JP2006140765A - バラントランス - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型化でBPFとバラントランスの間隔が狭くなると特性が劣化する。
【解決手段】 第1平衡端子と第2平衡端子間に第1コイルと第2コイルを接続。第1コイルの第1平衡端子側が第1コンデンサを介して、第2コイルの第2平衡端子側が第2コンデンサを介してアースされる。第3コイルと第4コイルを直列に接続。第3コイルが第3コンデンサを介して、第4コイルが第4コンデンサを介してアースされる。第5コイルと第6コイルを直列に接続して、第5コイルを不平衡端子に接続すると共に、第6コイルが第5コンデンサを介して、第5コイルの不平衡端子側が第6コンデンサを介してアースされる。第1コイル、第3コイル、第5コイルを相互に磁気的に結合させ、第2コイル、第4コイル、第6コイルを相互に磁気的に結合させる。第3コイルのアース側と第5コイルの不平衡端子側間に第7コンデンサが、第4コイルのアース側と第6コイルのアース側間に第8コンデンサが接続される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、移動体通信機器等において、伝送線路のインピーダンスを変換するためのインピーダンス変換器や、平衡伝送線路の信号及び不平衡伝送線路の信号を相互に変換するための信号変換器ないし位相変換器などに用いられ、使用周波数帯域外のノイズが除去できる様にバンドパス機能を有するバラントランスに関する。
従来のバンドパス機能を有するバラントランスに、図13乃至図15に示す様に、アース用導体パターン142Aが形成された絶縁体層141A、2つのコイル用導体パターン143A、143Bが形成された複数の絶縁体層141B、141C、141D、141E、アース電極142Bが形成された絶縁体層141F、2つのコイル用導体パターン144、145が形成された絶縁体層141G、2つのコイル用導体パターン144、145と2つのコンデンサ用導体パターン148、149が形成された絶縁体層141H、141I、2つのコイル用導体パターン146、147が形成された絶縁体層141J、141K及び、保護用の絶縁体層141Lを積層し、積層体内に不平衡端子133と1対の平衡端子131、132間に、第1の共振器134と第2の共振器135を電磁気的に結合したバンドパスフィルタBPFと、直列に接続された第1のコイルL22と第2のコイルL23、第1のコイルL22に電磁気的に結合した第3のコイルL24、第2のコイルL23に電磁気的に結合した第4のコイルL25を備えたバラントランスTが接続され、このバンドパスフィルタとバラントランスが積層体の積層方向から積層体を透視したときに互いに横に並ぶように配列されたものがある(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2003−273686号公報
近年、移動体通信機器等においてはさらなる小型化が進められており、バラントランスもさらなる小型化が望まれている。しかしながら、この様な従来のバラントランスは、積層体内にバンドパスフィルタとバラントランスがそれぞれ形成され、かつ、積層体内でバンドパスフィルタとバラントランスが横に並ぶ様に形成されているので、小型化に伴って、図15に示す様にバンドパスフィルタとバラントランスの間隔Wが狭くなると図16に示す様に特性が劣化するという問題があった。
本発明は、特性を劣化させることなく小型化が可能なバンドパス機能を有するバラントランスを提供することを目的とする。
本発明のバラントランスは、第1の平衡端子と第2の平衡端子間に第1のコイルと第2のコイルを接続すると共に、第1のコイルの第1の平衡端子側が第1のコンデンサを介してアースされ、第2のコイルの第2の平衡端子側が第2のコンデンサを介してアースされ、第3のコイルと第4のコイルを直列に接続すると共に、第3のコイルが第3のコンデンサを介してアースされ、第4のコイルが第4のコンデンサを介してアースされ、第5のコイルと第6のコイルを直列に接続して、第5のコイルを不平衡端子に接続すると共に、第6のコイルが第5のコンデンサを介してアースされ、第5のコイルの不平衡端子側が第6のコンデンサを介してアースされ、第1のコイル、第3のコイル、第5のコイルを相互に磁気的に結合させ、第2のコイル、第4のコイル、第6のコイルを相互に磁気的に結合させ、第3のコイルのアース側と第5のコイルの不平衡端子側間に第7のコンデンサが接続され、第4のコイルのアース側と第6のコイルのアース側間に第8のコンデンサが接続される。
また、本発明のバラントランスは、絶縁体層と導体パターンを積層し、これらの積層体内に、第1の平衡端子と第2の平衡端子間に接続された第1のコイルと第2のコイル、第1のコイルの第1の平衡端子側とアース間に接続された第1のコンデンサ、第2のコイルの第2の平衡端子側とアース間に接続された第2のコンデンサ、直列に接続された第3のコイルと第4のコイル、第3のコイルとアース間に接続された第3のコンデンサ、第4のコイルとアース間に接続された第4のコンデンサ、直列に接続され、不平衡端子に接続された第5のコイルと第6のコイル、第6のコイルとアース間に接続された第5のコンデンサ、第5のコイルの不平衡端子側とアース間に接続された第6のコンデンサ、第3のコイルのアース側と第5のコイルの不平衡端子側間に接続された第7のコンデンサ及び、第4のコイルのアース側と第6のコイルのアース側間に接続された第8のコンデンサが形成され、第1のコイル、第3のコイル、第5のコイルを相互に磁気的に結合させ、第2のコイル、第4のコイル、第6のコイルを相互に磁気的に結合させる。
