JP2006136363A - 運動解析装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な操作で各種解析対象体の運動速度を正確に把握できるようにする。
【解決手段】 画像表示手段32は、運動中の解析対象について所定時間毎に取得された画像を操作部22の操作に応じて表示器21に順次表示させる。スケール基準点指定手段33は、表示器21に表示されている画像上で操作部22の操作により複数のスケール基準点を指定させ、実長入力手段34は指定されたスケール基準点間の実長を入力させる。また、運動基準点指定手段38は、表示器21に表示されている各画像上で解析対象の運動基準点を順次指定させる。速度算出手段39は、スケール基準点、実長および各画像上で指定された複数の運動基準点に基づいて、解析対象の運動速度を求め、グラフ出力手段40がその速度の変化を時間軸上にグラフ化して表示器21に表示させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、人や動物等の運動中の速度やその変化等を、簡単な操作で解析できるようにするための技術に関する。
例えば、水泳競技や陸上トラック競技等のように速さが追求される競技では、競技者のフォーム等の問題点を正確に把握し、これを改善することにより競技タイムを短縮化している。
競技者のフォーム等の問題点を把握するために、従来からビデオカメラで撮影した画像をテレビ等に表示させ、その表示画像をコーチなどが検討して改善策を練っている。
しかし、このように検討する人間の観察力に頼った従来の方法では、検討者の違い等により、競技者のフォーム等の問題点を正確に把握できず、競技タイム短縮化のための正しい指導が行えない。
これを解決するために、例えば次の特許文献1には、競技者の競技中のビデオ画像をコンピュータに取り込み、そのビデオ画像から競技者のみの画像を抽出させ、その抽出された競技者画像の重心位置を推定処理させ、その重心位置の経時変化から競技者の移動速度等を計算する技術が開示されている。
特開2004−73398号公報
しかしながら、上記文献では、競技者画像の抽出処理、重心位置の推定処理等を含む複雑な処理が必要で、その処理の前提となる多くのパラメータを設定しなければならず、解析処理を行う者に高度な専門知識が要求され、競技指導者による操作は困難である。また、上記理由から汎用性に乏しく、各種競技に容易に適用できないという問題がある。
本発明は、この問題を解決し、簡単な操作で各種の解析対象体の運動速度等を容易に且つ正確に把握できる運動解析装置およびプログラムを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の運動解析装置は、
画像を表示するための表示器(21)と、
前記表示器に表示された画像上の任意の点を指定可能なポインティングデバイスを含む操作部(22)と、
運動中の解析対象について所定時間毎に取得された画像を、前記操作部の操作に応じて前記表示器に順次表示させる画像表示手段(32)と、
前記画像表示手段によって前記表示器に解析対象の画像が表示されているときに、該画像上で前記ポインティングデバイスの操作により複数のスケール基準点を指定させるスケール基準点指定手段(33)と、
前記スケール基準点指定手段によって指定されたスケール基準点間の実長を前記操作部の操作により入力させる実長入力手段(34)と、
前記画像表示手段によって前記表示器に表示されている各画像上で、前記ポインティングデバイスの操作により解析対象の運動基準点を順次指定させる運動基準点指定手段(38)と、
前記スケール基準点、実長および各画像上で指定された複数の運動基準点に基づいて、解析対象の運動速度を求める速度算出手段(39)と、
前記速度算出手段によって得られた速度の変化を時間軸上にグラフ化して出力するグラフ出力手段(40)とを備えている。
また、本発明の請求項2の運動解析装置は、請求項1記載の運動解析装置において、
前記画像表示手段は、
前記グラフ出力手段が前記表示器の画面上にグラフを表示出力しているときに、前記操作部によって指定された任意の時刻に対応した画像を前記表示器に表示させることを特徴としている。
また、本発明の請求項3のプログラムは、
画像を表示するための表示器(21)と、前記表示器に表示された画像上の任意の点を指定可能なポインティングデバイスを含む操作部(22)とを有するコンピュータを、
運動中の解析対象について所定時間毎に取得された画像を、前記操作部の操作に応じて前記表示器に順次表示させる画像表示手段(32)と、
