JP2006132616A - 駐車ブレーキ装置 - Google Patents

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雅彦 神谷
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Abstract

【課題】 小型化容易な駐車ブレーキ装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 ブレーキシュー10をドラムに押付けた制動状態にて保持する保持機構3を備える駐車ブレーキ装置1であって、保持機構3は、ブレーキシュー10をドラムに押付ける押付け機構2を操作する際に引張られる操作部材25を保持するため、アクチュエータ31によって軸回転する軸部材32と、軸部材32周りに軸部材径方向外方に移動可能に支持される錘部材34と、錘部材34を軸部材32側に付勢する付勢部材35を有する。錘部材34は、制動状態において軸部材32側に位置することで操作部材25の移動を規制して制動状態を保持する。そして軸部材34とともに軸回転し遠心力にて径方向外方に移動することで操作部材25の移動を許容して非制動状態可能とする構成になっている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ブレーキシューをドラムに押付けた制動状態において保持する保持機構を備えている駐車ブレーキ装置に関する。
駐車ブレーキ装置は、近年、様々なタイプのものが知られている。
例えば、特許文献1に記載の駐車ブレーキ装置は、電動モータによってブレーキシューをドラムに押付ける構成になっている。特許文献2に記載の駐車ブレーキ装置は、油圧ピストンによって一対のブレーキシューをドラムに押付け、その状態において一対のブレーキシューを電動モータによって位置保持する保持機構を有している。保持機構は、一対のブレーキシューの間に設けられた一対の出力部を有しており、一対の出力部は、電動モータによって相互に逆方向に直線移動されることによって一対のブレーキシューの間で突っ張る構成になっている。
特開平11−105680号公報 特開2003−72534号公報
しかし特許文献2に係る保持機構は、一対の出力部と電動モータがどちらもドラム内に設けられる構成であった。そのため小さいドラム内に設置することが困難な構成になっていた。なお小さいドラムの一例としては、ドラムインディスク型のブレーキが挙げられる。すなわちドラムインディスク型のブレーキは、外周部にディスクブレーキ部を有しており、中心部にドラムブレーキ部を有しているためにドラムの径が小さくなっている。
またドラムの外に電動モータなどを設ける形態なども考えられるが、車両によってはドラムの外においても十分なスペースが確保できないものも多い。
そこで本発明は、小さなドラムなどに好適に対応し得る小型化容易な駐車ブレーキ装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために本発明は、各請求項に記載の通りの構成を備える駐車ブレーキ装置であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によると、保持機構は、ブレーキシューをドラムに押付ける押付け機構を操作する際に引張られるまたは押される操作部材を保持することによって制動状態を保持するために、アクチュエータによって軸回転する軸部材と、その軸部材周りに軸部材径方向外方に移動可能に支持される錘部材と、その錘部材を軸部材側に付勢する付勢部材とを有している。錘部材は、制動状態において軸部材側に位置することによって操作部材の移動を規制して制動状態を保持する。そして軸部材とともに軸回転し遠心力にて径方向外方に移動することによって操作部材の移動を許容して非制動状態可能とする構成になっている。
したがって保持機構は、錘部材が付勢部材によって軸部材側に位置することによって操作部材の移動を規制し続ける構成になっている。そしてその状態は、軸部材を軸回転させ、錘部材を遠心力にて径方向外方に移動させないと解除されない。そのため保持機構は、制動状態を安定良く保持し続けることができる。