本発明のバラントランスは、第1の平衡端子と第2の平衡端子間に第1のコイルと第2のコイルを接続すると共に、第1のコイルの第1の平衡端子側が第1のコンデンサを介してアースされ、第2のコイルの第2の平衡端子側が第2のコンデンサを介してアースされ、第3のコイルと第4のコイルを直列に接続すると共に、第3のコイルが第3のコンデンサを介してアースされ、第4のコイルが第4のコンデンサを介してアースされ、第5のコイルと第6のコイルを直列に接続して、第5のコイルを不平衡端子に接続すると共に、第6のコイルが第5のコンデンサを介してアースされ、第5のコイルの不平衡端子側が第6のコンデンサを介してアースされ、第1のコイル、第3のコイル、第5のコイルを相互に磁気的に結合させ、第2のコイル、第4のコイル、第6のコイルを相互に磁気的に結合させ、第3のコイルのアース側と第5のコイルの不平衡端子側間に第7のコンデンサが接続され、第4のコイルのアース側と第6のコイルのアース側間に第8のコンデンサが接続されるので、バンドパスフィルタとバラントランスを回路的に一体化することができ、素子の小型化に貢献できる。
また、本発明のバラントランスは、絶縁体層と導体パターンを積層し、これらの積層体内に、第1の平衡端子と第2の平衡端子間に接続された第1のコイルと第2のコイル、第1のコイルの第1の平衡端子側とアース間に接続された第1のコンデンサ、第2のコイルの第2の平衡端子側とアース間に接続された第2のコンデンサ、直列に接続された第3のコイルと第4のコイル、第3のコイルとアース間に接続された第3のコンデンサ、第4のコイルとアース間に接続された第4のコンデンサ、直列に接続され、不平衡端子に接続された第5のコイルと第6のコイル、第6のコイルとアース間に接続された第5のコンデンサ、第5のコイルの不平衡端子側とアース間に接続された第6のコンデンサ、第3のコイルのアース側と第5のコイルの不平衡端子側間に接続された第7のコンデンサ及び、第4のコイルのアース側と第6のコイルのアース側間に接続された第8のコンデンサが形成され、第1のコイル、第3のコイル、第5のコイルを相互に磁気的に結合させ、第2のコイル、第4のコイル、第6のコイルを相互に磁気的に結合させるので、特性を劣化させることなく小型化することができる。
本発明のバラントランスは、第1の絶縁体層とコイル用導体パターンを積層し、第1の絶縁体層間のコイル用導体パターンを接続して、直列に接続された第1のコイルと第2のコイルが、第2の絶縁体層とコイル用導体パターンを積層し、第2の絶縁体層間のコイル用導体パターンを接続して、直列に接続された第3のコイルと第4のコイルが、第3の絶縁体層とコイル用導体パターンを積層し、第3の絶縁体層間のコイル用導体パターンを接続して、直列に接続された第5のコイルと第6のコイルがそれぞれ形成される。これらのコイルは、第1のコイルと第3のコイルが磁気的に結合し、第2のコイルと第4のコイルが磁気的に結合し、第3のコイルと第5のコイルが磁気的に結合し、第4のコイルと第6のコイルが磁気的に結合する様に第1の絶縁体層、第2の絶縁体層及び、第3の絶縁体層が配列される。この第1の絶縁体層、第2の絶縁体層及び、第3の絶縁体層の積層体の裏面に第4の絶縁体層とコンデンサ用導体パターンを積層して、第1のコイルの第1の平衡端子側をアースするための第1のコンデンサ、第2のコイルの第2の平衡端子側をアースするための第2のコンデンサ、第5のコイルの不平衡端子側をアースするための第6のコンデンサ及び、第6のコイルの第5のコイルとの接続点と反対側の端をアースするためのの第5のコンデンサが形成される。また、第1の絶縁体層、第2の絶縁体層及び、第3の絶縁体層の積層体の表面に第5の絶縁体層とコンデンサ用導体パターンを積層して、第3のコイルの第4のコイルとの接続点と反対側の端をアースするための第3のコンデンサ、第4のコイルの第3のコイルとの接続点と反対側の端をアースするための第4のコンデンサ、第3のコイルのアース側と第5のコイルの不平衡端子側間に接続された第7のコンデンサ及び、第4のコイルのアース側と第6のコイルのアース側間に接続された第8のコンデンサが形成される。
また、本発明のバラントランスは、表面に第1のコイル用導体パターンと第2のコイル用導体パターンが形成された複数の第1の絶縁体層を積層し、第1のコイル用導体パターン同士及び第2のコイル用導体パターン同士を接続して第1のコイルと第2のコイルが、表面に第3のコイル用導体パターンと第4のコイル用導体パターンが形成された複数の第2の絶縁体層を積層し、第3のコイル用導体パターン同士及び第4のコイル用導体パターン同士を接続して第3のコイルと第4のコイルが、表面に第5のコイル用導体パターンと第6のコイル用導体パターンが形成された複数の第3の絶縁体層を積層し、第5のコイル用導体パターン同士及び第6のコイル用導体パターン同士を接続して第5のコイルと第6のコイルがそれぞれ形成される。これらのコイルは、第1のコイル、第3のコイル、第5のコイルが相互に磁気的に結合し、第2のコイル、第4のコイル、第6のコイルが相互に磁気的に結合するように第1の絶縁体層、第2の絶縁体層及び、第3の絶縁体層を積層し、第1のコイルと第2のコイルを第1の平衡端子と第2の平衡端子間に直列に接続し、第5のコイルと第6のコイルを直列に接続して第5のコイルを不平衡端子に接続し、第3のコイルと第4のコイルを直列に接続する。この第1の絶縁体層と第2の絶縁体層と第3の絶縁体層の積層体の裏面に第4の絶縁体層とコンデンサ用導体パターンを積層して、第1のコイルの第1の平衡端子側をアースするための第1のコンデンサ、第2のコイルの第2の平衡端子側をアースするための第2のコンデンサ、第5のコイルの不平衡端子側をアースするための第6のコンデンサ及び、第6のコイルの第5のコイルとの接続点と反対側の端をアースするための第5のコンデンサが形成される。また、第1の絶縁体層と第2の絶縁体層と第3の絶縁体層の積層体の表面に第5の絶縁体層とコンデンサ用導体パターンを積層して、第3のコイルの第4のコイルとの接続点と反対側の端をアースするための第3のコンデンサ、第4のコイルの第3のコイルとの接続点と反対側の端をアースするための第4のコンデンサ、第3のコイルのアース側と第5のコイルの不平衡端子側間に接続された第7のコンデンサ及び、第4のコイルのアース側と第6のコイルのアース側間に接続された第8のコンデンサが形成される。
従って、本発明のバラントランスは、バラントランスを構成する素子とバンドパスフィルタを構成する素子を共用させることができるので、1つの回路でバラントランスとバンドパスフィルタの2つの機能を持たせることができる。
