JP2006132668A - 機械式自動変速機の補正装置および補正方法 - Google Patents

機械式自動変速機の補正装置および補正方法 Download PDF

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Atsushi Kumazawa
厚 熊沢
Takeshi Asano
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Abstract

【課題】 半クラッチ開始ストロークを、変速機内部の回転抵抗の影響を受けない値に補正することができる補正装置を提供する。
【解決手段】 まずエンジン回転数をアイドル回転数にして、クラッチ回転数が0の状態でクラッチ3を繋いでいき、エンジン回転数とクラッチ回転数が一致した点を測定した点を半クラッチ開始ストロークとしてまずRAM413に記録する。
次にクラッチ3を切り、クラッチ回転数が規定回転数になるまでの回転数落ち時間を計測し、この回転数落ち時間を補正マップ300に参照して、半クラッチ開始ストローク補正値を算出し、この補正値を用いて半クラッチ開始ストロークを補正する。
以上の操作を複数回繰り返し、測定した複数の半クラッチ開始ストロークの平均値をROM415に記録する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、機械式自動変速機の補正装置および補正方法に関するものである。
近年、自動車の変速機として、マニュアル車と同様な変速機及びクラッチにそれぞれアクチュエータを付設し、これらを自動制御することにより、変速を行えるようにした機械式自動変速機が、開発、実用化されている。
クラッチの制御が行われるのは、車両の発進時や変速時であるが、クラッチを繋ぐ際は、いきなり完接にするのではなく、まずクラッチをエンジンの動力が変速機に伝わり始めるいわゆる半クラッチの状態に制御する必要がある。
そのため、機械式自動変速機においては、新車の出荷前、あるいはクラッチを交換した際に、制御用の車載コンピュータに半クラッチの際のクラッチストロークを学習させる必要がある。
図6は、半クラッチ学習の際のエンジン回転数、クラッチ回転数およびクラッチストロークと時間の関係を示す図である。
まず、クラッチを切った状態でエンジン回転数をアイドル回転数503に固定し、クラッチ回転数を0にする。ここからクラッチを徐々に接側に移動させる。クラッチが繋がり始めると、クラッチ回転数が上昇していくが、そのうちエンジン回転数とクラッチ回転数が一致する。この時点でのクラッチストロークを検出し、これを半クラッチ開始ストローク501として学習させている。
このような装置としては以下のようなものがある。
特開平9-112587号公報
しかしながら、このような装置では、変速機内部の回転抵抗(潤滑油の粘性抵抗、攪拌抵抗等)がクラッチの回転抵抗になるため、半クラッチ開始ストローク501に影響を与える場合がある。
例えば、潤滑油の油温が低い場合は回転抵抗が大きくなるため、クラッチストロークがより接寄りにならないとクラッチ回転数が上昇しなくなり、結果として半クラッチ開始ストロークは接寄りの値が検出されることになる。
反対に、潤滑油の油温が高い場合は回転抵抗が小さくなるため、クラッチストロークがより断寄りでクラッチ回転数が上昇するため、結果として半クラッチ開始ストロークは断寄りの値が検出されることになる。
このように、半クラッチ開始ストローク学習時の変速機内部の回転抵抗により、検出結果にばらつきが生じ、これを学習結果として制御に用いた場合、発進レスポンスの悪化、発進時ショックの増大、微速操作性の悪化、クラッチ摩耗の増大等、操作性や耐久性に悪影響を及ぼす恐れがある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的は半クラッチ開始ストロークを、変速機内部の回転抵抗の影響を受けない値に補正することができる補正装置を提供することにある。
前述した目的を達成するために、第1の発明は、エンジンと、変速機と、前記エンジンと前記変速機との間に設けられ、前記エンジンの回転の前記変速機への伝達の断接を行うクラッチと、前記クラッチを駆動するアクチュエータと、前記クラッチを切った状態で、前記エンジンの回転数を所定の値にして、前記クラッチを徐々に接していき、前記クラッチの回転数が前記エンジンの回転数とほぼ一致した時点の、前記アクチュエータのストロークを半クラッチ開始ストロークとして取得する半クラッチ開始ストローク取得手段と、前記半クラッチ開始ストロークを補正する補正手段と、を有することを特徴とする機械式自動変速機の補正装置である。