また保持機構は、錘部材を遠心力と付勢部材とによって位置移動させる構成になっている。そのためアクチュエータの動力を伝達する歯車などを複数設ける構造などに比べて小型化が容易な構成になっている。また保持機構は、操作部材を保持することによって制動状態を保持する構成になっているために、ドラムの外に設けることも可能である。
かくして本発明に係る駐車ブレーキ装置は、小さなドラムなどに対して好適に取付けられ得る構成になっている。
請求項2に記載の発明によると、操作部材に連結される連結部材と軸部材との間には、軸部材が軸回転することによって連結部材を軸方向に移動させるねじ機構が形成されている。
したがって軸部材を軸回転させることによって、操作部材を操作することができる。しかも軸部材は、錘部材を遠心力によって移動させる際にも利用される部材である(請求項1参照)。そのため保持機構は、部品の共通化による小型化を図り得る構成になっている。
請求項3に記載の発明によると、連結部材は、軸部材に対して軸方向に移動して軸部材と錘部材との間に差し込まれる差込部を有しており、非制動状態から制動状態にするために軸部材を軸回転させることによって差込部が軸部材と錘部材との間から抜け出る。そしてその状態において軸部材の軸回転が減速されることによって錘部材が軸中心側に移動して、差込部が錘部材によって軸部材と錘部材との間に入り込む方向に移動できなくなる構成になっている。
したがって連結部材の差込部は、軸部材の軸回転によって軸部材と錘部材との間に差し込まれた位置から抜け出る。しかしその状態にて軸部材の軸回転が減速されることで軸部材側に移動した錘部材によって戻り方向への移動が規制される。かくして錘部材と差込部とによって制動状態が保持され得る。
請求項4に記載の発明によると、連結部材が軸部材の軸回転によってブレーキシューをドラムに押付ける位置まで移動した際に、軸部材の軸回転を減速させる減速手段が、連結部材とアクチュエータとの間に設けられている。
したがって制動状態になると軸部材の軸回転が減速手段によって減速される。そのため錘部材の軸回転による遠心力が小さくなって、錘部材が軸部材側に移動する。かくして制動状態になると、減速手段と錘部材とによってその制動状態が自動的に保持され得る。
請求項5に記載の発明によると、錘部材は、軸部材周りに複数個設けられている。そして付勢部材は、環状であってこれら錘部材の外周面に跨って取付けられ、これら錘部材を軸部材側に弾性的に付勢する構成になっている。
したがって付勢部材は、環状という簡易な構成にて形成され得る。
本発明に係る実施の形態を図1〜7にしたがって説明する。
ブレーキ装置は、図1,2に示すようにドラムインディスク型であって、外周部にサービス用のディスクブレーキ部を有し、中央部に駐車用のドラムブレーキ部を有している。そしてブレーキ装置は、ドラムブレーキ部を操作・保持する保持機構3を備える駐車ブレーキ装置1を有している。
ドラムブレーキ部は、図1に示すように車体側の部材に固定されるドーナツ円盤状の裏板17と、裏板17上に可動的に装架される一対のブレーキシュー10を有している。
ブレーキシュー10は、円弧状であって、外周面にライニング11が取付けられている。
一対のブレーキシュー10の一端部間10a,10aには、図1に示すようにアジャスタ14と戻りばね15が取付けられている。アジャスタ14は、一端部間10a,10aの距離を調節する機構を備えている。戻りばね15は、弾性的に一端部間10a,10aを近接する方向に付勢する。
他端部間10b,10bには、押付け機構2と戻りばね16が取付けられている。押付け機構2は、裏側に延出する操作部材25(ケーブルなど)によって操作されることで他端部間10b,10bを離間させる機構である(図3参照)。戻りばね16は、弾性的に他端部間10b,10bを近接する方向に付勢する。
他端部間10b,10bには、図1,2に示すようにアンカ部材41の凸部41aが張出している。
アンカ部材41は、図3に示すようにスタットボルト42によって車体側の部材(キャリア)40に固定されている。したがってブレーキシュー10の回転は、アンカ部材41によって規制される構成になっている。