以下、本発明のバラントランスの実施例を図1乃至図12を参照して説明する。
図1は本発明のバラントランスの第1の実施例の回路図、図2は本発明のバラントランスの第1の実施例の分解斜視図、図3は本発明のバラントランスの第1の実施例の斜視図である。
第1の平衡端子11と第2の平衡端子12間には、コイルL1とコイルL2が直列に接続される。このコイルL1とコイルL2の接続点はアースされる。第1の平衡端子11とアース間には、コンデンサC1が接続される。また、第2の平衡端子12とアース間には、コンデンサC2が接続される。
さらに、コイルL3とコイルL4を直列に接続し、コイルL3のコイルL4との接続点と反対側の端がコンデンサC3を介してアースされ、コイルL4のコイルL3との接続点と反対側の端がコンデンサC4を介してアースされる。
またさらに、コイルL5とコイルL6を直列に接続し、コイルL5が不平衡端子13に接続される。不平衡端子13とアース間には、コンデンサC6が接続される。また、コイルL6は、コンデンサC5を介してアースされる。
さらに、コイルL5の不平衡端子側とコイルL3のアース側間にコンデンサC7が接続され、コイルL6のアース側とコイルL4のアース側間にコンデンサC8が接続される。
そして、コイルL1とコイルL3を磁気的に結合させ、コイルL2とコイルL4を磁気的に結合させ、コイルL3とコイルL5を磁気的に結合させ、コイルL4とコイルL6を磁気的に結合させる。
この様な本発明のバラントランスは、コンデンサC7とコンデンサC8によって、コイルL3とコイルL5を容量結合させ、コイルL4とコイルL6を容量結合させることができる。これにより、コイルL3、L4、L5、L6とコンデンサC3、C4、C5、C6、C7、C8とで第1の共振器が形成され、コイルL3に磁気的に結合したコイルL1、コイルL4に磁気的に結合したコイルL2、コイルL1に並列接続されたコンデンサC1及び、コイルL2に並列接続されたコンデンサC2とで第2の共振器が形成され、この2つの共振器によってバンドパスフィルタが形成される。また、コイルL1、L2、コイルL3、L4、コイルL5、L6によってバラントランスが形成される。
この様なバラントランスは、図2のように絶縁体層と導体パターンを積層することにより、積層体内に形成される。
絶縁体層21A乃至21Mは、磁性体、非磁性体、誘電体等、絶縁性を有する材料を用いて形成される。
絶縁体層21Aの表面には、アース用導体パターンG1が形成される。このアース用導体パターンG1は、絶縁体層21Aの4つの端面に引き出される。
絶縁体層21Bの表面には、コンデンサ用導体パターン22A、コンデンサ用導体パターン22B、コンデンサ用導体パターン22C及び、コンデンサ用導体パターン22Dが形成される。コンデンサ用導体パターン22A、22B、22C、22Dは、絶縁体層21Bの表面に、互いに接触しない様に離間し、かつ、アース用導体パターンG1と対向する位置に形成される。これらのコンデンサ用導体パターンの引き出し端は、コンデンサ用導体パターン22Aの引き出し端とコンデンサ用導体パターン22Dの引き出し端が絶縁体層21Bの対向する端面に引き出され、コンデンサ用導体パターン22Bの引き出し端とコンデンサ用導体パターン22Cの引き出し端が絶縁体層21Bの対向する側面に引き出される。
絶縁体層21Cの表面には、コイル用導体パターン23Aとコイル用導体パターン24Aが形成される。コイル用導体パターン23Aとコイル用導体パターン24Aは、互いに接触しない様に離間して形成され、コイル用導体パターン23Aの一端とコイル用導体パターン24Aの一端が絶縁体層21Cの同じ端面に引き出される。
絶縁体層21Dの表面には、コイル用導体パターン23Bとコイル用導体パターン24Bが形成される。コイル用導体パターン23Bの一端は、絶縁体層21Dのスルーホール内の導体を介してコイル用導体パターン23Aの他端に接続される。また、コイル用導体パターン24Bの一端は、絶縁体層21Dのスルーホール内の導体を介してコイル用導体パターン24Aの他端に接続される。コイル用導体パターン23Bの他端とコイル用導体パターン24Bの他端は互いに接続される。この様にコイル用導体パターン23Aとコイル用導体パターン23Bが螺旋状に接続されてコイルL5が形成され、コイル用導体パターン24Aとコイル用導体パターン24Bが螺旋状に接続されてコイルL6が形成され、コイル用導体パターン23Bとコイル用導体パターン24Bが接続されてコイルL5とコイルL6が直列に接続される。
絶縁体層21Eの表面には、コイル用導体パターン25Aとコイル用導体パターン26Aが形成される。コイル用導体パターン25Aとコイル用導体パターン26Aは、互いに接触しない様に離間して形成され、コイル用導体パターン25Aの一端とコイル用導体パターン26Aの一端が絶縁体層21Eの同じ端面に引き出される。
絶縁体層21Fの表面には、コイル用導体パターン25Bとコイル用導体パターン26Bが形成される。コイル用導体パターン25Bの一端は、絶縁体層21Fのスルーホール内の導体を介してコイル用導体パターン25Aの他端に接続される。また、コイル用導体パターン26Bの一端は、絶縁体層21Fのスルーホール内の導体を介してコイル用導体パターン26Aの他端に接続される。コイル用導体パターン25Bの他端とコイル用導体パターン26Bの他端は互いに接続され、絶縁体層21Fの端面に引き出される。この様にコイル用導体パターン25Aとコイル用導体パターン25Bが螺旋状に接続されてコイルL1が形成され、コイル用導体パターン26Aとコイル用導体パターン26Bが螺旋状に接続されてコイルL2が形成され、コイル用導体パターン25Bとコイル用導体パターン26Bを接続することによりコイルL1とコイルL2が接続される。
絶縁体層21Gの表面には、互いに接触しない様に離間してコイル用導体パターン27Aとコイル用導体パターン28Aが形成される。
