JP2006133150A - 計量装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 大型化することなく、広い範囲にわたって種々の被計量物の重さを正確に計量できる計量装置を提供する。
【解決手段】 計量装置51は、大きな計量皿53と小さな計量皿55とを備え、大きな計量皿53のほぼ中央部分に円形の開口54が形成され、この開口54に小さな計量皿55が昇降可能に設けられている。小さな計量皿55は、被計量物の荷重に応じて、停止位置すなわち高さを調整可能に構成されている。小さな計量皿55が大きな計量皿53より高い状態では、被計量物は小さな計量皿55のみに載置され、第2計量センサ59による計量が行われる。小さな計量皿55が低い状態では、被計量物は大きな計量皿53のみに載置され、第1計量センサ56による計量が行われる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、広範囲に計量できるマルチな計量装置に関し、デジタルはかりとして、郵便集荷用はかり、各種電子はかり、体重計などに利用される。
図22は封書類などの軽量用デジタルはかり500を示し、秤量1kg程度の計量センサを内蔵し、該計量センサは小型のロードセルや静電容量式センサが用いられ、計量器として机上で計量作業ができるように扁平である。この軽量用デジタルはかり500には、計量皿501、計量の表示部502、電源ボタン503、ゼロセットボタン504が設けられる。
図23はダンボール箱形態などの重量用デジタルはかり600であり、内蔵する計量センサは、秤量20kg程度のロードセルを用い、軽量用デジタルはかり500より大型である。この重量用デジタルはかり600は、上記同様に計量皿606、表示部607、電源ボタン608、ゼロセットボタン609が設けられる。
これらデジタルはかり500、600は、被計量物の外形寸法や形態に合わせて計量皿が選択されるとともに、秤量に応じた計量センサが用いられ、電子秤ではシリーズ化している。
計量センサがロードセルの場合、秤量や精度は起歪体の材料、大きさ、薄肉部、歪ゲージが決定要因になり、また剛性や品質は起歪体の形状や材料が決定要因となり、秤量10g〜8100gのデジタルはかりでは、10種類のシリーズ製品を製造しなければ、精度と品質を維持できない。
上記を背景として郵便の集荷作業において、書状を計る場合は軽量用はかり500を、又、小包を計る場合は重量用はかり600を使用する必要があり、集荷する郵便物の重さに合う二つのはかりを準備し、持参し、使い分けしなければならず、煩雑な作業となっていた。
上記課題に対し、計量範囲を拡大する秤が提案されている。
一つは、特開昭61−96422号公報に示す、二つのロードセルを単一の計量皿に連結しつつ、計量本体内に縦列又は並置したもの(特許文献1参照)、二つは特開平11−183238号公報に示す、一つのブロックから二つのロードセルを作成し、夫々のロードセルを相当する計量皿や皿受けに連結させたもの(特許文献2参照)、である。
前記した特許文献1記載のロードセル式秤はマルチレンジ式であり、レンジ切替操作が面倒なこと、小さい被計量物に合う計量皿を設置できないという問題がある。また縦列配置の秤は縦方向に大型化し、計量表示が安定しにくく、上側配置の軽量用ロードセルの過荷重防止の構成が複雑になる。また並置した秤では横方向が大型化すること、一方のロードセルが偏荷重になること、両ロードセルの連結が複雑になること等の欠点がある。
また、特許文献2記載のロードセル秤は、上記同様に軽量物に合う計量皿が設置できないこと、単一のブロックから秤量が異なり、高精度なロードセルを成形することが難しいこと、軽量用ロードセルの過荷重防止機構が重量用ロードセルのひずみに悪影響を与えること、重量用ロードセルに連結する受けフレームの存在により、受けフレームの連結が複雑になること、受けフレームの組込作業が煩雑なこと、などの欠点がある。
該欠点を理由としてか不明だが、本出願人は製品化したマルチ式秤を確認していない。
特開昭61−96422号公報(第7図、第11図) 特開平11−183238号公報(図1)
本発明は上記した既存発明の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的は大型化することなく、計量皿と計量センサの連結が容易であり、各計量センサが障害なく機能し、広範囲にわたり高精度に計量できる計量装置を提供するにある。
請求項1記載の計量装置は、大小の計量皿に連結する計量センサを計量本体内に並置し、かつ大きな計量皿に小さな計量皿が昇降できる開口を設け、小さな計量皿の停止位置を被計量物の荷重に応じて調整できることを特徴とする。
この構成によれば、内蔵する計量センサによって広範囲に計量できることは勿論、小さな計量皿は大きな計量皿の開口に配置したので縦横方向ともに大型化せず、また大小の計量皿に合う計量センサを連結したので、夫々が高精度に計量でき、更に両計量センサ同士が干渉しないように配置したので、これらの組立や過荷重防止対策は複雑にならない。
請求項2記載の計量装置は、請求項1記載の発明を受け、小さな計量皿の昇降を開閉によって簡単に行える利点があり、また搭載部は封書類が脱落しないように、例えば「U」字形に形成されるのが好ましい。該搭載部は軽い物の計量には起立させ、また重量物の計量には仰臥させ、被計量物を所定の計量皿に搭載できる。
請求項3記載の計量装置は、請求項1記載の発明に加え、小さな計量皿を大きな計量皿の開口の下側で固定したことにより、昇降作業することなく、計量できる利点がある。
小さな計量皿へは容器を介して、粉粒物や液体などを計量できる特有の利点がある。
請求項4記載の計量装置は、計量範囲の拡大を目的下において、小さな計量皿を大きな計量皿の開口に同じ高さに固定したので、昇降作業が不要であるとともに、被計量物の計量皿への搭載作業を任意に行える特有の利点がある。
