JP2006139601A - 画像判断装置、画像形成装置、画像判断方法、画像判断プログラム、画像形成プログラムおよびコンピュータ読取り可能な記録媒体 - Google Patents

画像判断装置、画像形成装置、画像判断方法、画像判断プログラム、画像形成プログラムおよびコンピュータ読取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 原稿に類似したまたは同じである画像を、高い検索精度を保ちつつ、短時間で特定することができる画像判断装置を提供する。
【解決手段】 合成することで元の画像となる複数のレイヤーからなるレイヤー群(A)を取得する第一取得部20と、上記レイヤー群(A)と同じ構造を有するレイヤー群(B)を取得する第二取得部23と、上記レイヤー群(A)とレイヤー群(B)との、同一種類のレイヤーごとに比較するとともに、レイヤー群(A)とレイヤー群(B)との類似度を判定するレイヤー比較部28とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、互いに異なる2つの画像をレイヤー単位で比較する画像判断装置およびそれを備えた画像形成装置に関するものである。
ユーザが必要とする文書や図面、写真(これらの区別は、ここでは重要ではないため、以下では、すべて紙面上に表現された画像として取り扱う。)を複写装置により複写し、希望する枚数だけ入手するという行為は日常的に行われている。ユーザは、スキャナ上に原稿を置き、所定の簡単な操作を行うだけで、複写産物を得ることができる。
しかし、複写装置により原稿を正確に複写することは難しく、多くの場合、複写産物の品質は、オリジナルと比べて低下する。一般に、複写産物がさらに複写される場合も多く、複写を繰り返した画像は、オリジナルとはかけ離れたものになることもある。例えば、小さな文字や数字がつぶれて読取りにくくなったり、薄い色の文字や絵柄が表現されなくなるなどの問題が生じる。
そこで、スキャナ上に置かれた原稿を識別し、その原稿に対応するオリジナル画像を出力する方法が提案されている(特許文献1参照)。すなわち、予め複数の画像データが格納されているデータベースと接続された複写装置において、読取り部が読取った原稿の内容をもとに、当該原稿に対応するオリジナル画像を特定し、当該オリジナル画像データを出力するものである。この際、データ検索部によって、読取った原稿に対応するオリジナル画像のデータが、当該画像データベース内に存在していないと判断された場合には、読取り部によって読取られた原稿そのものの情報をもとに、複写産物が形成される。
上記の構成により、手持ちの原稿に対応するオリジナル画像が画像データベース内に存在する場合には、ユーザは、手持ちの原稿の複写産物ではなく、オリジナル画像と同等の品質を有する画像を簡単に入手することができる。もちろん、オリジナル画像データが保存されているデータベースにアクセスし、当該データを入手した後に、そのデータをプリントアウトすることによっても、オリジナル画像を入手できる。しかし、一般には、データベースにアクセスできる環境が整っていなかったり、目的データの所在や入手方法が明らかでなかったり、操作が煩雑であるなどの理由から、誰もが容易にオリジナル画像データを入手できるわけではない。誰もが簡単な操作で、オリジナル画像を入手できる点において、上記構成は優れている。
上記構成においては、読取った原稿の特徴を分析し、画像データベースに保存されている画像データの中から、該当するオリジナル画像データを正確かつ迅速に特定する必要がある。
特許文献1に開示の発明においては、入力文書の一部に記載されている、文書番号やページ番号、題名、日付など、当該文書特有の情報に加えて、図面の文字や画像領域の位置と各領域の矩形など、大まかな文書の情報を読取り、これらの情報をもとに、オリジナル画像データを特定している。
一方、特許文献2に記載の発明においては、画像の詳細な特徴を抽出したデータを保存するデータベースを構築し、原稿の詳細な特徴を抽出したデータをもとに、当該データベースを検索することにより、オリジナル画像データを特定している。
特開2001−16379公報(公開日;2001年1月19日) 特開平7−282088号公報(公開日;1995年10月27日)
ところが、上記従来の構成では、オリジナル画像データの特定に際して、処理速度を重視して、大まかな画像データをもとにデータベースを検索すれば、検索の精度が低下するという問題が生じる。逆に、検索精度を重視して、画像同士を比較して検索すると、処理速度が低下するという問題が生じる。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、その目的は、原稿に類似したまたは同じである画像を、高い検索精度を保ちつつ、短時間で特定することができる画像判断装置および画像形成装置を提供することにある。
本発明にかかる画像判断装置は、上記の課題を解決するために、合成することで元の画像となる複数のレイヤーからなるレイヤー群(A)を取得する第一取得手段と、比較対象である上記レイヤー群(A)と同じ構造を有するレイヤー群(B)を取得する第二取得手段と、上記レイヤー群(A)とレイヤー群(B)とを同一種類のレイヤーごとに比較するとともに、レイヤー群(A)とレイヤー群(B)との類似度を求める比較手段とを備えていることを特徴としている。
上記レイヤーとは、1つの画像から、特定の属性を有する領域および/または情報を取り出したものである。上記レイヤーとしては、具体的には、例えば、画像上に記録された文字に関する情報の集合である文字レイヤー、上記画像上に記録された背景に関する情報の集合である背景レイヤー、および、画像上に記録された文字の色情報に関する情報の集合である前景レイヤー等が挙げられる。そして、上記文字レイヤー、背景レイヤー、および、前景レイヤーの3つのレイヤーを用いて1つの画像が表現されている方式がMRC(Mixed Raster Content)方式である。そして、これら1つの画像を構成するための複数のレイヤーがレイヤー群である。つまり、レイヤー群は、合成することにより元の画像が得られるものであり、複数のレイヤーから構成されている。そして、上記レイヤーの構造を表す方式としては、例えば、上記MRCが好適に利用できる。
上記の構成によれば、第一取得手段を介して取得したあるレイヤー群(A)が、例えば、第二取得手段を介して取得した、比較対象である記憶装置に記憶された複数のレイヤー群(B)の中に対応したものがあるか検索する際に、比較手段が、同じ属性を有するレイヤー同士を比較し、両者の類似度を求めている。これらレイヤー同士を比較する場合には、同じ属性を有するもの同士を比較するため、比較を行う場合に必要な処理量を、例えば、様々の情報が含まれている画像同士を比較する場合と比べて少なくすることができる。つまり、従来のように、上記画像を構成している画素ごとに比較する場合と比べて、処理量を少なくすることができるので、より高速に検索を行う(類似度を求める)ことができる。また、上記レイヤー群は、画像を属性ごとに分離したものであり、画像の特徴点を部分的に抽出するといったものではない。従って、上記の構成とすることにより、従来のように画像の特徴点同士を比較する構成と比べて、より精度が高い検索を行うことができる。
このように、上記構成とすることで、従来と比べて高速かつ正確に、レイヤー群(A)とレイヤー群(B)との類似度を判断することできるので、レイヤー群(A)と対応している(類似しているまたは同じである)レイヤー群(B)を高速かつ正確に検索することができる。
なお、上記比較手段は、同種のレイヤー同士を比較することで類似度を求めているが、上記類似度を求める方法としては、1つのレイヤー群を構成している全てのレイヤーを比較してもよく、少なくとも1つのレイヤーを比較して類似度を求めても良い。
本発明にかかる画像判断装置は、上記第二取得手段が、互いに異なる複数のレイヤー群(B)を取得するものであり、上記比較手段が、上記複数のレイヤー群(B)のうち、レイヤー群(A)との類似度が最も高いレイヤー群(B)を決定するものである構成がより好ましい。なお、上記の構成では、類似度を求めているが、上記比較手段は、上記両者の差異を求めてもよい。なお、上記両者の差異を求める場合には、差異が小さいものほど類似していると判断する。
上記の構成によれば、複数のレイヤー群(B)を取得して、その中から上記レイヤー群(A)との類似度が最も高いレイヤー群(B)を決定することができる。
なお、上記比較手段は、例えば、レイヤー群(B)とレイヤー群(A)との類似度が所定の閾値以上であり、かつ、上記類似度が最も高いレイヤー群(B)を決定してもよい。このように、類似度が所定の閾値以上のものの中からレイヤー群(B)を決定することにより、類似度が所定の閾値よりも小さいものはレイヤー群(A)と対応していないと判断することができる。
本発明にかかる画像判断装置は、上記レイヤー群(A)は、元の画像から文字を抽出した文字レイヤーと、当該文字以外の背景を抽出した背景レイヤーと、上記元の画像における文字レイヤーに抽出した文字の位置を示す文字領域と上記元の画像における背景レイヤーに抽出した背景の位置を示す背景領域とを示す領域レイヤーとを含む構造であって、上記領域レイヤーに基づいて、文字レイヤー同士を上記比較手段が比較するために必要な処理量と、背景レイヤー同士を上記比較手段が比較するために必要な処理量とを算出する算出手段と、上記算出手段による算出結果に基づいて、上記比較手段が比較するレイヤーの比較順を決定する比較順序決定手段とを備える構成がより好ましい。
上記の構成によれば、文字レイヤー同士を上記比較手段が比較するために必要な処理量と、背景レイヤー同士を上記比較手段が比較するために必要な処理量とを算出し、その結果に基づいてレイヤーの比較順序を決定している。これにより、例えば、文字領域の割合が多い場合には背景レイヤーを先に比較し、また、背景領域の割合が多い場合には文字レイヤーを先に比較することにより、比較手段が比較する比較量を少なくすることができる。つまり、比較量が少ないレイヤーから先に比較して、対応するレイヤーであるか否かを判断することで、対応していないと判断したレイヤーについてはそれ以降の処理を行わないので、全体の比較量をより少なくすることができる。従って、比較順序決定手段を備えることで、より効率よく検索を行うことができる。なお、上記処理算出方法としては、例えば、上記算出手段は、元の画像全体に対する文字領域と背景領域とのそれぞれの面積比率に基づいて算出すればよい。
