JP2006136434A - 生体磁場計測装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】個々の被験者の脳の形態画像を撮像することなしに脳磁場計測結果と形態画像との合成画像を得ることができる生体磁場計測装置を提供する
【解決手段】被験者の脳から発生する脳磁場を計測し,平面又は曲面に沿って配置される複数の磁束計と,前記複数の磁束計の出力信号の演算を行う演算装置と,前記演算の結果を表示する表示装置と,前記被験者の頭表もしくは前記頭表の周辺に定められた3箇所以上の複数の基準点と,前記複数の基準点の各点に配置された磁場発生コイルと,前記磁場発生コイルに通電することによって磁場信号を発生させる電源とを有し,前記演算装置は,脳の標準的な大きさと形を表す標準脳モデルの画像データと,標準脳基準点の座標データと,前記複数の磁束計が配列される位置の座標データとを記憶するメモリを有し,前記表示装置に合成画像が表示される.
【選択図】図4
【解決手段】被験者の脳から発生する脳磁場を計測し,平面又は曲面に沿って配置される複数の磁束計と,前記複数の磁束計の出力信号の演算を行う演算装置と,前記演算の結果を表示する表示装置と,前記被験者の頭表もしくは前記頭表の周辺に定められた3箇所以上の複数の基準点と,前記複数の基準点の各点に配置された磁場発生コイルと,前記磁場発生コイルに通電することによって磁場信号を発生させる電源とを有し,前記演算装置は,脳の標準的な大きさと形を表す標準脳モデルの画像データと,標準脳基準点の座標データと,前記複数の磁束計が配列される位置の座標データとを記憶するメモリを有し,前記表示装置に合成画像が表示される.
【選択図】図4
Description
本発明は,生体から発する微弱磁場の検出を行なう磁束計を用いた生体磁場計測装置に関し,特に,人の脳から発する脳磁場を計測し,脳磁場データから得られる脳の機能情報を,脳の形態画像に容易に合成できる生体磁場計測装置に関する。
人の心臓や,脳から発生する微弱な生体磁場を計測する生体磁場計測装置は,心筋細胞や,脳神経細胞の興奮に伴う微弱電流によって生じる磁場を検出し,計測された生体磁場データを用いて,心臓や脳の活動の異常を捉えられることが知られている。生体磁場データから得られる心臓や脳の活動の異常を,心臓や脳の形態的な位置と対応づけることは,心臓病や脳疾患の診断にとって重要な技術であり,生体磁場計測により得られた結果を,同一被験者の例えばMRI装置やX線CT装置などの撮像装置により得られる形態画像と合成表示する方法が開発されている。(非特許文献1、非特許文献2、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4)
また、心臓から発生する磁場を計測する心臓磁場計測装置においては,さらに,被験者毎の形態画像を撮像する手間を省くために,心臓の形と大きさを模擬した形状モデルを用意し,心臓磁場計測により得られた結果を,心臓モデル上に合成表示する方法が開発されている。(特許文献5、特許文献6)
また、心臓から発生する磁場を計測する心臓磁場計測装置においては,さらに,被験者毎の形態画像を撮像する手間を省くために,心臓の形と大きさを模擬した形状モデルを用意し,心臓磁場計測により得られた結果を,心臓モデル上に合成表示する方法が開発されている。(特許文献5、特許文献6)
S。 N。 Erne, et al, "THE POSITIONING PROBLEM IN BIOMAGNETIC MEASUREMENTS: A SOLUTION FOR ARRAYS OF SUPERCONDUCTING SENSORS", IEEE Trans。 Magn。, MAG-23, pp。1319-1322, 1987
S。 Ahlfors, et al, "MAGNETOMETER POSITION INDICATOR FOR MULTI CHANNL MEG", Advances in Biomagnetism, Edited by S。J。Williamson et al, PlenumPress, New York, pp。693-696, 1989
特開平1−503603号公報
特開平4−135536号公報
特開平8−98821号公報
特開2001−170018号公報以下のような手法
特開2001−033534号公報
特開2003−334174号公報
