挙げると、a)個人差があるがいくつもの病気をもっている、b)臓器の機能不全が現れる、c)慢性疾患が多い、d)免疫力が低下しているので治りにくいなどになる。また、老人に多い代表的な病気としては、脳血管障害、老年性痴呆症、高血圧、狭心症、心筋梗塞、動脈硬化症、気管支炎、肺気腫、糖尿病、骨粗しょう症、各種のガン、各種皮膚病等である。
更に、このような老化を促進する要因は、大別すると次の8つに整理することが出来る。
第1は、カロリーの過剰摂取・不足であり、肥満と成人病の原因となる。
第2は、栄養のアンバランスにあり、早老と短命の原因になる。
第3は、心のコントロールの不調和であり、自発的老化やストレスに通じる。
第4は、生体リズムの乱れであり、疲労感と短命の原因になる。
第5は、生体異物で、これは病的老化、不健康の原因になる。
第6は、内的環境(ホメオスタシスの乱れ)であり、これは成人病や老人性痴呆の原因となる。
第7は、外的環境の乱れであり、生物学的老化や短命の原因となる。
第8は、運動過剰・不足であり、腰痛、疲労、肩こり、不眠症の原因となる。
このように老化は、多種多様な要因により起こり、それは加齢によって加速され、進行する。上記の老化促進要因を分析すると、遺伝子的要因はともかくとして、環境的要因を改善すれば老化を遅らせることは可能なものが多い。特に、栄養学的アプローチによってその多くが改善出来る要因であることがわかった。即ち、発明者はこれらの研究から老化自体は生命体として防ぎようのない人間のライフスケジュールであるが、老化制御対策を考慮した食品によって老化の低スピード化、病的老化の防止や減少化が充分可能であるとの知見を得たのである。
そこで発明者は、老化を制御する対策として食生活について研究することにした。
古来より、食生活を中心とするライフスタイルの改善によって国民の健康づくりをするという考え方があった。例えば厚生省により「健康づくりのための食生活指針」が公表されたことがあるが、これなどは、その代表的な例である。これは食生活による国民の健康づくりについてまとめたものであり、大変参考になるものであった。しかしこれは国民全体を対象とする食生活指針であって、必ずしも中高年を対象とする老化対策ではない。そのため老化制御対策としては不十分であった。
また、従来より食品業界や薬品業界では、各種の栄養補助食品や栄養補助飲料や栄養補助剤などが種々開発され、販売されていて、大きな市場を形成している。しかし、それらはいずれも疲労回復、体力回復、精力増強、嗜好性の高い栄養飲料などを目的とした製品であって、老化因子に着目し、老化制御の特性を充分考慮した食品ではなかった。
本発明者は、このような現状認識と、老化制御に関する長年の研究から得た知識や知見に基づいて、老化に伴って変動する老化因子を栄養学的に補助した老化制御用栄養補助食品を研究し開発することとしたのである。
本発明者は、栄養学的アプローチにより、老化による機能低下と栄養学との関係について次のような知見を得て、本発明の技術的課題を特定した。本発明は、このような老化制御についての科学的知見に基づいて開発したものである。
第1に、高齢化により免疫低下する。当該免疫力低下の機構、高齢者の栄養欠乏パターン、さらには高齢者の食事と免疫の関係については、必ずしも明らかになっていない。しかし、栄養状態を改善すれば、高齢者の免疫応答を向上させ、疾病にかかりにくい状態を作り出すことが経験的に認められている。