請求項5記載の計量装置は、請求項1記載の小さな計量皿の昇降せしめる構成のうち、好ましい構成例を示すものであり、第2計量センサが計量器本体に固定したから、計量表示が不安定にならず、また小さな計量皿を第2計量センサから分離して軽くしたことから、駆動源の負担や昇降動作が円滑になされ、更に小さな計量皿を第2計量センサを対向させることにより、円滑に連結できるという利点がある。
請求項6の計量装置は、請求項1ないし4記載の計量装置にあって、非計量時に開口を遮蔽するカバーを備え、計量本体への侵入を防止するものであり、内部への異物の侵入を防止できる利点がある。
請求項7の計量装置は、請求項1ないし4記載の計量装置にあって、第2計量センサを小さな計量皿の真下に配置し、第1計量センサを計量本体内のコーナーにおいて複数配置したので、小さな計量皿と大きな計量皿のそれぞれによって高精度な計量ができる利点がある。
請求項8の計量装置は、大小の計量皿に連結する計量センサを計量本体内に並置し、非計量時に大小の計量皿を覆うためのカバーを反転させて小さな計量皿に取り付けられるようにしたことにより、小さな計量皿の受け面積を拡大できる利点がある。
本発明によれば、開口の内部に小さな計量皿を設けることで、大型化することなく、計量皿と計量センサの連結が容易であり、各計量センサが障害なく機能し、広範囲にわたり高精度に計量可能な計量装置を提供できる。
(第1の実施形態)
第1の実施形態では、郵便物またはその他の被計量物を計量する計量装置の例として、計量皿の昇降手段を設けた構成を示す。
図1は本発明の第1の実施形態における計量装置の外観を示す斜視図である。計量装置51は、略扁平な箱形で前方上部が手前に向かって傾斜した外観形状をしており、計量本体の下筐体52と、この下筐体52の上に取り付けられた大きな計量皿53とを備えて構成される。大きな計量皿53は、比較的重い被計量物(小包等の箱状郵便物など)を載せるための重荷重用の計量皿である。装置筐体上面において大きな計量皿53のほぼ中央部分(内側部分)には、円形の開口54が形成され、この開口54には、小さな計量皿55が昇降可能に設けられている。小さな計量皿55は、比較的軽い被計量物(封書等の書状郵便物など)を載せるための軽荷重用の計量皿であり、停止位置を調整できるようになっている。すなわち、小さな計量皿55は、被計量物の荷重に応じて、大きな計量皿53に対して高さを調整可能に構成されている。
大きな計量皿53の下側の計量本体内部には、四隅に重荷重用計量部となる複数の第1計量センサ56が設けられている。第1計量センサ56は、最適計量領域が重量側にある高秤量(例えば30kg程度)の計量センサである。また、装置筐体上面の中央部に設けられた小さな計量皿55の真下には、軽荷重用計量部となる第2計量センサ59が設けられている。第2計量センサ59は、最適計量領域が軽量側にある低秤量(例えば3kg程度)の計量センサである。これらの第1計量センサ56と第2計量センサ59とは、計量本体内部に並置されている。また、小さな計量皿55は、第2計量センサ59の真上で遊離するように配置されている。さらに、計量装置51の前部中央には、小さな計量皿55を手動で上昇、下降させるためのレバー60が突出して設けられている。使用者がレバー60を押下操作することによって、レバー60先端側のアーム61が上方に変位し、小さな計量皿55が上方へ押し上げられるようになっている。また、計量装置51は前方部分には、液晶表示パネルやLED等による表示部62、ゼロ点調整を行うためのゼロセットボタンや他の操作ボタンを含む操作部63が設けられている。
図2及び図3は図1のA−A線要部断面図であり、図2は小さな計量皿55を上昇させた状態を示す図、図3は小さな計量皿55を下降させた状態を示す図である。また、図4は図1のB−B線要部断面図である。小さな計量皿55の下部には皿受65が設けられ、この皿受65の下部の四隅には、荷重伝達軸57、58が配設され、さらにその下部に連結された第2計量センサ59が設けられ、その下側が下筐体52に固定されている。この第2計量センサ59は、小さな計量皿55に被計量物が載せられた場合にその荷重が荷重伝達軸57、58を介して伝達され、荷重に応じた検出信号を出力する。この軽荷重用の第2計量センサ59としては、静電容量式荷重センサ、ロードセル、電磁平衡式荷重センサなどが用いられる。ここでは、第2計量センサ59として静電容量式荷重センサを用いた例を示す。
大きな計量皿53の下部の四隅には、荷重伝達軸64が配設され、この荷重伝達軸64の下部にそれぞれ連結された第1計量センサ56が設けられ、その下側が下筐体52に固定されている。これらの第1計量センサ56は、大きな計量皿53に被計量物が載せられた場合にその荷重が4つの荷重伝達軸64に分散してそれぞれ伝達され、4つの計量センサより荷重に応じた検出信号を出力する。この重荷重用の第1計量センサ56としては、ロードセルなどが用いられる。また、第1計量センサ56における起歪部の下面には、大きな荷重がかかった場合に下筐体52に当接して所定量以上の荷重入力を防止する過荷重防止用のストッパ66が突設されている。
図2に示すように、使用者がレバー60を操作して小さな計量皿55を上昇させた状態では、小さな計量皿55が大きな計量皿53より高く突出した状態となる。この場合、封書等の郵便物35を小さな計量皿55に載せて計量することができる。一方、図3に示すように、小さな計量皿55を下降させた状態では、小さな計量皿55が大きな計量皿53より一段低く引っ込んだ状態となる。この場合、小包等の郵便物42を大きな計量皿53に載せて計量することができる。
図4に示すように、レバー60は、回動軸67及び軸受68によって回動可能に下筐体52に取り付けられており、突出部分が下方向に操作されると先端側のアーム61が上方向に駆動されて小さな計量皿55を押し上げるような構造となっている。
