JP2006139832A - 光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】DVD−R等の光ディスクに形成されたランドプリピットを確実に検出してアドレス情報を得る。
【解決手段】差分器26eからのラジアルプッシュプル信号及びしきい値をコンパレータ26fに供給してランドプリピット信号を検出する。しきい値は、バンドパスフィルタ26hからのウォブル信号にオフセット電圧を加算し、さらにRF信号を加算して生成する。ピット形成部ではランドプリピット信号の振幅が低下するが、RF信号のレベルも低下するためしきい値を適応的に低下させてランドプリピット信号を検出できる。
【選択図】図3

Description

本発明は光ディスク装置、特にウォブルトラック及びランドプリピットを備える光ディスクを駆動する光ディスク装置に関する。
DVD−RやDVD−RW等の光ディスクでは、情報記録トラックであるグルーブトラックをウォブルさせるとともに、隣接するランドにランドプリピット(LPP)を形成してアドレス情報を埋め込んでいる。LPPは3個で1組をなし、例えば偶数フレームの(1、1、1)で同期情報、(1、0、0)でデータ値0、(1、0、1)でデータ値1を表す。光ディスクにデータを記録/再生する際には、再生信号、より詳しくはラジアルプッシュプル信号をしきい値と比較して二値化することで、ラジアルプッシュプル信号に含まれるLPP信号を検出してアドレス情報を得る。
LPPに対応するグルーブトラックにピットが形成されていない場合には、ラジアルプッシュプル信号に含まれるLPP信号の振幅も比較的大きく、しきい値を用いて検出することができるが、ピットが形成されている場合にはピット形成時の熱的影響によるLPPの物理的変形あるいは再生時のピット反射率の影響でLPP信号の振幅が低下し、しきい値を用いて検出することが困難となる。
そこで、下記に示す特許文献1には、ラジアルプッシュプル信号とともに和信号を検出し、和信号のレベルによりラジアルプッシュプル信号の増幅度を変化させてLPP信号を検出することが記載されている。すなわち、和信号のレベルが小さい場合にはピットが形成されていることを意味するから増幅度を大きくしてLPP信号の振幅を増大させ、和信号のレベルが大きい場合にはピットが形成されていないことを意味するから増幅度を小さくすることが記載されている。
特開2004−227644号公報
しかしながら、ラジアルプッシュプル信号の増幅度を変化させる構成では、LPP信号のみならずノイズも同時に増幅することになるので、しきい値の設定によっては増幅度を大きくしてもLPP信号のみを検出することができないおそれがある。したがって、増幅度は所定のゲインに固定しつつ、LPP信号を検出するためのしきい値を適当な値に可変制御できることが望ましい。すなわち、固定しきい値を用いた場合には、特に同期LPPに対応して形成される同期情報(最長の14Tのピット)が形成されたときにLPP信号の振幅が小さくなるため検出することができず、その一方でこれを検出すべくしきい値を小さめに設定した場合には、ノイズに対して過敏に反応して過検出となってしまうので、しきい値を適応的に可変制御することが望まれる。
本発明の目的は、簡易な構成でしきい値を可変制御し、もってLPP信号を確実に検出することができる装置を提供することにある。
本発明は、ウォブルトラック及びLPPが形成された光ディスクに対してデータを記録または再生する光ディスク装置であって、前記光ディスクにレーザ光を照射しその反射光からラジアルプッシュプル信号を検出するラジアルプッシュプル信号検出手段と、前記ラジアルプッシュプル信号としきいレベルとを比較することで前記ラジアルプッシュプル信号に含まれるLPP信号を検出するプリピット信号検出手段と、前記反射光からRF信号を検出するRF信号検出手段と、前記ラジアルプッシュプル信号から前記ウォブルトラックに対応するウォブル信号を抽出する抽出手段と、前記ウォブル信号に所定のオフセットレベル及びAC結合された前記RF信号を重畳して前記しきいレベルを生成し、前記プリピット信号検出手段に供給するしきいレベル制御手段とを有する。