絶縁体層21Hの表面には、互いに接触しない様に離間してコイル用導体パターン27Bとコイル用導体パターン28Bが形成される。コイル用導体パターン27Bの一端は、絶縁体層21Hのスルーホール内の導体を介してコイル用導体パターン27Aの他端に接続される。また、コイル用導体パターン28Bの一端は、絶縁体層21Hのスルーホール内の導体を介してコイル用導体パターン28Aの他端に接続される。
絶縁体層21Iの表面には、コイル用導体パターン27Cとコイル用導体パターン28Cが形成される。コイル用導体パターン27Cの一端は、絶縁体層21Iのスルーホール内の導体を介してコイル用導体パターン27Bの他端に接続される。また、コイル用導体パターン28Cの一端は、絶縁体層21Iのスルーホール内の導体を介してコイル用導体パターン28Bの他端に接続される。コイル用導体パターン27Cの他端とコイル用導体パターン28Cの他端は互いに接続される。この様にコイル用導体パターン27A、コイル用導体パターン27B及び、コイル用導体パターン27Cが螺旋状に接続されてコイルL3が形成され、コイル用導体パターン28A、コイル用導体パターン28B及び、コイル用導体パターン28Cが螺旋状に接続されてコイルL4が形成される。また、コイル用導体パターン27Cとコイル用導体パターン28Cを接続することにより、コイルL3とコイルL4が直列に接続される。
絶縁体層21Jの表面には、コンデンサ用導体パターン29A、コンデンサ用導体パターン29Bが形成される。コンデンサ用導体パターン29A、29Bは、絶縁体層21Jの表面に、互いに接触しない様に離間して形成される。コンデンサ用導体パターン29Aの引き出し端とコンデンサ用導体パターン29Bの引き出し端は、絶縁体層21Jの同じ端面に引き出される。
絶縁体層21Kの表面には、コンデンサ用導体パターン29C、コンデンサ用導体パターン29Dが形成される。コンデンサ用導体パターン29C、29Dは、絶縁体層21Kの表面に、互いに接触しない様に離間し、かつ、コンデンサ用導体パターン29Cがコンデンサ用導体パターン29Aと、コンデンサ用導体パターン29Dがコンデンサ用導体パターン29Bとそれぞれ対向する様に形成される。また、コンデンサ用導体パターン29Cは、絶縁体層21K、21J、21I、21Hのスルーホール内の導体を介してコイル用導体パターン27Aの一端に接続される。さらに、コンデンサ用導体パターン29Dは、絶縁体層21K、21J、21I、21Hのスルーホール内の導体を介してコイル用導体パターン28Aの一端に接続される。
絶縁体層21Lの表面には、アース用導体パターンG2が形成される。このアース用導体パターンG2は、絶縁体層21Lの4つの端面に引き出される。
絶縁体層21Aから絶縁体層21Lまで順次積層し、保護用の絶縁体層21Mで覆われた積層体の側面には、図3に示す様に端子電極31、32、33、34、G1、Gが形成される。そして、コイル用導体パターン25Aの一端が端子電極31に接続され、コイル用導体パターン26Aの一端が端子電極32に接続されることにより、平衡端子11と平衡端子12間にコイルL1とコイルL2が接続される。また、コイル用導体パターン25Bとコイル用導体パターン26Bの共通接続端とアース用導体パターンG1、G2が端子電極G1に接続されることにより、コイルL1とコイルL2の接続点がアースされる。さらに、コイル用導体パターン23Aの一端が端子電極33に接続され、コイル用導体パターン24Aの一端が端子電極34に接続されることにより、直列に接続されたコイルL5とコイルL6が不平衡端子13に接続される。
また、コンデンサ用導体パターン22Aが端子電極31に接続されることにより平衡端子11とアース間にコンデンサC1が接続され、コンデンサ用導体パターン22Bが端子電極32に接続されることにより平衡端子12とアース間にコンデンサC2が接続され、コンデンサ用導体パターン22Dが端子電極33に接続されることにより不平衡端子13とアース間にコンデンサC6が接続され、コンデンサ用導体パターン22Cが端子電極34に接続されることによりコイルL6の他端とアース間にコンデンサC5が接続される。さらに、コンデンサ用導体パターン29Aが端子電極33に接続され、コンデンサ用導体パターン29Bが端子電極34に接続されることにより、コイルL3のアース側端とコイルL5の不平衡端子側端間に容量結合用コンデンサC7が形成され、コイルL4のアース側端とコイルL6のアース側端間に容量結合用コンデンサC8が形成される。なお、端子電極G、G1はアースに接続される。
この様に形成されたバラントランスにおいて、絶縁体層21A〜21Mに誘電率が4.6の材料を用い、コイル用導体パターン23A、23B、24A、24B、25A、25B、26A、26B、27A、27B、27C、28A、28B、28Cの線幅を75μmにし、コイルL1とコイルL2を、コイルL3とコイルL4を、コイルL5とコイルL6を互いに影響しないように同一平面に配置し、コイルL1とコイルL3、コイルL2とコイルL4、コイルL1とコイルL5、コイルL2とコイルL6をそれぞれ磁気的に結合させるためにコイルL5・L6、コイルL1・L2、コイルL3・L4の順序で積層し、これらの積層体の上下面にコンデンサを積層し、全体の大きさを2.0×1.25×0.95mmとした状態で、コイルL3、L4、L5、L6とコンデンサC3、C4、C5、C6、C7、C8とで形成された第1の共振器と、コイルL1、L2とコンデンサC1、コンデンサC2とで形成された第2の共振器を2.3〜2.5GHzで1/2波長共振させたところ、図4に示す様に通過帯域が2.3〜2.5GHzとなり、1〜1.9GHzと4.9〜5.5GHzのノイズを20dB以上減衰させることができた。また、この時の出力差は0dB、位相差は180°となった。なお、図4において、41が伝送特性を、42が反射特性を、43が位相特性を、44が出力差をそれぞれ示している。
図5は、本発明のバラントランスの第2の実施例の回路図である。
第1の平衡端子51と第2の平衡端子52間にコイルL7とコイルL8が直列に接続され、平衡端子51とアース間にコンデンサC9が、平衡端子52とアース間にコンデンサC10が接続される。
また、コイルL9とコイルL10を直列接続して、コイルL9がコンデンサC11を介してアースされ、コイルL10がコンデンサC12を介してアースされる。