前記画像表示手段によって前記表示器に解析対象の画像が表示されているときに、該画像上で前記ポインティングデバイスの操作により複数のスケール基準点を指定させるスケール基準点指定手段(33)と、
前記スケール基準点指定手段によって指定されたスケール基準点間の実長を前記操作部の操作により入力させる実長入力手段(34)と、
前記画像表示手段によって前記表示器に表示されている各画像上で、前記ポインティングデバイスの操作により解析対象の運動基準点を順次指定させる運動基準点指定手段(38)と、
前記スケール基準点、実長および各画像上で指定された複数の運動基準点に基づいて、解析対象の運動速度を求める速度算出手段(39)と、
前記速度算出手段によって得られた速度の変化を時間軸上にグラフ化して出力するグラフ出力手段(40)として機能させることを特徴としている。
また、本発明の請求項4のプログラムは、請求項3記載のプログラムにおいて、
前記画像表示手段は、
前記グラフ出力手段が前記表示器の画面上にグラフを表示出力しているときに、前記操作部によって指定された任意の時刻に対応した画像を前記表示器に表示させることを特徴としている。
このように本発明の運動解析装置およびプログラムは、解析対象の運動中の画像を表示器に表示させ、その画像上で入力指定されたスケール基準点、実長および複数の運動基準点に基づいて、解析対象の速度を算出しているので、簡単な操作で各種の解析対象の運動速度等を容易に且つ正確に把握できる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態の運動解析装置20の構成を示している。
コンピュータ構成の運動解析装置20は、画像を表示するための表示器21と、キーボード22aおよび表示画面上の任意の位置を指定するポインティングデバイスとしてのマウス22bからなる操作部22と、コンピュータ本体30とを有している。なお、ポインティングデバイスとしてはマウスに限らず、タッチパネル式のものやペン形のものであってもよく、カーソルキーにポインティングデバイスとしての機能を与えたものであってもよい。
コンピュータ本体30は、図示しないCPU、ROM、RAM、表示コントローラ、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(登録商標、以下CDと記す)やデジタルビデオディスク(以下DVDと記す)、光磁気ディスク(以下MOと記す)等の読み込み、書き込みを行うための各種ドライブ、表示器21や操作部22に対するインタフェースおよびビデオ信号を取り込むためのビデオキャプチャーカード等を内蔵し、ROM内のBIOSおよびハードディスクに予め記憶されている基本ソフトウェア(OS)にしたがって、操作部22や表示器21等に対する基本的なデータの入出力処理やファイル管理処理等を行う汎用のものである。
コンピュータ本体30のハードディスクには、基本ソフトウェア(OS)上で実行されるアプリケーションソフトとして、運動解析のためのプログラムが格納されている。
図1に示したコンピュータ本体30には、この運動解析のためのプログラムによって実現される各機能を表記している。
即ち、画像記憶手段31は、運動中の解析対象体について所定時間毎に取得された画像を記憶するためのものである。
なお、ここでは、画像記憶手段31がコンピュータ内のメモリやハードディスクである場合について説明するが、画像記憶手段31が、解析対象体の画像が予め記録されているビデオテープ、CD、DVD、MO等の記憶媒体である場合や、本装置からインターネットを介してアクセス可能な他のコンピュータであってもよく、必ずしも運動解析のためのプログラムによって実現される機能とは限らない。
また、画像記憶手段31がビデオテープ等のように汎用のコンピュータでは読み出しできない媒体の場合には、その媒体に対応した再生装置(ビデオテープ再生機等)から出力される信号を、前記したビデオキャプチャーカード等のインターフェースを介してコンピュータ内に取り込む。
また、以下の説明では、解析対象の画像として、その運動が直進運動の場合には、その進路の側方、上方あるいは下方の定位置から、ビデオカメラ等の撮像機器の向きを固定して撮影して得られたものとする。また、その運動が回転運動の場合には、その回転平面の上方あるいは下方の定位置から、ビデオカメラ等の撮像機器の向きを固定して撮影して得られたものとする。
画像表示手段32は、操作部22の操作にしたがって、画像記憶手段31に記憶されている解析対象体の画像を順次表示する。