図5は第2計量センサ59として用いられる静電容量式の荷重センサの構成を示す斜視図である。静電容量式の荷重センサ70は、固定の支持体71に取り付けられた固定電極72と、変位可能な支持体72に取り付けられた可動電極74とを有して構成される。支持体71には固定板75が取り付けられ、この固定板75によって荷重センサ70が下筐体52に固定される。上面の荷重受部76に荷重が加わると、支持体72及び可動電極74が下方向に変位し、固定電極72と可動電極74との間の静電容量が変化する。これにより、荷重に応じた検出信号が出力される。
図6は第1計量センサ56として用いられるロードセルの構成を示す断面図である。ロードセル80は、起歪部81がゴムや樹脂等からなる防水カバー82によって覆われた防塵及び防水構造となっている。このロードセル80は、起歪部81の一端側の下部に、下フレーム83、固定部材84が取り付けられ、固定ネジ85によって共締めすることで下筐体52に固定される。また、起歪部81の他端側の上部には、上フレーム86、荷重受部材87が取付ネジ88によって共締めされて取り付けられる。上面の荷重受部材87に荷重が加わると、起歪部81に歪が生じ、荷重に応じた検出信号が出力される。なお、防水カバーを設けずにロードセルが露出する構造としたり、樹脂のカバー等で覆うだけの構造としてもよい。
上記構成において、使用者が封書等の比較的軽い被計量物を計量する場合、レバー60を押下操作し、図2に示すように小さな計量皿55が大きな計量皿53より上に突出した状態にする。この状態で、小さな計量皿55に被計量物35を載置すると、被計量物35の荷重は小さな計量皿55から皿受65、荷重伝達軸57、58を介して第2計量センサ59に伝達され、第2計量センサ59より荷重に応じた検出信号が出力される。一方、使用者が小包等の比較的重い被計量物を計量する場合、レバー60を引上操作し、図3に示すように小さな計量皿55が大きな計量皿53より下に引っ込んだ状態にする。この状態で、大きな計量皿53に被計量物42を載置すると、被計量物42の荷重は大きな計量皿53の四隅に設けた荷重伝達軸64を介して第1計量センサ56に伝達され、4つの第1計量センサ56よりそれぞれ荷重に応じた検出信号が出力される。
図7は第1の実施形態の計量装置51の電気的構成を示すブロック図である。計量装置51は、重荷重用の第1計量センサ56、軽荷重用の第2計量センサ59より出力される検出信号をそれぞれデジタル信号に変換するA/D変換器91、92と、A/D変換器91、92の出力に基づいて計量値の演算処理を行う演算処理部93とを備えている。なお、図7では1系統のブロックで示しているが、第1計量センサ56及びA/D変換器91は、図1に示した計量センサの配置に対応してそれぞれ4系統有するものとする。また、演算結果の計量値等のデータを記憶するメモリ94と、計量値の温度補償を行う温度補償部95と、計量値等の表示を行う表示部62と、ゼロ点調整等の操作入力を行う操作部63とを備えている。
計量時には、まず、使用者が操作部63のゼロセットボタンを押圧操作してゼロ点調整を行う。演算処理部93は、ゼロセットボタンが操作されたときの第1計量センサ56及び第2計量センサ59の検出信号に対応する値を0gとし、メモリ94に記憶する。
小さな計量皿55に被計量物が載置された場合、第2計量センサ59より出力される検出信号がA/D変換器91でデジタル信号に変換された後、演算処理部93に入力されて計量値が算出される。演算処理部93では、荷重の検出値、メモリ94に記憶したゼロ点の値、温度補償部95による温度補償値の各値に基づき、計量値を演算する。一方、大きな計量皿53に被計量物が載置された場合、4つの第1計量センサ56から出力される検出信号がそれぞれA/D変換器91でデジタル信号に変換された後、演算処理部93に入力されて計量値が算出される。この場合、演算処理部93では、4系統の計量センサからの検出値を加算し、この合計の荷重の検出値、ゼロ点の値、温度補償値の各値に基づき、計量値を演算する。
ここで、演算処理部93は、それぞれの計量センサからの荷重の検出値及びゼロ点の値から、第1計量センサ56と第2計量センサ59のいずれか一方の計量センサからの検出信号を採用し、他方の計量センサからの検出信号をゼロとみなして計量値を算出する。なお、上記処理動作に代えて、第1計量センサ56による検出値と第2計量センサ59による検出値とを常時加算するようにしてもよいし、双方の計量センサから所定値以上の検出信号が入力された場合にエラーとするようにしてもよい。算出された計量値の情報は、表示部62に出力され、計量結果の重さ情報が表示される。
上述したように、第1の実施形態の計量装置によれば、被計量物の重さに応じて、使用者が小さな計量皿と大きな計量皿とを互いに干渉しない状態で容易に選択して使い分けを行い、誤差の少ない適切な計量結果を得ることができる。本実施形態の構成では、計量皿及び計量センサを計量本体内に並置することで、計量皿と計量センサの連結が容易であり、各計量センサを障害なく機能させることができる。また、大きな計量皿の開口の内部に小さな計量皿を設けることで、装置の大型化を抑制し、小型かつシンプルな構成にすることができ、2つの計量皿及び各計量センサによって広い範囲にわたって種々の被計量物を正確に計量できる。したがって、例えば、被計量物が郵便物である場合、封書類や小包などの種々の郵便物に対応して、計量の都度、郵便物の重さに適合したはかりを準備したり、集荷時などに複数のはかりを持参する必要がなくなる。
なお、上記構成例では、小さな計量皿55の昇降手段として、レバー60の操作によって使用者が手動で昇降動作を行う構成を示したが、これに限るものではない。例えば、計量皿を手で把持して昇降させるような構成であってもよいし、エア、モータ、ソレノイド、アクチュエータ等による昇降機構を用いて、被計量物の計量皿への載置状態による自動判定または手動操作によって計量皿を昇降させる構成、あるいは、小さな計量皿にダンパーを設けて所定荷重以上となった場合に自動的に降下するような構成なども適用可能である。また、小さな計量皿を用いて計量した被計量物の重さが重量オーバであるか否かによって、昇降機構を制御部が制御して自動的に計量皿の高さを調整するような構成も可能である。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、郵便集荷用はかり等に適用可能な計量装置の例として、小さな計量皿に回転起立型の計量皿を設けた構成例を示す。