さらに、コイルL11とコイルL12が直列接続されて、コイルL11が不平衡端子53に接続され、コイルL12がコンデンサC13を介してアースされる。またさらに、不平衡端子53とアース間にコンデンサC14が接続される。さらに、コイルL11の不平衡端子側とコイルL9のアース側間にコンデンサC15が接続され、コイルL12のアース側とコイルL10のアース側間にコンデンサC16が接続される。
そして、コイルL7とコイルL9を、コイルL8とコイルL10を、コイルL9とコイルL11を、コイルL10とコイルL12をそれぞれ磁気的に結合させる。
この実施例のバラントランスは、前述のバラントランスと異なり、コイルL7とコイルL8の接続点がアースされていないが、コイルL7のインダクタンス値とコイルL8のインダクタンス値を等しくすると、1/2波長共振時のコイルL7とコイルL8の接続点の電力は0となり、前述のものと同等な特性が得られる。
このバラントランスは、図6の様に絶縁体層と導体パターンを積層することにより、積層体内に形成される。
絶縁体層61Aの表面には、アース用導体パターンG3が形成される。このアース用導体パターンG3は、絶縁体層61Aの3つの端面に引き出される。
絶縁体層61Bの表面には、コンデンサ用導体パターン62A、コンデンサ用導体パターン62B、コンデンサ用導体パターン62C及び、コンデンサ用導体パターン62Dが形成される。コンデンサ用導体パターン62A〜62Dは、絶縁体層61Bの表面に、互いに接触しない様に離間し、かつ、アース用導体パターンG3と対向する位置に形成される。これらのコンデンサ用導体パターンの引き出し端は、コンデンサ用導体パターン62Aの引き出し端とコンデンサ用導体パターン62Dの引き出し端が絶縁体層61Bの対向する端面に引き出され、コンデンサ用導体パターン62Bの引き出し端とコンデンサ用導体パターン62Cの引き出し端が絶縁体層61Bの対向する側面に引き出される。
絶縁体層61Cの表面には、互いに接触しない様に離間してコイル用導体パターン63Aとコイル用導体パターン64Aが形成される。コイル用導体パターン63Aの一端とコイル用導体パターン64Aの一端は、絶縁体層61Cの同じ端面に引き出される。
絶縁体層61Dの表面には、コイル用導体パターン63Bとコイル用導体パターン64Bが形成される。これらのコイル用導体パターンは、コイル用導体パターン63Bの一端がコイル用導体パターン63Aの他端に接続され、コイル用導体パターン64Bの一端がコイル用導体パターン64Aの他端に接続される。コイル用導体パターン63Bの他端とコイル用導体パターン64Bの他端は互いに接続される。この様にコイル用導体パターン63Aとコイル用導体パターン63Bが螺旋状に接続されてコイルL11が形成され、コイル用導体パターン64Bとコイル用導体パターン64Bが螺旋状に接続されてコイルL12が形成され、コイル用導体パターン63Bとコイル用導体パターン64Bが接続されることによりコイルL11とコイルL12が直列に接続される。
絶縁体層61Eの表面には、互いに接触しない様に離間してコイル用導体パターン65Aとコイル用導体パターン66Aが形成される。コイル用導体パターン65Aの一端とコイル用導体パターン66Aの一端は絶縁体層61Eの同じ端面に引き出される。
絶縁体層61Fの表面には、コイル用導体パターン65Bとコイル用導体パターン66Bが形成される。これらのコイル用導体パターンは、コイル用導体パターン65Bの一端がコイル用導体パターン65Aの他端に接続され、コイル用導体パターン66Bの一端がコイル用導体パターン66Aの他端に接続される。この様にコイル用導体パターン65Aとコイル用導体パターン65Bが螺旋状に接続されてコイルL7が形成され、コイル用導体パターン66Aとコイル用導体パターン66Bが螺旋状に接続されてコイルL8が形成され、コイル用導体パターン65Bとコイル用導体パターン66Bを接続することによりコイルL7とコイルL8が直列に接続される。
絶縁体層61Gの表面には、互いに接触しない様に離間してコイル用導体パターン67Aとコイル用導体パターン68Aが形成される。
絶縁体層61Hの表面には、コイル用導体パターン67Bとコイル用導体パターン68Bが形成される。これらのコイル用導体パターンは、コイル用導体パターン67Bの一端がコイル用導体パターン67Aの他端に、コイル用導体パターン68Bの一端がコイル用導体パターン68Aの他端にそれぞれ接続される。
絶縁体層61Iの表面には、コイル用導体パターン67Cとコイル用導体パターン68Cが形成される。これらのコイル用導体パターンは、コイル用導体パターン67Cの一端がコイル用導体パターン67Bの他端に、コイル用導体パターン68Cの一端がコイル用導体パターン68Bの他端にそれぞれ接続される。コイル用導体パターン67Cの他端とコイル用導体パターン68Cの他端は互いに接続される。この様にコイル用導体パターン67A乃至コイル用導体パターン67Cが螺旋状に接続されてコイルL9が形成され、コイル用導体パターン68A乃至コイル用導体パターン68Cが螺旋状に接続されてコイルL10が形成される。また、コイル用導体パターン67Cとコイル用導体パターン68Cを接続することにより、コイルL9とコイルL10が直列に接続される。
絶縁体層61Jの表面には、互いに接触しない様に離間してコンデンサ用導体パターン69Aとコンデンサ用導体パターン69Bが形成される。コンデンサ用導体パターン69Aの引き出し端とコンデンサ用導体パターン69Bの引き出し端は、絶縁体層61Jの同じ端面に引き出される。
絶縁体層61Kの表面には、コンデンサ用導体パターン69C、コンデンサ用導体パターン69Dが形成される。コンデンサ用導体パターン69C、69Dは、絶縁体層61Kの表面に、互いに接触しない様に離間し、かつ、コンデンサ用導体パターン69Cがコンデンサ用導体パターン69Aと、コンデンサ用導体パターン69Dがコンデンサ用導体パターン69Bとそれぞれ対向する様に形成される。また、コンデンサ用導体パターン69Cは、絶縁体層61H〜61Kのスルーホール内の導体を介してコイル用導体パターン67Aの一端に接続される。さらに、コンデンサ用導体パターン69Dは、絶縁体層61H〜61Kのスルーホール内の導体を介してコイル用導体パターン68Aの一端に接続される。
