JP2006139334A - ストレージ装置、並びに、コンテンツ蓄積管理方法及びコンテンツ蓄積管理プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ストレージ装置は、階層構造における最下位層のノードに、制御対象となるコンテンツの制御動作を起動する起動時刻と、その制御動作の内容とを記述したイベントメタデータEmを関連付けるとともに、上位層のノードである親ノードに、下位層のノードである1つ以上の子ノードを特定するノード識別情報Nidと、前記1つ以上の子ノードにおける最先の起動時刻と、その最先の起動時刻を有する子ノードを特定する起動ノード識別情報とを含んだノード情報Niを関連付けたインデックス情報Idxにより、ディレクトリ構造とイベントの管理を行うことを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
また、近年、コンピュータで利用するコンテンツのデータ量は増加し続けており、定期的に、古くなったコンテンツを他の低速なストリーマ(例えば、テープストリーマ)にバックアップしたり、消去したりすることで、自律的にデータ管理を行うストレージ装置が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
このように、ディレクトリ構造で蓄積されたコンテンツを、自律的に管理するストレージ装置においては、コンテンツの複製、移動、削除等のイベント(制御動作)を、時刻とイベントとを時刻順に表形式に記述したイベントメタデータで管理し、ある時刻に達した段階でその時刻に対応するイベントを実行させることで実現していた。
図18〜図21では、説明を簡略化するためディレクトリ構造D(D1〜D4)を3層とし、最上位層のノードを「ルートノード」、中間層のノードを単に「ノード」、最下位層のノードを「葉ノード」としている。なお、葉ノードは、コンテンツの実体そのものである。また、イベントメタデータMD(MD1〜MD4)は、イベントを実行する時刻t、コンテンツの識別情報id(ここでは、パス名を含んだコンテンツへのポインタ)、及び、制御動作の内容exを記述している。
また、図18のイベントメタデータMD1には、時刻「9:00」にコンテンツ「/A/b」を「送出サーバへ複製」するイベントを実行し、時刻「9:35」にコンテンツ「/B/c」を「コンテンツサーバへ転送」するイベントを実行し、時刻「9:50」にコンテンツ「/A/a」を「クライアントXに確認して消去」するイベントを実行し、時刻「13:00」にコンテンツ「/C/f」を「クライアントYに確認して消去」するイベントを実行し、時刻「13:30」にコンテンツ「/B/d」の「アクセス限定フラグを解除」するイベントを実行し、時刻「13:50」にコンテンツ「/C/e」を「テープストリーマへバックアップ」するイベントを実行する手順が記述されている。
この図19では、図18のディレクトリ構造D1において、ノードCに新規にコンテンツgを追加している。このコンテンツgは、時刻「8:35」に「クライアントZへ複製」されることとする。この場合、従来のストレージ装置は、図19のディレクトリ構造D2に示すように、ノードCの直下に葉ノードであるコンテンツgを追加するように、ディレクトリを構成し直す。また、従来のストレージ装置は、イベントメタデータMD2に示すように、蓄積するコンテンツgの起動時刻と、イベントメタデータMDの時刻tとに基づいて、当該コンテンツgのイベントを、イベントメタデータMDのどこに記述(挿入)すべきかを探索し、該当する箇所(行)にそのイベントの内容を記述する。ここでは、イベントメタデータMDの先頭行にコンテンツgのイベントを記述している。
この図20では、図19のディレクトリ構造D2において、ノードA直下のコンテンツbを削除している。この場合、従来のストレージ装置は、図19のディレクトリ構造D2におけるノードA直下のコンテンツbを削除し、図20のディレクトリ構造D3にディレクトリを構成し直す。また、従来のストレージ装置は、図19のイベントメタデータMD2において、コンテンツbのイベントを探索し、イベントメタデータMD2からコンテンツbのイベントの内容を削除することで、図20のイベントメタデータMD3を生成する。