本発明にかかる画像判断装置は、上記比較順序決定手段が、上記文字領域が所定の閾値よりも小さいとき、比較手段による文字レイヤー同士の比較を行わないように当該比較手段を制御する構成がより好ましい。
本発明にかかる画像判断装置は、上記比較順序決定手段が、上記背景領域が所定の閾値よりも小さいとき、比較手段による背景レイヤー同士の比較を行わないように当該比較手段を制御する構成がより好ましい。
上記の構成によれば、文字領域または背景領域の割合が所定の閾値よりも小さい場合には、その画像を示すレイヤー同士の比較を行わない。つまり、元の画像全体における文字領域または背景領域の割合が非常に小さい場合には、誤差を多く含む可能性が高い。そこで、特定画像の領域またはその他の画像の領域の割合が所定の閾値よりも小さい場合には、その画像を示すレイヤー同士の比較しないことにより、より高速に検索を行うことができる。
本発明にかかる画像判断装置は、上記元の画像を取得するとともに、当該元の画像から、上記レイヤー群(A)および/またはレイヤー群(B)を作成するレイヤー作成手段を備える構成がより好ましい。
上記の構成によれば、元の画像からレイヤー群(A)および/またはレイヤー群(B)を作成することができるので、例えば、画像が入力されてきた場合でも、レイヤー同士の比較を行うことができる。
本発明にかかる画像判断装置は、上記領域レイヤーが、文字領域については文字の色に関する情報が含まれており、文字以外の背景領域については背景が存在することを示す情報が含まれる構成がより好ましい。
上記の構成によれば、上記領域レイヤー中に、文字領域の色情報のみならず、文字領域と背景領域との割合に関する情報を記録することができる。これにより、領域レイヤーから、元の画像全体における文字領域と背景領域とのそれぞれの割合を知ることができる。
本発明にかかる画像形成装置は、上記の課題を解決するために、合成することで元の画像となる複数のレイヤーからなる、画像形成すべき画像のレイヤー群(A)を取得する第一取得手段と、比較対象である、上記レイヤー群(A)と同じ構造を有するレイヤー群(B)を取得する第二取得手段と、上記レイヤー群(A)とレイヤー群(B)との、同一種類のレイヤーごとに比較し、当該比較結果に基づいてレイヤー群(A)とレイヤー群(B)との類似度を求める比較手段と、上記比較手段の比較結果に基づいて、上記レイヤー群(A)とレイヤー群(B)とのいずれかを画像形成するか決定する決定手段と、決定手段によって決定されたレイヤー群を合成する合成手段と、合成手段にて合成された画像を画像形成する画像形成手段とを備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、例えば、画像読取装置等によって読取られた画像形成すべきレイヤー群(A)と類似したレイヤー群が、記憶装置に記憶されている複数のレイヤー群(B)の中にあるか否かを検索し、レイヤー群(A)とレイヤー群(B)とのいずれかを画像形成するかを判断している。つまり、例えば、画像形成すべきレイヤー群(A)のオリジナルデータに基づいて作成したレイヤー群(B)が記憶装置に記憶されている場合には、当該レイヤー群(B)に基づいて画像形成を行うことができる。
そして、レイヤー同士を比較しているので、複数のレイヤー群(B)の中からレイヤー群(A)と類似しているレイヤー群(B)を検索する時間を、従来のように、画像同士を比較して検索する構成と比べてより高速に行うことができる。また、上記の構成とすることにより、従来のように、画像の特徴点同士を比較する構成と比べて、より精度が高い検索を行うことができる。
従って、上記の構成とすることにより、レイヤー群(A)と対応しているレイヤー群(B)をより高速に検出することができるので、レイヤー群(A)が入力されてから、レイヤー群(A)またはレイヤー群(B)の画像形成が行われるまでの時間を短縮することができる。
本発明にかかる画像形成装置は、上記第二取得手段が、互いに異なる複数のレイヤー群(B)を取得するものであり、上記比較手段が求めたレイヤー群(A)と最も類似度が高いレイヤー群(B)の類似度に基づいて、上記決定手段は、上記レイヤー群(A)と最も類似度の高いレイヤー群(B)とのいずれかを画像形成するか決定する構成がより好ましい。
上記の構成によれば、複数のレイヤー群(B)を取得して、その中から上記レイヤー群(A)との類似度が最も高いレイヤー群(B)を決定し、この決定されたレイヤー群(B)とレイヤー群(A)のいずれを画像形成するかを決定することができる。
本発明にかかる画像形成装置は、上記レイヤー群(A)は、元の画像から文字を抽出した文字レイヤーと、当該文字以外の背景を抽出した背景レイヤーと、上記元の画像における文字レイヤーに抽出した文字の位置を示す文字領域と上記元の画像における背景レイヤーに抽出した背景の位置を示す背景領域とを示す領域レイヤーとを含む構造であって、上記領域レイヤーに基づいて、文字レイヤー同士を上記比較手段が比較するために必要な処理量と、背景レイヤー同士を上記比較手段が比較するために必要な処理量とを算出する算出手段と、上記算出手段による算出結果に基づいて、上記比較手段が比較するレイヤーの比較順を決定する比較順序決定手段とを備える構成がより好ましい。
上記の構成によれば、元の画像全体に対する文字領域と背景領域とのそれぞれの面積比率に基づいて、文字レイヤー同士を上記比較手段が比較するために必要な処理量と、背景レイヤー同士を上記比較手段が比較するために必要な処理量とを算出し、その結果に基づいてレイヤーの比較順序を決定している。これにより、例えば、文字領域の割合が多い場合には背景レイヤーを先に比較し、また、背景領域の割合が多い場合には文字レイヤーを先に比較することにより、比較手段が比較する比較量を少なくすることができる。具体的には、比較量が少ないレイヤーから先に比較して、対応するレイヤーであるか否かを判断することで、対応していないと判断したレイヤーについてはそれ以降の処理を行わないので、全体の比較量をより少なくすることができる。つまり、比較順序決定手段を備えることで、より効率よく検索を行うことができる。
本発明にかかる画像判断方法は、上記の課題を解決するために、合成することで元の画像となる複数のレイヤーからなるレイヤー群(A)を取得するレイヤー取得工程と、上記レイヤー群(A)と同じ構造を有するレイヤー群(B)を取得する取得工程と、上記レイヤー群(A)とレイヤー群(B)との、同じ属性のレイヤーごとに比較し、当該比較結果に基づいてレイヤー群(A)とレイヤー群(B)との類似度を判定する比較工程とを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、あるレイヤー群(A)が、例えば、記憶装置に記憶された複数のレイヤー群(B)の中に対応したものがあるか検索する際に、同じ属性を有するレイヤー同士を比較し、両者の類似度を求めている。これらレイヤー同士を比較する場合には、同じ属性を有するものを比較するため、比較を行う場合に必要な処理量を、例えば、元の画像同士を比較する場合と比べて少なくすることができる。つまり、従来のように、例えば、上記画像の画素ごとに比較する場合と比べて、処理量を少なくすることができるので、高速に検索を行うことができる。また、上記レイヤー群は、画像を属性ごとに分離したものであり、画像の特徴点を部分的に抽出するといったものではない。従って、上記の構成とすることにより、従来のように画像の特徴点同士を比較する構成と比べて、より精度が高い検索を行うことができる。
このように、上記構成とすることで、従来と比べて高速かつ正確に、レイヤー群(A)とレイヤー群(B)との類似度を判断することできるので、レイヤー群(A)と対応している(類似しているまたは同じである)レイヤー群(B)を高速かつ正確に検索することができる。
なお、上記画像形成装置および画像判断装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記画像形成装置および画像判断装置をコンピュータにて実現させる画像形成装置および画像判断装置の画像形成プログラム、画像判断プログラムおよびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に入る。
本発明にかかる画像判断装置は、合成することで元の画像となる複数のレイヤーからなるレイヤー群(A)を取得する第一取得手段と、上記レイヤー群(A)と同じ構造を有するレイヤー群(B)を取得する第二取得手段と、上記レイヤー群(A)とレイヤー群(B)とを同一種類のレイヤーごとに比較し、当該比較結果に基づいてレイヤー群(A)とレイヤー群(B)との類似度を判定する比較手段とを備える構成である。
それゆえ、上記構成とすることで、従来と比べて高速かつ正確に、レイヤー群(A)とレイヤー群(B)との類似度を判断することできるので、レイヤー群(A)と対応している(類似しているまたは同じである)レイヤー群(B)を高速かつ正確に検索することができるという効果を奏する。
本発明にかかる画像形成装置は、合成することで元の画像となる複数のレイヤーからなる、画像形成すべきレイヤー群(A)を取得する第一取得手段と、記憶装置から、上記レイヤー群(A)と同じ構造を有するレイヤー群(B)を取得する第二取得手段と、上記レイヤー群(A)とレイヤー群(B)とを、同一種類のレイヤーごとに比較し、当該比較結果に基づいてレイヤー群(A)とレイヤー群(B)との類似度を判定する比較手段と、上記比較手段の比較結果に基づいて、上記レイヤー群(A)とレイヤー群(B)とのいずれかを画像形成するか決定する決定手段と、決定手段によって決定されたレイヤー群を合成する合成手段と、合成手段にて合成された画像を画像形成する画像形成手段とを備える構成である。