第2に、加齢によって消化器官が老化する。例えば、加齢によって萎縮性胃炎のように胃腺が減少したり胃壁が薄くなる。また、加齢によって動脈硬化が進み、虚血性腸炎が起き易くなり、歯が脱落し、腸運動の低下による便秘などの病的老化が起きやすくなる。更に、高齢化により消化官免疫の機能が低下する。腸管において、主に腸粘膜内での脂肪再合成過程の低下がその原因である。しかし、このような消化器官の老化現象は、脂肪摂取量が大きな要因であり、必ずしも加齢による影響ではないことが解った。そこで適当な食物の摂取により脂肪摂取量を調整すれば、前記消化器官の現象を改善することは可能であると考えられる。
第3に、骨格組織も加齢とともに老化する。高齢者にとっては、骨粗鬆症が重要な健康問題になっている。人間の骨は成長とともに成育し、成人時のある時点において骨量は最大となり、その後加齢とともに骨量が減少し続けるといわれている。しかし加齢に伴う骨量の変化は、そんなに急激ではなく、徐々に骨損失が起こるものである。高齢者にみられる骨量の低減現象は、成熟時における不十分な骨量が原因か、又は老年において何らかの原因で骨損失が加速された場合に起ることである。従って、これは病的老化として食生活の中でカルシウムの摂取と運動を組み合わせることにより骨格組織の老化現象を改善することが可能であると考えられる。
第4に、中高年肥満は成人病を誘発し、老化を促進する。このような肥満は、遺伝や代謝効率の変化によっても促進されるが、主には、エネルギー摂取とエネルギー消費のアンバランスによって引き起こされる。中高年になると老化による基礎代謝が低下し、脂肪の分解が悪くなるため、体内に脂肪が蓄積しやすくなり、中年肥満が発生し易くなる。その結果、インシュリンの分泌が悪くなって糖尿病にかかりやすくなり、更に動脈硬化、高血圧、心臓病を起こしやすくなる。老化を肥満の面より防ぐ健康づくりのためには、肥満はあくまでも体重ではなくて筋肉と体脂肪の割合であることを認識し、健康な老後をおくるための食事の摂り方を工夫し、肥満のない体づくりを心掛けることである。
上記のように多くの老化現象は、栄養学的アプローチにより老化制御を行うことが可能である。そこで本発明者は、栄養学の立場から老化を制御する対策として、次のような発想と基本的対策で少しでも老化を遅らせ、健康で快適な老後の生活が出来るような栄養補助食品を開発することにしたのである。
まず、老化によって身体的諸機能が低下し、その予備能力、貯蓄能力が低くなると、その調整および回復能力がダウンする。その程度には大きな個人差があり、かつ正常な栄養状態の維持が困難となり、少ない必須栄養素が欠乏状態となったり、逆に過剰状態となったりする。いずれの場合も何らかの負担が加わって伝染病や成人病を誘発し易くなる。従って、老化制御のためには加齢に応じて適正な食物の摂取や栄養素が必要となるのである。
つまり、生命維持のため、必要なエネルギーを効率的に生産しながら酸化的ストレス(活性酸素)を排除することが大切である。エネルギーの過剰摂取は余剰の活性酸素発生につながり、老化を促進させるので過食をひかえて、適正量のエネルギーを摂取するようにすることが老化制御の根本的な対策となる。
次に、前記老化制御の根本的な対策をふまえて、さらに、老化制御のために、加齢に伴って不足しがちな必須微量ミネラル、免疫賦活物質、ビフィズス因子、抗酸化物質の4つの成分をプラスすることが必要である。
本発明者は、これまでの研究で得た食生活と老化制御に関する知見に基づき、老化制御のために必要な栄養素や免疫賦活物質や抗酸化物質や有用菌などを備えた理想的な食材を探していたところ、母乳に着目した。
母乳が老化制御食品になるとの発想は、「老年期は第2の幼児期である。」と言われている母乳の機能性に関する研究からである。生まれたばかりの赤ちゃんが無事育つのは、生体防御因子、抗酸化物質、特殊アミノ酸、腸内有用菌などが実にバランス良く含まれている母乳のおかげである。そこで第2の幼児期ともいわれる老年期においても、前記のような母乳の特殊性を形成する物質が必要であると発想したからである。