前記補正手段は、補正マップと、前記エンジンと前記クラッチの回転数がほぼ一致した時点でクラッチを切ってから、前記クラッチの回転数が所定の値になるまでの時間を回転数落ち時間として取得する回転数落ち時間取得手段と、を有し、前記回転数落ち時間を前記補正マップに参照して、補正値を算出し、前記補正値を用いて前記半クラッチ開始ストロークを補正する。
また、第2の発明は、エンジンと、
変速機と、前記エンジンと前記変速機との間に設けられ、前記エンジンの回転の前記変速機への伝達の断接を行うクラッチと、前記クラッチを駆動するアクチュエータと、を具備する機械式自動変速機であって、前記クラッチを切った状態で、前記エンジンの回転数を所定の値にして、前記クラッチを徐々に接していき、前記クラッチの回転数が前記エンジンの回転数とほぼ一致した時点の、前記アクチュエータのストロークを半クラッチ開始ストロークとして取得する半クラッチ開始ストローク取得工程と、前記半クラッチ開始ストロークを補正する補正工程と、を有することを特徴とする機械式自動変速機の補正方法である。
前記補正工程は、前記エンジンと前記クラッチの回転数がほぼ一致した時点でクラッチを切ってから、前記クラッチの回転数が所定の値になるまでの時間を回転数落ち時間として取得する回転数落ち時間取得工程と、前記回転数落ち時間を補正マップに参照して、補正値を算出し、前記補正値を用いて前記半クラッチ開始ストロークを補正する工程と、を具備する。
本発明では、半クラッチ開始ストロークを補正する補正手段を備えており、測定した半クラッチ開始ストロークを補正マップに参照して、補正値を算出し、前記補正値を用いて前記半クラッチ開始ストロークを補正する。
本発明によれば、半クラッチ開始ストロークを、変速機内部の回転抵抗の影響を受けない値に補正することができるため、半クラッチ開始ストローク値が変速機内部の回転抵抗に左右されず、操作性や耐久性が改善される。
以下、図面に基づいて本発明の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる機械式自動変速機の構成を示す構成図である。
エンジン1は、摩擦クラッチを有するクラッチ3と、そのクラッチ3を介してエンジン1の出力部に接続された変速機5を備える。クラッチ3には、クラッチ用アクチュエータとしてクラッチ用電動モータ(CCU)21が接続され、このクラッチ用電動モータ21が作動することによりクラッチ3が断接される。
また、変速機5は、ギヤシフト用電動モータ(GSU)31によって駆動され、変速操作が行われる。このギヤシフト用電動モータ31は、変速機5内にあるセレクト方向およびシフト方向の各ギヤシフト部材を駆動するための2組の電動モータからなる。変速時には、ギヤシフト用電動モータ31によってギヤシフト部材を駆動して、変速機5の噛合状態を切り替えることにより、変速段を所望の状態にシフトする。
エンジン1は、エンジン電子コントロールユニット(エンジンECU)43が出力するエンジン制御信号141により制御される。エンジンECU43は、制御プログラムに従って演算処理を実行する中央処理装置(CPU)431、制御プログラム等を格納するリードオンリーメモリ(ROM)435、演算結果等を格納するランダムアクセスメモリ(RAM)433、入出力インタフェース437、タイマ439等を有し、エンジン制御信号141や、エキゾーストブレーキ(エキブレ系)53を駆動するためのエキブレ駆動信号143を生成する。
エンジンECU43に入力される信号は、変速機5の出力側に備えられた車速センサにより得られる車速信号135、エンジン1の回転数信号137、アクセルペダル9に取り付けられたアクセル踏込み量センサによるアクセル開度信号117、ニュートラル状態にあることを示す信号であるN位置信号139等であり、入出力インタフェース437を介して入力される。
また、クラッチ用電動モータ21およびギヤシフト用電動モータ31は、変速機電子コントロールユニット(変速機ECU)41の制御信号を介して駆動される。変速機ECU41も、エンジンECU43と同様に、制御プログラムに従って演算処理を実行する中央処理装置(CPU)411、後述する半クラッチストローク学習プログラムや補正マップ300等を格納するリードオンリーメモリ(ROM)415、演算結果等を格納するランダムアクセスメモリ(RAM)413、入出力インタフェース417、タイマ419等を有する。
