JP2006132197A - 防水床構造 - Google Patents

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浩二 三輪
Takeshi Oguri
健 小栗
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Abstract

【課題】任意の大きさ及び平面形状の防水床を構築することができる防水床構造を提供する。
【解決手段】防水床は、床スラブ1の上側に該床スラブ1の上面から離隔して下地板2を設置し、その上側に防水シート6を敷設し、この防水シート6の上にセメント板7を貼り付け、さらにその上からタイル8を貼り付けることにより形成される。下地板2及び防水シート6は任意の大きさ及び平面形状とすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、床スラブの上に浴室等のための防水床が構築された防水床構造に係り、特に防水パンを用いることなく構築された防水床構造に関する。
マンション等の建物に浴室を構築する場合、従来は防水パンが用いられている。この防水パンは、ガラス繊維等の補強繊維と各種フィラーを含有した合成樹脂(FRP)製のものである。このFRP製防水パンに排水トラップが設けられている(例えば特開平8−232317号)。
なお、戸建て住宅の1階部分の浴室であれば、地盤上にコンクリートを流して床コンクリートを構築し、この上にタイル張りして浴室床を構築することができるが、集合住宅では、このような在来工法は防水性に不安があり、近年は殆ど採用されていない。なお、この在来工法は工期が長くなると共に、施工の手間もかかる。
特開平8−232317号公報
防水パンは規格工業製品であり、特定大きさ(例えば0.75坪、1坪、1.5坪など)の方形平面視形状に限られてしまい、施主の希望通りの大きさ及び平面形状の浴室等を構築することができない。
本発明は、任意の大きさ及び平面形状の防水床を構築することができる防水床構造を提供することを目的とする。
本発明(請求項1)の防水床構造は、床スラブの上側に該床スラブから離隔して設置された下地板と、該下地板の上側に敷設された防水シートと、該防水シートの上側に設けられた床仕上げ材とを備えた防水床構造であって、該下地板にトラップ設置用の開口が設けられ、該開口に排水トラップが設置されていることを特徴とするものである。
請求項2の防水床構造は、請求項1において、該排水トラップは、上縁外周に鍔部を有しており、該鍔部が該開口の縁部に対し上方から重なり、該鍔部に前記防水シートが重なっていることを特徴とするものである。
請求項3の防水床構造は、請求項1において、前記下地板の開口にトラップ接続筒が設けられ、該トラップ接続筒の下部に前記排水トラップが取り付けられており、該トラップ接続筒は、上縁外周に鍔部を有しており、該鍔部が該開口の縁部に対し上方から重なり、該鍔部に前記防水シートが重なっていることを特徴とするものである。
請求項4の防水床構造は、請求項2において、該排水トラップは、上下方向に伸縮可能であることを特徴とするものである。
請求項5の防水床構造は、請求項3において、該トラップ接続筒は上下方向に伸縮可能であることを特徴とするものである。
請求項6の防水床構造は、請求項2ないし5のいずれか1項において、前記下地板の上面は、前記開口の縁部がその周囲よりも低い段部となっており、前記鍔部は該段部に係合しており、該段部の深さは該鍔部の厚みと同等又はそれよりも大きいことを特徴とするものである。
請求項7の防水床構造は、請求項2ないし6のいずれか1項において、前記鍔部は、前記開口の縁部に対し有機系接着剤により接着されていることを特徴とするものである。
本発明の防水床構造は、床スラブの上側に下地板を設置し、この下地板の上に防水シートを敷設し、この防水シートの上にタイル等の床仕上げ材で仕上げしてなるものであり、下地板として任意の大きさ及び形状のものを用いることができる。また、複数枚の下地板を突き合わせるようにして並設することもできる。下地板上に敷設する防水シートは、長尺物を巻き取ったロールから巻き出して敷設するものであり、任意の大きさ、形状とすることができる。なお、防水シートも、突き合わせてその上から防水テープを張ることにより、大きな面積を覆うことができる。