即ち、母乳の中にこそ、人間の生命維持とその健康のために必要な栄養源がバランス良く含まれている。赤ちゃんにとって母乳には、必要な栄養源がバランス良く含まれている。即ち、シアル酸、ヌクレオチド、オリゴ糖、DHA,α−ラクトアルブミン、γ−リノレン酸、タウリン、アルギニン、β−カロチンなど健康維持に必須の栄養成分がバランス良く含まれているのである。その栄養素は消化吸収や代謝に最適であり、免疫物質を豊富に含み、アレルギーを起こしにくいという理想食である。赤ちゃんの体が発育不全な状態であっても母乳だけで健康を維持できるのである。これに対し老化は生物体の衰えであり、そのために体が機能低下状態になることである。老化すると栄養素の質や量に対して敏感に反応し、栄養素の過不足によって、体力の低下、免疫力の低下として現れてくる。この点で老化状態というのは、赤ちゃんが発育不全な状態であるのと共通している。従って、老年期においても、母乳の特殊性を形成する物質と同じものが必要であり、このような母乳は最高の老化制御食品にもなるのである。
しかし、赤ちゃんの理想食である母乳を、老化制御用の産業素材として多量に確保することは、極めて困難である。そこで、発明者は、母乳の代替品として、育児用粉乳(乳児用調製粉乳)と免疫ミルクをベース素材として使用することにしたのである。
当該育児用粉乳(乳児用調製粉乳)は、母乳に代わる育児用ミルクとして、母乳組成に出来る限り近づけるべく開発努力がなされてきたものである。また免疫ミルクは、初乳に多く含まれている免疫伝達物質(ラクトフェリンや免疫グロブリンA等)抗体を成分として調製したミルクである。従って両者を組み合わせることにより、母乳の成分組成とその発現する機能に限りなく近似させることができるからである。
本発明者は、前記のように育児用粉乳(乳児用調製粉乳)に免疫ミルクを加えたものをベース素材として、これまでの研究により得た老化制御の理論と知見に基づき老化制御物質を組み合わせて調製することにより、中高年の老化制御を目的とする画期的な老化制御用栄養補助食品を実現したのが本発明である。
特許を受けようとする第1発明は、育児用粉乳に免疫ミルクを混合したものをベースとして、これに必須微量ミネラル、免疫賦活物質、ビフィズス因子、抗酸化物質などの何れかまたは全ての老化制御物質を加えたことを特徴とする老化制御用栄養補助食品である。
当該第1発明は、母乳代替ミルク(育児用粉乳に免疫ミルクを混合したもの)に老化制御物質を加えて調製し、老化制御用栄養補助食品としたものである。当該育児用粉乳は、1979年に調整粉乳として定められている成分規格に基づいて定められているもの、特に乳児用調整粉乳は、日本人の栄養所要量、FAO・WHOの勧告規格等をもとに製品化されたものである。具体的には、高濃度蛋白質を含む牛乳を素材とせず、母乳のように胃酸でほとんど凝固しない乳清蛋白質を配合(ソストカード化)したものに、大豆油・ヤシ油を原料とした植物性脂肪のリノール酸、リノレン酸などの消化・吸収されやすい不飽和脂肪酸を配合するほか、フラクトオリゴ糖などの糖類、ビタミン類、微量の無機栄養ミネラル(カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅、鉄、マンガン、ヨウ素などの微量元素)が添加されている。