絶縁体層61Lの表面には、アース用導体パターンG4が形成される。このアース用導体パターンG4は、絶縁体層61Lの3つの端面に引き出される。
絶縁体層61Aから絶縁体層61Lまで順次積層し、保護用の絶縁体層61Mで覆われた積層体の側面には、図7に示す様に端子電極71、72、73、74、Gが形成される。そして、コイル用導体パターン65Aが端子電極71に、コイル用導体パターン66Aが端子電極72にそれぞれ接続されることにより、平衡端子51と平衡端子52間にコイルL7とコイルL8が直列に接続される。また、コイル用導体パターン63Aが端子電極73に、コイル用導体パターン64Aが端子電極74にそれぞれ接続されることにより、直列に接続されたコイルL11とコイルL12が不平衡端子53に接続される。
さらに、コンデンサ用導体パターン62Aが端子電極71に接続されることにより平衡端子51とアース間にコンデンサC9が接続され、コンデンサ用導体パターン62Bが端子電極72に接続されることにより平衡端子52とアース間にコンデンサC10が接続される。また、コンデンサ用導体パターン62Dが端子電極73に接続されることにより不平衡端子53とアース間にコンデンサC14が接続され、コンデンサ用導体パターン62Cが端子電極74に接続されることによりコイルL12の他端とアース間にコンデンサC13が接続される。さらに、コンデンサ用導体パターン69Aが端子電極73に、コンデンサ用導体パターン69Bが端子電極74にそれぞれ接続されることにより、コイルL9のアース側端とコイルL11の不平衡端子側端間に容量結合用コンデンサC15が形成され、コイルL10のアース側端とコイルL12のアース側端間に容量結合用コンデンサC16が形成される。なお、端子電極Gはアースに接続される。
この様に形成されたバラントランスにおいて、絶縁体層61A〜61Mに誘電率が4.6の材料を用い、コイル用導体パターンの線幅を75μmにし、コイルL11・L12、コイルL7・L8、コイルL9・L10の順序で積層し、これらの積層体の上下面にコンデンサを積層し、全体の大きさを2.0×1.25×0.95mmとした状態で、コイルL9、L10、L11、L12とコンデンサC11、C12、C13、C14、C15、C16とで形成された第1の共振器と、コイルL7、L8とコンデンサC9、C10とで形成された第2の共振器を2.3〜2.5GHzで1/2波長共振させたところ、図8に示す様に通過帯域が2.3〜2.5GHzとなり、1〜1.9GHzと4.9〜5.5GHzのノイズを20dB以上減衰させることができた。また、この時の出力差は0、29dB、位相差は177°となった。なお、図8において、81が伝送特性を、82が反射特性を、83が位相特性を、84が出力差をそれぞれ示している。
図9は、本発明のバラントランスの第3の実施例の回路図である。
第1の平衡端子91と第2の平衡端子92間には、コイルL13とコイルL14が接続される。このコイルL13とコイルL14の接続点は、コイルL19とコンデンサC25の直列回路を介してアースされる。平衡端子91とアース間にはコンデンサC17が、平衡端子92とアース間にはコンデンサC18がそれぞれ接続される。
また、コイルL15とコイルL16を直列接続し、コイルL15がコンデンサC19を介してアースされ、コイルL16がコンデンサC20を介してアースされる。
さらに、コイルL17とコイルL18を直列接続し、コイルL17が不平衡用端子93に接続され、コイルL18がコンデンサC21を介してアースされる。またさらに、不平衡端子93とアース間にはコンデンサC22が接続される。
また、コイルL17の不平衡端子側とコイルL15のアース側間にコンデンサC23が接続され、コイルL18のアース側とコイルL16のアース側間にコンデンサC24が接続される。
そして、コイルL13とコイルL15を磁気的に結合させ、コイルL14とコイルL16を磁気的に結合させ、コイルL15とコイルL17を磁気的に結合させ、コイルL16とコイルL18を磁気的に結合させる。
この実施例のバラントランスは、コイルL13とコイルL14の接続点が、コイルL19とコンデンサC25の直列回路を介してアースされるので、コンデンサC25の容量によって出力差と位相差特性を調整することができる。
このバラントランスは、図10の様に絶縁体層と導体パターンを積層することにより、積層体内に形成される。
絶縁体層101Aには、アース用導体パターンG5が形成される。このアース用導体パターンG5は、絶縁体層101Aの3つの端面に引き出される。
絶縁体層101Bには、コンデンサ用導体パターン110が形成される。コンデンサ用導体パターン110は、アース用導体パターンG5と対向する位置に形成され、引き出し端が絶縁体層101Bの端面に引き出される。
絶縁体層101Cには、アース用導体パターンG6が形成される。このアース用導体パターンG6は、絶縁体層101Bの3つの端面に引き出される。
絶縁体層101Dには、4つのコンデンサ用導体パターン102A、102B、102C、102Dが形成され、それぞれ絶縁体層101Dの端面に引き出される。
絶縁体層101Eには、互いに接触しないように離間してコイル用導体パターン103Aとコイル用導体パターン104Aが形成される。コイル用導体パターン103Aの一端とコイル用導体パターン104Aの一端が絶縁体層101Eの同じ端面に引き出される。
絶縁体層101Fには、コイル用導体パターン103Bとコイル用導体パターン104Bが形成される。これらのコイル用導体パターンは、コイル用導体パターン103Bの一端をコイル用導体パターン103Aに接続してコイルL17が形成され、コイル用導体パターン104Bの一端をコイル用導体パターン104Aに接続してコイルL18が形成される。また、コイル用導体パターン103Bとコイル用導体パターン104Bの他端同士が接続されて、コイルL17とコイルL18が直列に接続される。