また、本発明は、ウォブルトラック及びLPPが形成された光ディスクに対してデータを記録または再生する光ディスク装置であって、前記光ディスクにレーザ光を照射しその反射光からラジアルプッシュプル信号を検出するラジアルプッシュプル信号検出手段と、前記ラジアルプッシュプル信号としきいレベルとを比較することで前記ラジアルプッシュプル信号に含まれるLPP信号を検出するプリピット信号検出手段と、前記反射光からRF信号を検出するRF信号検出手段と、前記ラジアルプッシュプル信号から前記ウォブルトラックに対応するウォブル信号を抽出する抽出手段と、前記ウォブル信号に所定の第1オフセットレベルを重畳し、さらにAC結合された前記RF信号あるいは所定の第2オフセットレベルのいずれかを選択的に重畳して前記しきいレベルを生成し、前記プリピット信号検出手段に供給するしきいレベル制御手段とを有する。前記しきいレベル制御手段は、前記RF信号が存在する場合に前記RF信号を重畳し、前記RF信号が存在しない場合に前記第2オフセットレベルを重畳することが好適である。
本発明では、ラジアルプッシュプル信号からLPP信号を検出するためのしきい値をRF信号を用いて可変設定する。ピットが形成されている部分ではLPP信号の振幅が低下するがRF信号のレベルも低下する。また、ピットが形成されていない部分ではLPP信号の振幅は大きい(低下しない)がRF信号のレベルも大きい(低下しない)。そこで、RF信号を用いてしきい値を可変設定することにより、LPP信号の振幅が小さい場合にはしきい値もそれに応じて小さく設定し、LPP信号の振幅が大きい場合にはしきい値もそれに応じて大きく設定することができる。
本発明において、ウォブル信号を用いることなく、固定のオフセットレベルにAC結合されたRF信号を重畳することもできる。また、RF信号自体ではなく、RF信号を基準値と比較して生成される二値信号を重畳してしきい値レベルとしてもよい。二値信号は、第1の値と第2の値(第1の値>第2の値)を有し、ピット未形成時でRF信号レベルが基準値以上に高い場合に第1の値をとる。
本発明によれば、LPP信号の振幅が小さい場合にはしきい値もそれに応じて小さく設定し、LPP信号の振幅が大きい場合にはしきい値もそれに応じて大きく設定することができるので、LPP信号の振幅が小さい場合でもこれを確実に検出できるとともに、ノイズをLPP信号と誤検出することを抑制できる。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1には、本実施形態に係る光ディスク装置の全体構成図が示されている。DVD−RやDVD−RW等のウォブルトラック及びLPPが形成された光ディスク10はスピンドルモータ(SPM)12により回転駆動される。スピンドルモータSPM12は、ドライバ14で駆動され、ドライバ14はサーボプロセッサ30により所望の回転速度となるようにサーボ制御される。
光ピックアップ16は、レーザ光を光ディスク10に照射するためのレーザダイオード(LD)や光ディスク10からの反射光を受光して電気信号に変換するフォトディテクタ(PD)を含み、光ディスク10に対向配置される。光ピックアップ16はスレッドモータ18により光ディスク10の半径方向に駆動され、スレッドモータ18はドライバ20で駆動される。ドライバ20は、ドライバ14と同様にサーボプロセッサ30によりサーボ制御される。また、光ピックアップ16のLDはドライバ22により駆動され、ドライバ22はオートパワーコントロール回路(APC)24により駆動電流が所望の値となるように制御される。APC24は、光ディスク10のテストエリア(PCA)において実行されたOPC(Optimum Power Control)により選択された最適記録パワーとなるようにドライバ22の駆動電流を制御する。OPCは、光ディスク10のPCAに記録パワーを複数段に変化させてテストデータを記録し、該テストデータを再生してその信号品質を評価し、所望の信号品質が得られる記録パワーを選択する処理である。信号品質には、β値やγ値、変調度、ジッタ等が用いられる。