また、免疫ミルクというのは、初乳のような免疫物質や抗体が多く含んでいるミルクであって、その主要な免疫物質は、ラクトフェリンや免疫グロブリンAであり、抗体は、不活性化した病原菌(抗原)を乳牛などの体内に入れて抗体を作らせてから搾乳して得たものである。このようにして搾った牛乳には数十種類の病気に対する抗体が含まれている。これから乳脂肪を取り除き、スキムミルク化したものが免疫ミルクとなる。このような免疫ミルクは、感染症の予防、リウマチ・腰痛・さまざまな炎症の緩和、アレルギーの予防、総コレステロールや高血圧の改善、腸内の環境改善、便秘の解消、がん治療による免疫力低下の改善、自然治癒力の増強、健康回復を高めるなどの効果がある。
特許を受けようとする第2発明は、第1発明に記載する老化制御物質が、次の(1)乃至(4)に記載した物質の何れかまたは全てを含むことを特徴とする老化制御用補助食品である。
(1)必須微量ミネラルとは、炭素、水素、酸素、窒素、硫黄、カルシウム、リン、鉄、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、塩素、ヨウ素、銅、マンガン、亜鉛、コバルト、モリブデン、セレン、クロム、バナジウム、フッ素、ニッケル、ケイ素、スズであり、特に老化抑制関係ミネラルは、マンガン、銅、亜鉛、セレン、鉄である。
人体の適正なミネラルバランスを維持することは、円滑な生命活動を維持するために必要不可欠である。人体を構成する生元素は53種類もあり、老化制御を考えるにはすべての生元素を考慮しなければならないが、上記25種類の生元素があれば、ほとんどの老化制御対策に対応できるものである。なお、ここに記載されていない生元素(微量ミネラル)を加えても良いこと勿論である。
老化の基本原因である活性酸素の消去に関与しているスーパーオキシドディスムターゼの構成ミネラルはミトコンドリア内においてはマンガンであり、細胞質では銅と亜鉛である。過酸化水素の消去に関与している酵素のグルタチオン・ペルオキシターゼの構成ミネラルはセレン、カタラーゼの構成ミネラルは鉄である。このようにミネラルは老化の基本原因である活性酸素の消去に大きく関与しているのである。ミネラルは過不足が危険となるので、原則として食品から摂取することが望ましい。
(2)免疫賦活物質とは、ラクトフェリン、レクチン、サポニン、レンチナン、乳酸菌やきのこ類に含まれる多糖類、糖蛋白などである。
一般に老人になる免疫力が低下するため、病気にもかかりやすく、また、回復しにくくなる。従って加齢しても免疫力を維持することは、病的老化を防ぎ、快適加齢を実現するという面から非常に重要なことである。前記免疫ミルクには、ラクトフェリンや免疫グロブリンAが主に含まれているが、必要に応じて上記の中から更に免疫賦活物質を添加することにより、免疫力を増強しても良い。
(3)ビフィズス因子とは、パントテイン誘導体、調整作用のあるオリゴ糖、食物繊維である。
栄養物は口で粉砕され、消化醗酵しやすくなったものが胃の中で勘合されて、適当に分解され、小腸、大腸で醗酵、吸収が行われる。腸内に住んでいる細菌類は、100種類、100兆個にもなるといわれている。加齢に伴い、有害菌が増加するという事実が確認されており、老化を防止するためには、腸内を常に有用菌が優勢な状態に保つことが必要となる。そのためには腸内の有用菌の代表となるビフィズス菌を増加させる働きをもつビフィズス菌を積極的に摂取したい。
(4)抗酸化物質とは、β−カロチン、ビタミンE、ビタミンC,尿素、グルタチオン、リボフラビン、緑茶に含まれるカテキン、ゴマに含まれるセサミノールおよび抗酸化ビタミン群、これらを含む新鮮な野菜、果物、茶類である。