従って、本発明の防水床構造によると、任意の大きさ及び形状の浴室等を構築することが可能である。
請求項2又は3の防水床構造にあっては、鍔部の上に防水シートが重なっており、排水トラップ回りの水仕舞いが良好である。
請求項4,5の防水床構造にあっては、下地板の下側に引き回された排水管と排水トラップの排水口の高さとを容易に合致させることができる。
請求項6の防水床構造にあっては、この鍔部が段部内に配置され、且つ鍔部の上面が周囲の下地板上面と面一か又はそれよりも下位となるので、排水トラップ周囲から排水トラップに水が流れ込み易くなり、排水トラップ周囲の水切れが良好となる。
請求項7の防水床構造にあっては、鍔部が有機系接着剤でトラップ設置用開口の縁部に接着されているため、該有機系接着剤の防水機能により、この部分の防水性が高いものとなる。なお、この有機系接着剤としては、例えばエポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、ゴム系接着剤などが挙げられる。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。第1図は実施の形態に係る防水床構造を示す縦断面図、第2図は第1図のII部分の拡大図、第3図は排水トラップの上面図、第4図はこの防水床構造の腰壁付近における縦断面図である。なお、第1図は第3図のI−I線に沿う断面図である。
この実施の形態では、建物の浴室等のコンクリート製床スラブ1の上側に、該床スラブ1の上面から離隔して下地板2が配設されている。該下地板2の下面からは、複数本の足ボルト(アジャスタボルト)3が下方に向って突設されており、この足ボルト3によって下地板2が所定の高さに支持されている。各足ボルト3は、下地板2の下面に設けられたナット3aに螺着されており、各足ボルト3のナット3aへのねじ込み量を調節することにより、下地板2の高さの調整や水平出しが行われる。
この下地板2は、任意の平面形状及び大きさに成形しうるものとなっている。この下地板2は、耐水性能を有する材質よりなることが好ましい。このような材質としては、例えば、樹脂板や樹脂含浸合板などが挙げられる。ただし、下地板2の材質はこれに限定されるものではなく、耐水性を有しない材質(例えば、ベニヤ板やパーチクルボードなど)により下地板2を構成してもよい。
この実施の形態では、それぞれ所定の形状及び大きさに成形された複数枚の下地板2を互いに突き合わせるようにして並設することにより、目的とする平面視形状の下地面を形成している。この下地面の外縁部に位置する下地板2は、第4図に示すように、側端面を室の周囲の壁面4に突き合わせるようにして配置されている。なお、図示の通り、該下地板2と壁面4との継ぎ目を封止するために、該下地板2の上面と壁面4とにまたがって防水テープ5が貼り付けられている。
このように配設された下地板2の上側に防水シート6が敷設されている。この防水シート6は、例えばEVAシート等よりなるが、この防水シート6の材質に特に制限はない。この防水シート6は、長尺物を巻き取ったローラから巻き出して敷設されるものであり、カッター等を用いて容易に任意の平面形状及び大きさに裁断することができる。この防水シート6は、粘着テープ(図示略)等により下地板2の上面に貼り付けられている。
この実施の形態では、下地面の幅が防水シート6のロールの幅よりも大きいため、防水シート6を複数列並設して該下地面を覆っている。この際、隣り合う防水シート6を互いに突き合わせるようにして配列し、その上から防水テープ(図示略)を貼り付けて両者の継ぎ目を封止している。