それゆえ、上記構成とすることで、レイヤー同士を比較しているので、複数のレイヤー群(B)の中からレイヤー群(A)と類似しているレイヤー群(B)を検索する時間を、従来のように、画像同士を比較して検索する構成と比べてより高速に行うことができる。また、上記の構成とすることにより、従来のように、画像の特徴点同士を比較する構成と比べて、より精度が高い検索を行うことができるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について説明すれば、以下の通りである。
図1は、本実施の形態にかかる画像形成装置1の概略構成を示すブロック図である。上記画像形成装置1は、図1に示すように、画像判断装置2、レイヤー合成部(レイヤー合成手段)6、画像形成部(画像形成手段)8を少なくとも備えている。また、上記画像形成装置1は、上記必要に応じて、画像読取部4、通信部3、入力画像処理部5、補正部7、圧縮部9、記憶部(記憶装置)10および解凍部11を備えていても良い。以下の説明では、上記の構成を備える画像形成装置1について説明する。
上記画像読取部4は、上記画像形成装置1の原稿載置台(図示せず)に載置された原稿画像を、例えば、撮像素子等を用いて光学的に読取り、読取画像情報を得るものである。上記画像読取部4としては、例えば、スキャナ等が挙げられる。
上記通信部3は、上記画像形成装置1とネットワークを介して接続されている各種装置に対して種々の情報を送受信するものである。そして、上記通信部3を介して外部の装置から取得する情報としては例えば画像やレイヤー群等が挙げられる。つまり、上記通信部3は、外部から画像を受信するものである。
上記入力画像処理部5は、通信部3を介して受信した画像および画像読取部4によって作成された読取画像に対して、後述するレイヤー作成部24にて処理しやすいデータ形式等にデータ処理するものである。具体的には、上記前処理では例えば、入力データがRGB色空間で入力される場合は領域分離部26やMRC処理部25で扱いやすい例えば、Lab等の色空間に変換する。
レイヤー合成部6は、上記画像判断装置2によって決定されたレイヤー群を合成して、レイヤーに分離する前の画像、すなわち、元の画像を作成するものである。
補正部7は、上記レイヤー合成部6によって合成された元の画像に、上記画像形成部8の特性に応じた補正を施すものである。具体的には、上記補正部7では、領域分離部26からの文字領域であるか背景領域であるかのフラグデータと、入力画像処理部5の出力である画像(レイヤー合成部6によって合成された元の画像)から、CMYKの印刷用の色空間への変換処理などの画像形成部8の特性に応じた後処理が行われる。このとき、文字領域と背景領域でそれぞれに適切な処理を行うことで、より文字情報が鮮明な出力結果を得ることができる。上記画像形成部8は、上記補正部7によって補正が施された画像を画像形成するものである。
上記圧縮部9は、後述するレイヤー作成部24にて作成されたレイヤー群をレイヤーごとにそれぞれ異なる係数あるいは圧縮方法で各レイヤーにとってより効率のよい圧縮処理を行うものである。なお、このように、レイヤーごとに異なる圧縮処理を行うことによって、従来のように1つの画像をそのまま圧縮するよりも高い圧縮率で圧縮することができる。
上記記憶部10は、圧縮部9にて圧縮されたレイヤーからなるレイヤー群を記憶するものである。具体的には、上記記憶部10は、レイヤー群を構成する圧縮された各レイヤーを対応付けて記憶している。
上記解凍部11は、圧縮された1つのレイヤー群を解凍するものである。なお、上記記憶部10に圧縮しない状態でレイヤー群を記憶させる場合には、上記圧縮部9と解凍部11とは不要となる。
ここで、上記画像判断装置2の構成について説明する。上記画像判断装置2は、第一取得部(第一取得手段)20と第二取得部(第二取得手段)23と決定部(決定手段)22とを備えている。また、上記画像判断装置2は、必要に応じて、処理順序決定部(比較順序決定手段)21を備えている構成がより好ましい。
上記第一取得部20は、外部からレイヤー群を取得するものである。本実施の形態では、上記第一取得部20は、入力画像処理部5からレイヤー群または画像を取得している。また、上記第一取得部20が画像を取得する場合には、当該第一取得部20にはレイヤー作成部24が設けられている。
この、レイヤー作成部24は、上記画像から、合成することで当該画像となる複数のレイヤーからなるレイヤー群を作成するものである。上記レイヤー作成部24は、上記画像から、例えば、MRC方式の3つのレイヤーからなるレイヤー群を作成すればよい。上記レイヤー作成部24は、領域分離部26とMRC処理部25とを備えている。
上記領域分離部26は、画像を画素単位またはブロック単位に分離するとともに、分離した各領域が文字であるか背景であるかを判定し、画素単位またはブロック単位で各領域の属性を決定するものである。そして、上記領域分離部26は、例えば、文字領域であればフラグを「1」に設定し、背景領域であればフラグを「0」に設定する。
上記MRC処理部25は、上記領域分離部26によって判断された分離領域に基づいて複数のレイヤーからなるレイヤー群を作成するものである。上記MRC処理部25では、領域分離部26で判定された結果を用いて、例えば、領域レイヤー(前景レイヤー)、文字レイヤー、背景レイヤーの3つのレイヤーを作成する。領域レイヤーは、文字領域に対して画素単位あるいはブロック単位で色情報のみを保存する。また、領域レイヤーは、背景領域に対しては例えば「0」のような特定の値を保存しておく。つまり、上記領域レイヤーは、文字領域は色情報を記憶しており、背景領域は当該背景領域が存在しているか否かを示している。また、上記文字レイヤーは文字領域であるかどうかという情報のみを保存する。なお、領域分離部26で作成されたフラグデータをそのまま文字レイヤーとしてもよい。また、背景レイヤーは輝度情報、色情報の両方を保存しておく。
上記第二取得部23は、上記記憶部10から、当該記憶部10に記憶されているレイヤー群を取得するものである。本実施の形態では、上記第二取得部23は、圧縮されて記憶部10に記憶されているレイヤー群を解凍部11にて解凍したものを取得している。なお、例えば、上記記憶部10に、レイヤー群ではなく画像そのものを記憶させている場合には、上記第二取得部23は、上記レイヤー作成部24を備えている。
上記決定部22は、第一取得部20が取得したレイヤー群(A)と第二取得部23が取得したレイヤー群(B)との類似度(類似の度合い)を判定するものである。より具体的には、上記決定部22は、上記第一取得部20が取得したレイヤー群(A)と、上記第二取得部23が記憶部10から取得した複数のレイヤー群(B)のそれぞれとを同種のレイヤーごとに比較して、それぞれの差異を求める。そして、上記決定部22は、上記差異に基づいて、上記レイヤー群(A)と最も類似しているレイヤー群(B)を決定するものである。そして、上記決定部22は、レイヤー比較部(比較手段)28を備えている。
上記レイヤー比較部28は、レイヤー群(A)とレイヤー群(B)とを、互いに同種のレイヤー同士を比較して、その差異を求めるものである。
また、上記処理順序決定部21は、レイヤー比較部28にて、比較するレイヤーの比較順、換言すると、1つの画像を構成している複数のレイヤーの比較順を決定するものである。そして、上記処理順序決定部21は、処理量算出部(算出手段)27を備えている。この処理量算出部27は、複数のレイヤーからなるレイヤー郡を比較するときに、各種類のレイヤー同士を比較するために必要な処理量を算出するものである、具体的には、レイヤー群が、例えば、元の画像から文字を抽出した文字レイヤーと、当該文字以外の背景を抽出した背景レイヤーと、上記元の画像における文字領域と背景領域とを示す領域レイヤーとから構成されている場合、上記処理量算出部27は、上記領域レイヤーを参照して、画像全体における文字領域の割合と背景領域との割合とをそれぞれ算出する。そして、上記処理量算出部27は、上記算出された文字領域の割合と背景領域との割合に基づいて、上記レイヤー比較部28が文字レイヤー同士を比較するために必要な処理量と、背景レイヤー同士を比較するために必要な処理量とを算出する。そして、上記処理順序決定部21は、上記処理量算出部27の結果に基づいて、レイヤー群を構成するレイヤーの比較順序を決定する。
ここで、画像読取部4にて、紙等の表示媒体(記録媒体)に記録された読取画像を作成した後、この読取画像と対応するレイヤー群が記憶部10に記憶されているか否かを検索し、その結果に応じて画像形成を行う処理について説明する。
以下の説明では、画像読取部4にて読取った読取画像からレイヤー群(A)を作成した後、当該レイヤー群(A)に基づいて、記憶部10に記憶されている複数のレイヤー群(B)から、当該レイヤー群(A)と類似するレイヤー群(B)を検索する場合について説明する。
まず、画像読取部4は、予め原稿画像が記録された表示媒体を光学的に読取り、デジタルの読取画像を生成する。そして、画像読取部4は、上記読取画像を入力画像処理部5に送信する。
次に、読取画像を受信した入力画像処理部5は、上記読取画像に対して上記前処理を行う。そして、入力画像処理部5は、前処理を行った読取画像を領域分離部26に送信する。
上記領域分離部26は、当該読取画像を文字領域と背景領域とに領域分離する。なお、上記背景領域とは、文字領域以外の全ての領域のことを示す。そして、領域分離部26は、その領域分離結果と読取画像とをMRC処理部25に送る。
次に、MRC処理部25は、上記領域分離結果に基づいて、上記読取画像から、領域レイヤー(以下の説明では、前景レイヤーと称する)、文字レイヤーおよび背景レイヤーの3つのレイヤーからなるレイヤー群(A)を作成する。そして、上記MRC処理部25は、読取画像を構成している上記レイヤー群(A)を、決定部22に送信する。また、上記MRC処理部25は、上記3つのレイヤーのうちの、読取画像全体における背景領域と文字領域とのそれぞれの領域の割合を示している前景レイヤーを、処理順序決定部21に送信する。