酸素は人間にとって必要不可欠である反面、細胞を構成する脂質、蛋白、DNAなどを酸化させ、老人や成人病の原因となる。人は生まれつき酸素の害から身を守る抗酸化的防御機構をもっている。過剰に生産された活性酸素は、この抗酸化物質や坑酸化酵素によって適度に中和されなければならない。抗酸化的防御機構は、主にスーパーオキシドディスムターゼ、グルタチオンぺルオキシダーゼなどの抗酸化酵素、ビタミンC、Eなどの抗酸化物質から構成されている。即ち、老化制御をするためにはこの抗酸化的防御機構を強化する食品、細胞の酸化を抑えたり修復に関与する物質を含む食品を摂取することである。
以上のように、当該第2発明は、育児用粉乳に免疫ミルクを混合したものをベース材となし、これに加える老化制御物質を特定したものである。
特許を受けようとする第3発明は、育児用粉乳に免疫ミルクを混合したものをベースとして、これに食物繊維、多糖類、オリゴ糖、低カロリー性甘味料、たんぱく質、ペプチド類、アミノ酸、脂肪酸、リン脂質(レシチン)、ビタミン類、ミネラル類、乳酸菌類、その他の天然素材およびその抽出物等の何れかの老化制御食品素材を加えたことを特徴とする老化制御用栄養補助食品である。
当該第3発明は、育児用粉乳に免疫ミルクを混合したベース物質に加える老化制御食品素材を特定したものである。老化制御の基本的思想は第1発明、第2発明と変わりはないが、老化促進原因を低減するための物質を食品素材の視点から挙げたものである。日常摂取する食品のなかには老化促進原因を低減する成分を多く含んでいるものがある。人間の体が新陳代謝によって常に体細胞が入れ代わっている限り、その体細胞を形成する食物によって老化の諸現象を抑えることは可能である。
食物繊維は、植物細胞壁の構造物質であるセルロース、ヘミセルロース、リニングなど、および細胞内成分すなわち非構造物でも植物ガム、ペクチン、粘質物、海草多糖類など、人の消化酵素の加水分解を受けない難消化性多糖類である。その効果は整腸機能、血糖値調節機能、血中脂質調節機能などである。
多糖類は、高分子化合物の概念にあてはまる炭水化物およびその誘導体のことである。この多糖類は、生物学的機能として、一般に生体エネルギーの貯蔵、および細胞膜など構造支持体となり、細胞と細胞間の関係に関与している。糖尿病、動脈硬化症、大腸がんなどの成人病の予防効果が知られている。キノコ由来抗腫瘍性多糖類は抗がん作用、免疫力低下抑制作用がある。
オリゴ糖は、2個以上10個くらいまでの単糖がグリコシド結合で結ばれたものの総称である。オリゴ糖類は、糖アルコールとともに抗う蝕作用をもつ新甘味量である。オリゴ糖の特徴として特筆されるのは、ビフィズス活性に由来する整腸作用で、この整腸作用に伴う血糖値改善作用、ミネラル吸収促進作用も認められている。
低カロリー性甘味料とは、低カロリー、抗う蝕機能を持つ老化制御食品素材として有用な甘味料のことである。主には、糖アルコールのことであり、ソルビトール、マルチトール、還元水あめ、ラクチトール、パラチニット、エリスリトール、マンニトール、キシリトールなどが含まれる。その他、天然甘味料として、ステビア抽出物、甘草エキス、甘茶抽出物、ソーマチン等がある。ただし、砂糖(蔗糖)は、う蝕、肥満とそれに伴う糖尿病、心臓病、痛風、高脂血漿などの疾患の原因となりやすく、その過剰摂取は健康上問題があるので、除かれる。
たんぱく質は、3大栄養素の1つであり、体細胞の重要な構成成分として、またエネルギー源として重要な機能を持っている。20種類のアミノ酸が100個あるいはそれ以上結合してできた高分子化合物である。蛋白質は、老化をコントロールするうえで重要なものであり、各世代において必要量のたんぱく質の摂取は必要なことである。
ペプチド類は、アミノ酸と蛋白質の中間携帯物質である。ペプチドは吸収性に優れているほか、さまざまな生理活性があり、老化現象を予防する各種効用がある。
