JP2006134268A - レギュレータ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】レギュレータ回路において、出力トランジスタのゲート電位の動作範囲を拡大させること
【解決手段】レギュレータ回路30は、負荷に出力電流IOUTを供給する出力トランジスタ32と、その出力トランジスタ32のバックゲートに基板電位VBを印加する基板電位制御回路36とを備える。その基板電位制御回路36は、出力電流IOUTのミラー電流の大きさに基づいて、基板電位VBを制御する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、レギュレータ回路に関し、特に、半導体集積回路装置に内蔵されるレギュレータ回路に関する。
半導体集積回路に内蔵され、外部電源電位を所定の電源電位に降圧する「レギュレータ回路」が知られている。このようなレギュレータ回路(降圧電源回路)は、外部電源の標準化、トランジスタの微細化、低消費電力化の要求に応えるために必須の技術である。
例えば、携帯端末においては外部電源は電池であり、且つ、端末の高機能化はますます要求されている。そのため、携帯端末に対しては、入出力電圧差が小さく、出力電流が大きくなるようなレギュレータ回路が要求されている。出力電流能力を向上させるために、出力トランジスタの閾値電位を下げることが考えられる。しかしながら、これはトランジスタOFF時のリーク電流の増大を招くため好ましくない。また、出力電流能力を向上させるために、出力トランジスタのサイズを大きくすることが考えられる。しかしながら、これはチップ面積の増大を招くため好ましくない。
図1は、特許文献1に開示された従来のレギュレータ回路の構成を示す回路図である。図1に示されるように、このレギュレータ回路10は、誤差アンプ11、出力トランジスタ(PMOSトランジスタ)12、帰還抵抗13、電源端子14、出力端子15、及び基板電位制御回路16を備えている。また、基板電位制御回路16は、NMOSトランジスタ21、PMOSトランジスタ22、23を備えている。誤差アンプ11は、参照電位VREFと帰還電位VFBの電位差を増幅して、出力トランジスタ12のゲートに印加されるゲート電位VGを出力する。出力トランジスタ12は、電源端子14から入力電位VINを入力し、出力端子15に出力電位VOUT及び出力電流IOUTを供給する。NMOSトランジスタ21は、電源端子14と出力トランジスタ12のバックゲートとの間に介設され、そのゲートは、誤差アンプ11の出力に接続されている。一方、PMOSトランジスタ22、23は、グランドと出力トランジスタ12のバックゲートとの間に介設され、それらのゲートも、誤差アンプ11の出力に接続されている。
このレギュレータ回路10の動作は次の通りである。負荷によって消費される出力電流IOUTが増大すると、出力電位VOUTが低下する。その結果、帰還電位VFBが参照電位VREFより小さくなると、出力トランジスタ12のゲートに印加されるゲート電位VGが低下する。この場合、NMOSトランジスタ21が高抵抗となり、出力トランジスタ12のバックゲートに印加される基板電位VBが低下する。これにより、出力トランジスタ12の閾値電圧は低下し、その電流供給能力が増大する。逆に、帰還電位VFBが参照電位VREFより大きくなると、ゲート電位VGが高くなり、PMOSトランジスタ22、23が高抵抗となる。この場合、基板電位VBが増加し、出力トランジスタ12の閾値電圧が増加する。これにより、出力トランジスタ12による電流供給は低下あるいは停止する。
特開2001−34349号公報
基板電位VBの制御において、その基板電位VBが低下し過ぎた場合、ソース−基板間が順バイアスとなる危険性がある。最悪の場合、ラッチアップが発生してしまう。図1で示された基板電位制御回路16の場合は、出力トランジスタ12のゲートに印加されるゲート電位VGが低下した場合に、基板電位VBが低下し過ぎる可能性がある。特許文献1には、そのゲート電位VGに下限があるため、基板電位VBが低下し過ぎることが防止される、と記載されている。逆に言えば、これは、ゲート電位VGに下限を設定しなければならないことを意味している。ゲート電位VGの動作範囲が制限されることは、出力トランジスタ12のソース・ゲート間電圧VSGが制限されることを意味する。すなわち、出力トランジスタ12の電流供給能力が抑制されてしまうという問題点がある。ゲート電位VGの動作範囲を拡大させることができる技術が望まれる。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号を用いて、[課題を解決するための手段]を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明に係るレギュレータ回路(30,50)は、負荷に出力電流(IOUT)を供給する出力トランジスタ(32,52)と、その出力トランジスタ(32,52)のバックゲートに基板電位(VB)を印加する基板電位制御回路(36,56)とを備える。その基板電位制御回路(36,56)は、出力電流(IOUT)の「ミラー電流」の大きさに基づいて、基板電位(VB)を制御する。