裏板17の裏側には、図2に示すように略ドーナツ円盤状のダストカバー18が取付けられている。一方、裏板17の表側には、ロータ部材12が取付けられている。
ロータ部材12は、取付部12aとドラム12bとディスク12cとを一体に有している。
取付部12aは、中央部にてドーナツ円盤状に形成されており、車軸側の部材に取付けられる。したがってロータ部材12は、車輪とともに回転する。
ドラム12bは、図2に示すように筒状に形成されており、取付部12aの外周縁から裏板17に向けて延出している。ドラム12bの内周面には、ドラム12bの内側に配設されたブレーキシュー10が押付けられる。そのためドラム12bは、ブレーキシュー10との間において制動力を生じる。
ディスク12cは、ドーナツ円盤状に形成されており、ドラム12bの外周面から外周側方に延出している。ディスク12cのインナ面とアウタ面のそれぞれには、サービスブレーキとして利用されるパッド13が押付けられる。そのためディスク12cは、一対のパッド13との間において制動力を生じる。
押付け機構2は、図1,2に示すように一対のブレーキシュー10をドラムに押付ける部材であって、トグルレバー20とストラット21とを有している(トグル機構)。
トグルレバー20は、図3に示すように一端部が回動ピン22を介してストラット21と回動可能に取付けられている。そして他端部に掛止部20bを有しており、掛止部20bには、操作部材25の先端部に取付けられた掛止具24が掛け止められている。またトグルレバー20の一端部には、係合部20aが形成されており、係合部20aには、ブレーキシュー10の一端部が係合されている。
ストラット21は、一端部がトグルレバー20に回動可能に連結されており、他端部には、ブレーキシュー10の一端部が係合される係合部21aが形成されている。
したがって操作部材25を引くことによって、トグルレバー20とストラット21が裏板17に固定されたスタットボルト42の頭部に当接する。そしてその状態にて回動ピン22を中心にそれぞれが回動する。そのため一対のブレーキシュー10は、トグルレバー20とストラット21とによってドラム12bに向けて押付けられる(図2,3参照)。
保持機構3は、図3に示すように操作部材25を引き、引いた状態にて保持する機構であって、車体側の部材40に取付けられている。
保持機構3は、ハウジング30とアクチュエータ31を有しており、ハウジング30内には、軸部材32と支持部材33と複数の錘部材34とを有している。そして軸部材32には、操作部材25と連結される連結部材36が取付けられており、ハウジング30の先端部には、操作部材25が挿通される保護管37が取付けられている。
アクチュエータ31は、軸部材32を軸回転させる動力源であって、例えば電動モータや油圧モータなどが利用され得る。
軸部材32は、円柱状であって、基端側(アクチュエータ31側)の外周面におねじ32aを有している。したがって軸部材32は、軸回転することによって連結部材36を軸方向に移動させ得る構成になっている。
支持部材33は、図3に示すように軸部材32の先端部に固定されており、軸部材32とともに軸回転する。支持部材33は、図6に示すように円盤状に形成されており、ストッパ33bと複数のガイド溝33aを有している。
ガイド溝33aは、径方向に延出しており、錘部材34のガイド部34aを径方向に案内支持する。ストッパ33bは、外周縁に沿って形成されており、図7に示すように錘部材34が径方向外方に移動して支持部材33から外れる手前位置にて錘部材34の移動を規制する。
支持部材33には、図6に示すように複数(例えば三個)の錘部材34が取付けられている。そして錘部材34には、ガイド部34aと溝部34bが形成されている。
ガイド部34aは、凸状に形成されており、ガイド溝33aに移動可能に嵌め込まれる。溝部34bは、図3,6に示すように錘部材34の外周面側に形成されており、付勢部材35が嵌め込まれる。
付勢部材35は、ゴムなどの弾性部材を原料として環状に形成されていたり、引張りコイルばねをリング状にしており、弾性的に伸ばされた状態にて複数の錘部材34の溝部34bに跨って取付けられている。したがって付勢部材35は、弾性的に錘部材34を軸部材32側に付勢する。