そして、上記前景レイヤーを受信した処理順序決定部21は、処理量算出部27を動作させて、上記前景レイヤーに含まれる情報に基づいて、文字領域に相当する文字レイヤー同士をレイヤー比較部28が比較するために必要な処理量(データ量)と、背景領域に相当する背景レイヤー同士をレイヤー比較部28が比較するために必要な処理量とをそれぞれ算出する。そして、上記処理順序決定部21は、上記処理量算出部27の算出結果に基づいて、上記レイヤー比較部28におけるレイヤーの比較順序を決定する。そして、上記処理順序決定部21は、決定した比較順序をレイヤー比較部28に送信する。なお、詳細な処理順序決定処理については後述する。
次に、上記決定部22は、レイヤー作成部24のMRC処理部25から受信した、読取画像を構成する3つのレイヤー(背景レイヤー、文字レイヤー、前景レイヤー)からなるレイヤー群(A)と、記憶部10に記憶されている画像を構成している上記3つのレイヤー(背景レイヤー、文字レイヤー、前景レイヤー)からなるレイヤー群(B)同士を比較することで、上記読取画像と対応する画像(3つのレイヤー)が存在するか否かを判断し、また、存在する場合には該当する画像を決定する。なお、上記レイヤー群(A)とレイヤー群(B)とのそれぞれの構成は同じである。
具体的には、決定部22は、受信した読取画像を構成する上記レイヤー群(A)と、記憶部10に記憶されている画像を構成する上記レイヤー群(B)を各レイヤーごとにレイヤー比較部28に比較させる。これについて、以下に説明する。
上記レイヤー比較部28は、上記処理順序決定部21から受信した比較順序に基づいて、レイヤー群(A)とレイヤー群(B)とを、同じ属性を有するレイヤー同士を比較する。具体的には、例えば、上記レイヤー比較部28は、まず、レイヤー群(A)とレイヤー群(B)との文字レイヤー同士を比較する。そして、上記レイヤー比較部28は、上記比較した結果、両者の文字レイヤーの差異が所定の閾値よりも小さいか否かを判断する。そして、上記差異が所定の閾値よりも小さい、すなわち、上記レイヤー群(A)とレイヤー群(B)との文字レイヤーが互いに類似していると判断した場合には、レイヤー比較部28は、レイヤー群(A)とレイヤー群(B)との背景レイヤー同士を比較する。一方、上記差異が所定の閾値以上である場合には、レイヤー比較部28は、現在比較しているレイヤー群(B)は、レイヤー群(A)と同じでないと判断する。
そして、上記レイヤー比較部28は、両者の背景レイヤー同士の差異が所定の閾値よりも小さい場合には、上記レイヤー比較部28は、レイヤー群(A)とレイヤー群(B)との前景レイヤー同士を比較する。一方、上記差異が所定の閾値以上である場合には、レイヤー比較部28は、現在比較しているレイヤー群(B)は、レイヤー群(A)と同じでないと判断する。
そして、上記レイヤー比較部28は、両者の前景レイヤー同士の差異が所定の閾値よりも小さい場合には、上記レイヤー比較部28は、比較したレイヤー群(B)が、読取画像と対応している可能性があると判断し、当該レイヤー比較部28は、当該レイヤー群(B)に関する情報と3つのレイヤーを比較し、その差異に関する差異情報を、原稿候補画像一覧に記録する。一方、上記差異が所定の閾値以上である場合には、レイヤー比較部28は、現在比較しているレイヤー群(B)は、レイヤー群(A)と同じでないと判断する。
そして、レイヤー比較部28が、記憶部10に記憶されている画像(3つのレイヤー)を比較した後、上記決定部22によって、読取画像を構成するレイヤー群(A)と対応する上記レイヤー群(B)が存在するか否かを判断している。具体的には、決定部22は、レイヤー比較部28によって作成された原稿候補画像一覧を参照して、まず、原稿候補画像一覧にレイヤー群(B)に関する情報が記録されているか否かを判断する。
そして、上記原稿候補画像一覧にレイヤー群(B)に関する情報が記録されていないと判断すると、決定部22は、読取画像と対応する画像がないと判断して、読取画像に基づいて画像形成を行うことを決定する。一方、上記原稿候補画像一覧にレイヤー群(B)に関する情報が記録されている場合には、上記決定部22は、上記原稿候補画像一覧の差異情報を参照して、最も適切なレイヤー群(B)に関する情報を読取画像と対応するレイヤーであると判断する。
具体的には、上記決定部22は、レイヤー群(A)と比較した複数のレイヤー群(B)の中で、上記レイヤー群(A)との差異が所定の閾値よりも小さいレイヤー群(B)の中で、最も閾値が小さいレイヤー群(B)、換言すると、レイヤー(A)と最も類似度が高いレイヤー群(B)を画像形成すべきレイヤー群として決定する。なお、上記決定部22は、上記レイヤー群(A)と比較した複数のレイヤー群(B)の中で、上記レイヤー群(A)との差異が所定の閾値よりも小さいレイヤー群がないと判断した場合には、上記決定部22は、レイヤー群(A)を画像形成すべきレイヤー群として決定する。なお、具体的な比較順序に基づいた比較処理については後述する。
次に、上記決定部22は、決定したレイヤー群をレイヤー合成部6に送信する。上記合成部は、上記3つのレイヤーを合成して、1つの画像を作成するとともに、補正部7で出力されるものと同じデータフォーマットへの変換を行う。
そして、上記補正部7で画像形成部8の特性に応じた補正が施された後、画像形成部8によって上記決定された画像の画像形成が行われる。
以上より、画像読取部4にて読取られた読取画像と対応している原稿画像を、記憶部10に記憶されているレイヤーを用いて検索し、上記原稿画像が見つかった場合には、当該原稿画像を画像形成するので、画像読取部4よりオリジナルに近い画像を形成することができる。なお、上記の説明では、差異情報を用いて画像形成すべき画像(レイヤー群)を決定しているが、この差異情報の代わりに両者の類似度を表す類似度情報を用いてもよい。
図2は、処理順序決定部21にて行われる比較順序を決定する処理を説明するフローチャートである。ここで、比較順序決定処理について説明する。
まず、MRC処理部25は、作成したレイヤー群(A)のうち、上記前景レイヤーを処理順序決定部21に送信する。
上記前景レイヤーを受信した処理順序決定部21は、当該前景レイヤーを処理量算出部27に送る。そして、上記処理量算出部27は、前景レイヤーの構成を調べることで、元の画像中に文字領域と背景領域とがどのような割合で存在しているかを判断する。
これについて説明する前に、MRC処理部25で作成される前景レイヤーについて説明する。MRC処理部25では、上記元の画像における文字領域と当該文字領域以外の背景領域とを示す前景レイヤーを作成する。なお、文字領域と背景領域とは排他的関係にある。具体的には、MRC処理部25は、前景レイヤーを、例えば、8ビットのパレット情報として予め作成しておく場合であれば、「1」から「255」は文字色を表すパレット情報とし、「0」は文字領域でない、すなわち背景領域であるというルールで作成する。従って、処理量算出部27は、文字領域と背景領域とがどのような構成で存在しているかを判断するためには、前景レイヤーのうち「0」であるものと「0」以外の値であるものの比率を計算すればよい。このようにして、上記処理量算出部27は、元の画像全体における文字領域と背景領域との割合をそれぞれ求める(S10)。なお、以下の説明では、元の画像全体における文字領域の面積比率をStxt、背景領域の面積比率をSbgとする。
次に、処理順序決定部21は、上記文字領域の面積比率Stxtが、所定の閾値(以下、THtxtとする)よりも大きいか否かを判断する(S11)。なお、上記閾値THtxtは、元の画像全体に対して文字領域が無視できる程度のない比率であるかを判断するための閾値である。
そして、上記ステップS11にて、Stxt>THtxtである、すなわち、元の画像全体に対して文字領域が非常に少ないと判断すると、処理順序決定部21は、上記レイヤー群(A)とレイヤー群(B)との、文字レイヤー同士の比較を行わないような比較順序を作成する。そして、レイヤー比較部28は、この比較順序に基づいて画像比較処理(1)を行う。なお、この画像比較処理(1)については後述する。
また、上記ステップS11にて、文字領域の面積比率Stxtが所定の閾値THtxt(Stxt≦THtxt)以上であると判断すると、処理順序決定部21は、上記背景領域の面積比率Sbgが、所定の閾値(以下、THbgとする)よりも大きいか否かを判断する(S12)。なお、上記閾値THbgは、元の画像全体に対して背景領域が無視できる程度のない比率であるかを判断するための閾値である。
そして、上記ステップS12にて、Sbg>THbgである、すなわち、元の画像全体に対して背景領域が非常に少ないと判断すると、処理順序決定部21は、上記レイヤー群(A)とレイヤー群(B)との、背景レイヤー同士の比較を行わないような比較順序を作成する。そして、レイヤー比較部28は、この比較順序に基づいて画像比較処理(2)を行う。なお、この画像比較処理(2)については後述する。
また、上記ステップS12にて、背景領域の面積比率Stxtが所定の閾値THtxt(Stxt≦THtxt)以上であると判断すると、処理順序決定部21は、上記処理量算出部27を動作させて、文字領域に関する情報が記録されている文字レイヤー同士を上記レイヤー比較部28が比較するために必要な処理量と、背景領域に関する情報が記録されている背景レイヤー同士を上記レイヤー比較部28が比較するために必要な処理量とを算出する。
具体的には、文字レイヤーにおける単位画素あるいは単位ブロックあたりの検索処理量をPtxt、背景レイヤーにおける単位画素あるいは単位ブロックあたりの検索処理量をPbgとすると、文字レイヤー同士を比較するために必要な処理量(文字レイヤー処理量)は、Ptxt×Stxtで表され、背景レイヤー同士を比較するために必要な処理量(背景レイヤー処理量)は、Pbg×Sbgで表される。
そして、上記処理順序決定部21は、文字レイヤー処理量が背景レイヤー処理量よりも大きいか否かを判断する(S13)。
そして、ステップS13にて、文字レイヤー処理量が背景レイヤー処理量よりも大きい(Ptxt×Stxt>Pbg×Sbg)と判断した場合には、上記処理順序決定部21は、背景レイヤーの方がより処理量が少ないと判断し。背景レイヤーを優先して比較する比較順序を作成する。そして、レイヤー比較部28は、この比較順序に基づいて画像比較処理(3)を行う。なお、この画像比較処理(3)については後述する。