この操作は、例えば、表示器21の画面上に表示した送りボタンに対するマウス操作や、キーボード22aの「PageUP」や「PageDown」のキー操作等である。
画像表示手段32による画像の表示処理は、画像記憶手段31に記憶されている解析対象体の画像のファイル形式に応じて実行される。
また、この画像表示手段32は、後述するグラフ出力手段40が表示器21の画面上にグラフを表示しているときに、操作部22によって指定された任意の時刻に対応した画像を表示器21に表示させる。
スケール基準点指定手段33は、表示器21に表示されている画像の大きさと実物の大きさとの比(スケール)を決定する基準点を指定させるためのものであり、表示器21に解析対象の画像が表示されているときに、その画像上で操作部22のマウス22bの操作により例えば2つのスケール基準点P、Pを指定させ、その座標(x,y)、(x,y)を記憶する。ここで、画像上の座標は、画像メモリのアドレスに相当するものである。
このスケール基準点P、Pは、画像上に存在してその実長が既知であるものについて指定すればよい。
例えば、水泳競技者をその側方から撮像して得られた画像に対して解析を行う場合、その競技者の身長は既知であるので、その競技者が足を伸ばしたときの画像上で、その頭の先端部と踵部とをスケール基準点P、Pに指定すればよい。また、コース分けのためのロープに取り付けられている円柱状のブイの長さも既知であるので、その両端をスケール基準点P、Pに指定してもよい。
スケール基準点P、Pは、解析対象の運動の速度を算出するためのパラメータとなるので、その速度算出の誤差を小さくするために、上記のように解析対象の体あるいは解析対象に極近い位置で、且つ解析対象の移動方向に沿って指定することが望ましい。また、解析対象の速度算出に必要なスケールのパラメータとしては、解析対象の移動方向に沿った長さの情報だけでよく、これと直交する方向の長さの情報は不要である。
したがって、例えば解析対象が画面上を水平方向に移動し、スケール基準点を画面水平方向に平行な線上で指定できる場合には、スケール基準点P、Pのx座標のみ取得すればよく、解析対象が画面上を垂直方向に移動し、スケール基準点を画面垂直方向に平行な線上で指定できる場合には、スケール基準点P、Pのy座標のみ取得すればよい。
ただし、解析対象が画面上を斜めに移動し、その移動方向に平行な線上でスケール基準点を指定する場合には、前記したように、スケール基準点P、Pのx座標とy座標を取得する。なお、スケール基準点は2つに限らず、3つ以上指定できるようにしてもよい。
実長入力手段34は、スケール基準点指定手段33によって指定されたスケール基準点間の実長を入力させるためのものであり、例えば2つのスケール基準点P、Pが指定された後に、実長を入力するための入力欄を画像上に重ねて表示し、操作部22のキーボード22aから入力された数値をその入力欄に表示して、確定操作がなされると、その入力された実長Lを記憶して入力欄を閉じる。
距離基準点指定手段35は、画像上で距離の基準となる位置(距離基準点u)をマウス22bの操作で指定させてその座標(x、y)を記憶する。
また、実距離入力手段36は、距離基準点uが実際の競技コース上のどの位置にあるかを示すコース内位置情報、例えばスタート地点からの実距離情報Uを入力させる。
距離目盛表示手段37は、解析対象の運動方向に沿った距離目盛を、表示器21に表示されている画像に重ねて表示させるためのものであり、スケール基準点P、Pの座標、実長L、距離基準点uの座標および実距離情報Uに基づいて、一定の実距離(例えば50cm)に相当する間隔で例えばスタート地点を基準とする目盛を表示する。
なお、距離基準点指定手段35、実距離入力手段36および距離目盛表示手段37は、解析対象が画面上で直進移動する場合に実行可能な機能であり、予め解析のためのプログラムの初期画面などで選択された場合にのみ実行される。
運動基準点指定手段38は、画像表示手段32によって表示器21に表示される各画像上で、操作部22のマウス22bの操作により解析対象の運動基準点Riを順次指定させ、各画像について指定された運動基準点R、R、…の画面上の各座標(X,Y)、(X2,)、…を記憶する。
ここで、解析対象体が直進運動する水泳競技者や陸上トラック競技者の場合で、その進行方向に沿った体全体の速度を解析するときには、腕や足あるいは頭部のように進行方向に対して前後に激しく移動する位置を除いて、競技者の胴体の特定位置(例えば水泳では競泳パンツと肌部との境界位置)を指定する。