なお、ROM415はEEP(Electrically
Erasable Programmable)ROMと呼ばれる書きこみ可能なROMである。
入出力インタフェース417を介して、チェンジレバーユニット13の操作信号であるチェンジレバーユニット信号113、パーキングブレーキ11が引かれるとONとなりパーキングブレーキ11の作動を伝えるパーキングブレーキ操作信号115、アクセルペダル9に取り付けられたアクセル踏込み量センサによるアクセル開度信号117、ブレーキペダル7が踏込まれるとONになりブレーキの作動を伝えるブレーキペダル操作信号119、クラッチ用電動モータ21が出力するクラッチストローク信号121、ギヤシフト用電動モータ31が出力するシフト・セレクトストローク信号123、クラッチ3の出力側回転数であるクラッチ回転数信号125、クラッチ3で検出されるクラッチ磨耗・ストローク信号127、変速機5の出力側に備えられた車速センサにより得られる車速信号129、エンジン1の回転数信号131等が変速機ECU41に入力される。
そして、変速機ECU41が、これらの入力信号を基に処理することにより、クラッチ用電動モータ21およびギヤシフト用電動モータ31を駆動するための駆動信号(それぞれ、CCUモータ駆動信号103およびGSUモータ駆動信号105)、電源信号101を入出力インタフェース417を介して出力する。また、変速機ECU41は、変速機5のギヤ位置を示すギヤ位置信号111をインジケータ15に出力する。
変速機ECU41が出力したCCUモータ駆動信号103およびGSUモータ駆動信号105、電源信号101は、パワー回路であるドライブユニット45に入力される。ドライブユニット45はバッテリ47に接続されており、前述のCCUモータ駆動信号103に従ってクラッチ用電動モータ21に電圧を印加し、GSUモータ駆動信号105に従ってギヤシフト用電動モータ31に電圧を印加する。
変速機ECU41は、運転者がチェンジレバーユニット13のレバーをドライブ“D”に入れている状態では、入力される車両の種々の走行状態(例えば、車速やエンジン負荷)を示す信号を基に、最適変速段へ変速段切り替えを行うよう、クラッチ用電動モータ21およびギヤシフト用電動モータ31を制御する(自動シフトモード)。
一方、運転者が手動操作で変速段のシフト指令を行うことも可能で、運転者がチェンジレバーユニット13のレバーを“+”あるいは“−”に入れると、現在の変速段を1段上げる、あるいは1段下げるためのチェンジレバー操作信号113が変速機ECU41に入力され、この信号に基づいてクラッチ用電動モータ21およびギヤシフト用電動モータ31を制御する(手動シフトモード)。
すなわち、変速機ECU41は、自動シフトモードの場合、車速やエンジン負荷などの走行状態の情報を基に、変速段の切り替えの必要性を判断し、これに伴い、クラッチ切断−ギヤシフト−クラッチ接合の制御を行い、手動シフトモードが選択された場合には、運転者のシフト指令に基づき、クラッチ切断−ギヤシフト−クラッチ接合の制御を行う。
また、初期設定スイッチ55が変速機ECU41に接続され、初期設定スイッチ55からの初期設定信号145が変速機ECU41に入力されるようになっている。
変速機ECU41は初期設定信号145を受信すると、後述する半クラッチストローク学習プログラムを起動する。
なお、半クラッチストローク学習プログラムは、初期設定信号145を受信した場合だけでなく、通常走行中にチェンジレバーをニュートラル位置にして停車した時にも起動する場合がある。
次にクラッチ3の構成について説明する。図2はクラッチ3の詳細図である。
円盤状のフライホイール61が、エンジン1からの入力軸であるクランクシャフト63に設けられ、変速機5への出力軸であるクラッチシャフト65がクランクシャフト63の延長線上に設けられている。
円盤状のクラッチディスク67がフライホイール61に正対するようにクラッチシャフト65に設けられ、クラッチディスク67外周近傍には、摩擦材69が貼り付けられている。
また、円盤状のスプリング71が、クラッチディスク67に正対するようにクラッチシャフト65に設けられ、スプリング71には支点72が設けられている。
また、リング状のプレッシャプレート73がスプリング71の外周近傍に設けられている。