一方、上記ステップS13にて、文字レイヤー処理量が背景レイヤー処理量以下である(Ptxt×Stxt≦Pbg×Sbg)と判断した場合には、上記処理順序決定部21は、文字レイヤーの方がより処理量が少ないと判断し、文字レイヤーを優先して比較する比較順序を作成する。そして、レイヤー比較部28は、この比較順序に基づいて画像比較処理(4)を行う。なお、この画像比較処理(4)については後述する。
このようにして、上記処理順序決定部21は、レイヤー比較部28にてレイヤー同士を比較する比較順序を作成する。つまり、処理手順を決定することでMRC処理部25によりレイヤー分離されていることを利用して効率よく比較処理を行うことが出来る。なお、上記Ptxt、Pbg 、THtxt、THbgは予め固定値として持っておくものとする。
図3〜図6は、画像比較処理(1)〜(4)を説明するためのフローチャートである。以下に、上記決定部22における画像比較処理を説明する。
ここで、画像比較処理(1)について説明する。上記画像比較処理(1)は、文字レイヤー同士の比較を行わずに、レイヤー群を比較する処理である。
まず、上記決定部22は、記憶部10に、レイヤー群(A)と比較していないレイヤー群(B)があるか否かを判断する(S20)。そして、上記ステップS20にて、まだ比較していないレイヤー群(B)があると判断すると、上記決定部22は、該当するレイヤー群(B)を取得するとともに、レイヤー比較部28を動作させて、レイヤー群(A)とレイヤー群(B)との比較を行う。
具体的には、上記レイヤー比較部28は、レイヤー群(A)と上記決定部22が取得したレイヤー群(B)とのうち、両者の前景レイヤー同士を比較する(S21)。具体的には、前景レイヤーは文字領域の色情報と背景領域の存在情報のみで構成されており、それほど厳密な一致をとる必要はないため、上記レイヤー比較部28は、前景レイヤーのヒストグラムの傾向比較程度の比較的簡易な比較処理を行う。なお、前景レイヤーは、例えば前景レイヤーのヒストグラム特徴によって割り振られた1つの数値データなどである。そして、上記レイヤー比較部28は、レイヤー群(A)の前景レイヤーとレイヤー群(B)の前景レイヤーとの類似度(両者の差異であってもよい)を求める。
そして、上記決定部22は、上記類似度が所定の閾値以上であるか否かを判断することにより、上記比較したレイヤー群(B)は、レイヤー群(A)と対応しているか否か、すなわち、画像形成を行う候補であるか否かを判断する(S22)。そして、上記類似度が所定の閾値以上である場合には候補と判断し、上記類似度が所定の閾値よりも小さい場合には候補でないと判断する。
そして、上記ステップS22にて、候補であると判断すると、上記決定部22は、レイヤー比較部28を動作させて、レイヤー群(A)の背景レイヤーとレイヤー群(B)の背景レイヤーとを比較し、両者の類似度(両者の差異であってもよい)を求める(S23)。
そして、上記決定部22は、上記背景レイヤーの類似度が所定の閾値以上であるか否かを判断することにより、上記比較したレイヤー群(B)がレイヤー群(A)と対応しているか否か、すなわち、画像形成を行う候補であるか否かを判断する(S24)。そして、上記類似度が所定の閾値以上である場合には候補と判断し、上記類似度が所定の閾値よりも小さい場合には候補でないと判断する。
上記ステップS24にて、候補であると判断すると、上記決定部22は、原稿候補画像一覧に上記レイヤー群(B)に関する情報とその類似度に関する類似度情報(差異情報でもよい)とを記憶させる(S25)。なお、上記原稿候補画像一覧とは、画像形成する候補となるものを決定するためのテーブルである。そして、上記ステップS25の後、処理はステップS20に進む。なお、上記ステップS22およびステップS24において、候補でないと判断された場合には、処理はS20に進む。
そして、上記ステップS20にて、記憶部10に比較していないレイヤー群(B)がないと判断すると、上記決定部22は、上記原稿候補画像一覧にレイヤー群(B)に関する情報が記録されているか否かを判断する(S30)。
そして、上記ステップS30にて、記録されていないと判断した場合には、上記決定部22は、上記レイヤー群(A)を画像形成すべきレイヤー群に決定する(S32)。
一方、上記ステップS30にて、記録されていると判断した場合には、上記決定部22は、原稿候補画像一覧の中からレイヤー群(A)との類似度が最も高いレイヤー群(B)を画像形成すべきレイヤー群に決定する(S31)。このようにして、画像比較処理(1)では、元の画像全体における文字領域の面積比率が小さいため、上記決定部22は、前景レイヤーと背景レイヤーとの比較結果に基づいて、画像形成すべきレイヤー群を決定する。
次に、画像比較処理(2)について、図4を参照して説明する。上記画像比較処理(2)は、背景レイヤー同士の比較を行わずに、レイヤー群を比較する処理である。なお、以下の説明では、上記工程と同じ処理については同じ工程番号を付し、詳細な説明を省略する。
上記ステップS22にて、候補であると判断した場合、上記決定部22は、レイヤー比較部28を動作させて、レイヤー群(A)の文字レイヤーとレイヤー群(B)の文字レイヤーとを比較し、両者の類似度(両者の差異であってもよい)を求める(S26)。
そして、上記決定部22は、上記文字レイヤーの類似度が所定の閾値以上であるか否かを判断することにより、上記比較したレイヤー群(B)がレイヤー群(A)と対応しているか否か、すなわち、画像形成を行う候補であるか否かを判断する(S27)。そして、上記類似度が所定の閾値以上である場合には候補と判断し、上記類似度が所定の閾値よりも小さい場合には候補でないと判断する。
上記ステップS27にて、候補であると判断すると、上記決定部22は、原稿候補画像一覧に上記レイヤー群(B)に関する情報とその類似度に関する類似度情報(差異情報でもよい)とを記憶させる(S25)。なお、上記原稿候補画像一覧とは、画像形成する候補となるものを決定するためのテーブルである。そして、上記ステップS25の後、処理はステップS20に進む。なお、上記ステップS22およびステップS27において、候補でないと判断された場合には、処理はS20に進む。そして、その後、ステップS30〜S32の処理を行うことにより、上記決定部22は、画像形成すべきレイヤー群を決定する。このようにして、画像比較処理(2)では、元の画像全体における背景領域の面積比率が小さいため、上記決定部22は、前景レイヤーと文字レイヤーとの比較結果に基づいて、画像形成すべきレイヤー群を決定する。
次に、画像比較処理(3)について、図5を参照して説明する。上記画像比較処理(3)は、全てのレイヤー同士の比較結果によって画像形成すべきレイヤー群を決定する処理である。なお、以下の説明では、上記工程と同じ処理については同じ工程番号を付し、詳細な説明を省略する。
画像比較処理(3)では、ステップS21〜ステップS22において、前景レイヤー同士を比較した後、背景レイヤー同士を比較する(ステップS23〜ステップS24)。そして、その後で、文字レイヤー同士を比較する(ステップS26〜ステップS27)。そして、上記3つのレイヤーの比較結果に基づいて、候補であると判断した場合には、上記決定部22は、上記原稿候補画像一覧に上記候補であるレイヤー群(B)に関する情報と、レイヤー群(A)との差異情報を記録する(S25)。そして、上記決定部22は、上記原稿候補画像一覧を参照して、画像形成すべきレイヤー群(A)またはレイヤー群(B)を決定する。
次に、画像比較処理(4)について、図6を参照して説明する。上記画像比較処理(4)は、全てのレイヤー同士の比較結果によって画像形成すべきレイヤー群を決定する処理である。なお、以下の説明では、上記工程と同じ処理については同じ工程番号を付し、詳細な説明を省略する。
画像比較処理(4)では、ステップS21〜ステップS22において、前景レイヤー同士を比較した後、文字レイヤー同士を比較する(ステップS26〜ステップS27)。そして、その後で、背景レイヤー同士を比較する(ステップS23〜ステップS24)。そして、上記3つのレイヤーの比較結果に基づいて、候補であると判断した場合には、上記決定部22は、上記原稿候補画像一覧に上記候補であるレイヤー群(B)に関する情報と、レイヤー群(A)との差異情報を記録する(S25)。そして、上記決定部22は、上記原稿候補画像一覧を参照して、画像形成すべきレイヤー群(A)またはレイヤー群(B)を決定する。
上記画像形成処理(3)と(4)とでは、背景レイヤーと文字レイヤーとの比較順序が異なっている。上記画像形成処理(3)では、文字レイヤー処理量が背景レイヤー処理量よりも大きいため、先に処理量の少ない背景レイヤーを用いてレイヤー群(A)とレイヤー群(B)とを比較することで、候補であるかないかをより少ない処理量で判断することができる。つまり、背景レイヤー同士の比較において、候補でないと判断した場合には、文字レイヤー同時の比較を行わないので、比較処理にかかる処理量をより少なくすることができる。
一方、上記画像形成処理(4)では、背景レイヤー処理量が文字レイヤー処理量よりも大きいため、先に処理量の少ない文字レイヤーを用いてレイヤー群(A)とレイヤー群(B)とを比較することで、候補であるかないかをより少ない処理量で判断することができる。
以上のように、本実施の形態にかかる画像判断装置2は、合成することで元の画像となる複数のレイヤーからなるレイヤー群(A)を取得する第一取得部20と、上記レイヤー群(A)と同じ構造を有するレイヤー群(B)を取得する第二取得部23と、上記レイヤー群(A)とレイヤー群(B)との、同一種類のレイヤーごとに比較するとともに、レイヤー群(A)とレイヤー群(B)との類似度を判定するレイヤー比較部28とを備えている構成である。
上記レイヤーとは、1つの画像から、特定の属性を有する領域を取り出したものである。上記レイヤーとしては、具体的には、例えば、画像上に記録された文字に関する情報の集合である文字レイヤー、上記画像上に記録された背景に関する情報の集合である背景レイヤー、および、画像上に記録された文字に文字の色情報に関する情報の集合である前景レイヤー等が挙げられる。そして、上記文字レイヤー、背景レイヤー、および、前景レイヤーの3つのレイヤーを用いて1つの画像が表現されている方式がMRC(Mixed Raster Content)方式である。そして、これら1つの画像を構成するための複数のレイヤーがレイヤー群である。つまり、複数のレイヤーを合成より詳細には重ね合わせることで元の画像を形成することができる。