光ディスク10に記録されたデータを再生する際には、光ピックアップ16のLDから再生パワーのレーザ光が照射され、その反射光がPDで電気信号に変換されて出力される。光ピックアップ16からの再生信号はRF回路26に供給される。RF回路26は、再生信号からフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号を生成し、サーボプロセッサ30に供給する。サーボプロセッサ30は、これらのエラー信号に基づいて光ピックアップ16をサーボ制御し、光ピックアップ16をオンフォーカス状態及びオントラック状態に維持する。また、RF回路26は、再生信号に含まれるアドレス信号、すなわちLPP信号をアドレスデコード回路28に供給する。RF回路26にはLPP信号検出回路が含まれており、このLPP信号検出回路で再生信号のラジアルプッシュプル信号からLPP信号を検出する。LPP信号検出回路についてはさらに後述する。アドレスデコード回路28はアドレス信号から光ディスク10のアドレスデータを復調し、サーボプロセッサ30やシステムコントローラ32に供給する。また、RF回路26は、再生RF信号を2値化回路34に供給する。2値化回路34は、再生信号を2値化し、得られた8−16変調信号をエンコード/デコード回路36に供給する。エンコード/デコード回路36では、2値化信号を8−16復調及びエラー訂正して再生データを得、当該再生データをインタフェースI/F40を介してパーソナルコンピュータなどのホスト装置に出力する。なお、再生データをホスト装置に出力する際には、エンコード/デコード回路36はバッファメモリ38に再生データを一旦蓄積した後に出力する。
光ディスク10にデータを記録する際には、ホスト装置からの記録すべきデータはインターフェースI/F40を介してエンコード/デコード回路36に供給される。エンコード/デコード回路36は、記録すべきデータをバッファメモリ38に格納し、当該記録すべきデータをエンコードして8−16変調データとしてライトストラテジ回路42に供給する。ライトストラテジ回路42は、EFMデータを所定の記録ストラテジに従ってマルチパルス(パルストレーン)に変換し、記録データとしてドライバ22に供給する。記録ストラテジは、例えばマルチパルスにおける先頭パルスのパルス幅や後続パルスのパルス幅、パルスデューティから構成される。記録ストラテジは記録品質に影響することから、通常はある最適ストラテジに固定される。OPC時に記録ストラテジを併せて設定してもよい。記録データによりパワー変調されたレーザ光は光ピックアップ16のLDから照射されて光ディスク10にデータが記録される。データを記録した後、光ピックアップ16は再生パワーのレーザ光を照射して当該記録データを再生し、RF回路26に供給する。RF回路26は再生信号を2値化回路34に供給し、2値化された8−16変調データはエンコード/デコード回路36に供給される。エンコード/デコード回路36は、8−16変調データをデコードし、正常にデコードできない場合は交替処理を行う。具体的には、バッファメモリ38に記憶されている記録済みデータを交替領域へ記録する。
図2には、光ディスク10に形成されたウォブルトラック及びLPP100と、光ディスクに照射されたレーザ光の反射光を受光する4分割フォトディテクタの配置関係が示されている。ラジアルプッシュプル信号は、ラジアル方向に配置されたディテクタ(A+D)とディテクタ(B+C)の差分として検出される。
図3には、本実施形態におけるLPP信号検出回路の構成が示されている。加算器26a及び加算器26bは、それぞれディテクタAとDの信号、ディテクタBとCの信号を加算して出力する。加算信号はそれぞれAGC(オートゲインコントロール)26c、26dに出力されレベル調整される。AGC26c、26dは、加算信号を差分器26eに出力する。