速度算出手段39は、2つのスケール基準点P、P、実長Lおよび各画像上でそれぞれ指定された複数の運動基準点Riに基づいて、解析対象の運動速度を求める。
即ち、始めに、画像のスケールを求めるために、スケール基準点P1、P2の画面上の距離Lpを次の演算によって求める。
Lp=[(x−x+(y−y1/2
この距離Lpと実長Lとの比S=L/Lpが解析対象の画像の大きさと実物の大きさとの比(スケール)に相当する。
そして、各運動基準点Riについて、以下の演算を行い、所定時間毎の移動距離rを求める(ここでは画像G(1)〜G(N−1)のそれぞれに運動基準点が指定された例を示す)。
=R−R
=R−R
=R−R
……
N−1=R−RN−1
これらの各移動距離rは、表示器21に順次表示される画像の取得時の間隔Δt毎に解析対象が画像上で進む距離である。
したがって、解析対象の実際の速度Vは、次のように表すことができる。
=S・r/Δt
=S・r/Δt
=S・r/Δt
……
N−1=S・rN−1/Δt
なお、画像の取得間隔Δtは、画像記憶手段31に記憶されている画像の撮影時の時間当たりのコマ数によって決まっており、計算処理に先立ってその値を速度算出手段39に指定しておけばよい。
ただし、運動基準点を指定する画像の間隔は、必ずしもΔt間隔である必要はない。即ち、1つおきあるいは複数個おきの画像に運動基準点を指定してもよく、また、その間隔を変化させてもよい。このような場合、速度算出手段39は、運動基準点が指定された画像の間隔を求めて、その間隔分の時間で距離rを除算して速度を求める。
速度算出手段39は、所定数の運動基準点Riが指定された後、あるいは操作部22によって演算の開始を指示する操作があったとき等に、上記一連の演算処理を行う。
なお、距離目盛表示手段37によって距離目盛を表示させる場合にも、速度算出手段39と同様に求めたスケールSに基づいて画像上の目盛間隔等を決定する。
グラフ出力手段40は、速度算出手段39によって得られた各速度を時間軸上にプロットしたグラフを作成して、そのグラフを表示器21やプリンタ(図示せず)に表示出力させる。
また、前記したように、画像表示手段32は、グラフ出力手段40によって得られたグラフが表示器21に表示されている状態で、そのグラフ上の任意の位置がマウス22b等の操作によって指定された場合、その指定された位置の時刻に対応する画像を画像記憶手段31から選択的に読み出して、表示器21に表示させる。このときの表示の仕方は、グラフと画像との対比が可能なように、縮小処理して重ね表示する。
図2〜図4は、上記した各機能を有するコンピュータ本体30の処理手順を示すフローチャートである。
以下、このフローチャートに基づいて、予め内部のハードディスク、メモリ等に競泳者を側方から撮影した画像が記憶されている状態で、その運動を解析する場合の動作例を説明する。
始めに、操作部22の操作によって指定された画像ファイルから、図5に示すように、解析対象となる競泳者について撮影された初期画像G(i)(i=1)を表示器21に表示させる(S1、S2)。なお、この画面上には、例えば、次の画像を表示させるための次画像ボタンB1、前の画像を表示させるための前画像ボタンB2、速度解析の処理に移行するための速度解析ボタンB3等が表示される。なお、このボタンの表示形態は一例であって、OSが提供しているファイル操作プログラムにしたがって画像を順次表示させてもよい。
ここで、マウス22bにより次画像ボタンB1が操作されると次画像G(i+1)が表示され、前画像ボタンB2が操作されると前画像G(i−1)が表示される(S3〜S6)。
このボタン操作により、操作により、解析対象の画像をコマ送り状態で観察することができる。
そして、例えば図6のように、解析対象の競泳者の姿勢が伸びきったときの画像が表示されている状態で速度解析ボタンB3を操作すると、スケール基準点の指定を促す文字列C1等が表示され、この画面上でマウス22bにより例えばその頭部の先端と踵部分がスケール基準点P1、P2として指定されて、図示しないキーにより確定操作されると、そのスケール基準点P1、P2の画面上の座標が記憶される(S7〜S10)。
なお、図2には示していないが、スケール基準点P1、P2の指定と確定の操作がなされる前に、図示しないキーによりキャンセル操作されると、処理S2の画像表示状態に戻る。
上記のようにスケール基準点P1、P2の座標が記憶されると、例えば図7のような実長入力欄Dが表示され、操作者がキーボード22aを操作して入力欄Dに実長Lを入力し、図示しないキーにより確定操作すると、その入力値Lが記憶される(S11〜S13)。また、前記同様にキャンセル操作されると、スケール基準点P1、P2の指定画面(図6)に戻る。