上記の構成によれば、あるレイヤー群(A)が、例えば、記憶装置に記憶された複数のレイヤー群(B)の中に対応したものがあるか検索する際に、同じ属性を有するレイヤー同士を比較し、両者の類似度を求めている。これらレイヤー同士を比較する場合には、同じ属性を有するものを比較するため、比較を行う場合に必要な処理量を、例えば、元の画像同士を比較する場合と比べて少なくすることができる。つまり、従来のように、例えば、上記画像の画素ごとに比較する場合と比べて、処理量を少なくすることができるので、高速に検索を行うことができる。また、上記レイヤー群は、画像を属性ごとに分離したものであり、画像の特徴点を部分的に抽出するといったものではない。従って、上記の構成とすることにより、従来のように画像の特徴点同士を比較する構成と比べて、より精度が高い検索を行うことができる。
このように、上記構成とすることで、従来と比べて高速かつ正確に、レイヤー群(A)とレイヤー群(B)との類似度を判断することできるので、レイヤー群(A)と対応している(類似しているまたは同じである)レイヤー群(B)を高速かつ正確に検索することができる。
本実施の形態にかかる画像判断装置2は、上記第二取得部23が、互いに異なる複数のレイヤー群(B)を取得するものであり、上記レイヤー比較部28は、複数のレイヤー群(B)のうち、レイヤー群(A)との類似度が最も高いレイヤー群(B)を決定するものである構成がより好ましい。
上記の構成によれば、複数のレイヤー群(B)を取得して、その中から上記レイヤー群(A)との類似度が最も高いレイヤー群(B)を決定することができる。なお、上記レイヤー比較部28は、例えば、レイヤー群(B)とレイヤー群(A)との類似度が所定の閾値以上であり、かつ、上記類似度が最も高いレイヤー群(B)を決定してもよい。このように、類似度が所定の閾値以上のものの中からレイヤー群(B)を決定することにより、類似度が所定の閾値よりも小さいものはレイヤー群(A)と対応していないと判断することができる。
本実施の形態にかかる画像判断装置2は、上記レイヤー群(A)が、元の画像から文字を抽出した文字レイヤーと、当該文字以外の背景を抽出した背景レイヤーと、上記元の画像における文字領域と背景領域とを示す領域レイヤーとを含み、上記領域レイヤーに基づいて、文字レイヤー同士を上記レイヤー比較部28が比較するために必要な処理量と、背景レイヤー同士を上記レイヤー比較部28が比較するために必要な処理量とを算出する処理量算出部27と、上記処理量算出部27による算出結果に基づいて、上記レイヤー比較部28が比較するレイヤーの比較順を決定する処理順序決定部21とを備える構成がより好ましい。
上記の構成によれば、元の画像全体に対する文字領域と背景領域とのそれぞれの面積比率に基づいて、文字レイヤー同士を上記レイヤー比較部28が比較するために必要な処理量と、背景レイヤー同士を上記レイヤー比較部28が比較するために必要な処理量とを算出し、その結果に基づいてレイヤーの比較順序を決定している。これにより、例えば、文字領域の割合が多い場合には背景レイヤーを先に比較し、また、背景領域の割合が多い場合には文字レイヤーを先に比較することにより、レイヤー比較部28が比較する比較量を少なくすることができる。具体的には、比較量が少ないレイヤーから先に比較して、対応するレイヤーであるか否かを判断することで、対応していないと判断したレイヤーについてはそれ以降の処理を行わないので、全体の比較量をより少なくすることができる。つまり、処理順序決定部21を備えることで、より効率よく検索を行うことができる。
本実施の形態にかかる画像判断装置2は、上記処理順序決定部21が、文字領域が所定の閾値よりも小さいと判断すると、レイヤー比較部28による文字レイヤー同士の比較を行わないように当該レイヤー比較部28を制御する構成がより好ましい。
本実施の形態にかかる画像判断装置2は、上記処理順序決定部21が、背景領域が所定の閾値よりも小さいと判断すると、レイヤー比較部28による背景レイヤー同士の比較を行わないように当該レイヤー比較部28を制御する構成がより好ましい。
上記の構成によれば、文字領域または背景領域の割合が所定の閾値よりも小さい場合には、その画像を示すレイヤー同士の比較を行わない。つまり、元の画像全体における文字領域または背景領域の割合が非常に小さい場合には、誤差を多く含む可能性が高い。そこで、特定画像の領域またはその他の画像の領域の割合が所定の閾値よりも小さい場合には、その画像を示すレイヤー同士の比較しないことにより、より高速に検索を行うことができる。
本実施の形態にかかる画像判断装置2は、上記元の画像を取得するとともに、当該元の画像から、上記レイヤー群(A)および/またはレイヤー群(B)を作成するレイヤー作成部24を備える構成がより好ましい。
上記の構成によれば、元の画像からレイヤー群(A)および/またはレイヤー群(B)を作成することができるので、例えば、画像が入力されてきた場合でも、レイヤー同士の比較を行うことができる。
本実施の形態にかかる画像判断装置2は、上記領域レイヤーが、文字領域については文字の色に関する情報が含まれており、文字以外の背景領域については背景が存在することを示す情報が含まれる構成がより好ましい。
上記の構成によれば、上記領域レイヤー中に、文字領域の色情報のみならず、文字領域と背景領域との割合に関する情報を記録することができる。これにより、領域レイヤーから、元の画像全体における文字領域と背景領域とのそれぞれの割合を知ることができる。
本実施の形態にかかる画像形成装置1は、合成することで元の画像となる複数のレイヤーからなる、画像形成すべきレイヤー群(A)を取得する第一取得部20と、記憶装置から、上記レイヤー群(A)と同じ構造を有するレイヤー群(B)を取得する第二取得部23と、上記レイヤー群(A)とレイヤー群(B)との、同一種類のレイヤーごとに比較するとともに、レイヤー群(A)とレイヤー群(B)との類似度を判定するレイヤー比較部28と、上記レイヤー比較部28の比較結果に基づいて、上記レイヤー群(A)とレイヤー群(B)とのいずれかを画像形成するか決定する決定部22と、決定部22によって決定されたレイヤー群を合成するレイヤー合成部6と、レイヤー合成部6にて合成された画像を画像形成する画像形成部8とを備える構成である。
上記の構成によれば、例えば、画像読取装置等によって読取られた画像形成すべきレイヤー群(A)と類似したレイヤー群が、記憶装置に記憶されている複数のレイヤー群(B)の中にあるか否かを検索し、レイヤー群(A)とレイヤー群(B)とのいずれかを画像形成するかを判断している。つまり、例えば、画像形成すべきレイヤー群(A)のオリジナルデータに基づいて作成したレイヤー群(B)が記憶装置に記憶されている場合には、当該レイヤー群(B)に基づいて画像形成を行うことができる。
また、レイヤー同士を比較しているので、複数のレイヤー群(B)の中からレイヤー群(A)と類似しているレイヤー群(B)を検索する時間を、従来のように、画像同士を比較して検索する構成と比べてより高速に行うことができる。また、上記の構成とすることにより、従来のように、画像の特徴点同士を比較する構成と比べて、より精度が高い検索を行うことができる。
従って、上記の構成とすることにより、レイヤー群(A)と対応しているレイヤー群(B)をより高速に検出することができるので、レイヤー群(A)が入力されてから、レイヤー群(A)またはレイヤー群(B)の画像形成が行われるまでの時間を短縮することができる。
本実施の形態にかかる画像形成装置1は、上記第二取得部23が、互いに異なる複数のレイヤー群(B)を取得するものであり、上記決定部22は、上記レイヤー比較部28の比較結果により、複数のレイヤー群(B)のうち、レイヤー群(A)と最も類似度が高いレイヤー群(B)の類似度に基づいて、上記レイヤー群(A)とレイヤー群(B)とのいずれかを画像形成するか決定する構成がより好ましい。
上記の構成によれば、複数のレイヤー群(B)を取得して、その中から上記レイヤー群(A)との類似度が最も高いレイヤー群(B)を決定し、この決定されたレイヤー群(B)とレイヤー群(A)のいずれを画像形成するかを決定することができる。
本実施の形態にかかる画像形成装置1は、上記レイヤー群(A)は、元の画像から文字を抽出した文字レイヤーと、当該文字以外の背景を抽出した背景レイヤーと、上記元の画像における文字領域と背景領域とを示す領域レイヤーとを含み、上記領域レイヤーに基づいて、文字領域と背景領域との面積の割合を算出する処理量算出部27と、上記処理量算出部27による算出結果に基づいて、上記レイヤー比較部28が比較するレイヤーの比較順を決定する処理順序決定部21とを備える構成がより好ましい。
上記の構成によれば、元の画像全体に対する文字領域と背景領域とのそれぞれの面積比率に基づいて、文字レイヤー同士を上記レイヤー比較部28が比較するために必要な処理量と、背景レイヤー同士を上記レイヤー比較部28が比較するために必要な処理量とを算出し、その結果に基づいてレイヤーの比較順序を決定している。これにより、例えば、文字領域の割合が多い場合には背景レイヤーを先に比較し、また、背景領域の割合が多い場合には文字レイヤーを先に比較することにより、レイヤー比較部28が比較する比較量を少なくすることができる。具体的には、比較量が少ないレイヤーから先に比較して、対応するレイヤーであるか否かを判断することで、対応していないと判断したレイヤーについてはそれ以降の処理を行わないので、全体の比較量をより少なくすることができる。つまり、処理順序決定部21を備えることで、より効率よく検索を行うことができる。
本実施の形態にかかる画像判断方法は、合成することで元の画像となる複数のレイヤーからなるレイヤー群(A)を取得するレイヤー取得工程と、上記レイヤー群(A)と同じ構造を有するレイヤー群(B)を取得する取得工程と、上記レイヤー群(A)とレイヤー群(B)との、同じ属性のレイヤーごとに比較するとともに、レイヤー群(A)とレイヤー群(B)との類似度を判定する比較工程とを含む構成である。