差分器26eは、(A+D)信号と(B+C)信号の差分を演算してラジアルプッシュプル信号を生成し、コンパレータ(CMP)26fの一方の端子に出力する。また、差分器26eは、ラジアルプッシュプル信号をリミッタ26gにも出力する。
リミッタ26gは、所定レベル以上の信号をカットするリミッタであり、具体的にはウォブル信号のレベルよりも大きいノイズ成分を除去する。リミッタ26gは、信号をバンドパスフィルタ(BPF)26hに出力する。
バンドパスフィルタ26hは、その中心周波数がウォブル信号の周波数(約140KHz)に設定され、ラジアルプッシュプル信号からウォブル信号のみを抽出する。バンドパスフィルタ26hは、ウォブル信号を加算器26iに出力する。
加算器26iは、ウォブル信号に所定のオフセット電圧を加算して加算器26jに出力する。この所定のオフセット電圧は、加算後のレベルが同期LPPに14Tのピットが形成される場合のLPP信号振幅レベル(最小レベル)と、同期LPPに14Tのピットが形成されない場合のLPP信号振幅レベル(最大レベル)の略中間となるような電圧値に設定される。
加算器26jは、加算器26iから出力された信号(ウォブル信号+オフセット電圧)と、AC結合され直流成分が除去されたRF信号(和信号(A+D)+(B+C))とを加算してコンパレータ26fの他方の端子に出力する。ウォブル信号+オフセット電圧は、しきい値を固定した場合に相当し、加算器26jからの信号は、固定しきい値にさらにRF信号を重畳した可変しきい値に相当する。すなわち、ピットが形成されている部分ではRF信号のレベルが低下し、ピットが形成されていない部部ではRF信号のレベルが増大する。したがって、RF信号を重畳して得られるしきい値は、ピットが形成された部分で低下し、ピットが形成されていない部分で増大する。既述したように、ピットが形成された部分では、当該ピットの影響でLPP信号の振幅が低下するが、本実施形態ではピットが形成された部分ではこれに応じてしきい値も自動的に低下することになる。一方、ピットが形成されない部分では、LPP信号の振幅は大きいが、これに応じてしきい値も自動的に増大することとなるため、LPP信号の振幅の大小に応じてしきい値も可変することになる。
図4には、図3の各部a〜eの信号波形が示されている。図4(a)は、差分器26eから出力されるラジアルプッシュプル信号である。ラジアルプッシュプル信号には、ウォブル信号(図におけるベース信号のうねり)及びLPP信号(図におけるパルス200)が含まれている。図4(b)は、リミッタ26gから出力される信号である。図において、破線はリミットレベルを示す。図4(c)はバンドパスフィルタ(BPF)26hから出力される信号である。ウォブル周波数を有するウォブル信号である。図4(d)は、加算器26iから出力される信号である。図4(c)のウォブル信号に所定のオフセット電圧を印加した信号であり、固定しきい値に対応する信号である。この信号で図4(a)に示されるラジアルプッシュプル信号を二値化すると、14Tのピットが形成されたLPP100に対応するLPP信号を検出することができないおそれがあり、あるいはノイズをLPP信号と誤検出するおそれがある。図4(e)は、加算器26jから出力される信号であり、本実施形態における可変しきい値の信号である。RF信号が重畳されているため、ピット形成部分ではそのレベルが低下し、ピット未形成部分では増大する。図4(f)はコンパレータ26fから出力される信号、すなわちLPP信号である。ピット形成部分ではLPP信号200の振幅が小さくなるが、しきい値も小さくなるためコンパレータ26fで確実に二値化して検出できる。また、ピット未形成部分ではLPP信号200の振幅は大きいが、しきい値も大きくなるため同様にコンパレータ26fで確実に二値化して検出できる。