乳幼児や小児のようにMRI装置やX線CT装置などによる撮像が好ましくない場合等,同一被験者の形態画像の入手が困難な場合もある。このような問題を避ける方法として,心臓磁場計測装置においては,個々の被験者の心臓の形態画像を撮像するかわりに,心臓の3次元的な形状を模擬した一定の大きさと形を持つ3次元心臓モデルを用意し,個々の被験者の心臓磁場計測結果にもとづいて,位置合わせを行い,3次元心臓モデル上に心臓磁場計測結果を投影表示する、特許文献6の様な手法が手法が開発されているが、この手法の課題は,固体差や心疾患等による心臓の大きさの変化に対応することが困難であることである。一方,脳磁場計測装置においては,個々の被験者の脳の形態画像を撮像することなしに,脳磁場計測結果を脳の形態的な位置と対応づける手法は提案されていない。
本発明の生体磁場計測装置では,被験者の脳から発生する脳磁場を計測し,平面又は曲面に沿って配置される複数の磁束計と,前記複数の磁束計の出力信号の演算を行う演算装置と,前記演算の結果を表示する表示装置と,前記被験者の頭表もしくは前記頭表の周辺に定められた3箇所以上の複数の基準点と,前記複数の基準点の各点に配置された磁場発生コイルと,前記磁場発生コイルに通電することによって磁場信号を発生させる電源とを有し,前記複数の磁束計は,前記脳磁場の計測に先立って,もしくは,前記脳磁場の計測の後に,前記磁場発生コイルに通電して発生する磁場信号を計測し,前記演算装置では,脳の標準的な大きさと形を表す標準脳モデルを3次元的に表示するための標準脳座標系と,前記複数の磁束計の配置される位置,前記磁場発生コイルの位置を3次元的に表示するための脳磁座標系が定義され,前記演算装置は,前記標準脳座標系における前記標準脳モデルの画像データと,前記標準脳における前記複数の基準点に対応する点である複数の標準脳基準点の座標データと,前記脳磁座標系における前記複数の磁束計が配列される位置の座標データとを記憶するメモリを有し,前記演算装置は,(1)前記脳磁場の信号から,前記脳磁座標系における脳の電気活動の分布を表す画像を求める演算,(2)前記磁場発生コイルによる磁場信号から,前期脳磁座標系における前期磁場発生コイルの位置座標を求める演算,(3)前記複数の標準脳基準点の座標と前記磁場発生コイルの座標との位置合わせを,前記標準脳座標系と前記脳磁座標系との間の回転処理,平行移動処理,拡大又は縮小処理の少なくとも一つの処理により行う演算,(4)前記(3)の演算結果に基づいて,前記脳の電気活動の分布を表す画像と前記標準脳モデルの画像との合成画像を求める演算とを行い,前記表示装置に前記合成画像が表示される。
以上説明したように本発明によれば,個々の被験者の脳の形態画像の撮像を必要とせず,また、被験者の脳の大きさに関わらず、脳磁場計測により得られる脳の電気活動の分布を表す画像と形態画像との合成画像を、両者が精度良く対応付けられた上で得ることができる。
本発明の実施の形態を図を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施例の生体磁場計測装置の構成を示す図である。図1に示すように,被験者1−1の頭表または頭表の周辺に3個以上の複数の基準点1−2を定め,複数の基準点1−2の位置のそれぞれに磁場発生コイル1−3が配置され,個々の磁場発生コイル1−3は,磁場発生コイル1−3に通電して磁場を発生させるための電源1−4に接続される。被験者1−1の脳から発生する脳磁場と,磁場発生コイル1−3から発生する磁場信号は,被験者1−1の頭表の近傍に平面状,もしくは曲面状に配置された複数の磁束計1−5により検出され,演算装置1−6で演算され,演算結果が表示装置1−7に表示される。
演算装置1−6では,図2に示す標準脳座標系2−1が定義され,脳の標準的な大きさと形を表す標準脳モデル2−2の形状の座標値を標準脳座標系2−1で記述し,演算装置1−6に記憶しておく。また,図1で定められた基準点1−2の標準脳モデル2−2における対応する点である標準脳基準点2−3の座標値も,標準脳座標系2−1で記述し,演算装置1−6に記憶しておく。図2では,標準脳モデル2−2を簡便に線図で描画しているが,実際には,3次元的に脳の輪郭を形どった多面体である。その場合,脳の特徴的な形状である図示しない中心溝や図示しないシルビウス溝を識別できるものが望ましい。さらには,標準脳モデル2−2は,複数人の3次元MRIデータを平均したもので,脳内部の図示しない灰白質や白質等の構造も識別できるモデルであってもよい。
演算装置1−6では,さらに,図3に示す,脳磁座標系3−1が定義される。脳磁座標系3−1は,図示しない複数の磁束計の位置座標を記述するためのもので,脳磁座標系3−1で記述された複数の磁束計の位置座標データもまた,演算装置1−6に記憶されている。図3では,図示しない複数の磁束計が平面に配列されている場合(図3a)と,曲面に配列されている場合(図3b)についての,図示しない磁束計が配列される面である脳磁計側面(平面)3−2と脳磁計側面(曲面)3−3の概念図を示す。脳磁計側面3−2および3−3は,図示しない磁束計の座標点を頂点にもつ面をつなぎ合わせることによって構成できる。