このように、本発明によれば、基板電位制御回路(36,56)は、出力電流(IOUT)のミラー電流を用いて、基板電位(VB)を決定する。そのミラー電流を発生させるトランジスタ(32,41,42,43,61)や基板電位(VB)を作り出す抵抗(44,62)の回路定数は、適切に設定することが可能である。これにより、出力トランジスタ(32,52)のゲートに印加されるゲート電位(VG)の動作範囲に制限を設けることなく、基板電位(VB)の下がりすぎを防止することが可能となる。つまり、出力トランジスタ(32,52)のソース・ゲート間電圧に制限を加える必要がなくなる。これにより、レギュレータ回路(30,50)の電流供給能力が更に増大する。
このレギュレータ回路(30)は、ソースが電源端子(34)にドレインが出力端子(35)に接続された第1Pチャネルトランジスタ(出力トランジスタ32)と、その第1Pチャネルトランジスタ(32)のゲートに出力端子(35)の電位と参照電位(VREF)との差に応じた電位(VG)を印加する誤差アンプ(31)とを備える。更に、このレギュレータ回路(30)は、ソースが電源端子(34)にゲートが誤差アンプ(31)の出力に接続された第2Pチャネルトランジスタ(41)と、一端が電源端子(34)に他端が第1Pチャネルトランジスタ(32)のバックゲート及び第2Pチャネルトランジスタ(41)のドレインに接続された抵抗(44)とを備える。
第1Pチャネルトランジスタ(32)と第2Pチャネルトランジスタ(41)のソース/ゲートが共通の端子に接続されているため、第1Pチャネルトランジスタ(32)を流れる出力電流(IOUT)の「ミラー電流」が、第2Pチャネルトランジスタ(41)によって生成される。このミラー電流が抵抗(44)を流れることにより、電圧降下分だけ電源電位(VIN)より小さい電位が、基板電位(VB)として生成される。すなわち、出力電流(IOUT)が大きくなるほど、第1Pチャネルトランジスタ(32)のバックゲートに印加される基板電位(VB)は小さくなる。これにより、第1Pチャネルトランジスタ(32)の閾値電圧(VTH)は小さくなる。すなわち、レギュレータ回路(30)の電流供給能力が向上する。
本発明に係るレギュレータ回路によれば、電流供給能力が向上し、また、リーク電流が有効に防止される。ここで、出力トランジスタのゲートに印加されるゲート電位VGの動作範囲は、従来技術に比べて拡大している。ソース・ゲート間電圧VSGに制限を加える必要がなくなる。よって、ゲート電位VGを十分低くして、電流供給能力をより増加させることが可能となる。また、これにより、出力トランジスタのサイズを縮小することも可能となり、半導体集積回路チップの面積を縮小することも可能となる。
添付図面を参照して、本発明によるレギュレータ回路を説明する。
(第1の実施の形態)
図2は、本発明の第1の実施の形態に係るレギュレータ回路の構成を示す回路図である。このレギュレータ回路30は、誤差アンプ(差動増幅回路)31、出力トランジスタ(PMOSトランジスタ)32、帰還抵抗33、電源端子34、出力端子35、及び基板電位制御回路36を備えている。
電源端子34には電源電位VINが供給され、出力端子35には負荷が接続される。出力トランジスタ32は、これら電源端子34と出力端子35との間に介設されている。具体的には、出力トランジスタ32のソースは電源端子34に、そのドレインは出力端子35及び帰還抵抗33に接続されている。後に詳しく説明されるように、この出力トランジスタ32は、誤差アンプ31及び基板電位制御回路36によって制御され、出力端子35(負荷)に「出力電流IOUT」及び「出力電位VOUT」を供給する。