連結部材36は、図4に示すように操作部材25に連結される連結部36aと、連結部36aから延出する延出ケーブル36bと、延出ケーブル36bの先端に連結される内ケース36cと、内ケース36cの先端部に取付けられる内キャップ36dとを有している。
内ケース36cは、有底筒状に形成されており、底部中心に延出ケーブル36bが連結されている。内ケース36c内には、支持部材33と錘部材34が収容され、開口部側には、内キャップ36dが取付けられる。
内キャップ36dは、円盤状であって外周縁が内ケース36cに取付けられている。内キャップ36dの操作部材25側(左側)の面には、内キャップ36dの外径よりも径が細い円筒状の差込部36eが形成されている。
内キャップ36dと差込部36eの軸中心には、軸部材32が挿通される挿通孔36fが形成されている。そして挿通孔36fの孔壁面の一部または全部には、めねじが形成されている。したがって連結部材36は、挿通孔36fに形成されためねじと軸部材32に形成されたおねじ32aとからなるねじ機構によって、軸部材32の軸回転によって軸方向に移動され得る。
次に、保持機構3の作用について説明する。
図4に示す状態は、操作部材25を引張っていない状態であって、ドラムブレーキ部が非制動状態になっている状態である。この状態における連結部材36は、ドラムブレーキ部側(左側)に位置している。そして差込部36eは、軸部材32と錘部材34との間に差し込まれた状態になっている。
制動状態にする際には、軸部材32をアクチュエータ31によって軸回転させる。これにより連結部材36は、軸部材32によってアクチュエータ31側に移動する。そして軸部材32とともに軸回転する錘部材34は、図5,7に示すように遠心力によって付勢部材35の付勢力に抗して径方向外方に移動する。
これにより操作部材25が連結部材36によって引張られ、ブレーキシュー10がドラム12bに押付けられる(制動状態)。
連結部材36は、軸部材32によってアクチュエータ31側に移動してアクチュエータ31の一側面に取付けられた摩擦材38に当接する。そして連結部材36は、軸方向に移動できなくなることで、軸部材32とともに回転しようとする回転力を受ける。しかし回転力は、連結部材36と摩擦材38との間に生じる摩擦力によって抑制される。そのため軸部材32の軸回転が摩擦材38によって減速される(減速手段)。
軸回転が減速されると、錘部材34に加わっていた遠心力が小さくなり、錘部材34は、図3,6に示すように付勢部材35によって軸部材32側に移動する。そしてこの時の差込部36eは、軸部材32と錘部材34との間から抜け出る位置までアクチュエータ31側(右側)に移動している。そのため錘部材34は、軸部材32側に移動することによって、差込部36eよりもドラムブレーキ部側(左側)に位置する。
そのため連結部材36は、錘部材34によってドラムブレーキ部側(左側)に移動することが規制される。かくして操作部材25は、アクチュエータ31をOFFにした際においても引張られた状態にて保持される。そのためドラムブレーキ部の制動状態は、錘部材34によって機械的に保持され続ける。
制動状態(図3の状態)から非制動状態(図4の状態)にする場合には、アクチュエータ31によって軸部材32を逆方向に軸回転させる。これにより錘部材34が軸部材32とともに回転し、図5に示すように錘部材34の間が遠心力によって差込部36eの径よりも広がる。そして連結部材36が軸部材32の軸回転によってドラムブレーキ部側(左側)に移動し、差込部36eが軸部材32と錘部材34との間に移動する。
かくして操作部材25の引張り状態が解除され、ドラムブレーキ部の制動状態が解除される。そして保持機構3は、アクチュエータ31をOFFにすることによって図4の状態に戻る。
また操作部材25の途中には、図3に示すように弾性部材(引張りばね)23が設けられている。したがってブレーキ装置が冷却した際などに生じるブレーキシュー10のドラム12bへの押付け力の緩みは、弾性部材23のばね定数による荷重変化程度に軽減され得る。
以上のようにして駐車ブレーキ装置1が形成されている。