この図21では、コンテンツdの起動時刻のみを更新しているので、ディレクトリ構造D4は、図20のディレクトリ構造D3と同一である。ここで、コンテンツの起動時刻を更新する場合、従来のストレージ装置は、図20のイベントメタデータMD3から、コンテンツdのイベントを探索し、該当するイベントの起動時刻を更新する。さらに、従来のストレージ装置は、更新された起動時刻に基づいて、イベントメタデータMDを起動時刻順に並べ替えることで、図21のイベントメタデータMD4を生成する。
このように、従来のストレージ装置は、コンテンツをディレクトリ構造で管理するとともに、イベントメタデータを用いて、コンテンツのイベントの管理を行っていた。
また、従来のストレージ装置では、現在の時刻とイベントの管理表に記述された起動時刻とが一致したときに、その起動時刻に対応するコンテンツの蓄積場所をディレクトリ構造から探索するとともに、そのコンテンツに対応するイベントを管理表から探索し起動している。
ここで、ノード情報は、イベントメタデータを含むコンテンツを、階層構造で管理するための情報である。ここでは、最下位層のノード(葉ノード)にコンテンツを関連付け、その上位層となるノード(親ノード)に、下位層のノードである1つ以上の子ノードを特定するノード識別情報と、その1つ以上の子ノードにおける最先の起動時刻と、その最先の起動時刻を有する子ノードを特定する起動ノード識別情報とを含んだノード情報を関連付ける。
これによって、最上位層のノード(ルートノード)のノード情報には、ルートノードの直下の子ノードを特定するノード識別情報と、コンテンツの制御動作を起動する最先の起動時刻と、その起動すべきコンテンツを含む子ノードを示す起動ノード識別情報とが含まれることになる。
さらに、ストレージ装置は、ノード情報更新手段によって、制御対象となったコンテンツ(葉ノード)の親ノードから、上位層に遡ってノード情報における最先の起動時刻と起動ノード識別情報とを更新する。これによって、最上位層のノード(ルートノード)のノード情報まで、更新されることになる。
このとき、ノード情報更新手段が、受信して蓄積されたコンテンツの上位層のノード情報に、当該コンテンツを特定する識別情報(識別子)を追加して記述することで、そのノードの直下にコンテンツが管理されることになる。
このとき、ノード情報更新手段が、コンテンツの親ノードに対応するノード情報から、当該コンテンツのノード識別情報を削除する。そして、ノード情報更新手段が、そのコンテンツ(葉ノード)の上位層のノードにおいて、削除されたコンテンツ以外のイベントメタデータに記述されているコンテンツの最先の起動時刻により、削除されたコンテンツの親ノードを上位層に遡って、各層のノード情報を更新する。これによって、削除指示されたコンテンツは、階層構造から削除されるとともに、最上位層のノード(ルートノード)まで、ノード情報が更新されることになる。
ここで、優先フラグは、コンテンツの制御動作を他のコンテンツに対して優先して実行するかどうかを示すフラグである。また、ノード情報は、イベントメタデータを含むコンテンツを、階層構造で管理するための情報である。ここでは、最下位層のノード(葉ノード)にコンテンツを関連付け、その上位層となるノード(親ノード)に、下位層のノードである1つ以上の子ノードを特定するノード識別情報と、その1つ以上の子ノードにおける最先の起動時刻と、その最先の起動時刻を有する子ノードを特定する起動ノード識別情報とを含んだノード情報を関連付ける。
そして、ストレージ装置は、コンテンツ操作制御手段によって、探索されたコンテンツに対応するイベントメタデータに記述されている制御動作を実行する。
さらに、ストレージ装置は、ノード情報同期更新手段によって、ノード情報を他のストレージ装置と同期をとって更新することで、齟齬のないノード情報を保持し、どのコンテンツがどのストレージ装置に蓄積され、優先フラグが設定されているかどうかを認識することができる。
そして、コンテンツ蓄積管理方法は、起動コンテンツ探索ステップで、起動時刻判定ステップで起動時刻に達したと判定された場合に、ノード情報に基づいて、起動時刻に関連付けられている起動ノード識別情報で特定されるノードを下位層に向かって探索する。これによって、最下位層のノードであるコンテンツが特定される。
さらに、コンテンツ蓄積管理プログラムは、ノード情報更新手段によって、制御動作の対象となったコンテンツの親ノードから、上位層に遡ってノード情報における最先の起動時刻と起動ノード識別情報とを更新する。