図5には、コンパレータ26fにおける比較の様子が模式的に示されている。コンパレータ26fは、図4(a)に示されるラジアルプッシュプル信号と、図4(e)に示されるしきい値とを比較して二値化する。LPP信号200のうち、ピット形成部分に対応するLPP信号300はその振幅が低下するが、RFレベルが低下するためしきい値も低下する。また、LPP信号200のうち、ピット未形成部分に対応するLPP信号400はその振幅が大きいが、RFレベルも増大するためしきい値も増大し、ノイズを除去してLPP信号400のみを検出できる。図5から、本実施形態における可変しきい値の有効性は明らかであろう。ここで、RF信号を加算した時、ピットがある場合に従来の固定しきい値よりもしきい値が下がるのは、言うまでもなくRF信号が負の値で得られるからでありRF信号をAC結合して加算器26jに供給する所以である。
なお、コンパレータ26fで検出されたLPP信号はアドレスデコード回路28に供給されるが、LPP100はウォブル信号のピークに同期して形成されていることから、コンパレータ26fからの出力信号に対して、さらにウォブル信号のピークでウインドを設定し、ピーク以外の期間は遮断することでノイズをさらに除去してもよい。
<第2実施形態>
図6には、本実施形態におけるLPP信号検出回路の構成が示されている。図3に示された回路と異なる点は、加算器26jに供給される信号がRF信号ではなく、スイッチ26kによりRF信号と第2オフセット電圧のいずれかが選択的に供給される点である。スイッチ26kの接点は、RF検波回路からの切替信号に応じて制御され、RF検波回路でRF信号を検出した場合にはその接点はRF信号側に切り替えられ、RF検波回路でRF信号を検出しない場合にはその接点は第2オフセット電圧側に切り替えられる。RF信号が検出された場合、すなわちグルーブトラックにデータが記録されている場合には、上記の実施形態と同様にRF信号によりしきい値が可変設定される。一方、RF信号が検出されない場合、すなわちグルーブトラックにデータが記録されていない場合には、RF信号の代わりに第2オフセット電圧でさらにオフセットされた(ウォブル信号+オフセット電圧+第2オフセット電圧)しきい値が設定される。データが記録されていない場合には、LPP100はピットの影響を受けることがないのでLPP信号100の振幅(LPP信号400に相当)も大きく、第2オフセット電圧でしきい値を増大設定してもLPP信号400を検出できる。また、データを新たに追記する場合など、隣接する内周側グルーブトラックには既にデータが記録されているが、隣接する外周側グルーブトラックにはデータが記録されておらず、このためラジアルプッシュプル信号に差分でキャンセルできないRF成分がノイズとして残留していても、第2オフセット電圧で増大されたしきい値でこのRFノイズ成分を除去することができる。なお、検波回路としては、例えば光ディスク10からの反射光信号である(A+D)+(B+C)信号をコンパレータで所定値と比較し、一定時間内の信号変化の有無に基づいてRF信号の有無を検出する構成とすればよい。
図7には、本実施形態のコンパレータ26fにおける比較の様子が模式的に示されている。RF信号が存在する場合には、RF信号が重畳されたしきい値でラジアルプッシュプル信号を二値化し、LPP信号300を検出する。RF信号が検出されなくなると、スイッチ26kの接点が切り替わり、第2オフセット電圧で一律にオフセットされたしきい値に切り替わり、LPP信号400を検出する。
第2オフセット電圧の値はオフセット電圧(第1オフセット電圧)と同一でもよく、隣接トラックから漏れ込むRF成分の平均レベルに応じて設定してもよい。
<第3実施形態>
上記の第1、第2実施形態では、ウォブル信号に所定のオフセット電圧を加算してベースとなるしきい値を生成し、このベースとなるしきい値にAC結合されたRF信号を加算して最終的なしきい値としているが、ベースとなるしきい値をウォブル信号ではなく単に固定値としてもよい。