図8及び図9は本発明の第2の実施形態における計量装置の外観を示す斜視図であり、図8は小さな計量皿を起立させた状態を示す図、図9は小さな計量皿を収納した状態を示す図である。計量装置161は、略扁平な箱形の外観形状をしており、装置筐体上面には大きな計量皿163が設けられる。装置筐体上面において大きな計量皿163のほぼ中央部分には、略方形に開口した開口164が形成され、この開口164には、倒立機構を有する小さな計量皿165が設けられている。小さな計量皿165の倒立機構は、図8に示す大きな計量皿163より突出した起立状態と、図9に示す大きな計量皿163と略同一高さまたは低くなる仰臥状態とに回動する機構を備える。また、小さな計量皿165は、仰臥状態で収納されたときの上面部に、使用者が指を係入して引き上げるための凹部または開口による取手部166を有している。
図10は図8のD−D線要部断面図である。小さな計量皿165は、回動軸167を中心に回動可能に設けられ、この小さな計量皿165の下部には、荷重伝達軸168と、ロードセル等による第2計量センサ169とが設けられ、この第2計量センサ169の下側が下筐体162に固定されている。この小さな計量皿165は、断面がU字状またはV字状に形成され、起立状態において、小さな計量皿165内側の搭載部170に書状郵便物等の薄型の被計量物173を立てた状態で搭載できるように構成されている。また、小さな計量皿165が起立した状態では、回動軸167側の端部に設けた位置決め用ストッパ171が荷重伝達軸168端面の受け部172に当接して位置が固定され、小さな計量皿165に載せた被計量物173の荷重が荷重伝達軸168を介して第2計量センサ169に伝達されるようになっている。計量装置のその他の構成は第1の実施形態と同様であり、詳しい説明は省略する。
上記構成において、薄型で軽量の被計量物を計量する場合は、使用者が指で小さな計量皿165を起こして起立状態とし、小さな計量皿165の搭載部170に被計量物を載置する。これにより、容易に小さな計量皿165を選択して第2計量センサ169による計量を行うことができる。この場合、書状郵便物等の比較的大きな薄型の被計量物であっても、大きな計量皿163への干渉を防止しつつ、安定して小さな計量皿165に載置することが可能である。また、小さな計量皿165を仰臥させた状態では、大きな計量皿163に被計量物を載置して計量できる。
このように、第2の実施形態の計量装置によれば、装置を小型化できるとともに、書状郵便物等の比較的大きな薄型の被計量物を計量する場合などにより好適に対応可能である。したがって、封書類と小包など、荷重や形状、大きさが異なる種々の被計量物を計量する場合などにも、1つの計量装置において2つの計量皿を適宜選択し、広い重量範囲にわたって精度の高い計量を行うことができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、台所用はかり等に適用できるように、中央部に設ける小型の計量皿を固定とし、ここに計量容器を装着して粉末、粒、液体等の極小または流体の被計量物を計量可能とした構成を示す。
図11は本発明の第3の実施形態における計量装置の外観を示す斜視図である。計量装置101は、第1の実施形態と同様、略扁平な箱形の外観形状をしており、下筐体102の上に大きな計量皿103が取り付けられている。大きな計量皿103のほぼ中央部分(内側部分)には、略方形に開口した凹部104が形成され、この凹部104の底面、すなわち大きな計量皿103より低い位置に小さな計量皿105が配置されている。なお、凹部104の形状は、円形など、他の形状であってもよい。また、第1の実施形態と同様に、大きな計量皿103の下側の計量本体内部には四隅にロードセル等による第1計量センサ56がそれぞれ設けられ、小さな計量皿105の下側には静電容量型荷重センサ等による第2計量センサ59が設けられている。計量装置のその他の構成は第1の実施形態と同様であり、詳しい説明は省略する。
凹部104には、計量容器111を装着できるようになっている。この計量容器111は、樹脂等の軽量な材料で構成され、計量精度に悪影響がないようにしている。計量容器111には、粉末、粒、液体等の極小または流体の被計量物を入れることができ、底部が略同一形状の凹部104に嵌合するようになっている。また、凹部104には、非使用時に凹部104への異物の浸入を防止するために、スポンジ等で構成された浸入防止材112を封入可能となっている。さらに、装置筐体上面には、大きな計量皿103を覆い開口を遮蔽するカバー113を装着可能であり、非使用時に凹部104や筐体内への塵や水等の浸入を防止できるようになっている。なお、このカバー113は、計量装置の保護カバーとしても機能し、搬送時等に計量皿に加わる衝撃などから計量センサを保護し、計量センサの破損を防止可能である。
上記構成において、比較的大型で重い被計量物を計量する場合は、大きな計量皿103にそのまま載置することで、小さな計量皿105と干渉しない状態で容易に大きな計量皿103を選択して第1計量センサ56による計量を行うことができる。一方、凹部104内に収まる小型で軽量の被計量物を計量する場合は、小さな計量皿105に載置することで、容易に小さな計量皿105を選択して第2計量センサ59による計量を行うことができる。また、粉末や液体等の被計量物を計量する場合は、凹部104に計量容器111を装着してゼロ点調整(風袋引き)を行った後、計量容器111に被計量物を入れることで、第2計量センサ59による計量を行うことができる。