絶縁体層101Gには、コイル用導体パターン105Aとコイル用導体パターン106Aが形成される。コイル用導体パターン105Aの一端とコイル用導体パターン106Aの一端は、絶縁体層101Gの同じ端面に引き出される。
絶縁体層101Hには、コイル用導体パターン105Bとコイル用導体パターン106Bが形成される。これらのコイル用導体パターンは、コイル用導体パターン105Bの一端をコイル用導体パターン105Aに接続してコイルL13が形成され、コイル用導体パターン106Bの一端をコイル用導体パターン106Aに接続してコイルL14が形成される。また、コイル用導体パターン105Bとコイル用導体パターン106Bの他端同士が接続されて、コイルL13とコイルL14が接続される。
絶縁体層101Iには、コイル用導体パターン107Aとコイル用導体パターン108Aが形成される。
絶縁体層101Jには、コイル用導体パターン107Bとコイル用導体パターン108Bが形成される。コイル用導体パターン107Bの一端がコイル用導体パターン107Aに接続され、コイル用導体パターン108Bの一端がコイル用導体パターン108Aに接続される。
絶縁体層101Kには、コイル用導体パターン107Cとコイル用導体パターン108Cが形成される。コイル用導体パターン107Cの一端がコイル用導体パターン107Bに、コイル用導体パターン108Cの一端がコイル用導体パターン108Bにそれぞれ接続され、コイル用導体パターン107Cの他端とコイル用導体パターン108Cの他端が接続される。そして、コイル用導体パターン107A〜107CによってコイルL15が、コイル用導体パターン108A〜108CによってコイルL16がそれぞれ形成される。このコイルL15とコイルL16は直列に接続される。
絶縁体層101Lには、コンデンサ用導体パターン109Aとコンデンサ用導体パターン109Bが形成される。コンデンサ用導体パターン109Aの一端とコンデンサ用導体パターン109Bの一端は、絶縁体層101Lの同じ端面に引き出される。
絶縁体層101Mには、コンデンサ用導体パターン109Cとコンデンサ用導体パターン109Dが形成される。コンデンサ用導体パターン109Cは、コンデンサ用導体パターン109Aと対向する位置に形成され、コイル用導体パターン107Aに接続される。また、コンデンサ用導体パターン109Dは、コンデンサ用導体パターン109Bと対向する位置に形成され、コイル用導体パターン108Aに接続される。
絶縁体層101Nには、アース用導体パターンG7が形成される。このアース用導体パターンG7は、絶縁体層101Nの3つの端面に引き出される。
絶縁体層101Aから絶縁体層101Nまで順次積層し、保護用の絶縁体層101Oで覆われた積層体の側面には、図11に示す様に端子電極111、112、113、114、115、Gが形成される。そして、コイル用導体パターン105Aが端子電極111に、コイル用導体パターン106Aが端子電極112にそれぞれ接続されることにより、平衡端子91と平衡端子92間にコイルL13とコイルL14が接続される。また、コイル用導体パターン105Bとコイル用導体パターン106Bの共通接続端とコンデンサ用導体パターン110が端子電極115に接続されることにより、コイルL13とコイルL14の接続点とアース間にコイルL19とコンデンサC25が直列に接続される。この時、コイルL19は、コンデンサ用導体パターン110の引き出し端と端子電極115によって形成される。さらに、コイル用導体パターン103Aが端子電極113に、コイル用導体パターン104Aが端子電極114にそれぞれ接続されることにより、直列接続されたコイルL17とコイルL18が不平衡端子93に接続される。
また、コンデンサ用導体パターン102Aが端子電極111に接続されることにより平衡端子91とアース間にコンデンサC17が接続され、コンデンサ用導体パターン102Bが端子電極112に接続されることにより平衡端子92とアース間にコンデンサC18が接続され、コンデンサ用導体パターン102Dが端子電極113に接続されることにより不平衡端子93とアース間にコンデンサC22が接続され、コンデンサ用導体パターン102Cが端子電極114に接続されることによりコイルL18とアース間にコンデンサC21が接続される。さらに、コンデンサ用導体パターン109Aが端子電極113に接続され、コンデンサ用導体パターン109Bが端子電極114に接続されることにより、コイルL15のアース側とコイルL17の不平衡端子側間に容量結合用コンデンサC23が形成され、コイルL16のアース側とコイルL18のアース側間に容量結合用コンデンサC24が形成される。なお、端子電極G、115はアースに接続される。
この様に形成されたバラントランスにおいて、絶縁体層101A〜101Oに誘電率が4.6の材料を用い、コイル用導体パターンの線幅を75μmにし、コイルL17・L18、コイルL13・L14、コイルL15・L16の順序で積層し、これらの積層体の上下面にコンデンサを積層し、全体の大きさを2.0×1.25×0.95mmとした状態で、コイルL15〜L18とコンデンサC19〜C22で形成された第1の共振器と、コイルL13、L14とコンデンサC17、C18とで形成された第2の共振器を2.3〜2.5GHzで1/2波長共振させ、コンデンサC25の容量値を出力差と位相差特性が最良になる様に調整したところ、図12に示す様に通過帯域が2.3〜2.5GHzとなり、1〜1.9GHzのノイズを20dB以上減衰させることができた。また、この時の出力差は0.02dB、位相差は179.4°となった。なお、図12において、121が伝送特性を、122が反射特性を、123が位相特性を、124が出力差をそれぞれ示している。