この防水シート6の上側にセメント板7が敷設され、このセメント板7の上にタイル8が貼り付けられている。この実施の形態では、該セメント板7とタイル8とが床仕上げ材である。該セメント板7は、セメント質の芯板にメッシュシートを埋め込んでなるものである。このセメント板7も、カッター等を用いて容易に任意の平面形状及び大きさに裁断することができる。この実施の形態では、それぞれ所定の形状及び大きさに裁断された複数枚のセメント板7を互いに突き合わせるようにして並設することにより、1枚の該セメント板7よりも大面積の下地面を覆っている。
このセメント板7は、粘着テープや接着剤(図示略)等により防水シート6に貼り付けられている。また、タイル8も、粘着テープや接着剤等によりセメント板7に貼り付けられている。
なお、この実施の形態では、壁面4にもセメント板7が貼り付けられ、その上からタイル8が貼り付けられている。
この実施の形態では、床スラブ1の所定位置から排水管9が立ち上げられており、この排水管9の上側に配置された下地板2には、排水トラップ設置用の開口10が設けられている。この開口10に排水トラップ11が設置され、該排水管9に接続されている。
排水トラップ11は、上部が開放した容器形状のトラップ本体12と、該トラップ本体12の底部に設けられた流出口13と、該流出口13を取り囲むように該トラップ本体12の底部上面から立設された周回壁状の溢流壁14と、該溢流壁14に対し上方から被さった封水椀15と、該トラップ本体12の底部下面から下方へ突設された、該流出口13と排水管9とを接続するための排水管接続筒16と、該トラップ本体12の上縁外周から全周にわたって側方へ突設された鍔部17と、該鍔部17に対し上方から重ね合わされる押えリング18とを有している。
この実施の形態では、該押えリング18は、鍔部17と略同じ平面形状及び大きさを有している。該鍔部17と押えリング18とにはそれぞれ複数のビス挿通孔17a,18aが設けられている。これらのビス挿通孔17a,18aは、押えリング18を鍔部17の上に重ね合わせたときに同軸状に重なり合うよう配置されている。
前記開口10は、このトラップ本体12の通過は許容するが、鍔部17の通過は許容しない大きさである。下地板2の上面は、該開口10の周縁部が周囲よりも一段低い段部19となっている。この段部19は、鍔部17が上方から係合可能であり、その深さは、該鍔部17の厚みと同等か又はそれよりも若干大きなものとなっている。
排水トラップ11は、下地板2に防水シート6を敷設する前に、あるいは少なくとも開口10の周囲(段部19)を防水シート6で覆っていない状態にて、該開口10に設置される。この場合、まず、排水管接続筒16に排水管9を差し込みつつトラップ本体12を上方から開口10に挿入し、鍔部17を段部19に係合させる。なお、排水管9の排水管接続筒16への差し込みに際しては、該排水管9の外周面及び排水管接続筒16の内周面にシール剤を付着させておく。
次に、鍔部17の全周にわたって、該段部19の周囲の下地板2の上面から該鍔部17の上面にかけて一連に防水シート6を敷設し、さらにその上から押えリング18を鍔部17と同心状に重ねる。次いで、該鍔部17及び押えリング18の各ビス挿通孔17a,18aにシール剤(図示略)を充填した後、該ビス挿通孔17a,18aを介して上方から下地板2にビス20を打ち込む。このビス打ちにより、鍔部17と押えリング18とが下地板2に固定されると共に、防水シート6が上方から押えリング18によって押え付けられて鍔部17の上面に密着する。これにより、排水トラップ11の設置が完了する。
このようにして設置された排水トラップ11の上側に排水ユニット本体21が装着される。この排水ユニット本体21は、トラップ本体12に内嵌する筒部21aと、該筒部21aの上縁外周から放射状に形成された水受け皿21bとを有している。該水受け皿21bは、押えリング18の上面をすっぽりと覆いうる大きさ及び形状となっている。該水受け皿21bの周縁部には土手部21cが形成されている。
この排水ユニット本体21を排水トラップ11に装着するに当っては、上方から筒部21aをトラップ本体12内に挿入し、水受け皿21bを押えリング18の上側に重ね合わせる。なお、該筒部21aの外周にはOリング21dが装着されており、該筒部21aと