このように、第3の実施形態の計量装置によれば、装置を小型化できるとともに、大きな物体から液体まで多様な大きさの被計量物について、1つの計量装置において2つの計量皿を適宜選択し、広い重量範囲にわたって正確に計量することが可能となる。この第3の実施形態の計量装置は、台所用はかり等に好適である。
(第4の実施形態)
第4の実施形態では、大きな計量皿と小さな計量皿との2つの計量皿を併用可能とし、計量範囲の拡大を図った構成を示す。
図12は本発明の第4の実施形態における計量装置の外観を示す斜視図である。計量装置121は、第1の実施形態と同様、略扁平な箱形の外観形状をしており、下筐体122の上に大きな計量皿123が取り付けられている。大きな計量皿123のほぼ中央部分(内側部分)には、円形の開口124が形成され、この開口124内には大きな計量皿123と略同一高さに円形の小さな計量皿125が配置されている。なお、開口124及び小さな計量皿125の形状は、方形など、他の形状であってもよい。
図13は図12のC−C線要部断面図である。大きな計量皿123の下部には、荷重伝達軸127に連結されたロードセル等による第1計量センサ126が設けられ、この第1計量センサ126の下側が下筐体122に固定されている。大きな計量皿123にかかる荷重は、荷重伝達軸127を介して第1計量センサ126に伝達されるようになっている。また、小さな計量皿125の計量皿の下部には、第1計量センサ126と略同じ秤量の第2計量センサ128が荷重伝達軸129に連結されて設けられ、この第2計量センサ128の下側が下筐体122に固定されている。小さな計量皿125にかかる荷重は、荷重伝達軸129を介して第2計量センサ128に伝達されるようになっている。また、第1計量センサ126及び第2計量センサ128の下側には、それぞれ荷重伝達軸127、129の位置に対応して、計量センサに大きな荷重がかかった場合に当接して所定量以上の荷重入力を防止する過荷重防止用のストッパ130、131が突設されている。
第4の実施形態では、演算処理部において、第1計量センサ126による検出出力と第2計量センサ128による検出出力とが加算され、検出出力の累計に基づいて計量値が算出される。計量装置のその他の構成は第1の実施形態と同様であり、詳しい説明は省略する。
上記構成において、小型で軽量の被計量物を計量する場合は、使用者は中央部の小さな計量皿125に載置することで、容易に小さな計量皿125を選択して第2計量センサ128による計量を行うことができる。また、大型で重量のある被計量物を計量する場合は、2つの計量皿を略同一面に配置した構成としているので、使用者は被計量物を中央部に置くことで小さな計量皿125と大きな計量皿123の双方に渡って載置され、第1計量センサ126及び第2計量センサ128によって計量範囲を拡大して計量することができる。なお、小型で重量のある被計量物を計量する際に、被計量物を大きな計量皿123の一部のみに載置すると、計量センサの計量範囲を超えて計量誤差が発生する場合がある。このような場合は、大きな計量皿123と小さな計量皿125の双方に荷重がかかるように2つの計量皿に渡って載置することで、第1計量センサ126及び第2計量センサ128を用いた精度の高い計量を行うことができる。
このように、第4の実施形態の計量装置によれば、大きな計量皿の開口の内部に小さな計量皿を設けることで、小型かつシンプルな構成にすることができ、2つの計量皿及び略同一の2つの計量センサを用いて、計量範囲を拡大することができる。本実施形態の構成では、計量皿及び計量センサを計量本体内に並置することで、計量皿と計量センサの連結が容易であり、各計量センサを障害なく機能させることができる。使用者は被計量物をほぼ中央に載置するだけで、重量物の場合は2つの計量皿にわたって載置され、2つの計量センサによって適切な計量範囲で精度の高い計量が可能であり、軽量物の場合は1つの計量皿及び計量センサによって正確に計量することができる。したがって、使用者は計量皿の調整作業が不要であり、意識して計量皿を選択しなくても広い範囲にわたって正確な計量が可能である。また、計量センサの秤量や特性を略同一にすることにより、後段のA/D変換器、メモリ、温度補償部、演算処理部等を共通に使用することができ、コスト削減を図れる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態では、小さな計量皿に装着可能なカバーを設けた構成例を示す。
図14は本発明の第5の実施形態における計量装置の外観を示す斜視図である。計量装置131は、略扁平な箱形の外観形状をしており、下筐体132の上に大きな計量皿133が取り付けられている。大きな計量皿133のほぼ中央部分(内側部分)には、円形の開口134が形成され、この開口134内には大きな計量皿133と略同一高さに円形の小さな計量皿135が配置されている。なお、開口134及び小さな計量皿135の形状は、方形など、他の形状であってもよい。
この計量装置131には、大きな計量皿133及び小さな計量皿135を覆うカバー141を装着可能であり、非使用時や搬送時等にこのカバー141によって計量皿に加わる衝撃などから計量センサを保護し、計量センサの破損を防止できるようになっている。計量装置131の筐体上面の大きな計量皿133両側部には、カバー141に突設された4つの係止爪144が係合する係合穴137が設けられている。また、小さな計量皿135には、カバー141を装着する際の位置決め穴136が3つ設けられている。カバー141は、内側が薄いトレイ形状に構成された搭載部となっており、外側中央部に小さな計量皿135の形状に対応した突出部142が設けられ、突出部142の上面には小さな計量皿135の位置決め穴136に係合する位置決め突起143が設けられている。計量装置のその他の構成は第1の実施形態と同様であり、詳しい説明は省略する。