帰還抵抗33は、図2に示されるように、誤差アンプ31、出力端子35、グランドに接続されている。これにより、出力電位VOUTに応じた帰還電位VFBが、誤差アンプ31の一方の入力に入力される。誤差アンプ31の他方の入力には参照電位VREFが入力される。また、誤差アンプ31の出力には、出力トランジスタ32のゲートに接続されている。誤差アンプ31は、これら参照電位VREFと帰還電位VFBの電位差を増幅して、出力トランジスタ32のゲートに印加される「ゲート電位VG」を出力する。このゲート電位VGの変動によって、出力トランジスタ32の動作が制御される。
基板電位制御回路36は、上記出力トランジスタ32のバックゲートに「基板電位VB」を印加するための回路である。図2に示されるように、この基板電位制御回路36は、誤差アンプ31の出力及び電源端子34に接続されており、ゲート電位VG及び電源電位VINを入力する。また、この基板電位制御回路36は、出力トランジスタ32のバックゲートに接続されており、基板電位VBを制御する。ここで、この基板電位制御回路36は、入力されたゲート電位VG及び電源電位VINに基づいて、出力トランジスタ32を流れる出力電流IOUTの「ミラー電流」を生成し、そのミラー電流の大きさに基づいて、基板電位VBを制御する。
具体的には、本実施の形態に係る基板電位制御回路36は、PMOSトランジスタ41、NMOSトランジスタ42、43、及び抵抗44を備えている。抵抗44の「一端」は、電源端子34に接続され、その「他端」は、出力トランジスタ32のバックゲートに接続されている。つまり、この抵抗44は、電源端子34と出力トランジスタ32のバックゲートとの間に介設されている。そして、この抵抗44の「他端」の電位が、上記基板電位VBとして、基板電位制御回路36から出力される。
PMOSトランジスタ41のゲートは、誤差アンプ31の出力に接続され、そのソースは電源端子34に接続されている。これは、上記出力トランジスタ32の接続と同じである。すなわち、誤差アンプ31の出力と電源端子34は、出力トランジスタ32やPMOSトランジスタ41のゲート/ソースに共通に接続されている。このような構成により、出力トランジスタ32を流れる出力電流IOUTに対応した「ミラー電流」を、基板電位制御回路36において生成することが可能となる。また、図2において、PMOSトランジスタ41のバックゲートも、上記抵抗44の「他端」に接続されている。つまり、出力トランジスタ32のバックゲートに印加される基板電位VBは、PMOSトランジスタ41のバックゲートにも共通に印加される。
NMOSトランジスタ42のドレインは、PMOSトランジスタ41のドレインに接続され、そのソースは、グランドに接続されている。また、NMOSトランジスタ42のゲートは、ドレインと共通である。NMOSトランジスタ43のゲートは、NMOSトランジスタ42のゲートと共通である。また、NMOSトランジスタ43のドレインは、抵抗44の他端に接続され、そのソースは、グランドに接続されている。このように、NMOSトランジスタ42、43は、カレントミラー回路45を構成しており、PMOSトランジスタ41と抵抗44との間に介設されている。
このレギュレータ回路30の動作は次の通りである。出力トランジスタ32のゲート/ソースとPMOSトランジスタ41のゲート/ソースが共通であるため、出力トランジスタ32を流れる出力電流IOUTのミラー電流I1が、PMOSトランジスタ41を流れる。このミラー電流I1は、カレントミラー回路45によって更にミラーされる。その結果、ミラー電流I1のミラー電流I2、すなわち出力電流IOUTのミラー電流I2が、抵抗44に流れることになる。この時、出力トランジスタ32やPMOSトランジスタ41のバックゲートに印加される基板電位VBは、次の式で与えられる。
Figure 2006134268
ここで、Wはトランジスタのゲート幅、Lはそのトランジスタのゲート長を示す。例えば、(W/L)32は、出力トランジスタ32の(ゲート幅/ゲート長)を示し、(W/L)41は、PMOSトランジスタ41の(ゲート幅/ゲート長)を示す。また、R44は、抵抗44の抵抗値を示す。この式に示されているように、出力電流IOUT(ミラー電流I2)が大きくなるほど、基板電位VBは小さくなる。具体的には、基板電位VBは、ミラー電流I2の大きさに抵抗値R44を掛けることによって得られる値だけ、電源電位VINよりも小さくなる。すなわち、基板電位制御回路36は、出力電流IOUT(ミラー電流I2)の大きさに応じた値だけ電源電位VINから降下した電位を、基板電位VBとして出力する。