図8には、この場合のLPP信号検出回路の構成が示されている。図3と異なる点は、加算器26jに供給される信号が固定のオフセット電圧信号とAC結合されたRF信号である点である。固定のオフセット電圧信号は、任意の方法で設定できるが、ピット未形成部分に対応するLPP信号400の振幅から設定するのがよい。図9には、固定オフセット電圧の一例が示されている。固定オフセット電圧は、ラジアルプッシュプル信号のピーク値、つまりLPP信号400のピーク値P1、LPFあるいはBPFを通過したラジアルプッシュプル信号のピーク値P2をそれぞれ検出し、P1とP2の間の任意のレベル、例えば両ピーク値P1、P2の平均値(P1+P2)/2として設定する。もちろん、LPP信号400のピーク値とは無関係にオフセット電圧を設定してもよい。オフセット電圧信号とAC結合されたRF信号は加算器26jで加算され、変動しきい値としてコンパレータ26fに供給される。ピット形成領域ではRF信号が低下する(負の値となる)からしきい値も低下し、LPP信号300も確実に抽出できる。
<第4実施形態>
上記の第1〜第3実施形態では、オフセット電圧にAC結合されたRF信号を加算して変動しきい値を生成しているが、RF信号を直接加算するのではなく、RF信号のレベルからピット形成部分と未形成部分とを識別し、ピット形成部分では負になる、あるいは逆にピット未形成部分では正になる識別信号を生成し、この識別信号をオフセット電圧に加算してもよい。例えば、RF信号(和信号)を基準値と比較し、基準値以下となるときに負の所定値を出力してオフセット電圧に加算する。あるいは、RF信号と基準値との差分(RF信号−基準値)を演算し、その差分値自体または差分値に応じた値をオフセット電圧に加算して変動しきい値を生成してもよい。図10には、この場合のLPP信号検出回路の構成が示されている。AC結合されたRF信号の代わりに、RF信号をコンパレータ26mで基準値と比較し、その結果の二値信号を加算器26jに供給する。二値信号は、RFレベル≧基準値のとき(ピット未形成時)に0、RF信号レベル<基準値のとき(ピット形成時)に負の所定値となる二値信号である。二値信号として、RF信号レベル≧基準値のとき(ピット未形成時)に正の所定値となり、RF信号レベル<基準値のときに負の所定値となる二値信号でもよい。要は、RF信号のレベルからピット形成部分と未形成部分とを識別し、ピット形成部分ではピット未形成部分に比べて相対的にしきい値を低下させればよい。AC結合されたRF信号から二値信号を生成することも可能である。この場合、基準値として0レベルを設定し、AC結合されたRF信号レベル≧0のときに0、AC結合されたRF信号レベル<0のときに負の所定値となる二値信号が生成され、この二値信号を加算して変動しきい値が生成される。
実施形態に係る光ディスク装置の全体構成図である。 フォトディテクタの配置説明図である。 LPP信号検出回路の構成図である。 図3の回路各部の信号波形を示すタイミングチャートである。 コンパレータでのラジアルプッシュプル信号としきい値との比較を示す説明図である。 他の実施形態におけるLPP信号検出回路の構成図である。 他の実施形態におけるコンパレータでのラジアルプッシュプル信号としきい値との比較を示す説明図である。 他のLPP信号検出回路の構成図である。 オフセット電圧の設定説明図である。 他のLPP信号検出回路の構成図である。
符号の説明
10 光ディスク、26 RF回路、28 アドレスデコード回路、100 ランドプリピット(LPP)、200 LPP信号、300 ピット形成時のLPP信号、400 ピット未形成時のLPP信号。

Claims (9)

  1. ウォブルトラック及びランドプリピットが形成された光ディスクに対してデータを記録または再生する光ディスク装置であって、
    前記光ディスクにレーザ光を照射しその反射光からラジアルプッシュプル信号を検出するラジアルプッシュプル信号検出手段と、
    前記ラジアルプッシュプル信号としきいレベルとを比較することで前記ラジアルプッシュプル信号に含まれるランドプリピット信号を検出するプリピット信号検出手段と、
    前記反射光からRF信号を検出するRF信号検出手段と、