[第一の実施の形態]
(ストレージ装置の構成)
まず、図1を参照して、第一の実施の形態に係るストレージ装置の構成について説明する。図1は、本発明の第一の実施の形態に係るストレージ装置の構成を示すブロック図である。
なお、ここでは、コンテンツ蓄積手段20とノード情報蓄積手段30とを、別々の記憶装置として構成しているが、同一の記憶装置にコンテンツCo及びノード情報Niを蓄積することとしてもよい。
図2に示すように、ストレージ装置1は、インデックス情報Idxによって、最上位層のノードをルートノードとした階層構造でコンテンツを管理している。
ここで、コンテンツは、最下位層のノード(葉ノード)として管理される。この葉ノードであるコンテンツには、コンテンツを特定する識別子(例えば、ファイル名)と、値(コンテンツの実体)と、コンテンツの制御動作(イベント)の起動時刻、及び、制御動作の内容を記述したイベントメタデータEmとを少なくとも含んでいる。
なお、識別子と値とイベントメタデータとは、例えば、MXF(Material eXchange Format)のような、一つのファイルに組み込んで管理してもよいし、識別子と値とを含むファイルと、イベントメタデータとのファイルに分けて、双方のファイルを関連付けて管理してもよい。
そして、ノード情報蓄積手段30には、ルートノードのノード情報Niと、子ノードとなるノードのノード情報Niを階層化して蓄積する。
図1に戻って、ストレージ装置1の構成について説明を続ける。
なお、ここでは、計時手段40が、ストレージ装置1内で現在時刻を計時する構成としているが、この計時手段40は、ネットワークNを介して、タイムサーバから現在時刻を取得し、現在時刻を修正することとしてもよい。
また、コンテンツ蓄積制御手段51bは、コンテンツをコンテンツ蓄積手段20に書き込んだ段階で、書き込んだ旨を示す制御情報と、コンテンツの識別子(ファイル名)と、書き込みアドレスと、イベントメタデータ中の起動時刻とをコンテンツ管理手段54のコンテンツ状態監視手段541に通知する。これによって、コンテンツ管理手段54は、コンテンツ蓄積手段20に蓄積されているコンテンツの変化(蓄積、削除等)を認識することができる。
また、コンテンツ蓄積制御手段51bは、コンテンツ状態監視手段541に通知した情報を、さらに、コンテンツ管理手段54のインデックス情報管理手段542内のノード情報更新手段542bに出力する。
また、コンテンツ読み出し手段52aは、コンテンツCoをコンテンツ蓄積手段20から読み出した段階で、読み出した旨を示す制御情報をコンテンツ管理手段54のコンテンツ状態監視手段541に通知する。
また、コンテンツ削除手段53は、コンテンツをコンテンツ蓄積手段20から削除した段階で、削除した旨を示す制御情報をコンテンツ管理手段54のコンテンツ状態監視手段541に通知する。
図3〜図6では、説明を簡略化するためディレクトリ構造を3層としている。そして、コンテンツは、図2に示したように、最上位層のノードで、最上位層より下の子ノードを特定する「ルートノード」、及び、中間層のノードで、葉ノード(コンテンツ)を含むそれぞれの子ノードを特定するノード情報Niと、コンテンツに含まれ、このコンテンツの制御動作を起動する起動時刻と、その制御動作の内容とを記述したイベントメタデータEmとを含んだインデックス情報Idxで、階層的に管理されている。
例えば、ノードAのノード情報Niには、ノードAの子ノードである葉ノードa及び葉ノードbのイベントメタデータEmに記述されている「起動時刻」で最も早い起動時刻(ここでは「9:00」)と、その起動時刻に起動されるコンテンツ(葉ノード)を識別する「起動ノード識別情報」(ここでは「b」)とを記述している。そして、さらに上位層のノード(ここではルートノード)のノード情報Niには、ルートノードの子ノードであるノードA、ノードB及びノードCのノード情報Niに記述されている「最先の起動時刻」で最も早い起動時刻(ここでは「9:00」)と、その起動時刻が記述されているノードを識別する「起動ノード識別情報」(ここでは「A」)を記述している。
この図4では、図3のインデックス情報Idx1において、ノードCに新規にコンテンツgを追加している。このコンテンツgは、時刻「8:35」に「クライアントZへ複製」されることとする。この場合、図4のインデックス情報Idx2に示すように、ノードCの直下に葉ノードであるコンテンツgを追加するように、ノードCのノード情報Niが更新される。