図15は小さな計量皿にカバーを装着した状態を示す断面図である。小さな計量皿135にカバー141の突出部142を係合して装着することによって、カバー141を小さな計量皿135の延長部材として利用可能である。大型の書状郵便物など、軽量で大きくかつ剛性の低い被計量物を計量する場合や大型かつ計量で異型の被計量物を計量する場合などに、大きな計量皿133と小さな計量皿135の双方に被計量物が載ってしまい、計量誤差が発生することがある。そこで、使用者がカバー141を小さな計量皿135に装着してカバー141の上に被計量物145を載せることで、大型の被計量物であっても、大きな計量皿133と接触や干渉することなく、被計量物145の荷重がカバー141から小さな計量皿135を介して第2計量センサ59に伝達される。
このように、第5の実施形態の計量装置によれば、2つの計量皿を用いて広い重量範囲にわたって適切な計量が可能であるとともに、大型で軽量の被計量物を計量する場合であっても、カバーを小さな計量皿に装着することにより小さな計量皿の受け面積を拡大することが可能である。したがって、カバーを用いて大きな計量皿と干渉することなく被計量物を小さな計量皿のみに載置でき、精度の高い計量を行うことができる。
図16は第5の実施形態の変形例を示す計量装置前面部の斜視図である。この変形例は、計量装置の筐体前面部160に、回動可能な前面パネル151を設けたものである。前面パネル151は、表示部152と操作部153とが配設され、回動軸154を中心に回動可能な構造となっている。このような回動可能な前面パネル151によって、表示部152及び操作部153を水平位置から垂直位置まで任意の向きに自在に向けることができる。この変形例によれば、計量装置外形より大きな被計量物を載せた場合などに、表示部が被計量物に隠れて見難くなることを防止できる。
(第6の実施形態)
第6の実施形態では、大きな計量皿の開口に小さな計量皿を着脱して高さ調整可能な計量装置の例を示す。この計量装置は、郵便集荷用はかり等に適用可能である。
図17は本発明の第6の実施形態に係る計量装置の外観を示す斜視図である。計量装置1の筐体は、略扁平な箱形をしており、主に下筐体10と、この下筐体10の上に取り付けられた大きな計量皿17とを備えて構成される。大きな計量皿17の上面の中央部分には、8角形の星形状の開口15が形成されている。この開口15には、小さな計量皿16が着脱自在に係合または嵌合されている。この小さな計量皿16は、4角形の箱状部材を伏せた状態に形成され、開口15内部に配置される。また、大きな計量皿17の前方には、重さ等の情報を表示する表示部18、電源のオンオフを行う電源ボタン19、はかりのゼロ点を設定するゼロセットボタン20が設けられている。
図18は大きな計量皿17の開口15に小さな計量皿16が係合された2通りの状態を示す図である。図19は小さな計量皿16を支える4本の支柱38と荷重伝達軸39の位置関係を示す図である。小さな計量皿16は、第2計量センサを有してなる軽荷重用計量部23の真上で遊離するように配置される。図18(A)は、図17の状態に相当し、着脱自在な小さな計量皿16を大きな計量皿17の外形に対して平行状態で開口15に係合した第1の状態を示している。この第1の状態では、小さな計量皿16を支える4本の支柱38は、軽荷重用計量部23の上面に設けられた4本の荷重伝達軸39の上にそれぞれ載っている(図19(A)参照)。よって、第1の状態では、小さな計量皿16は大きな計量皿17より高く突出した状態となる。
一方、図18(B)は小さな計量皿16を開口15から一旦取り外し、上記第1の状態に対して斜め45度に回転させて開口15に係合した第2の状態を示している。この第2の状態では、小さな計量皿16を支える4本の支柱38は、軽荷重用計量部23の上面に設けられた4本の荷重伝達軸39と一致せず、荷重伝達軸39に小さな計量皿16が直接載っている(図19(B)参照)。よって、第2の状態では、小さな計量皿16は大きな計量皿17より一段低く引っ込んだ状態となる。
このように、小さな計量皿16を開口15において回転させることによって計量センサの荷重伝達軸に当接する高さを調整可能であり、大きな計量皿17に対して突出または引込み状態に小さな計量皿16の停止位置を変更できるようになっている。第1の状態において、図19(A)のように上から封書等の被計量物35を載せた場合、被計量物35は、小さな計量皿16に載置され、その荷重は支柱38、荷重伝達軸39を介して軽荷重用計量部23に伝達される。
図20は小さな計量皿16を斜め45度回転させて開口15に係合した第2の状態における計量装置の外観を示す斜視図である。この状態では、前述したように、小さな計量皿16の上面は、大きな計量皿17の上面より一段低い位置にあり、上から被計量物を載置した場合、被計量物は大きな計量皿17に載置されることになる。第2の状態において、図19(B)のように上から小包等の被計量物42を載せた場合、被計量物42は、大きな計量皿17に載置され、その荷重は荷重伝達軸41を介して大きな計量皿17の下部の四隅に設けられた第1計量センサを有してなる重荷重用計量部25に伝達される。
このように、開口15に着脱自在な小さな計量皿16を大きな計量皿17に対して平行に装着するか、斜め45度に回転させて装着するかによって、小さな計量皿16を突出状態または引込み状態に切り替えることができる。このため、使用者は、被計量物を小さな計量皿16の上に載せるか、あるいは大きな計量皿17の上に載せるかを簡単に切り替えて計量することができる。また、本実施形態では、小さな計量皿16と大きな計量皿17の干渉を防止する構造となっているため、小さな計量皿16及び大きな計量皿17の両方に跨って被計量物が載置されてしまい、正確な計量ができなくなることが防止される。