さらに、リング状のレリーズベアリング75がクラッチシャフト65にC方向およびD方向に移動可能に設けられている。
レリーズフォーク77が、レリーズベアリング75に隣接して設けられ、レリーズフォーク77は、支点79を中心にしてE方向およびF方向に回転可能となっている。
また、ロッド81がレリーズフォーク77の端部に設けられ、ロッド81はクラッチ用電動モータ21によってG方向およびH方向に駆動される。
フライホイール61は、クランクシャフト63から間隔をおいて伝えられる動力を連続的にする。
クラッチディスク67は、クラッチ3が繋がれると摩擦材69を通してフライホイール61からの動力をクラッチシャフト65に伝達する。
プレッシャプレート73は、クラッチ3を繋ぐ際に、クラッチディスク67を押圧することによって、クラッチディスク67とフライホイール61を接触させる。
スプリング71はプレッシャプレート73を移動させる板バネであり、通常はその反発力により、図2(b)に示すように、支点72を中心にA方向の回転力によりプレッシャプレート73を押圧しているが、レリーズベアリング75がC方向に移動することにより、中心部が押圧されると、反発力が反転し、支点72を中心にB方向に回転して、プレッシャプレート73への押圧が解除される。
また、レリーズベアリング75は、レリーズフォーク77が支点79を中心にE方向およびF方向に回転することにより、D方向およびC方向に移動する。
レリーズフォーク77はロッド81がG方向およびH方向に移動することによって、E方向およびF方向に移動する。
すなわち、図2(a)に示すようにロッド81がクラッチ用電動モータ21によってH方向に移動されると、レリーズフォーク77が支点79を中心にF方向に回転してレリーズベアリング75を押圧する。
押圧されたレリーズベアリング75はC方向に移動し、スプリング71がB方向に回転してプレッシャプレート73はクラッチディスク67から離れ、さらにクラッチディスク67がフライホイール61から離れてクラッチ3が切断される。
この状態では、クランクシャフト63とクラッチシャフト65は繋がっていないため、エンジン1の動力は変速機5には伝えられていない。
逆に図2(b)に示すように、ロッド81がクラッチ用電動モータ21によってG方向に移動されると、レリーズフォーク77が支点79を中心にE方向に回転し、レリーズベアリング75がD方向に移動する。
レリーズベアリング75がD方向に移動したことにより、スプリング71はA方向に回転し、プレッシャプレート73がクラッチディスク67を押圧し、押圧されたクラッチディスク67がフライホイール61と係合し、クラッチ3がつなげられる。
この状態では、クランクシャフト63とクラッチシャフト65はクラッチディスク67を通して繋がっているため、エンジン1の動力が変速機5に伝えられる。
次に半クラッチ開始ストロークの補正方法を説明する。図3は、半クラッチ学習の際の変速機5の回転抵抗がそれぞれ大きい場合と小さい場合のエンジン回転数、クラッチ回転数およびクラッチストロークと時間の関係を示す図である。
先に述べたように、回転抵抗が大きい場合は、回転抵抗が小さい場合と比べて、クラッチ回転数の上昇速度が遅くなるため、回転抵抗が大きい場合の検出ストローク303は回転抵抗が小さい場合の検出ストローク301と比べて接寄りになる。
一方で、エンジン回転数とクラッチ回転数が等しくなった状態でクラッチ5を切ると、クラッチ回転数は徐々に低下していくが、低下する速度(時間)は回転抵抗の大小に左右される。即ち回転抵抗が大きい場合は小さい場合と比べて回転数の低下速度が速くなる。
例えば、クラッチ5を切ってから回転数が規定回転数305に達するまでの時間を測定すると、回転抵抗が大きい場合の回転数落ち時間309は回転抵抗が小さい場合の回転数落ち時間307と比べて短くなる。
そのため、この関係を基に半クラッチ開始ストロークを補正するマップを求めることができる。
図4は半クラッチ開始ストロークの補正マップ300を示す図である。
図4に示すように回転数落ち時間と検出ストローク補正の関係を示す補正直線315が得られる。
例えば、先に述べたように、回転抵抗が大きい場合は、検出ストローク303は回転抵抗が小さい場合の検出ストローク301と比べて接寄りになるが、回転数落ち時間309を補正マップに参照することにより、断寄りの検出ストローク補正値313が得られ、補正値313を用いて検出ストローク303を回転抵抗の影響を受けない値に補正することができる。