図4に,本発明の実施例に於ける合成画像を得る処理の流れを示す。まず,処理4−1で処理の流れを開始し,処理4−2で磁束計を用いて脳から発生する脳磁場の計測を行い,処理4−6で,計測された脳磁場データから,脳の電気活動の分布を表す画像を作成する。また,処理4−3では,磁束計を用いて,磁場発生コイルに通電して発生する磁場を計測し,処理4−4で,計測された磁場データから磁場発生コイルの座標を求める。処理4−6,および処理4−7の結果は,脳磁座標系4−4で記述される。一方,標準脳座標系4−5で記述された標準脳基準点座標データ4−8と標準脳モデルの画像データ4−9が記憶されている。処理4−10では,処理4−7で求めた磁場発生コイルの座標と,処理4−8で記憶されている標準脳基準点の座標データとの位置合わせを行い,標準脳座標系と脳磁座標系との間の座標変換パラメータを求める。その後,処理4−10の結果を,処理4−9で記憶されている標準脳モデルの画像データに適用して,処理4−11に於いて標準脳モデルの画像を脳磁座標系へ変換し,処理4−11の結果と処理4−6で作成された脳の電気活動の分布を表す画像を用いて,処理4−12で合成画像の作成・表示をおこなう。あるいは,処理4−10の結果を,処理4−6の結果に適用して処理4−14に於いて脳の電気活動の分布を表す画像を標準脳座標系へ変換し,処理4−14の結果と処理4−9で記憶されている標準脳モデルの画像データを用いて,処理4−12で合成画像の作成・表示をおこなう。最後に,処理4−13で,処理の流れを終了する。ここで,処理4−10の標準脳座標系と脳磁座標系との間の座標変換をもとめる処理は,標準脳座標系4−5で記述された標準脳基準点の座標データ4−8と脳磁座標系4−4で記述された磁場発生コイルの座標4−7との位置あわせを,標準脳座標系と脳磁座標系との間の平行移動処理,回転処理,拡大又は縮小処理の少なくとも一つの処理により行う。図5で位置合わせ処理の概略を説明する。
図5に,本発明の実施例における位置合わせ処理の概略を示す。図5では,複数の標準脳基準点の組5−1を,簡便に実線で結んだ4個の黒丸で示し,複数の磁場発生コイルの座標点の組5−2を,簡便に実線で結んだ4個の白丸で示す。また,図5では簡便のために,平行移動処理5−3,回転処理5−4,拡大又は縮小処理5−5を,別々にこの順番で行う場合の流れで示し,図5(a)は初期状態,図5(b)は平行移動処理の結果5−6,図5(c)は回転処理の結果5−7,図5(d)は拡大又は縮小処理の結果5−8を示し,図5(d)において位置合わせ処理が完了したものとして示してある。複数の標準脳基準点の組5−1は,図示しない標準脳座標系で記述され,複数の磁場発生コイルの座標点の組5−2は,図示しない脳磁座標系で記述されているため,複数の標準脳基準点の組5−1と複数の磁場発生コイルの座標点の組5−2との間の平行移動処理5−3,回転処理5−4,拡大又は縮小処理5−5は,図示しない標準の座標系と図示しない脳磁座標系との間の平行移動処理,回転処理,拡大又は縮小処理で実現される。以下に本発明の実施例に於ける位置合わせ処理の詳細について説明する。
被験体の頭表もしくは頭表の周辺に定められたN個の基準点に対して,標準脳座標系Xにおける上記基準点に対応するN個の標準脳基準点の座標を,
(数1)
xi=(xi,yi,zi,1),(i=1,2,・・・,N)
とし,脳磁座標系X’において,上記基準点に配置されたN個の磁場発生コイルの座標を
xi=(xi,yi,zi,1),(i=1,2,・・・,N)
とし,脳磁座標系X’において,上記基準点に配置されたN個の磁場発生コイルの座標を
(数2)
x’i=(x’i,y’i,z’i,1),(i=1,2,・・・,N)
とする。このとき,対応する夫々の標準脳基準点の座標と磁場発生コイルの座標との位置合わせを,標準脳座標系Xと脳磁座標系X’の間の平行移動と,回転と,拡大又は縮小とで行う。このために,座標変換行列Aを用いて,座標変換
x’i=(x’i,y’i,z’i,1),(i=1,2,・・・,N)
とする。このとき,対応する夫々の標準脳基準点の座標と磁場発生コイルの座標との位置合わせを,標準脳座標系Xと脳磁座標系X’の間の平行移動と,回転と,拡大又は縮小とで行う。このために,座標変換行列Aを用いて,座標変換
(数3)
x’i t=Axi t,(i=1,2,・・・,N)
ただし,
x’i t=Axi t,(i=1,2,・・・,N)
ただし,
(数4)
A(1,1)=c[cos(γ)cos(β)cos(α)−sin(γ)sin(α)]