負荷によって消費される出力電流IOUTが増大すると、出力電位VOUTが低下する。その結果、帰還電位VFBが参照電位VREFより小さくなると、出力トランジスタ32のゲートに印加されるゲート電位VGが低下する。出力トランジスタ32がONになると、レギュレータ回路30は、負荷に出力電流IOUTを供給しながら、出力端子35を充電し始める。また、本実施の形態によれば、出力電流IOUTが増大すると、上述の式(1)に示されているように、基板電位制御回路36から出力される基板電位VBが低下する。ここで、PMOSトランジスタの閾値電圧VTHが、基板電位VBに依存することが知られている。具体的には、基板電位VBが大きくなるほど、PMOSトランジスタの閾値電圧VTHは大きくなり、基板電位VBが小さくなるほど、PMOSトランジスタの閾値電圧VTHは小さくなる。すなわち、この場合、出力トランジスタ32の閾値電圧VTHが低下する。従って、このレギュレータ回路30の電流供給能力が向上する。
逆に、帰還電位VFBが参照電位VREFより大きくなると、出力トランジスタ32のゲートに印加されるゲート電位VGが上昇し、電流供給は低下する。出力トランジスタ32がOFFになると、充電は停止する。無負荷時や軽負荷時、上述の式(1)に示されているように、基板電位制御回路36から出力される基板電位VBは、ほぼ電源電位VINと等しくなる。これにより、出力トランジスタ32の閾値電圧VTHが高く保たれるため、リーク電流の発生が防止される。
本実施の形態において、トランジスタ32、41、42、43、及び抵抗44の回路定数を適切に設定することが可能である。つまり、基板電位VBが下がりすぎて出力トランジスタ32のソース−基板間が順バイアスとならないように、上記式(1)に示される比(W/L)や抵抗値R44を適切に設定することが可能である。ここで、出力トランジスタ32のゲートに印加されるゲート電位VGに制限を設ける必要はない。本発明によれば、たとえゲート電位VGが0Vの時でも、基板電位VBが下がり過ぎないように制御することが可能である。
例えば、図3は、本発明と従来技術(図1参照)の比較を行ったシミュレーション結果を示している。図3において、横軸はゲート電位VGを示し、縦軸は基板電位制御回路から出力される基板電位VBを示している。関数f1は、本発明の回路に係る、基板電位VBのゲート電位VG依存性を示している。関数f2は、従来技術の回路に係る、基板電位VBのゲート電位VG依存性を示している。また電源電位VINは、2.5Vであるとする。
従来技術の回路によれば、ゲート電位VGが0Vの時、基板電位VBは1.04Vとなった。よって、出力トランジスタ12のソース−基板間が1.46Vとなり、順バイアスとなってしまう。順バイアスとなることを防ぐため、ゲート電位VGの動作範囲は、1.2V〜2.5Vに制限される必要がある。それに対し、本発明の回路によれば、ゲート電位VGが0Vの時、基板電位VBは2.0Vとなった。よって、出力トランジスタ32のソース−基板間が0.5Vとなり、順バイアスとなることが防がれる。ゲート電位VGの動作範囲は、0V〜2.5V(全ゲート電位範囲)であり、従来技術での範囲に比べて拡大している。また、本発明によれば、ゲート電位VGが大きい場合、基板電位VBは電源電位VINと同じ2.5Vとなる。これにより、出力トランジスタ32の閾値電圧VTHが高く保たれ、リーク電流の発生が有効に防止される。
以上に説明されたように、本実施の形態に係るレギュレータ回路30によれば、電流供給能力が向上し、また、リーク電流が有効に防止される。ここで、出力トランジスタ32のゲートに印加されるゲート電位VGの動作範囲は、従来技術に比べて拡大している。ゲート電位VGの動作範囲に制限を設けることなく、基板電位VBの下がりすぎを防止することが可能となる。つまり、出力トランジスタ32のソース・ゲート間電圧VSGに制限を加える必要がなくなる。よって、ゲート電位VGを十分低くして、電流供給能力をより増加させることが可能となる。また、これにより、出力トランジスタ32のサイズを縮小することも可能となり、半導体集積回路チップの面積を縮小することも可能となる。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態に係るレギュレータ回路の構成を示す回路図である。このレギュレータ回路50は、誤差アンプ(差動増幅回路)51、出力トランジスタ(PMOSトランジスタ)52、帰還抵抗53、電源端子54、出力端子55、及び基板電位制御回路56を備えている。これらの接続関係は、基板電位制御回路56の接続を除いて、第1の実施の形態における接続関係と同様である。すなわち、誤差アンプ51、出力トランジスタ52、帰還抵抗53、電源端子54、出力端子55の機能・接続は、それぞれ、第1の実施の形態における誤差アンプ31、出力トランジスタ32、帰還抵抗33、電源端子34、出力端子35の機能・接続と同様であり、その説明は省略される。