脂肪酸は、その組成、量と質によって、健康との関わり合いがある。脂肪酸のなかに二重結合のあるオレイン酸、リノール酸、リノレイン酸などを不飽和脂肪酸と呼び、そのうち二重結合が2個以上あるものを多価不飽和脂肪酸といい、人の健康に大きな関係がある。二重結合をもたないものを飽和脂肪酸と呼び、コレステロールの血管壁沈着の原因といわれるが、研究によれば、ステアリン酸など有用なものが多い。さらに栄養学的にリノール酸、n−3系α−リノレイン酸など体内で合成できないものを必須脂肪酸と呼んでいる。脂質の栄養については、多価不飽和脂肪酸(P)と飽和脂肪酸(S)の比率が重要である。成人病予防を目標とするP/S比は、1〜1.5が最適で、このために植物と魚に由来する脂質に対して、動物に由来する脂質の割合は2:1から、1:1が望ましいとされている。
リン脂質(レシチン)は、リン酸をモノエステルまたは、ジエステルの形で含む複合リン脂質の一種である。リン脂質(レシチン)の機能は、2つあり、1つは乳化、分散、抗酸化の働きがあり、他の1つは、生体膜の主要構成物質として肝機能の維持、神経情報伝達物質、細胞内情報伝達物質、生理活性脂質、脂溶性ビタミンの吸収促進、必須脂肪酸の供給源としての数多くの機能を有する。
ビタミン類は、食品から補給する必要がある有機化合物であり、体内で合成できない食物成分の1つである。ビタミンにはビタミンA,B,C,D,E,F,K,P,Uなど多種多様にあり、それぞれに各種の生理作用がある。たとえば、ビタミンAは、肝油、バター、魚油、にんじん、パセリ、ホウレン草うなぎに多く含まれており、ビタミンBは、豚肉、牛肉、レバー、セロリ、牛乳、チーズ、大豆などに多く含まれており、ビタミンCは、芽キャベツ、レモン、大根、緑茶、馬鈴薯、みかん等に多く含まれている。他のビタミン類についてここでは説明を省略するが、上記のように日ごろの食材の中に多く含まれているものである。
ミネラル類については、第2発明で詳しく記載しているので、ここでの説明を省略する。
乳酸菌類は、糖類をエネルギー源として、乳酸を主な代謝産物とする乳酸細菌の総称である。これは小腸に存在する通性嫌気性菌グループの腸内乳酸菌と、大腸にあるビフィズス菌に代表される偏性嫌気性菌グループに分けられ、人の健康維持、増進に寄与する生体調節機能を有している。
その他の天然素材およびその抽出物とは、カロチノイド、フラボノイド、サポニン類、菊花、クマザサ抽出物、クロレラ、ドクダミ、ナツメ、ローヤルゼリー、すっぽん粉末、花粉エキス、イチョウ葉エキス、ハトムギエキス末、マンネンタケ(霊芝)、米紅麹、プロポリス、にんにく、ギムマネ、核酸、ルイボスティー、アロエ、アガリスク茸、グアバ葉抽出物、エレウテロコック、松葉エキス、ゴマ、梅、豆乳、枸杞などである。
本発明は、育児用粉乳に免疫ミルクを混合したものをベースとして、老化制御物質または老化制御物食材を加えた老化制御用栄養補助食品である。当該育児用粉乳に免疫ミルクを混合したベース材は、人間の生命維持とその健康のために必要な栄養源がバランス良く含まれている母乳の代替品である。つまり、本発明は、生体防御因子、抗酸化物質、特殊アミノ酸、腸内有用菌などが実にバランス良く含まれているうえ、その栄養素は消化吸収や代謝に最適であり、免疫物質を豊富に含み、アレルギーを起こしにくいという理想的なものをベース材とし、このベース材に老化制御効果のある物質や食品素材を適宜選定して加えたものである。その結果、本発明に係る老化制御用栄養補助食品は、動脈硬化、高血圧、脳卒中、心不全、癌、糖尿病、感染症などの代表的な病的老化を克服することができ、老化を遅らせることができるようになった。その結果、加齢されて老年期にはいっても、健康で快適な生活が出来るようになった。