逆に、回転抵抗が小さい場合は、検出ストローク301は回転抵抗が大きい場合の検出ストローク303と比べて断寄りになるが、回転数落ち時間307を補正マップに参照することにより、接寄りの検出ストローク補正値311が得られ、補正値311を用いて検出ストローク301を回転抵抗の影響を受けない値に補正することができる。
次に、本実施形態の手順について説明する。図5は動作の手順を示すフローチャートである。
なお、以下の手順は新車の出荷前、あるいはクラッチを交換した直後のように、新しいクラッチを用いる際の半クラッチ学習ストロークを、変速機ECUが持っていない場合に工場等で行われる。
最初に、オペレータは初期設定スイッチ55をONにする(ステップ201)。
変速機ECU41は初期設定信号145から、初期設定スイッチ55がONになったかどうかを判断し、ONになった場合は次のステップに進む(ステップ202)。
以下、変速機ECU41はROM415に収められた半クラッチストローク学習プログラムを起動し、プログラムに基づいてステップ204からステップ221までの動作を行う指令を出す(ステップ203)。
半クラッチストローク学習プログラムとは、先に述べた半クラッチ開始ストロークの学習および補正を行うためのプログラムである。
変速機ECU41はエンジンECU43を通じてエンジン1の回転数をアイドル回転数にする指令を出す(ステップ204)。
変速機ECU41はエンジンECU43を通じてエンジン1の回転数がアイドル回転数になったかどうかを判断し、アイドル回転数になった場合は次のステップに進む(ステップ205)。
以下、変速機ECU41はステップ207からステップ217までの動作を規定回数繰り返す(ステップ206、ステップ218)規定回数とは、例えば3回である。
これは、後述するように、複数回半クラッチストロークの測定を行った後に、その平均値を求めることによって、測定誤差を小さくするためである。
変速機ECU41はクラッチ回転数信号125から、クラッチ回転数が0かどうかを判断し、0である場合は次のステップに進む(ステップ207)。
変速機ECU41はクラッチ3を接側に移動する指令を出す(ステップ208)。なお移動速度は一定である。
変速機ECU41はクラッチ回転数とエンジン回転数が一致したかどうかを判断し、一致した場合は次のステップに進み、一致していない場合はステップ208に戻る(ステップ209)。
変速機ECU41はクラッチ3の移動を停止する指令を出す(ステップ210)。
変速機ECU41はクラッチ用電動モータ21から入力されたクラッチ摩耗・ストローク信号127から、クラッチ回転数とエンジン回転数が一致した時点でのクラッチストロークを求め、これを半クラッチ開始ストロークとしてRAM413に記録する(ステップ211)。この半クラッチ開始ストロークは例えば図3の検出ストローク301、あるいは検出ストローク303に相当する。
変速機ECU41はクラッチ3を切る指令を出す(ステップ212)
変速機ECU41はクラッチ回転数信号125から、クラッチ回転数が規定回転数になったかどうかを判断し、規定回転数になった場合は次のステップに進む(ステップ213)。ここでいう規定回転数とは、図3の規定回転数305に相当し、例えば150rpmである。
変速機ECU41は、クラッチ3を切った時点から、クラッチ回転数が規定回転数に達するまでの時間をタイマ419を用いて計測し、計測した時間を回転数落ち時間としてRAM413に記録する(ステップ214)。ここでの回転数落ち時間は、例えば図3の回転数落ち時間307、あるいは回転数落ち時間309に相当する。
変速機ECU41は、回転数落ち時間をROM415に収められた補正マップ300に参照して半クラッチストローク補正値を算出する(ステップ215)。
具体的には、例えば図4に示すように回転数落ち時間309を補正マップに参照して、検出ストローク補正値313を得る。
変速機ECU41は、半クラッチストローク補正値を用いて半クラッチストローク値を補正する(ステップ216)。
変速機ECU41は、補正された半クラッチストローク値をRAM413に記録する(ステップ217)。
変速機ECU41は、補正された複数個の半クラッチストローク値の平均値を算出する(ステップ219)。
変速機ECU41は、半クラッチストローク値の平均値をROM415に記録する(ステップ220)。
変速機ECU41は、プログラムを終了する(ステップ221)。
オペレータは初期設定スイッチ55をOFFにする(ステップ222)。