この図5では、図4のインデックス情報Idx2において、ノードA直下のコンテンツbを削除している。この場合、図5のインデックス情報Idx3に示すように、ノードA直下のコンテンツbを削除するように、ノードAのノード情報Niが更新される。
このとき、ノードAの子ノードは、起動時間がコンテンツbよりも遅いコンテンツaのみとなるため、葉ノード(コンテンツ)aのイベントメタデータEmに記述されている「起動時刻」を「最先の起動時刻」(ここでは9:50)、コンテンツ(葉ノード)aを「起動ノード識別情報」として、ノードAのノード情報Niが更新される。
コンテンツdの起動時刻を更新する場合、図5のインデックス情報Idx3において、コンテンツdのイベントを探索し、該当するイベントの起動時刻を更新する。ここでは、起動時刻を「13:30」から「9:00」に変更している。このとき、葉ノード(コンテンツ)c及び葉ノード(コンテンツ)dのイベントメタデータEmに記述されている「起動時刻」で最も早い起動時刻(ここでは「9:00」)と、その起動時刻に起動されるコンテンツ(葉ノード)を識別する「起動ノード識別情報」(ここでは「d」)とにより、ノードBのノード情報Niが更新される。なお、このとき、ノードBの最先の起動時刻よりも、ノードCの「最先の起動時刻」の方が早いため、ルートノードのノード情報Niは更新されない。
図1に戻って、ストレージ装置1の構成について説明を続ける。
ここで、制御情報とは、コンテンツを制御する情報である。例えば、コンテンツを格納する旨を示すコンテンツ格納指示、コンテンツを配信する旨を示すコンテンツ配信指示、コンテンツを削除する旨を示すコンテンツ削除指示等、あるいはこれらの指示に対する応答等である。
このようにストレージ装置1を構成することで、コンテンツの階層構造とイベントの管理とを、ノード情報によって一重管理することが可能になる。これによって、コンテンツの蓄積制御におけるCPUの負荷を軽減することが可能になる。
以上、本発明に係るストレージ装置1の構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、コンテンツに含まれるイベントメタデータを、コンテンツから分離し、あるいはコピーする形でノード情報とまとめた形式のインデックス情報として蓄積して、管理する形態であってもよい。
次に、図7を参照(適宜図1及び図2参照)して、ストレージ装置の動作について説明する。なお、ここでは、本発明に係るノード情報によるコンテンツの蓄積管理動作(主に、コンテンツ管理手段54の動作)について説明を行うことにする。図7は、本発明に係るストレージ装置におけるノード情報によるコンテンツの蓄積管理動作を示すフローチャートである。
まず、ストレージ装置1は、コンテンツ管理手段54のコンテンツ状態監視手段541によって、蓄積、更新、読み出し、削除等によるコンテンツの状態に変化があったかどうかを判定する(ステップS1)。なお、コンテンツ状態監視手段541は、コンテンツ蓄積制御手段51bからの制御情報によって、コンテンツが蓄積又は更新されたことを検出する。また、コンテンツ状態監視手段541は、コンテンツ読み出し手段52aからの制御情報によって、コンテンツが読み出されたことを検出する。また、コンテンツ状態監視手段541は、コンテンツ削除手段53からの制御情報によって、コンテンツが削除されたことを検出する。
ここで、コンテンツの状態に変化があった場合(ステップS1でYes)、コンテンツ状態監視手段542が、インデックス情報管理手段542に状態に変化があった旨を通知することで、インデックス情報管理手段542が、ノード情報蓄積手段30に蓄積されているノード情報Niを更新する。
具体的には、ストレージ装置1は、インデックス情報管理手段542のノード情報更新手段542bによって、ノード中の最先の起動時刻と、その最先の起動時刻を有するノードを特定する起動ノード識別情報とを、状態に変化があったコンテンツ(葉ノード)から、上位層に遡って、順次更新する(ステップS2)。そして、ノード情報更新手段542bは、ルートノードまで更新が完了したかどうかを判定し(ステップS3)、まだ、完了していない場合(ステップS3でNo)は、ステップS2に戻って動作を継続する。
これによって、最下位層から遡って、最上位層までのノード情報が更新されることになる。