A(1,2)=c[cos(γ)cos(β)sin(α)+sin(γ)cos(α)]
A(1,3)=c[−cos(γ)sin(β)]
A(1,4)=b1
A(2,1)=c[−sin(γ)cos(β)cos(α)−cos(γ)sin(α)]
A(2,2)=c[−sin(γ)cos(β)sin(α)+cos(γ)cos(α)]
A(2,3)=c[sin(γ)sin(β)]
A(2,4)=b2
A(3,1)=c[sin(β)cos(α)]
A(3,2)=c[sin(β)sin(α)]
A(3,3)=c[cos(β)]
A(3,4)=b3
A(4,1)=0
A(4,2)=0
A(4,3)=0
A(4,4)=1
を定義し,(数3)を満たす7個の座標変換パラメータの組P=(α,β,γ,b1,b2,b3,c)を求める。ここでα,β,γは回転,b1,b2,b3は平行移動,cは拡大又は縮小を表す座標変換パラメータであり,(数3)の右肩のtは行列の転置を表す。上記座標変換パラメータPは,評価関数
A(1,1)=c[cos(γ)cos(β)cos(α)−sin(γ)sin(α)]
A(1,2)=c[cos(γ)cos(β)sin(α)+sin(γ)cos(α)]
A(1,3)=c[−cos(γ)sin(β)]
A(1,4)=b1
A(2,1)=c[−sin(γ)cos(β)cos(α)−cos(γ)sin(α)]
A(2,2)=c[−sin(γ)cos(β)sin(α)+cos(γ)cos(α)]
A(2,3)=c[sin(γ)sin(β)]
A(2,4)=b2
A(3,1)=c[sin(β)cos(α)]
A(3,2)=c[sin(β)sin(α)]
A(3,3)=c[cos(β)]
A(3,4)=b3
A(4,1)=0
A(4,2)=0
A(4,3)=0
A(4,4)=1
を定義し,(数3)を満たす7個の座標変換パラメータの組P=(α,β,γ,b1,b2,b3,c)を求める。ここでα,β,γは回転,b1,b2,b3は平行移動,cは拡大又は縮小を表す座標変換パラメータであり,(数3)の右肩のtは行列の転置を表す。上記座標変換パラメータPは,評価関数
(数5)
F(P)=Σi=1 N(x’i t−A(P)xi t)2
を定義して,評価関数F(P)を最小とする座標変換パラメータの組Pを探索する最適化手法を用いて求めることができる。以下に座標変換パラメータ探索の流れを説明する。
F(P)=Σi=1 N(x’i t−A(P)xi t)2
を定義して,評価関数F(P)を最小とする座標変換パラメータの組Pを探索する最適化手法を用いて求めることができる。以下に座標変換パラメータ探索の流れを説明する。
図6に本発明の実施例に於ける位置合わせ処理での座標変換パラメータ探索の流れを示す。図6では,座標変換パラメータPの探索を,拡大又は縮小を表す座標変換パラメータcを1に固定した1次推定6−13と,全ての座標変換パラメータを探索する2次推定6−14の2段で行い,2次推定の結果P2ndを探索結果とする流れで実行する。まず,処理6−1で流れを開始し,処理6−2で1次推定の初期パラメータ値P0=(α0,β0,γ0,b1 0,b2 0,b3 0)を設定し,1次推定の繰り返し回数jを0とする。回転を表す座標変換パラメータの初期値α0,β0,γ0は,0でない小さい値でよく,平行移動を表す座標変換パラメータの初期値b1 0,b2 0,b3 0は,N個の磁場発生コイルの座標値の平均値と,N個の標準脳基準点の座標値の平均値の間の差分とすればよい。処理6−3では,1次推定の繰り返し回数j番目のパラメータPjについて評価関数F(Pj)=Σi=1 N(x’i t−A(Pj)xi t)2を計算し,処理6−4で,評価関数F(Pj)が最小であるかどうかの判定を行う。評価関数F(Pj)が判定条件を満たさない場合は,処理6−5で1次推定パラメータを更新し,1次推定の繰り返し回数jをj+1として処理6−3にもどる。処理6−5における1次推定パラメータ更新のためのΔPは,例えば,最適化手法の1つであるシンプレックス法を用いて求めることができる。処理6−4で,F(Pj)が判定条件を満たした場合,そのときの1次推定の繰り返し回数jをJとおいて,1次推定パラメータPJ=(αJ,βJ,γJ,b1 J,b2 J,b3 J)を1次推定の推定結果P1stに決定する。