上記の構成によれば、あるレイヤー群(A)が、例えば、記憶装置に記憶された複数のレイヤー群(B)の中に対応したものがあるか検索する際に、同じ属性を有するレイヤー同士を比較し、両者の類似度を求めている。これらレイヤー同士を比較する場合には、同じ属性を有するものを比較するため、比較を行う場合に必要な処理量を、例えば、元の画像同士を比較する場合と比べて少なくすることができる。つまり、従来のように、例えば、上記画像の画素ごとに比較する場合と比べて、処理量を少なくすることができるので、高速に検索を行うことができる。また、上記レイヤー群は、画像を属性ごとに分離したものであり、画像の特徴点を部分的に抽出するといったものではない。従って、上記の構成とすることにより、従来のように画像の特徴点同士を比較する構成と比べて、より精度が高い検索を行うことができる。
このように、上記構成とすることで、従来と比べて高速かつ正確に、レイヤー群(A)とレイヤー群(B)との類似度を判断することできるので、レイヤー群(A)と対応している(類似しているまたは同じである)レイヤー群(B)を高速かつ正確に検索することができる。
また、例えば、図7に示すように、例えば、上記画像判断処理(1)〜(4)を行うレイヤー比較部28を上記画像判断処理(1)〜(4)と対応させてそれぞれ設けてもよい。また、図7に示すように、例えば、Nパターンの処理手順が存在する場合には、上記Nパタンのそれぞれの処理手順に対応してレイヤー同士を比較するレイヤー比較部28をN個設けても良い。
なお、1つの画像を、例えば、上記のような文字レイヤーと背景レイヤーと前景レイヤーとに分離した場合、1つの画像を圧縮した場合と、この3つのレイヤーごとを別々に圧縮した場合とでは、上記3つのレイヤーを個別に圧縮した場合の方がデータ量を少なくすることができる。従って、例えば、記憶部10に、上記3つのレイヤーを圧縮した状態で記憶させてもよい。ここで、外部から入力された画像を記憶部10に記憶させる方法について図1を参照して説明する。
上記通信部3を介して送信された画像は入力画像処理部5に入力される。そして、入力画像処理部5にて、上記画像は、上記レイヤー作成部24で取り扱い易いデータに変換される。なお、上記画像が、初めから、Lab色空間のデータのようなレイヤー作成部24にて取り扱い易いデータである場合には、上記入力画像処理部5の処理を行わない。そして、レイヤー作成部24は、入力画像処理部5から、変換された画像を受信すると、領域分離部26とMRC処理部25とを動作させて、背景レイヤーと前景レイヤーと文字レイヤーとの3つのレイヤーを作成する。そして、レイヤー作成部24は、作成した3つのレイヤーを圧縮部9に送信する。
上記圧縮部9では、受信した3つのレイヤーを、各レイヤーの特性(属性)に応じて、それぞれ、適切な圧縮方式で圧縮する。そして、圧縮したものを記憶部10は記憶する。
また、上記記憶部10からレイヤーを読み出す際には、解凍部11にて、レイヤー比較部28で読取画像と画像との同じ属性のレイヤー同士を比較するためにレイヤー単位で必要に応じて解凍処理が行われる。このように、上記記憶部10に圧縮した状態でレイヤー群(B)が記憶されている場合には、上記解凍部11にて解凍処理が行われる。
ここで、上記決定部22が上記差異情報から最も適切なレイヤー群(B)に関する情報を決定する方法について説明する。具体的には、上記差異情報は、前景レイヤーの差異、背景レイヤー差異、および文字レイヤーの差異を含んでいる。そして、上記決定部22は、例えば、上記3つの差異を足したもののなかで、最も小さいものを、上記最も適切なレイヤー群(B)に関する情報として決定すればよい。また、例えば、文字レイヤーおよび/または背景レイヤーの差異に基づいて上記レイヤー群(B)に関する情報を決定してもよい。
なお、上記の説明では、上記決定部22にて、画像形成する画像または読取画像が決定された後で、3つのレイヤーが合成されて、補正部7にて画像形成部8の特性に応じた補正が行われる。このとき、例えば、決定部22にて、記憶部10には、読取画像を構成しているレイヤーと同じものがないと判断された場合には、読取画像が出力されることになる。この場合、上記入力画像処理部5にて、前処理を行った読取画像を予め補正部7に送信しておき、補正部7にて画像形成部8の特性に応じた補正を行っておくことがより好ましい。このように、予め前処理された読取画像を補正部7にて補正しておくことにより、例えば、上記決定部22が、読取画像を画像形成することを決定した場合に、直ちに、読取画像の画像形成を行うことができる。つまり、読取画像を画像形成するまでの時間を短縮することができる。
なお、上記の説明では、読取画像を比較する場合について説明している。しかしながら、例えば、通信部3を介して、ネットワークなどからデジタルデータとして画像(画像データ)が入力される場合には以下の処理を行ってもよい。これについて以下に説明する。
通信部3より画像が読取画像ではなく、例えば、パソコン等の情報処理装置で作成されたデジタルデータが入力された場合、そのまま出力(画像形成)すればよいので、上記画像判断部は、上記入力されたデジタルデータと対応する画像を、上記記憶部10から検索する必要がない。この場合、入力画像処理部5は、入力されたデータが上記デジタルデータ(入力データ)であるか否かを判断し、デジタルデータであると判断した場合は、当該デジタルデータの前処理を行う。そして、上記入力処理部は、前処理したデジタルデータを補正部7に送信する。そして、補正部7は、受信したデジタルデータに補正を施した後、画像形成部8に送信する。このようにして、上記デジタルデータの場合には、当該デジタルデータと対応するレイヤー群が記憶部10に記憶されているか否かを判断することなく、当該デジタルデータを画像形成する。
また、上記通信部3を介して、他の画像読取部4で読取られた読取画像を受信した場合には、画像判断部は、上記読取画像と対応するレイヤー群が存在するか否かを判断すればよい。また、読取画像であるか上記デジタルデータであるか否かについては、例えば、入力画像処理部5が判断すればよい。
また、上記画像読取部4にて作成された読取画像については、記憶部10に記憶させてもよいし、記憶させなくてもよい。
例えば、複写機でコピーしたものを再度コピーするというような使用方法である場合、原紙(オリジナル)からコピーしたものを再度コピーすることになり、コピー回数が増えるにつれて、画像は不鮮明になる。そこで、予最初に読取っておいたものをレイヤー単位で記憶部10に記憶させておくことにより、鮮明な状態の画像を検索することができる。
また、本実施の形態にかかる画像判断装置2は、原稿画像に基づいて記録材に画像形成された原稿画像を光学的に読取ることによりえられた読取画像を外部から取得する読取画像取得部(画像読取部4)と、当該読取画像に基づいて、互いに種類の異なる複数のレイヤーを作成するレイヤー作成部24と、複数の画像が記憶されている記憶装置から、上記複数のレイヤーと同じ構造を有する画像を取得する第二取得部23と、読取画像と画像との、同じ種類のレイヤーごとに比較するレイヤー比較部28と、上記レイヤー比較部28の比較結果に基づいて、上記複数の画像の中から上記読取画像と対応する原稿画像を決定する決定部22とを備えている構成であってもよい。
また、本実施の形態にかかる画像形成装置1は、上記元の画像を取得するとともに、当該元の画像から、上記レイヤー群(A)および/またはレイヤー群(B)を作成するレイヤー作成部24を備える構成であってもよい。
さらに、本実施の形態にかかる画像形成装置1は、上記原稿画像を光学的に読取り、上記元となる画像を得る画像読取部4を備えている構成であってもよい。
また、本実施の形態にかかる画像形成装置1は、光学的に紙原稿を画像データとして読取る画像読取部4と、ネットワークなどから原稿をデジタルデータとして入力するネットワーク入力部と、入力された画像データの前処理を行う入力画像処理部5と、画像の文字や背景などの領域に分ける領域分離部26と、領域分離された属性ごとに画像をレイヤー分けするMRC処理部25と、MRC処理を行った画像データを格納するデータ格納部と、予めデータ格納部に格納されていたデータの中からMRC処理を行った原稿画像データと同等のものを検索する画像検索部と、MRC処理を行った画像データを再合成する画像合成部と、画像データの後処理を行う補正部7と、画像データを出力する画像出力部とを有し、画像読取部4から画像データが入力された場合、入力画像データに対してMRC処理を行い、レイヤー単位での検索処理を行う構成であってもよい。
また、上記画像形成装置1は、入力画像から作成される1つ以上のレイヤー情報を元に検索処理手順を決定する処理手順決定部22を有する構成であってもよい。
また、上記画像形成装置1は、画像に対するレイヤーの占める面積が十分に小さい場合に該当するレイヤーに対する検索処理を行わない構成であってもよい。
また、上記画像形成装置1は、画像に対する2つ以上のレイヤーの占める面積の比率から検索処理を行うレイヤーの優先度を決定する構成であってもよい。
また、上記画像形成装置1は、特定の値をその画素がどのレイヤーに属するかという属性情報とし、残りの有効な値をその画素がどの色であるかというパレット情報として前景レイヤーを作成する構成であってもよい。
また、上記画像判断装置2は、上記処理順序決定部21が、上記処理量算出部27による算出結果に基づいて、特定画像の領域またはその他の画像の領域が、所定の閾値よりも小さいと判断すると、当該所定の閾値よりも小さい領域を示すレイヤーについては比較しないように比較順を決定する構成であってもよい。
上記の構成によれば、特定画像の領域またはその他の画像の領域の割合が所定の閾値よりも小さい場合には、その画像を示すレイヤー同士の比較を行わない。つまり、特定画像の領域またはその他の画像の領域の割合が非常に小さい場合には、誤差を多く含む可能性が高く、この状態でレイヤー同士の比較を行った場合、正確な検索を行うことができない場合がある。そこで、特定画像の領域またはその他の画像の領域の割合が所定の閾値よりも小さい場合には、その画像を示すレイヤー同士の比較しないことにより、より精度の高い検索を行うことができる。