そして、ルートノードまで更新が完了した場合(ステップS3でYes)、又は、コンテンツの状態に変化がなかった場合(ステップS1でNo)に、ストレージ装置1は、現在時刻に起動すべきコンテンツの制御動作(イベント)を実行する。
具体的には、まず、ストレージ装置1は、起動コンテンツ探索手段542aによって、ルートノードのノード情報に記述されている「最先の起動時刻」と、計時手段40から出力される現在時刻とを比較する(ステップS4)。そして、起動コンテンツ探索手段542aは、最先の起動時刻と現在時刻とが一致するかどうかを判定することで、イベントを起動すべき時刻であるかどうかを判定する(ステップS5)。ここで、イベントを起動すべき時刻でない場合(ステップS5でNo)は、ステップS1に戻って動作を継続する。
一方、イベントを起動すべき時刻である場合(ステップS5でYes)、ストレージ装置1は、起動コンテンツ探索手段542aによって、ノード情報の「最先の起動時刻」と、「起動ノード識別情報」とに基づいて、ルートノードから下位層に向かってノードを探索することで、最下位層のノードである葉ノード(コンテンツ)を特定する(ステップS6)。
そして、ストレージ装置1は、起動コンテンツ探索手段542aによって、葉ノード(コンテンツ)のイベントメタデータに記述されている制御動作(イベント)を、イベントメタデータ読み出し手段544を介して、コンテンツ蓄積手段20に蓄積されているコンテンツCoの中から読み出し、コンテンツ操作制御手段543に通知することで、イベントを実行する(ステップS7)。
さらに、ストレージ装置1は、ノード情報更新手段542bによって、ノード中の最先の起動時刻と、その最先の起動時刻を有するノードを特定する起動ノード識別情報とを、コンテンツ(葉ノード)から、上位層に遡って、順次更新する(ステップS8)。そして、ノード情報更新手段542bは、ルートノードまで更新が完了したかどうかを判定する(ステップS9)。そして、ルートノードまで更新が完了した場合(ステップS9でYes)は、ステップS1に戻って動作を継続する。一方、ルートノードまで更新が完了していない場合(ステップS9でNo)は、ステップS8に戻って動作を継続する。
(ストレージ装置の構成)
次に、図8を参照して、第二の実施の形態に係るストレージ装置の構成について説明する。図8は、本発明の第二の実施の形態に係るストレージ装置の構成を示すブロック図である。
ここで、図9を参照して、ノード情報及びイベントメタデータの構造について説明する。図9は、ノード情報及びイベントメタデータの構造を模式的に示す模式図である。以下、ノード情報Ni2及びイベントメタデータEm2をまとめて、インデックス情報Idx2という。
この優先フラグは、当該優先フラグが設定されているコンテンツの動作を、他のコンテンツの動作に対して優先して実行するかどうかを示すフラグである。すなわち、この優先フラグを用いることで、優先フラグが設定されているコンテンツの制御動作(イベント)を実行している間は、他のコンテンツの動作を行わないようにするための判定に用いるものである。
図8に戻って、ストレージ装置1Bの構成について説明を続ける。
これによって、ネットワークNに接続された他のストレージ装置に蓄積され、優先フラグが設定されているコンテンツが起動された場合、当該ストレージ装置1Bは、ネットワークNへのアクセスを制限することで、優先フラグが設定されているコンテンツの動作を優先して行うことが可能になる。
図10〜図13のインデックス情報Idx2の構造は、図3〜図6のインデックス情報Idxの構造と同一であるが、コンテンツが複数のストレージ装置(ここでは、1B1、1B2)に分散して蓄積されている点と、優先フラグが設定されている点とが異なっている。
また、ここでは、最下位層の葉ノードであるコンテンツの親のノードに、それぞれの子ノードの中で、最も早く起動すべきイベントの起動時刻と、その子ノードの優先フラグの値と、その子ノードの識別情報とをノード毎のノード情報Ni2に記述している。
この図11では、図10のインデックス情報Idx21において、ノードCに新規にコンテンツgを追加している。