すなわち保持機構3は、図3〜6に示すように軸部材32と、軸部材32周りに軸部材径方向外方に移動可能に支持される錘部材34と、錘部材34を軸部材32側に付勢する付勢部材35とを有している。錘部材34は、制動状態において軸部材32側に位置することによって操作部材25の移動を規制して制動状態を保持する。そして軸部材32とともに軸回転し遠心力にて径方向外方に移動することによって操作部材25の移動を許容して非制動状態可能とする構成になっている。
したがって保持機構3は、錘部材34が付勢部材35によって軸部材32側に位置することによって操作部材25の移動を規制し続ける構成になっている。そしてその状態は、軸部材32を軸回転させ、錘部材34を遠心力にて径方向外方に移動させないと解除されない。そのため保持機構3は、制動状態を安定良く保持し続けることができる。
また保持機構3は、錘部材34を遠心力と付勢部材35とによって位置移動させる構成になっている。そのためアクチュエータの動力を伝達する歯車などを複数設ける構造などに比べて小型化が容易な構成になっている。また保持機構3は、操作部材25を保持することによって制動状態を保持する構成になっているために、ドラム12bの外に設けることも可能である。
かくして本形態に係る駐車ブレーキ装置1は、小さなドラム12bなどに対して好適に設置され得る構成になっている。
また操作部材25に連結される連結部材36と軸部材32との間には、図3に示すように軸部材32が軸回転することによって連結部材36を軸方向に移動させるねじ機構が形成されている。
したがって軸部材32を軸回転させることによって、操作部材25を操作することができる。しかも軸部材32は、錘部材34を遠心力によって移動させる際にも利用される部材である。そのため保持機構3は、部品の共通化による小型化を図り得る構成になっている。
また連結部材36は、図5に示すように軸部材32に対して軸方向に移動して軸部材32と錘部材34との間に差し込まれる差込部36eを有しており、非制動状態から制動状態にするために軸部材32を軸回転させることによって差込部36eが軸部材32と錘部材34との間から抜け出る。そしてその状態において軸部材32の軸回転が減速されることによって錘部材34が軸中心側に移動して、図3に示すように差込部36eが錘部材34によって軸部材32と錘部材34との間に入り込む方向に移動できなくなる構成になっている。
したがって連結部材36の差込部36eは、軸部材32の軸回転によって軸部材32と錘部材34との間に差し込まれた位置から抜け出るが、その状態にて軸部材32の軸回転が減速されることで軸部材32側に移動した錘部材34によって戻り方向への移動が規制される。かくして錘部材34と差込部36eとによって制動状態が保持され得る。
また連結部材36とアクチュエータ31との間には、図5に示すように軸部材32の軸回転を減速させる減速手段(38)が設けられている。
したがって制動状態になると軸部材32の軸回転が減速手段によって減速される。そのため錘部材34の軸回転による遠心力が小さくなって、錘部材34が軸部材32側に移動する。かくして制動状態になると、減速手段と錘部材34とによってその制動状態が自動的に保持される。
また錘部材34は、図6に示すように軸部材32周りに複数個設けられている。そして付勢部材35は、環状であってこれら錘部材34の外周面に跨って取付けられて、これら錘部材34を軸部材32側に弾性的に付勢する構成になっている。
したがって付勢部材35は、環状という簡易な構成にて形成され得る。
また保持機構3は、図3に示すようにアンカ部材41の裏側に配設された車体側の部材40に取付けられている。したがって従来のケーブル引張り式駐車ブレーキ装置のようにケーブルが延びるおそれが少なく、頻繁にケーブル長さを調整する必要がない。また操作部材25の長さが短いため、従来のケーブル引張り式駐車ブレーキ装置のように長いケーブルを車体内で取り回す必要もない。
また駐車ブレーキ装置1は、図3に示すように既存のトグル機構からなる押付け機構2を利用している。そのため既存の構造を利用した汎用性の高い構成になっている。
(他の実施の形態)
本発明は、上記実施の形態に限定されず、以下の形態であってもよい。
(1)すなわち上記の実施の形態に係る保持機構は、ドラムインディスクブレーキ型のブレーキ装置に利用される形態であった。しかしブレーキシューがサービスブレーキとして利用される通常のドラムブレーキに保持機構が利用される形態であっても良い。