図21は第6の実施形態における計量装置1の電気的構成を示すブロック図である。計量装置1は、軽荷重用計量部23及び重荷重用計量部25に周知のプロセッサ(CPU)、ROM、RAM等を有する制御部26が接続されて構成されている。また、制御部26には、電源ボタン19、ゼロセットボタン20等を有する操作部28、表示部18が接続されている。重荷重用計量部25は、最適計量領域が重量側にある高秤量(例えば30kg程度)の計量センサを有して構成され、大きな計量皿17に載せられた被計量物の重さを検出し、その検出信号を制御部26に出力する。軽荷重用計量部23は、最適計量領域が軽量側にある低秤量(例えば3kg程度)の計量センサを有して構成され、小さな計量皿16に載せられた被計量物の重さを検出し、その検出信号を制御部26に出力する。このように、重荷重用計量部25と軽荷重用計量部23には、それぞれ定格計量範囲が異なる計量センサが設けられる。
制御部26は、計量値を算出する演算処理部の機能を有し、軽荷重用計量部23及び重荷重用計量部25のうち、正常な信号が入力された計量部からの検出信号を基に計量値を算出し、計量結果を表示部18に出力する。表示部18には、小さな計量皿16または大きな計量皿17のいずれかに載せられた被計量物の計量結果である重さ情報が表示される。
上記構成を有する計量装置の計量動作を示す。計量動作の処理プログラムは、制御部26内のROMに格納されており、CPUによって実行される。電源ボタン19を押すと、電源オンとなって計量動作が開始する。ここで、予め比較的軽い被計量物を計量することが分かっている場合、図18(A)及び図19(A)に示すように、使用者が小さな計量皿16の停止位置を大きな計量皿17より高い位置にセットしておく。この状態では、被計量物が大きな計量皿17と干渉しないように、小さな計量皿16のみを選択して載せることができる。そして、小さな計量皿16に載せられた被計量物の重量が軽荷重用計量部23によって計量される。
一方、予め比較的重い被計量物を計量することが分かっている場合、図18(B)及び図19(B)に示すように、使用者が小さな計量皿16を45度回転させて係合し、停止位置を大きな計量皿17より低い位置にセットしておく。この状態では、被計量物が小さな計量皿16と干渉しないように、大きな計量皿17のみを選択して載せることができる。そして、大きな計量皿17に載せられた被計量物の重量が重荷重用計量部25によって計量される。
計量時には、ゼロセットボタン20を押すことでゼロ点調整が行われ、表示部18には「0g」が表示される。被計量物を小さな計量皿16あるいは大きな計量皿17に載せると、その荷重が軽荷重用計量部23あるいは重荷重用計量部25によって検出される。この荷重の検出信号は、制御部26に所定期間連続的に伝達され、制御部26において繰り返し計量値が演算されて出力される。そして、制御部26に入力される検出信号の変動が収まった場合、計量完了と判断する。そして、計量結果の重さ情報を表示部18に表示する。
なお、小さな計量皿16を用いた計量の途中で、重量オーバが生じた場合などには、小さな計量皿16を開口15から一旦取り外して45度回転させて取り付け直してもよく、途中から大きな計量皿17を用いた計量に容易に切り替えることができる。また、被計量物が軽荷重用計量部23の秤量を超える場合は、被計量物の重さで自動的に小さな計量皿16が下がって大きな計量皿17に被計量物が載るような構造としてもよい。また、表示部18には、小さな計量皿16と大きな計量皿17のそれぞれによって計量される重さ情報を別個に表示するようにしてもよい。
このように、第6の実施形態の計量装置によれば、被計量物の荷重に合わせて小さな計量皿の高さを調整し、大きな計量皿と小さな計量皿とを簡単に切り替えて使用することができる。使用者は、被計量物の荷重に応じて小さな計量皿と大きな計量皿を互いに干渉しない状態で容易に選択して使用し、被計量物の重さに適合した秤量の計量センサによって誤差の少ない計量を行うことができる。大きな計量皿の開口の内部に小さな計量皿を設けることで、小型かつシンプルな構成にすることができ、1つの計量装置によって広い範囲にわたって種々の被計量物の重さを正確に計量することが可能となる。したがって、計量の都度、被計量物の重さに適合したはかりを準備したり、集荷等の際に複数のはかりを持参する必要がなくなる。
なお、本発明は、上述した実施形態の構成に限るものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲において、各種の変形実施が可能である。上記実施形態では、大きな計量皿を重荷重用、小さな計量皿を軽荷重用として説明したが、計量皿の大小と計量範囲との対応関係は任意である。上記と逆に、大きな計量皿で軽量物を計量し、小さな計量皿で重量物を計量する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、計量皿の形状は四角形や円形の構成例を示したが、このような形状に限らず、上面中央部に設けられる小さな計量皿は、三角形や五角形、あるいは異形のものなど、各種形状の計量皿としてもよい。
また、上記実施形態では、2つの計量皿を設けた構成例を示したが、上面中央部に設けられる小さな計量皿が複数に分離されたものなど、3つ以上の計量皿を備える構成としてもよい。また、大きな計量皿の高さを調整可能にした構成であってもよい。
また、計量皿及び計量センサを設ける計量本体と、制御部(演算処理部)や表示部とは、別体に構成してケーブル等で接続するようなシステム構成としてもよい。この場合、計量本体と制御部や表示部とを別筐体で構成した計量装置としてもよいし、計量本体と共に別体のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置を用いて制御部や表示部を構成することもできる。
また、上記実施形態では、郵便集荷用はかりや台所用はかりなどに適用した場合を示したが、種々のはかりに適用可能であることは勿論である。