このとき、ノードCの子ノードである葉ノード(コンテンツ)e、葉ノード(コンテンツ)f及び葉ノード(コンテンツ)gのイベントメタデータEm2に記述されている「起動時刻」で最も早い起動時刻(ここでは「8:35」)と、その起動時刻に起動されるコンテンツ(葉ノード)の「優先フラグ」の値(ここでは“1”)と、そのノードを識別する「起動ノード識別情報」(ここでは「g」)とにより、ノードCのノード情報Ni2が更新される。そして、さらに上位層のノード(ここではルートノード)のノード情報Ni2が、ルートノードの子ノードであるノードA、ノードB及びノードCのノード情報Ni2に記述されている「最先の起動時刻」で最も早い起動時刻(ここでは「8:35」)と、その起動時刻が記述されているノードの「優先フラグ」の値(ここでは“1”)と、そのノードを識別する「起動ノード識別情報」(ここでは「C」)とに更新される。
図8に戻って、ストレージ装置1Bの構成について説明を続ける。
次に、図14及び図15を参照(適宜図8及び図9参照)して、ストレージ装置の動作について説明する。なお、ここでは、本発明に係る優先フラグを含んだノード情報によるコンテンツの蓄積管理動作(主に、コンテンツ管理手段54Bの動作)について説明を行うことにする。図14及び図15は、本発明に係るストレージ装置における優先フラグを含んだノード情報によるコンテンツの蓄積管理動作を示すフローチャートである。
ここで、コンテンツの状態に変化があった場合(ステップS11でYes)、インデックス情報管理手段542Bのノード情報同期更新手段542Bbによって、ノード中の最先の起動時刻と、その最先の起動時刻を有するノードの優先フラグの値と、そのノードを特定する起動ノード識別情報とを、コンテンツ(葉ノード)から、上位層に遡って、順次更新する(ステップS12)。さらに、ノード情報同期更新手段542Bbは、他のストレージ装置に対して、ノード情報の更新を通知する(ステップS13)。そして、ノード情報同期更新手段542Bbは、ルートノードまで更新が完了したかどうかを判定し(ステップS14)、まだ、完了していない場合(ステップS14でNo)は、ステップS12に戻って動作を継続する。
ここで、イベントを実行するコンテンツが、コンテンツ蓄積手段20に蓄積されている場合(ステップS17でYes)、ストレージ装置1Bは、起動コンテンツ探索手段542Baによって、ノード情報の「最先の起動時刻」と、「起動ノード識別情報」とに基づいて、ルートノードから下位層に向かってノードを探索することで、最下位層のノードである葉ノード(コンテンツ)を特定する(ステップS18)。
また、「優先フラグ」が設定されていない場合(ステップS23でNo)、又は、ステップS24でネットワークNの開放を行った後に、他のストレージ装置から、イベントの終了が通知されるまで待機する(ステップS25)。そして、他のストレージ装置から、イベントの終了が通知された段階(ステップS25でYes)で、コンテンツ操作制御手段543Bのアクセス制御手段543Baは、ネットワークNに対するアクセスを再開する(ネットワークNの開放を解く)(ステップS26)。そして、ステップS11に戻って動作を継続する。
ここで、図16を参照して、インデックス情報(図2及び図9参照)に含まれるイベントメタデータの具体例について説明する。図16は、放送用のコンテンツを蓄積するためのストレージ装置におけるイベントメタデータの内容を示す図で、(a)はイベントメタデータの記述内容例、(b)はイベントメタデータの動作内容例を示す図である。
また、「アクセス頻度f」は、当該コンテンツのアクセス(読み出し)毎に更新され、当該コンテンツに何回アクセスがあったかを示す値である。
ここでは、「動作ルールR1」としては、監視対象である時刻tが、放送時刻Tbより前の場合は、コンテンツを送出サーバにコピーし、起動予定時刻Ttを「再放送時刻Tr」−「移動余裕時間Tm」に書き換え、再放送時刻Trよりも移動余裕時間Tm前に、次の動作ルール(イベント)を起動するようにイベントメタデータを書き換える。
また、「動作ルールR4」としては、監視対象である時刻tが再放送時刻Trより遅く、且つ、頻度の閾値Ftよりアクセス頻度fが低い場合は、コンテンツをアーカイブに移動する。
すなわち、コンテンツ管理手段54,54Bは、監視対象である時刻tが、計時手段40から出力される現在時刻であるかどうかを判定する(ステップS31)。
そして、時刻tが放送時刻Tbより前の場合(t<Tb)、コンテンツ管理手段54,54Bは、図16(b)に示す動作ルールR1の制御内容を実行する(ステップS32)。