本発明にかかる老化制御用栄養補助食品の実施例1として、中高年向きの、老化制御機能を有する嗜好飲料を実施例として、調製した。以下いずれの実施例においても、香味料は、ミント、ローズマリー、セージ、レモングラス、タイム、バジルなどのハーブ類のうちから好みによりひとつ又は複数を選定して使用するのが望ましい。

育児用粉乳 81.0 重量%
免疫ミルク 10.0 重量%
ジンジャーエキス 5.0 重量%
カテキン(お茶粉末) 2.0 重量%
イチョウ葉エキス 1.0 重量%
香味料 1.0 重量%
本発明にかかる老化制御用栄養補助食品の実施例2として、中高年向きの、老化制御機能を有する嗜好飲料を実施例として、調製した。

育児用粉乳 80.0 重量%
免疫ミルク 7.0 重量%
ターメック 1.0 重量%
コーン 10.0 重量%
香味料 2.0 重量%
本発明にかかる老化制御用栄養補助食品の実施例2として、中高年向きの、老化制御機能を有する嗜好飲料を実施例として、調製した。

育児用粉乳 74.0 重量%
免疫ミルク 10.0 重量%
青汁 5.0 重量%
クロレラ 5.0 重量%
スピルニナ 5.0 重量%
香味料 1.0 重量%
本発明にかかる老化制御用栄養補助食品の実施例2として、中高年向きの、老化制御機能を有する嗜好飲料を実施例として、調製した。

育児用粉乳 66.0 重量%
免疫ミルク 15.0 重量%
赤かぶ粉末 3.0 重量%
小豆粉末 10.0 重量%
赤ぶどう皮 3.0 重量%
赤パブリカ 1.0 重量%
赤キャベツ 2.0 重量%
本発明にかかる老化制御用栄養補助食品の実施例2として、中高年向きの、老化制御機能を有する嗜好飲料を実施例として、調製した。

育児用粉乳 81.0 重量%
免疫ミルク 5.0 重量%
ココア 5.5 重量%
黒ごま 5.0 重量%
コーヒー 3.0 重量%
イチョウ葉 0.5 重量%

Claims (3)

  1. 育児用粉乳に免疫ミルクを混合したものをベースとして、これに必須微量ミネラル、免疫賦活物質、ビフィズス因子、抗酸化物質などの何れかまたは全ての老化制御物質を加えたことを特徴とする老化制御用栄養補助食品。
  2. 老化制御物質とは、次の(1)乃至(4)に記載した物質の何れかまたは全てを含むことを特徴とする請求項1に記載する老化制御用補助食品。
    必須微量ミネラルとは、炭素、水素、酸素、窒素、硫黄、カルシウム、リン、鉄、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、塩素、ヨウ素、銅、マンガン、亜鉛、コバルト、モリブデン、セレン、クロム、バナジウム、フッ素、ニッケル、ケイ素、スズであり、特に老化抑制関係ミネラルは、マンガン、銅、亜鉛、セレン、鉄。
    免疫賦活物質とは、ラクトフェリン、レクチン、サポニン、レンチナン、乳酸菌やきのこ類に含まれる多糖類、糖蛋白。
    ビフィズス因子とは、パントテイン誘導体、調整作用のあるオリゴ糖、食物繊維。
    抗酸化物質とは、β−カロチン、ビタミンE、ビタミンC,尿素、グルタチオン、リボフラビン、緑茶に含まれるカテキン、ゴマに含まれるセサミノールおよび抗酸化ビタミン群、これらを含む新鮮な野菜、果物、茶類
  3. 育児用粉乳に免疫ミルクを混合したものをベースとして、これに食物繊維、多糖類、オリゴ糖、低カロリー性甘味料、たんぱく質、ペプチド類、アミノ酸、脂肪酸、リン脂質(レシチン)、ビタミン類、ミネラル類、乳酸菌類、その他の天然素材およびその抽出物等の何れかの老化制御食品素材を加えたことを特徴とする老化制御用栄養補助食品。
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