    前記ラジアルプッシュプル信号から前記ウォブルトラックに対応するウォブル信号を抽出する抽出手段と、
    前記ウォブル信号に所定のオフセットレベル及びAC結合された前記RF信号を重畳して前記しきいレベルを生成し、前記プリピット信号検出手段に供給するしきいレベル制御手段と、
    を有することを特徴とする光ディスク装置。
  2. ウォブルトラック及びランドプリピットが形成された光ディスクに対してデータを記録または再生する光ディスク装置であって、
    前記光ディスクにレーザ光を照射しその反射光からラジアルプッシュプル信号を検出するラジアルプッシュプル信号検出手段と、
    前記ラジアルプッシュプル信号としきいレベルとを比較することで前記ラジアルプッシュプル信号に含まれるランドプリピット信号を検出するプリピット信号検出手段と、
    前記反射光からRF信号を検出するRF信号検出手段と、
    前記ラジアルプッシュプル信号から前記ウォブルトラックに対応するウォブル信号を抽出する抽出手段と、
    前記ウォブル信号に所定の第1オフセットレベルを重畳し、さらにAC結合された前記RF信号あるいは所定の第2オフセットレベルのいずれかを選択的に重畳して前記しきいレベルを生成し、前記プリピット信号検出手段に供給するしきいレベル制御手段と、
    を有することを特徴とする光ディスク装置。
  3. 請求項2記載の装置において、
    前記しきいレベル制御手段は、前記RF信号が存在する場合にAC結合された前記RF信号を重畳し、前記RF信号が存在しない場合に前記第2オフセットレベルを重畳することを特徴とする光ディスク装置。
  4. ウォブルトラック及びランドプリピットが形成された光ディスクに対してデータを記録または再生する光ディスク装置であって、
    前記光ディスクにレーザ光を照射しその反射光からラジアルプッシュプル信号を検出するラジアルプッシュプル信号検出手段と、
    前記ラジアルプッシュプル信号としきいレベルとを比較することで前記ラジアルプッシュプル信号に含まれるランドプリピット信号を検出するプリピット信号検出手段と、
    前記反射光からRF信号を検出するRF信号検出手段と、
    所定のオフセットレベル及びAC結合された前記RF信号を重畳して前記しきいレベルを生成し、前記プリピット信号検出手段に供給するしきいレベル制御手段と、
    を有することを特徴とする光ディスク装置。
  5. ウォブルトラック及びランドプリピットが形成された光ディスクに対してデータを記録または再生する光ディスク装置であって、
    前記光ディスクにレーザ光を照射しその反射光からラジアルプッシュプル信号を検出するラジアルプッシュプル信号検出手段と、
    前記ラジアルプッシュプル信号としきいレベルとを比較することで前記ラジアルプッシュプル信号に含まれるランドプリピット信号を検出するプリピット信号検出手段と、
    前記反射光からRF信号を検出するRF信号検出手段と、
    所定の第1オフセットレベルにAC結合された前記RF信号あるいは所定の第2オフセットレベルのいずれかを選択的に重畳して前記しきいレベルを生成し、前記プリピット信号検出手段に供給するしきいレベル制御手段と、
    を有することを特徴とする光ディスク装置。
  6. ウォブルトラック及びランドプリピットが形成された光ディスクに対してデータを記録または再生する光ディスク装置であって、
    前記光ディスクにレーザ光を照射しその反射光からラジアルプッシュプル信号を検出するラジアルプッシュプル信号検出手段と、
    前記ラジアルプッシュプル信号としきいレベルとを比較することで前記ラジアルプッシュプル信号に含まれるランドプリピット信号を検出するプリピット信号検出手段と、
    前記反射光からRF信号を検出するRF信号検出手段と、
    前記RF信号と基準値とを比較して第1の値及び第2の値を有する二値信号を生成する手段であって、前記第1の値は前記RF信号が基準値以上の場合であり、かつ、第1の値は第2の値より大きいものである手段と、