また、時刻tが再放送時刻Trより遅く、且つ、頻度の閾値Ftよりアクセス頻度fが高い場合(Tr<t且つFt<f)、コンテンツ管理手段54,54Bは、図16(b)に示す動作ルールR3の制御内容を実行する(ステップS34)。
このように、イベントメタデータを記述し、動作ルールを規定することで、コンテンツのイベントを開始すべき時刻を変化させることができ、コンテンツの制御動作を高機能化することができる。
10 通信送受信手段
20 コンテンツ蓄積手段
30、30B ノード情報蓄積手段
40 計時手段
50、50B システム管理手段
51 コンテンツ格納手段
51a コンテンツ受信手段
51b コンテンツ蓄積制御手段
51c メタデータ分離手段
52 コンテンツ配信手段
52a コンテンツ読み出し手段
52b コンテンツ送信手段
53 コンテンツ削除手段
54、54B コンテンツ管理手段
541 コンテンツ状態監視手段
542 インデックス情報管理手段
542a 起動コンテンツ探索手段
542b ノード情報更新手段
542B インデックス情報管理手段
542Ba 起動コンテンツ探索手段
542Bb ノード情報同期更新手段
543 コンテンツ操作制御手段
543B コンテンツ操作制御手段
543Ba アクセス制御手段
55 制御情報受信手段
56 制御情報送信手段
Claims (6)
- 制御対象となるコンテンツの制御動作を起動する起動時刻と、その制御動作の内容とを記述したイベントメタデータに基づいて、前記コンテンツを制御するストレージ装置であって、
前記コンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積手段と、
階層構造における最下位層のノードであるコンテンツの上位層のノードである親ノードに、下位層のノードである1つ以上の子ノードを特定するノード識別情報と、前記1つ以上の子ノードにおける最先の起動時刻と、その最先の起動時刻を有する子ノードを特定する起動ノード識別情報とを含んだノード情報を蓄積するノード情報蓄積手段と、
現在時刻を出力する計時手段と、
この計時手段から出力される現在時刻が、前記ノード情報蓄積手段に蓄積されている最上位層のノードに関連付けられている起動時刻に達した段階で、前記ノード情報に基づいて、前記起動時刻に関連付けられている前記起動ノード識別情報で特定されるノードを下位層に向かって探索することで、最下位層のノードであるコンテンツを特定する起動コンテンツ探索手段と、
この起動コンテンツ探索手段で探索されたコンテンツに対応する前記イベントメタデータに記述されている制御動作を実行するコンテンツ操作制御手段と、
このコンテンツ操作制御手段による制御動作の対象となったコンテンツの親ノードから、上位層に遡って前記ノード情報における前記最先の起動時刻と前記起動ノード識別情報とを更新するノード情報更新手段と、
を備えていることを特徴とするストレージ装置。 - 前記コンテンツを受信するコンテンツ受信手段と、
このコンテンツ受信手段で受信したコンテンツを前記コンテンツ蓄積手段に蓄積するコンテンツ蓄積制御手段とを備え、
前記ノード情報更新手段が、前記コンテンツ受信手段で受信したコンテンツの蓄積に際し、当該コンテンツの上位層のノードにおいて、前記ノード情報に、当該コンテンツの前記ノード識別情報を追加するとともに、当該コンテンツに対応する前記イベントメタデータに記述されている起動時刻に基づいて、上位層に遡って前記ノード情報を更新することを特徴とする請求項1に記載のストレージ装置。 - 外部から指示される前記コンテンツの削除指示に基づいて、前記コンテンツ蓄積手段から、指示されたコンテンツを削除するコンテンツ削除手段を備え、
前記ノード情報更新手段が、削除されたコンテンツの親ノードに対応する前記ノード情報から、当該コンテンツの前記ノード識別情報を削除するとともに、当該コンテンツの親ノードから、上位層に遡って前記ノード情報を更新することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のストレージ装置。 - ネットワークを介してコンテンツが分散化された環境において、制御対象となるコンテンツの制御動作を起動する起動時刻と、その制御動作の内容と、前記制御動作を他のコンテンツに対して優先して実行するかどうかを示す優先フラグとを含んだイベントメタデータに基づいて、前記コンテンツを制御するストレージ装置であって、