本発明は、開口の内部に小さな計量皿を設けることで、大型化することなく、複数の計量皿及び計量センサによって広い範囲にわたって種々の被計量物を正確に計量可能となる効果を有し、軽量物から重量物まで測定できる計量装置として、例えば、郵便集荷用はかりや各種の電子はかり等に有用である。
本発明の第1の実施形態における計量装置の外観を示す斜視図 図1のA−A線要部断面図であり、小さな計量皿を上昇させた状態を示す図 図1のA−A線要部断面図であり、小さな計量皿を下降させた状態を示す図 図1のB−B線要部断面図 第2計量センサとして用いられる静電容量式の荷重センサの構成を示す斜視図 第1計量センサとして用いられるロードセルの構成を示す断面図 第1の実施形態の計量装置の電気的構成を示すブロック図 本発明の第2の実施形態における計量装置の外観を示す斜視図であり、小さな計量皿を起立させた状態を示す図 本発明の第2の実施形態における計量装置の外観を示す斜視図であり、小さな計量皿を収納した状態を示す図 図8のD−D線要部断面図 本発明の第3の実施形態における計量装置の外観を示す斜視図 本発明の第4の実施形態における計量装置の外観を示す斜視図 図12のC−C線要部断面図 本発明の第5の実施形態における計量装置の外観を示す斜視図 第5の実施形態の計量装置において小さな計量皿にカバーを装着した状態を示す断面図 第5の実施形態の変形例を示す計量装置前面部の斜視図 本発明の第6の実施形態に係る計量装置の外観を示す斜視図 第6の実施形態の計量装置における大きな計量皿の開口に小さな計量皿が係合された2通りの状態を示す図 第6の実施形態の計量装置における小さな計量皿を支える4本の支柱と荷重伝達軸の位置関係を示す図 第6の実施形態の計量装置における小さな計量皿を斜め45度回転させて開口に係合した第2の状態の外観を示す斜視図 第6の実施形態における計量装置の電気的構成を示すブロック図 従来の郵便集荷用はかりの外観を示す斜視図 別の従来の郵便集荷用はかりの外観を示す斜視図
符号の説明
1、51、101、121、131、161 計量装置
15、54、124、134、164 開口
16、55、105、125、135、165 小さな計量皿
17、53、103、123、133、163 大きな計量皿
18、62、152 表示部
23 軽荷重用計量部
25 重荷重用計量部
26 制御部
38 支柱
39、41、57、58、64、127、129 荷重伝達軸
56、126 第1計量センサ
59、128、169 第2計量センサ
60 レバー
61 アーム
63、153 操作部
66、130、131 ストッパ
91、92 A/D変換器
93 演算処理部
94 メモリ
95 温度補償部
104 凹部
111 計量容器
112 浸入防止材
113、141 カバー
136 位置決め穴
142 突出部
143 位置決め突起
151 前面パネル
154、167 回動軸
166 取手部
170 搭載部

Claims (8)

  1. 大小の計量皿と、該大きな計量皿の荷重を受ける第1計量センサと、前記小さな計量皿の荷重を受ける第2計量センサとを有し、前記第1及び第2の計量センサが計量本体内に並置された計量装置であって、
    前記大きな計量皿は前記小さな計量皿が昇降し得る開口が設けられ、小さな計量皿が被計量物に応じて、停止位置を調整できるようになっていることを特徴とする計量装置。
  2. 請求項1記載の計量装置であって、
    前記第2計量センサは前記第1計量センサよりも秤量が小さく、
    前記小さな計量皿は、被計量物の脱落を防止する搭載部を有し、
    該搭載部は、請求項1記載の開口で開閉するように支持されており、計量時には起立させ、非計量時には仰臥させ、小さな計量皿の頂面が前記開口より低い位置で停止させるようになっていることを特徴とする計量装置。
  3. 大小の計量皿と、該大きな計量皿の荷重を受ける第1計量センサと、前記小さな計量皿の荷重を受ける第2計量センサとを有し、前記第1及び第2の計量センサが計量本体内に並置された計量装置であって、
    前記小さな計量皿は請求項1記載の開口よりも低い位置で固定され、小さな計量皿への搭載が容器を介して行われることを特徴とする計量装置。
  4. 大小の計量皿と、該大きな計量皿の荷重を受ける第1計量センサと、前記小さな計量皿の荷重を受ける第2計量センサとを有し、前記第1及び第2の計量センサが計量本体内に並置された計量装置であって、
    前記第1計量センサと第2計量センサは略同じ秤量であり、
    前記小さな計量皿が請求項1記載の開口において、開口と同じ高さで固定され、搭載すべき計量皿を任意に選択することができることを特徴とする計量装置。
  5. 請求項1記載の小さな計量皿の昇降は、
    前記第2計量センサが計量本体に固定され、
    前記小さな計量皿が該第2計量センサの真上で遊離するように配置され、
    前記小さい計量皿と前記第2計量センサとの間に昇降手段が介在し、手操作によりなされることを特徴とする計量装置。
  6. 請求項1ないし4記載の計量装置であって、
    非計量時に前記開口を遮蔽するカバーを備え、計量本体への侵入を防止することを特徴とする計量装置。
  7. 請求項1ないし4記載の計量装置であって、
    前記第2計量センサは小さな計量皿の真下に配置され、
    前記第1計量センサは計量本体内のコーナーにおいて複数配置され、重い被計量物に対し、荷重を分散して受けることを特徴とする計量装置。
  8. 大小の計量皿と、該大きな計量皿の荷重を受ける第1計量センサと、前記小さな計量皿の荷重を受ける第2計量センサとを有し、前記第1及び第2の計量センサが計量本体内に並置された計量装置であって、
    非計量時に前記大小の計量皿を覆うカバーを備え、該カバーは反転して前記小さな計量皿に取り付けられることを特徴とする計量装置。
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