本発明のバラントランスの第1の実施例の回路図である。 本発明のバラントランスの第1の実施例の分解斜視図である。 本発明のバラントランスの第1の実施例の斜視図である。 本発明のバラントランスの第1の実施例の特性図である。 本発明のバラントランスの第2の実施例の回路図である。 本発明のバラントランスの第2の実施例の分解斜視図である。 本発明のバラントランスの第2の実施例の斜視図である。 本発明のバラントランスの第2の実施例の特性図である。 本発明のバラントランスの第3の実施例の回路図である。 本発明のバラントランスの第3の実施例の分解斜視図である。 本発明のバラントランスの第3の実施例の斜視図である。 本発明のバラントランスの第3の実施例の特性図である。 従来のバラントランスの回路図である。 従来のバラントランスの分解斜視図である。 従来のバラントランスの上面図である。 従来のバラントランスの特性図である。
符号の説明
L1、L2、L3、L4、L5、L6 コイル
C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8 コンデンサ

Claims (5)

  1. 第1の平衡端子と第2の平衡端子間に第1のコイルと第2のコイルを接続すると共に、該第1のコイルの第1の平衡端子側が第1のコンデンサを介してアースされ、該第2のコイルの第2の平衡端子側が第2のコンデンサを介してアースされ、第3のコイルと第4のコイルを直列に接続すると共に、該第3のコイルが第3のコンデンサを介してアースされ、該第4のコイルが第4のコンデンサを介してアースされ、第5のコイルと第6のコイルを直列に接続して、該第5のコイルを不平衡端子に接続すると共に、該第6のコイルが第5のコンデンサを介してアースされ、該第5のコイルの不平衡端子側が第6のコンデンサを介してアースされ、該第1のコイル、該第3のコイル、該第5のコイルを相互に磁気的に結合させ、該第2のコイル、該第4のコイル、該第6のコイルを相互に磁気的に結合させ、該第3のコイルのアース側と該第5のコイルの不平衡端子側間に第7のコンデンサが接続され、該第4のコイルのアース側と該第6のコイルのアース側間に第8のコンデンサが接続されたことを特徴とするバラントランス。
  2. 絶縁体層と導体パターンを積層し、これらの積層体内に、第1の平衡端子と第2の平衡端子間に接続された第1のコイルと第2のコイル、該第1のコイルの第1の平衡端子側とアース間に接続された第1のコンデンサ、該第2のコイルの第2の平衡端子側とアース間に接続された第2のコンデンサ、直列に接続された第3のコイルと第4のコイル、該第3のコイルとアース間に接続された第3のコンデンサ、該第4のコイルとアース間に接続された第4のコンデンサ、直列に接続され、不平衡端子に接続された第5のコイルと第6のコイル、該第6のコイルとアース間に接続された第5のコンデンサ、該第5のコイルの不平衡端子側とアース間に接続された第6のコンデンサ、該第3のコイルのアース側と該第5のコイルの不平衡端子側間に接続された第7のコンデンサ及び、該第4のコイルのアース側と該第6のコイルのアース側間に接続された第8のコンデンサが形成され、該第1のコイル、該第3のコイル、該第5のコイルを相互に磁気的に結合させ、該第2のコイル、該第4のコイル、該第6のコイルを相互に磁気的に結合させたことを特徴とするバラントランス。
  3. 表面に第1のコイル用導体パターンと第2のコイル用導体パターンが形成された複数の第1の絶縁体層を積層し、該第1のコイル用導体パターン同士及び該第2のコイル用導体パターン同士を接続して第1のコイルと第2のコイルが形成され、
    表面に第3のコイル用導体パターンと第4のコイル用導体パターンが形成された複数の第2の絶縁体層を積層し、該第3のコイル用導体パターン同士及び該第4のコイル用導体パターン同士を接続して第3のコイルと第4のコイルが形成され、
    表面に第5のコイル用導体パターンと第6のコイル用導体パターンが形成された複数の第3の絶縁体層を積層し、該第5のコイル用導体パターン同士及び該第6のコイル用導体パターン同士を接続して第5のコイルと第6のコイルが形成され、
    該第1のコイル、該第3のコイル、該第5のコイルが相互に磁気的に結合し、該第2のコイル、該第4のコイル、該第6のコイルが相互に磁気的に結合するように該第1の絶縁体層、該第2の絶縁体層及び、該第3の絶縁体層を積層し、
    該第1のコイルと該第2のコイルを該第1の平衡端子と該第2の平衡端子間に直列に接続し、該第5のコイルと該第6のコイルを直列に接続して該第5のコイルを不平衡端子に接続し、該第3のコイルと該第4のコイルを直列に接続し、
    該第1の絶縁体層と該第2の絶縁体層と該第3の絶縁体層の積層体の裏面に第4の絶縁体層とコンデンサ用導体パターンを積層して、該第1のコイルの該第1の平衡端子側をアースするための第1のコンデンサ、該第2のコイルの該第2の平衡端子側をアースするための第2のコンデンサ、該第5のコイルの該不平衡端子側をアースするための第6のコンデンサ及び、該第6のコイルの第5のコイルとの接続点と反対側の端をアースするための第5のコンデンサが形成され、
    該第1の絶縁体層と該第2の絶縁体層と該第3の絶縁体層の積層体の表面に第5の絶縁体層とコンデンサ用導体パターンを積層して、
    該第3のコイルの第4のコイルとの接続点と反対側の端をアースするための第3のコンデンサ、該第4のコイルの第3のコイルとの接続点と反対側の端をアースするための第4のコンデンサ、該第3のコイルのアース側と該第5のコイルの不平衡端子側間に接続された第7のコンデンサ及び、該第4のコイルのアース側と該第6のコイルのアース側間に接続された第8のコンデンサが形成されたことを特徴とするバラントランス。
  4. 前記第1のコイルと前記第2のコイルの接続点がアースされた請求項1、2、3のいずれかに記載のバラントランス。
  5. 前記第1のコイルと前記第2のコイルの接続点が第7のコイルと第9のコンデンサの直列回路を介してアースされた請求項1、2、3のいずれかに記載のバラントランス。
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CN106301274A (zh) * 2016-08-16 2017-01-04 宜确半导体(苏州)有限公司 一种带通滤波器

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