(2)上記の実施の形態に係る操作部材は、保持機構のアクチュエータによって引張られる構成であった。しかし操作部材を引張る別のアクチュエータ(電動モータ、油圧モータなど)を備えており、そのアクチュエータによって引張られた操作部材を保持機構によって保持する形態であっても良い。
(3)また上記の実施の形態は、操作部材の引張り操作にて操作される押付け機構を有する形態であった。しかしバーなどによって押されることによって、ブレーキシューをドラムに押付ける押付け機構などを有する形態であっても良い。
(4)また上記の実施の形態に係る保持機構は、複数の錘部材を有する形態であった。しかし保持機構が錘部材を一つのみ有する形態であっても良い。
ブレーキ装置の正面図である。 図1のA−A線断面矢視図である。 図1のB−B線断面矢視図である。 非制動状態における保持機構の断面図である。 保持機構の断面図である。 図3のC−C線断面矢視図である。 図5のD−D線断面矢視図である。
符号の説明
1…駐車ブレーキ装置
2…押付け機構
3…保持機構
10…ブレーキシュー
12…ロータ部材
12c…ディスク
12b…ドラム
13…パッド
14…アジャスタ
17…裏板
20…トグルレバー
21…ストラット
25…操作部材
30…ハウジング
31…アクチュエータ
32…軸部材
33…支持部材
34…錘部材
35…付勢部材
36…連結部材
36c…内ケース
36d…内キャップ
36e…差込部
38…摩擦材
40…車体側の部材(キャリア)
41…アンカ部材

Claims (5)

  1. ブレーキシューをドラムに押付けた制動状態において保持する保持機構を備えている駐車ブレーキ装置であって、
    前記保持機構は、前記ブレーキシューを前記ドラムに押付ける押付け機構を操作する際に引張られるまたは押される操作部材を保持することによって前記制動状態を保持するために、アクチュエータによって軸回転する軸部材と、その軸部材周りに軸部材径方向外方に移動可能に支持される錘部材と、その錘部材を前記軸部材側に付勢する付勢部材とを有しており、
    前記錘部材は、制動状態において前記軸部材側に位置することによって前記操作部材の移動を規制して制動状態を保持し、かつ前記軸部材とともに軸回転し遠心力にて径方向外方に移動することによって前記操作部材の移動を許容して非制動状態可能とする構成になっていることを特徴とする駐車ブレーキ装置。
  2. 請求項1に記載の駐車ブレーキ装置であって、
    操作部材に連結される連結部材と軸部材との間には、前記軸部材が軸回転することによって前記連結部材を軸方向に移動させるねじ機構が形成されていることを特徴とする駐車ブレーキ装置。
  3. 請求項2に記載の駐車ブレーキ装置であって、
    連結部材は、軸部材に対して軸方向に移動して前記軸部材と錘部材との間に差し込まれる差込部を有しており、非制動状態から制動状態にするために前記軸部材を軸回転させることによって前記差込部が前記軸部材と前記錘部材との間から抜け出て、その状態において前記軸部材の軸回転が減速されることによって前記錘部材が軸中心側に移動して、前記差込部が前記錘部材によって前記軸部材と前記錘部材との間に入り込む方向に移動できなくなる構成になっていることを特徴とする駐車ブレーキ装置。
  4. 請求項2または3に記載の駐車ブレーキ装置であって、
    連結部材が軸部材の軸回転によってブレーキシューをドラムに押付ける位置まで移動した際に、前記軸部材の軸回転を減速させる減速手段が、前記連結部材とアクチュエータとの間に設けられていることを特徴とする駐車ブレーキ装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の駐車ブレーキ装置であって、
    錘部材は、軸部材周りに複数個設けられており、
    付勢部材は、環状であってこれら錘部材の外周面に跨って取付けられ、これら錘部材を軸部材側に弾性的に付勢する構成になっていることを特徴とする駐車ブレーキ装置。

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