次に,処理6−7で,2次推定の初期パラメータ値P’0=(αJ,βJ,γJ,b1 J,b2 J,b3 J,c0)を設定し,2次推定の繰り返し回数kを0とする。拡大又は縮小を表す座標変換パラメータcの初期値c0は1でよい。処理6−8では,2次推定の繰り返し回数k番目のパラメータP’kについて評価関数F(P’k)=Σi=1 N(x’i t−A(P’k)xi t)2を計算し,処理6−9で評価関数F(P’k)が最小であるかどうかの判定を行う。評価関数F(P’k)が判定条件を満たさない場合は,処理6−10で2次推定パラメータを更新し,2次推定の繰り返し回数kをk+1として処理6−8にもどる。処理6−10における1次推定パラメータ更新のためのΔP’は,処理6−5と同様に,最適化手法の1つであるシンプレックス法を用いて求めることができる。処理6−9で,F(P’k)が判定条件を満たした場合,そのときの2次推定の繰り返し回数kをKとおいて,2次推定パラメータP’K=(αK,βK,γK,b1 K,b2 K,b3 K,cK)を2次推定の推定結果P2ndに決定し,処理6−12で処理の流れを終了する。以下に本発明の実施の形態を,具体例を用いて説明する。
図7は,本発明の実施例に於ける基準点の具体例を示す図である。あらかじめ4個の基準点7−3を配置した基準点設定用めがね7−2を被験者7−1が装着することにより,被験者7−1の顔面付近に4箇所の基準点を自動的に配置することができる。基準点設定用めがね7−2のめがね部分が,被験者7−1の目のまわりのくぼみにフィットして装着されるため,基準点設定用めがね7−2配置した基準点7−3は,被験者7−1に対して再現よく配置されることになる。図7に示す実施例では,さらに,被験者7−1の耳前部にも基準点7−4を配置している。この基準点7−4は,基準点設定用めがね7−2に配置した基準点7−3がほぼ一直線に並ぶことによる該直線を軸とする回転方向の位置合わせ精度の劣化を防ぐ効果と,頭部の大きさを反映させる効果がある。基準点設定用めがね7−2は,頭部のサイズに応じて,あるいは,乳幼児,小児,成人等の年齢差に応じて数種類のサイズを用意することが望ましい。それにより,標準脳モデルを頭部のサイズや年齢層に応じて用意する必要はなくなり,一個の標準脳モデルを全ての被験者に適用することができる。図7では,耳前部の基準点7−4は,被験者7−1の右耳の耳前部のみ表示されているが,図示されない左耳の耳前部にも基準点が配置されている。右側頭部あるいは左側頭部の脳磁場を別々に計測する場合は,計測する側の耳前部の基準点を用いればよく,全頭部の脳磁場を一括して計測する場合は,両耳の耳前部の基準点を用いるのが望ましい。本実施例の具体例では,以降,右耳の耳前部に配置された基準点7−4と基準点設定用めがねに配置された4個の基準点7−3のみを用いる場合について説明する。
図8は,本発明の実施例に於ける標準脳座標系8−1,標準脳モデル8−2,標準脳基準点8−3の具体例を示す図である。図8では,標準脳モデル8−2を線画で表示しているが,実際は,脳の平均的な形と大きさの輪郭を多面体で構成したものであり,標準脳座標系8−1で記述されている。標準脳基準点8−3は,図7で定義された基準点7−3および7−4の標準脳モデル8−2に対応する点であり,標準脳基準点8−3の座標値s1,s2,s3,s4,s5もまた,標準脳座標系8−1で記述されている。標準脳モデル8−2および標準脳基準点8−3は,あらかじめ図7で示した基準点設定用めがね7−2の基準点7−3の位置および耳前部の基準点7−4の位置に,MRI撮像装置に撮像される例えばビタミン剤等のマーカを装着して脳のMRI画像を撮像することを複数の被験者で行い,上記複数の被験者のMRI画像およびマーカを平均することによって作成することができる。あるいは,核医学の分野で計測画像の標準化に用いられているSPM(Statistical Parametric Mapping)法における標準脳を用いることもできる(渡辺浩司,「マルチモダリティの画像位置合わせと重ね合わせ」,臨床技術講座,日本放射線技術学会雑誌,第59巻,第1号,60-65,2003)。
核医学の分野では,例えばPET(Positron Emission computed Tomography)装置で撮像された画像の同一被験者の位置ずれや,個体差による形状の違いを補正して統計処理等を行うための画像の標準化を目的としてSPM法における標準脳を用いる。本発明の実施例では,標準脳モデルおよび標準脳基準点を作成するためにSPM法の標準脳を用い,作成された標準脳モデルを,標準脳基準点と個々の被験者で計測された磁場発生コイルの座標点との位置合わせにもとづいて,個々の被験者の頭部サイズに合わせこみ,脳磁場計測により得られた画像との合成画像を作成する流れとなる。SPM法を用いて,標準脳モデルおよび標準脳基準点を作成する場合も,あらかじめ図7で示した基準点設定用めがね7−2の基準点7−3の位置および耳前部の基準点7−4の位置に,MRI撮像装置に撮像される例えばビタミン剤等のマーカを装着して脳のMRI画像を撮像することを複数の被験者で行い,前記複数の被験者ごとのマーカも含めた脳のMRI画像をSPM法を用いて標準化し,標準化されたマーカの座標値の前記複数の被験者における平均値を標準脳基準点,前記複数の被験者のいずれかひとりの標準化された脳のMRI画像を標準脳モデルとすることができる。作成された標準脳モデルおよび標準脳基準点は,演算装置1−6(図1)にあらかじめ記憶させておく。