トラップ本体12の内周面との間はこのOリング21dによって封止される。
なお、この実施の形態では、第1図に示す通り、該排水ユニット本体21が排水トラップ11の上部に装着された状態において、該土手部21cの上面が周囲のタイル8の上面と略面一かそれよりも下位となるよう構成されている。
かかる構成の防水床構造にあっては、下地板2及び防水シート6を任意の大きさ及び平面形状とすることができる。従って、この防水床構造によれば、任意の大きさ及び形状の浴室等を構築することができる。
この実施の形態では、下地板2の上面から排水トラップ11の鍔部17の上にかけて防水シート6が重なっているので、排水トラップ11回りの水仕舞いが良好である。また、この実施の形態では、水受け皿21bの周縁部の土手部21cの上面が周囲のタイル8の上面と略面一がそれよりも下位となっているので、排水トラップ11の周囲から排水トラップ11に水が流れ込み易くなり、該排水トラップ11の周囲の水切れが良好となる。
この実施の形態では、排水トラップ11を下地板2に対しビス20で固定しているので、仮に排水トラップ11が破損した場合でも、このビス20を外すことにより容易に排水トラップ11を交換することが可能である。なお、この実施の形態のように、該ビス20が挿通される各ビス挿通孔17a,18aにシール剤を充填することにより、各ビス挿通孔17a,18aを介して水が鍔部17と下地板2との間等に滲み込むことが防止され、防水性が良好なものとなる。また、これにより、ビス20が下地板20を貫通した場合でも下地板2の裏側に水が滲み出すことが防止されるため、長めのビスを用いて鍔部17を強固に下地板2に固定することができる。
この実施の形態では、鍔部17と、防水シート6を該鍔部17に密着させるための押えリング18とを共通のビス20により下地板2に留め付けているため、排水トラップ11の固定作業の簡略化及び作業時間の短縮が図られると共に、使用するビスの本数も少なくて済む。
ただし、鍔部17の固定方法はこれに限定されるものではなく、ビス20の代わりに粘着テープや接着剤又は粘着剤等を用いてもよい。この場合、例えば、排水トラップ11の工場出荷時に予め鍔部17の裏面に粘着剤層を形成しておくと共に、この粘着剤層に剥離紙を張り付けておき、排水トラップ11の設置時にはこの剥離紙を剥して該粘着剤により鍔部17を下地板2に接着するようにしてもよい。また、粘着剤等により鍔部17を仮固定した後、ビス20を打ち込んで本固定してもよい。このようにすることにより、ビス打ち時に鍔部17が位置ズレせず、位置決め精度が高いものとなる。
鍔部17を接着剤で下地板2に接着する場合、この接着剤として有機系接着剤を用いることが好ましい。この有機系接着剤は防水機能を有しているので、鍔部17と下地板2との接合部の防水性が高いものとなる。この有機系接着剤としては、例えば、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、ゴム系接着剤などが挙げられるが、これに限定されるものではない。
なお、この有機系接着剤を用いて鍔部17を下地板2に仮固定しておき、ビス20を打ち込むようにしてもよい。このようにすることにより、鍔部17の位置決め精度とこの部分の防水性の双方が向上する。
なお、本発明においては、排水トラップの材質に特に制限はなく、例えば鋳鉄等の金属製であってもよく、FRP(繊維強化合成樹脂)等の合成樹脂製であってもよい。排水トラップを合成樹脂製とすることにより、排水トラップの軽量化や製造原価の低減を図ることができる。ユニットバス用等の市販の普及タイプの合成樹脂製排水トラップを利用することもできる。
第5図は別の実施の形態に係る防水床構造の縦断面図である。
この実施の形態では、床スラブ1の上面に沿って排水管9Aが配設され、その上側に、下地板2が足ボルト3によって該床スラブ1の上面から所定高さに支持されるようにして設置されている。該排水管9Aは、床スラブ1の上面から離隔して所定高さに配置されている。この実施の形態では、該下地板2の排水トラップ設置用の開口10にトラップ接続筒30が装着され、このトラップ接続筒30に排水トラップ11Aが取り付けられている。