上記処理により、2つのスケール基準点P1、P2の座標と実長Lとが設定されると、図8のように、距離基準点uの指定を促す文字列C2等が表示され、マウス22b等によって、例えば、コースロープの距離識別ブイ(図示せず)の位置が距離基準点uとして指定されて確定操作されるとその座標が記憶される(図3のS14〜S16)。また、前記同様に、距離基準点uが確定される前に、キャンセル操作された場合には、実長Lの入力画面(図7)に戻る。
距離基準点uの座標が記憶されると、例えば図9のような実距離情報入力欄Eが表示され、入力欄Eに所望点からの実距離Uが入力されて、確定操作されると、その入力値Uが記憶される(S17〜S19)。また、前記同様にキャンセル操作されると、距離基準点指定画面(図8)に戻る。
このようにして、距離基準点uの座標および実距離情報Uが設定されると、それらの情報と既に記憶されているスケール基準点P1、P2の座標、実長Lとに基づいて、図10のように、一定の実距離(例えば50cm)に相当する間隔で指定された点を基準とする距離目盛Hが表示される(S20)。
距離目盛Hが表示されると、図11のように、運動基準点の指定を促す文字列C3等が表示される(図4のS21)。
この状態で、操作者により、次画像ボタンB1や前画像ボタンB2が操作されて速度解析のための初期の画像が表示された状態で、マウス22b操作で、例えば解析対象の競泳パンツと肌部との境界位置が運動基準点Riとして指定されると、その運動基準点Riの画面上の座標が記憶される(S22〜S28)。
そして、例えば、図11の画像から図12の画像に切り替えられた状態で上記同様に解析対象の競泳パンツと肌部との境界位置が運動基準点Riとして指定されると、その運動基準点Riの画面上の座標が記憶される。なお、ここでは、運動基準点を指定する際の画像の表示順を任意にできるようにしているが、例えば時系列に一つずつあるいは前記したように1つおきや複数個おきに順番に表示されるように規定してもよい。
以下同様の処理がなされて、各画像についての運動基準点Riの座標が記憶された後、図示しないキーによる指定終了操作がなされると、前記したように、運動基準点が指定された画像の間で解析対象が進んだ距離rが求められ、その各距離rと画像間隔(Δtまたはその整数倍)とに基づいて、各時刻の速度が算出される(S29、S30)。
そして、各時刻の速度の変化を表すグラフが、例えば図13のように、表示器21に表示される(S31)。
このグラフから、解析対象の速度の変位を正確に把握でき、正しい改善策を講じることができる。
また、このグラフの時間軸と画像とは予め対応付けされおり、図14に示すように、グラフ上の任意の位置Tをマウス22bで指定操作すると、その指定位置の時刻における画像G(T)が例えば縮小表示される(S32、S33)。
このようにグラフ上の時間軸に合わせて画像を読み出すことができるので、競泳者のフォームの状態と速度との関係を一目で把握でき、さらに正確な解析が行える。なお、上記解析処理は、所定の終了操作を行うことで終了する(S34)。
このように実施形態の運動解析装置20では、表示器21に表示される各画像上で運動基準点を指定するという極めて直感的な操作を繰り返すことにより、解析対象の運動速度を求めることができ、画像処理などに関して専門的な知識がない競技指導者であっても簡単に競技者の運動解析を行うことができる。また、同様の理由から種々の競技に適用でき、極めて汎用性が高い。
また、表示器21に表示しているグラフ上で時刻を指定操作すると、その時刻における解析対象の画像が表示されるので、速度と解析対象のフォームなどの対比が極めて容易に行え、さらに正確な解析を行うことができる。
上記実施形態では、競泳やトラック競技等のように、体全体を一定方向に移動させる運動の速度を解析するために運動基準点をその胴体の特定位置に指定していたが、その指定位置は任意であり、例えば、円板投げ、ハンマー投げ等の競技のように回転運動の速度を解析する場合には、円板やハンマーあるいはそれを掴んでいる手の位置を運動基準点に指定し、速度算出手段39においてその角速度を求めるようにすればよい。ただし、上記のような競技における回転運動は、その回転中心位置が時間とともに変位するので、運動基準点指定手段38において、運動基準点とともに回転中心点を指定させ、速度算出手段39において、各画像の回転中心点を基準とした運動基準点の回転角の変化を求める。