図9は,本発明の実施例に於ける複数の磁束計が平面状に配列されている脳磁場計測装置による脳磁場計測および磁場発生コイルによる磁場の計測の右側頭部を計測する場合の具体例を示す図である。被験者9−1は,基準点設定用めがね9−2を装着して複数の磁束計が格納されたセンサ部9−5に右側頭部を接近させて配置される。基準点設定用めがね9−2の基準点の位置および被験者9−1の右耳前部の基準点の位置には,磁場発生コイル9−3が配置され,電源9−4からの磁場発生コイル9−3に通電することよって,磁場を生じる。複数の磁束計が格納されたセンサ部9−5は被験者9−1の脳から発生する脳磁場と,磁場発生コイル9−3から発生する磁場の両方を計測する。脳磁場計測と磁場発生コイルによる磁場の計測とは,別々に行うことが望ましい。脳磁場計測により得られた計測データは,演算装置1−6(図1)で処理されて脳の電気活動の分布を表す画像が作成される(図10)。脳の電気活動の分布を表す画像10−3は,図示しない複数の磁束計の配列される面である脳磁計測面10−1上に描画され,脳の電気活動を2次元のベクトル分布とベクトルの大きさの等高線図で表現される。
脳磁計測面10−1の座標値および脳の電気活動の分布を表す画像10−3の座標値およびベクトルの値は,脳磁計側面10−1上に定義された脳磁座標系10−2で記述される。図9の磁場発生コイル9−3による磁場の計測データは,同じく演算装置1−6(図1)により処理されて磁場発生コイルの位置座標が求められる(図11)。磁場発生コイルの位置座標11−2の座標値s’1,s’2,s’3,s’4,s’5もまた,脳磁計側面11−3上に定義された脳磁座標系11−4で記述される。図11における脳磁座標系11−4で記述される磁場発生コイルの位置座標11−2の座標値s’1,s’2,s’3,s’4,s’5と,図8における標準脳座標系8−1で記述される標準脳基準点8−3の座標値s1,s2,s3,s4,s5との位置合わせを図6の処理の流れにそって実行した結果を図12に示す。標準脳座標系12−1で記述される標準脳基準点12−2(黒丸で示す)と脳磁座標系12−3で記述される磁場発生コイルの座標点12−4(+印で示す)との位置あわせにより,標準脳座標系12−1と脳磁座標系12−3との位置関係が定まる。この位置関係にもとづいて,脳磁座標系で記述される脳の電気活動を表す画像と標準脳座標系で記述される標準脳モデルとの位置関係が定まり,図13に示すように,脳の電気活動を表す画像13−1に標準脳モデル13−2を重ね合わせた合成画像を得ることができる。
図14は,本発明の別の実施例に於ける複数の磁束計が被験者の頭部を覆うような曲面状に配列されている脳磁場計測装置による脳磁場計測および磁場発生コイルによる磁場の計測の具体例を示す図である。被験者14−1は,基準点設定用めがね14−2を装着して複数の磁束計が格納されたセンサ部14−5に接近させて配置される。基準点設定用めがね14−2の基準点の位置および被験者14−1の右耳前部の基準点の位置には,磁場発生コイル14−3が配置され,電源14−4からの磁場発生コイル14−3に通電することよって,磁場を生じる。複数の磁束計が格納されたセンサ部14−5は被験者14−1の脳から発生する脳磁場と,磁場発生コイル14−3から発生する磁場の両方を計測する。脳磁場計測と磁場発生コイルによる磁場の計測とは,別々に行うことが望ましい。脳磁場計測により得られた計測データは,演算装置1−6(図1)で処理されて脳の電気活動の分布を表す画像が作成される(図15)。脳の電気活動の分布を表す画像15−3は,図示しない複数の磁束計の配列される面である脳磁計測面15−1上に描画され,脳の電気活動を2次元のベクトル分布とベクトルの大きさの等高線図で表現される。