該トラップ接続筒30は、開口10に挿入される筒本体31と、該筒本体31の上縁外周から全周にわたって側外方へ突設された鍔部32と、該筒本体31の下縁内周から該筒本体31の中心方向へ突設された内向き鍔部33とを有している。この実施の形態でも、下地板2の上面には、開口10を取り囲むように一段低い段部19が形成されており、鍔部32は、この段部19に対し上方から係合しうるよう構成されている。該段部19の深さは、この実施の形態でも、鍔部32の厚さと同等かそれよりも大きいものとなっている。内向き鍔部33の内周径は、後述の封水筒38の筒部38aの外径と同等かそれよりも大きいものとなっている。
排水トラップ11Aは、上部が開放した容器状のトラップ本体34と、該トラップ本体34の側面(周壁部)に設けられた流出口35と、該トラップ本体34の底部から上方へ立設された周回壁状の溢流壁36と、該トラップ本体34の上縁内周から該トラップ本体34の中心方向へ突設された内向き鍔部37と、該内向き鍔部37の内側開口を介して上方から該溢流壁36の内側へ挿入される封水筒38と、該流出口35と同心状に該トラップ本体34の側面から側方へ突設された排水管接続筒39とを有している。
該内向き鍔部37の内周径は、前記トラップ接続筒30の下端の内向き鍔部33の内周径と略同等となっている。封水筒38は、この内向き鍔部37の内側開口に挿入される筒部38aと、該筒部38aの上縁外周から側外方へ突設された外向き鍔部38bとを有している。
この排水トラップ11Aは、下地板2が設置される前に、排水管接続筒39を介して排水管9Aに接続される。この接続に際しては、排水管接続筒39の内周面及び排水管9Aの外周面にシール剤を付着させておき、該排水管接続筒39内に排水管9Aを差し込む。
この排水トラップ11Aを排水管9Aに接続した後、床スラブ1の上側に下地板2を設置する。この際、開口10が設けられた下地板2は、該開口10がトラップ本体34の上面の内向き鍔部37の内側開口と略同心状に重なるように配置される。
次に、この下地板2の上側に防水シート6を敷設する前に、あるいは少なくとも開口10の周囲(段部19)を防水シート6で覆っていない状態にて、トラップ接続筒30の筒部31を上方から該開口10に挿入し、該筒部31の下端の内向き鍔部33を前記内向き鍔部37の上に重ね合わせると共に、上端の外向き鍔部32を開口10の周囲の段部19に係合させる。なお、筒部31を開口10に挿入するに際し、鍔部37の上面又は鍔部33の下面にパッキン(符号略)を配置しておき、該鍔部33,37同士の間にこのパッキンを介在させる。その後、該鍔部33,37同士を貫くようにビス(図示略)打ちして両者を結合する。ただし、この鍔部33,37同士の結合方法はこれに限定されるものではなく、接着剤等を用いてもよい。
次に、段部19に係合した鍔部32の全周にわたって、該段部19の周囲の下地板2の上面から該鍔部32の上面にかけて一連に防水シート6を敷設し、さらにその上から押えリング18を鍔部32と同心状に重ねる。
その後、上方から該押えリング18及び該鍔部32を貫くようにして下地板2にビス(図示略)を打ち込む。このビス打ちにより、鍔部32と押えリング18とが下地板2に固定されると共に、防水シート6が上方から押えリング18によって押え付けられて鍔部32の上面に密着する。これにより、トラップ接続筒30の開口10への装着及び該トラップ接続筒30と排水トラップ11Aとの接続が完了する。なお、この実施の形態でも、該鍔部32を接着剤で下地板2に接着してもよく、接着剤で仮固定した後、ビス打ちしてもよい。
その後、該鍔部33,37の内側開口に上方から封水筒38の筒部38aを差し込み、該筒部38aを溢流部36の内側に挿入すると共に、該筒部38aの上端の外向き鍔部38bを鍔部33の上側に重ねる。なお、この筒部38aの差し込みに際しては、該鍔部33の上側又は鍔部38bの下側にパッキン(符号略)を配置しておき、該鍔部33,38b同士の間にこのパッキンを介在させる。