基板電位制御回路56は、出力トランジスタ52のバックゲートに「基板電位VB」を印加するための回路である。図4に示されるように、この基板電位制御回路56は、誤差アンプ51の出力及び電源端子54に接続されており、ゲート電位VG及び電源電位VINを入力する。また、この基板電位制御回路56は、出力トランジスタ52のバックゲートに接続されており、基板電位VBを制御する。ここで、この基板電位制御回路56は、入力されたゲート電位VG及び電源電位VINに基づいて、出力トランジスタ52を流れる出力電流IOUTの「ミラー電流」を生成し、そのミラー電流の大きさに基づいて、基板電位VBを制御する。
具体的には、本実施の形態に係る基板電位制御回路56は、PMOSトランジスタ61及び抵抗62を備えている。抵抗62の「一端」は、電源端子54に接続され、その「他端」は、出力トランジスタ52のバックゲートに接続されている。つまり、この抵抗62は、電源端子54と出力トランジスタ52のバックゲートとの間に介設されている。そして、この抵抗62の「他端」の電位が、上記基板電位VBとして、基板電位制御回路56から出力される。
PMOSトランジスタ61のゲートは、誤差アンプ51の出力に接続されており、そのバックゲートは、抵抗62の「他端」に接続されている。これらは、出力トランジスタ52と同様である。また、PMOSトランジスタ61のソースも、抵抗62の他端に接続されている。つまり、PMOSトランジスタ61のソースは、抵抗62を介して電源端子54に接続されている。このような構成により、出力トランジスタ52を流れる出力電流IOUTに対応した「ミラー電流I3」を、基板電位制御回路56において生成することが可能となる。但し、抵抗62が介在するため、第1の実施の形態よりもミラー精度は劣る。しかしながら、PMOSトランジスタ61のドレインが、出力端子55に接続されているため、そのミラー電流I3が再び出力ラインに戻される。すなわち、電流ロスが発生せず効率が改善される。
第1の実施の形態と同様に、PMOSトランジスタ61によるミラー電流I3が抵抗62を流れ、このミラー電流I3の大きさに基づいて基板電位VBが制御される。出力電流IOUTが大きくなるほど、ミラー電流I3も大きくなり、基板電位VBが小さくなる。具体的には、基板電位VBは、ミラー電流I3の大きさに抵抗62の抵抗値を掛けることによって得られる値だけ、電源電位VINよりも小さくなる。すなわち、基板電位制御回路56は、出力電流IOUT(ミラー電流I3)の大きさに応じた値だけ電源電位VINから降下した電位を、基板電位VBとして出力する。
出力電位VOUTが低下し、帰還電位VFBが参照電位VREFより小さくなると、出力トランジスタ52のゲートに印加されるゲート電位VGが低下する。出力トランジスタ52がONになると、レギュレータ回路50は、出力端子55を充電し始める。また、出力電流IOUTが増大すると、基板電位制御回路56から出力される基板電位VBが低下する。これにより、出力トランジスタ52の閾値電圧VTHが低下するので、レギュレータ回路50の電流供給能力が向上する。
逆に、帰還電位VFBが参照電位VREFより大きくなると、出力トランジスタ52のゲートに印加されるゲート電位VGが上昇し、電流供給は低下する。出力トランジスタ52がOFFになると、充電は停止する。無負荷時や軽負荷時、基板電位制御回路56から出力される基板電位VBは、ほぼ電源電位VINと等しくなる。これにより、出力トランジスタ52の閾値電圧VTHが高く保たれるため、リーク電流の発生が防止される。
更に、本実施の形態によれば、基板電位制御回路56において生成されたミラー電流I3は、再び出力ラインに供給される。つまり、このレギュレータ回路50は、出力トランジスタ52を通る出力電流IOUTに加えて、ミラー電流I3をも負荷に供給する。従って、本実施の形態によれば、第1の実施の形態による効果に加えて、電流ロスが防止されるという効果が得られる。