脳磁計測面15−1の座標値および脳の電気活動の分布を表す画像15−3の座標値およびベクトルの値は,脳磁計側面15−1上に定義された脳磁座標系15−2で記述される。図14の磁場発生コイル14−3による磁場の計測データは,同じく演算装置1−6(図1)により処理されて磁場発生コイルの位置座標が求められる(図16)。磁場発生コイルの位置座標16−2の座標値s’1,s’2,s’3,s’4,s’5もまた,脳磁計側面16−3上に定義された脳磁座標系16−4で記述される。図16における脳磁座標系16−4で記述される磁場発生コイルの位置座標16−2の座標値s’1,s’2,s’3,s’4,s’5と,図8における標準脳座標系8−1で記述される標準脳基準点8−3の座標値s1,s2,s3,s4,s5との位置合わせを図6の処理の流れにそって実行することにより,標準脳座標系8−1と脳磁座標系16−4との位置関係が定まる。この位置関係にもとづいて,図15の脳磁座標系15−2で記述される脳の電気活動を表す画像15−3と図8の標準脳座標系8−1で記述される標準脳モデル8−2との位置関係が定まり,図17に示すように,脳の電気活動を表す画像17−1と標準脳モデル17−2との合成画像を得ることができる。図17(a)は,脳磁計側面17−3上に描画された脳の電気活動を表す画像17−1に標準脳モデル17−2を重ね合わせた表示であるが,脳磁計側面17−3が標準脳モデル17−2の表面の曲率にほぼ沿った曲面の場合,脳磁計測面17−3上の脳の活動を表す画像17−1を脳磁計測面17−3に垂直に標準脳モデル17−2に投影した合成画像(図17b)を得ることもできる。
本発明では,個々の被験者の基準点に配置された磁場発生コイルの座標点と標準脳基準点との位置合わせに応じて,標準脳モデルを平行移動,回転,拡大又は縮小し,各被験者の脳の形態画像の代用として用いる。図18に同一被験者の脳のMRI画像と標準脳モデルとの比較を示す。図18a)は,同一被験者のMRI画像18−3を用いた場合であり,脳磁計測面18−1に対して位置合わせした結果を示してある。参考のために,同一被験者の頭部輪郭線18−2も同時に示す。本発明の実施例に於ける標準脳モデル18−4を用いた結果を図18b)に示す。同一被験者のMRI画像18−3に比べて僅かに大きめであるが同一被験者の頭部輪郭線18−2におさまっている。これに対して,同様に標準脳モデルを用いるが,拡大又は縮小処理を実行しなかった場合の結果を図18c)に示す。拡大又は縮小処理を実行しなかった場合の標準脳モデル18−5は,同一被験者のMRI画像18−3に比べて位置のずれも大きく,サイズも異なる。図18から,標準脳モデルを拡大又は縮小処理も含めて平行移動,回転処理を行うことにより,各被験者のMRI画像の代用として用いることが可能である。
本発明の実施例に於ける位置合わせ処理では,図6で説明したように,拡大縮小を行わない1次推定6−13を実行したのち,拡大縮小も含めた2次推定6−14を実行する処理の流れで行う。これは,2次推定のみであると位置合わせ処理がうまく実行できなくなる場合があることを避けるための処置である。図19に,基準点を4個とした時の標準脳基準点19−2(黒丸で示す)と磁場発生コイルの座標点19−3(+印で示す)の位置合わせ処理を,本実施例の方式で行った場合(図19a)と,2次推定のみで行った場合(図19b)の結果を示す。本実施例の方式である1次推定と2次推定の組み合わせによる位置合わせ処理を実行した場合は,標準脳基準点19−2と磁場発生コイルの座標点19−3の適正な位置を合わせ結果を得るが,2次推定のみの場合は位置合わせ処理が不適切となる。
1−1:被験者,1−2:基準点,1−3:磁場発生コイル,1−4:電源,1−5:磁束計,1−6:演算装置,1−7:表示装置,2−1:標準脳座標系,2−2:標準脳モデル,2−3:標準脳基準点,3−1:脳磁座標系,3−2:脳磁計測面(平面),3−3:脳磁計測面(曲面),4−1:開始,4−2:脳磁場の計測,4−3:磁場発生コイルによる磁場計測,4−4:脳磁座標系,4−5:標準脳座標系,4−6:脳の電気活動の分布を表す画像の作成,4−7:磁場発生コイルの座標を求める,4−8:標準脳基準点の座標データ,4−9:標準脳モデルの画像データ,4−10:標準脳座標系と脳磁座標系との間の座標変換パラメータを求める,4−11:標準脳モデルの画像を脳磁座標系へ変換,4−12:合成画像を作成・表示,4−13:終了,4−14:脳の電気活動の分布を表す画像を標準脳座標系へ変換,5−1:複数の標準脳基準点の組,5−2:複数の磁場発生コイルの座標点の組,5−3:平行移動処理,5−4:回転処理,5−5:拡大又は縮小処理,5−6:平行移動処理の結果,5−7:回転処理の結果,5−8:拡大又は縮小処理の結果,6−1:開始,6−2:1次推定の初期パラメータ値の設定,6−3:1次推定の評価関数の計算,6−4:1次推定の評価関数の判定,6−5:1次推定のパラメータ値の更新,6−6:1次推定のパラメータ値の決定,6−7:2次推定の初期パラメータ値設定,6−8:2次推定の評価関数の計算,6−9:2次推定の評価関数の判定,6−10:2次推定のパラメータ値の更新,6−11:2次推定のパラメータ値決定,6−12:終了,6−13:1次推定,6−14:2次推定