前記コンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積手段と、
階層構造における最下位層のノードであるコンテンツの上位層のノードである親ノードに、下位層のノードである1つ以上の子ノードを特定するノード識別情報と、前記1つ以上の子ノードにおける最先の起動時刻と、その最先の起動時刻を有する子ノードを特定する起動ノード識別情報と、当該子ノードの優先フラブとを含んだノード情報を蓄積するノード情報蓄積手段と、
現在時刻を出力する計時手段と、
この計時手段から出力される現在時刻が、前記ノード情報蓄積手段に蓄積されている最上位層のノードに関連付けられている起動時刻に達した段階で、前記ノード情報に基づいて、前記起動時刻に関連付けられている前記起動ノード識別情報で特定されるノードを下位層に向かって探索することで、最下位層のノードであるコンテンツを特定する起動コンテンツ探索手段と、
この起動コンテンツ探索手段で探索されたコンテンツに対応する前記イベントメタデータに記述されている制御動作を実行するコンテンツ操作制御手段と、
前記起動コンテンツ探索手段で探索されたコンテンツが、他のストレージ装置に蓄積されており、且つ、当該コンテンツにおいて前記優先フラグが設定されている場合に、前記ネットワークを介したコンテンツのアクセスを制限するアクセス制御手段と、
前記ノード情報を他のストレージ装置と同期をとって更新するノード情報同期更新手段と、
を備えていることを特徴とするストレージ装置。 - コンテンツの制御動作を起動する起動時刻と、その制御動作の内容とを含んだイベントメタデータと、階層構造における上位層のノードに、下位層のノードを特定するノード識別情報と、前記下位層のノードにおける最先の起動時刻と、その最先の起動時刻を有するノードを特定する起動ノード識別情報とを含んだノード情報とに基づいて、前記コンテンツを制御するストレージ装置におけるコンテンツ蓄積管理方法であって、
計時手段から出力される現在時刻と、前記階層構造における最上位層のノードに関連付けられている最先の起動時刻とを比較することで、現在時刻が前記コンテンツの制御動作の起動時刻に達したかどうかを判定する起動時刻判定ステップと、
この起動時刻判定ステップにおいて起動時刻に達したと判定された場合に、前記ノード情報に基づいて、前記起動時刻に関連付けられている前記起動ノード識別情報で特定されるノードを下位層に向かって探索することで、最下位層のノードであるコンテンツを特定する起動コンテンツ探索ステップと、
この起動コンテンツ探索ステップで探索されたコンテンツに対応する前記イベントメタデータに記述されている制御動作を実行するイベント実行ステップと、
このイベント実行ステップで実行された制御動作の対象となったコンテンツの親ノードから、上位層に遡って前記ノード情報における前記最先の起動時刻と前記起動ノード識別情報とを更新するノード情報更新ステップと、
を含んでいることを特徴とするコンテンツ蓄積管理方法。 - コンテンツの制御動作を起動する起動時刻と、その制御動作の内容とを含んだイベントメタデータと、階層構造における上位層のノードに、下位層のノードを特定するノード識別情報と、前記下位層のノードにおける最先の起動時刻と、その最先の起動時刻を有するノードを特定する起動ノード識別情報とを含んだノード情報とに基づいて、前記コンテンツを制御するために、コンピュータを、
計時手段から出力される現在時刻が、前記階層構造における最上位層のノードに関連付けられている起動時刻に達した段階で、前記ノード情報に基づいて、前記起動時刻に関連付けられている前記起動ノード識別情報で特定されるノードを下位層に向かって探索することで、最下位層のノードであるコンテンツを特定する起動コンテンツ探索手段、
この起動コンテンツ探索手段で探索されたコンテンツに対応する前記イベントメタデータに記述されている制御動作を実行するコンテンツ操作制御手段、
このコンテンツ操作制御手段による制御動作の対象となったコンテンツの親ノードから、上位層に遡って前記ノード情報における前記最先の起動時刻と前記起動ノード識別情報とを更新するノード情報更新手段、
として機能させることを特徴とするコンテンツ蓄積管理プログラム。
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