以上に説明されたように、本発明に係るレギュレータ回路(30、50)によれば、電流供給能力が向上し、また、リーク電流が有効に防止される。また、出力トランジスタ(32、52)のゲートに印加されるゲート電位VGの動作範囲に制限を設けることなく、基板電位VBの下がりすぎを防止することが可能となる。つまり、出力トランジスタ(32、52)のソース・ゲート間電圧VSGに制限を加える必要がなくなる。よって、ゲート電位VGを十分低くして、電流供給能力をより増加させることが可能となる。また、これにより、出力トランジスタのサイズを縮小することも可能となり、半導体集積回路チップの面積を縮小することも可能となる。本発明に係るレギュレータ回路(30、50)は、半導体集積回路に内蔵される。その半導体集積回路は、外部電源が電池である携帯端末に搭載されると特に好ましい。
図1は、従来のレギュレータ回路の構成を示す回路図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係るレギュレータ回路の構成を示す回路図である。 図3は、本発明と従来技術の比較結果を示すグラフ図である。 図4は、本発明の第2の実施の形態に係るレギュレータ回路の構成を示す回路図である。
符号の説明
10、30、50 レギュレータ回路
11、31、51 誤差アンプ
12、32、52 出力トランジスタ
13、33、53 帰還抵抗
14、34、54 電源端子
15、35、55 出力端子
16、36、56 基板電位制御回路
21 NMOSトランジスタ
22、23 PMOSトランジスタ
41 PMOSトランジスタ
42、43 NMOSトランジスタ
44 抵抗
45 カレントミラー回路
61 PMOS
62 抵抗

Claims (10)

  1. 負荷に出力電流を供給する出力トランジスタと、
    前記出力トランジスタのバックゲートに基板電位を印加する基板電位制御回路とを備え、
    前記基板電位制御回路は、前記出力電流のミラー電流の大きさに基づいて、前記基板電位を制御する
    レギュレータ回路。
  2. 請求項1に記載のレギュレータ回路であって、
    前記基板電位制御回路は、前記ミラー電流が大きくなるほど前記基板電位が小さくなるように、前記基板電位を制御する
    レギュレータ回路。
  3. 請求項2に記載のレギュレータ回路であって、
    前記基板電位制御回路は、前記ミラー電流の大きさに応じた値だけ電源電位より小さい電位を、前記基板電位として前記バックゲートに印加する
    レギュレータ回路。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のレギュレータ回路であって、
    前記基板電位制御回路は、前記ミラー電流を前記負荷に供給する
    レギュレータ回路。
  5. ソースが電源端子にドレインが出力端子に接続された第1Pチャネルトランジスタと、
    前記第1Pチャネルトランジスタのゲートに、前記出力端子の電位と参照電位との差に応じた電位を印加する誤差アンプと、
    ソースが前記電源端子にゲートが前記誤差アンプの出力に接続された第2Pチャネルトランジスタと、
    一端が前記電源端子に、他端が前記第1Pチャネルトランジスタのバックゲート及び前記第2Pチャネルトランジスタのドレインに接続された抵抗とを具備する
    レギュレータ回路。
  6. 請求項5に記載のレギュレータ回路であって、
    更に、前記第2Pチャネルトランジスタの前記ドレインと前記抵抗の前記他端との間に介設されたカレントミラー回路を具備する
    レギュレータ回路。
  7. ソースが電源端子にドレインが出力端子に接続された第1Pチャネルトランジスタと、
    前記第1Pチャネルトランジスタのゲートに、前記出力端子の電位と参照電位との差に応じた電位を印加する誤差アンプと、
    ゲートが前記誤差アンプの出力に接続された第2Pチャネルトランジスタと、
    一端が前記電源端子に、他端が前記第1Pチャネルトランジスタのバックゲート及び前記第2Pチャネルトランジスタのソースに接続された抵抗とを具備する
    レギュレータ回路。
  8. 請求項7に記載のレギュレータ回路であって、
    前記第2Pチャネルトランジスタのドレインは、前記出力端子に接続された
    レギュレータ回路。
  9. 請求項5乃至8のいずれかに記載のレギュレータ回路であって、
    前記抵抗の前記他端は、更に、前記第2Pチャネルトランジスタのバックゲートに接続された
    レギュレータ回路。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載のレギュレータ回路を備える
    半導体集積回路装置。
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