,7−1:被験者,7−2:基準点設定用めがね,7−3:基準点設定用めがねに配置された基準点,7−4:耳前部に配置された基準点,8−1:標準脳座標系,8−2:標準脳モデル,8−3:標準脳基準点,9−1:被験者,9−2:基準点設定用めがね,9−3:磁場発生コイル,9−4:電源,9−5:複数の磁束計が格納されたセンサ部,10−1:脳磁計測面,10−2:脳磁座標系,10−3:脳の電気活動の分布を表す画像,11−1:被験者,11−2:磁場発生コイルの座標点,11−3:脳磁計側面,11−4:脳磁座標系,12−1:標準脳座標系,12−2:標準脳基準点,12−3:脳磁座標系,12−4:磁場発生コイルの座標点,13−1:脳の電気活動の分布を表す画像,13−2:標準脳モデル,14−1:被験者,14−2:基準点設定用めがね,14−3:磁場発生コイル,14−4:電源,14−5:複数の磁束計が格納されたセンサ部,15−1:脳磁計測面,15−2:脳磁座標系,15−3:脳の電気活動の分布を表す画像,16−1:被験者,16−2:磁場発生コイルの座標点,16−3:脳磁計側面,16−4:脳磁座標系,17−1:脳の電気活動の分布を表す画像,17−2:標準脳モデル,17−3:脳磁計測面,18−1:脳磁計測面,18−2:同一被験者の頭部輪郭線,18−3:同一被験者のMRI画像,18−4:標準脳モデル,18−5:拡大又は縮小処理を実行しなかった場合の標準脳モデル,19−1:標準脳座標系,19−2:標準脳基準点,19−3:磁場発生コイルの座標点。
Claims (8)
- 被験者の脳から発生する脳磁場を計測する複数の磁束計と,
前記複数の磁束計の出力信号の演算を行う演算装置と,
前記演算の結果を表示する表示装置と,
前記被験者の頭表もしくは前記頭表の周辺に定められた3箇所以上の複数の基準点の各点に配置された磁場発生コイルと,
前記磁場発生コイルに通電することによって磁場信号を発生させる電源とを有し,
前記演算装置は、標準脳基準点の座標データと、前記磁束計が配置される位置の座標データとを記憶するメモリを有しており、前記演算装置により、前記磁場発生コイルによる磁場信号から得られた磁場発生コイルの位置座標と、前記複数の標準脳基準点の座標とを用いて座標変換パラメータが求められ、
求められた前記座標変換パラメータに基づいて、前記表示装置により、前記磁束計によって得られた脳の電気活動分布を表す画像と、前記標準脳モデルの画像との合成画像を表示されることを特徴とする生体磁場計測装置。 - 請求項1に記載の生体磁場計測装置において、前記座標変換パラメータは、前記標準脳基準点の座標データと前記磁束計が配置される位置の座標データとの間で、平行移動処理、回転処理、拡大又は縮小処理の少なくとも1つの処理により求められることを特徴とする生体磁場計測装置。
- 請求項1に記載の生体磁場計測装置において、前記演算装置は、前記座標変換パラメータを前記標準脳モデルの画像データに適用して、前記標準脳モデルの画像を脳磁座標へ変換し、前記表示装置は、前記磁束計によって得られた脳の電気活動分布を表す画像と、前記標準脳モデルの画像との合成画像を表示することを特徴とする生磁場計測装置。
- 請求項1に記載の生体磁場計測装置において、前記演算装置は、前記座標変換パラメータを前記脳の電気活動分布を表す画像に適用して、前記脳の電気活動分布を表す画像を標準脳座標へ変換し、前記表示装置は、前記表示装置は、前記磁束計によって得られた脳の電気活動分布を表す画像と、前記標準脳モデルの画像との合成画像を表示することを特徴とする生磁場計測装置。
- 請求項1に記載の生体磁場計測装置において、前記複数の磁束計は、平面上に配置されていることを特徴とする生体磁場計測装置。
- 請求項5に記載の生体磁場計測装置において、前記脳の電気活動分布を表す画像は平面状であって、前記表示装置は、前記標準脳モデルの画像との合成画像を表示することを特徴とする生体磁場計測装置。
- 請求項1に記載の生体磁場計測装置において、前記複数の磁束計は、被験者の頭部を覆うような曲面上に配置されていることを特徴とする生体磁場計測装置。
- 請求項7に記載の生体磁場計測装置において、前記表示装置は、前記脳の電気活動分布を表す画像を、前記標準脳モデルの表面の曲率に沿うように合成した画像を表示することを特徴とする生体磁場計測装置。
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- 2004-11-11 JP JP2004327169A patent/JP2006136434A/ja active Pending
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