また、上記画像判断装置2は、外部から、上記元の画像を取得するとともに、当該元の画像から、上記複数のレイヤーを作成するレイヤー作成部24を備える構成であってもよい。
上記の構成によれば、画像から複数のレイヤー(レイヤー群(A)および/またはレイヤー群(B))を作成するレイヤー作成部24を備えている。これにより、例えば、外部から画像が送信されてきた場合でも、当該画像から複数のレイヤーを作成できるので、レイヤー同士の比較を行うことができる。また、例えば、記憶装置に画像の状態で当該画像を記憶している場合でも、レイヤー同士の比較を行うことができる。
また、上記画像判断装置2は、上記レイヤー作成部24は、特定画像の色情報を複数ビットで示し、上記複数ビットで表される状態のうち特定の状態が、その他の領域を示すように上記領域レイヤーを作成する構成であってもよい。
上記の構成によれば、特定画像の色情報を表すために用いる複数ビットのうち、特定の値のみをその他の領域を示す情報としている。これにより、上記領域レイヤーにおいて、画像全体における特定画像の領域とその他の画像の領域との割合を表すことができる。
最後に、画像形成装置1、および画像判断装置2の各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、画像形成装置1、および画像判断装置2は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである画像形成装置1、および画像判断装置2の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記画像形成装置1、および画像判断装置2に供給し、そのコンピュータ(またはCPU52やMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、画像形成装置1、および画像判断装置2を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
このように本明細書において、手段とは必ずしも物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能がソフトウェアによって実現される場合も包含する。さらに、一つの手段の機能が、二つ以上の物理的手段により実現されても、もしくは、二つ以上の手段の機能が、一つの物理的手段により実現されてもよい。
本発明にかかる画像判断装置は、2つの画像が同じまたは類似しているか否かを判断する用途に適用できる。
本実施の形態にかかる画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 処理順序決定部にて行われる比較順序を決定する処理を説明するフローチャートである。 画像比較処理(1)を説明するためのフローチャートである。 画像比較処理(2)を説明するためのフローチャートである。 画像比較処理(3)を説明するためのフローチャートである。 画像比較処理(4)を説明するためのフローチャートである。 処理順序決定部でNパターンの比較順序が指定される場合のレイヤー比較部の構成を示すブロック部である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 画像判断装置
3 通信部
4 画像読取部
5 入力画像処理部
6 レイヤー合成部(レイヤー合成手段)
7 補正部
8 画像形成部(画像形成手段)
9 圧縮部
10 記憶部(記憶装置)
11 解凍部
20 第一取得部(第一取得手段)
21 処理順序決定部(比較順序決定手段)
22 決定部(決定手段)
22 処理手順決定部
23 第二取得部(第二取得手段)
24 レイヤー作成部
25 MRC処理部
26 領域分離部
27 処理量算出部(算出手段)
28 レイヤー比較部(比較手段)

Claims (15)

  1. 合成することで元の画像となる、複数のレイヤーからなるレイヤー群(A)を取得する第一取得手段と、
    比較対象である、上記レイヤー群(A)と同じ構造を有するレイヤー群(B)を取得する第二取得手段と、
    上記レイヤー群(A)とレイヤー群(B)とを同一種類のレイヤーごとに比較し、当該比較結果に基づいてレイヤー群(A)とレイヤー群(B)との類似度を求める比較手段とを備えていることを特徴とする画像判断装置。
  2. 上記第二取得手段は、互いに異なる複数のレイヤー群(B)を取得するものであり、
    上記比較手段は、上記複数のレイヤー群(B)のうち、レイヤー群(A)との類似度が最も高いレイヤー群(B)を決定するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像判断装置。
  3. 上記レイヤー群(A)は、元の画像から文字を抽出した文字レイヤーと、当該文字以外の背景を抽出した背景レイヤーと、上記元の画像における文字レイヤーに抽出した文字の位置を示す文字領域と上記元の画像における背景レイヤーに抽出した背景の位置を示す背景領域とを表す領域レイヤーとを含む構造であって、
    上記領域レイヤーに基づいて、文字レイヤー同士を上記比較手段が比較するために必要な処理量と、背景レイヤー同士を上記比較手段が比較するために必要な処理量とを算出する算出手段と、
    上記算出手段による算出結果に基づいて、上記比較手段が比較するレイヤーの比較順を決定する比較順序決定手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の画像判断装置。
  4. 上記比較順序決定手段は、上記文字領域が所定の閾値よりも小さいとき、比較手段による文字レイヤー同士の比較を行わないように当該比較手段を制御するものであることを特徴とする請求項3記載の画像判断装置。
  5. 上記比較順序決定手段は、上記背景領域が所定の閾値よりも小さいとき、比較手段による背景レイヤー同士の比較を行わないように当該比較手段を制御するものであることを特徴とする請求項3記載の画像判断装置。
  6. 上記元の画像を取得するとともに、当該元の画像から、上記レイヤー群(A)および/またはレイヤー群(B)を作成するレイヤー作成手段を備えることを特徴とする請求項1記載の画像判断装置。
  7. 上記領域レイヤーは、上記文字領域については文字の色に関する情報を含み、上記背景領域については背景が存在することを示す情報を含むことを特徴とする請求項3記載の画像判断装置。
  8. 合成することで元の画像となる複数のレイヤーからなる、画像形成すべき画像のレイヤー群(A)を取得する第一取得手段と、
    比較対象である、上記レイヤー群(A)と同じ構造を有するレイヤー群(B)を取得する第二取得手段と、
    上記レイヤー群(A)とレイヤー群(B)とを同一種類のレイヤーごとに比較し、当該比較結果に基づいてレイヤー群(A)とレイヤー群(B)との類似度を求める比較手段と、
    上記比較手段の比較結果に基づいて、上記レイヤー群(A)とレイヤー群(B)とのいずれかを画像形成するか決定する決定手段と、
    決定手段によって決定されたレイヤー群を合成する合成手段と、
    合成手段にて合成された画像を画像形成する画像形成手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  9. 上記第二取得手段は、互いに異なる複数のレイヤー群(B)を取得するものであり、
    上記比較手段が求めたレイヤー群(A)と最も類似度が高いレイヤー群(B)の類似度に基づいて、上記決定手段は、上記レイヤー群(A)と最も類似度の高いレイヤー群(B)とのいずれかを画像形成するか決定するものであることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 上記レイヤー群(A)は、元の画像から文字を抽出した文字レイヤーと、当該文字以外の背景を抽出した背景レイヤーと、上記元の画像における文字レイヤーに抽出した文字の位置を示す文字領域と上記元の画像における背景レイヤーに抽出した背景の位置を示す背景領域とを示す領域レイヤーとを含む構造であって、
    上記領域レイヤーに基づいて、文字レイヤー同士を上記比較手段が比較するために必要な処理量と、背景レイヤー同士を上記比較手段が比較するために必要な処理量とを算出する算出手段と、
    上記算出手段による算出結果に基づいて、上記比較手段が比較するレイヤーの比較順を決定する比較順序決定手段とを備えることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  11. 合成することで元の画像となる複数のレイヤーからなるレイヤー群(A)を取得するレイヤー取得工程と、
    比較対象である、上記レイヤー群(A)と同じ構造を有するレイヤー群(B)を取得する取得工程と、
    上記レイヤー群(A)とレイヤー群(B)とを同一種類のレイヤーごとに比較し、当該比較結果に基づいてレイヤー群(A)とレイヤー群(B)との類似度を求める比較工程とを含むことを特徴とする画像判断方法。
  12. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像判断装置を動作させる画像判断プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための画像判断プログラム。
  13. 請求項8〜10のいずれか1項に記載の画像形成装置を動作させる画像形成プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための画像形成プログラム。
  14. 請求項12に記載の画像判断プログラムを記録した、コンピュータ読取り可能な記録媒体。
  15. 請求項13に記載の画像形成プログラムを記録した、コンピュータ読取り可能な記録媒体。
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