この実施の形態では、排水ユニット本体21は、トラップ接続筒30の上部に装着される。この装着に際しては、該排水ユニット本体21の筒部21aを上方からトラップ接続筒30内に差し込み、水受け皿21bを押えリング18の上側に被せる。この際、該筒部21aの外周に装着されたOリング21dが該筒部21aの外周面とトラップ接続筒30の内周面との間を封止する。
この防水床構造のその他の構成は前述の第1〜4図の防水床構造と同様となっており、同一符号は同一部分を示している。
この実施の形態でも、開口10に装着されたトラップ接続筒30の鍔部32の上に防水シート6が重なっているので、トラップ接続筒30回りの水仕舞いが良好である。しかも、この実施の形態でも、この鍔部32が該鍔部32の厚みと同等かそれよりも大きい深さを有する段部19内に配置されており、該鍔部32の上面が周囲の下地板2の上面と略面一か又はそれよりも下位となっているので、トラップ接続筒30の周囲から該トラップ接続筒30に水が流れ込み易くなり、該トラップ接続筒30の水切れが良好となる。
第6図及び第7図はさらに別の実施の形態に係る防水床構造の縦断面図である。なお、第6図はトラップ接続筒の長さを大きくした状態を示し、第7図はトラップ接続筒の長さを小さくした状態を示している。
この実施の形態でも、床スラブ1の上面に沿って排水管9Aが配設され、その上側に、下地板2が足ボルト3によって該床スラブ1の上面から所定高さに支持されるようにして設置されている。該排水管9Aは、床スラブ1の上面から離隔して所定高さに配置されている。また、この実施の形態でも、該下地板2の排水トラップ設置用開口10にトラップ接続筒30Aが装着され、このトラップ接続筒30Aに排水トラップ11Aが取り付けられている。
この実施の形態では、トラップ接続筒30Aは、該開口10に挿通される筒部31Aが上下方向に伸縮可能となっている。詳しくは、該筒部31は、外筒41と、該外筒41の下端側に同軸状に且つ挿抜方向摺動自在に内嵌した内筒42とを有している。該内筒42を外筒41の下端から下方へ引き出したり、上方へ押し込んだりすることにより、筒部31Aを上下方向に伸縮させることができる。
なお、該外筒41の下縁内周には、該外筒41の中心側へ張り出す凸段部(符号略)が形成され、内筒42の上縁外周には、側外方へ張り出す凸段部(符号略)が設けられている。内筒42が下方へ所定量引き出されると、これらの凸段部同士が当り、内筒42の外筒41からの抜け落ちが防止される。また、内筒42の凸段部の外周面にはOリング(符号略)が装着されており、このOリングによって該内筒42の外周面と外筒41の内周面との間の隙間がシールされている。
この実施の形態では、該外筒41の上縁外周から側外方へ外向き鍔部32が突設され、内筒42の下縁内周から該内筒42の中心側へ内向き鍔部33が突設されている。
この実施の形態に係る防水床構造のその他の構成は前述の第5図の防水床構造と同様となっている。
この防水床構造におけるトラップ接続筒30Aの設置方法を以下に説明する。
この実施の形態でも、排水管9Aに排水トラップ11Aを接続してから床スラブ1の上側に下地板2を設置する。そして、この下地板2の上側に防水シート6を敷設する前に、あるいは少なくとも開口10の周囲(段部19)を防水シート6で覆っていない状態にて、トラップ接続筒30Aの筒部31Aを上方から該開口10に挿入し、該筒部31A(外筒41)の上端の鍔部32を該開口10の周囲の段部19に係合させる。この際、外筒41の下端からの内筒42の繰り出し量を調節して該内筒42の下端の鍔部33をトラップ本体33の上面の鍔部37に重ね合わせる。
なお、筒部31Aを開口10に挿入するに際し、鍔部37の上面又は鍔部33の下面にパッキン(符号略)を配置しておき、該鍔部33,37同士の間にこのパッキンを介在させる。
その後、該鍔部33,37同士を貫くようにビス(図示略)打ちして両者を結合する。ただし、ビスの代わりに接着剤を用いてもよい。
これにより、トラップ接続筒30Aと排水トラップ11Aとの接続が完了する。