また、前記実施形態では、運動基準点の時間毎の速度を算出してグラフ表示しているが、時間経過と運動基準点の累積移動距離との関係を算出し、そのグラフを速度変化を表すグラフとして表示してもよく、両者を選択的にあるいは同一画面上に並べて表示してもよい。
本発明の実施形態の構成を示す図 実施形態の処理手順を示すフローチャート 実施形態の処理手順を示すフローチャート 実施形態の処理手順を示すフローチャート 実施形態の動作を説明するための表示画像図 実施形態の動作を説明するための表示画像図 実施形態の動作を説明するための表示画像図 実施形態の動作を説明するための表示画像図 実施形態の動作を説明するための表示画像図 実施形態の動作を説明するための表示画像図 実施形態の動作を説明するための表示画像図 実施形態の動作を説明するための表示画像図 実施形態の動作を説明するためのグラフ図 実施形態の動作を説明するためのグラフ図
符号の説明
20……運動解析装置、21……表示器、22……操作部、30……コンピュータ本体、31……画像記憶手段、32……画像表示手段、33……スケール基準点指定手段、24……実長入力手段、35……距離基準点指定手段、36……実距離入力手段、37……距離目盛表示手段、38……運動基準点指定手段、39……速度算出手段、40……グラフ出力手段

Claims (4)

  1. 画像を表示するための表示器(21)と、
    前記表示器に表示された画像上の任意の点を指定可能なポインティングデバイスを含む操作部(22)と、
    運動中の解析対象について所定時間毎に取得された画像を、前記操作部の操作に応じて前記表示器に順次表示させる画像表示手段(32)と、
    前記画像表示手段によって前記表示器に解析対象の画像が表示されているときに、該画像上で前記ポインティングデバイスの操作により複数のスケール基準点を指定させるスケール基準点指定手段(33)と、
    前記スケール基準点指定手段によって指定されたスケール基準点間の実長を前記操作部の操作により入力させる実長入力手段(34)と、
    前記画像表示手段によって前記表示器に表示されている各画像上で、前記ポインティングデバイスの操作により解析対象の運動基準点を順次指定させる運動基準点指定手段(38)と、
    前記スケール基準点、実長および各画像上で指定された複数の運動基準点に基づいて、解析対象の運動速度を求める速度算出手段(39)と、
    前記速度算出手段によって得られた速度の変化を時間軸上にグラフ化して出力するグラフ出力手段(40)とを備えた運動解析装置。
  2. 前記画像表示手段は、
    前記グラフ出力手段が前記表示器の画面上にグラフを表示出力しているときに、前記操作部によって指定された任意の時刻に対応した画像を前記表示器に表示させることを特徴とする請求項1記載の運動解析装置。
  3. 画像を表示するための表示器(21)と、前記表示器に表示された画像上の任意の点を指定可能なポインティングデバイスを含む操作部(22)とを有するコンピュータを、
    運動中の解析対象について所定時間毎に取得された画像を、前記操作部の操作に応じて前記表示器に順次表示させる画像表示手段(32)と、
    前記画像表示手段によって前記表示器に解析対象の画像が表示されているときに、該画像上で前記ポインティングデバイスの操作により複数のスケール基準点を指定させるスケール基準点指定手段(33)と、
    前記スケール基準点指定手段によって指定されたスケール基準点間の実長を前記操作部の操作により入力させる実長入力手段(34)と、
    前記画像表示手段によって前記表示器に表示されている各画像上で、前記ポインティングデバイスの操作により解析対象の運動基準点を順次指定させる運動基準点指定手段(38)と、
    前記スケール基準点、実長および各画像上で指定された複数の運動基準点に基づいて、解析対象の運動速度を求める速度算出手段(39)と、
    前記速度算出手段によって得られた速度の変化を時間軸上にグラフ化して出力するグラフ出力手段(40)として機能させるためのプログラム。
  4. 前記画像表示手段は、
    前記グラフ出力手段が前記表示器の画面上にグラフを表示出力しているときに、前記操作部によって指定された任意の時刻に対応した画像を前記表示器に表示させることを特徴とする請求項3記載のプログラム。
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