以上の手順により、変速機ECU41が半クラッチストローク値を学習する。
車両の発進時、変速時等には、変速機ECU41は、ROM415に収められた半クラッチストローク値を用いて半クラッチ制御を行う。
このように、本実施の形態によれば、測定した半クラッチストローク値を、補正マップ300に参照して半クラッチストローク補正値を算出し、この半クラッチストローク補正値を用いて半クラッチストローク値を補正することができる。
従って、半クラッチ開始ストローク値が変速機内部の回転抵抗に左右されず、操作性や耐久性が改善される。
以上、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明の実施の形態にかかる機械式自動変速機の構成を示す構成図 クラッチ3の詳細図 半クラッチ学習の際の変速機5の回転抵抗が大きい場合と小さい場合のエンジン回転数、クラッチ回転数およびクラッチストロークと時間の関係を示す図 半クラッチ開始ストロークの補正マップ300を示す図 動作の手順を示すフローチャート 半クラッチ学習の際のエンジン回転数、クラッチ回転数およびクラッチストロークと時間の関係を示す図
符号の説明
1…………エンジン
3…………クラッチ
5…………変速機
21………クラッチ用電動モータ
31………ギヤシフト用電動モータ
41………変速機ECU
43………エンジンECU
55………初期設定スイッチ
103……CCUモータ駆動信号
105……GSUモータ駆動信号
121……クラッチストローク信号
125……クラッチ回転数信号
131……エンジン回転数信号
141……エンジン制御信号
145……初期設定信号
300……補正マップ
301……検出ストローク
303……検出ストローク
315……補正直線
411……CPU
413……RAM
415……ROM
417……入出力インタフェース
419……タイマ

Claims (4)

  1. エンジンと、
    変速機と、
    前記エンジンと前記変速機との間に設けられ、前記エンジンの回転の前記変速機への伝達の断接を行うクラッチと、
    前記クラッチを駆動するアクチュエータと、
    前記クラッチを切った状態で、前記エンジンの回転数を所定の値にして、前記クラッチを徐々に接していき、前記クラッチの回転数が前記エンジンの回転数とほぼ一致した時点の、前記アクチュエータのストロークを半クラッチ開始ストロークとして取得する半クラッチ開始ストローク取得手段と、
    前記半クラッチ開始ストロークを補正する補正手段と、
    を有することを特徴とする機械式自動変速機の補正装置。
  2. 前記補正手段は、
    補正マップと、
    前記エンジンと前記クラッチの回転数がほぼ一致した時点でクラッチを切ってから、前記クラッチの回転数が所定の値になるまでの時間を回転数落ち時間として取得する回転数落ち時間取得手段と、
    を有し、
    前記回転数落ち時間を前記補正マップに参照して、補正値を算出し、前記補正値を用いて前記半クラッチ開始ストロークを補正することを特徴とする請求項1記載の機械式自動変速機の補正装置。
  3. エンジンと、
    変速機と、
    前記エンジンと前記変速機との間に設けられ、前記エンジンの回転の前記変速機への伝達の断接を行うクラッチと、
    前記クラッチを駆動するアクチュエータと、
    を具備する機械式自動変速機であって、
    前記クラッチを切った状態で、前記エンジンの回転数を所定の値にして、前記クラッチを徐々に接していき、前記クラッチの回転数が前記エンジンの回転数とほぼ一致した時点の、前記アクチュエータのストロークを半クラッチ開始ストロークとして取得する半クラッチ開始ストローク取得工程と、
    前記半クラッチ開始ストロークを補正する補正工程と、
    を有することを特徴とする機械式自動変速機の補正方法。
  4. 前記補正工程は、
    前記エンジンと前記クラッチの回転数がほぼ一致した時点でクラッチを切ってから、前記クラッチの回転数が所定の値になるまでの時間を回転数落ち時間として取得する回転数落ち時間取得工程と、
    前記回転数落ち時間を補正マップに参照して、補正値を算出し、前記補正値を用いて前記半クラッチ開始ストロークを補正する工程と、
    を具備することを特徴とする請求項3記載の機械式自動変速機の補正方法。
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