    前記ラジアルプッシュプル信号から前記ウォブルトラックに対応するウォブル信号を抽出する抽出手段と、
    前記ウォブル信号に所定のオフセットレベル及び前記二値信号を重畳して前記しきいレベルを生成し、前記プリピット信号検出手段に供給するしきいレベル制御手段と、
    を有することを特徴とする光ディスク装置。
  7. ウォブルトラック及びランドプリピットが形成された光ディスクに対してデータを記録または再生する光ディスク装置であって、
    前記光ディスクにレーザ光を照射しその反射光からラジアルプッシュプル信号を検出するラジアルプッシュプル信号検出手段と、
    前記ラジアルプッシュプル信号としきいレベルとを比較することで前記ラジアルプッシュプル信号に含まれるランドプリピット信号を検出するプリピット信号検出手段と、
    前記反射光からRF信号を検出するRF信号検出手段と、
    前記RF信号と基準値とを比較して第1の値及び第2の値を有する二値信号を生成する手段であって、前記第1の値は前記RF信号が基準値以上の場合であり、かつ、第1の値は第2の値より大きいものである手段と、
    前記ラジアルプッシュプル信号から前記ウォブルトラックに対応するウォブル信号を抽出する抽出手段と、
    前記ウォブル信号に所定の第1オフセットレベルを重畳し、さらに二値信号あるいは所定の第2オフセットレベルのいずれかを選択的に重畳して前記しきいレベルを生成し、前記プリピット信号検出手段に供給するしきいレベル制御手段と、
    を有することを特徴とする光ディスク装置。
  8. ウォブルトラック及びランドプリピットが形成された光ディスクに対してデータを記録または再生する光ディスク装置であって、
    前記光ディスクにレーザ光を照射しその反射光からラジアルプッシュプル信号を検出するラジアルプッシュプル信号検出手段と、
    前記ラジアルプッシュプル信号としきいレベルとを比較することで前記ラジアルプッシュプル信号に含まれるランドプリピット信号を検出するプリピット信号検出手段と、
    前記反射光からRF信号を検出するRF信号検出手段と、
    前記RF信号と基準値とを比較して第1の値及び第2の値を有する二値信号を生成する手段であって、前記第1の値は前記RF信号が基準値以上の場合であり、かつ、第1の値は第2の値より大きいものである手段と、
    所定のオフセットレベル及び前記二値信号を重畳して前記しきいレベルを生成し、前記プリピット信号検出手段に供給するしきいレベル制御手段と、
    を有することを特徴とする光ディスク装置。
  9. ウォブルトラック及びランドプリピットが形成された光ディスクに対してデータを記録または再生する光ディスク装置であって、
    前記光ディスクにレーザ光を照射しその反射光からラジアルプッシュプル信号を検出するラジアルプッシュプル信号検出手段と、
    前記ラジアルプッシュプル信号としきいレベルとを比較することで前記ラジアルプッシュプル信号に含まれるランドプリピット信号を検出するプリピット信号検出手段と、
    前記反射光からRF信号を検出するRF信号検出手段と、
    前記RF信号と基準値とを比較して第1の値及び第2の値を有する二値信号を生成する手段であって、前記第1の値は前記RF信号が基準値以上の場合であり、かつ、第1の値は第2の値より大きいものである手段と、
    所定の第1オフセットレベルに前記二値信号あるいは所定の第2オフセットレベルのいずれかを選択的に重畳して前記しきいレベルを生成し、前記プリピット信号検出手段に供給するしきいレベル制御手段と、
    を有することを特徴とする光ディスク装置。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112783472A (zh) * 2019-11-05 2021-05-11 何群 多值逻辑宽位高速加法器

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