次に、段部19に係合した鍔部32の全周にわたって、該段部19の周囲の下地板2の上面から該鍔部32の上面にかけて一連に防水シート6を敷設し、さらにその上から押えリング18を鍔部32と同心状に重ねる。
その後、上方から該押えリング18及び鍔部32を貫くようにして下地板2にビス(図示略)を打ち込む。このビス打ちにより、鍔部32と押えリング18とが下地板2に固定されると共に、防水シート6が上方から押えリング18によって押え付けられて鍔部32の上面に密着する。なお、この実施の形態でも、該鍔部32を接着剤で下地板2に接着してもよく、接着剤で仮固定した後、ビス打ちしてもよい。
これにより、トラップ接続筒30Aの開口10への装着が完了する。
かかる構成の防水床構造にあっては、トラップ接続筒30Aの筒部31Aを上下方向へ伸縮させることにより、排水管9Aの高さと排水トラップ11Aの流出口35の高さとを容易に合致させることができる。
上記の各実施の形態はいずれも本発明の一例を示すものであり、本発明は上記の各実施の形態に限定されるものではない。
例えば、床仕上げ材としてタイル以外の仕上げ材、例えばモルタル等の湿式床仕上げ材を用いてもよい。
実施の形態に係る防水床構造を示す縦断面図である。 図1のII部分の拡大図である。 排水トラップの上面図である。 図1の防水床構造の腰壁付近における縦断面図である。 別の実施の形態に係る防水床構造の縦断面図である。 さらに別の実施の形態に係る防水床構造の縦断面図である。 さらに別の実施の形態に係る防水床構造の縦断面図である。
符号の説明
1 床スラブ
2 下地板
3 足ボルト
4 壁面
5 防水テープ
6 防水シート
7 セメント板
8 タイル
9,9A 排水管
10 排水トラップ設置用開口
11,11A 排水トラップ
17 鍔部
18 押えリング
19 段部
30,30A トラップ接続筒
31,31A 筒部
32 鍔部
33 内向き鍔部
41 外筒
42 内筒

Claims (7)

  1. 床スラブの上側に該床スラブから離隔して設置された下地板と、
    該下地板の上側に敷設された防水シートと、
    該防水シートの上側に設けられた床仕上げ材と
    を備えた防水床構造であって、
    該下地板にトラップ設置用の開口が設けられ、該開口に排水トラップが設置されていることを特徴とする防水床構造。
  2. 請求項1において、該排水トラップは、上縁外周に鍔部を有しており、該鍔部が該開口の縁部に対し上方から重なり、該鍔部に前記防水シートが重なっていることを特徴とする防水床構造。
  3. 請求項1において、前記下地板の開口にトラップ接続筒が設けられ、
    該トラップ接続筒の下部に前記排水トラップが取り付けられており、
    該トラップ接続筒は、上縁外周に鍔部を有しており、該鍔部が該開口の縁部に対し上方から重なり、該鍔部に前記防水シートが重なっていることを特徴とする防水床構造。
  4. 請求項2において、該排水トラップは、上下方向に伸縮可能であることを特徴とする防水床構造。
  5. 請求項3において、該トラップ接続筒は上下方向に伸縮可能であることを特徴とする防水床構造。
  6. 請求項2ないし5のいずれか1項において、前記下地板の上面は、前記開口の縁部がその周囲よりも低い段部となっており、
    前記鍔部は該段部に係合しており、
    該段部の深さは該鍔部の厚みと同等又はそれよりも大きいことを特徴とする防水床構造。
  7. 請求項2ないし6のいずれか1項において、前記鍔部は、前記開口の縁部に対し有機系接着剤により接着されていることを特徴とする防水床構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009155994A (ja) * 2007-12-28 2009-07-16 Fukuvi Chem Ind Co Ltd 防水シートおよび防水シートを用いた防水床構造

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